以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明を省略する場合がある。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像出力装置1000のブロック図である。
図1に示すように、画像出力装置1000は、画像処理装置100と、プリンタ200−1,200−2,・・・,200−nとを含む。画像処理装置100は、ユーザからの、画像のプリントの指示を受け付ける受付端末として機能する。すなわち、画像処理装置100は、ユーザの印刷要求を受け付ける受付端末として機能する。
画像処理装置100は、デジタルカメラやカメラ付携帯電話で撮影された画像データを取得し、画像処理装置100において当該画像を表示し、当該画像をユーザーに選択させる。
画像処理装置100には、プリンタ200−1,200−2,・・・,200−nが接続される。なお、画像処理装置100に接続されるプリンタは、1台であってもよい。
以下においては、プリンタ200−1,200−2,・・・,200−nの各々を、単に、プリンタ200とも表記する。プリンタ200は、高解像度のカラープリンタである。プリンタ200は、例えば、昇華型プリンタ、インクジェットプリンタ等である。
プリンタ200−1,200−2,・・・,200−nは、それぞれ、写真10−1,10−2,・・・,10−nを出力する。以下においては、写真10−1,10−2,・・・,10−nの各々を、単に、写真10とも表記する。
画像処理装置100が取得した画像データは、プリンタ200でプリントされる。これにより、写真10を得ることができる。
画像処理装置100は、画像読み出し部101と、表示部102と、音声出力部103と、課金部104と、位置検出部110と、選択部120と、記憶部130と、印刷データ作成部140と、送信部150と、通信部160とを備える。
画像読み出し部101は、画像データを記憶した記憶メディア20から該画像データを読み出す。記憶メディア20が記憶している画像データは、例えば、ユーザが、デジタルカメラやカメラ付携帯電話を用いて撮影した画像データである。
記憶メディア20は、例えば、カードメディア、CD、DVD、USBメモリ等である。当該カードメディアは、デジタルカメラで使用されているSDカードやメモリースティック(登録商標)等である。
画像読み出し部101は、例えば、カードメディアからデータを読み出すカードリーダーである。なお、画像読み出し部101は、CD/DVDからデータを読み出すCD/DVDドライブであってもよい。また、画像読み出し部101は、USBメモリからデータを読み出すUSBポートであってもよい。
また、画像読み出し部101は、赤外線通信により、携帯電話からデータを受信する赤外線通信装置であってもよい。また、画像読み出し部101は、Bluetooth(登録商標)によりデータを受信するBluetooth(登録商標)装置であってもよい。また、画像読み出し部101は、Wi−Fi(登録商標)規格に従った無線通信により、スマートフォンとデータ通信を行う装置であってもよい。また、画像読み出し部101は、スマートフォンとケーブル等により直接接続されデータ通信を行う装置であってもよい。また、画像読み出し部101は、スキャナー装置であってもよい。
記憶部130は、データを保持(記憶)する。記憶部130は、例えば、ハードディスクなどの大容量記憶装置である。記憶部130は、画像読み出し部101が読み出した画像データを、画像データD11として保持(記憶)する。すなわち、記憶部130が保持する画像データは、記憶メディア20から画像読み出し部101により読み出された画像データである。また、記憶部130は、地域定義データD12、後述の画質調整データD13も保持する。
表示部102は、画像を表示する。表示部102は、例えば、画像読み出し部101が読み出した画像データに基づく画像を表示する。これにより、ユーザは、表示された画像を選択することができる。
音声出力部103は、音声を出力するスピーカである。音声出力部103は、例えば、ユーザがプリントしたい画像の選択をガイドするための音声を出力する。また、音声出力部103は、例えば、ユーザが、受付端末としての画像処理装置100の操作を困惑することなく操作するための音声を出力する。また、音声出力部103は、例えば、プリント中のBGMを出力する。また、音声出力部103は、例えば、画像処理装置100が操作されていないときに、画面にスクリーンセーバーと共に通行人に端末の機能を告知するキャッチ音声を出力する。
課金部104は、ユーザが、画像処理装置100において注文した写真のプリント料金を受け付ける。課金部104は、硬貨や紙幣を受け付ける。また、課金部104は、投入された硬貨や紙幣を保持する。また、課金部104は、当該課金部104に投入された金額に対して販売金額との差額の料金(つり銭)の返却などを行う。
位置検出部110は、詳細は後述するが、画像処理装置100が設置された位置を検出する。例えば、位置の検出には、GPS(Global Positioning System)、IPアドレス等を用いた公知な位置測定方法が用いられる。
なお、位置の検出には、Wi−Fi(登録商標)基地局による位置測定などを使用して、画像処理装置100の位置の座標をもとめ、その結果を出力してもよい。当該座標は、緯度および経度である。なお、当該座標は、取得された位置情報により画像処理装置100の位置が特定できるものであれば、特に限定されない。
選択部120は、詳細は後述するが、画像処理装置100が設置された位置(地域)に適切な各種データを選択する。選択部120は、例えば、記憶部130に格納されたプログラムに従って動作する。なお、選択部120は、CPU、ROM、RAM等で構成されてもよい。
