JP2013171848A - モールドパッケージおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】リードフレームに搭載された電子部品の一部が露出するようにモールド樹脂で封止されたモールドパッケージにおいて、モールド工程時における金型の型締め力により電子部品にダメージを与えることなく、モールド樹脂による封止を行う。
【解決手段】リードフレーム10に、リードフレーム10の一面10aとは直交方向にバネ弾性を有するバネ部材60を設け、このバネ部材60に電子部品20を支持させる。次に、リードフレーム10を、金型100のキャビティ103内に設置するとともに、この設置時においては、上型101に設けられてキャビティ103外に開口する開口部104に対して、電子部品20を挿入し、バネ部材60のバネ弾性で電子部品20を上型101に密着することにより開口部104を閉塞しつつ、電子部品20の一部を開口部104から外部に露出させた状態とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、リードフレームに搭載された電子部品の一部が露出するようにモールド樹脂で封止されたモールドパッケージ、および、そのようなモールドパッケージの製造方法に関する。
一般に、この種のモールドパッケージとしては、一面と他面とが表裏の関係にある板材よりなるリードフレームと、リードフレームに搭載されて固定された電子部品と、これらリードフレームの一面側および他面側と電子部品を封止するモールド樹脂と、を備え、電子部品の一部がモールド樹脂より露出している構成を備えたものが提案されている。ここで、電子部品としては、たとえばコネクタ等の外部と接続されるものが挙げられる。
このようなモールドパッケージは、一般に、次のような製造方法により製造される。まず、リードフレームと、電子部品とを用意する。そして、リードフレームに電子部品を搭載して固定する。
次に、モールド樹脂の封止においては、上型と下型とを合致させることで上型と下型との間にキャビティを形成する金型を用意する。ここで、リードフレームの一面側に上型、リードフレームの他面側に下型を配置した状態で、上型の合わせ面および下型の合わせ面にてリードフレームの端部を挟みつつ、上型と下型とを合致させることにより、電子部品が搭載されたリードフレームをキャビティ内に設置する。
続いて、キャビティ内にモールド樹脂を注入して充填することにより、電子部品が搭載されたリードフレームをモールド樹脂で封止する。このとき、電子部品をモールド樹脂より露出させるために、電子部品はリードフレームの端部に位置させ、この電子部品を上型および下型の両合わせ面で挟みつけた状態で、モールド樹脂を充填するのが通常である(たとえば特許文献1参照)。
そうすることにより、電子部品におけるキャビティとは反対側が、当該キャビティの外部に位置した状態でモールド樹脂封止が行われるため、電子部品の一部がモールド樹脂より露出した封止形態が実現される。
特開2010−98097号公報
しかしながら、上記従来のモールド樹脂の封止方法では、電子部品が上型、下型の両合わせ面で挟み付けられることにより、金型からの締め付け力、つまり型締め力を受けるので、電子部品にダメージが生じやすい。そのため、緩衝材を介して電子部品の挟み付けを行う等の対策が必要となるが、緩衝材を介在させる場合には、樹脂の漏れやコストアップ等が生じやすい。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、リードフレームに搭載された電子部品の一部が露出するようにモールド樹脂で封止されたモールドパッケージにおいて、モールド工程時における金型の型締め力により電子部品にダメージを与えることなく、モールド樹脂による封止を行えるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、一面(10a)と他面(10b)とが表裏の関係にある金属製の板材よりなるリードフレーム(10)と、根元側が前記リードフレームに固定され先端側が前記リードフレームの一面上に延びるとともに当該リードフレームの一面とは直交方向にバネ弾性を有するバネ部材(60)と、電子部品(20)とを用意する部材用意工程と、
バネ部材の先端側に電子部品を搭載して固定する搭載工程と、
上型(101)と下型(102)とを合致させることで上型と下型との間にキャビティ(103)を形成するものであって、上型のうちキャビティに位置する部位にはキャビティ外に開口し電子部品に対応した開口サイズの開口部(104)が設けられている金型(100)を用意する金型用意工程と、
電子部品が搭載されたリードフレームの一面側に上型を配置し、当該リードフレームの他面側に下型を配置した状態で、上型の合わせ面(101a)および下型の合わせ面(102a)にてリードフレームの端部を挟みつつ、上型と下型とを合致させることにより、電子部品が搭載されたリードフレームをキャビティ内に設置するとともに、この設置時においては、電子部品が前記開口部に挿入された状態で、バネ部材のバネ弾性によって上型に押し付けられて密着することにより、電子部品によって開口部が閉塞されつつ、電子部品におけるリードフレームとは反対側が開口部からキャビティ外部に露出した状態とする金型設置工程と、
続いて、キャビティ内にモールド樹脂(30)を注入して充填することにより、上記のリードフレームの一面側および他面側、バネ部材、および電子部品を、モールド樹脂で封止するモールド工程と、を備えることを特徴とするモールドパッケージの製造方法が提供される。
