JP2013174404A - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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誠 濱之上
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Abstract

【課題】複数の貯湯タンクを直列に接続した貯湯式給湯機において、貯湯運転の実行中に給湯が開始された場合の加熱手段からの出湯温度の変動を抑制すること。
【解決手段】本発明の貯湯式給湯機100は、直列に接続された給湯側貯湯タンク5および取水側貯湯タンク6と、取水側貯湯タンク6内の水を加熱手段(ヒートポンプユニット1)に送るとともに加熱手段により加熱された湯を給湯側貯湯タンク5内に送る貯湯回路と、加熱手段と給湯側貯湯タンク5との間の貯湯回路から分岐して取水側貯湯タンク6に接続されたバイパス配管9と、貯湯回路側とバイパス配管9を通るバイパス回路側とに流路を切り替え可能な流路切替手段(出湯切替弁11)と、貯湯回路に湯水を流通させて加熱手段により加熱された湯を貯える貯湯運転時に給湯検知手段により給湯配管2への給湯が検知された場合に、流路切替手段をバイパス回路側に切り替える制御手段とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、貯湯式給湯機に関する。
ヒートポンプユニット等の加熱手段により水を加熱して高温の湯を生成して貯湯タンク内に貯え、その貯えた湯を必要に応じて給湯先へ供給する貯湯式給湯機が広く用いられている。また、狭い空間で大きな貯湯量を確保する目的で、複数の貯湯タンクを直列に接続した貯湯式給湯機が用いられることがある。例えば、特許文献1には、給水管が接続された取水側の貯湯タンクと、給湯管が接続された給湯側の貯湯タンクとを備え、取水側の貯湯タンクの頂部と給湯側の貯湯タンクの底部とを連結管で連結することで各貯湯タンクに湯を貯えることを可能にした貯湯式給湯機が開示されている。
特開2005−164153号公報
取水側貯湯タンクと給湯側貯湯タンクとが直列に接続された貯湯式給湯機では、貯湯タンク内に湯を貯える貯湯運転(沸き上げ運転)時、取水側貯湯タンクの底部から取り出された低温水が加熱手段に送られ、加熱手段で加熱された高温水が給湯側貯湯タンクに送られて給湯側貯湯タンクの上部に流入する。この際、取水側貯湯タンクの頂部と給湯側貯湯タンクの底部とを連結する連結管を湯水が流れるため、圧力損失が発生する。
貯湯式給湯機では、貯湯運転の実行中に給湯が開始された場合でも、貯湯運転をそのまま継続することが一般的である。その際、単一の貯湯タンクを備えた1缶式の貯湯式給湯機では問題ないが、複数の貯湯タンクを直列に接続した貯湯式給湯機では、貯湯運転の実行中に給湯が開始された場合に、上述した圧力損失の影響により、加熱手段からの出湯流量が変動する。その結果、加熱手段からの出湯温度が変動したり、加熱手段の冷媒回路吐出圧力へ影響を及ぼしたりするという問題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、複数の貯湯タンクを直列に接続した貯湯式給湯機において、貯湯運転の実行中に給湯が開始された場合の加熱手段からの出湯温度の変動を抑制することを目的とする。
本発明に係る貯湯式給湯機は、直列に接続された複数の貯湯タンクと、湯水を加熱する加熱手段と、複数の貯湯タンクのうちの最下位の貯湯タンクに外部からの水を供給する給水配管と、最下位の貯湯タンク内の水を加熱手段に送るとともに、加熱手段により加熱された湯を複数の貯湯タンクのうちの最上位の貯湯タンク内に送る貯湯回路と、加熱手段と最上位の貯湯タンクとの間の貯湯回路から分岐して、最上位の貯湯タンクより下位の何れかの貯湯タンクに接続されたバイパス配管と、最上位の貯湯タンク内から取り出された湯を給湯先側へ送る給湯配管と、貯湯回路側と、バイパス配管を通るバイパス回路側とに流路を切り替え可能な流路切替手段と、給湯配管への給湯を検知する給湯検知手段と、貯湯回路に湯水を流通させて加熱手段により加熱された湯を貯える貯湯運転時に給湯検知手段により給湯配管への給湯が検知された場合に、流路切替手段をバイパス回路側に切り替える制御手段とを備えたものである。