印刷データ作成部140は、詳細は後述するが、画像データに基づく画像を印刷するための印刷データを作成する。少し具体的には、印刷データ作成部140は、記憶部130に保持された画像データD11を印刷用のデータに加工する。
送信部150は、印刷データ作成部140により作成された印刷データを、プリンタ200へ送信する。
なお、画像処理装置100は、送信部150を備えなくてもよい。この場合、印刷データ作成部140が、印刷データを、プリンタ200へ送信する。
通信部160は、無線通信または有線通信により、外部のサーバ300と通信する。すなわち、画像処理装置100(画像出力装置1000)は、外部のサーバ300と通信する。サーバ300は、複数種類の地域定義データを保持している。通信部160は、詳細は後述するが、例えば、地域定義データの取得や更新を行うために、サーバ300と通信を行う。
図2は、地域定義データD12の一例を示す図である。
地域定義データD12は、複数の位置情報と、複数の音声ガイダンスデータと、複数の表示用画像データと、複数の画質調整データと、複数の料金設定データとを含む。
地域定義データD12は、緯度、経度等の位置情報を元に、各地域で使用される言語(方言など)を分類する。日本および外国に対しても同様に分類される。
地域定義データD12は、各地域と、複数の位置情報と、各音声ガイダンスデータと、各表示用画像データと、各画質調整データと、各料金設定データとを関連付ける。これにより、例えば、複数の位置情報は、各地域を特定するための情報である。
地域定義データD12には、データの作成者の識別を容易にするため、国名と地域名が記載される。「国名」とは、国の名称である。「地域名」とは、地域の名称である。
例えば、日本の例で説明する。本実施の形態では、日本で使用されている言語のうち、標準語とされている東京弁を、日本の基準の言語とする。この基準の言語については、各国の首都で使用されている言語など、訛りがなく最も聞き取り易い言語に設定される。
この基準の言語とは、後述の処理において、位置情報を取得したにも関らず地域定義データに記載がない場合、位置情報が取得できない場合等に、適用される言語(設定)である。
位置情報は、各地域の緯度および経度を示す。東京には、北緯35.4度、東経139.46度の位置の東京都庁、北緯35.65度、東経139.71度の位置の品川区等がある。東京都庁、品川区等の位置情報には、音声ガイダンスデータTokyoが関連付けられている。音声ガイダンスデータTokyoは、東京弁の音声データである。音声ガイダンスデータTokyoは、記憶部130に記憶されている。
また、仙台には、北緯38.16度、東経140.52度の位置の仙台県庁等がある。仙台県庁等の位置情報には、音声ガイダンスデータSendaiが関連付けられている。音声ガイダンスデータSendaiは、東北弁の音声データである。同様に、大阪には、北緯34.41度、東経135.29度の位置の大阪府庁等がある。大阪府庁等の位置情報には、音声ガイダンスデータOsakaが関連付けられている。音声ガイダンスデータOsakaは、関西弁の音声データである。
なお、図2では、各1つの地域に複数の位置情報が関連付けられるとしたがこれに限定されない。例えば、位置情報は、当該位置情報に関連付けられる地域全体を示す緯度、経度の範囲を示すようにしてもよい。例えば、地域「東京」には、緯度(北緯35.40〜X(実数)度)、経度(東経139.46〜Y(実数)度)を示す位置情報が関連付けられてもよい。この場合、各地域には、1つの位置情報が関連付けられる。
また、各データの関連付けは、図2に示す形式に限定するものではなく、関連付ける形であれば他の形式であっても良い。地域定義データにおけるデータの追加は、位置情報と音声ガイダンスデータ、表示用画像データ、画質調整データの追加により容易に行える。また、同様に海外の言語についても同様に分類される。これにより海外で地域特有の言語訛りにおいて、地域に適した音声ガイダンスが提供できる。
また、音声ガイダンスデータと同様に、表示用画像データと、画質調整データと、料金設定データも、各地域および各地域の位置情報と関連付けられている。詳細は後述するが、画像出力装置1000の設置場所に応じて、表示用画像データや画質調整データの設定が行われる。
次に、表示用画像データ、音声ガイダンスデータについてさらに詳細に説明する。
表示用画像データは、表示部102が表示する画像、背景画像等のデータである。また、表示用画像データは、画像等の配色の情報等も示す。
前述したように、地域定義データD12は、各地域と、複数の位置情報と、各音声ガイダンスデータと、各表示用画像データと、各画質調整データと、各料金設定データとを関連付ける。当該関連付けは、各地域に適する情報およびデータに対し行われる。
例えば、地域定義データD12は、複数の地域に、それぞれ適する、複数の表示用画像データを含む。各表示用画像データは、表示部102が、提示のための提示情報を、画像により表示するためのデータである。すなわち、各表示用画像データは、提示のための提示情報を含む。言い換えれば、地域定義データD12は、複数の地域に、それぞれ適する、複数の提示情報を含む。
地域「東京」には、日本語の標準語(東京弁)の文字列を利用した画像を示す表示用画像データTokyo_imageが関連付けられる。
表示用画像データTokyo_imageは、一例として、図3(a)のスタート画像G10のデータである。スタート画像G10は、ユーザが、写真プリントの選択を行うための画像(メニュー)である。
スタート画像G10には、メッセージG11と、ボタンG12,G13,G14と、言語通知枠G15とが配置される。
メッセージG11は、ユーザに対し操作を指示するためのメッセージである。メッセージG11は、「ご利用になるサービスを選択してください」という東京弁の文字列を示す。スタート画像G10が示す東京弁の文字列は、提示のための提示情報である。すなわち、表示用画像データTokyo_imageは、地域「東京」に適する、提示のための提示情報を含む。
