JP2013173923A - ポリプロピレン樹脂組成物からなる成形体 - Google Patents

ポリプロピレン樹脂組成物からなる成形体 Download PDF

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Abstract

【課題】揮発性の有機化合物成分の放散が抑制されたポリプロピレン樹脂組成物からなる容器、容器のキャップ、包装用物品、文具、玩具、日用雑貨、家具用物品、繊維、農業用フィルム、自動車用物品、家電用物品、医療用物品、又は建築物品を提供する。
【解決手段】特定のプロピレン重合体、特定の糖化合物及び特定のヒドロキシフェニル基を有する化合物を含むポリプロピレン樹脂組成物からなる容器、容器のキャップ、包装用物品、文具、玩具、日用雑貨、家具用物品、繊維、農業用フィルム、自動車用物品、家電用物品、医療用物品、又は建築物品。
【選択図】なし

Description

本発明は、揮発性の有機化合物成分の放散が抑制されるポリプロピレン樹脂組成物からなる物品に関するものである。
ポリプロピレン樹脂は、熱可塑性樹脂の中でも、安価で軽量かつ成形加工性、機械的特性、耐熱性、長期の耐熱劣化等の特性に優れる代表的な樹脂であることから、各種容器、食品用包装用物品、ボトルなどの容器のキャップ、文具、日用雑貨、カーペットやソファー用の繊維、自動車内外装材、家電用物品、ビルや住宅の内装材等の建築材料などの広範な用途に利用されている。
上記の用途に利用できる樹脂組成物として、例えば、特許文献1には、ポリプロピレンと特定のSiO2/Al23モル比を持つ疎水性のゼオライトとを含有してなるポリプロピレン系樹脂組成物が記載され、特許文献2には、ポリプロピレンとアルミナとを含有してなるポリプロピレン系樹脂組成物が記載され、特許文献3、4には、熱可塑性ポリマー、特定の有機リン化合物、及び、特定の糖化合物を含有する熱可塑性ポリマー組成物が記載されている。
特開2010−150417号公報 特開2011−26558号公報 特開2011−236401号公報 特開2011−236402号公報
しかしながら、上記の特許文献1〜4に記載の組成物からなる成形体については、揮発性の有機化合物成分の放散の更なる抑制が望まれている。本発明の目的は、揮発性の有機化合物成分の放散が抑制されるポリプロピレン樹脂組成物からなる物品を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討の結果、本発明が、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記の成分(A)、成分(B)及び成分(C)を含むポリプロピレン樹脂組成物からなる物品に係るものである。
成分(A):プロピレン単独重合体、または、
多段重合によって得られるプロピレン重合体(I)50〜99重量%と、プロピレンとプロピレン以外のオレフィンとの共重合体(II)1〜50重量%とからなるプロピレン重合材料である。
多段重合によって得られるプロピレン重合材料を構成するプロピレン重合体(I)の含有量は50〜99重量%であり、プロピレンとプロピレン以外のオレフィンとの共重合体(II)の含有量は1〜50重量%である(但し、前記重合体(I)と前記共重合体(II)の合計の重量を100重量%とする)。
前記重合体(I)はプロピレンに由来する構造単位を含有し、その含有量は75重量%を越え100重量%以下である(但し、前記重合体(I)全重量を100重量%とする)。
前記共重合体(II)はプロピレンに由来する構造単位とプロピレン以外のオレフィンに由来する構造単位を含有し、プロピレン以外のオレフィンに由来する構造単位の含有量は25重量%以上80重量%以下(但し、前記共重合体(II)の全重量を100重量%とする)である。

成分(B):下記の化合物群Sから選ばれる少なくとも1種の化合物
化合物群S:一般式Cnn+2(OH)nで表される化合物(式中、nは4以上の整数を表
す。)、下記のアルコキシ体、下記の式(2)で表される化合物、トレハロース、スクロース、ラクトース、マルトース、メレチトース、スタキオース、カードラン、グリコーゲン、グルコース及びフルクトースからなる化合物群

アルコキシ体:下記の式(1)で表される化合物に含まれる水酸基のうちの少なくとも1個の水酸基の水素原子が炭素数1〜12のアルキル基に置換された構造の化合物であり、該式(1)で表される化合物は、ホルミル基又はケト基又はエーテル基1個とm−1個の水酸基とを有する。
2m (1)
〔式中、mは3以上の整数を表す。〕

Figure 2013173923
(2)
〔式中、pは2以上の整数を表す。〕

成分(C):下記の式(3)で表される化合物、及び/又は、下記の式(4)で表される化合物

Figure 2013173923
(3)
〔式中、R及びRは、都度それぞれ独立して、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基又は炭素数7〜18のアラルキル基を表す。Rは、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、Rは、水素原子又はメチル基を表す。〕

Figure 2013173923
(4)
〔式中、R5、R6、R8及びR9は、都度それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表し、R7は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、Xは単結合、硫黄原子又は下記の式(I−1)

Figure 2013173923
(I−1)
(式中、R10は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数5〜8のシクロアルキル基を示す。)で示される2価の基を表し、Aは、炭素数2〜8のアルキレン基又は下記の式(I−2)

Figure 2013173923
(I−2)
(式中、R11は、単結合又は炭素数1〜8のアルキレン基を表し、*は、酸素原子に結合する部位を表す。)で示される2価の基を表し、Y、Zはいずれか一方がヒドロキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を表し、他方が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表す。〕
一つの好ましい態様において、成分(A)、成分(B)、及び成分(C)を含む前記ポリプロピレン樹脂組成物は、さらに、下記の式(5)で表される化合物である成分(D)を含む。

Figure 2013173923
(5)
(式中、R12及びR13は、都度それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表し、Xは、ヘテロ原子及び/又は環状基を含んでいてもよい炭素数1〜24のm価のアルコール残基を表し、mは、1〜4の整数を表す。ここでアルコール残基とは、アルコールのヒドロキシ基から水素原子を除いた残りの基を表す。)
一つの好ましい態様において、成分(A)、成分(B)、及び成分(C)を含む前記ポリプロピレン樹脂組成物は、さらに下記の成分(E)を含む。
成分(E):下記の式(6)で表される有機リン化合物、式(7)で表される有機リン化合物、式(8)で表される有機リン化合物、式(9)で表される有機リン化合物、又は式(10)で表される有機リン化合物

Figure 2013173923
(6)
〔式中、R14及びR15は、都度それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表す。〕

Figure 2013173923
(7)
(式中、R16は、水素原子、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表す。)

Figure 2013173923
(8)
(式中、Aは、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数1〜9のアルキル基で置換されていてもよいフェニル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基で置換されていてもよいフェニル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基で置換されていてもよいフェニル基、又は炭素数7〜12のアラルキル基で置換されていてもよいフェニル基を表す。)

Figure 2013173923
(9)
(式中、R17及びR18は、都度それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜9のアルキル基
、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表す。Aは、単結合、硫黄原子、又は炭素数1〜8のアルキリデン基を表す。Aは炭素数2〜8のアルキレン基を表す。)

