JP2013176958A - 成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒケの発生を防止するだけでなく、限られた量の材料でも剛性と強固な取付強度を得ることを可能とし、しかも、成形容易な形状により金型装置のコストを低減し、かつコンパクト化も実現することができる成形品を提供する。
【解決手段】成形品10は、凸部20の外周に沿って、基体11の裏面と交差する凸部の軸方向に延び、さらに凸部20の基端より凸部の軸方向に延出した柱脚リブ30を有する。凸部20は、柱脚リブ30を介して基端が基体11の裏面より離隔して支持された状態で該裏面に結合される。柱脚リブ30は、ボス軸方向と平行である成形品10全体の型抜き方向と交差する逃げ方向に沿って、凸部20を中心として互いに分離する外側に向かって離型するコア44により型抜き可能な形状である。
【選択図】図1

Description

本発明は、板状の基体の裏面より凸部を一体に突出させてなる成形品に関するものであり、例えば、自動車等の車体に取り付けられる内装品に適する成形品に関する。
従来より、板状の基体と、この基体を取付部位へ取り付けるための凸部を有する熱可塑性樹脂からなる成形品においては、凸部が突出する箇所で該凸部の反対側の基体の表面にヒケと呼ばれる窪みが発生しやすく、製品の外観上問題となっていた。特に、自動車のインストルメントパネル等の内装品では、成形品の表面にヒケが生じていないこと等の外観が重視される。
このような凸部としてボス部を有する成形品としては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。すなわち、ボス部の有底開口部の底面に厚肉部を設け、成形品をなす溶融樹脂が冷却・固化しつつある時に、ボス部の内側に圧縮ガスを供給し、そのガスにより前記厚肉部を圧延すると共に成形品のボス部の基部付近を金型に押圧して、ヒケを防止している。
また、図11に示したように、ボス部3の有底開口部の底面側を板状の基体2の裏面に対して直接接続することなく、中空部を備えた台座4を介して板状の基体2の裏面に接続した成形品(通称;ドックゲート)1も知られている。台座4の内部は空洞となっており、台座4の一側面は大きく開口し、この台座4の略コ字形の周端縁が基体2の裏面に分散された状態で結合している。
特開平10−086169号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載された従来の技術では、ボス部の有底開口部の底面に厚肉部を形成することで、成形品に余分な箇所が形成されることになり、樹脂材料の使用量も多くなるという問題があった。また、ヒケを十分に抑制するのに十分な厚肉部を形成するためには、厚肉部の厚さの最適値を求める必要があり、この最適値を求めることは煩わしく時間がかかるという問題もあった。
また、図11に示した台座4を備えた成形品1では、やはり台座4を設けることにより樹脂材料の使用量も多くなるという問題があった。しかも、台座4を成形するためのスライドコアが別途必要になると共に、このスライドコアの可動域も十分に確保することが必要となり、金型装置のコストアップを招くばかりでなく、装置の実質的な配置スペースが大きくなり、限られたスペース内における設置上の問題もあった。
本発明は、前述したような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、ヒケの発生を防止するだけでなく、限られた量の材料でも剛性と強固な取付強度を得ることを可能とし、しかも、成形容易な形状により金型装置のコストを低減し、かつコンパクト化も実現することができる成形品を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]板状の基体(11)の裏面より凸部(20,20B,20C,50,70)を一体に突出させてなる成形品(10,10A,10B,10C,10D,10E)において、
前記凸部(20,20B,20C,50,70)の外周に沿って設けられ、前記基体(11)の裏面と交差する前記凸部(20,20B,20C,50,70)の軸方向に延び、さらに前記凸部(20,20B,20C,50,70)の基端より前記凸部(20,20B,20C,50,70)の軸方向に延出した柱脚リブ(30,30A,30B,30C,60,80)を有し、