ボタンG12,G13,G14の各々は、画像出力装置1000が実施できるサービスを示す。ボタンG12,G13,G14の各々は、押下されることにより、対応するサービスを実施するためのボタンである。
言語通知枠G15は、画像出力装置1000において設定されている言語に対応する国(地域)を示す。なお、設定されている言語は、スタート画像G10が表示されたときに記憶部130に記憶されている地域定義データD12に含まれる各種データ(例えば、表示用画像データ)を利用して、自由に変更できるとする。
ここで、例えば、画像出力装置1000の設置場所が東京であり、画像出力装置1000を使用するユーザが外国人であるとする。この場合、言語設定を変更して使用される。なお、画像出力装置1000におけるサービス終了時には、位置情報により設定された言語に戻るものとする。
なお、スタート画像G10の背景色およびメッセージG11は、表示用画像データTokyo_imageの編集により変更可能である。
再び、図2を参照して、例えば、地域「大阪」には、日本語の(関西弁)の文字列を利用した画像を示す表示用画像データOsaka_imageが関連付けられる。
表示用画像データOsaka_imageは、一例として、図3(b)のスタート画像G10Aのデータである。スタート画像G10Aは、スタート画像G10と比較して、メッセージG11の代わりにメッセージG11Aが配置されている点と、背景色が異なる点とが異なる。スタート画像G10Aのそれ以外の構成は、スタート画像G10と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
なお、スタート画像G10Aの背景色は、表示用画像データOsaka_imageにより設定された色である。
メッセージG11Aは、ユーザに対し操作を指示するためのメッセージである。メッセージG11Aは、「プリントしたいサービスを選んでや」という関西弁の文字列を示す。スタート画像G11Aが示す関西弁の文字列は、提示のための提示情報である。すなわち、表示用画像データOsaka_imageは、地域「大阪」に適する、提示のための提示情報を含む。
なお、スタート画像G11Aの背景色およびメッセージG11Aは、表示用画像データOsaka_imageの編集により変更可能である。
再び、図2を参照して、例えば、地域「アメリカ(シアトル)」には、英語の文字列を利用した画像を示す表示用画像データSeattle_imageが関連付けられる。
表示用画像データSeattle_imageは、一例として、図3(c)のスタート画像G10Bのデータである。スタート画像G10Bは、スタート画像G10と比較して、メッセージG11の代わりにメッセージG11Bが配置されている点と、ボタンG12,G13,G14に表示される言語が異なる点と、背景色が異なる点とが異なる。スタート画像G10Bのそれ以外の構成は、スタート画像G10と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
メッセージG11Bは、ユーザに対し操作を指示するためのメッセージである。メッセージG11Bは、「Choose Photo Print Service」という英語の文字列を示す。スタート画像G11Aが示す英語の文字列は、提示のための提示情報である。すなわち、表示用画像データSeattle_imageは、地域「アメリカ(シアトル)」に適する、提示のための提示情報を含む。
図3(c)のボタンG12,G13,G14には、図3(a)のボタンG12,G13,G14に示される日本語の文字列を、英語で表現した文字列が示される。図3(c)の言語通知枠G15の情報も、英語で表現される。
なお、スタート画像G11Aの背景色およびメッセージG11Aは、表示用画像データSeattle_imageの編集により変更可能である。
再び、図2を参照して、地域定義データD12は、複数の地域にそれぞれ適する複数の音声ガイダンスデータを含む。例えば、地域「東京」には、東京弁の音声データを示す音声ガイダンスデータTokyoが関連付けられる。音声ガイダンスデータTokyoは、一例として、「ご利用になるサービスを選択してください」という、東京弁の音声データである。すなわち、音声ガイダンスデータTokyoは、地域「東京」に適する音声データである。
また、地域「大阪」には、関西弁の音声データを示す音声ガイダンスデータOsakaが関連付けられる。音声ガイダンスデータOsakaは、一例として、「プリントしたいサービスを選んでや」という、関西弁の音声データである。すなわち、音声ガイダンスデータOsakaは、地域「大阪」に適する音声データである。
また、例えば、地域「アメリカ(シアトル)」には、英語の音声データを示す音声ガイダンスデータSeattleが関連付けられる。音声ガイダンスデータSeattleは、一例として、「Choose Photo Print Service」という、英語の音声データである。すなわち、音声ガイダンスデータSeattleは、地域「アメリカ(シアトル)」に適する音声データである。
次に、画像出力装置1000が設置された位置に従って行われる処理(以下、位置利用設定処理ともいう)について説明する。
ここで、初期設定では、画像出力装置1000は、図2の地域「東京」に関連付けられる、音声ガイダンスデータ、表示用画像データ、画質調整データおよび料金設定データを使用するように設定されている。当該設定の内容は、設定データに示されるとする。ここで、記憶部130には、地域「東京」をさらに示す当該設定データが記憶されているとする。なお、設定データは、必要に応じて更新される。
図4は、位置利用設定処理のフローチャートである。位置利用設定処理は、例えば、画像出力装置1000の主電源が投入されたタイミングにおいて行われる。
ステップS110では、位置情報取得処理が行われる。
