JP2013172197A - 車載電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一方向にケーブルが敷設された場合に、電磁ノイズを効果的に低減する車載電子装置を提供すること。
【解決手段】電源線202とグランド線201を有するワイヤーハーネス200と接続された車載電子装置100であって、前記電源線により供給される電源にて動作し前記グランド線により接地する回路15と、前記電源線及び前記グランド線と前記回路を接続する各配線にそれぞれ配置された直列インピーダンス調整回路13と、前記各配線と地板とを短絡する短絡線に配置された対地インピーダンス調整回路14と、を有し、前記回路から前記ワイヤーハーネスを見たインピーダンスと、前記ワイヤーハーネスから前記回路を見たインピーダンスとが略等しくなるように、前記直列インピーダンス調整回路及び前記対地インピーダンス調整回路のインピーダンスが設定されている、ことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤーハーネスなどのケーブルと接続された車載電子装置に関する。
車両には多くの装置が搭載されており、この装置は、例えばワイヤーハーネスなどのケーブルを介してバッテリ、グランド、又は、他の装置などと接続されている。このワイヤーハーネスから装置に電磁ノイズが入り込む場合がある。電磁ノイズによりすぐに装置が誤作動することはないが、このような電磁ノイズが入り込むことは回避することが好ましい。
従来から、電磁ノイズを抑制する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。図11は、特許文献1に開示されている電磁ノイズの低減方法を説明する図の一例である。通信端末装置10は公衆回線を介して外部と通信するものであり、HMI装置20と送信線31と受信線32を介して接続されている。通信端末装置10においてHMI装置20との接続部にはコモンモードチョークコイルLc11,Lc12とコンデンサc11〜c14を備えた第1のコモンモード分波フィルタが配置されている。公衆回線側にも同様の第2のコモンモード分波フィルタが配置される。そして、高域周波数分路点P1〜P4をバイパス用導体BGでバイパスする。このような内部構成を採用することで外部からの妨害雑音周波数又は内部からの不要漏洩雑音周波数を除去することを図っている。
特許第3631343号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成は、通信端末装置10に対し対称に送信線31と受信線32が敷設されている構成では有効かもしれないが、ケーブルが一方向にしか敷設されない装置には適用できないという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、一方向にケーブルが敷設された場合に、電磁ノイズを効果的に低減する車載電子装置を提供することを目的とする。
本発明は、電源線とグランド線を有するワイヤーハーネスと接続された車載電子装置であって、前記電源線により供給される電源にて動作し前記グランド線により接地する回路と、前記電源線及び前記グランド線と前記回路を接続する各配線にそれぞれ配置された直列インピーダンス調整回路と、前記各配線と地板とを短絡する短絡線に配置された対地インピーダンス調整回路と、を有し、前記回路から前記ワイヤーハーネスを見たインピーダンスと、前記ワイヤーハーネスから前記回路を見たインピーダンスとが略等しくなるように、前記直列インピーダンス調整回路及び前記対地インピーダンス調整回路のインピーダンスが設定されている、ことを特徴とする。
一方向にケーブルが敷設された場合に、電磁ノイズを効果的に低減する車載電子装置を提供することができる。
車載電子装置の特徴的な構成を説明する図の一例である。 直列インピーダンス調整回路及び対地インピーダンス調整回路のより具体的な構成を説明する図の一例である。 車両に搭載された車載電子装置の概略斜視図の一例である。 電源線とグランド線に誘導電圧Eが加わった場合の車載電子装置周辺の等価回路の一例を示す図である。 等価変換により変形した場合の等価回路の一例を示す図である。 周波数に対するインピーダンスZtp、Ztmの実測値の一例を示す図である。 周波数とインピーダンスZp,Zmの関係を説明する図の一例である。 スミスチャートからワイヤーハーネスの延長分を求める手順を説明する図の一例である(実施例2)。 車載電子装置の概略構成図の一例である(実施例3)。 ブリッジの平衡化を説明する図の一例である(実施例3)。 