JP4425662B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、特に排気中のNOxを浄化するNOx浄化装置を備える内燃機関の制御装置に関する。
機関の燃焼室で燃焼する混合気の空燃比を理論空燃比よりリーン側に設定するリーンバーン運転を行うと、NOxの排出量が増加する傾向がある。そのため、機関の排気系にNOx浄化装置(NOx吸収還元触媒)を設け、NOxの排出量を低減する技術が、例えば特許文献1に示されている。排気系にNOx浄化装置を備えた機関では、リーンバーン運転のみを長時間継続して行うと、NOx浄化装置に吸収されたNOx量が飽和する。したがって、NOx浄化装置に吸収されたNOxを還元するために、比較的短時間の空燃比リッチ化(以下「還元リッチ化」という)を行う必要がある。
機関の吸入空気量が変化する過渡時において、還元リッチ化を実行すると、機関出力トルクの変動や失火を発生させる可能性が高くなるため、特許文献1に示された装置では、機関の吸入空気量が変化する過渡運転状態においては、還元リッチ化が禁止される。
特開平11−44234号公報
特許文献1に示された装置では、失火の発生を未然に防止するために、失火の発生する可能性が高い機関運転状態において一律に還元リッチ化が禁止される。そのため、機関運転状態が頻繁に変化するような場合には、還元リッチの実行頻度が低下し、NOx浄化装置に吸収されたNOxが飽和してしまう可能性が高い。
本発明はこの点に着目してなされたものであり、最小限の失火は許容して還元リッチ化の十分な頻度を確保しつつ、失火に起因するNOx浄化装置の故障を防止することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、排気系に排気中のNOxを浄化する排気浄化手段(11)が設けられた内燃機関(1)の制御装置であって、前記機関(1)に吸入される空気量を制御する吸気制御弁(13)と、前記機関に燃料を供給する燃料供給手段(12)と、前記吸気制御弁(13)の開度を減少させることにより、前記排気浄化手段(11)に流入する排気の空燃比をリッチ化し、前記排気浄化手段内のNOxを還元する還元リッチ化手段(S11,S14,S17)とを備える内燃機関の制御装置において、前記機関(1)の失火を検出する失火検出手段と、前記失火が検出された場合において、失火発生時に前記排気浄化手段(11)の温度が最大許容温度(TLMTMAX)を超える可能性がある所定運転状態で前記機関(1)が運転されているときは、前記還元リッチ化手段(S11,S14,S17)による空燃比リッチ化を禁止する禁止手段(S12,S15,S18)とを備え、前記所定運転状態は、前記機関の負荷を示す負荷パラメータ(AP)が前記機関の回転数(NE)に応じて設定される閾値(APLHL)より大きい運転状態であることを特徴とする。
「空燃比」は、一般には機関で燃焼する混合気の空気と燃料の比率を意味するが、本明細書及び特許請求の範囲において、「排気の空燃比」という場合には、排気中の酸素濃度と、還元剤(還元成分)濃度との比率を意味するものとする。また「排気の空燃比のリッチ化」は、排気中の還元剤濃度を酸素濃度より高くすることを意味するものとする。
請求項1に記載の発明によれば、機関の失火が検出された場合において、失火発生時に、NOxを浄化する排気浄化手段の温度が最大許容温度を超える可能性がある所定運転状態で機関が運転されているときは、還元リッチ化手段による排気空燃比のリッチ化が禁止される。すなわち排気浄化手段の温度が異常に高くなる可能性ある所定運転状態においてのみ、排気空燃比のリッチ化が禁止される。したがって、例えば排気浄化手段がNOx吸収還元触媒である場合には、NOx還元のための排気空燃比リッチ化を、従来例より高い頻度で実行することができ、吸収NOx量が飽和する事態を回避することができる。また、失火に起因する排気浄化手段の故障を防止することができる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる内燃機関(以下「エンジン」という)及びその制御装置の全体構成を示す図である。エンジン1は、シリンダ内に燃料を直接噴射するディーゼルエンジンであり、各気筒に燃料噴射弁12が設けられている。燃料噴射弁12は、電子制御ユニット(以下「ECU」という)20に電気的に接続されており、燃料噴射弁12の開弁時間は、ECU20により制御される。