位置情報取得処理では、位置検出部110が、画像出力装置1000の位置を検出する。以下においては、位置検出部110が検出した画像出力装置1000の位置を、検出位置ともいう。検出位置は、例えば、緯度、経度等で示される位置である。
次に、位置検出部110は、検出位置を示す情報を、位置情報として取得する。当該位置情報は、例えば、緯度、経度を示す情報である。以下においては、位置情報取得処理において取得された位置情報を、取得位置情報ともいう。
ステップS120では、設置地域の変更があるか否かが判定される。具体的には、選択部120が、取得位置情報により特定される地域と、記憶部130に保持されている設定データが示す地域とが異なるか否かを判定する。
なお、設定データが、初期設定において設定されている「東京」以外の地域を示す場合は、後述の処理により設定データが更新された場合である。設定データが、「東京」以外の地域を示す場合、ステップS120では、取得位置情報により特定される地域と、画像出力装置1000が前回起動したときの画像出力装置1000の設置地域とが異なるか否かが判定される。
ステップS120において、YESならば処理はステップS130に移行する。一方、ステップS120において、NOならば処理はステップS121に移行する。
ステップS121では、画像出力装置1000は、現在の設定で動作する。すなわち画像出力装置1000は、記憶部130に記憶されている設定データにより特定される各種データを使用して動作する。
ステップS130では、取得位置情報と、記憶部130に保持されている地域定義データD12とを照合する。少し具体的には、選択部120は、検出位置を示す取得位置情報が、地域定義データD12が示す複数の位置情報のいずれかと一致するか否かを判定する。より具体的には、選択部120が、取得位置情報が示す検出位置により特定される地域を示す所望の地域定義データが存在するか否かが判定される。
所望の地域定義データが存在する場合(S131でYES)、処理はステップS132に移行する。所望の地域定義データが存在しない場合(S131でNO)、ステップS140に移行する。所望の地域定義データが存在しない場合は、検出位置により特定される地域である特定地域が、地域定義データD12が示す複数の地域のいずれでもない場合である。
ここでは、所望の地域定義データが存在するとして、ステップS132に移行する。
ステップS132では、データ選択処理が行われる。データ選択処理では、選択部120が、所望の地域定義データが示す複数の地域のうち、検出位置により特定される地域に関連付けられた音声ガイダンスデータ、表示用画像データ、画質調整データ、料金設定データを選択する。
すなわち、ステップS120,S130,S131,S132の処理により、選択部120は、検出位置を示す位置情報が、地域定義データD12が示す複数の位置情報のいずれかと一致する場合、一致する位置情報により特定される地域を特定地域とし、該特定地域に適する提示情報(表示用画像データ)を選択する。言い換えれば、選択部120は、検出位置と地域定義データに含まれる複数の位置情報とに基づき、検出位置により特定される地域である特定地域に適する提示情報(表示用画像データ)を選択する。簡単に言えば、選択部120は、少なくとも地域定義データD12に含まれる複数の提示情報のうち、検出位置により特定される地域に適する提示情報(表示用画像データ)を選択する。
また、ステップS120,S130,S131,S132の処理により、選択部120は、検出位置と地域定義データに含まれる複数の位置情報とに基づき、複数の音声ガイダンスデータのうち検出位置により特定される地域である特定地域に適する音声ガイダンスデータを選択する。
すなわち、画像出力装置1000は、当該画像出力装置1000の設置位置を検出し、最適な各種データを選択する。また、画像出力装置1000は、位置情報により、表示用画像データや音声ガイダンスデータを自動で選択することができる。
データ選択処理では、さらに、選択部120は、記憶部130に記憶されている設定データに、当該選択した各種データを画像出力装置1000が使用するための設定内容を上書きする。また、選択部120は、設定データに、特定地域(例えば、大阪)を記述する。これにより、設定データが更新される。
そして、選択部120は、選択した音声ガイダンスデータ、表示用画像データおよび料金設定データを、それぞれ、音声出力部103、表示部102および課金部104へ送信する。また、選択部120は、選択した画質調整データを、画質調整データD13として記憶部130に記憶させる。
なお、選択部120は、既に、画質調整データD13が記憶部130に記憶されている場合、選択した画質調整データを、新たな画質調整データD13として記憶部130に記憶させる。これにより、画質調整データD13は更新される。
ステップS133では、選択データ利用処理が行われる。選択データ利用処理では、詳細は後述するが、画像出力装置1000が、データ選択処理により選択された各種データを使用する処理が行われる。以上により、位置利用設定処理が終了する。
ここで、一例として、東京に画像出力装置1000が設置されているとする。この場合、取得位置情報が示す検出位置により特定される地域は、東京である。この場合、前述のステップS110〜S120の処理の後、ステップS121の処理が行われる。
東京に画像出力装置1000が設置されている場合、ステップS121の処理において以下の処理が行われる。
まず、前述のデータ選択処理が行われる。このデータ選択処理により、ステップS121において、現在の設定データに基づいて動作する画像出力装置1000が使用するデータは、音声ガイダンスデータTokyo、表示用画像データTokyo_image、画質調整データTokyo_printおよび料金設定データTokyo_PriceListである。