特許文献1に開示されている電磁ノイズの低減方法を説明する図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、車載電子装置100の特徴的な構成を説明する図の一例である。車載電子装置100は、地板17上に筐体16が配置された構成を有している、筐体16内には、回路15、ワイヤーハーネス200と接続されるコネクタ11、コネクタと回路15を接続する配線12、及び、地板17と接続される配線18がある。回路15は例えばLEDモジュールであるが、負荷やマイコンなど電磁ノイズの影響を受けるものであればよい。配線18は、配線12と1対1に接続されることで、ワイヤーハーネス200及び回路15に接続されている。
配線12と回路15の間(配線18との接続位置よりもワイヤーハーネス側)には、直列インピーダンス調整回路13が配線毎に配置されている。また、配線18には対地インピーダンス調整回路14が配線毎に配置されている。なお、直列インピーダンス調整回路13及び対地インピーダンス調整回路14は、抵抗、静電容量(例えばコンデンサ)若しくはインダクタンス(例えばコイル)のいずれか、又は、これらの2つ以上を組み合わせたものである。
本実施形態の出願人は、回路15から一方向にのみワイヤーハーネス200が敷設された構成では、ワイヤーハーネス200から見て回路15側のインピーダンスと、ワイヤーハーネス側の対地インピーダンスをバランスさせることで、電磁ノイズを低減できることに着目した。
そこで、図1の構成の車載電子装置100において、本実施形態では、車載電子装置100からワイヤーハーネス200の各配線12を見たインピーダンスと、ワイヤーハーネス200から車載電子装置100を見たインピーダンスとがほぼ等しくなるように、直列インピーダンス調整回路13及び対地インピーダンス調整回路14が設計されている、ことが特徴の1つとなっている。
このため、図示するように、直列インピーダンス調整回路13を地板17と接続して対地インピーダンス調整回路14と容量結合させることで、回路側とワイヤーハーネス200側のインピーダンスとのバランスが取れるように、直列インピーダンス調整回路13と対地インピーダンス調整回路14とを設計する。これにより、電磁ノイズを大きく低減できる。
図2は、直列インピーダンス調整回路13及び対地インピーダンス調整回路14のより具体的な構成を説明する図の一例である。図2では、直列インピーダンス調整回路13を配線12のインピーダンス21に置き換えられている。
また、図1と比較して、対地インピーダンス調整回路14が、
配線12と導体板アレー23の接続部のインピーダンス22、
導体板アレー23と地板17との間の浮遊容量アレー24のインピーダンス
を合成して得られるものとしている。
図2から、配線12と地板17の間の配線18に、導体板アレー23と浮遊容量アレー24に相当する導体を配置すれば、対地インピーダンス調整回路14と同等の作用が得られる、ことがわかる。
〔車両への搭載例〕
図3は、車両に搭載された車載電子装置100の概略斜視図の一例を示す。この車載電子装置100は、ハイマウント・ストップランプの点灯を制御する。車両側のワイヤーハーネス200はグランド線201と電源線202を有する。グランド線201は車載電子装置100のグランド導体31と接続され、電源線202は車載電子装置100の電源導体32と接続される。
グランド線201は接地点220で車両ボデーに接地されている。電源線202はワイヤーハーネス束210に束ねられている。このため、例えば、車載電子装置100のコネクタにおけるグランド線201と電源線202のインピーダンスは大きく異なっている。
また、図3の車載電子装置100には、グランド線201から回路15に接続されるグランド導体31、及び、回路15から電源線202に接続される電源導体32を有する。また、筐体16と地板17の間に導体板34が配置されており、導体板34と電源導体32は短絡線33により短絡されている。導体板34と短絡線33については後述する。
図3と図2を比較すると、配線12がグランド導体32と電源導体31に相当し、ワイヤーハーネス200がグランド線202と電源線201に相当し、導体板アレー23の電源導体分は導体板34に相当し、導体板アレー23のグランド導体分はグランド導体201そのものが相当する。
電源線202とグランド線201がボデー上を並走することで伝送線路として動作するが、外来の電磁ノイズによる誘導電圧Eが車載電子装置100に加わる場合がある。
