JP2012013770A - 光ケーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】スロットロッドの長手方向に延在する単一の溝に複数本の光ファイバ心線が収納され、該スロットロッドの外側がシースで被覆されてなる、布設作業性の良い光ケーブルの提供。
【解決手段】光ケーブル1は、スロットロッド2の長手方向に沿って複数枚のテープ心線3を収納する単一の溝2aが設けられ、スロットロッド2の外側をシース5で被覆してなる。スロットロッド2の溝aの底部2cから、光ケーブル1の中心部分を含むように突出する凸部2dを有し、該凸部2dの光ケーブル1の中心部分に抗張力体6が埋設一体化されている。
【選択図】図1
【解決手段】光ケーブル1は、スロットロッド2の長手方向に沿って複数枚のテープ心線3を収納する単一の溝2aが設けられ、スロットロッド2の外側をシース5で被覆してなる。スロットロッド2の溝aの底部2cから、光ケーブル1の中心部分を含むように突出する凸部2dを有し、該凸部2dの光ケーブル1の中心部分に抗張力体6が埋設一体化されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、スロットロッドの長手方向に延在する単一の溝に複数本の光ファイバ心線が収納され、該スロットロッドの外側がシースで被覆されてなる光ケーブルに関する。
近年の映像配信、IP電話、データ通信等のブロードバンドサービスの拡大により、光ファイバによる家庭向けのデータ通信サービス(FTTH:Fiber To The Home)の加入者が増加している。このFTTHでは、幹線光ケーブルからドロップ光ケーブルを用いて加入者宅等に引き落されている。加入者宅への光ファイバの引き落しは、例えば、市街の電柱等に布設された幹線光ケーブルを、通常、クロージャと称されている接続函で分岐し、分岐された光ファイバ心線にドロップ光ケーブルを融着接続又は光コネクタを用いて接続している。
図3は、幹線光ケーブルとして用いられる従来の光ケーブルの一例を示す断面図である(例えば、特許文献1参照)。図の光ケーブル10は、100心以下の比較的少ない心数の光ファイバ心線が必要とされる用途に主に用いられるものであり、テープ心線11が収容される溝12aが一つ形成されたスロットロッド12を備える。単一の溝12aでより多くの光ファイバ心線すなわちテープ心線11を収容するため、溝12aの深さはスロットロッド12の半径より大きくなっている。
また、光ケーブル10では、テープ心線11が溝12aに収納されたスロットロッド12の外周に押え巻きテープ13が巻き付けられ、該テープ13の外側が、押し出し成型で形成されたシース14で被覆される。そして、スロットロッド12の溝12aの両側には、抗張力体15が一本ずつ埋め込まれている。
図4は、幹線光ケーブルとして用いられる従来の光ケーブルの他の例を示す断面図である(例えば、特許文献2参照)。図4の光ケーブル20は、図3の光ケーブル10と同様に、テープ心線11が収容される溝21aが一つ形成されたスロットロッド21を備え、スロットロッド21の外周に、押し出し成型で形成されたシース22で被覆されている。光ケーブル20は、図3の光ケーブル10と異なり、スロットロッド21の溝21aの底部側に抗張力体23が一本埋め込まれており、シース22において該抗張力体23に対し溝21aを挟んで対向する位置に一本の抗張力体24が埋め込まれている。
図3や図4に示すような形態で抗張力体を2本備える場合、光ケーブルに曲げの方向性が生じ、すなわち、曲げやすい方向や曲げ難い方向が生じ、布設作業性が良くない。具体的には、図3の光ケーブル10では、図の上下方向には曲げやすいが、左右方向にはほとんど曲がらず、また、図4の光ケーブル20では、図の左右方向には曲げやすいが、上下方向にはほとんど曲がらない。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、スロットロッドの長手方向に延在する単一の溝に複数本の光ファイバ心線が収納され、該スロットロッドの外側がシースで被覆されてなる、布設作業性の良い光ケーブルを提供することを目的とする。
本発明の光ケーブルは、スロットロッドの長手方向に沿って複数本の光ファイバ心線を収納する単一の溝が設けられ、スロットロッドの外側をシースで被覆してなるものであって、スロットロッドの溝の底部から、光ケーブルの中心部分を含むように突出する凸部を有し、該凸部の光ケーブルの中心部分に抗張力体が埋設一体化されていることを特徴とする。
なお、シースにおけるスロットロッドの溝の開口側とは反対側に当該シースを引裂くための引裂き紐を有することが好ましい。
