JP2013177829A - 燃料噴射制御システム - Google Patents

燃料噴射制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP2013177829A
JP2013177829A JP2012041161A JP2012041161A JP2013177829A JP 2013177829 A JP2013177829 A JP 2013177829A JP 2012041161 A JP2012041161 A JP 2012041161A JP 2012041161 A JP2012041161 A JP 2012041161A JP 2013177829 A JP2013177829 A JP 2013177829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
injector
fuel injection
communication
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012041161A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5832932B2 (ja
Inventor
Yoshimitsu Takashima
祥光 高島
Yoshiyasu Ito
嘉康 伊藤
Takeshi Miyaura
猛 宮浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2012041161A priority Critical patent/JP5832932B2/ja
Priority to DE102013101916.1A priority patent/DE102013101916B4/de
Priority to BR102013004779A priority patent/BR102013004779A2/pt
Publication of JP2013177829A publication Critical patent/JP2013177829A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5832932B2 publication Critical patent/JP5832932B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/24Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means
    • F02D41/2406Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means using essentially read only memories
    • F02D41/2425Particular ways of programming the data
    • F02D41/2429Methods of calibrating or learning
    • F02D41/2432Methods of calibration
    • F02D41/2435Methods of calibration characterised by the writing medium, e.g. bar code
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/24Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means
    • F02D41/2406Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means using essentially read only memories
    • F02D41/2425Particular ways of programming the data
    • F02D41/2429Methods of calibrating or learning
    • F02D41/2451Methods of calibrating or learning characterised by what is learned or calibrated
    • F02D41/2464Characteristics of actuators
    • F02D41/2467Characteristics of actuators for injectors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/22Safety or indicating devices for abnormal conditions

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

【課題】適正な燃料噴射制御を実施する。
【解決手段】インジェクタ10は、ECU50と通信可能な通信ドライバ15と、通信処理部17とを備える。ECU50は、第1電圧よりも高い電圧供給を受けている状態で情報を保持可能なメモリ57と、マイコン53とを備える。通信処理部17は、所定の通信データを通信ドライバ15で受信した場合に、該所定の通信データに対する応答データをマイコン53に送信する。一方、マイコン53は、通信デバイス15に所定の通信データを送信するとともに、上記応答データを受信した場合に該応答データに含まれる情報をメモリ57に記憶させる。また、マイコン53は、応答データに含まれる情報をメモリ57に記憶させた後において、メモリ57への供給電圧が第1電圧を下回った後において第1電圧以上に上昇したと判断した場合に、所定の通信データの送信を再度実行させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンの燃料噴射制御システムに関するものであり、特に通信機能を有する燃料噴射弁を備えるエンジンの燃料噴射制御システムに関するものである。
従来、車両に搭載されるエンジンの燃料噴射弁としては、通信ドライバを内蔵し、エンジンの燃料噴射制御を実施する電子制御装置(ECU)と通信可能なものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の燃料噴射弁は、通信ドライバとメモリとを備えており、製品出荷時において、燃料噴射弁ごとの特性値がメモリに記憶保持されている。ECUは、製品出荷後において、燃料噴射弁の通信ドライバを通じて各燃料噴射弁の特性値を取得するとともに、その取得した特性値をECUの記憶部に記憶させておくことにより、燃料噴射弁の個体差を考慮した燃料噴射制御を実現することが可能になる。
特開2012−2212号公報
ところで、ECU側では、燃料噴射弁から取得した情報を、例えばSRAMなどの揮発性メモリに記憶させておくことがある。この場合、記憶させた情報が意図せずに消えてしまうことがあり、その後において、燃料噴射弁の個体差を考慮した燃料噴射制御を実施できなくなる結果、制御性が低下するおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、適正な燃料噴射制御を実施することができるエンジンの燃料噴射制御システムを提供することを主たる目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