それによれば、金型へのワークの設置においては、バネ部材のバネ弾性により電子部品が上型に密着して開口部を閉塞し、且つ、上型の開口部から電子部品が露出した状態となる。
また、この開口部は、上型における下型との合わせ面ではなくキャビティに位置する部位に設けられている。そのため、電子部品が上下型の合わせ面に挟み付けられた状態とされることなく、モールド樹脂による封止が行われ、電子部品におけるリードフレームとは反対側がモールド樹脂より露出した状態のパッケージができあがる。
よって、本発明の製造方法によれば、リードフレームに搭載された電子部品の一部が露出するようにモールド樹脂で封止されたモールドパッケージにおいて、モールド工程時における金型の型締め力により電子部品にダメージを与えることなく、モールド樹脂による封止を行うことができる。
また、従来では、電子部品の配置位置は、リードフレームの端部にせざるを得なかったが、本発明によれば、キャビティに開口部を設けることで、リードフレームの中央部側に電子部品を配置することが可能になるという利点もある。
ここで、請求項2に記載の発明のように、前記部材用意工程では、バネ部材を、リードフレームの一部を曲げてリードフレームの一面上に延ばした板バネ形状のものとして用意することが好ましい。
もともと、リードフレームは金属製板状をなすものであるから、リードフレームの一部を板バネとし、これをバネ部材とすることで、別体のバネ部材をリードフレームに接続する場合に比べて、容易且つ簡素な構成にてバネ部材を用意することができる。
さらに、前記モールド工程では、リードフレームの一面側よりもリードフレームの他面側の方がキャビティ内を流れるモールド樹脂の流量が多くなるようにしてもよいし(請求項3に記載の発明)、さらには、下型のうちキャビティに位置する部位を、上型に向かって移動させて、キャビティ内のモールド樹脂を圧縮するようにしてもよい(請求項4に記載の発明)。
それによれば、モールド工程中のキャビティ内にて、リードフレーム全体が、モールド樹脂とともに上型の方向へ押される。それゆえ、電子部品の上型への密着性が向上するので、開口部からのモールド樹脂の漏れ防止という点で効果が期待できる。
請求項6に記載の発明では、一面(10a)と他面(10b)とが表裏の関係にある金属製の板材よりなるリードフレーム(10)と、根元側がリードフレームに固定され先端側がリードフレームの一面上に延びるとともに当該一面とは直交方向にバネ弾性を有するバネ部材(60)と、バネ部材の先端側に搭載されて固定された電子部品(20)と、これらリードフレームの一面側および他面側、バネ部材、および電子部品を封止するモールド樹脂(30)と、を備え、電子部品におけるリードフレームとは反対側がモールド樹脂より露出していることを特徴とするモールドパッケージが提供される。
本発明のモールドパッケージは、上記請求項1に記載の製造方法により適切に製造されるものであるから、本発明によっても、モールド工程時における金型の型締め力により電子部品にダメージを与えることなく、モールド樹脂による封止を行うことができるという効果が発揮される。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明の第1実施形態にかかるモールドパッケージの概略断面構成を示す図である。 図1中のバネ部材の上視概略平面図である。 上記第1実施形態にかかるモールドパッケージの製造方法を示す工程図である。 図3(b)における上型の開口部の上視概略平面図である。 上記第1実施形態の製造方法における電子部品による開口部の閉塞形態のバリエーションを示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態にかかるモールドパッケージの製造方法の要部を示す概略断面図である。 本発明の第3実施形態にかかるモールドパッケージの製造方法の要部を示す概略断面図である。 本発明の第4実施形態にかかるモールドパッケージの製造方法の要部を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態にかかるモールドパッケージS1について、図1、図2を参照して述べる。なお、図2では、電子部品20およびボンディングワイヤ50は一点鎖線にて示してある。このモールドパッケージS1は、たとえば自動車等の車両に搭載されるECU等の電子装置の構成要素として用いられる。
本実施形態のモールドパッケージS1は、大きくは、リードフレーム10と、このリードフレーム10に搭載された電子部品20と、この電子部品20の一部が露出するようにリードフレーム10および電子部品20を封止するモールド樹脂30と、を備えて構成されている。
リードフレーム10は、一面10aと他面10bとが表裏の関係にある金属製の板材よりなる。このリードフレーム10は、電子部品20やその他の搭載部品40が搭載されるアイランド部11と、アイランド部11の外側に配置されたリード部12と、により構成されている。
ここで、リード部12は、アイランド部11およびアイランド部11に搭載されている電子部品20、搭載部品40を、当該リード部12を介して外部に接続する機能を有するものである。具体的には、アイランド部11は、リード部12よりも比較的面積が大きいもので、リード部12は、アイランド11側から外側に延びる細長板状をなすものとされている。