Figure 2013173923
(10)
(式中、R19及びR20は、都度それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表す。Aは、単結合、硫黄原子、又は炭素数1〜8のアルキリデン基を表す。Aは、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜9のアルキル基で置換されていてもよいフェニル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基で置換されていてもよいフェニル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基で置換されていてもよいフェニル基、又は炭素数7〜12のアラルキル基で置換されていてもよいフェニル基を表す。)
他の好ましい態様において、成分(A)、成分(B)、及び成分(C)を含む前記ポリプロピレン樹脂組成物は、さらに下記の成分(F)を含む。
成分(F):水酸化カルシウム、アルミナ、ゼオライト及びハイドロタルサイトからなる群から選ばれる少なくとも1種の吸着剤。
他の好ましい態様において、前記物品は、容器、容器のキャップ、包装用物品、文具、玩具、日用雑貨、家具用物品、繊維、農業用フィルム、自動車用物品、家電用物品、医療用物品、又は建築用物品である。
本発明によれば、揮発性の有機化合物成分の放散が抑制されるポリプロピレン樹脂組成物からなる物品を得ることができる。
本発明に用いるポリプロピレン樹脂組成物は、下記の成分(A)、成分(B)及び成分(C)を含む。
[成分(A)]
成分(A)は、プロピレン単独重合体、または、
多段重合によって得られるプロピレン重合体(I)50〜99重量%と、プロピレンとプロピレン以外のオレフィンとの共重合体(II)1〜50重量%とからなるプロピレン重合材料である。
多段重合によって得られるプロピレン重合材料を構成するプロピレン重合体(I)の含有量は50〜99重量%であり、プロピレンとプロピレン以外のオレフィンとの共重合体(II)の含有量は1〜50重量%である(但し、重合体(I)と共重合体(II)の合計の重量を100重量%とする)。
重合体(I)および共重合体(II)のそれぞれの含有量として、好ましくは重合体(I)の含有量が60〜95重量%であり、共重合体(II)の含有量が5〜40重量%である。より好ましくは重合体(I)の含有量が65〜90重量%であり、共重合体(II)の含有量が10〜35重量%である。さらに好ましくは、重合体(I)の含有量は70〜85重量%であり、共重合体(II)の含有量は15〜30重量%である。
重合体(I)の含有量を50〜99重量%とすることにより(すなわち、共重合体(II)の含有量を1〜50重量%とすることにより)、物品の外観および耐フォギング性を良好にすることできる。
重合体(I)はプロピレンに由来する構造単位を含有し、その含有量は75重量%を越え100重量%以下である(但し、重合体(I)全重量を100重量%とする)。
共重合体(II)はプロピレンに由来する構造単位とプロピレン以外のオレフィンに由来する構造単位を含有し、プロピレン以外のオレフィンに由来する構造単位の含有量は25重量%以上80重量%以下(但し、共重合体(II)の全重量を100重量%とする)である。
重合体(I)は、プロピレン単独重合体又はプロピレン共重合体であり、
重合体(I)がプロピレン共重合体である場合、エチレン及び炭素数4〜10のα−オレフィンからなる群から選択される少なくとも1種のコモノマーに由来する構造単位と、プロピレンに由来する構造単位とからなるプロピレン共重合体である。
重合体(I)はプロピレンに由来する構造単位を含有し、その含有量は75重量%を越え100重量%以下である(但し、重合体(I)全重量を100重量%とする)。重合体(I)に含有されるプロピレンに由来する構造単位の含有量として、好ましくは80重量%以上100重量%以下であり、より好ましくは90重量%以上100重量%以下である。
重合体(I)のエチレン及び炭素数4〜10のα−オレフィンからなる群から選択される少なくとも1種のコモノマーに由来する構造単位の含有量は、25重量%未満である(但し、重合体(I)の全重量を100重量%とする。)。
前記炭素原子数4〜10のα−オレフィンとして、好ましくは1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンであり、より好ましくは1−ブテンである。
重合体(I)としては、例えば、プロピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ヘキセン共重合体、プロピレン−1−オクテン共重合体、プロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−エチレン−1−ヘキセン共重合体、プロピレン−エチレン−1−オクテン共重合体が挙げられ、好ましくはプロピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体であり、より好ましくはプロピレン単独重合体である。
共重合体(II)に含有されるプロピレン以外のオレフィンに由来する構造単位は、エチレンと炭素数4以上のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種のオレフィンであり、共重合体(II)はプロピレンに由来する構造単位とプロピレン以外のオレフィンに由来する構造単位を含有し、プロピレン以外のオレフィンに由来する構造単位の含有量は25重量%以上80重量%以下であり、好ましくは30〜70重量%であり、より好ましくは40〜65重量%であり、さらに好ましくは50〜65重量%である(但し、共重合体(II)の全重量を100重量%とする。)。
共重合体(II)に含有されるプロピレン以外のオレフィンに由来する構造単位の含有量を25重量%以上80重量%以下とすることにより、ポリプロピレン樹脂組成物の流動性および物品の外観を良好にすることができる。
共重合体(II)としては、例えば、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−エチレン−1−ブテン共重合分、プロピレン−エチレン−1−ヘキセン共重合体、プロピレン−エチレン−1−オクテン共重合体、プロピレン−エチレン−1−デセン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ヘキセン共重合体、プロピレン−1−オクテン共重合体、プロピレン−1−デセン共重合体が挙げられ、好ましくはプロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体、より好ましくはプロピレン−エチレン共重合体である。
多段重合によって得られるプロピレン重合材料として、重合体(I)がプロピレン単独重合体である場合、例えば、
プロピレン単独重合体とプロピレン−エチレン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン単独重合体とプロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン単独重合体とプロピレン−エチレン−1−ヘキセン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン単独重合体とプロピレン−エチレン−1−オクテン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン単独重合体とプロピレン−1−ブテン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン単独重合体とプロピレン−1−ヘキセン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン単独重合体とプロピレン−1−オクテン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン単独重合体とプロピレン−1−デセン共重合体からなるプロピレン重合材料、
等が挙げられる。
多段重合によって得られるプロピレン重合材料として、重合体(I)がプロピレン−エチレン共重合体である場合、例えば、
プロピレン−エチレン共重合体とプロピレン−エチレン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−エチレン共重合体とプロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−エチレン共重合体とプロピレン−エチレン−1−ヘキセン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−エチレン共重合体とプロピレン−エチレン−1−オクテン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−エチレン共重合体とプロピレン−エチレン−1−デセン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−エチレン共重合体とプロピレン−1−ブテン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−エチレン共重合体とプロピレン−1−ヘキセン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−エチレン共重合体とプロピレン−1−オクテン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−エチレン共重合体とプロピレン−1−デセン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−1−ブテン共重合体とプロピレン−エチレン共重合体のブロック共重合体、
プロピレン−1−ブテン共重合体とプロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−1−ブテン共重合体とプロピレン−エチレン−1−ヘキセン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−1−ブテン共重合体とプロピレン−エチレン−1−オクテン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−1−ブテン共重合体とプロピレン−エチレン−1−デセン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−1−ブテン共重合体とプロピレン−1−ブテン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−1−ブテン共重合体とプロピレン−1−ヘキセン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−1−ブテン共重合体とプロピレン−1−オクテン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−1−ブテン共重合体とプロピレン−1−デセン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−1−ヘキセン共重合体とプロピレン−1−ヘキセン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−1−ヘキセン共重合体とプロピレン−1−オクテン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−1−ヘキセン共重合体とプロピレン−1−デセン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−1−オクテン共重合体とプロピレン−1−オクテン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−1−オクテン共重合体とプロピレン−1−デセン共重合体からなるプロピレン重合材料
等が挙げられる。
多段重合によって得られるプロピレン重合材料として、好ましくは、
プロピレン単独重合体とプロピレン−エチレン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン単独重合体とプロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−エチレン共重合体とプロピレン−エチレン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−エチレン共重合体とエチレン−1−ブテン共重合体からなるプロピレン重合材料、
プロピレン−1−ブテン共重合体とプロピレン−1−ブテン共重合体からなるプロピレン重合材料であり、より好ましくは、
プロピレン単独重合体とプロピレン−エチレン共重合体からなるプロピレン重合材料である。
成分(A)の製造方法としては、公知の重合触媒を用いて、公知の重合方法により製造される。公知の重合触媒としては、例えば、チーグラー型触媒系、チーグラー・ナッタ型触媒系、シクロペンタジエニル環を有する周期表第4族の遷移金属化合物とアルキルアルミノキサンからなる触媒系、またはシクロペンタジエニル環を有する周期表第4族の遷移金属化合物とそれと反応してイオン性の錯体を形成する化合物および有機アルミニウム化合物からなる触媒系等が挙げられ、また、上記の触媒系の存在下でエチレンやα−オレフィンを予備重合させて調製される予備重合触媒を用いてもよい。これらの触媒系としては、例えば、特開昭61−218606号公報、特開昭61−287904号公報、特開平5−194685号公報、特開平7−216017号公報、特開平9−316147号公報、特開平10−212319号公報、特開2004−182981号公報に記載の触媒系が挙げられる。
また、重合方法としては、バルク重合、溶液重合、スラリー重合または気相重合が挙げられる。バルク重合とは、重合温度において液状のオレフィンを媒体として重合を行う方法であり、溶液重合もしくはスラリー重合とは、プロパン、ブタン、イソブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の不活性炭化水素溶媒中で重合を行う方法であり、また、気相重合とは、気体状態の単量体を媒体として、その媒体中で気体状態の単量体を重合する方法である。これらの重合方法は、バッチ式、連続式のいずれでもよく、また、これらの重合方法を任意に組み合わせてもよい。工業的かつ経済的な観点から、連続式の気相重合法、バルク重合法と気相重合法を連続的に行うバルク−気相重合法による製造方法が好ましい。
多段重合によって得られるプロピレン重合材料の製造方法は、二段階以上の多段階で製造する方法である。多段階の製造方法としては、例えば、特開平5−194685号公報、特開2002−12719号公報に記載の多段階の重合法による製造方法等が挙げられる。なお、重合工程における各種条件(重合温度、重合圧力、モノマー濃度、触媒投入量、重合時間等)は、目的とするプロピレン重合材料に応じて、適宜、変更し、決定すればよい。必要に応じて、プロピレン重合材料の残留溶媒や製造時に副生する超低分子量のオリゴマー等を除去するために、プロピレン重合材料が融解する温度以下の温度で乾燥を行ってもよい。乾燥方法としては、例えば、特開昭55−75410号、特許第2565753号公報に記載された方法等が挙げられる。
[成分(B)]
成分(B)は、下記の化合物群Sから選ばれる少なくとも1種の化合物である。
化合物群S:一般式Cnn+2(OH)nで表される化合物(式中、nは4以上の整数を表
す。)、下記のアルコキシ体、下記の式(2)で表される化合物、トレハロース、スクロース、ラクトース、マルトース、メレチトース、スタキオース、カードラン、グリコーゲン、グルコース及びフルクトースからなる化合物群。

アルコキシ体:下記の式(1)で表される化合物に含まれる水酸基のうちの少なくとも1個の水酸基の水素原子が炭素数1〜12のアルキル基に置換された構造の化合物であり、該式(1)で表される化合物は、ホルミル基又はケト基又はエーテル基1個とm−1個の水酸基とを有する。
2m (1)
〔式中、mは3以上の整数を表す。〕

Figure 2013173923
(2)
〔式中、pは2以上の整数を表す。〕
一般式Cnn+2(OH)nで表される化合物(以下、「化合物(S1)」と記載することがある。)の一般式中のnは、4以上の整数を表す。nは、好ましくは5〜8の整数であり、より好ましくは6である。
化合物S1としては、炭素数4以上の糖アルコールがあげられる。例えば、n=4の糖アルコールとして、エリトリトール、トレイトール;n=5の糖アルコールとして、アドニトール、アラビニトール、キシリトール;n=6の糖アルコールとして、アリトール、タリトール、ソルビトール、マンニトール、イジトール、ガラクチトール;n=7の糖アルコールとして、ボレミトール、ペルセイトール;n=8の糖アルコールとして、オクチトールをあげることができる。
化合物S1は、D体またはL体であってもよく、D体とL体の混合物であってもよい。また、光学活性であってもよく、光学不活性であってもよい。
化合物S1として、好ましくは、炭素数6の糖アルコールである。
アルコキシ体とは、下記の式(1)で表される化合物(以下、「化合物(S2)」と記載することがある。)に含まれる水酸基のうちの少なくとも1個の水酸基の水素原子が炭素数1〜12のアルキル基に置換された構造の化合物であり、該化合物(S2)は、ホルミル基又はケト基又はエーテル基1個とm−1個の水酸基とを有する。
2m (1)
(式中、mは3以上の整数を表す。)
化合物(S2)のmは、3以上の整数であり、好ましくは、3〜60であり、より好ましくは6又は12である。
化合物(S2)は、ホルミル基又はケト基又はエーテル基を1個有している。また、化合物(S2)はm−1個の水酸基を有する。
化合物(S2)としては、単糖が好ましく、具体的には、例えば、グリセロース、エリトロース、トレオース、リボース、リキソース、キシロース、アラビノース、アルドヘキソース、アロース、タロース、グロース、グルコース、アルトロース、マンノース、ガラクトース、イドース、オクトースなどのアルデヒド基を有する単糖、例えば、ケトトリオース、ジヒドロキシアセトン、ケトテトロース、エリトルロース、ケトペントース、キシルロース、リブロース、ケトヘキソース、プシコース、フルクトース、ソルボース、タガトースなどのケトン基を有する単糖などがあげられる。
化合物(S2)としては、D体、L体などの光学活性体であっても、DL体などの光学的に不活性なものであってもよい。
化合物(S2)としては、中でも、アロース、タロース、グロース、グルコース、アルトロース、マンノース、ガラクトース、イドース、プシコース、フルクトース、ソルボース、タガトースなどの六炭糖が好ましく、とりわけグルコースが好ましい。
アルコキシ体は、化合物(S2)に含まれる水酸基のうちの少なくとも1個の水酸基の水素原子が炭素数1〜12のアルキル基に置換された構造の化合物である。アルコキシ体には少なくとも1つの水酸基を有するものが好ましい。特に好ましくは、化合物(S2)に含まれる水酸基のうちの少なくとも1個の水酸基の水素原子が炭素数1〜12のアルキル基に置換され、かつ、他の基は水酸基のままであるアルコキシ体である。
前記アルキル基の炭素数は1〜12であり、好ましくは、1又は2であり、より好ましくは1である。
好ましいアルコキシ体としては、例えば、式(2−1)(式中、R41は、炭素数1〜12、好ましくは炭素数5〜12のアルキル基を表す。)で表される化合物等をあげることができる。

