JP2013171220A - 光ファイバケーブル - Google Patents

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Naoto Ito
直人 伊藤
Takashi Matsuzawa
隆志 松澤
Masashi Ono
昌史 大野
Satoru Shiobara
悟 塩原
Naoki Okada
直樹 岡田
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Fujikura Ltd
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Abstract

【課題】外被押出成形時の樹脂圧を受けてもスロット溝を縦添えテープで被覆することができ、また、外被を剥ぎ取ってスロットコアから光ファイバを取り出す中間後分岐作業のし易い光ファイバケーブルを提供する。
【解決手段】矩形断面形状とされたスロットコア1の中心に抗張力体2が埋設されると共に両スロットコア短辺1a、1bにそれぞれスロット溝3、4が形成され、該スロット溝内に光ファイバ5が収納され、該スロットコア全体を外被6で被覆してなる光ファイバケーブル。外被とスロットコアの間には、スロット溝を覆う縦添えテープ11、12が設けられ、該縦添えテープは、一方のスロット溝3と他方のスロット溝4をそれぞれ覆う2枚のテープからなり、各縦添えテープの幅をW、スロットコア短辺の長さをa、スロットコア長辺の長さをbとした時に、これらを所定の関係とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビル等の構内配線に使用される光ファイバケーブルに関する。
例えば、ビル等の構内配線に使用される光ファイバケーブルには、既存の電話線が配線されたCD管への追加敷設作業に適した構造と、任意の階での活線を含むケーブルを中間分岐して内部の光ファイバを取り出し、その階に引き込む中間後分岐作業のし易さが求められる。
例えば、スロットコアに二つの溝を形成し、そのスロットコア全周を外被と熱融着しない縦添えテープで被覆し、外被にはスロットコア用樹脂に比べて融点の高い樹脂材を用いることで、外被とスロットコアとの分離性を容易にした光ファイバケーブルが用いられる。
この光ファイバケーブルにおいて、1枚の縦添えテープでスロットコア全周を覆う場合、スロットコアよりも大きく形付けられた縦添えテープを使用すると、スロットコアに縦添えテープを密着させた際に生じる余剰分がスロット溝内に落ち込み、光ファイバの伝送特性に影響を与えることがある。また、縦添えテープは、外被の押出成形時における樹脂圧でスロットコア周上を移動してしまい、外被表面側に折れ曲がり、光ファイバケーブルの機械強度を大きく低下させる原因となり得ることもある。
そこで、これらの課題を解決すべく2枚の縦添えテープを使用した光ファイバケーブルが提案されている(例えば、特許文献1等に記載)。
特開2009−271348号公報
しかし、2枚の縦添えテープを使用した場合でも、やはり樹脂圧で縦添えテープがスロットコア周上を移動してしまうため、スロット溝の真上に縦添えテープが必ずしも位置するとは限らない。そのため、スロット溝内に収納された光ファイバの一部が直接外被と接触またはスロット溝から外れてしまい、伝送特性に大きく影響を与えてしまう。
そこで、本発明は、外被押出成形時の樹脂圧を受けてもスロット溝を縦添えテープで被覆することができ、また、外被を剥ぎ取ってスロットコアから光ファイバを取り出す中間後分岐作業のし易い光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
第1の発明は、矩形断面形状とされたスロットコアの中心に抗張力体がケーブル長手方向に延在して埋設されると共に両スロットコア短辺にそれぞれケーブル長手方向に延在するスロット溝が形成され、該スロット溝内に光ファイバが収納されており、該スロットコア全体を外被で被覆してなる光ファイバケーブルにおいて、
前記外被と前記スロットコアの間には、前記スロット溝を覆う縦添えテープが設けられ、該縦添えテープは、一方のスロット溝と他方のスロット溝をそれぞれ覆う2枚のテープからなり、各縦添えテープの幅をW、スロットコア短辺の長さをa、スロットコア長辺の長さをbとした時に、