そして、これらアイランド部11およびリード部12は、モールド樹脂30で封止される前は、図示しない外枠やタイバー等により連結されて一体化されたものであり、モールド樹脂30の封止後に、これら外枠やタイバーをカットすることで、互いに分離したものとされる。したがって、図1に示されるモールドパッケージS1においては、アイランド部11とリード部12とは分離した状態とされている。
このようなリードフレーム10は、銅や42アロイ等の金属製の板材を、エッチングやプレス等により、アイランド部11およびリード部12の形状にパターニングすることにより形成される。
このようなパターニングされた板材としてのリードフレーム10においては、一面10aおよび他面10bに直接、搭載部品40が実装されている。この搭載部品40としては、ICチップ、センサチップ、回路基板、抵抗素子、コンデンサ等の表面実装部品が挙げられ、この搭載部品40は、ワイヤボンディング50やバンプを介したフリップチップ実装等によりリードフレーム10に接続されている。
そして、搭載部品40とリード部12との間、および、アイランド部11とリード部12との間は、図1に示されるように、ワイヤボンディング50により結線され、電気的に接続されている。
また、電子部品20は、リードフレーム10の一面10a、ここではアイランド部11の一面10a側に搭載されている。ここでは、電子部品20は、搭載部品40よりもモールド樹脂30の外面方向に位置しており、搭載部品40よりもリードフレーム10から離れた位置にある。
そして、この電子部品20におけるリードフレーム10とは反対側がモールド樹脂30より露出している。ここでは、電子部品20は、外部との接続を行うコネクタとして構成されたものであり、このコネクタにおける外部との接続部がモールド樹脂30より露出している。
モールド樹脂30内にて、この電子部品20とリードフレーム10との間にバネ部材60が介在しており、電子部品20は、このバネ部材60を介してリードフレーム10の一面10a(ここではアイランド部11の一面10a)側に支持されている。
ここで、バネ部材60は、根元側がリードフレーム10のアイランド部11に固定され先端側がリードフレーム10の一面10a上に延びるとともに当該一面10aとは直交方向(つまり、リードフレーム10の厚さ方向)にバネ弾性を有するものである。
そして、電子部品20は、このバネ部材60の先端側に搭載されて固定されている。ここで、電子部品20とバネ部材60との固定は、たとえば、はんだや樹脂等の接着剤を用いた接着により成されている。また、電子部品20とアイランド部11とは、ボンディングワイヤ50を介して結線されることにより電気的に接続されている。
なお、このアイランド部11には、図示しない導体よりなる配線パターンが形成され、各搭載部品40、電子部品20は、ボンディングワイヤ50や、当該配線パターンにより電気的に接続されて回路を構成している。
本実施形態のバネ部材60は、図1、図2に示されるように、リードフレーム10のアイランド部11の一部を曲げてリードフレーム10の一面10a上に延ばした板バネ形状のものとして構成されている。ここでは、バネ部材60は、2本の短冊板状のものがアイランド部11の一面10a側から上方に向かって間隔が狭くなっていく「ハ」の字形状を構成している。
具体的には、本実施形態のバネ部材60は、次のようにして形成される。図2に示されるように、アイランド部11に切り込みを入れて、根元側がアイランド部11に固定され、先端側が自由端である短冊板としてのバネ部材60を形成する。そして、このバネ部材60を根元側にて、リードフレーム10の一面10a上に向かって曲げ加工することで、バネ部材60とリードフレーム10の一面10aとが交差した配置とする。
ここでは、図1に示されるように、リードフレーム10の厚さ方向断面から視たとき、リードフレーム10の一面10aに対して2個のバネ部材60が「ハ」の字形状となるように、バネ部材60とリードフレーム10の一面10aとが斜めに交差している。なお、この交差角度は直角でもよい。
さらに、本実施形態では、バネ部材60の先端側を、板面がリードフレーム10の一面10aと平行な方向となるように曲げている。そして、このバネ部材60の先端側におけるリードフレーム10の一面10aとがと平行な面が、電子部品20を支持する支持面61として構成されている。このような切り込み加工、曲げ加工により、本実施形態のバネ部材60ができあがる。
また、このようなバネ部材60に対しては、電子部品20を接着して固定することで、電子部品20とリードフレーム10との機械的な接続を行う。その後、この電子部品20とリードフレーム10のアイランド部11との間でワイヤボンディングを行って、ボンディングワイヤ50を形成することで、電子部品20とアイランド部11との電気的な接続がなされる。
ここで、図1の例では、電子部品20に対向するアイランド部11の部位は、ディプレス加工されているが、当該アイランド部11の部位は、ディプレス加工されないものであってもよい。つまり、図1において、アイランド部11の全体が平板形状であるものであってもよい。
そして、モールド樹脂30は、リードフレーム10の一面10a側および他面10b側、搭載部品40、バネ部材60、電子部品20、およびボンディングワイヤ50等の各接続部を封止している。ここで、上記したが、電子部品20におけるリードフレーム10とは反対側がモールド樹脂30より露出している。