本発明は、燃料噴射弁と、該燃料噴射弁の駆動を制御することによりエンジンの燃料噴射制御を実施する電子制御装置とを備える燃料噴射制御システムに関する。また、請求項1に記載の発明は、前記燃料噴射弁は、前記電子制御装置との通信データのやりとりが可能な通信部と、前記通信部に受信された通信データに基づく処理を実行する処理部と、を備え、前記電子制御装置は、第1電圧よりも高い電圧供給を受けている状態で情報を保持可能な記憶部と、所定の制御を実行する制御部と、を備え、前記処理部は、所定の通信データを前記通信部で受信した場合に、該所定の通信データに対する応答データを前記通信部から前記制御部に送信する応答手段を備え、前記制御部は、前記通信部に前記所定の通信データを送信する送信手段と、前記応答データを受信した場合に、該応答データに含まれる情報を前記記憶部に記憶させる情報記憶手段と、前記情報記憶手段により前記記憶部に前記情報を記憶させた後において、前記記憶部に供給される供給電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段により検出された供給電圧が、前記第1電圧を下回った後において前記第1電圧以上に上昇したと判断した場合に、前記送信手段による前記所定の通信データの送信を再度実行させる再実行手段と、を備えることを特徴とする。
エンジンの燃料噴射弁と電子制御装置とが通信可能なシステムでは、電子制御装置側が、燃料噴射弁が保有する情報(例えば、燃料噴射に関する特性値や個体番号などの固有情報)を燃料噴射弁から取得し、その取得した情報を電子制御装置側の記憶部に記憶しておくことにより、その後において、燃料噴射弁が保有する情報を考慮しつつその燃料噴射弁の駆動を制御することができる。
ここで、電子制御装置において、燃料噴射弁が保有する情報を記憶しておく記憶部が、十分に高い電圧の供給を受けている状態において情報を保持可能な例えばSRAMなどの揮発性メモリで構成されているシステムでは、記憶部への供給電圧が低下した場合に、燃料噴射弁から取得し、記憶部に記憶させた情報が失われてしまうおそれがある。かかる場合、燃料噴射弁が保有する情報を考慮した燃料噴射制御を実施することができず、制御性が低下することが考えられる。
そこで、上記構成では、電子制御装置の制御部が、燃料噴射弁が保有する情報を該燃料噴射弁から取得し、その取得した情報を電子制御装置側の記憶部に記憶させた後において、記憶部への供給電圧が低下した場合、その後、該供給電圧が回復したと判断されたことを条件に、その情報を再度送信するよう燃料噴射弁に対して要求するとともに、その要求に対して燃料噴射弁から送信されてきた情報(失った情報)を再度記憶部に記憶させる。こうすることにより、記憶部のデータが消失した場合にも、燃料噴射弁が保有する情報を考慮した燃料噴射制御を再開することができ、その結果、燃料噴射制御を精度良く実施することができる。
エンジンの燃料噴射制御システムの全体概略を表す構成図。 インジェクタ及びECUの詳細構成を表す図。 ID割当処理の具体的態様を示すタイムチャート。 ID付与処理の処理手順を示すフローチャート。 ID設定処理の処理手順を示すフローチャート。 ID再設定処理の処理手順を示すフローチャート。 ID再設定処理についての具体的態様を示すタイムチャート。
以下、本実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、エンジンのインジェクタを制御対象とする燃料噴射制御システムを構築するものとしている。当該システムは、電子制御ユニット(以下、ECUという)を中枢としてインジェクタの駆動を制御し、これによりエンジンの燃料噴射制御を実施する。本システムの回路構成の全体概略図を図1に示す。
図1に示す制御システムは、多気筒エンジン(本実施形態では4気筒エンジン)を搭載する車両に搭載されるものであり、エンジンの気筒毎に設けられたインジェクタ10と、インジェクタ10の駆動を制御する駆動制御装置(EDU)30と、エンジンの燃料噴射制御を実行するECU50とを備えている。
インジェクタ10は、エンジンの各気筒内に燃料を直接供給する筒内噴射式の燃料噴射弁である。本実施形態のインジェクタ10は、インジェクタ10の燃料噴射圧力を検出するセンサ部としての圧力センサ11と、データを記憶保持する記憶部としてのメモリ13と、通信データの送受信が可能な通信部としての通信ドライバ15と、通信データに基づく各種処理を実行する通信処理部17とを備えている。
圧力センサ11は、例えばインジェクタ10の先端部の噴孔付近に設けられており、エンジンの燃料噴射パラメータとして、噴孔における燃料圧力を検出する。当該圧力センサ11は、センサ素子11aと出力回路12とを備えている。出力回路12は、センサ素子11a及びセンサ出力線LSに電気的に接続されており、センサ素子11aの出力信号であって圧力の計測結果を表すセンサ出力信号を入力し、その入力したセンサ出力信号をセンサ出力線LSに出力する。本実施形態では、複数のインジェクタ10の各々の圧力センサ11とECU50とが、個別のセンサ出力線LSを介して接続されている。
出力回路12は、図2に示すように、オペアンプ12a及び抵抗R1,R2,R3により構成されており、オペアンプ12aの出力端子をそのマイナス端子に接続し、センサ素子11aの出力端をプラス端子に接続してバッファ回路を構成している。出力回路12では、電源電圧Vc=5Vが供給される抵抗R1、接地された抵抗R3、及び抵抗R1と抵抗R3とを結ぶ抵抗R2の3つの抵抗により、出力回路の出力電圧Voutを0V<Vout<5Vの範囲(例えば、0.8V≦Vout≦4.8Vの範囲)にしている。
メモリ13は、電気的にデータの書き換えが可能な不揮発性メモリであり、本実施形態では、例えばEEPROM(登録商標)で構成されている。なお、メモリ13は、例えばSRAMなどの揮発性メモリで構成されていてもよい。メモリ13には、製品出荷前において、各インジェクタ10の固有情報として、センサ特性値やインジェクタ特性値、個体番号などが記憶されている。
通信ドライバ15は、通信処理部17に電気的に接続されており、通信処理部17との間でデータのやりとりが可能になっている。通信ドライバ15は、通信線LCを通じてECU50に電気的に接続されており、ECU50から送信された通信データを受信して通信処理部17に出力するとともに、通信処理部17から入力した通信データを、通信線LCを通じてECU50に送信する。これにより、インジェクタ10−ECU50間の通信を実現する。通信線LCは、各インジェクタ10で共有されており、各インジェクタ10の通信ドライバ15とECU50とが共通の通信線LCで接続(バス接続)されている。
通信処理部17は、周知の通りCPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成されており、通信ドライバ15を通じてECU50から受信した通信データに基づき各種処理を実行する。例えば、通信処理部17は、通信データとして、インジェクタ特性値を送信する旨の指令信号をECU50から受信した場合に、その指令信号に基づき、メモリ13に記憶されたインジェクタ特性値を読み出し、その読み出したインジェクタ特性値を、受信した通信データに対する応答データとして、通信線LCを通じてECU50に送信する。あるいは、通信処理部17は、通信データとして、インジェクタ特性値を更新する旨の指令信号をECU50から受信した場合に、その指令信号に含まれるインジェクタ特性値についての学習値をメモリ13に書き込み、メモリ13に記憶されているインジェクタ特性値を更新する処理を実行する。
なお、本システムでは、インジェクタ10とECU50との間の通信データのやりとりは、各インジェクタ10に共通の通信線LCを通じて行われるのに対し、各インジェクタ10に取り付けられた圧力センサ11から出力されるセンサ出力信号の伝送は、インジェクタ10毎に個別に設けられたセンサ出力線LSを通じて、通信線LCとは別系統で行われる。
