JP2013172893A - 使い捨ておむつ及び使い捨ておむつの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アウターシート11及びインナーシート12とは別体のクッション形成シート20を設け、このクッション形成シートに、ウエスト伸縮部材13に接合される伸縮部材接合層21と、伸縮部材接合層の肌当接面側に位置するクッション形成層22を形成し、これらの伸縮部材接合層とクッション形成層を間欠的に接合する。これにより、より簡単な構造及び工程で形成可能な「フルート構造」を有する使い捨ておむつ及びその製造方法を提供できる。
【選択図】図3
Description
パンツ型の使い捨ておむつは、前身頃と後身頃の両側部が予め接合されたタイプの使い捨ておむつである。パンツ型の使い捨ておむつとしては、吸収性本体が載置される外装体が前身頃から後身頃に掛けて一体となった一体型のもの(特許文献1)や、外装体が前身頃及び後身頃で分離され、前身頃外装体と後身頃外装体の間に吸収性本体が架橋された架橋型のもの(特許文献2)が知られている。
また、テープ型の使い捨ておむつは、前身頃又は後身頃の両側部に接着テープが取り付けられ、着用時に接着テープを利用して前身頃と後身頃を接着させるタイプの使い捨ておむつである(特許文献3)。
例えば、ウエスト開口部を形成するシートにホットメルトを塗布し、ウエスト伸縮部材をそこに固定することができる。しかし、シートにホットメルトを直接塗布すると、ホットメルトが塗られる範囲が広くなるため、シートが硬くなって、不織布の風合いが悪くなってしまう。
一方、ホットメルトが塗られる範囲を小さくするために、ウエスト伸縮部材にホットメルトを直接塗布して、ウエスト開口部を形成するシートに固定することもできる。しかし、一般的に、伸縮弾性体の固定に適するホットメルトは、常温での変形性に乏しい硬いものが使用される傾向があるため、シート越しに伸縮弾性体に絡まったホットメルトの硬さが着用者に伝わり、不織布の風合いを損ねてしまいやすい。
図12は、従来の「フルート構造」を持つウエストギャザーの構造例を示す断面図である。図12(a)は、正常な位置で折り返された「フルート構造」の例を示し、図12(b)は、好ましくない位置において折り返された「フルート構造」の例を示している。
まず、図12(a)に示されるように、ウエスト開口部近傍には、外装体を形成するアウターシート11´とインナーシート12´が設けられる。アウターシート11´とインナーシート12´の間には複数のタミー伸縮部材15´が挟持固定されている。また、アウターシート11´は、インナーシート12´よりも長く、ウエスト開口部の方向に延びて形成されており、この長く延びたアウターシート11´の部分には、複数のウエスト伸縮部材13´が固定されている。また、アウターシート11´の長く延びた部分であって、複数のウエスト伸縮部材13よりも先端方向に位置する部分には、クッション形成シート20´が取り付けられる。このとき、アウターシート11´の先端部分と、クッション形成シート20´は、ウエスト伸縮部材13´の伸長方向に沿って、接合部と非接合部が連続するように間欠的に接合されている。そして、図12(a)に示された折線F1の位置、すなわちアウターシート11´に固定された複数のウエスト伸縮部材13´とクッション形成シート20´の境界の位置で、クッション形成シート20´が取り付けられたアウターシート11´を肌当接面側に折り返す。その後、クッション形成シート20´をインナーシート12´に接着させる。このようにして、従来の技術では、クッション形成シート20´によりウエスト開口部近傍に「フルート構造」を形成することとしていた。
具体的に本発明は、以下の構成を有する。
本発明の使い捨ておむつは、前身頃1と、後身頃2と、前身頃1と後身頃2の間に位置する股下部3から構成される。
また、使い捨ておむつは、アウターシート11と、インナーシート12と、一又は複数のウエスト伸縮部材13と、クッション形成シート20を有する。
アウターシート11は、前身頃1及び後身頃2の両方又はいずれか一方に位置するシート部材である。