a+(3/2)b≦W≦a+2b若しくは2a+b≦W≦a+2b
の何れかであることを特徴としている。
第2の発明は、第1の発明において、前記スロットコア長辺には、各縦添えテープの端部に接触して該縦添えテープの移動を阻止し且つ前記外被との融着部となる突起部がそれぞれ形成されていることを特徴としている。
第3の発明は、矩形断面形状とされたスロットコアの中心に抗張力体がケーブル長手方向に延在して埋設されると共に両スロットコア短辺にそれぞれケーブル長手方向に延在するスロット溝が形成され、該スロット溝内に光ファイバが収納されており、該スロットコア全体を外被で被覆してなる光ファイバケーブルにおいて、前記外被と前記スロットコアの間には、前記スロット溝を覆う縦添えテープが設けられ、該縦添えテープは、一方のスロット溝と他方のスロット溝をそれぞれ覆う2枚のテープからなり、また、各スロットコア長辺には、縦添えテープの端部に接触して該縦添えテープの移動を阻止し且つ前記外被との融着部となる突起部がそれぞれ1つ形成されており、前記各縦添えテープの幅をW、スロットコア短辺の長さをa、スロットコア長辺の長さをb、スロットコア短辺の端から遠い突起部までの長さをb’、スロットコア短辺の端から近い突起部までの長さをb’’、突起部の幅をcとした時に、
a+b’≦W≦a+b’+b’’=a+b−c
であることを特徴としている。
第4の発明は、矩形断面形状とされたスロットコアの中心に抗張力体がケーブル長手方向に延在して埋設されると共に両スロットコア短辺にそれぞれケーブル長手方向に延在するスロット溝が形成され、該スロット溝内に光ファイバが収納されており、該スロットコア全体を外被で被覆してなる光ファイバケーブルにおいて、前記外被と前記スロットコアの間には、前記スロット溝を覆う縦添えテープが設けられ、該縦添えテープは、一方のスロット溝と他方のスロット溝をそれぞれ覆う2枚のテープからなり、また、各スロットコア長辺には、各縦添えテープの端部に接触して該縦添えテープの移動を阻止し且つ前記外被との融着部となる突起部がそれぞれ2つ形成されており、前記各縦添えテープの幅をW、スロットコア短辺の長さをa、スロットコア長辺の長さをb、スロットコア短辺の端から近い突起部までの長さをb’’、突起部の幅をcとした時に、
a+b’’≦W≦a+2b’’
であることを特徴としている。
第5の発明は、第2、3、4の発明において、前記各スロットコア長辺に形成された突起部は、前記スロットコアの中心を中心点とした点対象位置に設けられていることを特徴としている。
第6の発明は、第4の発明において、前記各スロットコア長辺にそれぞれ2つ設けられた突起部は、スロットコアの中心を通りスロットコア長辺に垂直な線を挟んで対象位置に設けられていることを特徴としている。
第7の発明は、請求項2〜5の何れかに記載の光ファイバケーブルであって、前記スロットコア長辺には、外被引き裂き用のノッチが形成されており、そのノッチの位置を、前記ノッチの底部から前記スロットコア長辺までの垂直距離よりも前記突起部までの距離が長くなる位置に設けたことを特徴としている。
第1の発明の光ファイバケーブルによれば、一方のスロット溝と他方のスロット溝をそれぞれの縦添えテープで覆う2枚のテープ幅を、矩形断面形状としたスロットコアの短辺及び長辺の長さに対して適正な寸法関係とすることで、外被押出成形時の樹脂圧で縦添えテープが例え移動してもこの縦添えテープでスロット溝を覆うことができる。このため、外被樹脂がスロット溝内に入り込まないので、中間後分岐作業時にスロット溝内の光ファイバを取り出し易く、しかも光ファイバの伝送特性に影響を与えることも無い。
第2及び第3の光ファイバケーブルによれば、スロットコア長辺に、縦添えテープの端部に接触してこの縦添えテープの移動を阻止且つ外被との融着部となる突起部が設けられているので、外被押出成形時の樹脂圧が縦添えテープに作用しても、前記突起部に当たって縦添えテープの移動が阻止される。このため、各スロット溝はそれぞれの縦添えテープで被覆されることになり、外被樹脂のスロット溝内への侵入が防止され、中間後分岐作業時にスロット溝内の光ファイバを取り出し易くなる。