次に、表示部102は、表示用画像データTokyo_imageを使用して、図3(a)のスタート画像G10を表示する。スタート画像G10は、前述したように、提示情報としてのメッセージG11を示す。すなわち、表示部102は、選択部120により選択された提示情報(メッセージG11等)を表示する。メッセージG11は、東京弁の文字列である。すなわち、地域「東京」に適したメッセージが表示される。
以上により、位置情報により、表示される画像を自動で切り替えることができる。すなわち、画像出力装置1000が設置される地域に応じて、表示を切り替えることができる。
また、スタート画像G10の表示に伴い、音声出力部103は、音声ガイダンスデータTokyoを使用して、「ご利用になるサービスを選択してください」という、地域「東京」に適した東京弁の音声を出力する。すなわち、音声出力部103は、選択部120により選択された音声ガイダンスデータに基づいた音声を出力する。当該選択された音声ガイダンスデータは、検出位置により特定される特定地域に適した言語によるデータである。
以上により、位置情報により、出力される音声を自動で切り替えることができる。すなわち、画像出力装置1000が設置される地域に応じて、出力される音声を自動で切り替えることができる。
ここで、他の一例として、大阪に画像出力装置1000が設置されているとする。この場合、取得位置情報が示す検出位置により特定される地域は、大阪である。この場合、前述のステップS110,S120,S130,S131,S132の処理により、最新の設定データに基づいて動作する画像出力装置1000が使用するデータは、音声ガイダンスデータOsaka、表示用画像データOsaka_image、画質調整データOsaka_printおよび料金設定データOsaka_PriceListである。
大阪に画像出力装置1000が設置されている場合、ステップS110,S120,S130,S131,S132の処理の終了後、ステップS133の選択データ利用処理において以下の処理が行われる。
表示部102は、表示用画像データOsaka_imageを使用して、図3(b)のスタート画像G10Aを表示する。スタート画像G10Aは、前述したように、提示情報としてのメッセージG11Aを示す。すなわち、表示部102は、選択部120により選択された提示情報(メッセージG11A等)を表示する。メッセージG11Aは、関西弁の文字列である。すなわち、地域「大阪」に適したメッセージが表示される。
以上により、位置情報により、表示される画像を自動で切り替えることができる。すなわち、画像出力装置1000が設置される地域に応じて、表示を切り替えることができる。
また、スタート画像G10Aの表示に伴い、音声出力部103は、音声ガイダンスデータOsakaを使用して、「プリントしたいサービスを選んでや」という、地域「大阪」に適した関西弁の音声を出力する。すなわち、音声出力部103は、選択部120により選択された音声ガイダンスデータに基づいた音声を出力する。当該選択された音声ガイダンスデータは、検出位置により特定される特定地域に適した言語によるデータである。
以上により、位置情報により、出力される音声を自動で切り替えることができる。すなわち、画像出力装置1000が設置される地域に応じて、出力される音声を自動で切り替えることができる。
ここで、他の一例として、アメリカのシアトルに画像出力装置1000が設置されているとする。この場合、取得位置情報が示す検出位置により特定される地域は、シアトルである。この場合、前述のステップS110,S120,S130,S131,S132の処理により、最新の設定データに基づいて動作する画像出力装置1000が使用するデータは、音声ガイダンスデータSeattle、表示用画像データSeattle_image、画質調整データSeattle_printおよび料金設定データSeattle_PriceListである。
シアトルに画像出力装置1000が設置されている場合、ステップS110,S120,S130,S131,S132の処理の終了後、ステップS133の選択データ利用処理において以下の処理が行われる。
表示部102は、表示用画像データSeattle_imageを使用して、図3(c)のスタート画像G10Bを表示する。スタート画像G10Bは、前述したように、提示情報としてのメッセージG11Bを示す。メッセージG11Bは、英語の文字列である。すなわち、地域「アメリカ(シアトル)」に適したメッセージが表示される。
また、スタート画像G10Bの表示に伴い、音声出力部103は、音声ガイダンスデータSeattleを使用して、地域「アメリカ(シアトル)」に適した英語の音声を出力する。
なお、上記の方法による、画像表示や音声ガイダンスは、スタート画像のみならず、画像出力装置1000の画像処理装置100が表示する全ての操作画像で変更可能とする。
以上のように、位置情報に基づいた言語環境で、画像出力装置1000における画像の表示や、音声ガイダンスが行われる。すなわち、位置情報に応じた画像の表示や音声ガイダンスが、ユーザによる設定なしで変更される。言い換えれば、画像出力装置1000は、画像出力装置1000が操作される場所によって、ユーザによる設定なしで、ユーザに最適な画像の表示や音声案内を行うことができる。つまり、画像出力装置1000は、ユーザの設定なしで、画像出力装置1000の設置環境に適した画像の表示や音声ガンダンスを行うことができる。
そのため、本実施の形態に係る画像出力装置1000は、当該画像出力装置1000が利用される地域に適した情報を提示することができる。また、ユーザによる、言語設定や画像の表示の切り替えを行う手間を解消することができる。
また、画像出力装置1000が設置された場所(地域)に適応した言語設定が自動で行われる。ここで、日本国内では、標準イントネーションや東北イントネーション、関西イントネーションなどといった地域特有のイントネーションがある。