インナーシート12は、アウターシート11の肌当接面側に対し、前身頃1及び後身頃2の両方又はいずれか一方のウエスト端部4に達しない位置に接合されたシート部材である。
ウエスト伸縮部材13は、アウターシート11の肌当接面側に対し、ウエスト端部4における位置に、おむつの幅方向に沿って伸長状態で固定された一又は複数の弾性伸縮部材である。このため、ウエスト伸縮部材13は、少なくとも一部が、インナーシート12に重畳しない位置に固定される。ただし、ウエスト伸縮部材13の一部は、アウターシート11とインナーシート12の間に挟持固定されるものであってもよい。
クッション形成シート20は、ウエスト伸縮部材13の肌非当接面に接合された、アウターシート11及びインナーシート12とは別体のシート部材である。
ここで、クッション形成シート20は、ウエスト伸縮部材13に接合される伸縮部材接合層21と、伸縮部材接合層21の肌当接面側に位置するクッション形成層22を有する。この伸縮部材接合層21とクッション形成層22は、一体であってもよいし、別体であってもよい。
そして、伸縮部材接合層21とクッション形成層22は、ウエスト伸縮部材13の伸長方向に沿って接合部と非接合部が連続するように、間欠的に接合されている。
また、本発明は、クッション形成シート20単体に対して、「フルート構造」を形成するための間欠的な接合を施すものであり、例えば、図12(b)に示されるように、クッション形成シートが取り付けられたアウターシート11を折り返すものではない。このため、本発明は、おむつのウエスト開口部において、必要以上にシート部材が重畳するような可能性を排除できる。従って、本発明によれば、おむつのウエスト端部において、着用者に対して不要な違和感を与えることや、不織布シートの風合いを低下させてしまうような事態を防止できる。
さらに、本発明では、クッション形成シート20単体に対して、「フルート構造」を形成するための間欠的な接合が施されるものであるため、クッション形成シート20の伸縮部材接合層21とクッション形成層22を間欠的に接合した後、このクッション形成シート20を、アウターシート11上に固定されたウエスト伸縮部材13に接合することで、使い捨ておむつを製造可能になる。このため、従来技術のように、例えば、おむつの長手方向に長いアウターシート11に対し、長さの短いクッション形成シート20を間欠的に接合する必要がなくなるため、より簡単な構成で「フルート構造」を形成できる。
本発明の製造方法では、前身頃1と、後身頃2と、前身頃1と後身頃2の間に位置する股下部3から構成される使い捨ておむつを製造する。
本発明の製造方法では、外装体を得る工程と、クッション形成シートを得る工程と、外装体とクッション形成シートを接合する工程を行う。外装体とクッション形成シートを接合する工程は、外装体を得る工程とクッション形成シートを得る工程の後に行われるものであり、また、外装体を得る工程とクッション形成シートを得る工程は、いずれの構成が先に行われるものであってもよい。
まず、外装体を得る工程は、
前身頃1及び後身頃2の両方又はいずれか一方に位置するアウターシート11の肌当接面側に対して、
前身頃1及び後身頃2の両方又はいずれか一方のウエスト端部4に達しない位置に、インナーシート12を接合する工程と、
ウエスト端部4における位置で、おむつの幅方向に沿って伸長状態で一又は複数のウエスト伸縮部材13を固定する工程を行う。
これらの工程により、外装体を得る工程では、アウターシート11、インナーシート12、及びウエスト伸縮部材13を含む外装体10を得る。
他方、クッション形成シートを得る工程は、
伸縮部材接合層21の肌非当接面側に対して、クッション形成層22を、接合部と非接合部が連続するように間欠的に接合する工程を行う。
この工程により、クッション形成シートを得る工程では、伸縮部材接合層21とクッション形成層22を含むクッション形成シート20を得る
続いて、外装体とクッション形成シートを接合する工程では、
