JP2013172511A - ブラシレスモータのロータ停止位置判定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のコイルU、V、Wが巻回されるステータの対向位置に、永久磁石を有するロータを回転自在に支持して構成されるブラシレスモータ2のロータ停止位置判定装置1であって、複数のコイル通電経路(UV相、VU相、VW相、WV相、WU相、UW相)に対して個別に通電するコイル通電部3と、各コイル通電経路を流れる電流値の飽和点を検出する飽和点検出部4と、通電の開始から電流値の飽和点が検出されるまでの時間を計測すると共に、各コイル通電経路の計測時間にもとづいてロータの停止位置を判定する制御部5と、を備え、コイル通電部3は、時間計測の対象となるコイル通電経路に対して通電する直前に、当該コイル通電経路に逆相の電流を流す。
【選択図】図1
Description
また、前記コイル通電手段は、前記時間計測の対象となるコイル通電経路に対して通電する直前に、当該コイル通電経路に逆相の電流を流すにあたり、逆相の電流値の飽和点又は電流閾値への到達を検出するまで通電を続けることを特徴とする。
また、前記飽和点/電流閾値検出手段は、各コイル通電経路を流れる電流値の飽和点を検出するにあたり、各コイル通電経路を流れる電流値が飽和点に達した際に生じる過渡的な電流値の低下を検出することを特徴とする。
また、前記飽和点/電流閾値検出手段は、前記過渡的な電流値の低下を、当該電流値の低下に伴ってコイル通電経路に生じる逆起電力にもとづいて検出することを特徴とする。
また、請求項2の発明によれば、時間計測の対象となるコイル通電経路に対して通電する直前に、当該コイル通電経路に逆相の電流を流すにあたり、逆相の電流値の飽和点又は電流閾値への到達を検出するまで通電を続けるので、逆相への通電を過不足無く行なって良好な消磁効果が得られるだけでなく、各コイル通電経路における逆相通電の条件を均一化し、逆相通電のバラツキに起因する誤差の発生も防止できる。
また、請求項3の発明によれば、通電の開始から電流値の飽和点が検出されるまでの時間にもとづいてロータの停止位置を判定するので、通電の開始から電流値が所定の閾値に達するまでの時間を計測する場合に比べ、計測期間を可及的に長くし、ロータ停止位置を高精度に判定することができる。しかも、電流値が飽和点に達した際に生じる過渡的な電流値の低下にもとづいて飽和点を検出するので、飽和点を精度良く検出し、ロータ停止位置の判定精度をさらに向上させることができる。
また、請求項4の発明によれば、過渡的な電流値の低下を、当該電流値の低下に伴ってコイル通電経路に生じる逆起電力にもとづいて検出するので、飽和点の検出精度をさらに向上させることができる。すなわち、過渡的な電流値の低下に伴ってコイル通電経路に生じる逆起電力は、過渡的な電流値の低下に比べて変化量が大きいので、飽和点を明確に識別できるだけでなく、簡単な回路構成(例えば、コンパレータ)で精度良く検出することが可能になる。
この図に示すように、本発明の実施形態に係るロータ停止位置判定装置1は、複数のコイルU、V、Wが巻回されるステータ(図示せず)の対向位置に、永久磁石を有するロータ(図示せず)を回転自在に支持して構成されるブラシレスモータ2のロータ停止位置を判定する装置であって、複数のコイル通電経路(UV相、VU相、VW相、WV相、WU相、UW相)に対して個別に通電するコイル通電部(コイル通電手段)3と、各コイル通電経路を流れる電流値の飽和点を検出する飽和点検出部(飽和点/電流閾値検出手段)4と、通電の開始から電流値の飽和点が検出されるまでの時間Tを計測すると共に、各コイル通電経路の計測時間(Tuv、Tvu、Tvw、Twv、Twu、Tuw)にもとづいてロータの停止位置を判定する制御部(時間計測手段、ロータ停止位置判定手段)5と、を備えている。
本実施形態の飽和点検出部4は、過渡的な電流値の低下を、当該電流値の低下に伴ってコイル通電経路に生じる逆起電力にもとづいて検出するようになっている。すなわち、図2に示すように、過渡的な電流値の低下に伴ってコイル通電経路に生じる逆起電力は、過渡的な電流値の低下に比べて変化量が大きいので、飽和点を明確に識別できるだけでなく、簡単な回路構成(例えば、コンパレータ)で精度良く検出することが可能になる。
この図に示すように、各コイル通電経路の計測時間(Tuv、Tvu、Tvw、Twv、Twu、Tuw)は、ロータ停止位置と明確な関係を持つ。すなわち、360゜のロータ停止範囲において、6つコイル通電経路の計測時間(Tuv、Tvu、Tvw、Twv、Twu、Tuw)は、ロータが作り出す磁界に応じて3相のサイン波形(180゜で1周期)を示すと共に、ロータが作り出す磁界の極性(S極、N極)に応じてサイン波形の振幅に大きな変化を生じさせる。
この図に示すように、各コイル通電経路における正逆計測時間の差分は、ロータ停止位置と明確な関係を持つ。すなわち、360゜のロータ停止範囲において、6つコイル通電経路における正逆計測時間の差分(Tuv−Tvu、Tvu−Tuv、Tvw−Twv、Twv−Tvw、Twu−Tuw、Tuw−Twu)は、ロータが作り出す磁界に応じて6相のサイン波形(360゜で1周期)を示す。
図5に示すように、制御部5のメイン処理では、まず、主制御回路6からの要求信号を受信したか否かを判断する(S1)。この判断結果がYESの場合は、6つのコイル通電経路(UV相、VU相、VW相、WV相、WU相、UW相)において、通電の開始から電流値の飽和点が検出されるまでの時間Tを計測する(S2〜S7)。
2 ブラシレスモータ
3 コイル通電部
4 飽和点検出部
5 制御部
6 主制御回路
7 コンパレータ
Q スイッチング素子
Claims (4)
- 複数のコイルが巻回されるステータの対向位置に、永久磁石を有するロータを回転自在に支持して構成されるブラシレスモータのロータ停止位置判定装置であって、
複数のコイル通電経路に対して個別に通電するコイル通電手段と、
各コイル通電経路を流れる電流値の飽和点又は電流閾値への到達を検出する飽和点/電流閾値検出手段と、
通電の開始から電流値の飽和点又は電流閾値への到達が検出されるまでの時間を計測する時間計測手段と、
各コイル通電経路の計測時間にもとづいてロータの停止位置を判定するロータ停止位置判定手段と、を備え、
前記コイル通電手段は、前記時間計測の対象となるコイル通電経路に対して通電する直前に、当該コイル通電経路に逆相の電流を流すことを特徴とするブラシレスモータのロータ停止位置判定装置。 - 前記コイル通電手段は、前記時間計測の対象となるコイル通電経路に対して通電する直前に、当該コイル通電経路に逆相の電流を流すにあたり、逆相の電流値の飽和点又は電流閾値への到達を検出するまで通電を続けることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータのロータ停止位置判定装置。
- 前記飽和点/電流閾値検出手段は、各コイル通電経路を流れる電流値の飽和点を検出するにあたり、各コイル通電経路を流れる電流値が飽和点に達した際に生じる過渡的な電流値の低下を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載のブラシレスモータのロータ停止位置判定装置。
- 前記飽和点/電流閾値検出手段は、前記過渡的な電流値の低下を、当該電流値の低下に伴ってコイル通電経路に生じる逆起電力にもとづいて検出することを特徴とする請求項3記載のブラシレスモータのロータ停止位置判定装置。
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