また、リードフレーム10のリード部12におけるアイランド部11とは反対側の部位が、モールド樹脂30より突出しており、このリード部12における突出部は、外部に接続される部位、すなわちアウターリードとして構成されている。このモールド樹脂30は、エポキシ樹脂等の典型的な樹脂材料よりなり、後述するトランスファーモールド法等により成形されるものである。
このように、本実施形態のモールドパッケージS1は、一面10aと他面10bとが表裏の関係にある金属製の板材よりなるリードフレーム10と、根元側がリードフレーム10に固定され先端側がリードフレーム10の一面10a上に延びるとともに当該一面10aとは直交方向にバネ弾性を有するバネ部材60と、バネ部材60の先端側に搭載されて固定された電子部品20と、これらリードフレーム10の一面10a側および他面10b側、バネ部材60、および電子部品20を封止するモールド樹脂30と、を備え、電子部品20におけるリードフレーム10とは反対側がモールド樹脂30より露出していることを特徴とする。
次に、このような本実施形態のモールドパッケージS1の製造方法について、図3、図4、図5を参照して述べる。なお、図3では、上記図1と同様に、リードフレーム10の一面10aに直交する断面(リードフレーム10の厚さ方向断面)に対応して、各工程のワークを示している。
まず、本実施形態の部材用意工程では、一面10aと他面10bとが表裏の関係にある金属製の板材よりなるリードフレーム10と、根元側がリードフレーム10に固定され先端側がリードフレーム10の一面10a上に延びるとともにリードフレーム10の一面10aとは直交方向にバネ弾性を有するバネ部材60と、電子部品20とを用意する。
本実施形態の部材用意工程では、上述のように、バネ部材60を、リードフレーム10(ここでは、アイランド部11)の一部を曲げてリードフレーム10の一面10a上に延ばした板バネ形状のものとして用意する。また、本工程では、さらに、上記搭載部品40を用意する。
そして、図3(a)に示されるように、搭載工程では、バネ部材60の先端側に電子部品20を搭載して固定する。本実施形態の搭載工程では、さらに、電子部品20とリードフレーム10のアイランド部10との間でワイヤボンディングを行い、ボンディングワイヤ50による結線を行う。
一方で、本実施形態では、リードフレーム10の一面10aと他面10bとにそれぞれ、ワイヤボンディングやフリップチップ実装等の方法を用いて、上記した各搭載部品40を実装する。
次に、図3(b)に示される金型100を用意する。この金型用意工程では、上型101と下型102とを合致させることで上型101と下型102との間にキャビティ103を形成する金型100を用意する。
本実施形態では、さらに、図3(b)、図4、図5に示されるように、この金型100において、上型101のうちキャビティ103に位置する部位にはキャビティ103外に開口し電子部品20に対応した開口サイズの開口部104が設けられているものとする。
この開口部104の開口サイズは、電子部品20のうち外部と接続される部位(たとえばコネクタにおけるコネクタピン等)が、当該開口部104から露出するとともに、上型101に電子部品20を密着させることで電子部品20によって閉塞可能な大きさであればよい。また、開口形状は図示例に限定されることなく、四角形でもよいし、その他の多角形、円形等でもよい。
ここでは、金型100は、典型的なトランスファーモールド法に用いられるものである。具体的には、キャビティ103の外周にて上型101、下型102はそれぞれ合わせ面101a、102aを有し、この合わせ面101a、102a同士が接触して、締め付けられるものである。また、キャビティ103の外周には、キャビティ103にモールド樹脂30を注入するゲート105が設けられている。
そして、図3(b)に示されるように、上記電子部品20等が搭載されたリードフレーム10としてのワークを、金型100に設置する金型設置工程を行う。この金型設置工程では、電子部品20が搭載されたリードフレーム10の一面10a側に上型101を配置し、当該リードフレーム10の他面10b側に下型102を配置した状態とする。
そして、この状態で、上型101の合わせ面101aおよび下型102の合わせ面102aにてリードフレーム10の端部(ここではリード部12のアウターリード部分)を挟みつつ、上型101と下型102とを合致させる。これにより、電子部品20が搭載されたリードフレーム10をキャビティ103内に設置する。
また、この金型設置工程では、当該設置時において、電子部品20が上型101の開口部104に挿入された状態とする。この状態では、バネ部材60のバネ弾性によって電子部品20が上型101に押し付けられて密着することにより、電子部品20によって開口部104が閉塞される。それとともに、電子部品20におけるリードフレーム10とは反対側が開口部104からキャビティ103外部に露出した状態とされる。
このような電子部品20が開口部104を閉塞している状態が、図4および図5に示される。なお、図4は当該状態を図1中の上方から視たときの図、図5は当該状態をリードフレーム10の厚さ方向断面で表した図である。ここで、電子部品20の形状やサイズによって、電子部品20が開口部104を閉塞する形態は、図5(a)、(b)、(c)に示されるような種々の形態を採ることが可能である。
この図5に示される各例においては、本実施形態においてリードフレーム10の一部として構成されているバネ部材60は、リードフレーム10の板厚方向にバネ弾性を発揮し、電子部品20を上型101に押し付け、電子部品20により開口部104を閉塞している。