ECU50は、各インジェクタ10側の通信ドライバ15に通信線LCを通じて接続される通信ドライバ51と、各センサ出力線LSにそれぞれ接続される入力回路55と、各種データを記憶する記憶部としてのメモリ57と、燃料噴射制御のための各種処理を実行する制御部としてのマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)53と、を備える。
マイコン53は、通信ドライバ51及び入力回路55にそれぞれ電気的に接続されており、通信ドライバ51を通じて、インジェクタ10の固有情報などの通信データを入力するとともに、入力回路55を通じて、圧力センサ11からのセンサ出力信号を入力する。また、マイコン53は、それら入力した各種データに基づいて、燃料の噴射時期や噴射量等を演算し、その演算結果に基づく噴射信号(インジェクタ駆動信号)をEDU30に出力する。EDU30は、ECU50のマイコン53から入力した噴射信号に基づいて、各インジェクタ10の駆動を制御する。また、マイコン53は、車載バッテリVAT(例えば12V)に接続される電源54に接続されており、バッテリVATから電力の供給を受けて駆動する。
マイコン53には、図2に示すように、入力回路55の出力端において、それぞれの入力回路55に接続される複数の(本実施形態では4つの)A/D変換器53aが内蔵されている。A/D変換器53aは、入力回路55から出力されたアナログのセンサ出力信号をデジタル信号に変換する。このデジタル信号は、マイコン53が実行する各種の燃料噴射制御に用いられる。例えば、各圧力センサ11のセンサ出力信号が示す計測値(センサ出力値)は、インジェクタ10から通信線LCを通じて読み出したインジェクタ10ごとのセンサ特性値に基づいて補正され、その補正後の値が燃料噴射制御に用いられる。なお、図2では、A/D変換器53aを1つのみ示し、その他のA/D変換器53aについては省略してある。
メモリ57は、電源54に接続された状態でデータを記憶・保持し、電源54との接続が解除されることで、記憶されているデータが失われる揮発性メモリであり、本実施形態ではSRAMが用いられている。メモリ57には、各インジェクタ10から通信線LCを通じて取得したインジェクタ10の固有情報として、各インジェクタ10のセンサ特性値やインジェクタ特性値、インジェクタ10の個体番号などが記憶されている。
電源54には、バッテリVATから供給される電圧(供給電圧Vin)を検出する検出回路56が接続されている。検出回路56は、例えばバッテリVATから出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器であり、変換後の信号に基づいて、マイコン53(メモリ57)に供給されている電圧Vinを検出できるようになっている。
本システムでは、各インジェクタ10側に設けられた通信ドライバ15と、ECU50側に設けられた通信ドライバ51とが共通の通信線LCで接続されている。そのため、ECU50からインジェクタ10へ通信データが送信された場合、その通信データは全てのインジェクタ10で受信される。ところが、通信データの中には、複数のインジェクタ10のうち、その一部を宛先とするべきデータも存在する。そこで、本システムでは、インジェクタ10とECU50との間でやりとりされる通信データの中に、インジェクタ10を識別情報としてのノードIDを含ませておくことにより、インジェクタ10の通信処理部17において、ECU50から受信した通信データが、自装置を宛先とするものであるか否を識別可能にしている。また、インジェクタ10からの通信データをECU50が受信した場合に、その通信データがいずれのインジェクタ10から送信されたものであるかをECU50側で識別することができる。
本システムでは、それぞれのインジェクタ10にノードIDを設定するID設定処理を実行しており、特に本実施形態では、複数のインジェクタ10とECU50との電気的な接続が完了した状態でID設定処理を実行することとしている。
以下、本実施形態のID設定処理について詳述する。本実施形態のID設定処理は、インジェクタ10にノードIDを付与する処理であるID付与処理と、インジェクタ10側において、付与されたノードIDを認識して自身のノードIDとして設定する処理であるID受付処理とにより構成される。このうち、ID付与処理はECU50のマイコン53により実行され、ID受付処理はインジェクタ10の通信処理部17のマイコンにより実行される。
ID設定処理では、まず最初にID付与処理を実行することにより、通信データとしてのID設定命令を、ECU50からインジェクタ10に通信線LCを通じて送信する。ID設定命令はノードIDを含んでおり、そのノードIDを自身のノードIDとして設定するようインジェクタ10に要求する通信データである。ただし、ID設定命令が送信される時点では、インジェクタ10側ではその受信したID設定命令が自装置宛のものかそうでないかを判別することができない。
そこで、本システムでは、ID設定命令の送信時に、各々のセンサ出力線LSの電圧を切り替えることにより、複数のインジェクタ10の各々に、センサ出力線LSを通じて、通信データの宛先に関する宛先情報を付与する(情報付与手段)。また、マイコン53は、その宛先情報を付与している状態で、通信データとしてのID設定命令をインジェクタ10に送信する(送信手段)。そして、インジェクタ10側では、自身に接続されるセンサ出力線LSの電圧に基づいて、ID設定命令が自身を宛先とするデータか否かを判定する。またこのとき、自身を宛先とするデータである場合には、ID設定命令に含まれるノードIDを自身のノードIDとして設定するとともに、ID設定命令に対する応答データとして、自身の固有情報を含むデータをECU50に送信する(応答手段)。こうすることにより、インジェクタ10に向けて送信する通信データにノードIDが含まれていなくても、インジェクタ10において、自身のセンサ出力線LSを通じて付与された宛先情報を参照することにより、自身がその通信データ(ID設定命令)の宛先であるか否かを判別できる。
より具体的には、ECU50には、各インジェクタ10に接続されるセンサ出力線LSの電圧を所定電圧に切り替える電圧切替部としてスイッチング素子が設けられており、本実施形態ではトランジスタTr11が設けられている。また、インジェクタ10には、自身に接続されるセンサ出力線LSの電圧を検出する電圧検出手段として電圧検出回路19が設けられている。ECU50のマイコン53は、ID設定命令を送信するのに際し、まず、トランジスタTr11のオンオフ制御を実施することにより、ID設定命令の宛先としないインジェクタ10に接続されるセンサ出力線LS(非対象出力線)を第1電圧状態にする一方、ID設定命令の宛先とするインジェクタ10に接続されるセンサ出力線LS(対象出力線)を、第1電圧状態とは異なる第2電圧状態にする。これにより、センサ出力線LSを通じて、ID設定命令の宛先である宛先情報をインジェクタ10側に付与する(情報付与手段)。また、ECU50は、非対象出力線を第1電圧状態にし、かつ対象出力線を第2電圧状態にした状態で、ECU50からインジェクタ10にID設定命令を送信する。各々のインジェクタ10では、電圧検出回路19によりセンサ出力線LSの電圧を検出することにより、自身に接続されるセンサ出力線LSが、第1電圧状態か第2電圧状態かを判別する。そして、自身に接続されるセンサ出力線LSが第1電圧状態である場合には、その受信したID設定命令を破棄する。一方、自身に接続されるセンサ出力線LSが第2電圧状態である場合には、その受信したID設定命令に基づく処理を実行する。