画像出力装置1000は、上記処理により、地域特有のイントネーションを、音声ガイダンスに反映させることができる。そのため、画像出力装置1000は、音声ガイダンスをその地域の住民にとって馴染みやすくすることができると共に、その地域の言語の特色性を表現できる。
また、画像出力装置1000は、英語、フランス語、中国語など異なる言語にも対応でき、各地域における訛りも音声ガイダンスに反映することができる。その結果、画像出力装置1000は、ユーザにとって親近感の湧く端末となる。
また、メーカーやユーザが、設置場所(地域)に合わせて、画像出力装置1000の初期設定(設定変更)を、ユーザ等が行う必要がなく、利便性が向上する。
次に、上記位置利用設定処理において、所望の地域定義データが存在しない場合(S131でNO)における処理について説明する。
ステップS140では、通信部160が、サーバ300と通信可能であるか否かを判定する。
サーバ300と通信可能でない場合(S140でNO)、画像出力装置1000は、初期設定で動作する(S151)。ここでサーバ300との通信が不能な場合は、通信部160に何らかの故障が発生している場合、電波環境が良好でない場合等である。
初期設定での動作について、具体的には、画像出力装置1000は、前述の初期設定において設定された設定データに示される各種データを使用して動作する。初期設定において設定された設定データは、「東京」に関連付けられた各種データを示す。
なお、設定データにおいて、初期設定において設定された内容が更新されている場合は、画像出力装置1000は、当該設定データの内容を、初期設定において設定された内容に戻す。そして、画像出力装置1000は、初期設定で動作する。
サーバ300と通信可能である場合(S140でYES)、ステップS141の処理が行われる。
ステップS141では、通信部160が、サーバ300に対し、サーバ300が前述の検出位置により特定される特定地域を示す所望の地域定義データを有するかの問い合わせを行う。
ステップS142では、所望の地域定義データが存在するか否かが判定される。具体的には、通信部160が、上記問い合わせによりサーバ300から受信した回答が、特定地域を示す所望の地域定義データを有する旨の回答であるか否かを判定する。
ステップS142において、YESならば処理はステップS143に移行する。一方、ステップS142において、NOならば処理はステップS151に移行する。ステップS151では、前述したように、画像出力装置1000は、初期設定で動作する。
ステップS143では、所望の地域定義データが取得される。具体的には、通信部160が、サーバ300から、所望の地域定義データをダウンロードする。次に、通信部160は、記憶部130に記憶されている地域定義データD12を、取得した所望の地域定義データに置き換えることにより、地域定義データD12を更新する。
また、通信部160は、設定データに、更新後の地域定義データD12において特定地域に対応する各種データを画像出力装置1000が使用するための設定内容を上書きする。また、通信部160は、設定データに、特定地域(例えば、大阪)を記述する。これにより、設定データが更新される。
ステップS131でNOであり、ステップS140〜S143の処理が行われることにより、通信部160は、以下の処理を行う。
当該処理では、通信部160は、検出位置により特定される地域である特定地域が、地域定義データD12が示す複数の地域のいずれでもない場合、特定地域を含む複数の地域にそれぞれ適する複数の提示情報(例えば、表示用画像データ)を含む他の地域定義データを、サーバ300から取得する。すなわち、通信部160は、サーバ300から他の地域定義データを取得する取得部である。
ステップS144では、画像出力装置1000が、取得した地域定義データを用いた設定で動作する。具体的には、画像出力装置1000が、記憶部130に記憶されている最新の設定データにより特定される各種データを使用して動作する。
例えば、選択部120は、取得した他の地域定義データに含まれる複数の提示情報(表示用画像データ)のうち、特定地域に適する提示情報(表示用画像データ)を選択する。
そして、表示部102は、選択された提示情報(表示用画像データ)を表示する。
なお、音声ガイダンスデータ、画質調整データおよび料金設定データも、表示用画像データと同様に選択される。
次に、画像出力装置1000が、地域に適した画質の画像を印刷するための処理について説明する。
画像出力装置1000において、印刷データ作成部140は、受付端末である画像処理装置100が、記憶メディア20から読み出した画像データD11を用いて印刷データを作成する。画像処理装置100に接続された複数台のプリンタ200は、印刷データを用いて、プリント用紙等に画像を印刷した写真10を出力する。
印刷データは、例えば、プリントサイズ、画像サイズの変更、プリント用紙における配置位置等を示す。例えば、図3の「Lサイズプリント」というサービスが選択された場合、印刷データは、Lサイズプリントに対応した画像サイズの変更等を示す。
また、「証明写真プリント」というサービスが選択された場合、印刷データは、証明写真プリントに対応した、画像サイズの変更およびプリント用紙における配置位置等を示す。
また、「インデックスプリント」というサービスが選択された場合、印刷データは、インデックスプリントに対応した、画像サイズの変更およびプリント用紙における配置位置等を示す。
印刷データの作成のために、まず、印刷データ作成部140は、記憶部130に保持された画像データD11と画質調整データD13とを参照する。画質調整データD13は、プリンタ200により印刷される画像の画質(色味、質感等)を調整するためのデータである。すなわち、画質調整データD13は、印刷された画像を示す写真の仕上がりを調整するデータである。