前記凸部(20,20B,20C,50,70)は、前記柱脚リブ(30,30A,30B,30C,60,80)を介して基端が前記基体(11)の裏面より離隔して支持された状態で該裏面に結合されたことを特徴とする成形品(10,10A,10B,10C,10D,10E)。
[2]前記柱脚リブ(30,30A,30B,30C,60,80)は、前記凸部(20,20B,20C,50,70)の外周に沿って放射状に複数並ぶように設けられたことを特徴とする[1]に記載の成形品(10,10A,10B,10C,10D,10E)。
[3]前記柱脚リブ(30,30A,30B,30C,60,80)は、前記凸部(20,20B,20C,50,70)の軸方向が長辺となる断面薄型の平板片として形成されたことを特徴とする[1]または[2]に記載の成形品(10,10A,10B,10C,10D,10E)。
[4]前記凸部(20)は、該凸部(20)の軸方向における途中の外周に、全周方向に亘り外側に突出した台座部(22)が設けられ、前記柱脚リブ(30,30A)の先端は、前記台座部(22)に連なるように結合されたことを特徴とする[1],[2]または[3]に記載の成形品(10,10A)。
[5]前記柱脚リブ(30,30A,30B,30C,60,80)は、前記凸部(20,20B,20C,50,70)の軸方向と平行である成形品(10,10A,10B,10C,10D,10E)全体の型抜き方向と交差する逃げ方向に沿って、前記凸部(20,20B,20C,50,70)を中心として互いに分離する外側に向かって離型する複数のコア(44)により型抜き可能な形状に形成されたことを特徴とする[1],[2],[3]または[4]に記載の成形品(10,10A,10B,10C,10D,10E)。
[6]前記柱脚リブ(30B)の基端に、前記基体(11)の裏面に対する接続断面積を減らすために肉盗みした凹部(31)を設けたことを特徴とする[1],[2],[3],[4]または[5]に記載の成形品(10B)。
[7]前記凸部(20,20B,20C)は、ボス形状であることを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5]または[6]に記載の成形品(10,10A,10B,10C)。
前記本発明は次のように作用する。
前記[1]に記載の成形品(10,10A,10B,10C,10D,10E)は、凸部(20,20B,20C,50,70)の外周に沿って、基体(11)の裏面と交差する凸部(20,20B,20C,20C,50,70)の軸方向に延び、さらに凸部(20,20B,20C,20C,50,70)の基端より凸部(20,20B,20C,50,70)の軸方向に延出した柱脚リブ(30,30A,30B,30C,60,80)を有する。この柱脚リブ(30,30A,30B,30C,60,80)によって、凸部(20,20B,20C,50,70)の剛性を強化することができる。凸部(20,20B,20C,50,70)は、柱脚リブ(30,30A,30B,30C,60,80)を介して、基体(11)の裏面より離隔して支持された状態で該裏面に結合される。
このように、凸部(20,20B,20C,50,70)は、柱脚リブ(30,30A,30B,30C,60,80)を介して外周側より強固に支持され、高い強度を保つことができる。さらに、凸部(20,20B,20C,50,70)は、その基端が基体(11)の裏面に直接接触することなく、柱脚リブ(30,30A,30B,30C,60,80)を介して結合されるため、凸部(20,20B,20C,50,70)と基体(11)との結合断面積を小さく設定することができる。よって、基体(11)の表面に熱収縮時におけるヒケが生じることはない。
前記[2]に記載の成形品(10,10A,10B,10C,10D,10E)によれば、前記柱脚リブ(30,30A,30B,30C,60,80)は、凸部(20,20B,20C,50,70)の外周に沿って放射状に複数並ぶように設けられる。これにより、柱脚リブ(30,30A,30B,30C,60,80)は、放射方向の複数箇所より多点支持されることになり、凸部(20,20B,20C,50,70)の基体(11)に対する結合強度をいっそう強化することができる。また、複数の柱脚リブ(30,30A,30B,30C,60,80)と基体(11)の裏面との結合箇所は分散され、個々のリブの肉厚も薄肉化することができ、なおさらヒケの発生を防止することができる。