電圧切替部としてのトランジスタTr11は、図2に示すように入力回路55に設けられており、本実施形態ではNPN型のトランジスタとして構成されている。トランジスタTr11の各端子について、ベース端子は、マイコン53において入力回路55毎に設けられたトリガ端子に接続され、エミッタ端子は接地され、コレクタ端子は、センサ出力線LSに接続されるとともに、抵抗R12を介して電源電圧Vc(例えば、Vc=5V)に接続されている。
トランジスタTr11は、トリガ端子を通じたマイコン53からの指令信号によってオンオフが切り替えられ、これによりセンサ出力線LSの電圧が変更される。具体的には、マイコン53によりトランジスタTr11のベース電位がLoに設定された場合、トランジスタTr11がオフになり、この場合、センサ出力線LSは、センサ出力信号を伝送可能な通常状態(>0V、第1電圧状態)になる。一方、トランジスタTr11のベース電位がHiに設定された場合には、トランジスタTr11がオンになり、センサ出力線LSが接地された状態になる。したがって、センサ出力線LSの電圧は0Vになり、センサ出力信号を伝送不能な特定状態(第2電圧状態)になる。
なお、入力回路55は、トランジスタTr11及び抵抗R12の他、コンデンサC11及び抵抗R11からなるフィルタ回路を備えている。これにより、センサ出力線LSを通じて伝送されるセンサ出力信号が、フィルタ回路を通じてA/D変換器53aに入力される。
電圧検出回路19は、圧力センサ11の出力電圧Voutに基づいてセンサ出力線LSの電圧を検出する。詳しくは、電圧検出回路19はコンパレータを備えており、そのコンパレータに圧力センサ11の出力電圧Voutと閾値電圧とが入力され、その比較結果がコンパレータの出力データとして通信処理部17に出力される。このとき、圧力センサ11の出力電圧Voutが閾値電圧よりも高い場合には、コンパレータから通信処理部17にHi信号が入力され、圧力センサ11の出力電圧Voutが閾値電圧よりも低い場合には、コンパレータから通信処理部17にLo信号が入力される。通信処理部17では、電圧検出回路19から入力される信号がHiであれば、センサ出力線LSがセンサ出力信号を伝送可能な通常状態(>0V)であると判定し、Loであれば、センサ出力線LSがセンサ出力信号を伝送不可能な特定状態(=0V)であると判定する。
なお、本実施形態では、出力回路12の出力端の電圧が出力電圧Voutとして電圧検出回路19に入力される構成としたが、出力回路12の入力端と出力端との間の電圧が出力電圧Voutとして電圧検出回路19に入力される構成としてもよい。
次に、図3のタイムチャートを用いて、本実施形態のID設定処理について具体的に説明する。なお、本実施形態では、第1気筒のインジェクタ(インジェクタ♯1)、第2気筒のインジェクタ(インジェクタ♯2)、第3気筒のインジェクタ(インジェクタ♯3)、第4気筒のインジェクタ(インジェクタ♯4)の順にノードIDを設定する。ただし、図3では、便宜上、インジェクタ♯1及びインジェクタ♯2のID設定について示してある。本システムにおいて、ID設定処理は所定の実行条件が成立した場合に実行され、本実施形態では、車両の始動スイッチ(イグニッションスイッチ)がオンされた場合に、所定の実行条件が成立したとしてID設定処理が実行される。
図3において、ECU50が起動されることにより、センサ出力電圧Voutは、センサ素子11aの圧力検出結果に応じた値を示す。ECU50のマイコン53は、タイミングt10で、今回のID設定対象のインジェクタ10としてインジェクタ♯1を選択し、インジェクタ♯1のセンサ出力線LS#1に接続されるトランジスタTr11(Tr♯1)をオフからオンに切り替える。このトランジスタTr♯1のオン切り替えに伴い、センサ出力線♯1の電圧が0Vに切り替わる。
続くタイミングt11では、マイコン53は、ECU50の通信ドライバ51からインジェクタ10の通信ドライバ15に対し、通信データとしてのID設定命令を、通信線LCを通じて送信する。ここで送信するID設定命令には、ノードIDとして「1」を設定する旨の情報が含まれている。
マイコン53からのID設定命令が各インジェクタ10の通信処理部17に入力されると、各々の通信処理部17は、電圧検出回路19からの入力信号に基づいて、自装置に接続されるセンサ出力線LSが、センサ出力信号を伝送可能な通常状態であるか(閾値電圧よりも大きいか)、それともセンサ出力信号を伝送不可能な特定状態であるか(閾値電圧よりも小さいか)を判定する。そして、センサ出力線LSが通常状態にあるインジェクタ10については、自身はID設定対象ではないと判断し、今回受信したID設定命令を破棄する。つまり、今回のID設定命令に対する処理を実行しない。ここでは、インジェクタ♯2、インジェクタ♯3及びインジェクタ♯4において、受信したID設定命令が破棄される。
一方、センサ出力線LSが特定状態にあるインジェクタ10では、自身は今回のID設定対象であると判断し、今回受信したID設定命令に基づく処理(ID受付処理)を実行する。ここでは、今回のID設定対象であるインジェクタ♯1においてID受付処理が実行される。ID受付処理として、インジェクタ♯1の通信処理部17は、タイミングt12で、メモリ13から自身の個体番号(個体番号♯1)を読み出し、その読み出した個体番号を、通信線LCを通じてECU50に送信するとともに、タイミングt13で、ID設定命令に含まれるノードID「1」を自身のノードIDとして設定し、メモリ13に保存する。なお、ここでは、個体番号を送信した後にノードIDの設定を行ったが、個体番号の送信とノードIDの設定とは同時に行ってもよいし、ノードIDの設定を行った後に個体番号を送信する構成としてもよい。
ECU50のマイコン53は、インジェクタ10の個体番号を受信すると、その受信した個体番号を、現在のID設定対象のインジェクタ10(ここではインジェクタ♯1)の固有情報としてメモリ57に記憶させ、情報を更新する(タイミングt13、情報記憶手段)。また、マイコン53は、タイミングt14で、トランジスタTr♯1をオンからオフに切り替える。
インジェクタ♯1のID設定が終了すると、次にインジェクタ♯2のID設定が実行される。この場合にも、基本的にはインジェクタ♯1の場合と同様の処理が実行される。すなわち、ECU50のマイコン53は、タイミングt15で、インジェクタ♯2のセンサ出力線LS#2に接続されるトランジスタTr11(Tr♯2)をオフからオンに切り替え、タイミングt16で、通信線LCを通じてID設定命令を送信する。このID設定命令には、ノードIDとして「2」を設定する旨の情報が含まれている。
各インジェクタ10の通信処理部17は、電圧検出回路19から入力される信号に基づいて、自装置に接続されるセンサ出力線LSが通常状態及び特定状態のいずれにあるかを判定する。ここでは、センサ出力線♯2が特定状態であることから、インジェクタ♯2の通信処理部17は、今回受信したID設定命令に基づいてID受付処理を実行する(タイミングt17〜t18)。一方、インジェクタ♯1、インジェクタ♯3及びインジェクタ♯4のそれぞれの通信処理部17は、受信したID設定命令を破棄する。
ところで、イグニッションオン後において、バッテリVATの電気負荷が大きくなりバッテリ電圧が低下したり、あるいはバッテリVATとECU50とを接続するハーネスが外れたりすること等に起因して、マイコン53への供給電圧Vinが低下することがある。かかる場合、メモリ57に記憶した各インジェクタ10に関する情報、具体的には、各インジェクタ10のノードIDや個体番号等といったインジェクタ10の固有情報が消えてしまうことがある。また、これらの固有情報が消えてしまった場合、各気筒に配置されたインジェクタ10の特性をECU50側で把握できず、エンジンの燃料噴射制御を精度良く実施できないことが考えられる。