画質調整データD13が示す調整内容としては、写真が示す画像の色味、光沢感、マット感等である。
印刷データ作成部140は、前述のステップS121,S133,S151のいずれかにおいて、選択された画質調整データにしたがって画質を調整した画像を印刷するための印刷データを作成する。具体的には、印刷データ作成部140は、画質調整データD13にしたがって、画像データD11が示す画像の画質の調整を行う。当該画質の調整は、例えば、色調整である。次に、印刷データ作成部140は、画質を調整した画像を印刷するための印刷データを作成する。
そして、送信部150は、作成された印刷データを、プリンタ200へ送信する。プリンタ200は、印刷データを用いて画像をプリント用紙等に印刷する。これにより、プリンタ200は、画像が印刷された写真10を出力する。
本実施の形態では、図4の位置利用設定処理において、位置検出部110が取得した位置情報を利用して選択された画質調整データを用いて、地域に適した(応じた)印刷画質の調整を行う。
ここで、図2を用いて、画質調整データについてさらに説明する。
前述したように、地域定義データD12は、各地域と、複数の位置情報と、各音声ガイダンスデータと、各表示用画像データと、各画質調整データと、各料金設定データとを関連付ける。当該関連付けは、各地域に適する情報およびデータに対し行われる。
例えば、地域定義データD12は、複数の地域にそれぞれ適する複数の画質調整データを含む。各画質調整データは、プリンタ200が印刷する画像の画質を調整するためのデータであり、なお、例えば、前述のステップS120,S130,S131,S132の処理により、選択部120は、検出位置により特定される地域である特定地域が、当該複数の地域のいずれかである場合、当該複数の画質調整データのうち、当該特定地域に適する画質調整データを選択する。
図2において、例えば、地域「東京」には、東京で好まれる画質の画像を示す写真を生成するための画質調整データTokyo_printが関連付けられる。また、地域「大阪」には、大阪で好まれる画質の画像を示す写真を生成するための画質調整データOsaka_printが関連付けられる。
例えば、東京や大阪では、光沢のある画像の写真が好まれるとする。この場合、図2に示す、「東京」および「大阪」に、それぞれ関連付けられる画質調整データTokyo_print,Osaka_printを、光沢感のある画像に調整するためのデータとなるようにしておく。
これにより、画質調整データTokyo_printは、地域「東京」に適する画質調整データである。また、画質調整データOsaka_printは、地域「大阪」に適する画質調整データである。
また、海外のスペインなどでは、例えば、光沢感を抑えたマット感が強い画像の写真が望まれる。この場合、「マドリード」や「バルセロナ」に、それぞれ関連付けられる画質調整データMadrid_print,Barcelna_printを、マット感が強い画像に調整するためのデータとなるようにしておく。
以上のように設定された複数の画質調整データのうち、選択部120は、画像出力装置1000の設置位置(検出位置)により特定される地域に応じた画質調整データを選択する。そして、例えば、ステップS133の選択データ利用処理では、印刷データ作成部140は、選択された画質調整データにしたがって画質を調整した画像を印刷するための印刷データを作成する。そして、プリンタ200は、作成された印刷データを用いて画像をプリント用紙等に印刷する。これにより、プリンタ200は、画像が印刷された写真10を出力する。すなわち、選択された画質調整データを利用してプリンタ200により画像が印刷される。
これにより、地域毎に異なる色味や質感のプリントを得ることができる。すなわち、画像出力装置1000が設置された地域に適した、ユーザに好感を得る画質調整を行うことができる。言い換えれば、画像出力装置1000は、ユーザの設定なしで、画像出力装置1000が設置される地域で好まれる色味(色合い)や質感の画像を示す写真を提供できる。これにより、メーカーやユーザの手を煩わせることなく、地域に適した様々な色合いや質感の写真プリントを自動で実施することができる。
なお、上記の画質の調整は、位置検出部110が取得した位置情報でのみ実施可能とする。すなわち、例えば、図3(a)のスタート画像G10が表示されている場合における言語の変更の操作等では、画質の調整はできないものとする。
次に、画像出力装置1000が設置された地域に適した料金(販売金額)の設定を行うための処理について説明する。料金設定の例としては、通貨の単位、写真1枚当たりの単価(料金)、割引率などが挙げられる。
料金の設定(変更)は、図4の位置利用設定処理において、位置検出部110が取得した位置情報を利用して選択された料金設定データを用いて行われる。料金設定データは、写真の販売金額、地域に適した通貨単位等を示すデータである。これにより、メーカーやユーザの手を煩わせることなく、地域に適した通貨単位への変更や料金設定ができる。
ここで、図2を用いて、料金設定データについて説明する。
前述したように、地域定義データD12は、各地域と、複数の位置情報と、各音声ガイダンスデータと、各表示用画像データと、各画質調整データと、各料金設定データとを関連付ける。当該関連付けは、各地域に適する情報およびデータに対し行われる。
例えば、地域定義データD12は、複数の地域にそれぞれ適する複数の料金設定データを含む。各料金設定データは、地域に適した料金を示すデータである。なお、例えば、前述のステップS120,S130,S131,S132の処理により、選択部120は、検出位置により特定される地域である特定地域が、当該複数の地域のいずれかである場合、当該複数の料金設定データのうち、当該特定地域に適する料金設定データを選択する。前述したように、選択部120は、選択した料金設定データを、課金部104へ送信する。