ここで、前記柱脚リブ(30,30A,30B,30C,60,80)の具体的な形状としては、前記[3]に記載したように、前記凸部(20,20B,20C,50,70)の軸方向が長辺となる断面薄型の平板片として形成すると良い。このような比較的単純な形状とすることによって、成形時の型抜きを容易に行うことが可能となる。
前記[4]に記載の成形品(10,10A)によれば、前記凸部(20)の軸方向における途中の外周に、全周方向に亘り外側に突出した台座部(22)を設け、前記柱脚リブ(30,30A)の先端を、台座部(22)に連なるように結合させる。これにより、凸部(20)自体のみならず凸部(20)と基体(11)との結合に関しても、よりいっそう機械的強度を高めることができる。
前記[5]に記載の成形品(10,10A,10B,10C,10D,10E)によれば、前記柱脚リブ(30,30A,30B,30C,60,80)は、凸部(20,20B,20C,50,70)の軸方向と平行である成形品(10,10A,10B,10C,10D,10E)全体の型抜き方向と交差する逃げ方向に沿って、前記凸部(20,20B,20C,50,70)を中心として互いに分離する外側に向かって離型する複数のコア(44)により型抜き可能な形状に形成される。よって、各コア(44)の移動ストロークが分散され、それぞれ短いストロークでの型抜きが可能となり、金型装置の構成を簡易化および小型化することができ、コスト低減が可能になると共に省スペース化の要請にも応じることができる。
前記[6]に記載の成形品(10B)によれば、前記柱脚リブ(30B)の基端に、前記基体(11)の裏面に対する接続断面積を減らすために肉盗みした凹部(31)を設けた。この凹部(31)により、柱脚リブ(30B)と基体(11)の裏面との結合断面積をいっそう小さく設定することが可能となり、より確実にヒケの発生を防止することができる。
前記[7]に記載の成形品(10,10A,10B,10C)によれば、凸部(20,20B,20C)をボス形状としたものである。ここでボス形状とは、軸が嵌るような筒状の突起であるが、有底であってもよく、無底で筒状のものであっても良い。
本発明に係る成形品によれば、ヒケの発生を防止するだけでなく、限られた量の材料でも剛性と強固な取付強度を得ることを可能とし、しかも、成形容易な形状により金型装置のコストを低減し、かつコンパクト化も実現することができる。
本発明の第1実施の形態に係る成形品を示す斜視図である。 図1のII−II線縦断面図である。 本発明の第1実施の形態に係る成形品を成形する金型装置の動作を模式的に示すものであり、成形時の状態を示す(a)縦断面図および(b)横断面図である(ハッチングは省略)。 本発明の第1実施の形態に係る成形品を成形する金型装置の動作を模式的に示すものであり、型抜き時の状態を示す(a)縦断面図および(b)横断面図である(ハッチングは省略)。 本発明の第2実施の形態に係る成形品を示す斜視図である。 本発明の第3実施の形態に係る成形品を示す斜視図である。 本発明の第4実施の形態に係る成形品を示す斜視図である。 本発明の第4実施の形態に係る成形品を示す縦断面図である。 本発明の第5実施の形態に係る成形品を示す斜視図である。 本発明の第6実施の形態に係る成形品を示す斜視図である。 従来の成形品を示す斜視図である。
以下、図面に基づき、本発明を代表する各種実施の形態を説明する。
図1〜図4は、本発明の第1実施の形態を示している。
図1、図2に示すように、成形品10は、板状の基体11の裏面より凸部20を一体に突出させてなる。成形品10の材質としては、例えば熱可塑性樹脂、具体的にはポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ABS樹脂等が適するが、このような樹脂に限られることなく、後述する金型装置40により成形され得る金属等も含む全ての材質を採用しても良い。以下、図1から図4までは、凸部20として貫通孔を有する筒状のボス形状のタイプを例に説明する。