エンジン1は、吸気管2、排気管4、及びターボチャージャ8を備えている。ターボチャージャ8は、排気の運動エネルギにより駆動されるタービン10と、タービン10により回転駆動され、吸気の圧縮を行うコンプレッサ9とを備えている。
タービン10は、複数の可変ベーン(図示せず)を備えており、可変ベーンのの開度(以下「ベーン開度」という)を変化させることにより、タービン回転数(回転速度)を変更できるように構成されている。タービン10のベーン開度は、ECU20により電磁的に制御される。より具体的には、ECU20は、デューティ比可変の制御信号をタービン10に供給し、これによってベーン開度を制御する。ベーン開度を増加させると、タービン10の効率が向上し、タービン回転数は増加する。その結果、過給圧が増加する。
吸気管2内の、コンプレッサ9の下流には吸入空気量を制御するスロットル弁13が設けられている。吸気管2は、スロットル弁13の下流側において各気筒に対応して分岐し、分岐した吸気管2のそれぞれは、2つの吸気ポート2A,2Bに分岐する。なお、図1には1つの気筒に対応する構成のみが示される。
スロットル弁13は、通常のエンジン運転状態では、ほぼ全開とされており、以下に説明する還元リッチ化を実行する際、スロットル弁開度を減少させ、エンジン1の燃焼室に流入する新気を減少させる。このことにより、空気量が燃料量に対して減少し、空燃比(排気の空燃比)がリッチ化される。
エンジン1の各気筒には、2つの吸気弁(図示せず)及び2つの排気弁(図示せず)が設けられている。2つの吸気弁により開閉される吸気口(図示せず)は吸気ポート2A,2Bのそれぞれに接続されている。
また、吸気ポート2B内には、当該吸気ポート2Bを介して吸入される空気量を制限してエンジン1の燃焼室にスワールを発生させるスワール制御弁(以下「SCV」という)14が設けられている。スロットル弁13及びSCV14は、電動モータや油圧アクチュエータによって駆動されるバタフライ弁であり、それらの弁開度はECU20により制御される。
排気管4と吸気ポート2Bとの間には、排気を吸気ポート2Bに還流する排気還流通路5が設けられている。排気還流通路5には、排気還流量を制御するための排気還流制御弁(以下「EGR弁」という)6が設けられている。EGR弁6は、ソレノイドを有する電磁弁であり、その弁開度はECU20により制御される。EGR弁6には、その弁開度(弁リフト量)LACTを検出するリフトセンサ7が設けられており、その検出信号はECU20に供給される。排気還流通路5及びEGR弁6より、排気還流機構が構成される。EGR弁6は、デューティ比可変の制御信号により、弁開度LCATが、エンジン運転状態に応じて設定されるリフト量指令値LCMDと一致するように制御される。
吸気管2には、吸入空気量GAを検出する吸入空気量センサ21と、コンプレッサ9の下流側の過給圧PCHを検出する過給圧センサ22とが取り付けられており、これらの検出信号はECU20に供給される。
排気管4の、タービン10の下流側には、NOx浄化装置11が設けられている。NOx浄化装置11は、NOxを吸収するNOx吸収剤及び酸化、還元を促進するための触媒を内蔵する。NOx浄化装置11は、エンジン1に供給される混合気の空燃比が理論空燃比よりリーン側に設定され、排気中の酸素濃度が比較的高く、還元剤(HC及びCO)濃度が酸素濃度より低い排気リーン状態においては、NOxを吸収する一方、逆にエンジン1に供給される混合気の空燃比が理論空燃比よりリッチ側に設定され、排気中の酸素濃度が比較的低く、還元剤濃度が酸素濃度より高い排気リッチ状態においては、吸収NOxを還元剤により還元し、窒素ガス、水蒸気及び二酸化炭素として排出するように構成されている。
NOx吸収剤のNOx吸収能力の限界、すなわち最大NOx吸収量まで、NOxを吸収すると、それ以上NOxを吸収できなくなるので、適時NOxを還元するために空燃比のリッチ化、すなわち還元リッチ化を実行する。また、ディーゼル機関用の燃料に含まれている硫黄(S)が酸化して発生したSOxがNOx吸収剤に付着すると、NOx吸収能力が低下するので、適時SOxの放出(以下「サルファーパージ」という)を実行する必要がある。この場合にも、空燃比のリッチ化が実行される。これらの空燃比のリッチ化は、燃料噴射弁12から噴射される燃料量の増量と主としてスロットル弁13による吸入空気量の減量とによって行われる。なお本実施形態では、空燃比をリッチ化するときにおける吸入空気量の調整は、スロットル弁13だけでなく、EGR弁6の開度を制御を併用して行われる。