図1は第1の発明の光ファイバケーブルの断面図である。 図2は第1の発明の光ファイバケーブルにおける縦添えテープの長さを調整した各形態の断面図である。 図3はスロットコア長辺に突起部が形成された光ファイバケーブルの断面図である。 図4はスロットコア長辺に形成した突起部と外被に形成したノッチの位置関係を各形態別に示す要部拡大断面図である。 図5はスロットコアの中心を通りスロットコア長辺に垂直な線を挟んで同じ側に各スロットコア長辺に設けた突起部を形成した比較例の光ファイバケーブルの断面図である。 図6は第2の発明の光ファイバケーブルの断面図である。 図7は第2の発明の光ファイバケーブルにおける縦添えテープの長さを調整した各形態の断面図である。 図8は第3の発明の光ファイバケーブルの断面図である。 図9は第3の発明の光ファイバケーブルにおける縦添えテープの長さを調整した各形態の断面図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態の光ファイバケーブルは、図1に示すように、矩形断面形状とされたスロットコア1の中心Oに抗張力体2がケーブル長手方向に延在して埋設されると共に両スロットコア短辺1a、1bにそれぞれケーブル長手方向に延在するスロット溝3、4が形成され、該スロット溝3、4内に光ファイバ5が収納されており、該スロットコア1全体を外被6で被覆してなる構造とされている。
スロットコア1は、長方形状をなす矩形断面形状とされ、ケーブル長手方向に延在している。このスロットコア1の短辺(以下、スロットコア短辺という)1a、1bには、ケーブル長手方向に断面U字状のスロット溝3、4が延在するように形成されている。スロット溝3、4は、各スロットコア短辺1a、1bから抗張力体2に向かってその溝深さを深くし、底部の形状を半円弧状としている。
抗張力体2は、スロットコア1の中心Oに設けられ、ケーブル長手方向に延在している。抗張力体2には、例えば銅線等の金属線や繊維強化プラスチック(FRP)等の断面円形状のケーブルが使用される。
光ファイバ5は、例えば外径約125μmの石英系光ファイバを紫外線硬化性樹脂等で被覆した外径約250μmの光ファイバ素線や光ファイバ素線の外周面に補強用として、熱可塑性樹脂や紫外線硬化性樹脂等で被覆(オーバーコート)した、外径約500μmや外径約900μmの光ファイバ心線または光ファイバ素線を並列に配置し、紫外線硬化性樹脂等で一括被覆した光ファイバテープ心線である。図1の光ファイバ5は、各スロット溝3,4内に複数本集合して実装される。
外被6は、スロットコア1に対して押出成形することで、このスロットコア1の全周を覆うようにして形成されている。外被6には、スロットコア1の中心Oを通るスロットコア長辺方向の線X(この線を以下、ケーブル中立線という)上にテンションメンバ7、8が設けられている。テンションメンバ7、8は、各スロット溝3、4と対向する外被6の部位にそれぞれスロットコア1に設けられた抗張力体2よりも細い抗張力体としてケーブル長手方向に沿って埋設されている。
また、外被6には、抗張力体2の中心に向かって先端が尖った断面V字状のノッチ9、10がケーブル長手方向に延在するように形成されている。ノッチ9、10は、中間後分岐時に外被6を引き裂く外被引き裂き用のV溝である。かかるノッチ9、10は、スロットコア1の中心Oを通りケーブル中立線Xと垂直な線Y上に形成される。
前記外被6と前記スロットコア1の間には、スロット溝3、4を覆う縦添えテープ11、12が設けられている。縦添えテープ11、12は、一方のスロット溝3と他方のスロット溝4をそれぞれ覆う2枚のテープからなる。かかる縦添えテープ11、12は、スロットコア1に外被6を押出成形する際に、該外被6の樹脂がスロット溝3、4内に入り込まないようにする役目をし、また、中間後分岐時にスロットコア1から外被6を容易に剥ぎ取れるようにする役目をする。
前記縦添えテープ11、12は、外被6の被覆時における樹脂圧によりスロットコア周上を移動してスロット溝3、4を覆う位置からずれてしまう場合がある。スロット溝3、4が縦添えテープ11、12で覆われていないと、スロット溝3、4内の光ファイバ5の一部が直接外被6と接触またはスロット溝3、4から外れてしまい、伝送特性に大きく影響が生じる。
そこで、本実施形態では、縦添えテープ11、12の幅をW、スロットコア短辺1a、1bの長さをa、スロットコア長辺1c、1dの長さをbとした時に、