クッション形成シート20における接合部と非接合部の連続方向が、外装体10におけるウエスト伸縮部材13の伸長方向と一致するように、クッション形成シート20の伸縮部材接合層21を、外装体10におけるウエスト伸縮部材13の肌当接面側に接合する。
また、本発明では、クッション形成シート20単体に対して、「フルート構造」を形成するための間欠的な接合を施した上で、このクッション形成シート20をアウターシート11に取り付けることができる。すなわち、本発明の製造方法は、従来技術のように、クッション形成シート20をアウターシート11に取り付けて両シート11、20に対して、「フルート構造」を形成するための間欠的な接合を施すものではない。従って、本発明の製造方法によれば、クッション形成シート20に間欠的な接合を施すに際し、それ程高い精度の制御が要求されないため、より簡単な工程で、「フルート構造」を有する使い捨ておむつを製造できるようになる。
この点、本発明では、原クッション形成シートに接合部を形成する際には、原アウターシートよりも相対的に幅の狭い伸縮部材接合層21とクッション形成層22を接合すればよいので、エンボスロールを後身頃側と前身頃側に別々に配置することも容易にできる。すなわち、従来の技術では、原アウターシートと原クッション形成シートの重層部がその他の位置より強く引かれる傾向にあるために両シートをあわせた全体巾が広いと、シートを流れ方向に引く力に不均等ができやすく、シワが入りやすかった。この点、本発明によれば、前記のようにエンボスロールを後身頃側と前身頃側で別々のロールを備えた別ユニットにすることも可能であり、接合時における幅を狭くすることができるため、シワが入りにくくすることができる。
この点、本発明の製造方法によれば、クッション形成シート20に伸縮部材接合層21とクッション形成層22を形成して、両層21、22を間欠的に接合し、間欠的に接合されたクッション形成シート20を、アウターシート11に取り付けるだけで、「フルート構造」を持つウエストギャザーを形成できる。このように、本発明の製造方法では、クッション形成シート20と伸縮部材接合層21が接合された後の工程が少なくなり、製造工程が簡素化されるため、ウエストギャザーに不要なシワが生じることや、接合部にダメージが生じる事態を回避できる。
クッション形成シート20を肌当接面側に折り返して、伸縮部材接合層21とクッション形成層22を形成した後に、
伸縮部材接合層21とクッション形成層22を、接合部と非接合部が連続するように間欠的に接合する工程であることが好ましい。
また、伸縮部材接合層21とクッション形成層22を別々のシートとして両シートを積層後、間欠的に接合することによってクッション形成シート20を得ることもできる。
本発明は、ウエスト端部にウエストギャザーが形成された使い捨ておむつに関する。本発明は、例えば、公知のパンツ型の使い捨ておむつや、テープ型の使い捨ておむつに広く適用可能である。パンツ型の使い捨ておむつは、前身頃と後身頃の両側部が予め接合されたタイプの使い捨ておむつである。パンツ型の使い捨ておむつとしては、吸収性本体が載置される外装体が前身頃から後身頃に掛けて一体となった一体型のものであってもよいし、外装体が前身頃及び後身頃で分離され、前身頃外装体と後身頃外装体の間に吸収性本体が架橋された架橋型のものであってもよい。また、テープ型の使い捨ておむつは、前身頃又は後身頃の両側部に接着テープが取り付けられ、着用時に接着テープを利用して前身頃と後身頃を接着させるタイプの使い捨ておむつである。
以下では、これらの種々のタイプの使い捨ておむつのうち、外装体が前身頃から後身頃に掛けて一体となった一体型のパンツ型の使い捨ておむつを例に挙げて、本発明の内容を具体的に説明する。
次に、使い捨ておむつ100の各部構成について説明する。
図3は、図2の展開図に示されたY−Y線において、使い捨ておむつ100を長手方向に切断した状態の例を示す断面図である。図3では、上下方向が、使い捨ておむつの長手方向となる。また、図3では、右側が肌当接面側であり、左側が非当接面側である。また、図4は、図3の断面図のうち、使い捨ておむつの前身頃を拡大した拡大断面図である。通常、使い捨ておむつを構成する各種シート部材は極めて薄いものであるが、図3や4の断面図においては、各種のシート部材に概念的な厚みを持たせて描画している。