Figure 2013173923
(2−1)
式(2−1)で表される化合物としては、例えば、メチル α−D−グルコピラノシド、メチル β−D−グルコピラノシド、エチル α−D−グルコピラノシド、エチル β−D−グルコピラノシド、n-プロピル α−D−グルコピラノシド、n-プロピル β−D−グルコピラノシド、n-ブチル α−D−グルコピラノシド、n-ブチル β−D−グルコピラノシド、n-ペンチル α−D−グルコピラノシド、n-ペンチル β−D−グルコピラノシド、n-ヘキシル α−D−グルコピラノシド、n-ヘキシル β−D−グルコピラノシド、n-ヘプチル α−D−グルコピラノシド、n-ヘプチル β−D−グルコピラノシド、n-オクチル α−D−グルコピラノシド、n-オクチル β−D−グルコピラノシド、n-ノニル α−D−グルコピラノシド、n-ノニル β−D−グルコピラノシド、n-デシル α−D−グルコピラノシド、n-デシル β−D−グルコピラノシド、n-ウンデシル α−D−グルコピラノシド、n-ウンデシル β−D−グルコピラノシド、n-ドデシル α−D−グルコピラノシド、n-ドデシル β−D−グルコピラノシド等があげられる。
アルコキシ体の製造方法としては、例えば、新実験化学講座14 有機化合物の合成と反応V (丸善株式会社、昭和53年7月20日発行) 2426頁の記載に準じて、化合物(S2)のアルキルアルコール溶液を−10℃〜室温下で塩化水素ガスを流通させる方法、例えば、化合物(S2)、アルキルアルコール及び塩酸の混合溶液を加熱還流させてアルコキシ体を製造する方法などがあげられる。
また、メチル α−D−グルコピラノシド、n-オクチル β−D−グルコピラノシドなどは、東京化成品工業(株)から入手することができる。
下記の式(2)で表される化合物(以下、「化合物(S3)」と記載することがある。)について、式(2)中、pは2以上の整数を表し、好ましくは、2〜6の整数を表し、より好ましくは、5を表す。

Figure 2013173923
(2)
〔式中、pは2以上の整数を表す。〕
化合物(S3)としては、例えば、1,2,3−トリヒドロキシシクロプロパン、1,2,3,4−テトラヒドロキシシクロペンタン、1,2,3,4,5−ペンタヒドロキシシクロぺンタン、1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロキシシクロヘキサン、1,2,3,4,5,6,7−ヘプタヒドロキシシクロヘプタン、1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロキシシクロオクタンなどがあげられる。
好ましくは、myo−イノシトール、epi−イノシトール、allo−イノシトール、muco−イノシトール、neo−イノシトール、chiro−イノシトール、scyllo−イノシトールなどの1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロキシシクロヘキサンがあげられ、特に、下記式で表されるmyo−イノシトール及びscyllo−イノシトールが好ましい。
Figure 2013173923
成分(B)の含量は、成分(A)100重量部あたり、好ましくは、0.001〜0.5重量部であり、より好ましくは、0.005〜0.25重量部である。
成分(B)の含有量は、成分(A)100重量部あたり、0.005〜0.25重量部とすることで、揮発性の有機化合物成分の放散が抑制されるポリプロピレン樹脂組成物からなる物品を得ることができる。
[成分(C)]
成分(C)は、下記の式(3)で表される化合物、及び/又は、下記の式(4)で表される化合物である。

Figure 2013173923
(3)
(式中、R及びRは、都度それぞれ独立して、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基又は炭素数7〜18のアラルキル基を表す。Rは、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、Rは、水素原子又はメチル基を表す。)

Figure 2013173923
(4)
〔式中、R5、R6、R8及びR9は、都度それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表し、R7は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、Xは単結合、硫黄原子又は下記の式(I−1)

Figure 2013173923
(I−1)
(式中、R10は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数5〜8のシクロアルキル基を示す。)で示される2価の基を表し、Aは、炭素数2〜8のアルキレン基又は下記の式(I−2)

Figure 2013173923
(I−2)
(式中、R11は、単結合又は炭素数1〜8のアルキレン基を表し、*は、酸素原子に結合する部位を表す。)で示される2価の基を表し、Y、Zはいずれか一方がヒドロキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を表し、他方が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表す。〕
式(3)中、R及びRは、それぞれ独立して、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基又は炭素数7〜18のアラルキル基を表す。R及びRとしては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、tert−アミル基(−C(CHCHCH)、2−エチルヘキシル基、シクロヘキシル基など炭素数1〜8のアルキル基、例えば、フェニル基などの炭素数6〜12のアリール基、例えば、ベンジル基などの炭素数7〜18のアラルキル基等を挙げることができる。
好ましくは、メチル基やtert−ブチル基及びtert−アミル基などの3級炭素を有するアルキル基等が挙げられ、より好ましくはtert−アミル基等である。
は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表す。該アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等を挙げることができる。好ましいRとしては、水素原子又はメチル基等が挙げられる。
は、水素原子又はメチル基を表し、好ましくは、水素原子である。
式(3)で表される化合物としては、例えば、2,4−ジ−tert−ブチル−6−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニル アクリレート、2,4−ジ−tert−アミル−6−[1−(3,5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニル アクリレート、2,4−ジ−tert−ブチル−6−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−ベンジル)フェニル メタクリレート、2,4−ジ−tert−ブチル−6−[1−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニル メタクリレート、2,4−ジ−tert−アミル−6−[1−(3,5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニル メタクリレート、2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニル メタクリレート、2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニル アクリレート、2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−エチルフェニル メタクリレート、2−tert−アミル−6−(3−tert−アミル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニル メタクリレート、2−tert−アミル−6−(3−tert−アミル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニル アクリレート等を挙げることができる。より好ましくは、2,4―ジ−tert−アミル−6−[1−(3,5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニルアクリレート又は2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニル アクリレート等を挙げることができる。
2,4―ジ−tert−アミル−6−[1−(3,5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニルアクリレートは、スミライザーGS(F)(登録商標、住友化学製)として市販され、2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニル アクリレートは、スミライザーGM(登録商標、住友化学製)として市販されている。
式(4)中、R、R、RおよびRで示される炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、tert−ペンチル基、イソオクチル基、tert−オクチル基、2−エチルヘキシル基が挙げられる。
炭素数5〜8のシクロアルキル基としては、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基が挙げられる。炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基としては、例えば、1−メチルシクロペンチル基、1−メチルシクロヘキシル基、1−メチル−4−イソプロピルシクロヘキシル基が挙げられる。炭素数7〜12のアラルキル基としては、例えば、ベンジル基、α−メチルベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基が挙げられる。
、RおよびRは、それぞれ独立して、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基または炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基であることが好ましい。RおよびRは、それぞれ独立して、tert−ブチル基、tert−ペンチル基、tert−オクチル基等のtert−アルキル基、シクロヘキシル基または1−メチルシクロヘキシル基であることがさらに好ましい。Rは、それぞれ独立して、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、tert−ペンチル基等の炭素数1〜5のアルキル基であることが好ましく、メチル基、tert−ブチル基またはtert−ペンチル基であることがさらに好ましい。Rは、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、tert−ペンチル基等の炭素数1〜5のアルキル基または水素原子であることが好ましく、メチル基または水素原子であることがより好ましい。
で示される炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、tert−ペンチル基、イソオクチル基,tert−オクチル基、2−エチルヘキシル基が挙げられ、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、tert−ペンチル基等の炭素数1〜5のアルキル基または水素原子が好ましく、メチル基または水素原子がより好ましい。
Xは、単結合、硫黄原子または前記式(I−1)で示される2価の基を示す。式(I−1)においてR10で示される炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、tert−ペンチル基、イソオクチル基,tert−オクチル基、2−エチルヘキシル基が挙げられ、炭素数5〜8のシクロアルキル基としては、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基が挙げられる。R10は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基等の炭素数1〜5のアルキル基または水素原子であることが好ましい。Xは、単結合または式(I−1)で示される2価の基であることが好ましく、単結合であることがさらに好ましい。
Aは、炭素数2〜8のアルキレン基または前記式(I−2)で示される2価の基を示すが、炭素数2〜8のアルキレン基が好ましく、かかるアルキレン基としては、例えば、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、2,2−ジメチル−1,3−プロピレン基等が挙げられ、プロピレン基がさらに好ましい。式(I−2)で示される2価の基は、酸素原子とベンゼン核とに結合しているが、*は酸素原子と結合していることを示している。R11で示される炭素数1〜8のアルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、2,2−ジメチル−1,3−プロピレン基等が挙げられる。かかるR11としては、単結合またはエチレン基が好ましい。
Y、Zは、いずれか一方がヒドロキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基または炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を示し、他の一方が水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を示す。ここで、炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、tert−ペンチル基、イソオクチル基,tert−オクチル基、2−エチルヘキシル基が挙げられる。炭素数1〜8のアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、tert−ペンチルオキシ基、イソオクチルオキシ基、tert−オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基が挙げられる。炭素数7〜12のアラルキルオキシ基としては、例えば、ベンジルオキシ基、α−メチルベンジルオキシ基、α、α−ジメチルベンジルオキシ基が挙げられる。
式(4)中、RおよびRがtert−アルキル基、シクロヘキシルまたは1−メチルシクロヘキシル基であり、Rが炭素数1〜5のアルキル基であり、Rが水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であり、Rが水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であり、Xが単結合であり、Aが炭素数2〜8のアルキレン基であることが好ましい。Yはヒドロキシ基、Zは水素原子が好ましい。
式(4)で表される化合物としては、例えば、6−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチルジベンズ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン〔「スミライザー(登録商標)GP」として住友化学(株)から市販されている。〕、2,10−ジメチル−4,8−ジ−tert−ブチル−6−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、2,4,8,10−テトラ−tert−ブチル−6−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン、2,4,8,10−テトラ−tert−ペンチル−6−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]−12−メチル−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、2,10−ジメチル−4,8−ジ−tert−ブチル−6−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、2,4,8,10−テトラ−tert−ペンチル−6−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]−12−メチル−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、2,4,8,10−テトラ−tert−ブチル−6−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]−ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン、2,10−ジメチル−4,8−ジ−tert−ブチル−6−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、2,4,8,10−テトラ−tert−ブチル−6−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−12−メチル−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、2,10−ジメチル−4,8−ジ−tert−ブチル−6−[3−(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)プロポキシ]−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、2,4,8,10−テトラ−tert−ブチル−6−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、2,10−ジエチル−4,8−ジ−tert−ブチル−6−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、2,4,8,10−テトラ−tert−ブチル−6−[2,2−ジメチル−3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン等が挙げられ、6−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチルジベンズ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピンが好ましい。
かかる式(4)で表される化合物は、例えば、特開平10−273494号公報に記載の方法により製造することができる。
成分(C)の含有量は、成分(A)100重量部あたり、好ましくは、0.001〜2.0重量部であり、より好ましくは、0.01〜1.0重量部である。
成分(C)の含有量は、0.01〜1.0重量部とすることで、揮発性の有機化合物成分の放散が抑制されるポリプロピレン樹脂組成物からなる物品を得ることができる。
[成分(D)]
一つの好ましい態様において、成分(A)、成分(B)、及び成分(C)を含む前記ポリプロピレン樹脂組成物は、下記式(5)で表される化合物である成分(D)(式(5)で表される化合物)を更に含む。
Figure 2013173923
(5)
〔式中、R12及びR13は、都度それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表し、Xは、ヘテロ原子及び/又は環状基を含んでいてもよい炭素数1〜24のm価のアルコール残基を表し、mは、1〜4の整数を表す。ここでアルコール残基とは、アルコールのヒドロキシ基から水素原子を除いた残りの基を表す。〕
成分(D)において、炭素数1〜6のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基などの炭素数1〜6の直鎖状アルキル基、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、tert−ヘキシル基などの炭素数3〜6の分枝状アルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などの炭素数3〜6のシクロアルキル基が挙げられる。
炭素数1〜24の1価のアルコール残基としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノール、n−ヘキサノール、n−オクタノール、n−デカノール、n−ドデカノール、n−テトラデカノール、n−ヘキサデカノール、n−オクタデカノールの残基が挙げられる。
炭素数1〜24の2価のアルコールの残基としては、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,14−テトラデカンジオール、1,16−ヘキサデカンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカンの残基が挙げられる。
炭素数1〜24の3価のアルコールの残基としては、グリセロールの残基が挙げられる。
炭素数1〜24の4価のアルコールの残基としては、エリスリトール、ペンタエリスリトールの残基が挙げられる。
成分(D)として好ましくは、n−オクタデシル−β−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)プロピオネート(BASF社製、イルガノックス(登録商標)1076)、3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカン(住友化学製、スミライザー(登録商標)GA−80)である。
成分(D)としてさらに好ましくは、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](BASF社製、イルガノックス(登録商標)1010)である。
成分(D)の添加量は、成分(A)100重量部あたり、好ましくは、0.001〜2.0重量部であり、より好ましくは、0.01〜1.0重量部である。
成分(D)の含有量は、0.01〜1.0重量部とすることで、揮発性の有機化合物成分の放散が抑制されるポリプロピレン樹脂組成物からなる物品を得ることができる。
[成分(E)]
他の好ましい態様において、成分(A)、成分(B)、及び成分(C)を含む前記ポリプロピレン樹脂組成物は、さらに下記の成分(E)を含む。
成分(E):下記の式(6)で表される有機リン化合物、式(7)で表される有機リン化合物、式(8)で表される有機リン化合物、式(9)で表される有機リン化合物、又は式(10)で表される有機リン化合物
Figure 2013173923
(6)
〔式中、R14及びR15は、都度それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表す。〕