a+(3/2)b≦W≦a+2b(但し、a≦1b/2の時)若しくは2a+b≦W≦a+2b(但し、1b/2<aの時)…(関係式1)
の何れかの関係となるように設定することで、前記課題を解決している。
前記関係式1のうち、W=2a+bである場合の縦添えテープ11、12の配置状態は、図2(a)に示す通りである。この場合、2つのスロット溝3、4は、何れも2枚の縦添えテープ11、12で覆われた形態となる。また、前記関係式1のうち、2a+b<W<a+2bまたはa+(3/2)b<W<a+2bである場合の縦添えテープ11、12の配置状態は、図2(b)に示す通りである。この場合、一方のスロット溝3は一方の縦添えテープ11で覆われ、他方のスロット溝4は他方の縦添えテープ12で覆われた形態となる。また、前記関係式1のうち、W=a+2bである場合の縦添えテープ11、12の配置状態は、図2(c)に示す通りである。この場合、一方の縦添えテープ11は一方のスロット溝3を覆うと共に両スロットコア長辺1c、1dの全体を覆い、他方の縦添えテープ12も同様に他方のスロット溝4を覆うと共に両スロットコア長辺1c、1dの全体を覆う形態となる。
このように、前記関係式1とすることで、スロットコア1に外被6を押出成形しても樹脂圧で縦添えテープ11、12がスロットコア周上を移動しても必ずスロット溝3、4を被覆できるようになる。そのため、光ファイバ5が直接外被6と接触するのを回避することができると共にスロット溝3、4からのはみ出しも防止することができ、伝送特性の影響を抑制することが可能となる。
この第1実施形態の光ファイバケーブルにおいて、ケーブル敷設時や中間後分岐時に外被6を剥ぎ取った際にスロットコア1が引き抜けないようにするために、スロットコア長辺1c、1dに突起部13、14を形成する。図3は、突起部13、14を設けた場合の一例を示している。
突起部13、14は、両スロットコア長辺1c、1dに外被6へ向かって突出する断面形状を山形とした突条としてケーブル長手方向に沿って形成されている。この突起部13、14は、その先端部分の目付けを少なくすることで、突起先端部分が少量の熱量で温度上昇して融点に達するため、外被被覆時の熱により突起先端部分が溶融して外被6に対して熱融着される。その結果、スロットコア1は、突起部先端と外被6との熱融着による固定で中間後分岐時に引き抜けが防止される。
また、突起部13、14は、各縦添えテープ11、12の端部に接触して該縦添えテープ11、12の移動を阻止する。つまり、スロットコア1に外被6を押出成形した際に、樹脂圧で縦添えテープ11、12がスロットコア周上を移動するのを前記突起部13、14が防止する。図3の例では、各縦添えテープ11、13の両端部の何れもが突起部13、14に接触しているので、どちらの方向にも縦添えテープ11、13の移動を防止することができる。
前記突起部13、14と前記ノッチ9、10との位置関係は、次なる関係とすることが望ましい。中間後分岐時において、ノッチ9、10から外被6を引き裂いて外被6とスロットコア1とを剥離する際に、例えば図4(a)のようにノッチ9の真下に突起部13を配置してしまうと、ノッチ9の底部から生じる亀裂15はスロットコア1までの最短距離を走る。つまり、亀裂15は、ノッチ9の底部から突起部13の先端に向かって走ることになる。突起部13の先端部分は、外被6と熱融着されている。このため、この例では、外被6と突起部13の先端部分の熱融着箇所を剥離する必要がある。
また、図4(b)に示すように、ノッチ9の真下に突起部13が無い場合でもノッチ9の底部からの亀裂15が外被6と熱融着している突起部13の先端部分に走れば図4(a)と同様になる。そこで、図4(c)に示すように、ノッチ9の底部からスロットコア長辺1cまでの垂直距離よりも前記突起部13までの距離が長くなる位置にノッチ9を設けるようにする。同図中、線Aは、ノッチ9の底部からスロットコア長辺1cまでの垂直距離を半径とする円弧である。なお、図4では、一方のノッチ9と突起部13との関係を示したが、他方のノッチ10と他方の突起部14との関係も同じである。
図4(c)に示すように、ノッチ9、10の底部からスロットコア長辺1c、1dまでの垂直距離よりも突起部13、14までの距離が長くなる位置にノッチ9、10を設けることで、中間後分岐時に亀裂15が突起部13、14に向かうことなくスロットコア長辺1c、1dと垂直な方向に走ることから、外被6をスロットコア1から剥ぎ取り易くなる。