使い捨ておむつ100の外装体10は、吸収性本体30を着用者の身体にあてがった状態で保持するための部材である。図2や図3に示されるように、外装体10は、基本的に、アウターシート11と、インナーシート12と、複数のウエスト伸縮部材13と、複数のタミー伸縮部材15と、複数のレッグ伸縮部材17と、クッション形成シート20を有している。
ウエストギャザー14は、複数のウエスト伸縮部材13の収縮作用により、使い捨ておむつのウエスト開口部5近傍のウエスト端部4に形成されるギャザーである。本実施の形態において、ウエストギャザー14は、前身頃1側と後身頃2側のそれぞれに形成される。ただし、ウエストギャザー14は、少なくとも、前身頃1側と後身頃2側のいずれか一方に形成されるものであればよい。
「フルート構造」とは、伸長状態の弾性伸縮部材に接合された2層のシート間を、弾性伸縮部材の伸長方向に沿って間欠的に接合することにより、弾性伸縮部材が収縮した際に、この2層のシート間に空間が生じる構造を意味する。図5は、本発明のクッション形成シート20によって形成される「フルート構造」を説明するために、ウエストギャザー14を構成するシート部材の一部を抽出して描画した概略図である。図5においては、図中上側が肌当接面側であり、図中下側が肌非当接面側となっている。
続いて、図6を参照して、「フルート構造」を持つウエストギャザーを形成する工程の例について説明する。
図6(a)に示されるように、アウターシート11とインナーシート12との間に複数のタミー伸縮部材15が挟持固定されたシート積層体を得る。このとき、アウターシート11の長手方向両端部を、インナーシート12の長手方向両端部分よりも延出させる。このアウターシート11の延出した部分が、ウエスト端部4となる。そして、図6(a)に示されるように、インナーシート12の肌当接面側に、吸収性本体30を取り付ける。なお、吸収性本体30は、後述するように、基本的に、トップシートとバックシートの間に吸収体が介在する構成となっている。
さらに、図6に示された例では、伸縮部材接合層21よりクッション形成層22が短いことによってクッション形成シート20の端辺がフルート状の開口を形成するため、開口部を通る空気の経路ができるため、おむつ内空気を排気する経路が増えて換気がよくなることが期待できる。
図7は、第2の実施形態に係る使い捨ておむつを示している。図7は、図4と同様に、使い捨ておむつの前身頃1側の断面形状を拡大して示した拡大断面図である。
図7に示された第2の実施形態において、クッション形成シート20のクッション形成層22が、伸縮部材接合層21よりも、おむつの股下部3が存在する方向(図の下方)に延びて長く形成されている。すなわち、伸縮部材接合層21は、複数の弾性伸縮部材13が配設されたウエスト端部4と同程度の長さで形成されており、他方、クッション形成層22は、伸縮部材接合層21よりも、おむつの股下部3が存在する方向に延在している。このように、クッション形成シート20は、クッション形成層22を伸縮部材接合層21よりも長く形成したものであってもよい。また、図7に示されるように、クッション形成層22を長く延出させた場合、股下部3の方向に延びたクッション形成層22の部分は、吸収性本体30(特にトップシート32)の長手方向両端部分を肌当接面側から被覆するように接合されているものであることが好ましい。
図8は、第3の実施形態に係る使い捨ておむつを示している。図8は、図4と同様に、使い捨ておむつの前身頃1側の断面形状を拡大して示した拡大断面図である。
図8に示された第3の実施形態においては、クッション形成シート20が、伸縮部材接合層21とクッション形成層22とで、別体のシート部材により構成されている。このように、クッション形成シート20は、2つのシート部材を重ね合わせて、伸縮部材接合層21とクッション形成層22を形成したものであってもよい。伸縮部材接合層21を構成するシート部材と、クッション形成層22を構成するシート部材は、同一の材料で形成されたものであってもよいし、異なる材料により構成されたものであってもよい。