本発明によれば、複数の貯湯タンクを直列に接続した貯湯式給湯機において、貯湯運転の実行中に給湯が開始された場合に、簡単な制御で、加熱手段からの出湯温度の変動を抑制することが可能となる。
本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機を示す構成図である。 本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機の貯湯運転時の湯水の流れを示す図である。 本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機において貯湯運転の実行中に給湯が開始されたときの湯水の流れを示す図である。 本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機において貯湯運転の実行中に給湯が開始され、出湯切替弁をバイパス回路側に切り替えた後の湯水の流れを示す図である。 本発明の貯湯式給湯機の他の構成例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機を示す構成図である。図1に示すように、本実施形態の貯湯式給湯機100は、水を加熱して湯に沸き上げる加熱手段としてのヒートポンプユニット1と、給湯側貯湯タンク5および取水側貯湯タンク6を搭載した貯湯タンクユニット20とを備えている。ヒートポンプユニット1と貯湯タンクユニット20との間は、湯水が通る外部配管15,16と、図示しない電気配線とを介して接続されている。
ヒートポンプユニット1は、図示を省略するが、圧縮機、水冷媒熱交換器、膨張弁および空気冷媒熱交換器を冷媒配管を介して接続した冷媒回路(冷凍サイクル回路)と、空気冷媒熱交換器に外気を送風する送風機等を搭載しており、空気冷媒熱交換器にて外気の熱を吸収し、水冷媒熱交換器にて水を高温の湯に沸き上げることができるように構成されている。なお、本発明における加熱手段は、このようなヒートポンプユニット1に限定されるものではなく、水を加熱して湯を生成可能に構成されたものであればいかなる方式のものでもよい。
貯湯タンクユニット20における給湯側貯湯タンク5の下部と取水側貯湯タンク6の上部との間は、連結管10を介して連結されている。すなわち、給湯側貯湯タンク5および取水側貯湯タンク6は、直列に接続されており、給湯側貯湯タンク5が上位側(最上位)に位置し、取水側貯湯タンク6が下位側(最下位)に位置している。なお、本実施形態では、2個の貯湯タンク(給湯側貯湯タンク5および取水側貯湯タンク6)が直列に接続されたシステムを例に説明するが、本発明は、3個以上の貯湯タンクが直列に接続されたシステムにも適用可能である。
貯湯タンクユニット20内には、制御手段としての制御部50が設置されている。制御部50は、例えば浴室や台所の壁などに設置される操作部60(ユーザーインターフェース装置)と通信可能に接続されている。制御部50は、貯湯式給湯機100が備える各センサの検出情報と、操作部60に入力されたユーザーの指示とに基づいて、貯湯式給湯機100が備える各アクチュエータの駆動を制御することにより、貯湯式給湯機100の動作制御を行う。
給湯側貯湯タンク5の上部には、給湯側貯湯タンク5内の湯を所定の給湯先(例えば、浴槽、シャワー、蛇口等)側へ送る給湯配管2の一端が接続されている。取水側貯湯タンク6の下部には、外部の水道等からの水を供給する給水配管3が接続されている。給水配管3の途中には、給水圧力を所定の圧力に減圧する減圧弁4が設置されている。混合弁13には、給湯配管2と、給水配管3から分岐した給水配管21と、混合給湯配管18とが接続されている。混合弁13は、給湯側貯湯タンク5から給湯配管2を通って供給される高温の湯と、給水配管21から供給される低温水との混合比を調整可能になっている。混合弁13で混合された湯は、混合給湯配管18を通って、上記給湯先に供給される。混合給湯配管18の途中には、混合給湯配管18内の湯水の流れ(給湯の有無)を検知する給湯センサ14(給湯検知手段)が設置されている。