図5(a)に示される例では、電子部品20におけるリードフレーム10とは反対側の面が、開口部104の開口サイズよりも大きいため、上型101における開口部104の縁部に密着し、開口部104を閉塞する形態とされている。
図5(b)に示される例では、電子部品20の外郭形状およびサイズが、開口部104の開口形状およびサイズと一致することで、電子部品20が開口部104に入り込み、開口部104の内面と電子部品20とが密着して、開口部104が閉塞される形態とされている。
図5(c)に示される例では、電子部品20のうちリードフレーム10とは反対側の部位が、開口部104の開口サイズよりも小さく、開口部104に入り込んでいる。一方、電子部品20のうちリードフレーム側が開口部104の開口サイズよりも大きく張り出しており、この張り出し部21が、上型101における開口部104の縁部に密着することで、開口部104の閉塞を行う形態とされている。もちろん、この図5以外の形態も可能であることは言うまでもない。
こうして、金型設置工程を行った後、続いて、図3(c)に示されるように、モールド工程を行う。このモールド工程では、ゲート105からキャビティ103内にモールド樹脂30を注入して、キャビティ103内をモールド樹脂30で充填する。それにより、リードフレーム10の一面10a側および他面10b側、バネ部材60、および電子部品20、さらにその他搭載部品40等を、モールド樹脂30で封止する。
このとき、電子部品20が上型101に押し付けられて密着し開口部104を閉塞した状態で、モールド樹脂30の充填がなされるので、モールド樹脂30は開口部104から漏れることなく、キャビティ103の全体に充填される。一方で、電子部品20のうち開口部104から露出する部位は、モールド樹脂30で封止されない。
このモールド工程の終了にともない、金型100からワークを採りだす。その後は、上記したように、リードフレーム10における上記外枠やタイバーのカットを行うことにより、本実施形態のモールドパッケージS1ができあがる。
このように、本実施形態のモールドパッケージの製造方法は、上記部材用意工程にて各部材10、20、40、60を用意した後に、上記搭載工程を行い、一方で、金型用意工程にて金型100を用意し、しかる後に、上記金型設置工程、上記モールド工程を順次行うものである。
ところで、本実施形態によれば、金型100へのワークの設置においては、バネ部材60のバネ弾性により電子部品20が上型101に密着して開口部104を閉塞し、且つ、上型101の開口部104から電子部品20が露出した状態となる。そのため、モールド工程では、開口部104からのモールド樹脂30の漏れは生じない。
また、この開口部104は、上型101における下型102との合わせ面101aではなくキャビティ103に位置する部位に設けられている。そのため、電子部品20が上下型101、102の合わせ面101a、102aに挟み付けられた状態とされることなく、モールド樹脂30による封止が行われ、電子部品20におけるリードフレーム10とは反対側がモールド樹脂30より露出した状態のパッケージS1ができあがる。
よって、本実施形態の製造方法によれば、リードフレーム10に搭載された電子部品20の一部が露出するようにモールド樹脂30で封止されたモールドパッケージS1において、モールド工程時における金型100の型締め力により電子部品20にダメージを与えることなく、モールド樹脂30による封止を行うことができる。
なお、電子部品20はバネ部材60のバネ弾性力により上型101に押し付けられるものの、このバネ弾性力は上記した金型100を合致するときの型締め力に比べれば大幅に小さいものであるから、電子部品20へのダメージは問題ない。
また、従来では、電子部品20の配置位置は、リードフレーム10の端部、具体的にはアイランド部11の端部にせざるを得なかったが、本実施形態によれば、キャビティ103に開口部104を設けることで、リードフレーム10の中央部側に電子部品20を配置することが可能になるという利点もある。
また、本実施形態では、部材用意工程では、バネ部材60を、リードフレーム10の一部を曲げてリードフレーム10の一面10a上に延ばした板バネ形状のものとして用意している。
もともと、リードフレーム10は金属製板状をなすものであるから、リードフレーム10の一部を板バネとし、これをバネ部材60とすることで、別体のバネ部材をリードフレーム10に接続する場合に比べて、容易且つ簡素な構成にてバネ部材60を用意することができる。
また、本実施形態の製造方法において、モールド工程では、リードフレーム10の一面10a側よりもリードフレーム10の他面10b側の方が、キャビティ103内を流れるモールド樹脂30の流量が、多くなるようにすることが望ましい。
上述したように、モールド工程では、リードフレーム10の一面10a側にてバネ部材60に支持された電子部品20が、上型101に密着することで、上型101の開口部104を電子部品20で閉塞している。
このとき、リードフレーム10の一面10a側よりもリードフレーム10の他面10b側の方が、キャビティ103内を流れるモールド樹脂30の流量が、多くなるようにすれば、モールド工程中のキャビティ103内にて、リードフレーム10の他面10b側におけるモールド樹脂30の圧力が、リードフレーム10の一面10a側におけるモールド樹脂30の圧力よりも大きくなる。