吸収性本体30は、外装体10の股下部3を中心に前身頃1及び後身頃2にかけて配置され、使い捨ておむつ100の着用時おいて、着用者の股下に当接して尿などの液体を吸収保持する。図2の展開図や図3の断面図に示されるように、吸収性本体30は、吸収体31と、トップシート32と、バックシート33と、立体ギャザー34を基本構成としている。
(3−1.使い捨ておむつの製造方法:第1の実施形態)
続いて、使い捨ておむつの製造方法の第1の実施形態について、図9及び図10を参照して説明する。なお、以下では、例えば「原アウターシート」という表現を使用するが、この「原アウターシート」等は、使い捨ておむつの製造ラインにおいて切断加工されることにより、後に、使い捨ておむつのアウターシート等となる部材を意味する。
本発明の製造方法では、まず、図示しない原反ロールから繰り出された原アウターシート111の上(肌当接面側)に、複数の原タミー伸縮部材115と複数のレッグ伸縮部材117を配置し、例えばホットメルト接着剤などによって固定する(ステップS1)。このとき、複数の原タミー伸縮部材115は、原アウターシート111のウエスト端部に相当する部分を空けて、原アウターシート111の前身頃側と後身頃側に、原アウターシート111の流れと一致する方向に伸長した状態で固定される。また、原レッグ伸縮部材117は、原アウターシート111の前身頃側と後身頃側に、蛇行するようにして、伸長した状態で固定される。原タミー伸縮部材115とレッグ伸縮部材117は、例えば、コームガンといった手法によりホットメルト接着剤が直接塗布されることが好ましい。また、後のステップS3において、原タミー伸縮部材115と複数の原レッグ伸縮部材117は、切断されて部分的に不連続とされる。このため、原タミー伸縮部材115と原レッグ伸縮部材117を接合する際には、これらの伸縮部材を部分的に不連続とすることができるように、接合部分と非接合部分が交互に連続するように接着剤を塗布することが好ましい。
図10は、原クッション形成シート120を加工して、原ウエスト伸縮部材113に重ね合わせる工程を概念的に抽出して示した斜視図である。
図10に示されるように、原クッション形成シート120は、原アウターシート111、原インナーシート112、原ウエスト伸縮部材113、原タミー伸縮部材115、及び原レッグ伸縮部材117の積層体を得る工程とは別の工程においてを加工される。
原クッション形成シート120は、例えば図示しない原反ロールから繰り出され、折目のない平坦な状態で製造ラインに導入される。原反ロールの下流側には、原クッション形成シート120の幅方向両端側を、幅方向内方に向かって折り返すための一対のセーラー210が位置している。セーラー210は、原クッション形成シート120の幅方向両端側にそれぞれ設けられており、原クッション形成シート120の両端部分を挟み込みながら、シートに当接する内縁に沿って、シート両端部分を幅方向内方に案内して折り込む。このようにしてセーラー210により折り返された層は、原クッション形成シート120の原クッション形成層122に相当し、折り返されていない層が原伸縮部材接合層121に相当する。
他方、アンビルロール222は、表面がフラットになっており、エンボスロール221と対向した位置に配置されている。アンビルロール222は、エンボスロール221におけるパターンブロック223の凸部との間で、原クッション形成シート120を挟み込む。
また、このとき、原クッション形成シート120の原伸縮部材接合層121が、原インナーシート121上に配置された吸収性本体130の上に、部分的に接合されるものであることが好ましい。
このようにして、吸収性本体130を保持するための原外装体シート110を得ることができる。
図9に示されるように、原ウエスト伸縮部材113に対し、原クッション形成シート120を重ね合わせる工程(ステップS7)を行った後、原外装体シート110の前身頃を、股下部において折り返し、後身頃に重ねる(ステップS8)。