給湯側貯湯タンク5の上部には、流入管7の一端が更に接続されている。流入管7の他端は、出湯切替弁11に接続されている。出湯切替弁11は、内部配管17および外部配管16を介して、ヒートポンプユニット1の出湯口に接続されている。取水側貯湯タンク6の下部には、流出管8の一端が接続されている。流出管8は、外部配管15を介して、ヒートポンプユニット1の入水口に接続されている。流出管8の途中には、ヒートポンプユニット1へ水を送り込む手段としての循環ポンプ12が設置されている。出湯切替弁11には、バイパス配管9の一端が更に接続されている。バイパス配管9の他端は、取水側貯湯タンク6の上部付近に接続されている。出湯切替弁11は、内部配管17と流入管7とを連通させてバイパス配管9を遮断する貯湯回路側の状態と、バイパス配管9と内部配管17とを連通させて流入管7を遮断するバイパス回路側の状態とに流路を切り替え可能になっている。なお、3個以上の貯湯タンクが直列に接続されたシステムの場合には、バイパス配管9は、最上位の貯湯タンクより下位の何れかの貯湯タンク(すなわち、最上位の貯湯タンク以外の貯湯タンク)に接続されていればよい。
給湯側貯湯タンク5および取水側貯湯タンク6の底部には、排水弁19が接続されている。メンテナンス時等に給湯側貯湯タンク5および取水側貯湯タンク6の内部を排水する必要のある場合には、排水弁19を開くことにより、給湯側貯湯タンク5および取水側貯湯タンク6の内部を排水することができる。
貯湯式給湯機100の設置後、貯湯式給湯機100内に最初に給水する際には、図1に示すように、出湯切替弁11はバイパス回路側の状態とされ、給水配管3から給水された水は、減圧弁4で減圧され、取水側貯湯タンク6、連結管10、給湯側貯湯タンク5の順に給水され、すべての貯湯タンクに水が満たされる。
図2は、本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機の貯湯運転時の湯水の流れを示す図である。貯湯運転(沸き上げ運転)時には、出湯切替弁11は貯湯回路側の状態とされ、ヒートポンプユニット1および循環ポンプ12が運転される。これにより、図2に示すように、取水側貯湯タンク6内の低温水が流出管8および外部配管15を通ってヒートポンプユニット1に送られる。ヒートポンプユニット1では、その低温水を、制御部50で指示された所定の目標沸き上げ温度(例えば90℃)まで加熱する。ヒートポンプユニット1で加熱された高温の湯は、外部配管16、内部配管17、出湯切替弁11および流入管7を通って送られ、給湯側貯湯タンク5の上部に流入する。この際、給湯側貯湯タンク5に流入した湯と同量の湯水が連結管10から流出して取水側貯湯タンク6の上部に流入する。このようにして、まず給湯側貯湯タンク5の上部から湯が貯えられていき、給湯側貯湯タンク5の下部まで湯が満ちた後は、湯が連結管10を通って取水側貯湯タンク6の上部に流入し、取水側貯湯タンク6内に湯が貯えられていく。
制御部50は、給湯センサ14にて給湯有りを検出すると、ユーザーにより操作部60にて設定された温度の湯が混合弁13から混合給湯配管18へ流入するように、混合弁13の起動開度を計算して混合弁13の開度を制御する。給湯時には、給湯側貯湯タンク5内から給湯配管2へ湯が流出するとともに、それと同量の湯水が取水側貯湯タンク6から連結管10を通って給湯側貯湯タンク5に流入し、それと同量の水が給水配管3から取水側貯湯タンク6内に流入する。このように、貯湯式給湯機100において外部に給湯する給湯回路には、連結管10が含まれるため、連結管10による圧力損失が発生する。このため、貯湯式給湯機100は、単一の貯湯タンクを備えた1缶式の貯湯式給湯機と比べて、給湯回路の圧力損失が大きくなる。