具体的には、キャビティ103のうち下型102の部分の容積を、上型101の部分の容積よりも大きくすればよい。その結果、リードフレーム10の全体が、モールド樹脂30とともに上型101の方向へ押される。それゆえ、電子部品20の上型101への密着性が向上するので、開口部104からのモールド樹脂30の漏れを防止するという点で効果が期待できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について、図6を参照して述べる。本第2実施形態では、上記第1実施形態の製造方法において、モールド樹脂30を圧縮成形により形成するところが相違するものであり、その相違点を中心に述べることとする。
図6に示されるように、本実施形態では、金型用意工程において、上記第1実施形態の金型100の下型102を一部変形している。本実施形態の金型100においては、下型102のうちキャビティ103に位置する部位が、上型101に向かって移動することでキャビティ103内のモールド樹脂を圧縮する可動部102aとされているところが上記第1実施形態と相違するが、それ以外は同様のものである。
具体的には、この可動部102aは、下型102に設けられた挿入孔102bに対して移動可能に挿入された入れ子として構成されている。この可動部102aは、たとえばアクチュエータ等により移動するようになっている。ここで、可動部102aにおいては、キャビティ103内に位置する面が、図6中の実線位置のときを初期状態としており、図6中の破線の位置のときを圧縮状態としている。
そして、本実施形態では、この金型100に対して、電子部品20および搭載部品40が実装されたリードフレーム10、すなわちワークを、上記第1実施形態の金型設置工程と同様にして設置する。この設置状態が図6に示されており、このとき、金型100の下型102においては、可動部102aは、初期状態とされている。
そして、モールド工程では、まず、キャビティ103にモールド樹脂30を注入し、キャビティ103全体をモールド樹脂30で充填する。その後、下型102のうちキャビティ103に位置する可動部102aを、上型101側に向かって上記圧縮状態まで移動させることにより、キャビティ内103のモールド樹脂30を圧縮する。これが、本実施形態のモールド工程である。
この可動部102aによる圧縮の後、封止が行われたワークを金型100より取り出す。その後は、上記第1実施形態と同様に、リードフレーム10における上記外枠やタイバーのカットを行うことにより、本実施形態においても、上記図1に示したものと同様のモールドパッケージができあがる。
ところで、上述したが、モールド工程では、リードフレーム10の一面10a側にてバネ部材60に支持された電子部品20が、上型101に密着することで、上型101の開口部104を電子部品20で閉塞する。
このとき、本実施形態のモールド工程では、下型102の可動部102aを、上型に向かって移動させて、キャビティ102内のモールド樹脂30を圧縮するようにしているので、モールド工程中のキャビティ103内にて、リードフレーム10を含むワーク全体が、モールド樹脂30とともに上型の方向へ押される。それゆえ、電子部品20の上型101への密着性が向上するので、開口部104からのモールド樹脂の漏れ防止という点で効果が期待できる。
なお、本実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、モールド工程では、リードフレーム10の一面10a側よりもリードフレーム10の他面10b側の方が、キャビティ103内を流れるモールド樹脂30の流量が、多くなるようにしてもよい。そして、この場合にも、キャビティ103全体をモールド樹脂30で充填した後、可動部102aによるモールド樹脂30の圧縮を行ってもよい。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について、図7を参照して述べる。本第3実施形態では、上記第1実施形態の製造方法における部材用意工程において、リードフレーム10の一部を変形したところが相違するものであり、その相違点を中心に述べることとする。
図7に示されるように、本実施形態の部材用意工程では、リードフレーム10として、バネ部材60の他にも、リードフレーム10の一面10aとは直交方向にバネ弾性を有するバネ弾性部12aを備えたものを用意する。
このバネ弾性部12aは、リードフレーム10のうち上型101の合わせ面101aおよび下型102の合わせ面102aにて挟み付けられる端部、すなわちリードフレーム10のリード部12のアウターリード部分と、バネ部材60が固定されている部位との間の部位に設けられている。
具体的には、バネ弾性部12aは、リード部12のインナーリード部分であり、このインナーリード部分をリードフレーム10の厚さ方向にディプレス加工して曲げた形状とすることにより構成されている。
なお、図7では、バネ弾性部12aは、リードフレーム10の他面10b側(下型102側)に凸となるようにディプレス加工されているが、これとは逆に、リードフレーム10の一面10a側(上型101側)に凸となるようにディプレス加工されたものであってもよい。
そして、本実施形態では、部材用意工程にて、このバネ弾性部12aを有するリードフレーム10を用意し、このリードフレーム10に対して、上記第1実施形態と同様に、上記搭載工程を行い、続いて、上記金型設置工程に供する。図7では、このリードフレーム10が金型100に支持された状態が示されている。