以上の工程により、外装体10が前身頃から後身頃に掛けて一体となったタイプのパンツ型の使い捨ておむつ製造することができる。
続いて、使い捨ておむつの製造方法の第2の実施形態について、図11を参照して説明する。図11は、図10と同様に、原クッション形成シート120を加工して、原ウエスト伸縮部材113に重ね合わせる工程を概念的に抽出して示した斜視図である。
すなわち、一般的なおむつ加工機において、前身頃側と後身頃側が一体となった原クッション形成シート120に対し、原伸縮部材接合層121と原クッション形成層122を間欠的に接合しようとすると、例えば原クッション形成シート120が少し蛇行したような場合に、その幅方向両端に位置する原伸縮部材接合層121と原クッション形成層122の積層部は、一方が広く、他方が狭くなり、積層部の幅に誤差が発生する恐れがある。
この点、上記第2の実施形態では、原クッション形成シート120を、前身頃側の原クッション形成シート120aと、後身頃側の原クッション形成シート120bのそれぞれに分断してから、分断されたシート120a、120bのそれぞれについて、セーラー210による折り返しや、エンボス装置220による接合を施すものであるため、上記のように、原クッション形成シート120の幅方向両端部に位置する原伸縮部材接合層121と原クッション形成層122の積層部の幅に、誤差が生じるような事態を軽減できる。このため、第2の実施形態によれば、伸縮部材接合層121とクッション形成層122をエンボス装置220によって間欠的に接合しても、その積層部に不要なシワが生じにくくなり、結果として「フルート構造」を持つウエストギャザーの手触りを良好にすることができる。
例えば、上記製造方法は、外装体が前身頃から後身頃にかけて一体となったタイプのパンツ型使い捨ておむつだけでなく、外装体が前身頃と後身頃において分離したタイプのパンツ型使い捨ておむつや、その他、前身頃又は後身頃の両側部に接着テープが取り付けられたタイプのテープ型使い捨ておむつの製造方法にも応用可能である。
また、使い捨ておむつの製造方法の第1の実施形態においては、原クッション形成シート120における原クッション形成層122と原伸縮部材接合層121接合手段として、エンボスロールとアンビルロールの組み合わせによるエンボス装置を例にあげて説明したが、例えば、エンボスロールとソニックホーンによる超音波融着方式のエンボス装置を採用することもできる。また、使い捨ておむつの製造方法の第2の実施形態においては、原クッション形成シート120における原クッション形成層122と原伸縮部材接合層121接合手段として、エンボスロールとソニックホーンの組み合わせによるエンボス装置を例にあげて説明したが、エンボスロールとアンビルロールの組み合わせによる熱融着方式のエンボス装置を採用することも可能である。
2 後身頃
3 股下部
4 ウエスト端部
5 ウエスト開口部
6 脚部周り開口部
10 外装体
11 アウターシート
12 インナーシート
13 ウエスト伸縮部材
14 ウエストギャザー
15 タミー伸縮部材
16 タミーギャザー
17 レッグ伸縮部材
18 レッグギャザー
20 クッション形成シート
21 伸縮部材接合層
22 クッション形成層
23 折返部
24 接合部
25 非接合部
30 吸収性本体
31 吸収体
32 トップシート
33 バックシート
34 立体ギャザー
35 上側コアラップシート
36 下側コアラップシート
37 立体ギャザー伸縮部材
100 使い捨ておむつ
106 脚部周り開口部
110 原外装体シート
111 原アウターシート
112 原インナーシート
113 原ウエスト伸縮部材
115 原タミー伸縮部材
117 原レッグ伸縮部材
120 原クッション形成シート
130 吸収性本体
121 原伸縮部材接合層
122 原クッション形成層
210 セーラー
220 エンボス装置
221 エンボスロール
222 アンビルロール
223 パターンブロック
230 スリッター
240 ガイドローラ
250 貼合ローラ