そこで本実施形態では、上記のID設定処理によってインジェクタ10の固有情報を通信線LCを通じて取得し、これをメモリ57に記憶させた後において、ECU50のマイコン53は、マイコン53への供給電圧Vinが所定の低電圧を下回ったことが検出された場合に、インジェクタ10に対してID設定命令を再度送信することにより、ID設定処理における一連の処理が再度実行されるようにしている。これにより、各インジェクタ10のノードIDが再設定されるとともに、各インジェクタ10の管理データがECU50のメモリ57に再度記憶される。
次に、本実施形態におけるID設定処理の処理手順について、図4〜図6のフローチャートを用いて説明する。まずは図4を用いてID付与処理について説明する。この処理は、ECU50のマイコン53により所定周期毎に実行される。
図4において、ステップS100では、ECU50の起動時(ECU50を起動してから各インジェクタ10へのID付与が完了するまでの期間)であるか否かを判定する。ECU50の起動時である場合には、ステップS110以降の処理を実行する。すなわち、ステップS110では、全てのインジェクタ10に対してノードIDの付与が終了したか否かを判定する。ステップS110がNoの場合、ステップS115へ進み、ID設定が未だ終了していないインジェクタ10の中から今回のID設定対象のインジェクタ10を一つ選択する。続くステップS120では、選択したID設定対象のインジェクタ10に接続される入力回路55のトランジスタTr11を、ベース電位をLoからHiに切り替え、トランジスタTr11をオンする(情報付与手段)。これにより、ID設定対象のインジェクタ10に繋がるセンサ出力線LSの電圧がHi(>0V)からLo(0V)に切り替わる。なお、各入力回路55のトランジスタTr11では、初期状態のベース電位が全てLoに維持されている。したがって、今回のID設定対象でないインジェクタ10については、そのインジェクタ10に繋がるセンサ出力線LSの電圧はHi(>0V)になっている。
続くステップS125では、マイコン53は、通信データとしてID設定命令を生成する。また、ID設定対象のインジェクタ10に接続されるトランジスタTr11をオンし、かつそれ以外のインジェクタ10に接続されるトランジスタTr11をオフしたままの状態で、生成したID設定命令を通信ドライバ51を通じて通信線LCに出力する(第1送信手段)。ここで生成されるID設定命令には、ID設定対象のインジェクタ10に対して付与するノードIDが含まれており、例えばID設定対象のインジェクタ10の気筒番号に対応したノードIDが含まれている。
その後、マイコン53は、ID設定命令を送信してから所定時間が経過するまで待機し、ステップS130で、その待機時間内にID設定命令に対する応答データをインジェクタ10の通信処理部17から受信したか否かを判定する。本実施形態では、ID設定命令に対するインジェクタ10から応答データとして、そのインジェクタ自身の個体番号を記したデータが送信される構成となっている。マイコン53は、インジェクタ10の個体番号を受信すると(ステップS130がYes)、ステップS135へ進み、ID設定対象のインジェクタ10についての管理データを更新する。本実施形態では、マイコン53に内蔵されるメモリ57には、気筒毎の管理データとして、各気筒のインジェクタ10に付与したノードIDと、そのインジェクタ10の個体番号とを関連付けたデータが保持されている。ここでは、今回インジェクタ10に付与したノードIDの個体番号を受信した個体番号に更新する。その後、ステップS145へ移行する。
一方、上記応答データを受信することなく所定時間が経過した場合には(ステップS135でNo)、ID設定対象のインジェクタ10に対応する気筒の管理データが示す個体番号をエラーコードに書き換えて、メモリ57が記憶する管理データを更新した後(ステップS140)、ステップS145に移行する。
ステップS145では、ID設定対象のインジェクタ10に繋がるセンサ出力線LSを通常状態に復帰させる。すなわち、このセンサ出力線LSに繋がる入力回路55のトランジスタTr11のベース電位をHiからLoに切り替える。このようにして各気筒のインジェクタ10に対しノードIDを付与する。そして、全てのインジェクタ10に対してノードIDの付与が完了すると、ステップS115で肯定判定され、ステップS150へ進み、ノードIDの設定が完了したことを示すフラグ(ID設定済フラグFid)をオンし、本処理を終了する。なお、このID設定済フラグFidは、ECU50の起動後にイグニッションオフされることによりオフに切り替えられる。
また、ECU50の起動時でない場合、ステップS105へ進み、再設定フラグFreがオンか否かを判定する。この再設定フラグFreは、ECU50の起動時において各インジェクタ10のノードIDを設定した後に、ノードIDの設定を再度実施することを示すフラグである。本実施形態において、再設定フラグFreは、バッテリVATからECU50への供給電圧Vinが一旦低下し、その後回復した場合にオンされる。再設定フラグFreがオフである場合にはそのまま本処理を終了し、再設定フラグFreがオンである場合にはステップS110以降の処理が実行される(再実行手段)。これにより、ECU50の起動時にノードIDが設定された後、ID設定処理が再度実行されることとなる。なお、再設定フラグFreは、全てのインジェクタ10のノードIDの設定が完了したときに(ステップS110でYes)、ステップS150でオフされる。
次に、ID受付処理について図5を用いて説明する。この処理は、各インジェクタ10の通信処理部17のマイコンにより所定周期毎に実行される。
図5において、通信処理部17のマイコンは、ステップS210で、通信ドライバ15に通信データが受信され、かつその通信データがID設定命令であるか否かを判定する。ID設定命令を受信した場合(ステップS210がYes)、ステップS220へ移行し、自装置に接続されるセンサ出力線LSの電圧を検出する。ここでは、電圧検出回路19からの入力信号がHi/Loのいずれであるかを判定する。電圧検出回路19からの入力信号がHiである場合(センサ出力線LSが通常状態である場合)、ステップS230及びS240の処理を実行せず、そのまま本処理を終了する。一方、電圧検出回路19からの入力信号がLoである場合(センサ出力線LSが特定状態である場合)、ステップS230へ移行し、メモリ13から自装置の個体番号を読み出すとともに、その個体番号を通信ドライバ15を通じてECU50に送信する(第2制御手段)。また、ステップS240では、ID設定命令に含まれているノードIDを、自装置のノードIDとしてメモリ13に記憶する。そして本処理を終了する。
次に、本実施形態のID再設定処理について図6を用いて説明する。この処理は、ECU50の起動時に図4のID付与処理が実行された後、ECU50のマイコン53により所定周期毎に実行される。
図6において、ステップS300では、検出回路56からの検出信号に基づいて(供給電圧Vinの検出値に基づいて)、バッテリVATからマイコン53に供給される供給電圧Vinが第1電圧Vth1以下になったか否かを判定する。この第1電圧Vth1は、電圧低下に起因してメモリ57に保存されているデータが消失するおそれがある電圧範囲の上限値であり、例えば4〜5Vに設定されている。供給電圧Vinが第1電圧Vth1よりも高い状態が保持されている場合(ステップS300がNoの場合)、ステップS310へ進み、ID設定済フラグFidがオフか否かを判定し、Fid=オンである場合にはそのまま本ルーチンを終了する。