この状態では、バネ部材60のバネ弾性により、電子部品20が上型に押し付けられているが、同時に、電子部品20に対しては、バネ弾性部12aのバネ弾性が、バネ部材60のバネ弾性と同方向に作用している。
そして、本実施形態においても、金型設置工程の後、上記モールド工程を行い、その後は、上記第1実施形態と同様に、リードフレーム10における上記外枠やタイバーのカットを行うことにより、本実施形態のモールドパッケージができあがる。なお、このモールドパッケージにおいては、インナーリードにバネ弾性部12aが形成されていること以外は、上記図1と同様の構成とされる。
ところで、本実施形態によれば、部材用意工程では、リードフレーム10として、当該リードフレーム10のうち上型101の合わせ面101aおよび下型102の合わせ面102aにて挟み付けられる端部(ここではリード部12)とバネ部材60が固定された部位との間の部位に、上記バネ弾性部12aが設けられているものを、用意するようにしている。
モールド工程中には、バネ部材60のバネ弾性やモールド樹脂30の圧力により、電子部品20が上型101に押し付けられるが、本実施形態では、この押し付け力が過大であったり、過小であったりした場合には、バネ弾性部12aのバネ弾性が緩衝機能を発揮することによって当該押し付け力の調整が行われる。
その結果、本実施形態によれば、当該押し付け力が過大となって電子部品20にダメージが発生するのを抑制したり、当該押し付け力が過小となって電子部品20と上型101とが密着不足となり、開口部104からにモールド樹脂30が漏れたりする等の問題を極力防止することが可能となる。
なお、本第3実施形態は、リードフレーム10にバネ弾性部12aを設けるものであるから、上記第1実施形態以外にも、上記第2実施形態とも組み合わせて適用できることはもちろんである。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について、図8を参照して述べる。本第4実施形態では、上記第1実施形態において、電子部品20をコネクタ以外のものとしたところが相違するものであり、その相違点を中心に述べることとする。
図8に示されるように、本実施形態では、電子部品20を、基板21と、この基板21に実装された実装部品22とにより構成されたものとしている。基板21としては、たとえば金属板、回路基板等が挙げられる。また、実装部品22は、基板21におけるリードフレーム10とは反対側の面である実装面に搭載されており、このような実装部品22としては、たとえば半導体チップ、抵抗素子、コンデンサ等が挙げられる。
この場合、基板21の平面サイズは、開口部104の開口サイズよりも大きく、基板21における実装部品22の実装面の周辺部が、上型101における開口部104の縁部に密着している。また、実装部品22は、開口部104の開口サイズよりも小さく、開口部104に挿入されて外部に露出するようになっている。
そして、基板21におけるリードフレーム10側の面、すなわち実装面とは反対側の面に、バネ部材60の支持面61に接着されることにより、基板21は、バネ部材60のバネ弾性力を受けて、上型101に密着している。また、この基板21とリードフレーム10のアイランド部11とがボンディングワイヤ50により結線されることで、電気的に接続されている。
図8では、本実施形態の金型設置工程の状態が示されているが、本実施形態のモールドパッケージも、上記第1実施形態と同様に、上記部材用意工程、上記搭載工程、上記金型用意工程、上記金型設置工程、上記モールド工程を行うことにより製造される。
本実施形態のモールドパッケージの場合、電子部品20のうち開口部104から露出する基板21の実装面および実装部品22が、モールド樹脂30から露出した封止形態とされること以外は、上記図1の構成と同様である。
なお、モールド樹脂30から一部が露出する電子部品20としては、上記コネクタおよび図8のものに限定するものではない。電子部品20形状やサイズとしては、適宜変更が可能であり、それに伴って、電子部品20が上型101に密着しつつ、電子部品20におけるリードフレーム10とは反対側の部位が開口部104より露出するように、開口部104の形状やサイズを適宜変更してやればよい。
また、本第4実施形態は、電子部品20をコネクタ以外のものとしたものであるから、上記第1実施形態以外にも、上記第2実施形態、上記第3実施形態とも組み合わせて適用できることはもちろんである。
(他の実施形態)
なお、バネ部材60は、1個の電子部品20に対して1個のものであってもよいが、複数個有る方が電子部品20の支持が安定しやすい。バネ部材60が複数個ある場合は、各バネ部材60のバネ弾性力は、異なるものであってもよい。
たとえば、モールド工程中において、モールド樹脂30から受ける圧力が、1個の電子部品20において部分的に異なると、電子部品20が傾いて開口部104の閉塞が不十分となり、モールド樹脂30の漏れが生じる恐れがある。これに対して、複数個の各バネ部材60のバネ弾性力を異ならせたものとすることで、当該圧力の差異を吸収し、上記電子部品20の傾き防止が可能となる。
また、モールドパッケージとしては、一部がモールド樹脂30から露出する電子部品20が、リードフレーム10の一面10a側(つまり、上型101側)に複数個配置されたものであってもよい。この場合、各電子部品20に対して、上記バネ部材60を設けるとともに、金型100においては、各電子部品20に対応して上型101に開口部104を設けてやればよい。