Figure 2013173923
(7)
〔式中、R16は、水素原子、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表す。〕

Figure 2013173923
(8)
〔式中、Aは、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数1〜9のアルキル基で置換されていてもよいフェニル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基で置換されていてもよいフェニル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基で置換されていてもよいフェニル基、又は炭素数7〜12のアラルキル基で置換されていてもよいフェニル基を表す。〕

Figure 2013173923
(9)
〔式中、R17及びR18は、都度それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表す。Aは、単結合、硫黄原子、又は炭素数1〜8のアルキリデン基を表す。Aは炭素数2〜8のアルキレン基を表す。〕
Figure 2013173923
〔式中、R19及びR20は、都度それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表す。Aは、単結合、硫黄原子、又は炭素数1〜8のアルキリデン基を表す。Aは、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜9のアルキル基で置換されていてもよいフェニル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基で置換されていてもよいフェニル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基で置換されていてもよいフェニル基、又は炭素数7〜12のアラルキル基で置換されていてもよいフェニル基を表す。〕
[式(6)で表される有機化合物]
前記式(6)において、R14及びR15で表される炭素数1〜9のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、tert−アミル基(−C(CHCHCH)、2−エチルヘキシル基等が挙げられる。炭素数5〜8のシクロアルキル基としては、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基としては、例えば、2−メチルシクロペンチル基、2−メチルシクロヘキシル基等が挙げられる。炭素数7〜12のアラルキル基としては、例えば、ベンジル基、クミル基(2−フェニルプロパン−2−イル基ともいう)等が挙げられる。
前記式(6)で表される有機リン化合物としては、例えば、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイト(BASF社製、イルガフォス(登録商標)168)、トリス(ノニルフェニル)フォスファイト、トリス(ジノニルフェニル)フォスファイト等が挙げられる。
[式(7)で表される有機化合物]
前記式(7)において、R16で表される炭素数1〜9のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、tert−アミル基(−C(CHCHCH)、2−エチルヘキシル基等が挙げられる。炭素数5〜8のシクロアルキル基としては、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基としては、例えば、2−メチルシクロペンチル基、2−メチルシクロヘキシル基等が挙げられる。炭素数7〜12のアラルキル基としては、例えば、ベンジル基、クミル基(2−フェニルプロパン−2−イル基ともいう)等が挙げられる。
前記式(7)で表される有機リン化合物としては、例えば、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4−ビフェニレンジフォスフォナイト(クラリアント社製、サンドスタブ(登録商標)P−EPQ)、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチル−5−メチルフェニル)−4,4−ビフェニレンジフォスフォナイト(API社製、ヨシノックス(登録商標)GSY−P101)等が挙げられる。なかでもテトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4−ビフェニレンジフォスフォナイトが好ましい。
[式(8)で表される有機化合物]
前記式(8)において、Aで表される炭素数1〜18のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−テトラデシル基、n−ヘキサデシル基、n−オクタデシル基等が挙げられる。
前記式(8)において、炭素数1〜9のアルキル基で置換されていてもよいフェニル基としては、フェニル基、2−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2−tert−ブチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、2−n−ノニルフェニル基、4−n−ノニルフェニル基、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル基、2,4−ジ−n−ノニルフェニル基、2,6−ジ−tert−ブチルフェニル基、2−tert−ブチル−4−メチルフェニル基、2−tert−ブチル−4−エチルフェニル基、2,5−ジ−tert−ブチルフェニル基、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル基等が挙げられる。
前記式(8)において、炭素数5〜8のシクロアルキル基で置換されていてもよいフェニル基としては、2−シクロペンチルフェニル基、2−シクロヘキシルフェニル基、4−シクロヘキシルフェニル基、2,4−ジシクロヘキシルフェニル基等が挙げられる。
前記式(8)において、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基で置換されていてもよいフェニル基としては、2−(2−メチルシクロヘキシル)フェニル基、4−(2−メチルシクロヘキシル)フェニル基、2,4−ジ−(2−メチルシクロヘキシル)フェニル基等が挙げられる。
前記式(8)において、炭素数7〜12のアラルキル基で置換されていてもよいフェニル基としては、2−ベンジルフェニル基、2−クミルフェニル基、4−クミルフェニル基、2,4−ジクミルフェニル基等が挙げられる。
前記式(8)で表される有機リン化合物としては、例えば、ジステアリルペンタエリスリトールジフォスファイト(アデカ社製、アデカスタブ(登録商標)PEP−8)、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)−ペンタエリスリトールジフォスファイト(アデカ製、アデカスタブ(登録商標)PEP−36)、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−ペンタエリスリトールジフォスファイト(GEプラスチック社製、ウルトラノックス(登録商標)626)、ビス(2,4−ジクミルフェニル)−ペンタエリスリトールジフォスファイト(ドーヴァーケミカル社製、ドーヴァーフォスS9228T)が挙げられる。なかでも、ジステアリルペンタエリスリトールジフォスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)−ペンタエリスリトールジフォスファイト及びビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−ペンタエリスリトールジフォスファイトが好ましい。
[式(9)で表される有機化合物]
前記式(9)において、R17及びR18で表される炭素数1〜9のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、tert−アミル基(−C(CHCHCH)、2−エチルヘキシル基等が挙げられる。炭素数5〜8のシクロアルキル基としては、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基としては、例えば、2−メチルシクロペンチル基、2−メチルシクロヘキシル基等が挙げられる。炭素数7〜12のアラルキル基としては、例えば、ベンジル基、クミル基(2−フェニルプロパン−2−イル基ともいう)等が挙げられる。
前記式(9)において、Aで表される炭素数1〜8のアルキリデン基としては、例えば、メチリデン基、エチリデン基、プロパン−1−イリデン基、プロパン−2−イリデン基、n−ブタン−1−イリデン基等が挙げられる。
前記式(9)において、Aで表される炭素数2〜8のアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、2,2−ジメチル−1,3−プロピレン基が挙げられる。
前記式(9)で表される有機リン化合物としては、2,2’,2’’−ニトリロトリエチル−トリス(3,3’,5,5’−テトラ−tert−ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)フォスファイト(BASF社製、イルガフォス(登録商標)12)が好ましい。
[式(10)で表される有機化合物] 前記式(10)において、R19及びR20で表される炭素数1〜9のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、tert−アミル基(−C(CHCHCH)、2−エチルヘキシル基等が挙げられる。炭素数5〜8のシクロアルキル基としては、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基としては、例えば、2−メチルシクロペンチル基、2−メチルシクロヘキシル基等が挙げられる。炭素数7〜12のアラルキル基としては、例えば、ベンジル基等が挙げられる。
前記式(10)において、Aで表される炭素数1〜8のアルキリデン基としては、例えば、メチリデン基、エチリデン基、プロパン−1−イリデン基、プロパン−2−イリデン基、n−ブタン−1−イリデン基等が挙げられる。
前記式(10)において、Aで表される炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基等が挙げられる。炭素数1〜9のアルキル基で置換されていてもよいフェニル基としては、例えば、フェニル基、2−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2−tert−ブチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、2−n−ノニルフェニル基、4−n−ノニルフェニル基、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル基、2,4−ジ−n−ノニルフェニル基、2,6−ジ−tert−ブチルフェニル基、2−tert−ブチル−4−メチルフェニル基、2−tert−ブチル−4−エチルフェニル基、2,5−ジ−tert−ブチルフェニル基、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル基等が挙げられる。
前記式(10)において、Aで表される炭素数5〜8のシクロアルキル基で置換されていてもよいフェニル基としては、2−シクロペンチルフェニル基、2−シクロヘキシルフェニル基、4−シクロヘキシルフェニル基、2,4−ジシクロヘキシルフェニル基等が挙げられる。
前記式(10)において、Aで表される炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基で置換されていてもよいフェニル基としては、2−(2−メチルシクロヘキシル)フェニル基、4−(2−メチルシクロヘキシル)フェニル基、2,4−ジ−(2−メチルシクロヘキシル)フェニル基等が挙げられる。
前記式(10)において、Aで表される炭素数7〜12のアラルキル基で置換されていてもよいフェニル基としては、2−ベンジルフェニル基、2−クミルフェニル基、4−クミルフェニル基、2,4−ジクミルフェニル基等が挙げられる。
前記式(10)で表される有機リン化合物としては、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルフォスファイト(アデカ社製、アデカスタブ(登録商標)HP−10)が好ましい。
前記成分(E)としては、式(6)で表される有機リン化合物が好ましい。
前記式(6)で表される有機リン化合物としてより好ましくは、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイト(BASF社製、イルガフォス(登録商標)168)である。
本発明に用いるポリプロピレン樹脂組成物中の、成分(E)の添加量は、成分(A)100重量部あたり、好ましくは、0.001〜2.0重量部であり、より好ましくは、0.01〜1.0重量部である。
成分(F)
他の好ましい態様において、成分(A)、成分(B)、及び成分(C)を含む前記ポリプロピレン樹脂組成物は、さらに下記の成分(F)を含む。
成分(F):水酸化カルシウム、アルミナ、ゼオライト及びハイドロタルサイトからなる群から選ばれる少なくとも1種の充填剤。
成分(F)の平均粒子径は、0.1μm以上150μm以下であることが好ましく、1μm〜10μmであることがより好ましい。平均粒子径をこの範囲にすることにより、熱可塑性樹脂中により均一に分散させることができる。平均粒子径は、レーザー散乱型粒度分布測定装置を用いて測定することができる。
成分(F)の含有量は、成分(A)及び成分(B)及び成分(C)のそれぞれの重量の合計量を100重量部に対して、0.005重量部〜2重量部であることが好ましく、0.05重量部〜1重量部であることがより好ましい。
他の好ましい態様において、成分(A)、成分(B)、及び成分(C)を含む前記ポリプロピレン樹脂組成物は、更に、上記の成分(D)及び成分(E)を、または上記の成分(E)及び成分(F)を、または上記の成分(D)及び成分(F)を、または上記の成分(D)、成分(E)及び成分(F)を含む。
その他の添加剤
本発明に用いるポリプロピレン樹脂組成物はその他の添加剤(成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(E)、成分(F)を除く。)を含んでいても良い。その他の添加剤としては例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤などの安定剤、金属不活性化剤、造核剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤、充填剤、顔料などが挙げられる。
酸化防止剤としてはフェノール系酸化防止剤、ヒドロキノン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤であり、より好ましくはフェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤である。