図示した成形品10は、取付部位の表面に沿って位置決めされた後、該取付部位にある取付孔の裏面側よりビス止め固定されるものである。成形品10が、例えば自動車の内装品である場合、具体的にインストルメントパネルであれば、取付部位であるダッシュボード本体に取り付けられ、あるいはドアポケットであればドアトリム本体に取り付けられるものとなる。もちろん成形品10は、この種の内装品に限られるものではなく、基体11に凸部20を有するものであれば、特に用途は限られることがない。
基体11は、所定の厚さを有する平板状のものであるが、必ずしも図示した形状を全体とする必要はなく、一部とすることもできる。また、基体11は必ずしも板状とは限らない。凸部20はボス形状であり、基体11を取付部位に取り付ける際に、ビスを止めたり、嵌め込み代等の目的で設けられた筒状の部位である。凸部20は、本実施の形態では略円筒形に成形され、内部は全長に亘り同一の円形断面の中空部21となっている。なお、凸部20の断面形状は型抜きできる形状であれば四角形等でもかまわない。
詳しく言えば凸部20は、その高さ方向の上端より1/3位の途中の外周に、全周方向に亘り外側に突出した台座部22が設けられている。台座部22は平面視で略正方形であるが、円形等に成形しても良く、金型加工の観点から有利な形状に設計すると良い。また、台座部22の大きさは剛性に大きな影響を及ぼす。すなわち、台座の縦横の幅や厚さおよび凸部20に設ける位置の高さは適宜変更し得る設計事項であり、必要な強度に応じて定めれば良い。
凸部20の外周のうち台座部22より先端(上端)側は、先細となるテーパー状に成形され、台座部22より基端(下端)側は、前記先端側より大きな角度で傾斜して先細となるテーパー状に成形されている。かかる凸部20の外周に沿って柱脚リブ30が設けられている。柱脚リブ30は、凸部20の外周に沿って放射状に4個並ぶように設けられている。各柱脚リブ30は、基体11の裏面と交差するボス軸(凸部20の軸心)方向に延び、さらに凸部20の基端よりボス軸方向(凸部20の軸方向)に延出している。
各柱脚リブ30は、ボス軸方向が長辺となる断面薄型の平板片として形成され、ボス軸を中心として互いに直角に交差するように延びている。各柱脚リブ30の先端は、前記台座部22の片面に連なるように結合され、各柱脚リブ30は、その先端から凸部20の基端よりボス軸方向に延出した基端に亘り、外側に拡がるテーパー状に成形され、基端側ほど平板片としての幅が徐々に大きくなっている。このような各柱脚リブ30は、凸部20の円周方向に等間隔に並んでいる。
各柱脚リブ30の根元となる基端は、それぞれ基体11の裏面に結合されており、凸部20は、各柱脚リブ30を介して基端が基体11の裏面より離隔して支持された状態で該裏面に結合されている。すなわち、凸部20の基端にある底面は、基体11の裏面に直接結合しておらず、各柱脚リブ30によって中空に支持されている。なお、柱脚リブ30は本実施の形態では4個設けたが、後述の金型装置40等により型抜きできる形状および配置であれば4個に限られることはない。
このような柱脚リブ30は、ボス軸方向と平行である成形品10全体の型抜き方向と交差する逃げ方向に沿って、凸部20を中心として互いに分離する外側に向かって離型する4つのコア44により型抜き可能な形状となっている。すなわち、柱脚リブ30や凸部20を含む成形品10は、図3および図4に示すような金型装置40によって容易に成形できるように設計されている。図3は成形品10の成形時の状態を示し、図4は型抜き時の状態を示している。
成形品10を製造する場合、金型装置40に材料となる溶融樹脂を射出することにより成形することができる。金型装置40は、図示省略した固定型と可動型41により構成されるものである。可動型41に内設されたホルダー42内には、前記中空部21を模るロッド状の中子43を全周方向から囲む4分割のコア44,44をそれぞれ一体に支持するスライド部材45,45が収納されている。各スライド部材45は、各コア44が中子43を囲んで互いに対接し合う成形位置と、外側に離隔する離型位置とに摺動可能となっている。