図4は、電源線202とグランド線201に誘導電圧Eが加わった場合の車載電子装置周辺の等価回路の一例を示す図である。電源線側とグランド線側にそれぞれCピラー以遠インピーダンスが存在する。Cピラー以遠インピーダンスは、Cピラー以降のボデー側のインピーダンスである。
リア窓下ハーネスは、車載電子装置100と、電源線202及びグランド線201の間で生じるインピーダンスを説明するために記されている。電源線側のリア窓下ハーネスにはインピーダンスZtpが図示されている。インピーダンスZtpは、車載電子装置100から電源線202側の各ワイヤーハーネス200を見た場合のインピーダンスである。グランド線のリア窓下ハーネスにはインピーダンスZtmが図示されている。インピーダンスZtmは、車載電子装置100からグランド線201側のワイヤーハーネス200を見た場合のインピーダンスである。
また、Zpは電源導体32とボデー間のインピーダンス、Zmはグランド導体31とボデー間のインピーダンス、をそれぞれ意味する。インピーダンスZm、Zpは、ワイヤーハーネス200から車載電子装置(例えば回路15:LED)を見た場合のインピーダンスとみなすことができる。
図5(1)〜(4)は、図4のような等価回路を等価変換により変形した場合の等価回路の一例を示す図である。図4の電源線202側のCピラー以遠インピーダンスがインピーダンスZtpに含まれるものとして扱い、グランド線201側のCピラー以遠インピーダンスがインピーダンスZtmに含まれるものとして扱うことで、図5(1)の等価回路が得られる。なお、リア窓下ハーネスは図示を省略した。
図5(1)において直列に接続されたインピーダンスZtpと誘導電圧Eの配置を逆にし、直列に接続されたインピーダンスZtmと誘導電圧Eの配置を逆にすることで、図5(2)の等価回路が得られる。
図5(2)においてインピーダンスZtpに対し直列な誘導電圧E、及び、インピーダンスZtmに対し直列な誘導電圧Eを、インピーダンスZtp、Ztmに対しそれぞれ並列な2つの誘導電圧Eに置き換えることで、図5(3)の等価回路が得られる。なお、図5(2)と(3)の誘導電圧Eは異なっているが、以降は、図5(3)の誘導電圧を誘導電圧Eとする。
そして、図5(3)において電源線202側とグランド線201側の2つの誘導電圧Eを1つの誘導電圧Eに統合することで図5(4)の等価回路が得られる。図5(4)の等価回路はブリッジ回路(高周波ブリッジ回路)である。ブリッジ回路の並行条件(LEDに電流を流さない条件)は、以下であることが知られている。
Ztp:Zp=Ztm:Zm (Ztm×Zp=Ztp×Zm) …(1)
したがって、この関係が得られるようにインピーダンスを調整すればよい。
ここで、インピーダンスZtp、Ztmは電線路特性の影響を受け、周波数によって変化する。図6は周波数に対するインピーダンスZtp、Ztmの実測値の一例を示す図である。図6では0〜200MHzの周波数の電圧を車載電子装置100に与えた際のインピーダンスZtp、Ztmが図示されている。
例えば、150MHz付近の外来の電磁ノイズが、車室の共振などで車載電子装置100に到達する場合を想定する。150MHz付近のインピーダンスZtp、Ztmに着目すると、グランド線側のインピーダンスZtm(約200)の方が、電源線側のインピーダンスZtp(約100)よりも大きくなっている。
また、従来の車載電子装置100では、ワイヤーハーネス200から車載電子装置(回路15:LED)を見た場合のインピーダンスはグランド線側が低く、電源線側が大きい。
図7(a)は、周波数に対するグランド線側と電源線側のインピーダンスの関係を説明する図の一例である。このインピーダンスをZp,Zmとみなして説明する。インピーダンスZp,Zmは、図示する周波数の全域でグランド線側のインピーダンスZmの方が、電源線側のインピーダンスZpよりも小さくなっている。ここで、同様に150MHz付近の値を取り出すと、インピーダンスZmが約80、電源線側のインピーダンスZpが約100になっている。
したがって、150MHz付近のインピーダンスZtp、Ztm、Zp、Zmの値を図5(4)のブリッジ回路にあてはめると、電源線側のLEDの接続点1の電圧の方が、グランド線側のLEDの接続点2の電圧よりも高くなる。よって、150MHz付近の電磁ノイズが車載電子装置100に到達した場合、電源線側からグランド線側に電流が流れるのでLEDが点灯してしまう。
そこで、本実施形態では、図3に示したように、地板17と接続された導体板34を地板17上に設け、電源導体32と導体板34を短絡線33にて短絡する。これにより、導体板34と地板17との間の容量結合により電源線側のインピーダンスZtpを下げることができる。