また、リードフレーム10に搭載されるものとしては、少なくともバネ部材60を介して搭載される電子部品20があればよく、それ以外の上記搭載部品40は無い構成であってもよい。
また、上記各実施形態では、バネ部材60は、リードフレーム10の一部を曲げてリードフレーム10の一面10a上に延ばした板バネ形状のものであり、リードフレーム10と一体のものであった。これに対して、バネ部材60は、リードフレーム10とは別体の板バネ、コイルバネ、またはゴム等の弾性体よりなるものであってもよい。この場合、この別体のバネ部材60を、接着や溶接等の接続方法によってリードフレーム10に固定してやればよい。
また、上記した各実施形態同士の組み合わせ以外にも、上記各実施形態は、可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
10 リードフレーム
10a リードフレームの一面
10b リードフレームの他面
20 電子部品
30 モールド樹脂
60 バネ部材
100 金型
101 上型
102 下型
103 キャビティ
104 開口部

Claims (7)

  1. 一面(10a)と他面(10b)とが表裏の関係にある金属製の板材よりなるリードフレーム(10)と、根元側が前記リードフレームに固定され先端側が前記リードフレームの一面上に延びるとともに当該リードフレームの一面とは直交方向にバネ弾性を有するバネ部材(60)と、電子部品(20)とを用意する部材用意工程と、
    前記バネ部材の先端側に前記電子部品を搭載して固定する搭載工程と、
    上型(101)と下型(102)とを合致させることで前記上型と前記下型との間にキャビティ(103)を形成するものであって、前記上型のうち前記キャビティに位置する部位には前記キャビティ外に開口し前記電子部品に対応した開口サイズの開口部(104)が設けられている金型(100)を用意する金型用意工程と、
    前記電子部品が搭載された前記リードフレームの一面側に前記上型を配置し、当該リードフレームの他面側に前記下型を配置した状態で、前記上型の合わせ面(101a)および前記下型の合わせ面(102a)にて前記リードフレームの端部を挟みつつ、前記上型と前記下型とを合致させることにより、前記電子部品が搭載された前記リードフレームを前記キャビティ内に設置するとともに、
    この設置時においては、前記電子部品が前記開口部に挿入された状態で、前記バネ部材のバネ弾性によって前記上型に押し付けられて密着することにより、前記電子部品によって前記開口部が閉塞されつつ、前記電子部品における前記リードフレームとは反対側が前記開口部から前記キャビティ外部に露出した状態とする金型設置工程と、
    続いて、前記キャビティ内にモールド樹脂(30)を注入して充填することにより、前記リードフレームの一面側および他面側、前記バネ部材、および前記電子部品を、前記モールド樹脂で封止するモールド工程と、
    を備えることを特徴とするモールドパッケージの製造方法。
  2. 前記部材用意工程では、前記バネ部材を、前記リードフレームの一部を曲げて前記リードフレームの一面上に延ばした板バネ形状のものとして用意することを特徴とする請求項1に記載のモールドパッケージの製造方法。
  3. 前記モールド工程では、前記リードフレームの一面側よりも前記リードフレームの他面側の方が前記キャビティ内を流れる前記モールド樹脂の流量が多くなるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のモールドパッケージの製造方法。
  4. 前記モールド工程では、前記下型のうち前記キャビティに位置する部位を、前記上型に向かって移動させて、前記キャビティ内の前記モールド樹脂を圧縮するようにすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のモールドパッケージの製造方法。
  5. 前記部材用意工程では、前記リードフレームとして、
    当該リードフレームのうち前記上型の合わせ面および前記下型の合わせ面にて挟み付けられる端部と前記バネ部材が固定された部位との間の部位に、前記リードフレームの一面とは直交方向にバネ弾性を有するバネ弾性部(12a)が設けられているものを、用意するようにしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のモールドパッケージの製造方法。
  6. 一面(10a)と他面(10b)とが表裏の関係にある金属製の板材よりなるリードフレーム(10)と、
    根元側が前記リードフレームに固定され先端側が前記リードフレームの一面上に延びるとともに当該一面とは直交方向にバネ弾性を有するバネ部材(60)と、
    前記バネ部材の先端側に搭載されて固定された電子部品(20)と、
    これらリードフレームの一面側および他面側、前記バネ部材、および前記電子部品を封止するモールド樹脂(30)と、を備え、
    前記電子部品における前記リードフレームとは反対側が前記モールド樹脂より露出していることを特徴とするモールドパッケージ。
  7. 前記バネ部材は、前記リードフレームの一部を曲げて前記リードフレームの一面上に延ばした板バネ形状のものとして構成されるものであることを特徴とする請求項6に記載のモールドパッケージ。
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