ホルダー42内には、成形品10の型抜き時に各スライド部材45を成形位置から離型位置に向けて、型抜き方向および逃げ方向にそれぞれ同時に移動する傾斜方向に沿って案内する斜溝46が設けられている。このような金型装置40は、出願人が既に提案している特願2008−255355および特願2007−217974に開示されている発明を応用したものである。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
図1,図2に示すように、成形品10は、凸部20の外周に沿って設けられ、基体11の裏面と交差するボス軸方向に延びる4つの柱脚リブ30を有する。この各柱脚リブ30によって、凸部20自体の剛性を強化することができる。本実施の形態における凸部20は、上下に開口する中空部21を有するが、凸部20の基端を閉じて有底の中空部を備える構造としてもかまわない。
また、凸部20のボス軸方向における途中の外周には、全周方向に亘り外側に突出した台座部22があり、各柱脚リブ30の先端は、台座部22の片面に連なるように結合されている。一方、各柱脚リブ30の基端は、凸部20の基端よりさらにボス軸方向に延出しており、各柱脚リブ30を介して、凸部20は、基体11の裏面より離隔して支持された状態で該裏面に結合される。
このように、凸部20は、その基端にある底面が基体11の裏面に直接接触することなく、各柱脚リブ30を介して結合されるため、凸部20と基体11との結合断面積を小さく設定することができる。よって、基体11の表面に熱収縮時におけるヒケが生じることはなく、成形品10の外観品質を高めることができる。
しかも、凸部20は、前記台座部22および各柱脚リブ30によって外周側より強固に支持され、高い強度を保つことができ、また、凸部20自体のみならず、凸部20と基体11との結合に関しても、よりいっそう機械的強度を高めることができる。さらに、各柱脚リブ30は、本実施の形態では凸部20の外周に沿って放射状に4個並ぶように設けられている。
これにより、各柱脚リブ30は、放射方向の複数箇所より多点支持されることになり、凸部20の基体11に対する結合強度をいっそう強化することができる。また、各柱脚リブ30と基体11の裏面との結合箇所が分散されることにより、個々の柱脚リブ30の肉厚も薄肉化することができ、なおさらヒケの発生を防止することも可能となる。
さらに詳しくは、図2に示すように、凸部20のうち台座部22より基端側は、比較的大きな角度で傾斜して先細となるテーパー状に成形されている。しかも、各柱脚リブ30は、それぞれ先端から基端に亘り外側に拡がるテーパー状に成形され、基端側ほど平板片としての幅が徐々に大きくなっている。これにより、凸部20が同径で軸方向に延びる形状に比べて成形材料(樹脂等)を削減することができる。また、各柱脚リブ30の基端側に向かう程、より大きな幅が確保されるため、いっそう充分な結合強度を得ることができる。また、各柱脚リブ30は単純な形状であるため、次述する成形時の型抜きを容易に行うことが可能となる。
さらに、前記柱脚リブ30は、ボス軸方向(凸部20の軸方向)と平行である成形品10全体の型抜き方向と交差する逃げ方向に沿って、前記凸部20を中心として互いに分離する外側に向かって離型する4つのコア44により型抜き可能な形状に形成される。よって、図4に示すように、各コア44の移動ストロークは4方向に分散され、それぞれ短いストロークでの型抜きが可能となる。
これにより、成形品10を成形するための金型装置40の構成を簡易化および小型化することが可能となり、コスト低減が可能になると共に省スペース化の要請にも応じることができる。かかる金型装置40により、経済性に優れた成形品10を得ることができる。特に、図3,図4に示した金型装置40によれば、各コア44を、エジェクタ台板や可動型41に分散させることなく、ホルダー42を介して可動型41のみに集中して配設することができる。これにより、金型装置40を全体的にいっそうコンパクトに構成することができる。
図5は、本発明の第2実施の形態を示している。
本実施の形態に係る成形品10Aは、前述した第1実施の形態に係る成形品10と基本的な構成は共通するが、各柱脚リブ30Aの具体的な形状が少し異なる。すなわち、本実施の形態に係る柱脚リブ30Aは、その先端から基端に亘り外側に拡がるテーパー状ではなく、基体11の裏面に対して直角に垂下するように成形されている。