フェノール系酸化防止剤としては、アルキル化モノフェノールが挙げられ、例えば2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリ−tert−ブチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2−tert−ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−tert− ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオクタデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリシクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メトキシメチルフェノール、2,6−ジ−ノニル−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルウンデシル−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデシル−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルトリデシル−1’−イル)フェノールおよびそれらの混合物などが挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、更に、アルキルチオメチルフェノールが挙げられ、例えば2,4−ジオクチルチオメチル−6−tert−ブチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−エチルフェノール、2,6−ジドデシルチオメチル−4−ノニルフェノールおよびそれらの混合物などが挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、更に、アルキリデンビスフェノールが挙げられ、例えば2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)フェノール]]、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−ノニルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4−イソブチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、2,2’−メチレンビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、4,4’−メチレンビス(6−tert−ブチル−2−メチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3−tert−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレングリコール ビス[3,3−ビス−3’−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル]ブチレート]、ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−6−tert−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、1,1−ビス(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テトラ(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタンおよびそれらの混合物などが挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、更に、アシルアミノフェノール誘導体が挙げられ、例えば4−ヒドロキシラウリル酸アニリド、4−ヒドロキシステアリン酸アニリド、オクチル−N−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)カルバメートおよびそれらの混合物などが挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、更に、β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸とアルコールとのエステルが挙げられ、アルコールとしては例えばメタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、チオエチレングリコール、スピログリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2,2,2]オクタンおよびそれらの混合物などが挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、ヒドロキシル化チオジフェニルエーテルが挙げられ、例えば2,2’−チオビス(6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−オクチルフェノール)、4,4’− チオビス(2−メチル−6−tert− ブチルフェノール)、4,4’−(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジスルフィドなどヒドロキシル化チオジフェニルエーテルが挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、更に、O−ベンジル誘導体、N−ベンジル誘導体、S−ベンジル誘導体などのベンジル誘導体が挙げられ、例えば3,5,3’,5’−テトラ−tert−ブチル−4,4’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプトアセテート、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)アミン、ビス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレート、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテートおよびそれらの混合物などが挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、更に、トリアジン誘導体が挙げられ、例えば2,4−ビス(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−n−オクチルチオ−4,6−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−n−オクチルチオ−4,6−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−フェノキシ)−1,3,5−トリアジン、トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピル)−1,3,5−トリアジン、トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、トリス[2−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシシンナモイルオキシ)エチル]イソシアヌレートおよびそれらの混合物などが挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、更に、ヒドロキシベンジル化マロネート誘導体が挙げられ、例えばジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシベンジル)マロネート、ジオクタデシル−2−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)マロネート、ジドデシルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]−2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネートおよびそれらの混合物などが挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、更に、芳香族ヒドロキシベンジル誘導体が挙げられ、例えば1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フェノールおよびそれらの混合物などが挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、更に、ベンジルホスホネート誘導体が挙げられ、例えばジメチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸モノエステルのカルシウム塩およびそれらの混合物などが挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、更に、β−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸とアルコールとのエステルが挙げられ、アルコールとしては例えばメタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、チオエチレングリコール、スピログリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2,2,2]オクタンが挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、更に、β−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸とアルコールとのエステルが挙げられ、アルコールとしては例えばメタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、チオエチレングリコール、スピログリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2,2,2]オクタンが挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、更に、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル酢酸とアルコールとのエステルが挙げられ、アルコールとしては例えばメタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、チオエチレングリコール、スピログリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2,2,2]オクタンが挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、更に、N,N’−ビス[3−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン、N,N’−ビス[3−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ビス[3−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]トリメチレンジアミンおよびそれらの混合物などのβ−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミドなどが挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、更に、トコフェロールが挙げられ、例えばα−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール及びそれらの混合物などが挙げられる。
ヒドロキノン系酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−tert−アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノール、2,6−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル ステアレート、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル) アジペートおよびそれらの混合物などが挙げられる。
イオウ系酸化防止剤としては、例えばジラウリル 3,3’−チオジプロピオネート、トリデシル 3,3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル 3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル 3,3’−チオジプロピオネート、ラウリル ステアリル 3,3’−チオジプロピオネート、ネオペンタンテトライルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)などが挙げられる。
リン系酸化防止剤としては、例えばトリフェニルフォスファイト、トリス(ノニルフェニル)フォスファイト、トリラウリルフォスファイト、トリオクタデシルフォスファイト、ジステアリル ペンタエリスリトール ジフォスファイト、ジイソデシル ペンタエリスリトール ジフォスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール ジフォスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル)ペンタエリスリトール ジフォスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール ジフォスファイト、ビス(2,4,6−トリ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール ジフォスファイト、トリステアリルソルビトールトリフォスファイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ジフェニレンジフォスホナイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)2−エチルヘキシル フォスファイト、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル) フルオロ フォスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル) エチルフォスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル) メチルフォスファイト、2−(2,4,6−トリ−tert−ブチルフェニル)−5−エチル−5−ブチル−1,3,2−オキサフォスホリナン、2,2’,2”−ニトリロ[トリエチル−トリス(3,3’,5,5’−テトラ−tert−ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)フォスファイトおよびそれらの混合物などが挙げられる。
紫外線吸収剤としては、サリシレート誘導体が挙げられ、例えばフェニル サリシレート、4−tert−ブチルフェニル サリシレート、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル 3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエート、4−tert−オクチルフェニル サリシレート、ビス(4−tert−ブチルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、ヘシサデシル 3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル 3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエート、2−メチル−4,6−ジ−tert−ブチルフェニル 3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエートおよびそれらの混合物などが挙げられる。
紫外線吸収剤としては、更に、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンおよびそれらの混合物などの2−ヒドロキシベンゾフェノン誘導体、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−s−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−tert−アミル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−[(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル]−5−クロロベンゾトリアゾール、2−[3’−tert−ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル]−5−クロロベンゾトリアゾール、2−[3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル]−5−クロロベンゾトリアゾール、2−[3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2−[3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2−[3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]フェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5−メチルフェニル]ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−ドデシル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール、2,2’−メチレンビス[4−tert−ブチル−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、ポリ(3〜11)(エチレングリコール)と2−[3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル]ベンゾトリアゾールとの縮合物、ポリ(3〜11)(エチレングリコール)とメチル 3−[3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネートとの縮合物、2−エチルヘキシル 3−[3−tert−ブチル−5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネート、オクチル 3−[3−tert−ブチル−5−(5−クロロ−2H−ンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネート、メチル 3−[3−tert−ブチル−5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネート、3−[3−tert−ブチル−5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオン酸、2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールおよびそれらの混合物が挙げられる。