貯湯運転の実行中に給湯が行われると、貯湯回路と給湯回路とが並列して動作する。一般に、1缶式の貯湯式給湯機の場合には、給湯回路の圧力損失は、ヒートポンプユニット1を経由する貯湯回路の圧力損失より大幅に小さいため、給湯回路の動作による貯湯回路への影響はほとんどなく、貯湯回路の循環流量、すなわちヒートポンプユニット1に循環する湯水の流量の変動は僅かであり、問題ない。これに対し、本実施形態の貯湯式給湯機100のように、直列に接続された複数の貯湯タンクを備えたシステムの場合、以下のような問題がある。
図3は、本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機において貯湯運転の実行中に給湯が開始されたときの湯水の流れを示す図である。貯湯式給湯機100の貯湯運転の実行中に給湯が開始されたとき、湯水の流れは図2の状態から図3の状態に変化する。図2の状態から図3の状態に変化すると、貯湯回路の循環流量が増加する現象が発生する。その結果、ヒートポンプユニット1を水が通過する際の熱を受け取る時間が短縮されるため、ヒートポンプユニット1からの出湯温度が急激に低下するという問題がある。貯湯運転の実行中に給湯が開始された場合に貯湯回路の循環流量が増加する原因は、次のようなものである。前述したように、貯湯式給湯機100では、連結管10の影響で給湯回路の圧力損失が大きくなるため、貯湯回路の圧力損失との差が小さくなる。このため、貯湯回路と給湯回路とが並列して動作した際、貯湯回路が給湯に対しても補助的な役割を果たすように作用する。すなわち、給湯回路の給湯配管2の流れに、貯湯回路の流入管7の流れが引っ張られるように作用する。その結果、貯湯回路の循環流量が増大し、ヒートポンプユニット1からの出湯温度が低下する。そうすると、制御部50は、ヒートポンプユニット1からの出湯温度を目標沸き上げ温度まで回復させるべく、循環ポンプ12の回転数を低下させて貯湯回路の循環流量を低下させるように制御する。この状態から給湯が停止された場合、今度は逆に、貯湯回路の循環流量が低下するため、ヒートポンプユニット1からの出湯温度が急激に上昇する。これに関連して、ヒートポンプユニット1内の冷媒回路の吐出圧力の急激な上昇も懸念される。この場合には、高圧状態による配管破壊等を未然に防止するための保護停止が発生して、機器が停止することにも繋がりかねない。
このように、貯湯式給湯機100では、貯湯運転の実行中に給湯が行われた場合に、ヒートポンプユニット1からの出湯温度が変動する等の問題がある。本実施形態の貯湯式給湯機100では、この問題を解決するため、制御部50は、貯湯運転の実行中に給湯が開始されたことが給湯センサ14にて検知された場合には、出湯切替弁11をバイパス回路側に切り替えるように制御する。図4は、出湯切替弁11をバイパス回路側に切り替えた後の湯水の流れを示す図である。図4に示すように、出湯切替弁11をバイパス回路側に切り替えると、ヒートポンプユニット1から出湯された湯は、出湯切替弁11からバイパス配管9を通って取水側貯湯タンク6の上部に流入し、取水側貯湯タンク6内に貯えられていく。この状態では、仮想的に、取水側貯湯タンク6を単一の貯湯タンクとする1缶式の貯湯式給湯機と同等になる。このため、ヒートポンプユニット1を通過する循環流量が給湯の影響を受けない状態となるので、ヒートポンプユニット1を通過する循環流量の変動が抑制される。その結果、ヒートポンプユニット1からの出湯温度の変動を確実に抑制することができ、冷媒回路の吐出圧力の急激な上昇も抑えることが可能となる。なお、制御部50は、給湯が停止したことが給湯センサ14にて検知された場合には、出湯切替弁11を貯湯回路側に戻し、ヒートポンプユニット1から出湯された湯を給湯側貯湯タンク5の上部に流入させる通常の貯湯運転に復帰する。