一方、供給電圧Vinが第1電圧Vth1を下回り、Vin≦Vth1になった場合(ステップS300がYes)、ステップS320へ進み、ID設定済フラグFidをオフにする。そして一旦本ルーチンを終了する。
さて、供給電圧Vinが第1電圧Vth1を下回った後にバッテリ電圧が回復し、供給電圧Vinが第1電圧Vth1よりも高くなった場合、ステップS300で否定判定され、ステップS310で肯定判定される。その後、ステップS330で、検出回路56により検出される供給電圧Vin(供給電圧Vinの検出値)が、第2電圧Vth2よりも高いか否かを判定する(電圧判定手段)。この第2電圧Vth2は、メモリ57が確実にデータを保持しておくことができる電圧範囲の下限値であり、本実施形態では第1電圧Vth1よりも高い電圧(例えば5〜6V)に設定されている。なお、第1電圧Vth1と第2電圧Vth2とを同じ電圧としてもよい。
供給電圧Vinの検出値が第2電圧Vth2以下である場合(ステップS330がNo)、以下のステップS340及びS350の処理を実行せず、一旦本ルーチンを終了する。一方、供給電圧Vinが第2電圧Vth2よりも高くなると(ステップS330がYes)、ステップS340へ進み、再設定フラグFreをオンし、本処理を終了する。
本実施形態におけるID再設定処理の具体的態様について、図7のタイムチャートを用いて説明する。なお、図7では、ECU50の起動時にID設定処理が実行され、各インジェクタ10のノードIDの設定が完了した後を想定している。また、図7では、便宜上、インジェクタ♯1のノードIDを設定する場合についてのみ示してある。
ECU50の起動時に各インジェクタ10のノードIDが設定された後において、バッテリ電圧が十分確保されており、バッテリVATからECU50への供給電圧Vinが比較的高い状態では、ECU50のメモリ57には、ノードIDと、ノードIDに対応するインジェクタ10の個体番号とが記憶・保持されている(ID設定済フラグFid=オン、再設定フラグFre=オフ)。この状態において、例えばバッテリVATに接続される車載補機の使用によってバッテリVATの電気負荷が大きくなり、これに起因して供給電圧Vinが低下した場合を考える。この場合、図7において、タイミングt21では、供給電圧Vinが第1電圧Vth1を下回ることにより、ID設定済フラグFidがオフされる。その後、バッテリ電圧が回復し、タイミングt22で、供給電圧Vinが第2電圧Vth2を上回ることにより、再設定フラグFreがオフからオンに切り替えられる。これにより、ECU50のマイコン53により、トランジスタTr♯1がオフからオンに切り替えられるとともに、タイミングt23で、各インジェクタ10に対してID設定命令が送信される。このID設定命令によって、インジェクタ♯1のノードIDの設定が再度実施されるとともに、インジェクタ♯1の固有情報(ここでは個体番号)がメモリ57に保存される。全気筒に対してのノードIDの設定が完了すると、ID設定済フラグFidがオフからオンに切り替えられ、再設定フラグFreがオンからオフに切り替えられる(タイミングt24)。
以上詳述した本実施形態によれば、次の優れた効果が得られる。
ECU50側でインジェクタ10の固有情報を通信線LCを通じて取得し、これをメモリ57に記憶させる処理が実施された後において、マイコン53への供給電圧Vinが第1電圧Vth1を下回ったことが検出された場合、供給電圧Vinが第1電圧Vth1以上に上昇した後に、マイコン53からインジェクタ10に対してID設定命令を再度送信する構成とした。この構成によれば、メモリ57に記憶させた情報が消えてしまうおそれがある状況において、ID設定処理を再度実施することにより、各インジェクタ10のノードIDを再設定することができるとともに、各インジェクタ10の固有情報をECU50のメモリ57に再度記憶させることができる。その結果、メモリ57内のデータが消失してしまった場合にも、インジェクタ10の個体差を考慮した燃料噴射制御を再開することができ、その結果、燃料噴射制御を精度良く実施することができる。
また、検出回路56により検出された供給電圧Vinが、第1電圧Vth1を下回った後において、第1電圧Vth1よりも高電圧側に設定された第2電圧Vth2よりも高くなったことが確認された場合に、ID設定処理を再度実行する構成とした。したがって、ID設定処理の再実行によってインジェクタ10の固有情報をメモリ57に確実に記憶させることができる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、供給電圧Vinが第1電圧Vth1を下回った後において、検出回路56により実際に検出される供給電圧Vinに基づいて、供給電圧Vinが第1電圧Vth1以上になったと判断された場合に、上記図4及び図5のID設定処理を再度実行する構成とした。これに対し、本実施形態では、供給電圧Vinが第1電圧Vth1を下回ってからの経過時間に基づいて、供給電圧Vinが第1電圧Vth1以上になったと判断された場合に、上記図4及び図5のID設定処理を再度実行する構成とする。具体的には、マイコン53は、供給電圧Vinが第1電圧Vth1を下回ってからの経過時間を計測することにより、メモリ57に供給される供給電圧Vinを検出(推定)し(電圧検出手段に相当)、該計測した経過時間が所定時間を超えた場合に、供給電圧Vinが第1電圧Vth1以上になったと判断して、上記図4及び図5のID設定処理を再度実行する。
・ノードIDの設定方法は上記実施形態の構成に限定しない。例えば、マイコン53が、インジェクタ10に付与するノードIDに応じて、センサ出力線LSを所定電圧で保持する時間をインジェクタ10毎に変更することにより、インジェクタ10の各々に、センサ出力線LSを通じてID設定命令の宛先情報を付与する。また、インジェクタ10側では、自身に接続されるセンサ出力線LSの電圧に基づいて、センサ出力線LSが所定電圧で保持されている時間を計測し、その時間に対応したノードIDを自身のノードIDとして設定する。この構成においても、インジェクタ10が、ID設定命令に対する応答データとして、自身のノードIDと固有情報とを含むデータをECU50に送信し、ECU50が、インジェクタ10から受信した固有情報をノードIDに対応付けてメモリ57に記憶させた場合において、供給電圧Vinの低下に起因して、メモリ57に記憶させたインジェクタ10の固有情報が消失することが考えられる。したがって、本構成においても、ECU50のマイコン53は、供給電圧Vinが第1電圧Vth1を下回った場合にID設定処理を再度実行することにより、各インジェクタ10の固有情報を考慮した燃料噴射制御を再開することができる。
・ID設定処理としては、更に別の構成を採用することもできる。具体的には、例えば圧力センサ11における出力回路の構成を、通信処理部17からの指令信号に基づいてセンサ出力信号の電圧を0Vから電源電圧(例えば5V)まで可変に設定できる構成にする。そして、まずECU50は、各インジェクタ10の通信処理部17に対し、センサ出力線LSの電圧を特定の開始電圧(例えば0V)からスイープさせることを命令するためのスイープ命令用通信データを、通信線LCを通じて送信し、スイープ命令用通信データの送信後、各インジェクタ10に付与するノードIDに応じたタイミングで、トランジスタTr11をオンする(センサ出力線LSを0Vにする)。一方、インジェクタ10側は、受信したスイープ命令用通信データに基づいて、センサ出力線LSの電圧を開始電圧からスイープさせるとともに、センサ出力線LSの電圧をモニタする。そして、センサ出力線LSの電圧が0Vになったタイミング(ローエッジのタイミング)でのセンサ出力線LSの電圧又は開始からの経過時間に応じて、自身のノードIDを設定する。