光安定剤としては、ヒンダードアミン系光安定剤、アクリレート系光安定剤、ニッケル系光安定剤、オキサミド系光安定剤、トリアジン系光安定剤が挙げられる。
ヒンダードアミン系光安定剤としては、例えばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル) セバケート、ビス((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル) スクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル) セバケート、ビス(N−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル) セバケート、ビス(N−ベンジルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(N−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−ブチルマロネート、ビス(1−アクロイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル) 2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−ブチルマロネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルデカンジオエート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル メタクリレート、4−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]−1−[2−(3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ)エチル]−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、2−メチル−2−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)プロピオンアミド、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノールおよび1−トリデカノールとの混合エステル化物が挙げられる。
アクリレート系光安定剤としては、例えばエチル α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、イソオクチル α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル α−カルボメトキシシンナメート、メチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、ブチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、メチル α−カルボメトキシ−p−メトキシシンナメートおよびN−(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)−2−メチルインドリンおよびそれらの混合物などが挙げられる。
ニッケル系光安定剤としては、例えば2,2’−チオビス−[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]のニッケル錯体、ニッケルジブチルジチオカルバメート、モノアルキルエステルのニッケル塩、ケトキシムのニッケル錯体およびそれらの混合物などが挙げられる。
オキサミド系光安定剤としては、例えば4,4’−ジオクチルオキシオキサニリド、2,2’−ジエトキシオキサニリド、2,2’−ジオクチルオキシ−5,5’−ジ−tert−ブチルアニリド、2,2’−ジドデシルオキシ−5,5’−ジ−tert−ブチルアニリド、2−エトキシ−2’−エチルオキサニリド、N,N’−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−tert−ブチル−2’−エトキシアニリド、2−エトキシ−5,4’−ジ−tert−ブチル−2’−エチルオキサニリドおよびそれらの混合物などが挙げられる。
トリアジン系光安定剤としては、例えば2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2,4−ジヒドロキシフェニル−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンおよびそれらの混合物などのトリアジン系光安定剤などが挙げられる。
光安定剤としては、更に、1,2,3,4−ブタンテトラボン酸と2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノールおよび1−トリデカノールとの混合エステル化物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノールおよび3、9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカンとの混合エステル化物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノールおよび3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカンとの混合エステル化物、ジメチルサクシネートと1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとの重縮合物、ポリ[(6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)]、ポリ[(6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ))、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと1,2−ジブロモエタンとの重縮合物、N,N’,4,7−テトラキス[4,6−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4,7−ジアザデカン−1,10ジアミン、N,N’,4−トリス[4,6−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミン、N,N’,4,7−テトラキス[4,6−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミン、N,N’,4−トリス[4,6−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミンおよびそれらの混合物などが挙げられる。
安定剤としては上記の他に、ヒドロキシルアミン類が挙げられる。例えばN,N−ジベンジルヒドロキシアミン、N,N−ジエチルヒドロキシアミン、N,N−ジオクチルヒドロキシアミン、N,N−ジラウリルヒドロキシアミン、N,N−ジテトラデシルヒドロキシアミン、N,N−ジヘキサデシルヒドロキシアミン、N,N−ジオクタデシルヒドロキシアミン、N−ヘキサデシル−N−オクタデシルヒドロキシアミン、N−ヘプタデシル−N−オクタデシルヒドロキシアミンおよびそれらの混合物などが挙げられる。
滑剤としては、例えばパラフィン、ワックス等の脂肪族炭化水素、炭素数8〜22の高級脂肪族酸、炭素数8〜22の高級脂肪族酸の金属(Al、Ca、Mg、Zn)塩、炭素数8〜22の脂肪族アルコール、ポリグリコール、炭素数4〜22の高級脂肪酸と炭素数4〜18の脂肪族1価アルコールとのエステル、炭素数8〜22の高級脂肪族アマイド、シリコーン油、ロジン誘導体などが挙げられる。
[ポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法]
本発明に用いるポリプロピレン樹脂組成物の製造方法としては、
(I)プロピレン重合体(成分(A))を混練する際に、成分(B)及び成分(C)を、更に、必要に応じて配合する成分(D)、成分(E)、成分(F)の群から選ばれる1種以上の化合物を、また更に必要に応じてその他の添加剤を別々に配合する方法、
(II)成分(B)及び成分(C)、さらに必要に応じて成分(D)、成分(E)、成分(F)及び必要に応じて混合して安定剤組成物を製造し、安定剤組成物を成分(A)に混合する方法
などが挙げられる。成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(E)、成分(F)の成分(A)への分散性の観点から、(II)の方法が好ましい。
本発明に用いるポリプロピレン樹脂組成物の製造方法としては、各成分を溶融混練する方法が挙げられ、例えば、一軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、熱ロール等の混練機を用いる方法等が挙げられる。用いられる溶融混練装置としては、例えば、単軸押出機、二軸同方向回転押出機(Coperion製 ZSK[登録商標]や東芝機械(株)製 TEM[登録商標]、日本製鋼所(株)製 TEX[登録商標]、テクノベル(株)製 二軸混練機等)、二軸異方向回転押出機(日本製鋼所(株)製 CMP[登録商標]、TEX[登録商標]、神戸製鋼所(株)製 FCM[登録商標]、NCM[登録商標]、LCM[登録商標]等)が挙げられる。また、ベント付押出機に注水口を設け溶融混練しながら注水し、ベント口を減圧することによって、発泡脱揮してもよい。
前記安定剤組成物をプロピレン重合体に混合する方法をさらに詳しく説明すると、
例えば、プロピレン重合体と前記安定剤組成物とをドライブレンドした後、一軸または多軸押出機で溶融混練後、押出しを行ないポリプロピレン樹脂組成物のペレットを得る方法、
例えば、シクロへキサンなどの溶剤に前記安定剤組成物を溶解させた溶液を、プロピレン重合体の重合終了後のポリマー溶液に添加し、脱溶媒する方法
などが挙げられる。
[安定剤組成物]
本発明に用いる前記安定剤組成物は、成分(B)と成分(C)を含有し、必要に応じて成分(D)、成分(E)、成分(F)の群から選ばれる1種以上の化合物を含有し、また更に必要に応じてその他の添加剤を含有する。
本発明に用いる前記安定剤組成物の製造方法としては、例えば、
成分(B)と成分(C)とさらに必要に応じて配合する成分(D)、成分(E)、成分(F)の群から選ばれる1種以上の化合物を、また更に必要に応じてその他の添加剤をヘンシェルミキサ、スーパーミキサ、ハイスピードミキサなどの混合機で混合する方法、
成分(B)と成分(C)とさらに必要に応じて配合する成分(D)、成分(E)、成分(F)の群から選ばれる1種以上の化合物を、また更に必要に応じてその他の添加剤の混合物をさらに押出成形する方法、
成分(B)と成分(C)とさらに必要に応じて配合する成分(D)、成分(E)、成分(F)の群から選ばれる1種以上の化合物を、また更に必要に応じてその他の添加剤をさらに撹拌造粒する方法などが挙げられる。
[成形体]
本発明のポリプロピレン樹脂組成物からなるポリプロピレン樹脂成形体は、揮発性の有機化合物成分の放散が抑制される成形体であり、密閉空間において人と共存する物品に好適である。例えば、容器としては、タッパー等の食品容器が好ましい。容器のキャップとしてはPETボトルのキャップが好ましい。包装用物品としては、食品包装用フィルムが好ましい。家具用物品としては、タンスや収納容器用物品が好ましい。繊維としては、衣類やカーペットやソファー用の繊維が好ましい。農業用フィルムとしては、ハウスやトンネル用のフィルムが好ましい。自動車用物品としては、自動車内装用物品や自動車ヘッドランプ用物品が好ましい。家電用物品としては、パソコン等のOA機器、テレビ、エアコン、洗濯機、空気清浄機などの部品が好ましい。医療用物品としては、輸液ボトルや錠剤包装材等の医療用容器や医療用器具用物品が好ましい。建築用物品としては住宅の内壁や壁紙用物品が好ましい。
成形体として、好ましくは、タンス、収納容器用物品、衣類用の繊維、カーペット用の繊維、ソファー用の繊維、ハウス用のフィルム、トンネル用のフィルム、自動車内装用物品、自動車ヘッドランプ用物品、ディスプレイの部品、OA機器の部品、エアコンの部品、洗濯機の部品、ハウジング用物品、住宅の内壁または住宅の壁紙用物品であり、より好ましくは、自動車内装用物品、自動車ヘッドランプ用物品、住宅の内壁または住宅の壁紙用物品である。
[成形方法]
本発明に用いるポリプロピレン樹脂組成物を成形機に供給して成形される。成形方法は、例えば射出成形法、押出成形法、押出ブロー成形法、射出ブロー成形法、二軸延伸ブロー成形法などの成形方法を用いることができる。成形後、冷却することにより、本発明のポリプロピレン樹脂組成物からなるポリプロピレン樹脂成形体が得られる。
以下、本発明について実施例および比較例を用いて説明する。なお、発明の詳細な説明および実施例および比較例における揮発性有機化合物量の測定(S−VM測定)値は、下記の方法で測定し、重量部は、プロピレン重合体100gに対して添加する量(g)を意味する。実施例と比較例の結果を表1に示す。
(1)S−VM測定(単位:重量−ppm)
HS−GC/FIDを用いて下記の条件下で測定した。ノルマルペンタン、ノルマルヘキサン、ノルマルヘプタン、アセトン、2,4−ジメチル−1−ヘプテン、tert−ブタノールを保持時間より定性し、ノルマルヘプタン換算で定量した。20分間に検出された成分の合算量を測定した。
・HS条件
測定装置:HEADSPACE Autosampler7000(Tekmar社製)
加熱温度/時間:120℃/60分
試料量:1.0g
・GC条件
測定装置:GC−14A(島津製作所製)
カラム:DB−WAX 0.53mm×60m×1.0μm
オーブン:50℃で反応液を注入し、5℃/分の昇温速度で100℃まで昇温し、さらに 20℃/min昇温速度で230℃まで昇温し、5分間保持した。
検出器:水素炎イオン化検出器(230℃)
[実施例1]
パウダー状のプロピレン単独重合体(住友化学(株)製、HR100EG)100部と添加剤として6−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチルジベンズ[d,f][1,3,2]ジオキサフォスフェピン(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GP)0.1部、トレハロース((株)林原製、トレハ(登録商標))0.1部をドライブレンドした後、得られた組成物を、スクリュー径30mmの単軸押出機(田辺プラスチックス機械(株)製、VS30−28型押出機)を用いて250℃、スクリュー回転数50rpm、4kg/Hrで混練押出して得られたストランドをペレタイザーで切断してポリプロピレン樹脂組成物の約3mm角のペレットを得た。そのペレットを用い、S−VMの測定を行った。
[実施例2]
実施例1のトレハロース((株)林原製、トレハ(登録商標))をmyo−イノシトール(築野ライスファインケミカルズ株式会社製、イノシトール)0.1部に変えたこと以外は、実施例1と同じ方法で行った。
[実施例3]
実施例1の6−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチルジベンズ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GP)を2,4−ジ−tert−アミル−6−[1−(3,5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニルアクリレート(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GS(F))に変えたこと以外は、実施例1と同じ方法で行った。
[実施例4]
実施例3のトレハロース((株)林原製、トレハ(登録商標))の添加量を0.1部から0.01部に変えたこと以外は、実施例3と同じ方法で行った。
[実施例5]
実施例3のトレハロース((株)林原製、トレハ(登録商標))をmyo−イノシトール(築野ライスファインケミカルズ株式会社製、イノシトール)に変えたこと以外は、実施例3と同じ方法で行った。
[比較例1]
実施例1の添加剤を入れないこと以外は、実施例1と同じ方法で行った。
[比較例2]
実施例4の2,4−ジ−tert−アミル−6−[1−(3,5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニルアクリレート(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GS(F))を入れないこと以外は、実施例4と同じ方法で行った。
[比較例3]
実施例5の2,4−ジ−tert−アミル−6−[1−(3,5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニルアクリレート(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GS(F))を入れないこと以外は、実施例5と同じ方法で行った。
[比較例4]
比較例1に添加剤として、6−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチルジベンズ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GP)を0.5部添加したこと以外は、比較例1と同じ方法で行った。
[比較例5]
実施例5のmyo−イノシトール(築野ライスファインケミカルズ株式会社製、イノシトール)を入れなかったこと以外は、実施例5と同じ方法で行った。