各スロットコア長辺1c、1dに設けられた2つの突起部13、14は、スロットコア1の中心Oを中心点とした点対称位置に設けることが望ましい。例えば、図5に示すように、2つの突起部13、14が何れもスロットコア1の中心Oを通りケーブル中立線Xと垂直な線Yに対して片側に形成されていると、これら2つの突起部13、14の突起先端部との融着により、突起部13、14が設けられている片側の外被6の剥離が困難になる。また、この場合、2枚の縦添えテープ11、12のそれぞれの幅が異なるものを使用しなくてはならず、同一サイズの縦添えテープ11、12を使用できなくなり、コスト面で悪化する。
そこで、図3で示した如く各スロットコア長辺1c、1dに設けられた2つの突起部13、14をスロットコア1の中心Oを中心点とした点対称位置に設ければ、中間後分岐時における外被6の剥ぎ取り作業が容易になる。また、2枚の縦添えテープ11、12のテープ幅を同じにすることができるため、同一寸法形状の縦添えテープ11、12を使用することができ、テープ構成材料の種類の削減によるコスト低減を実現できる。
また、外被6を剥離するのに要する力は、突起部13、14の外被6に対する熱融着部における面積に依存するため、突起部13、14の大きさを、外被6の剥離が困難でないような任意の値にする。また、この突起部13、14の大きさ及び形状を適宜設定することで、外被6と突起部13、14を熱融着させながらも外被6との剥離も可能となる。例えば、突起部13、14の高さが0.2mm〜0.3mm、突起部13、14の幅が0.1mm〜0.6mmの範囲で、形状は三角形のように突起先端部が30°〜90°の角度であることが望ましい。なお、突起部13、14の高さと幅が同様であるならば、U字のように先端が円弧形状であっても構わない。先端角度が30°未満であると、スロットコア1の成形が困難であるばかりか、外被6の被覆時にライン上で突起部13、14が破損する可能性が高い。
[第2実施形態]
図6は第2実施形態の光ファイバケーブルの断面図である。第2実施形態の光ファイバケーブルは、基本的な構造は第1実施形態の図3で示した光ファイバケーブルと同様の構造であるが、以下の点が異なっている。
すなわち、各縦添えテープ11、13の幅をW、スロットコア短辺1a、1bの長さをa、スロットコア長辺1c、1dの長さをb、スロットコア短辺1a、1bの端から遠い突起部13、14までの長さをb’、スロットコア短辺1a、1bの端から近い突起部13、14までの長さをb’’、突起部13、14の幅をcとした時に、
a+b’≦W≦a+b’+b’’=a+b−c…(関係式2)
なる関係としている。
前記関係式2のうち、W=a+b’である場合の縦添えテープ11、12の配置状態は、図7(a)に示す通りである。この場合、一方の縦添えテープ11は、これに対応する一方のスロット溝3を覆うと共に一方のスロットコア長辺1dを覆っている。他方の縦添えテープ12は、これに対応する他方のスロット溝4を覆うと共に他方のスロットコア長辺1cを覆っている。また、前記関係式2のうち、a+b’<W<a+b’+b’’=a+b−cである場合の縦添えテープ11、12の配置状態は、図7(b)に示す通りである。この場合、図7(a)の状態から更に一方の縦添えテープ11が他方のスロットコア長辺1cの一部まで覆い、同様に、他方の縦添えテープ12が一方のスロットコア長辺1dの一部まで覆っている。
また、前記関係式2のうち、W=a+b’+b’’=a+b−cである場合の縦添えテープ11、12の配置状態は、図7(c)に示す通りである。この場合、一方の縦添えテープ11は、一方のスロット溝3を覆うと共にそのテープ両端をそれぞれの突起部13、14に接触または接近させている。同様に、他方の縦添えテープ12は、他方のスロット溝4を覆うと共にそのテープ両端をそれぞれの突起部13、14に接触または接近させている。
このように、前記関係式2とすることで、スロットコア1に外被6を押出成形しても樹脂圧で縦添えテープ11、12がスロットコア周上を移動しても必ずスロット溝3、4を被覆できるようになる。そのため、光ファイバ5が直接外被6と接触するのを回避することができると共にスロット溝3、4からのはみ出しも防止することができ、伝送特性の影響を抑制することが可能となる。また、この第2実施形態の光ファイバケーブルによれば、中間後分岐作業において外被6の剥離作業が容易に行えると共にスロットコア1の引き抜けも回避することができる。