・上記実施形態では、センサ出力線LSの電圧を所定電圧に切り替える電圧切替部がECU50側に設けられており、ECU50側の制御によりセンサ出力線LSの電圧を所定電圧に切り替えることでノードIDを設定したが、電圧切替部がインジェクタ10側に設けられており、インジェクタ10側の制御によりセンサ出力線LSの電圧を所定電圧に切り替えることでノードIDを設定する構成としてもよい。具体的には、例えば各インジェクタ10は、電圧切替部として、複数通りの電圧値の中から1つの電圧値をランダムに選択し、その選択した電圧値の電圧をセンサ出力線LSに出力する電圧出力回路を備える。インジェクタ10の各々は、センサ出力線LSの電圧が、電圧出力回路によって、複数通りの電圧値の中から選択した電圧値に設定されている状態において、ECU50からID設定命令を受信した場合に、そのID設定命令に含まれる電圧値情報が示す電圧値と、自身のセンサ出力線LSの電圧とを比較する。このとき、ID設定命令に含まれる電圧値は、センサ出力線LSの電圧が一意になっているものの中から選択された値になっている。そして、電圧値が不一致の場合には、インジェクタ10は、その受信したID設定命令を破棄する。一方、電圧値が一致している場合には、インジェクタ10は、ID設定命令に含まれるノードIDを自身のノードIDとして設定する。
・上記実施形態では、インジェクタ10のセンサ部としての圧力センサ11とECU50とが個別のセンサ出力線LSを通じて接続され、インジェクタ10の通信部としての通信ドライバ15とECU50とが供給の通信線LCを通じて接続されているシステムに適用する場合について説明したが、インジェクタ10の通信部とECU50とが通信可能であれば、上記システムの構成に限定しない。例えば、インジェクタ10のセンサ部とECU50との接続だけでなく、インジェクタ10の通信部とECU50との接続についても、個別の通信線を通じて接続されている構成としてもよい。
・上記実施形態では、所定の通信データとしてID設定命令をECU50からインジェクタ10に送信する場合について説明したが、ID設定命令とは異なる通信データを所定の通信データとして送信する場合にも適用することができる。例えば、所定の通信データとして、インジェクタ10のメモリ13からインジェクタ特性値やセンサ特性値などの読み出しを命令するRead命令をECU50からインジェクタ10に送信する場合に適用する。詳しくは、インジェクタ10は、Read命令を受信した場合、そのRead命令に対する応答データとして、Read命令に応じた情報をECU50に送信する。また、ECU50は、インジェクタ10からの応答データに含まれる情報を記憶部としてのメモリ57に記憶させる。この場合にも、電圧低下に起因してメモリ57内のデータが消失することがあり、上記実施形態と同様に、図6のID再設定処理を行うのがよい。
・上記実施形態では、インジェクタ10のセンサ部が、エンジンの燃料噴射パラメータとして燃料の圧力を検出する圧力センサ11である場合について説明したが、これに限らず、例えばエンジンの燃料噴射パラメータとして温度を検出する温度センサを備えるインジェクタ10に本発明を適用してもよい。
10…インジェクタ(燃料噴射弁)、11…圧力センサ(センサ部)、12…出力回路、13…メモリ、15…通信デバイス(通信部)、17…通信処理部(処理部)、19…電圧検出回路、30…EDU、50…ECU(電子制御装置)、51…通信デバイス、53…マイコン(制御部)、53a…A/D変換器、55…入力回路、57…メモリ(記憶部)、LC…通信線、LS…センサ出力線、Tr11…トランジスタ(電圧切替部)。

Claims (3)

  1. 燃料噴射弁(10)と、該燃料噴射弁の駆動を制御することによりエンジンの燃料噴射制御を実施する電子制御装置(50)とを備える燃料噴射制御システムであって、
    前記燃料噴射弁は、前記電子制御装置との通信データのやりとりが可能な通信部(15)と、前記通信部に受信された通信データに基づく処理を実行する処理部(17)と、を備え、
    前記電子制御装置は、第1電圧よりも高い電圧供給を受けている状態で情報を保持可能な記憶部(57)と、所定の制御を実行する制御部(53)と、を備え、
    前記処理部は、所定の通信データを前記通信部で受信した場合に、該所定の通信データに対する応答データを前記通信部から前記制御部に送信する応答手段を備え、
    前記制御部は、
    前記通信部に前記所定の通信データを送信する送信手段と、
    前記応答データを受信した場合に、該応答データに含まれる情報を前記記憶部に記憶させる情報記憶手段と、
    前記情報記憶手段により前記記憶部に前記情報を記憶させた後において、前記記憶部に供給される供給電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段により検出される供給電圧が、前記第1電圧を下回った後において前記第1電圧以上に上昇したと判断した場合に、前記送信手段による前記所定の通信データの送信を再度実行させる再実行手段と、
    を備えることを特徴とする燃料噴射制御システム。
  2. 前記電圧検出手段により検出される供給電圧が、前記第1電圧を下回った後において前記第1電圧よりも大きい第2電圧まで上昇したか否かを判定する電圧判定手段を備え、
    前記再実行手段は、前記電圧判定手段により前記供給電圧が前記第2電圧まで上昇したと判定された場合に、前記送信手段による前記所定の通信データの送信を再度実行させる請求項1に記載の燃料噴射制御システム。
  3. 前記燃料噴射弁を複数備える燃料噴射制御システムに適用され、
    前記燃料噴射弁の各々は、前記エンジンの燃料噴射パラメータを検出してその信号を出力するセンサ部(11)を更に備え、
    前記制御部は、前記センサ部の各々に個別のセンサ出力線(LS)を通じて接続され、かつ前記通信部の各々に共通の通信線(LC)を通じて接続されており、
    前記電子制御装置は、前記制御部により制御され、前記センサ出力線の電圧を所定電圧に切り替える電圧切替部(Tr11)を更に備え、
    前記制御部は、前記電圧切替部により電圧の切り替えを実施させることにより、前記燃料噴射弁の各々に、前記センサ出力線を通じて、前記通信データの宛先に関する宛先情報を付与する情報付与手段を備え、
    前記送信手段は、前記情報付与手段により宛先情報を付与している状態で、前記所定の通信データとして、ノードIDを含み該ノードIDを自身のノードIDとして設定するよう要求するID設定命令を前記通信部に送信し、
    前記応答手段は、前記ID設定命令を前記通信部で受信した場合に、自身に接続されるセンサ出力線の電圧に基づいて、前記ID設定命令が自身を宛先とするデータか否かを判定し、自身を宛先とするデータであると判定した場合に、前記ID設定命令に含まれるノードIDを自身のノードIDとして設定するとともに、前記応答データとして、自身の固有情報を含むデータを前記制御に送信する請求項1又は2に記載の燃料噴射制御システム。
JP2012041161A 2012-02-28 2012-02-28 燃料噴射制御システム Active JP5832932B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012041161A JP5832932B2 (ja) 2012-02-28 2012-02-28 燃料噴射制御システム