また、NOx浄化装置11の上流側には、比例型空燃比センサ(以下「LAFセンサ」という)23が設けられている。LAFセンサ23は排気中の酸素濃度(空燃比)にほぼ比例した検出信号をECU20に供給する。
さらに、エンジン1により駆動される車両のアクセルペダル(図示せず)の操作量(以下「アクセルペダル操作量」という)APを検出するアクセルセンサ25及びエンジン1のクランク軸(図示せず)の回転角度を検出するクランク角度位置センサ26が設けられている。これらのセンサの検出信号は、ECU20に供給される。
クランク角度位置センサ26は、エンジン1の特定の気筒の所定クランク角度位置でパルス(以下「CYLパルス」という)を出力する気筒判別センサ、各気筒の吸入行程開始時の上死点(TDC)に関し所定クランク角度前のクランク角度位置で(4気筒エンジンではクランク角180度毎に)TDCパルスを出力するTDCセンサ及びTDCパルスより短い一定クランク角周期(例えば30度周期)でCRKパルスを発生するCRKセンサから成り、CYLパルス、TDCパルス及びCRKパルスがECU20に供給される。これらの信号パルスは、燃料噴射時期の制御及びエンジン回転数(エンジン回転速度)NEの検出に使用される。
ECU20は、各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)、CPUで実行される各種演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路、燃料噴射弁12、EGR弁6、タービン10、スロットル弁13、SCV14などに制御信号を供給する出力回路等から構成される。
燃料噴射量TOUTは、実際には燃料噴射弁12の開弁時間として算出される。図示しない燃料噴射時期演算処理により得られる燃料噴射時期において、燃料噴射量TOUTに応じた時間に亘って燃料噴射弁12が開弁され、エンジン1に燃料が供給される。
図2は、上述したNOx浄化装置に吸収されたNOxの還元、またはサルファパージのために空燃比リッチ化制御を行う場合における燃料噴射量TOUTの算出手法を説明するための機能ブロック図である。この図に示されるブロックの機能は、具体的にはECU20のCPUによる演算処理により実現される。
図2に示される燃料噴射量算出モジュールは、第1基本燃料量算出部31と、第2基本燃料量算出部32と、切換部33と、第1目標空燃比設定部34と、第2目標空燃比設定部35と、切換部36と、減算部37と、フィードバック制御項算出部38と、加算部39とを備えている。
第1基本燃料量算出部31は、エンジン1の失火が検出されていないときに適用される第1基本燃料量TIM1を、エンジン回転数NE及びアクセルペダル操作量APに応じたマップ(図示せず)を検索することにより算出する。第2基本燃料量算出部32は、エンジン1の失火が検出されたときに適用される第2基本燃料量TIM2を、エンジン回転数NE及びアクセルペダル操作量APに応じたマップ(図示せず)を検索することにより算出する。切換部33は、失火検出信号SMFに応じて、第1基本燃料量TIM1と、第2基本燃料量TIM2とを切り換えて、基本燃料量TIMを出力する。具体的には、失火が検出されていないときは、第1基本燃料量TIM1が選択され、失火が検出されたときは、第2基本燃料量TIM2が選択される。
第1目標空燃比設定部34は、エンジン1の失火が検出されていないときに適用される第1リッチ化目標空燃比AFCMD1(例えば、14.0)の設定を行い、第1目標空燃比設定部35は、エンジン1の失火が検出されたときに適用される第2リッチ化目標空燃比AFCMD2(例えば、14.5)の設定を行う。第2リッチ化目標空燃比AFCMD2は、第1リッチ化目標空燃比AFCMD1より少しリーン側に値に設定されている。切換部36は、失火検出信号SMFに応じて、第1リッチ化目標空燃比AFCMD1と、第2リッチ化目標空燃比AFCMD2とを切り換える。具体的には、失火が検出されていないときは、第1リッチ化目標空燃比AFCMD1が選択され、失火が検出されたときは、第2リッチ化目標空燃比AFCMD2が選択される。