[第3実施形態]
図8は第3実施形態の光ファイバケーブルの断面図である。第3実施形態の光ファイバケーブルは、基本的な構造は第2実施形態の図6で示した光ファイバケーブルと同様の構造であるが、以下の点が異なっている。
すなわち、各スロットコア長辺1c、1dには、各縦添えテープ11、12の端部に接触して該縦添えテープ11、12の移動を阻止し且つ外被6との融着部となる突起部13、14がそれぞれ2つ形成されている。そして、各縦添えテープ11、12の幅をW、スロットコア短辺1a、1bの長さをa、スロットコア長辺1c、1dの長さをb、スロットコア短辺1a、1bの端から近い突起部13、14までの長さをb’’、突起部13、14の幅をcとした時に、
a+b’’≦W≦a+2b’’…(関係式3)
なる関係としている。
先の第2実施形態では、突起部13、14の数が2つであるが、第3実施形態では、中間後分岐時に外被6の剥離が容易で且つスロットコア1が引き抜けないことが満たされれば、前記線Yを挟んだ反対側に突起部13、14の数を増やしてもよい。もちろん、各スロットコア長辺1c、1dにそれぞれ2つ設けられた突起部13、14は、スロットコア1の中心Oを通りスロットコア長辺1c、1dに垂直な線Yを挟んで対象位置に設けられている。
前記関係式3のうち、W=a+b’’である場合の縦添えテープ11、12の配置状態は、図9(a)に示す通りである。この場合、一方の縦添えテープ11は、これに対応する一方のスロット溝3を覆うと共に一方のスロットコア長辺1dを覆っている。他方の縦添えテープ12は、これに対応する他方のスロット溝4を覆うと共に他方のスロットコア長辺1cを覆っている。また、前記関係式3のうち、a+b’’<W<a+2b’’である場合の縦添えテープ11、12の配置状態は、図9(b)に示す通りである。この場合、図9(a)の状態から更に一方の縦添えテープ11が他方のスロットコア長辺1cの一部まで覆い、同様に、他方の縦添えテープ12が一方のスロットコア長辺1dの一部まで覆っている。
また、前記関係式3のうち、W=a+2b’’である場合の縦添えテープ11、12の配置状態は、図9(c)に示す通りである。この場合、一方の縦添えテープ11は、一方のスロット溝3を覆うと共にそのテープ両端をそれぞれの突起部13、14に接触または接近させている。同様に、他方の縦添えテープ12は、他方のスロット溝4を覆うと共にそのテープ両端をそれぞれの突起部13、14に接触または接近させている。
このように、前記関係式3とすることで、スロットコア1に外被6を押出成形しても樹脂圧で縦添えテープ11、12がスロットコア周上を移動しても必ずスロット溝3、4を被覆できるようになる。そのため、光ファイバ5が直接外被6と接触するのを回避することができると共にスロット溝3、4からのはみ出しも防止することができ、伝送特性の影響を抑制することが可能となる。また、この第3実施形態の光ファイバケーブルによれば、中間後分岐作業において外被6の剥離作業が容易に行えると共にスロットコア1の引き抜けも回避することができる。
本発明は、矩形断面形状とされたスロットコアのスロット溝を縦添えテープで覆って外被で被覆してなる光ファイバケーブルに利用することができる。
1 スロットコア
1a、1b スロットコア短辺
1c、1d スロットコア長辺
2 抗張力体
3、4 スロット溝
5 光ファイバ
6 外被
7、8 テンションメンバ
9、10 ノッチ
11、12 縦添えテープ
13、14 突起部
15 亀裂

Claims (7)

  1. 矩形断面形状とされたスロットコアの中心に抗張力体がケーブル長手方向に延在して埋設されると共に両スロットコア短辺にそれぞれケーブル長手方向に延在するスロット溝が形成され、該スロット溝内に光ファイバが収納されており、該スロットコア全体を外被で被覆してなる光ファイバケーブルにおいて、
    前記外被と前記スロットコアの間には、前記スロット溝を覆う縦添えテープが設けられ、該縦添えテープは、一方のスロット溝と他方のスロット溝をそれぞれ覆う2枚のテープからなり、各縦添えテープの幅をW、スロットコア短辺の長さをa、スロットコア長辺の長さをbとした時に、