また、さらに、導体板34の寸法(長さ、幅、厚み)や導電率を調整する。調整の際、各インピーダンスに以下の関係が成立するように導体板34を設計する。
Zp:Zm=Ztp:Ztm …(1´)
すなわち、Zp:Zmが、Ztp:Ztmと同程度になるように導体板34を設計すればよい。
例えば、Zpがk×Zmとなるように調整した場合(k(<1)倍となるように調整した)、Zp=k×Zmを式(1´)に適用すると、
Ztp=k・Ztm が得られる。よって、Zp:ZmをZtp:Ztmと同程度にすることで、式(1)の関係が得られる。
図7(b)は、式(1)の条件を満たすように調整されたインピーダンスZm、Zpを示す図の一例である。150MHz付近のインピーダンスZmが約40、インピーダンスZpが約90であるとする。この場合、インピーダンスZtpはZtmの(9/4)倍であったことなる。これらの値を図5(4)のブリッジ回路にあてはめると、電源線側のLEDの接続点1の電圧と、グランド線側のLEDの接続点2の電圧がほぼ等しくなる。したがって、150MHz付近の電磁ノイズが車載電子装置100に到達しても、LEDが点灯することを防止できる。
なお、図3において、グランド導体31と導体板34を短絡した場合、グランド線側のインピーダンスZmがさらに低下する。図7(c)は、グランド導体31と導体板34を短絡した場合のインピーダンスZm、Zpを示す図の一例である。この場合、グランウンド線側のインピーダンスZmが、図7(a)の状態よりも小さくなるので、LEDを明るく点灯することができるようになる。
以上説明したように、本実施例の車載電子装置100は、電源導体32を導体板34に接続し、導体板34の寸法や導電率を調整することで、電磁ノイズの影響を受けにくい車載電子装置100を提供できる。
本実施例では、ワイヤーハーネス200を延長することでインピーダンスを調整する車載電子装置100について説明する。
実施例1にて説明した、電源導体32を導体板34に接続し導体板34の寸法や導電率を調整しても、所望のインピーダンスが得られない場合がある。例えば、インピーダンスZpとZmの比が以下のようになったとする。
Zp:Zm=29Ω:76Ω
図6の150MHzにおける、インピーダンスZtpとZtmの詳細は値な以下のとおりである。
Ztp:Ztm=89Ω:168Ω
したがって、Zp:ZmとZtp:Ztmが同程度とは言えない。
本実施例では、このような場合、ワイヤーハーネス200を延長して、インピーダンスZtpとZtmを調整する。そして、調整に際してはスミスチャートを使用する。
図8は、スミスチャートからワイヤーハーネス200の適切な延長分を求める手順を説明する図の一例である。このスミスチャートは150Ωを基準にしている。ワイヤーハーネスの特性インピーダンスは予め定まっている。または、少なくとも実測することができる。
図8の「○」が延長前の、車載電子装置100から見たインピーダンスZtm、Ztpである。
ワイヤーハーネス200を延長すると、これらは「○」点を始点として、スミスチャートの中心を時計回りに円を描く。ワイヤーハーネス内を伝わる電波の波長をλとすると、λ・1/2の軌跡の長さが、円の一周に相当する。電磁ノイズの周波数を150MHz、電波の早さを30万km/秒、とすると、電波の波長λは次のようになる。
λ=30万〔km/s〕/150〔MHz〕=2
λが約2メートルであるとすると、円を一周する長さのワイヤーハーネス200は、約1メートルとなる(実際には電線を伝わる電波の速さはもっと遅いのでこれよりも短くなる)。
より具体的には、延長前のインピーダンスZtpとZtmから、下式によりワイヤーハーネス200を延長した場合のインピーダンスが得られる。
Figure 2013172197
式(2)において、Z0はワイヤーハーネス200の特性インピーダンス、βは位相定数、lはワイヤーハーネス200の延長分、Zlは延長前のインピーダンスZtp、Ztmである。
したがって、実用的な延長分の範囲で、lを変えながらインピーダンスZを算出することで、インピーダンスZpとZmの比と同程度の比のインピーダンスZtp、Ztmが得られる。
例えば、ワイヤーハーネス200を8cm延長した場合(l=8cmの場合)、スミスチャートの等抵抗線上の値は約1.2なので、インピーダンスZtm=150Ω×1.2=180Ω、となる。同様に、ワイヤーハーネス200を8cm延長した場合、スミスチャートの等抵抗線上の値は約0.45なので、インピーダンスZtp=150Ω×0.45=67.5Ω、となる