このように、柱脚リブ30Aの具体的な形状は、適宜選択し得る設計事項であり、必要な強度に応じて定めれば良い。柱脚リブ30Aの数についても4個に限られることはない。凸部20自体や台座部22の具体的な形状についても同様である。なお、第1実施の形態と同種の部位には同一符号を付して重複した説明を省略する。
図6は、本発明の第3実施の形態を示している。
本実施の形態に係る成形品10Bは、凸部20Bが台座部22を備えていない。また、凸部20B自体の形状も前記凸部20とは異なり、高さ方向の途中で外周のテーパーの向きや角度が変わることなく、先端から基端にかけて、一定の角度で先細となるテーパー状に成形されている。
また、柱脚リブ30Bは、前記柱脚リブ30や柱脚リブ30Aと同様に凸部20Bの外周に沿って放射状に4個並ぶように設けられているが、その形状は大きく異なる。各柱脚リブ30Bは、その先端から基端に亘り、外側に大きく拡がるテーパー状に成形され、基端側ほど平板片としての幅が大きくなっている。このように、凸部20Bおよび柱脚リブ30Bの具体的な形状は、必要な用途や強度に応じて適宜設計すれば良い。
さらに、柱脚リブ30Bの基端内側には、基体11の裏面に対する接続断面積を減らすために肉盗みした凹部31が設けられている。凹部31は切欠状に形成されているが、貫通した孔状のものでも良い。このような凹部31により、柱脚リブ30Bと基体11の裏面との結合断面積をいっそう小さく設定することが可能となり、より確実にヒケの発生を防止することができる。なお、第1実施の形態と同種の部位には同一符号を付して重複した説明を省略する。
図7および図8は、本発明の第4実施の形態を示している。
本実施の形態に係る成形品10Cは、第3実施の形態に係る成形品10Bと類似の形状をしている。
凸部20Cの外周は、先端側から基端に向かって先細となるテーパー状に形成されている。また、凸部20Cには、底部211を有する中空部21Cが形成されている。中空部21Cは、先端側の開口部から底部211に向かって狭くなる形状に形成されている。これにより、中空部21Cの内壁から凸部20Cの外周壁までの厚さは同じである。
凸部20Cの外周には、第3実施の形態に係る成形品10Bの柱脚リブ30Bと同様に凸部20Cの外周に沿って4個の平板片である柱脚リブ30Cが放射状に並ぶように設けられている。各柱脚リブ30Cは、その先端から凸部20Cの基端に至る途中からボス軸方向に延出した基端に亘り、さらに基体11の裏面に至り、外側に大きく拡がるテーパー状に成形されている。この柱脚リブ30Cは、基端側ほど平板片としての幅が大きくなっている。なお、第3実施の形態の成形品10Bの柱脚リブ30Bに設けた凹部31と同様の肉盗みした部分を柱脚リブ30Cに設けても良い。
このような凸部20Cを有する成形品10Cは、成形品10と同様にして製造することができる。
図9は、第5実施の形態に係る成形品10Dを示す斜視図である。本実施の形態では、第1の実施の形態に係る成形品10において凸部20としたものを凸部50とすると共に形状の異なる柱脚リブ60を設けたものである。
なお、第1の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。
成形品10Dに設けた凸部50は中実の円柱状のものである。図9には、途中から先端側の径が小さい2段形状のものを示したが、基端側から先端側まで同一の径であっても良いし、基端側から先端側に向かって径が連続して変化するような形状であっても良い。
凸部50の基端は、該基端が対向する基体11の裏面と交差する方向に基端側の周縁側面から延びる複数の柱脚リブ60を介して結合されている。各柱脚リブ60は、凸部50の周縁から外側に向かって半径方向に広がる幅を有するものである。凸部50の周縁には複数個の柱脚リブ60が形成されている。各柱脚リブ60は、それぞれ凸部50の周縁に等間隔に配置されている。各柱脚リブ60の厚さは、前記基体11の厚さよりも薄く設定されている。
このような凸部50および複数の柱脚リブ60を有する成形品10Dは、前記第1実施の形態に係る成形品10と同様にして製造することができる。なお、各柱脚リブ60に対しても、第3実施の形態の成形品10Bの柱脚リブ30Bに設けた凹部31と同様の肉盗みした部分を設けても良い。