DE102013101916.1A DE102013101916B4 (de) 2012-02-28 2013-02-27 Kraftstoffeinspritzsystem ausgestattet mit einem Injektor
BR102013004779A BR102013004779A2 (pt) 2012-02-28 2013-02-27 sistema de injeção de combustível

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012041161A JP5832932B2 (ja) 2012-02-28 2012-02-28 燃料噴射制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013177829A true JP2013177829A (ja) 2013-09-09
JP5832932B2 JP5832932B2 (ja) 2015-12-16

Family

ID=48950940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012041161A Active JP5832932B2 (ja) 2012-02-28 2012-02-28 燃料噴射制御システム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5832932B2 (ja)
BR (1) BR102013004779A2 (ja)
DE (1) DE102013101916B4 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014209587B4 (de) 2014-05-20 2016-03-31 Continental Automotive Gmbh Charakterisierung eines Messkanals zum Vermessen eines Rückkopplungssignals, welches von einem sich in Betrieb befindenden Kraftstoff-Injektor generiert wird

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61123740A (ja) * 1984-11-19 1986-06-11 Nippon Denso Co Ltd 電子式燃料噴射制御装置
JPH07114401A (ja) * 1993-10-20 1995-05-02 Hitachi Ltd Ramバックアップ回路
WO2011064270A1 (en) * 2009-11-24 2011-06-03 Delphi Technologies Holding S.À.R.L. Fuel injector communication system
US20110313640A1 (en) * 2010-06-21 2011-12-22 Denso Corporation Control System Including Electronic Control Apparatus and Sensor Apparatuses Bus-Connected to Electronic Control Apparatus

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61123740A (ja) * 1984-11-19 1986-06-11 Nippon Denso Co Ltd 電子式燃料噴射制御装置
JPH07114401A (ja) * 1993-10-20 1995-05-02 Hitachi Ltd Ramバックアップ回路
WO2011064270A1 (en) * 2009-11-24 2011-06-03 Delphi Technologies Holding S.À.R.L. Fuel injector communication system
US20110313640A1 (en) * 2010-06-21 2011-12-22 Denso Corporation Control System Including Electronic Control Apparatus and Sensor Apparatuses Bus-Connected to Electronic Control Apparatus
JP2012002212A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Denso Corp 制御システム及び通信機能付センサ装置及び電子制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE102013101916A1 (de) 2013-08-29
JP5832932B2 (ja) 2015-12-16
BR102013004779A2 (pt) 2018-07-17
DE102013101916B4 (de) 2020-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4650566B2 (ja) 制御システム及び電子制御装置
JP7251580B2 (ja) 電池システム
KR100756836B1 (ko) 배터리의 잔존 용량 추정방법 및 그에 따른 배터리 관리시스템
JP5152258B2 (ja) 制御システム及び通信機能付センサ装置及び電子制御装置
JP5286659B2 (ja) 車載装置中継システム、車載装置中継方法及び中継装置
US10764372B2 (en) Vehicular communication device
CN112416371A (zh) 车载系统的远程升级方法、装置、系统及存储介质
JP5832932B2 (ja) 燃料噴射制御システム
JP5908304B2 (ja) 燃料噴射制御システム
JP2010151756A (ja) 電池パック
JP2016109466A (ja) 二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法
JP2007206827A (ja) 電子制御ユニット及び車載デバイス制御用プログラムの生成方法
JP5333358B2 (ja) 車両用制御システム
JP5454378B2 (ja) 車両用制御システム
JP5840532B2 (ja) 燃料噴射制御システム
JP5434813B2 (ja) 車両用制御システム
JP5630429B2 (ja) 燃料噴射制御システム
WO2020010521A1 (zh) 一种定位方法、定位装置、定位系统及可读存储介质
CN111042932B (zh) 停机时间获取方法、装置及电子控制单元
JP2006256547A (ja) 電子制御装置
JP5983515B2 (ja) 制御システム
JP6887277B2 (ja) 自動車用電子制御装置
JP5648644B2 (ja) 電子制御装置
JP2013057593A (ja) 電池電圧監視装置
JP6281463B2 (ja) 制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140508

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151028

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5832932

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250