「Ztp:Ztm=67.5Ω:180Ω」は「Zp:Zm=29Ω:76Ω」とほぼ等しいとしてよい。
したがって、本実施例によれば、ワイヤーハーネス200を延長することで、電磁ノイズが車載電子装置100に及ぼす影響を低減することができる。
本実施例では、複数のLED15を有する車載電子装置100について説明する。このような車載電子装置100はハイマウント・ストップランプに適用される。
図9は、車載電子装置100の概略構成図の一例を示す。本実施例の車載電子装置100は図3の車載電子装置100と置き換えることができる。図3ではLED15が1つのみであったが、図9では4つのLED15a〜15dが直列に配置されている。LED15aとLED15bの間、及び、LED15cとLED15dの間にはそれぞれ電流制限抵抗19a、19bが配置されている。
4つのLED15a〜15dには1本の電源導体32から電源が供給され、4つのLED15a〜15dは1本のグランド導体31に接続されている。よって、電源導体32とグランド導体31を電流が流れることで4つのLED15a〜15dが点灯する。
図9のような構成では、グランド線側のインピーダンスZmの方が、電源線側のインピーダンスZpよりも小さいため、ブリッジ回路が不平衡となり電磁ノイズでLED15a〜15dが点灯するおそれがある。この場合、以下のようにブリッジ回路を平衡化する。
図10は、ブリッジの平衡化を説明する図の一例である。まず、電源導体32の線幅(面積)が拡大されている。これにより、電源導体32が導体板34を兼ねることができ、地板17との結合容量を大きくし、電源線側のインピーダンスを低減できる。
また、電流制限抵抗19を1つにまとめ、高周波に対して直列インピーダンス調整回路13の役割を兼ねさせ、グランド線側のインピーダンスを大きくする。
これにより、図7(b)のように、グランド線側のインピーダンスZmを、電源線側のインピーダンスZpよりも大きくでき、電磁ノイズによりLED15a〜15dが点灯することを抑制できる。
したがって、本実施例によれば、車載電子装置100が複数個のLEDを有していても、電源導体32の線幅を大きくし、電流制限抵抗19を1つにまとめることで、電磁ノイズがLEDを点灯することを抑制できる。
12、18 配線
13 直列インピーダンス調整回路
14 対地インピーダンス調整回路
15 回路(LED)
17 地板
31 グランド導体
32 電源導体
33 短絡線
34 導体板
100 車載電子装置
200 ワイヤーハーネス

Claims (4)

  1. 電源線とグランド線を有するワイヤーハーネスと接続された車載電子装置であって、
    前記電源線により供給される電源にて動作し前記グランド線により接地する回路と、
    前記電源線及び前記グランド線と前記回路を接続する各配線にそれぞれ配置された直列インピーダンス調整回路と、
    前記各配線と地板とを短絡する短絡線に配置された対地インピーダンス調整回路と、を有し、
    前記回路から前記ワイヤーハーネスを見たインピーダンスと、前記ワイヤーハーネスから前記回路を見たインピーダンスとが略等しくなるように、前記直列インピーダンス調整回路及び前記対地インピーダンス調整回路のインピーダンスが設定されている、
    ことを特徴とする車載電子装置。
  2. 前記対地インピーダンス調整回路のインピーダンスは、前記各配線のインピーダンス、前記各配線と前記地板との間に配置された導体板のインピーダンス、及び、各導体板と前記地板との間の浮遊容量、の合成である、
    ことを特徴とする請求項1記載の車載電子装置。
  3. 前記地板は車両ボデーの一部であり、
    前記回路は前記各配線に接続されたLEDを有しており、
    前記各配線の一部は前記ワイヤーハーネスの前記電源線と接続された電源導体であり、
    前記各配線の残りは前記ワイヤーハーネスの前記グランド線と接続されたグランド導体であり、
    前記導体板の前記電源導体分は、前記電源導体及び前記地板と短絡された対地板導体板で構成し、
    前記導体板の前記グランド導体分は前記グランド導体で構成される、
    ことを特徴とする請求項2記載の車載電子装置。
  4. 当該車載電子装置から前記ワイヤーハーネスを見たインピーダンスと、前記ワイヤーハーネスから当該車載電子装置を見たインピーダンスの差が小さくなるように、前記ワイヤーハーネスが延長されている
    ことを特徴とする請求項3記載の車載電子装置。
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