図10は、本発明の第6実施の形態を示している。本実施の形態に係る成形品10Eは、第1実施の形態に係る成形品10における凸部20を広い面積を有する平板状の凸部70とすると共に、柱脚リブ30の代わりに形状の異なる柱脚リブ80を設けたものである。
図示したように、凸部70は、前記凸部50等よりも広い面積を有する平板状の不定形に形成されている。この凸部70は、基体11の裏面に対向する基端の周縁から延びる柱脚リブ80を介して、基体11に結合されている。更に詳しく述べると、柱脚リブ80は、凸部70の基端側周縁の側面から基体11の裏面に向かって延びる部分と、基端から基体11の裏面に向かって延びる部分とが一体となった形状を有している。
この柱脚リブ80の厚さは、前記基体11の厚さよりも薄く設定されている。このような柱脚リブ80の複数が凸部70の周縁に適宜に間隔を取って設けられている。これにより、基体11の裏面に対抗する基端の面積が広い凸部70であっても、凸部70は基端側の周縁が複数個所によって多点支持されるので、凸部70の基体11に対する結合度合を十分に強度の有るものとすることができる。
なお、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、前記成形品10の基体11、凸部20、柱脚リブ30等のそれぞれの具体的な形状、寸法、材質等は用途に応じて適宜選択される。特に凸部20等は、ボス状であっても有底であるか無底であるかは問わない。
また、前記成形品10として、インストルメントパネルやドアポケット等の自動車等の内装品に適用した例を説明したが、その他、様々な部位に取り付ける各種カバー類の成形品にも適用することができる。
本発明に係る成形品は、特に、インストルメントパネルやドアポケット等の自動車等の内装品に適している。
10…成形品
10A…成形品
10B…成形品
10C…成形品
10D…成形品
10E…成形品
11…基体
20…ボス部(凸部)
20B…ボス部(凸部)
20C…ボス部(凸部)
21…中空部
21C…中空部
22…台座部
30…柱脚リブ
30A…柱脚リブ
30B…柱脚リブ
30C…柱脚リブ
31…凹部
40…金型装置
41…可動型
42…ホルダー
43…中子
44…コア
45…スライド部材
46…斜溝
50…凸部
60…柱脚リブ
70…凸部
80…柱脚リブ
211…底部

Claims (7)

  1. 板状の基体の裏面より凸部を一体に突出させてなる成形品において、
    前記凸部の外周に沿って設けられ、前記基体の裏面と交差する凸部の軸方向に延び、さらに前記凸部の基端より前記凸部の軸方向に延出した柱脚リブを有し、
    前記凸部は、前記柱脚リブを介して基端が前記基体の裏面より離隔して支持された状態で該裏面に結合されたことを特徴とする成形品。
  2. 前記柱脚リブは、前記凸部の外周に沿って放射状に複数並ぶように設けられたことを特徴とする請求項1に記載の成形品。
  3. 前記柱脚リブは、前記凸部の軸方向が長辺となる断面薄型の平板片として形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の成形品。
  4. 前記凸部は、該凸部の軸方向における途中の外周に、全周方向に亘り外側に突出した台座部が設けられ、前記柱脚リブの先端は、前記台座部に連なるように結合されたことを特徴とする請求項1,2または3に記載の成形品。
  5. 前記柱脚リブは、前記凸部の軸方向と平行である成形品全体の型抜き方向と交差する逃げ方向に沿って、前記凸部を中心として互いに分離する外側に向かって離型する複数のコアにより型抜き可能な形状に形成されたことを特徴とする請求項1,2,3または4に記載の成形品。
  6. 前記柱脚リブの基端に、前記基体の裏面に対する接続断面積を減らすために肉盗みした凹部を設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4または5に記載の成形品。
  7. 前記凸部は、ボス形状であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6に記載の成形品。
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