Claims (5)
- 前身頃(1)と、後身頃(2)と、前記前身頃(1)と前記後身頃(2)の間に位置する股下部(3)から構成される使い捨ておむつにおいて、
前記前身頃(1)及び前記後身頃(2)の両方又はいずれか一方に位置するアウターシート(11)と、
前記アウターシート(11)の肌当接面側に対し、前記前身頃(1)及び前記後身頃(2)の両方又はいずれか一方のウエスト端部(4)に達しない位置に、接合されたインナーシート(12)と、
前記アウターシート(11)の肌当接面側に対し、前記ウエスト端部(4)における位置に、おむつの幅方向に沿って伸長状態で固定された一又は複数のウエスト伸縮部材(13)と、
前記ウエスト伸縮部材(13)の肌非当接面側に接合された、前記アウターシート(11)及び前記インナーシート(12)とは別体のクッション形成シート(20)を有し、
前記クッション形成シート(20)は、
前記ウエスト伸縮部材(13)に接合される伸縮部材接合層(21)と、
前記伸縮部材接合層(21)の肌当接面側に位置するクッション形成層(22)を有し、
前記伸縮部材接合層(21)と前記クッション形成層(22)は、前記ウエスト伸縮部材(13)の伸長方向に沿って接合部と非接合部が連続するように、間欠的に接合されている
使い捨ておむつ。 - 前記クッション形成シート(20)は、前記伸縮部材接合層(21)と前記クッション形成層(22)が一体となったシート部材により形成されたものであり、
前記クッション形成シート(20)は、肌当接面側に向かって折り返されることにより、前記伸縮部材接合層(21)と前記クッション形成層(22)が形成されている
請求項1に記載の使い捨ておむつ。 - 前記クッション形成シート(20)は、折返部(23)が、前記アウターシート(11)のウエスト開口端縁よりも突出した位置となるように、前記ウエスト伸縮部材(13)の肌非当接面側に接合されている
請求項2に記載の使い捨ておむつ。 - 前身頃(1)と、後身頃(2)と、前記前身頃(1)と前記後身頃(2)の間に位置する股下部(3)から構成される使い捨ておむつの製造方法において、
外装体を得る工程と、
クッション形成シートを得る工程と、
外装体とクッション形成シートを接合する工程と、を有し、
前記外装体を得る工程は、
前記前身頃(1)及び前記後身頃(2)の両方又はいずれか一方に位置するアウターシート(11)の肌当接面側に対して、
前記前身頃(1)及び前記後身頃(2)の両方又はいずれか一方のウエスト端部(4)に達しない位置に、インナーシート(12)を接合し、
前記ウエスト端部(4)における位置に、おむつの幅方向に沿って伸長状態で一又は複数のウエスト伸縮部材(13)を固定して、
前記アウターシート(11)、前記インナーシート(12)、及び前記ウエスト伸縮部材(13)を含む外装体(10)を得る工程であり、
前記クッション形成シートを得る工程は、
伸縮部材接合層(21)の肌非当接面側に対して、クッション形成層(22)を、接合部と非接合部が連続するように間欠的に接合して、
前記伸縮部材接合層(21)と前記クッション形成層(22)を含むクッション形成シート(20)を得る工程であり、
前記外装体とクッション形成シートを接合する工程は、
前記クッション形成シート(20)における接合部と非接合部の連続方向が、前記外装体(10)における前記ウエスト伸縮部材(13)の伸長方向と一致するように、前記クッション形成シート(20)の前記伸縮部材接合層(21)を、前記外装体(10)における前記ウエスト伸縮部材(13)の肌当接面側に接合する工程である
使い捨ておむつの製造方法。 - 前記クッション形成シートを得る工程は、
前記クッション形成シート(20)を肌当接面側に折り返して、前記伸縮部材接合層(21)と前記クッション形成層(22)を形成した後に、
前記伸縮部材接合層(21)と前記クッション形成層(22)を、接合部と非接合部が連続するように間欠的に接合する工程である
請求項4に記載の使い捨ておむつの製造方法。
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