本発明の光ケーブルによれば、抗張力体が光ケーブル中央に配されているため、光ケーブルに曲げやすい方向や曲げ難い方向が生じないので、布設作業性が良い。
図1は、本発明の光ケーブルの一例を示す断面図である。
本発明の光ケーブルは、例えば、図1において参照符号1で例示するように、スロットロッド2、テープ心線3、縦添えテープ4、シース5、抗張力体(テンションメンバともいう)6からなり、その直径は7mm程度である。
本発明の光ケーブルは、例えば、図1において参照符号1で例示するように、スロットロッド2、テープ心線3、縦添えテープ4、シース5、抗張力体(テンションメンバともいう)6からなり、その直径は7mm程度である。
スロットロッド2は、スロットロッド2の長手方向に沿って延在する溝2aを有し、溝2aの内部には、その開口2bから挿入された複数(図の例では6枚)のテープ心線3が収納される。スロットロッド2は、ポリエチレン等の樹脂材を用いて、その外径が5mm程度になるよう形成される。本光ケーブル1は、スロットロッド2の構成に特徴があるものであるが、この特徴的な構成については後述する。なお、テープ心線3は、複数の光ファイバ心線が平行一列に配列されてテープ状に一体化されたものである。
光ケーブル1では、テープ心線3が溝2aに収納されたスロットロッド2の開口26が
縦添えテープ4で覆われており、該テープ4に覆われた状態のスロットロッド2が、押し出し成型で形成されたシース5で被覆される。
縦添えテープ4は、スロットロッド2の溝2aからテープ心線3が飛び出すのを防ぐと共に、シース5が溝2a内に入り込まないようにするためのものであり、ポリエステル等の繊維からなる不織布等が用いられる。
シース5は、ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂を用いて形成され、その厚さは1mm程度である。抗張力体6は、光ファイバの破断や性能低下を防ぐためのものであり、例えば直径1.2〜1.4mmの鋼線であり、スロットロッド2に埋設一体化される。
縦添えテープ4で覆われており、該テープ4に覆われた状態のスロットロッド2が、押し出し成型で形成されたシース5で被覆される。
縦添えテープ4は、スロットロッド2の溝2aからテープ心線3が飛び出すのを防ぐと共に、シース5が溝2a内に入り込まないようにするためのものであり、ポリエステル等の繊維からなる不織布等が用いられる。
シース5は、ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂を用いて形成され、その厚さは1mm程度である。抗張力体6は、光ファイバの破断や性能低下を防ぐためのものであり、例えば直径1.2〜1.4mmの鋼線であり、スロットロッド2に埋設一体化される。
中間分岐等でこの光ケーブル1からテープ心線3を取り出すには、例えば、まず、シース5に、円周方向の切れ目を輪切り状に2箇所入れ、さらに、これら2箇所の切れ目が結ばれるように、シース5に長手方向の切れ目を入れる。そして、切れ目部分をニッパなどの工具により開いていくことでシース5を除去し、また、縦添えテープ4を除去する。これにより、内部のテープ心線3を取り出すことができる。
なお、テープ心線3が収納された溝2aを避けて長手方向の切れ目を入れることができるよう、シース5に突起など目印となるものを設けておくとよい。
なお、テープ心線3が収納された溝2aを避けて長手方向の切れ目を入れることができるよう、シース5に突起など目印となるものを設けておくとよい。
以上のような光ケーブル1の特徴的な構造について以下に説明する。
光ケーブル1において、スロットロッド2は、溝2aの底部2cから開口2bに向け突出する凸部2dを有し、該凸部2dが光ケーブル1の中心部分を含むように形成されている。そして、この凸部2dに、抗張力体6が、光ケーブル1の中心部分に配されるように埋設されている。
このように、光ケーブル1は、1本の抗張力体6が光ケーブル1の中央に配されているため、曲げやすい方向や曲げ難い方向が生じないので、布設作業性が良い。
光ケーブル1において、スロットロッド2は、溝2aの底部2cから開口2bに向け突出する凸部2dを有し、該凸部2dが光ケーブル1の中心部分を含むように形成されている。そして、この凸部2dに、抗張力体6が、光ケーブル1の中心部分に配されるように埋設されている。
このように、光ケーブル1は、1本の抗張力体6が光ケーブル1の中央に配されているため、曲げやすい方向や曲げ難い方向が生じないので、布設作業性が良い。