減算部37は、切換部36から出力されるリッチ化目標空燃比AFCMDから、LAFセンサ23により検出される検出空燃比AFACTを減算することにより、空燃比偏差DAFを算出する。
フィードバック制御項算出部38は、空燃比偏差DAFが「0」となるように、フィードバック制御項TFBを算出する。加算部39は、切換部33から出力される基本燃料量TIMに、フィードバック制御項TFBを加算することにより、燃料噴射量TOUTを算出する。
図3は、図2に示した燃料噴射量演算部の演算、及び吸入空気量の制御を行うことにより、空燃比リッチ化制御を行う処理のフローチャートである。この処理は、ECU20のCPUでTDCパルスの発生に同期して実行される。
ステップS11では、エンジン回転数NE及びアクセルペダル操作量APに応じてGACMDマップ(図示せず)を検索し、目標吸入空気量GACMDを算出する。
ステップS12では、失火が検出されたか否かを判別する。失火検出は、図示しない処理により、エンジン1の回転変動を示す回転変動パラメータMEMFに基づいて行われる。より具体的には、エンジン1のクランク軸が所定角度(例えば30度)回転するのに要する時間CRMEの移動平均化演算を行うことにより、平均値MSMEが算出され、その平均値MSMEの単位時間当たりの変化量の絶対値を、エンジン回転数NEに応じて補正することにより、回転変動パラメータMEMFが算出される。そして、回転変動パラメータMEMFが、判定閾値MFDTHを超えたとき、失火が発生したと判定される。ここで、判定閾値MFDTHは、エンジン回転数NEが増加するほど減少するように設定される。
ステップS12で失火が検出されていないときは、ステップS13に進み、第1リッチ化噴射量制御を実行する。すなわち、図2を参照して説明したように、第1基本燃料量TIM1及び第1目標空燃比AFCMD1を用いた空燃比フィードバック制御行い、空燃比が14.0程度となるように、燃料噴射量の制御を行う。
ステップS14では、吸入空気量センサ21により検出される吸入空気量GAが、ステップS11で算出した目標吸入空気量GACMDに一致するように、スロットル弁13及びEGR弁6の開度を制御する。より具体的には、スロットル弁開度THを目標開度THCMDまで減少させるとともに、吸入空気量GAが目標吸入空気量GACMDと一致するようにEGR弁6の開度(リフト量)を制御する。
ステップS12で失火が検出されたときは、エンジン回転数NE及びアクセルペダル操作量APで決まるエンジン運転状態が、図4にハッチングを付して示す禁止領域(高負荷高回転領域)RIBT内にあるか否かを判別する(ステップS15)。具体的には、エンジン回転数NEに応じて判定ラインLHLに相当するLHLテーブルを検索して、アクセルペダル操作量APの閾値APLHLを算出し、アクセルペダル操作量APが閾値APLHL以上であるとき、エンジン運転状態が禁止領域RIBT内にあると判定する。
ステップS15の答が否定(NO)であって、エンジン運転状態が、図4に示す許可領域RPMT内にあるときは、ステップS16に進み、第2リッチ化噴射量制御を実行する。すなわち、図2を参照して説明したように、第2基本燃料量TIM2及び第2目標空燃比AFCMD2を用いた空燃比フィードバック制御行い、空燃比が14.5程度となるように、燃料噴射量の制御を行う。第1リッチ化噴射量制御に比べてリッチ化の度合が小さくなるので、NOx浄化装置11内の触媒の温度は上昇しても最大許容温度TLMTMAX以下に抑えることができる。ステップS17では、ステップS14と同様に、吸入空気量センサ21により検出される吸入空気量GAが、ステップS11で算出した目標吸入空気量GACMDに一致するように、スロットル弁13及びEGR弁6の開度が、ステップS14と同様に制御される。
ステップS15の答が肯定(YES)、すなわち、エンジン運転状態が禁止領域RIBT内にあるときは、リッチ化制御を実行するとNOx浄化装置11内の触媒の温度が最大許容温度TLMTMAXを超える可能性があるため、リッチ化制御を禁止する(ステップS18)。
以上のように図3に示す処理によれば、エンジン1の失火が検出された場合でも、エンジン運転状態が許可領域RPMT内にあるときは、失火が検出されない場合に比べてリッチ化度合を小さくして(空燃比を若干大きくして)、リッチ化制御が実行される。したがって、NOx浄化装置11内の触媒の温度を最大許容温度TLMTMAX以下に抑えつつ、NOx浄化装置11に吸収されたNOxの還元やサルファパージを実行することができる。