そして、例えば、ステップS133の選択データ利用処理において、課金部104は、選択された料金設定データにしたがった料金を設定する。すなわち、課金部104は、料金を設定する料金設定部である。課金部104が設定した料金は、例えば、ユーザが、画像処理装置100を利用して写真を注文する際に、表示部102により表示される。
図2において、例えば、地域「東京」には、東京における写真の販売金額等を示す料金設定データTokyo_PriceListが関連付けられる。また、地域「仙台」には、仙台における写真の販売金額等を示す料金設定データSendai_PriceListが関連付けられる。
例えば、東京および仙台において、1枚の写真の販売金額を30円に設定するとする。この場合、図2に示す、「東京」および「仙台」に、それぞれ関連付けられる料金設定データTokyo_PriceList,Sendai_PriceListを、1枚の写真の販売金額が30円を示すデータに設定する。
これにより、料金設定データTokyo_PriceListは、地域「東京」に適する料金設定データである。また、料金設定データSendai_PriceListは、地域「仙台」に適する料金設定データである。
また、大阪において、1枚の写真の販売金額を20円に設定し、かつ、プリント枚数に応じて割引率を変化させるとする。この場合、「大阪」に関連付けられる料金設定データOsaka_PriceListを、以下の料金情報を示すデータに設定する。当該料金情報は、1枚の写真の販売金額が20円であり、プリント枚数が50枚までは割引なし、プリント枚数が50枚以上は、1枚の写真の販売金額が15円であるという情報である。
以上のように設定された複数の料金設定データのうち、選択部120は、画像出力装置1000の設置位置(検出位置)により特定される地域に応じた料金設定データを選択する。そして、課金部104は、選択された料金設定データにしたがった料金(販売金額)を設定する。すなわち、画像出力装置1000は、地域毎に異なる料金設定を行う。
これにより、また、画像出力装置1000が設置された地域に適した料金設定を自動で行うことができる。すなわち、画像出力装置1000は、写真販売(プリント)の料金設定を、メーカーやユーザの手を煩わせることなく、自動で行うことができる。
また、上記処理によれば、画像出力装置1000は、位置情報に基づいた通貨や販売金額で写真を販売することができる。そのため、画像出力装置1000の設置場所に合わせて金額の設定変更を行う必要がなくなる。したがって、メーカーやユーザの利便性が向上する。
なお、上記の料金の設定は、位置検出部110が取得した位置情報でのみ変更可能とする。すなわち、例えば、図3(a)のスタート画像G10が表示されている場合における言語の変更の操作等では、料金設定の変更はできないものとする。
なお、記憶部130に記憶されている、音声ガイダンスデータ、表示用画像データ、画質調整データ、料金設定データは、通信部160を用いて更新されてもよい。また、随時地域を追加した地域定義データを、記憶部130に記憶するようにしてもよい。
(その他の変形例)
以上、本発明に係る画像出力装置1000について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これら実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨を逸脱しない範囲内で、当業者が思いつく変形を本実施の形態に施したものも、本発明に含まれる。つまり、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
例えば、画像出力装置1000は、図1に示される全ての構成要素を含まなくてもよい。すなわち、画像出力装置1000は、本発明の効果を実現できる最小限の構成要素のみを含めばよい。例えば、画像出力装置1000は、記憶部130、印刷データ作成部140、プリンタ200、位置検出部110、選択部120および表示部102のみを含む構成であってもよい。
また、本発明は、画像出力装置1000が備える特徴的な構成部の動作をステップとする画像出力方法として実現してもよい。また、本発明は、そのような画像出力方法に含まれる各ステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現してもよい。また、本発明は、そのようなプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現されてもよい。また、当該プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して配信されてもよい。
上記実施の形態で用いた全ての数値は、本発明を具体的に説明するための一例の数値である。すなわち、本発明は、上記実施の形態で用いた各数値に制限されない。
また、本発明に係る画像出力方法は、図4の位置利用設定処理に相当する。本発明に係る画像出力方法は、図4における、対応する全てのステップを必ずしも含む必要はない。すなわち、本発明に係る画像出力方法は、本発明の効果を実現できる最小限のステップのみを含めばよい。例えば、本発明に係る画像出力方法は、ステップS110,S132,S133のみを含む方法であってもよい。
また、画像出力方法における各ステップの実行される順序は、本発明を具体的に説明するための一例であり、上記以外の順序であってもよい。また、画像出力方法におけるステップの一部と、他のステップとは、互いに独立して並列に実行されてもよい。
なお、画像出力装置1000の各構成要素の一部は典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。例えば、位置検出部110および選択部120は、集積回路として実現されてもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。