[比較例6]
比較例5の2,4−ジ−tert−アミル−6−[1−(3,5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニルアクリレート(住友化学製、スミライザー(登録商標)GS(F))を0.1部から0.5部に変えたこと以外は、比較例5と同じ方法で行った。
[比較例7]
比較例1に添加剤として、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](BASF社製、イルガノックス(登録商標)1010)0.05部、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイト(BASF社製、イルガフォス(登録商標)168)0.05部添加したこと以外は、比較例1と同じ方法で行った。
[比較例8]
比較例7のペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](BASF社製、イルガノックス(登録商標)1010)を0.05部から0.25部、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイト(BASF社製、イルガフォス(登録商標)168)を0.05部から0.25部に変更したこと以外は、比較例7と同じ方法で行った。
[比較例9]
比較例7に2,4−ジ−tert−アミル−6−[1−(3,5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニルアクリレート(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GS(F))を0.1部追加したこと以外は、比較例7と同じ方法で行った。
[比較例10]
比較例7にトレハロース((株)林原製、トレハ(登録商標))を0.1部追加したこと以外は、比較例7と同じ方法で行った。
[比較例11]
比較例7にmyo−イノシトール(築野ライスファインケミカルズ株式会社製、イノシトール)を0.1部追加したこと以外は、比較例7と同じ方法で行った。
[比較例12]
比較例1に添加剤として、3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカン(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GA−80)を0.1部添加したこと以外は、比較例1と同じ方法で行った。
[比較例13]
比較例1に添加剤として、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](BASF社製、イルガノックス(登録商標)1010)を0.1部添加したこと以外は、比較例1と同じ方法で行った。
[比較例14]
比較例1に添加剤として、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイト(BASF社製、イルガフォス(登録商標)168)を0.1部添加したこと以外は、比較例1と同じ方法で行った。
[比較例15]
比較例14に添加剤として3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカン(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GA−80)を0.1部追加したこと以外は、比較例14と同じ方法で行った。
[比較例16]
比較例13に添加剤としてテトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4−ビフェニレンジフォスフォナイト(クラリアント社製、サンドスタブ(登録商標)P−EPQ)を0.1部追加したこと以外は、比較例13と同じ方法で行った。
[実施例6]
パウダー状のプロピレン単独重合体(住友化学(株)製、HR100EG)100部と添加剤として2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GM)0.1部、トレハロース(東京化成工業(株)製、D−(+)−トレハロース二水和物)0.01部をドライブレンドした後、得られた組成物を、スクリュー径15mmのベント付同方向二軸押出機(テクノベル社製、KZW15−45MG型同方向二軸押出機)を用いて250℃、スクリュー回転数500rpm、6kg/Hrで混練押出しながら、ベントポートを−100kPa−Gで真空引きして得られたストランドをペレタイザーで切断してポリプロピレン樹脂組成物の約3mm角のペレットを得た。そのペレットを用い、S−VMの測定を行った。
[実施例7]
実施例6の2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GM)0.1部を2,4−ジ−tert−アミル−6−[1−(3,5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニルアクリレート(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GS(F))0.1部に変えたこと以外は、実施例6と同じ方法で行った。
[実施例8]
実施例6の2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GM)0.1部を6−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチルジベンズ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GP)0.1部に変えたこと以外は、実施例6と同じ方法で行った。
[実施例9]
実施例7の添加剤に水酸化カルシウム(鈴木工業(株)製、カルテックLT(商品名))を0.1部追加したこと以外は、実施例7と同じ方法で行った。
[実施例10]
実施例7の添加剤にゼオライト粉末(水澤化学工業(株)製、ミズカシーブスEX−122(登録商標))を0.1部追加したこと以外は、実施例7と同じ方法で行った。
[実施例11]
実施例7の添加剤にペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](BASF社製、イルガノックス(登録商標)1010)を0.01部追加したこと以外は、実施例7と同じ方法で行った。
[実施例12]
実施例11の添加剤にトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイト(BASF社製、イルガフォス(登録商標)168)を0.01部追加したこと以外は、実施例11と同じ方法で行った。
[実施例13]
実施例12の添加剤に水酸化カルシウム(鈴木工業(株)製、カルテックLT(商品名))を0.1部追加したこと以外は、実施例12と同じ方法で行った。
[実施例14]
実施例12の添加剤にゼオライト粉末(水澤化学工業(株)製、ミズカシーブスEX−122(登録商標))を0.1部追加したこと以外は、実施例12と同じ方法で行った。
[比較例17]
実施例6の添加剤を入れないこと以外は、実施例6と同じ方法で行った。
[比較例18]
実施例6の2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GM)を入れないこと以外は、実施例6と同じ方法で行った。
[比較例19]
比較例17に添加剤として、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](BASF社製、イルガノックス(登録商標)1010)0.05部、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイト(BASF社製、イルガフォス(登録商標)168)0.05部添加したこと以外は、比較例17と同じ方法で行った。
[比較例20]
比較例19に添加剤として、トレハロース(東京化成工業(株)製、D−(+)−トレハロース二水和物)0.01部を追加したこと以外は、比較例19と同じ方法で行った。
[実施例15]
多段重合によって得られたプロピレン重合材料(住友化学(株)製、AW630G)を用いて、以下のとおり、ポリプロピレン樹脂組成物を製造し、S−VMの測定を行った。
プロピレン重合材料(住友化学(株)製、AW630G)は、
多段重合によって得られたプロピレン単独重合体85重量%と、プロピレンとエチレンの共重合体15重量%とからなるプロピレン重合材料であり、
プロピレン単独重合体に含有されるプロピレンに由来する構造単位の含有量は100重量%であり(但し、前記プロピレン単独重合体の全重量を100重量%とする)、
プロピレンとエチレンの共重合体に含有されるエチレンに由来する構造単位の含有量は40重量%(但し、前記共重合体の全重量を100重量%とする)である。
パウダー状のプロピレン重合材料(住友化学(株)製、AW630G)100部と添加剤として2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GM)0.1部、トレハロース(東京化成工業(株)製、D−(+)−トレハロース二水和物)0.01部をドライブレンドした後、得られた組成物を、スクリュー径15mmのベント付同方向二軸押出機(テクノベル社製、KZW15−45MG型同方向二軸押出機)を用いて250℃、スクリュー回転数600rpm、5kg/Hrで混練押出しながら、ベントポートを−100kPa−Gで真空引きして得られたストランドをペレタイザーで切断してポリプロピレン樹脂組成物の約3mm角のペレットを得た。そのペレットを用い、S−VMの測定を行った。
[実施例16]
実施例15の2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GM)0.1部を2,4−ジ−tert−アミル−6−[1−(3,5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニルアクリレート(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GS(F))0.1部に変えたこと以外は、実施例15と同じ方法で行った。
[実施例17]
実施例15の2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GM)0.1部を6−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチルジベンズ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GP)0.1部に変えたこと以外は、実施例15と同じ方法で行った。
[実施例18]
実施例16の添加剤に水酸化カルシウム(鈴木工業(株)製、カルテックLT(商品名))を0.1部追加したこと以外は、実施例16と同じ方法で行った。
[実施例19]
実施例16の添加剤にゼオライト粉末(水澤化学工業(株)製、ミズカシーブスEX−122(登録商標))を0.1部追加したこと以外は、実施例16と同じ方法で行った。
[実施例20]
実施例16の添加剤にペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](BASF社製、イルガノックス(登録商標)1010)を0.01部追加したこと以外は、実施例16と同じ方法で行った。
[実施例21]
実施例20の添加剤にトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイト(BASF社製、イルガフォス(登録商標)168)を0.01部追加したこと以外は、実施例20と同じ方法で行った。
[実施例22]
実施例21の添加剤に水酸化カルシウム(鈴木工業(株)製、カルテックLT(商品名))を0.1部追加したこと以外は、実施例21と同じ方法で行った。
[実施例23]
実施例21の添加剤にゼオライト粉末(水澤化学工業(株)製、ミズカシーブスEX−122(登録商標))を0.1部追加したこと以外は、実施例21と同じ方法で行った。
[比較例21]
実施例15の添加剤を入れないこと以外は、実施例15と同じ方法で行った。
[比較例22]
実施例16の2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GM)を入れないこと以外は、実施例16と同じ方法で行った。
[比較例23]
比較例21に添加剤として、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](BASF社製、イルガノックス
(登録商標)1010)0.05部、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイト(BASF社製、イルガフォス(登録商標)168)0.05部添加したこと以外は、比較例21と同じ方法で行った。
[比較例24]
比較例23に添加剤として、トレハロース(東京化成工業(株)製、D−(+)−トレハロース二水和物)0.01部を追加したこと以外は、比較例23と同じ方法で行った。
[実施例24]
パウダー状のプロピレン重合材料(住友化学(株)製、AW630G)100部と添加剤として2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GM)0.1部、トレハロース(東京化成工業(株)製、D−(+)−トレハロース二水和物)0.01部をドライブレンドした後、得られた組成物を、スクリュー径15mmのベント付同方向二軸押出機(テクノベル社製、KZW15−45MG型同方向二軸押出機)を用いて250℃、スクリュー回転数600rpm、5kg/Hrで混練押出しながら、ベントポート前に設置された注水口からギアポンプで水を100g/Hrで注入し、ベントポートを−100kPa−Gで真空引きして得られたストランドをペレタイザーで切
断してポリプロピレン樹脂組成物の約3mm角のペレットを得た。そのペレットを用い、S−VMの測定を行った。
[実施例25]
実施例24の2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GM)0.1部を2,4−ジ−tert−アミル−6−[1−(3,5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニルアクリレート(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GS(F))0.1部に変えたこと以外は、実施例24と同じ方法で行った。
[実施例26]
実施例24の2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GM)0.1部を6−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチルジベンズ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GP)0.1部に変えたこと以外は、実施例24と同じ方法で行った。
[実施例27]
実施例25の添加剤に水酸化カルシウム(鈴木工業(株)製、カルテックLT(商品名))を0.1部追加したこと以外は、実施例25と同じ方法で行った。
[実施例28]
実施例25の添加剤にゼオライト粉末(水澤化学工業(株)製、ミズカシーブスEX−122(登録商標))を0.1部追加したこと以外は、実施例25と同じ方法で行った。
[実施例29]
実施例25の添加剤にペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](BASF社製、イルガノックス(登録商標)1010)を0.01部追加したこと以外は、実施例25と同じ方法で行った。
[実施例30]
実施例29の添加剤にトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイト(BASF社製、イルガフォス(登録商標)168)を0.01部追加したこと以外は、実施例29と同じ方法で行った。
[実施例31]
実施例30の添加剤に水酸化カルシウム(鈴木工業(株)製、カルテックLT(商品名))を0.1部追加したこと以外は、実施例30と同じ方法で行った。
[実施例32]
実施例30の添加剤にゼオライト粉末(水澤化学工業(株)製、ミズカシーブスEX−122(登録商標))を0.1部追加したこと以外は、実施例30と同じ方法で行った。
[比較例25]
実施例24の添加剤を入れないこと以外は、実施例24と同じ方法で行った。
[比較例26]
実施例24の2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学(株)製、スミライザー(登録商標)GM)を入れないこと以外は、実施例24と同じ方法で行った。
[比較例27]
比較例25に添加剤として、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](BASF社製、イルガノックス(登録商標)1010)0.05部、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイト(BASF社製、イルガフォス(登録商標)168)0.05部添加したこと以外は、比較例25と同じ方法で行った。
[比較例28]
比較例27に添加剤として、トレハロース(東京化成工業(株)製、D−(+)−トレハロース二水和物)0.01部を追加したこと以外は、比較例27と同じ方法で行った。
Figure 2013173923
Figure 2013173923
Figure 2013173923
Figure 2013173923