さらに失火が検出された場合において、エンジン運転状態が禁止領域RIBT内にあるときは、リッチ化制御を禁止するようにしたので、触媒の温度が最大許容温度TLMTMAXが超えるような事態を確実に回避し、NOx浄化装置11の故障を防止することできる。
本実施形態では、スロットル弁13が吸気制御弁をに相当し、燃料噴射弁12が燃料供給手段に相当し、NOx浄化装置11が排気浄化手段に相当し、ECU20が、還元リッチ化手段、失火検出手段、及び禁止手段を構成する。より具体的には、図3のステップS11〜S17が還元リッチ化手段に相当し、ステップS12、S15,及びS18が禁止手段に相当する。またECU20のCPUで実行される図示しない失火検出処理が失火検出手段に相当する。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、NOx浄化装置11は、空燃比リッチ化制御中に生成されるアンモニアを保持する能力を有し、リーンバーン運転時にそのアンモニアによってNOxを還元することができるアンモニア活用型のNOx浄化装置を、NOx浄化装置11として用いてもよい。
また上述した実施形態では、燃料噴射弁12により、1気筒当たり1回の主噴射を行う場合において、その主噴射の燃料噴射量TOUTを増量して、排気空燃比のリッチ化(排気中の還元剤量の増量)を行うようにしたが、主噴射に加えてポスト噴射(主噴射の後に実行される補助的な燃料噴射)を実行して、排気空燃比のリッチ化を行うようにしてもよい。また、排気管4内に燃料、水素、アンモニアといった還元剤を直接供給する機構を、還元剤供給手段として設け、この還元剤供給手段により、還元剤の増量を行うようにしてもよい。ポスト噴射や還元剤供給手段により、還元剤量の増量を行う場合には、排気の空燃比に対応する目標空燃比を設定し、LAFセンサ23により検出される排気空燃比が目標空燃比に一致するように、ポスト噴射量または還元剤供給手段による還元剤供給量の制御を行うようにする。
また上述した実施形態では、ディーゼル内燃機関の制御に本発明を適用した例を示したが、これに限るものではなく、ガソリン内燃機関の制御にも、本発明は適用可能である。
また本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンなどの制御にも適用が可能である。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示すブロック図である。 空燃比リッチ化制御における燃料噴射制御を説明するためのブロック図である。 空燃比リッチ化制御を行う処理のフローチャートである。 失火検出時に、空燃比リッチ化制御を禁止する機関運転領域を示す図である。
符号の説明
1 内燃機関
2 吸気管
4 排気管
5 排気還流通路
6 排気還流弁
11 NOx浄化装置(排気浄化手段)
12 燃料噴射弁(燃料供給手段)
13 スロットル弁(吸気制御弁)
20 電子制御ユニット(還元リッチ化手段、失火検出手段、禁止手段)
21 吸入空気量センサ
23 酸素濃度センサ
25 アクセルセンサ
26 クランク角度位置センサ

Claims (1)

  1. 排気系に排気中のNOxを浄化する排気浄化手段が設けられた内燃機関の制御装置であって、前記機関に吸入される空気量を制御する吸気制御弁と、前記機関に燃料を供給する燃料供給手段と、前記吸気制御弁の開度を減少させることにより、前記排気浄化手段に流入する排気の空燃比をリッチ化し、前記排気浄化手段内のNOxを還元する還元リッチ化手段とを備える内燃機関の制御装置において、
    前記機関の失火を検出する失火検出手段と、
    前記失火が検出された場合において、失火発生時に前記排気浄化手段の温度が最大許容温度を超える可能性がある所定運転状態で、前記機関が運転されているときは、前記還元リッチ化手段による空燃比リッチ化を禁止する禁止手段とを備え
    前記所定運転状態は、前記機関の負荷を示す負荷パラメータが前記機関の回転数に応じて設定される閾値より大きい運転状態であることを特徴とする内燃機関の制御装置。
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