図5は、本発明の貯湯式給湯機の他の構成例を示す図である。図5に示す貯湯式給湯機101では、流路を簡略化するため、給湯側貯湯タンク5の上部に接続された共通配管22に、給湯配管2と流入管7とが共に接続されている。すなわち、共通配管22は、貯湯回路(流入管7)の一部と、給湯配管2の一部とが共通化されたものである。このように、給湯配管2は、給湯側貯湯タンク5に直接に接続されていなくてもよい。図5に示すような構成においては、貯湯運転の実行中に給湯が行われた場合に、図3に示す構成と比べて、圧力損失変動を更に受け易く、貯湯回路の循環流量が更に変動し易い。しかしながら、実施の形態1で説明した制御は、図5に示す構成の場合にも有効であり、ヒートポンプユニット1からの出湯温度の変動を確実に抑制し、冷媒回路の吐出圧力の急激な上昇も抑えることが可能である。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。本実施形態において、制御部50は、貯湯運転の実行中に給湯が開始されたことが給湯センサ14にて検知されて出湯切替弁11をバイパス回路側に切り替えた後、給湯の停止が検知された場合には、出湯切替弁11をバイパス回路側に切り替えるときの動作速度より遅い動作速度で出湯切替弁11を動作させて貯湯回路側に戻すように制御する。これにより、以下のような効果が得られる。
貯湯運転の実行中に給湯が開始されたことが検知された時には、ヒートポンプユニット1の循環流量が急激に変化し始めているため、早急に出湯切替弁11をバイパス回路側に切り替えて、循環流量の変動を抑制することが望ましい。一方、流入管7とバイパス配管9との間に圧力損失差があるとすると、急激な回路切替は、逆に循環流量変動を引き起こしかねない場合もある。このため、給湯センサ14で給湯の停止が検知された後に出湯切替弁11を貯湯回路側に戻す場合には、出湯切替弁11の動作速度を緩やかにし、徐々に回路切替を行った方が、ヒートポンプユニット1の循環流量の変動を抑制することができる。したがって、本実施形態のように、給湯の開始に伴って出湯切替弁11をバイパス回路側に切り替えるときにはその動作速度を比較的速くし、給湯の停止に伴って出湯切替弁11を貯湯回路側に戻すときにはその動作速度を比較的遅くすることにより、ヒートポンプユニット1の循環流量の変動をより確実に抑制することができる。その結果、ヒートポンプユニット1からの出湯温度の変動をより確実に抑制することができる。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。本実施形態において、制御部50は、貯湯運転の実行中に給湯が開始されたことが給湯センサ14にて検知されて出湯切替弁11をバイパス回路側に切り替える際に、ヒートポンプユニット1の目標沸き上げ温度を低下させる。この際の低下幅は、数度程度が好ましく、例えば、目標沸き上げ温度が90℃であった場合には目標沸き上げ温度を85℃に低下させる。これにより、以下のような効果が得られる。
貯湯運転の実行中に給湯が開始されたことが給湯センサ14にて検知された場合には、出湯切替弁11をバイパス回路側に切り替えることにより、ヒートポンプユニット1からの出湯温度の低下を抑制することが可能であるが、出湯温度が僅かに低下することが避けられない場合もある。そのような出湯温度の僅かな低下が発生した場合、ヒートポンプユニット1では、出湯温度を目標沸き上げ温度に一致させるために、各アクチュエータの動作が制御されるが、目標沸き上げ温度に対する出湯温度のアンダーシュートやオーバーシュートが収束して出湯温度が安定するまでに、ある程度の時間がかかる。これに対し、本実施形態のように、出湯切替弁11をバイパス回路側に切り替えた際に目標沸き上げ温度を低下させると、出湯温度が僅かに低下した場合に目標沸き上げ温度と出湯温度との偏差が小さくなるため、出湯温度のアンダーシュートやオーバーシュートが短時間で収束し、出湯温度を早期に安定させることができる。このようなことから、本実施形態によれば、ヒートポンプユニット1からの出湯温度の変動をより確実に抑制することができる。なお、出湯温度が安定した後は、目標沸き上げ温度を元の値に戻し(例えば85℃→90℃)、給湯停止の状態に備えることが望ましい。また、目標沸き上げ温度を元の値に戻す前に給湯が停止された場合でも、出湯温度が安定した後に元の目標沸き上げ温度に戻せば良く、動作上問題ない。このようにして、本実施形態では、給湯後の出湯状態安定への時間短縮が可能となる。
実施の形態4.