また、スロットロッド2の溝2aの深さ、すなわち、開口2bから底部2cまでの距離は、スロットロッド2の半径より大きくなっており、その底部2cから抗張力体6を埋設一体化するための上記凸部2dが突出する形態となっている。そのため、本光ケーブル1は、テープ心線3の収容空間が大きく維持された布設作業性の良いケーブルとなっている。
図2は、本発明の光ケーブルの他の例を示す断面図である。なお、本例の光ケーブルについて、図1の光ケーブル1と同様な部分については同じ参照符号を付すことによりその説明を省略する。
図2の光ケーブル1’は、図1の光ケーブル1と同様、スロットロッド2の長手方向に沿って複数枚のテープ心線3を収納する単一の溝2aが設けられ、スロットロッド2の外側をシース5で被覆してなる。スロットロッド2の底部2cには、図1の例と同様な凸部2dを有し、該凸部2dにおける光ケーブル1’の中心部分に対応する位置に抗張力体6が埋設されている。
図2の光ケーブル1’は、図1の光ケーブル1と同様、スロットロッド2の長手方向に沿って複数枚のテープ心線3を収納する単一の溝2aが設けられ、スロットロッド2の外側をシース5で被覆してなる。スロットロッド2の底部2cには、図1の例と同様な凸部2dを有し、該凸部2dにおける光ケーブル1’の中心部分に対応する位置に抗張力体6が埋設されている。
しかし、光ケーブル1’は、図1の光ケーブル2とは異なり、シース5’におけるスロットロッド2の溝2aの開口2b側とは反対側の部分に、当該シース5’を引裂くための引裂き紐7を有する。このように引裂き紐7を設けることで、容易にシース5’を引裂いてテープ心線3を取り出すことができる。また、外部から引裂き紐7の位置が容易に判別できるように、シース5の引裂き紐7に対応する位置に突起5a’を設けるとよい。
なお、引裂き紐7には、ノンメタリックの柔軟性があり引張り強度の大きいプラスチックヤーンを用いることができる。引裂き紐7には、細径の金属線で形成することも可能であるが、ケーブルに曲げ方向性が生じ、取扱性が低下するのであまり好ましくない。
以上の例では、複数の光ファイバ心線がテープ状に設けられたテープ心線を収納していたが、単心の光ファイバ心線を複数本収納することもできる。
以上の例では、複数の光ファイバ心線がテープ状に設けられたテープ心線を収納していたが、単心の光ファイバ心線を複数本収納することもできる。
1…光ケーブル、2…スロットロッド、2a…溝、2b…開口、2c…底部、2d…凸部、3…テープ心線、4…縦添えテープ、5…シース、6…抗張力体、7…引裂き紐。
Claims (2)
- スロットロッドの長手方向に沿って複数本の光ファイバ心線を収納する単一の溝が設けられ、スロットロッドの外側をシースで被覆してなる光ケーブルであって、
前記スロットロッドの溝の底部から、光ケーブルの中心部分を含むように突出する凸部を有し、該凸部の前記光ケーブルの中心部分に抗張力体が埋設一体化されていることを特徴とする光ケーブル。 - 前記シースにおける前記スロットロッドの溝の開口側とは反対側に当該シースを引裂くための引裂き紐を有することを特徴とする請求項1に記載の光ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010147615A JP2012013770A (ja) | 2010-06-29 | 2010-06-29 | 光ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010147615A JP2012013770A (ja) | 2010-06-29 | 2010-06-29 | 光ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012013770A true JP2012013770A (ja) | 2012-01-19 |
Family
ID=45600317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010147615A Pending JP2012013770A (ja) | 2010-06-29 | 2010-06-29 | 光ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012013770A (ja) |
-
2010
- 2010-06-29 JP JP2010147615A patent/JP2012013770A/ja active Pending
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