    a+(3/2)b≦W≦a+2b若しくは2a+b≦W≦a+2b
    の何れかであることを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 請求項1記載の光ファイバケーブルであって、
    前記スロットコア長辺には、各縦添えテープの端部に接触して該縦添えテープの移動を阻止し且つ前記外被との融着部となる突起部がそれぞれ形成されている
    ことを特徴とする光ファイバケーブル。
  3. 矩形断面形状とされたスロットコアの中心に抗張力体がケーブル長手方向に延在して埋設されると共に両スロットコア短辺にそれぞれケーブル長手方向に延在するスロット溝が形成され、該スロット溝内に光ファイバが収納されており、該スロットコア全体を外被で被覆してなる光ファイバケーブルにおいて、
    前記外被と前記スロットコアの間には、前記スロット溝を覆う縦添えテープが設けられ、該縦添えテープは、一方のスロット溝と他方のスロット溝をそれぞれ覆う2枚のテープからなり、また、各スロットコア長辺には、縦添えテープの端部に接触して該縦添えテープの移動を阻止し且つ前記外被との融着部となる突起部がそれぞれ1つ形成されており、
    前記各縦添えテープの幅をW、スロットコア短辺の長さをa、スロットコア長辺の長さをb、スロットコア短辺の端から遠い突起部までの長さをb’、スロットコア短辺の端から近い突起部までの長さをb’’、突起部の幅をcとした時に、
    a+b’≦W≦a+b’+b’’=a+b−c
    であることを特徴とする光ファイバケーブル。
  4. 矩形断面形状とされたスロットコアの中心に抗張力体がケーブル長手方向に延在して埋設されると共に両スロットコア短辺にそれぞれケーブル長手方向に延在するスロット溝が形成され、該スロット溝内に光ファイバが収納されており、該スロットコア全体を外被で被覆してなる光ファイバケーブルにおいて、
    前記外被と前記スロットコアの間には、前記スロット溝を覆う縦添えテープが設けられ、該縦添えテープは、一方のスロット溝と他方のスロット溝をそれぞれ覆う2枚のテープからなり、また、各スロットコア長辺には、各縦添えテープの端部に接触して該縦添えテープの移動を阻止し且つ前記外被との融着部となる突起部がそれぞれ2つ形成されており、
    前記各縦添えテープの幅をW、スロットコア短辺の長さをa、スロットコア長辺の長さをb、スロットコア短辺の端から近い突起部までの長さをb’’、突起部の幅をcとした時に、
    a+b’’≦W≦a+2b’’
    であることを特徴とする光ファイバケーブル。
  5. 請求項2、3、4に記載の光ファイバケーブルであって、
    前記各スロットコア長辺に形成された突起部は、前記スロットコアの中心を中心点とした点対象位置に設けられている
    ことを特徴とする光ファイバケーブル。
  6. 請求項4記載の光ファイバケーブルであって、
    前記各スロットコア長辺にそれぞれ2つ設けられた突起部は、スロットコアの中心を通りスロットコア長辺に垂直な線を挟んで対象位置に設けられている
    ことを特徴とする光ファイバケーブル。
  7. 請求項2〜5の何れかに記載の光ファイバケーブルであって、
    前記スロットコア長辺には、外被引き裂き用のノッチが形成されており、そのノッチの位置を、前記ノッチの底部から前記スロットコア長辺までの垂直距離よりも前記突起部までの距離が長くなる位置に設けた
    ことを特徴とする光ファイバケーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3923053A1 (en) * 2020-06-13 2021-12-15 Sterlite Technologies Limited Ribbed and grooved cable having embedded strength member with water blocking coating
WO2023181510A1 (ja) * 2022-03-24 2023-09-28 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル

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