次に、本発明の実施の形態4について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。本実施形態の貯湯式給湯機100は、給湯側貯湯タンク5内の下部の水温を検出する温度検出手段(図示せず)を備えている。制御部50は、貯湯運転の実行中に給湯が開始されたことが給湯センサ14にて検知された場合に、上記温度検出手段により検出される給湯側貯湯タンク5の下部水温がヒートポンプユニット1の目標沸き上げ温度と同等の温度である場合には出湯切替弁11をバイパス回路側に切り替えるが、給湯側貯湯タンク5の下部水温がヒートポンプユニット1の目標沸き上げ温度と同等の温度より低い場合には出湯切替弁11をバイパス回路側に切り替えずに貯湯回路側に維持する。なお、「目標沸き上げ温度と同等の温度」とは、目標沸き上げ温度との差が所定温度以下(例えば数度以下)の温度である。本実施形態では、このような制御により、以下のような効果が得られる。
貯湯運転の実行中に給湯が開始されたことが検知され、出湯切替弁11をバイパス回路側に切り替えた場合には、ヒートポンプユニット1から出湯された高温の湯がバイパス配管9を通って取水側貯湯タンク6の上部に流入し、取水側貯湯タンク6内に貯えられる。このとき、取水側貯湯タンク6の一つ上位の貯湯タンクである給湯側貯湯タンク5の下部水温が放熱等の原因で目標沸き上げ温度より低い状態となっている場合には、給湯時に、取水側貯湯タンク6から高温の湯が連結管10を通って給湯側貯湯タンク5の下部の低温層に流入することとなるため、給湯側貯湯タンク5内の温度成層が破壊されるおそれがある。これに対し、本実施形態では、貯湯運転の実行中に給湯が開始された際に、給湯側貯湯タンク5の下部水温がヒートポンプユニット1の目標沸き上げ温度と同等の温度より低い場合には、出湯切替弁11を貯湯回路側に維持し、取水側貯湯タンク6の上部に高温の湯が流入することを防止する。このため、給湯時に、取水側貯湯タンク6から高温の湯が連結管10を通って給湯側貯湯タンク5の下部の低温層に流入することを防止することができ、給湯側貯湯タンク5内の温度成層が破壊されることを確実に抑制することができる。
1 ヒートポンプユニット
2 給湯配管
3 給水配管
4 減圧弁
5 給湯側貯湯タンク
6 取水側貯湯タンク
7 流入管
8 流出管
9 バイパス配管
10 連結管
11 出湯切替弁
12 循環ポンプ
13 混合弁
14 給湯センサ
15,16 外部配管
17 内部配管
18 混合給湯配管
19 排水弁
20 貯湯タンクユニット
21 給水配管
22 共通配管
50 制御部
60 操作部
100,101 貯湯式給湯機

Claims (4)

  1. 直列に接続された複数の貯湯タンクと、
    湯水を加熱する加熱手段と、
    前記複数の貯湯タンクのうちの最下位の貯湯タンクに外部からの水を供給する給水配管と、
    前記最下位の貯湯タンク内の水を前記加熱手段に送るとともに、前記加熱手段により加熱された湯を前記複数の貯湯タンクのうちの最上位の貯湯タンク内に送る貯湯回路と、
    前記加熱手段と前記最上位の貯湯タンクとの間の前記貯湯回路から分岐して、前記最上位の貯湯タンクより下位の何れかの前記貯湯タンクに接続されたバイパス配管と、
    前記最上位の貯湯タンク内から取り出された湯を給湯先側へ送る給湯配管と、
    前記貯湯回路側と、前記バイパス配管を通るバイパス回路側とに流路を切り替え可能な流路切替手段と、
    前記給湯配管への給湯を検知する給湯検知手段と、
    前記貯湯回路に湯水を流通させて前記加熱手段により加熱された湯を貯える貯湯運転時に前記給湯検知手段により前記給湯配管への給湯が検知された場合に、前記流路切替手段を前記バイパス回路側に切り替える制御手段と、
    を備える貯湯式給湯機。
  2. 前記制御手段は、前記流路切替手段を前記バイパス回路側に切り替えた後、前記給湯検知手段により前記給湯配管への給湯の停止が検知された場合に、前記流路切替手段を前記バイパス回路側に切り替えるときの動作速度より遅い動作速度で、前記流路切替手段を前記貯湯回路側に戻す請求項1記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記制御手段は、前記流路切替手段を前記バイパス回路側に切り替える際に、前記加熱手段の目標沸き上げ温度を低下させる請求項1または2記載の貯湯式給湯機。
  4. 前記バイパス配管が接続された前記貯湯タンクの一つ上位の前記貯湯タンクの下部の水温を検出する温度検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記貯湯運転時に前記給湯検知手段により前記給湯配管への給湯が検知された場合において、前記温度検出手段により検出された温度が前記加熱手段の目標沸き上げ温度と同等の温度である場合には前記流路切替手段を前記バイパス回路側に切り替え、前記温度検出手段により検出された温度が前記加熱手段の目標沸き上げ温度と同等の温度より低い場合には前記流路切替手段を前記貯湯回路側に維持する請求項1乃至3の何れか1項記載の貯湯式給湯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017211166A (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 伸和コントロールズ株式会社 温度制御装置

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