Claims (11)

  1. 下記の成分(A)、成分(B)及び成分(C)を含むポリプロピレン樹脂組成物からなる物品。

    成分(A):プロピレン単独重合体、または、
    多段重合によって得られるプロピレン重合体(I)50〜99重量%と、
    プロピレンとプロピレン以外のオレフィンとの共重合体(II)1〜50重量%とからなるプロピレン重合材料(但し、前記プロピレン重合体(I)と前記共重合体(II)の合計の重量を100重量%とする)であり、
    前記プロピレン重合材料を構成するプロピレン重合体(I)に含まれるプロピレンに由来する構造単位の含有量は75重量%を越え100重量%以下(但し、前記プロピレン重合体(I)全重量を100重量%とする)であり、
    前記共重合体(II)に用いられるプロピレン以外のオレフィンは、エチレンと炭素数4以上のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種のオレフィンであり、前記共重合体(II)に含まれるプロピレン以外のオレフィンに由来する構造単位の含有量は25重量%以上80重量%以下(但し、前記共重合体(II)の全重量を100重量%とする)である。

    成分(B):下記の化合物群Sから選ばれる少なくとも1種の化合物
    化合物群S:一般式Cnn+2(OH)nで表される化合物(式中、nは4以上の整数を表す。)、下記のアルコキシ体、下記の式(2)で表される化合物、トレハロース、スクロース、ラクトース、マルトース、メレチトース、スタキオース、カードラン、グリコーゲン、グルコース及びフルクトースからなる化合物群

    アルコキシ体:下記の式(1)で表される化合物に含まれる水酸基のうちの少なくとも1個の水酸基の水素原子が炭素数1〜12のアルキル基に置換された構造の化合物であり、該式(1)で表される化合物は、ホルミル基又はケト基又はエーテル基1個とm−1個の水酸基とを有する。

    m2mm (1)
    〔式中、mは3以上の整数を表す。〕

    Figure 2013173923
    (2)
    〔式中、pは2以上の整数を表す。〕

    成分(C):下記の式(3)で表される化合物、及び/又は、下記の式(4)で表される化合物

    Figure 2013173923
    (3)
    〔式中、R1及びR2は、都度それぞれ独立して、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基又は炭素数7〜18のアラルキル基を表す。R3は、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、R4は、水素原子又はメチル基を表す。〕

    Figure 2013173923
    (4)
    〔式中、R5、R6、R8及びR9は、都度それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表し、R7は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、Xは単結合、硫黄原子又は下記の式(I−1)

    Figure 2013173923
    (I−1)
    (式中、R10は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数5〜8のシクロアルキル基を示す。)で示される2価の基を表し、Aは、炭素数2〜8のアルキレン基又は下記の式(I−2)

    Figure 2013173923
    (I−2)
    (式中、R11は、単結合又は炭素数1〜8のアルキレン基を表し、*は、酸素原子に結合する部位を表す。)で示される2価の基を表し、Y、Zはいずれか一方がヒドロキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を表し、他方が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表す。〕
  2. 成分(B)が、myo−イノシトール、scyllo−イノシトール又はトレハロースである請求項1に記載の物品。
  3. 式(3)で表される化合物が、2,4―ジ−tert−アミル−6−[1−(3,5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニルアクリレート又は2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレートである請求項1または2に記載の物品。
  4. 式(4)で表される化合物が、6−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチルジベンズ[d,f][1,3,2]ジオキサフォスフェピンである請求項1または2に記載の物品。
  5. 前記ポリプロピレン樹脂組成物は、さらに下記の成分(D)を含む請求項1〜4のいずれかに記載の物品。
    成分(D):下記の式(5)で表される化合物
    Figure 2013173923
    (5)
    〔式中、R12及びR13は、都度それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表し、Xは、ヘテロ原子及び/又は環状基を含んでいてもよい炭素数1〜24のm価のアルコール残基を表し、mは、1〜4の整数を表す。ここでアルコール残基とは、アルコールのヒドロキシ基から水素原子を除いた残りの基を表す。〕
  6. 式(5)で表される化合物が、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]である請求項5に記載の物品。
  7. さらに、前記ポリプロピレン樹脂組成物は、さらに下記の成分(E)を含む請求項1〜6のいずれかに記載の物品。
    成分(E):下記の式(6)で表される有機リン化合物、式(7)で表される有機リン化合物、式(8)で表される有機リン化合物、式(9)で表される有機リン化合物、又は式(10)で表される有機リン化合物

    Figure 2013173923
    (6)
    〔式中、R14及びR15は、都度それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表す。〕

    Figure 2013173923
    (7)
    〔式中、R16は、水素原子、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表す。〕

    Figure 2013173923
    (8)
    〔式中、A1は、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数1〜9のアルキル基で置換されていてもよいフェニル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基で置換されていてもよいフェニル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基で置換されていてもよいフェニル基、又は炭素数7〜12のアラルキル基で置換されていてもよいフェニル基を表す。〕

    Figure 2013173923
    (9)
    〔式中、R17及びR18は、都度それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表す。A2は、単結合、硫黄原子、又は炭素数1〜8のアルキリデン基を表す。A3は炭素数2〜8のアルキレン基を表す。〕
    Figure 2013173923
    (10)
    〔式中、R19及びR20は、都度それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表す。A4は、単結合、硫黄原子、又は炭素数1〜8のアルキリデン基を表す。A5は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜9のアルキル基で置換されていてもよいフェニル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基で置換されていてもよいフェニル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基で置換されていてもよいフェニル基、又は炭素数7〜12のアラルキル基で置換されていてもよいフェニル基を表す。〕
  8. 成分(E)が、式(6)で表される有機リン化合物である請求項7に記載の物品。
  9. 成分(E)が、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイトである請求項7に記載の物品。
  10. 前記ポリプロピレン樹脂組成物は、さらに下記の成分(F)を含む請求項1〜8のいずれかに記載の物品。
    成分(F):水酸化カルシウム、アルミナ、ゼオライト及びハイドロタルサイトからなる群から選ばれる少なくとも1種の充填剤
  11. 容器、容器のキャップ、包装用物品、文具、玩具、日用雑貨、家具用物品、繊維、農業用フィルム、自動車用物品、家電用物品、医療用物品、又は建築用物品である請求項1〜9のいずれかに記載の物品。
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