JP2013170863A - 制御棒 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御棒価値を低下させることなく、制御棒寿命を長くすることが可能な、沸騰水型原子炉用制御棒を提供する。
【解決手段】制御棒はタイロッドから四方に伸びる4枚のブレードを備える。各ブレードは、横断面がU字状をしているシースの両側端部をタイロッドに接合し、BC粉末を充填した複数の中性子吸収棒8が一列にシース内に配置して構成される。各中性子吸収棒8には、複数の仕切り球12で仕切られた被覆管9内の各領域に、仕切り管14で仕切られた内部領域10及び内部領域10を取り囲む外部領域11が形成される。内部領域10内のBC粉末に含まれるボロン10の、内部領域10の単位体積当たりの量が、外部領域11内のBC粉末に含まれるボロン10の、外部領域11の単位体積当たりの量よりも多くなっている。
【選択図】図4

Description

本発明は、制御棒に係り、特に、沸騰水型原子炉に適用するのに好適な制御棒に関する。
沸騰水型原子炉に用いられる制御棒は、原子炉圧力容器の下部に設置された制御棒駆動機構によって操作される。この制御棒は、原子炉圧力容器内に配置された炉心から引き抜かれ、及びこの炉心に挿入されることによって原子炉出力を制御する。
沸騰水型原子炉に設けられる制御棒は、軸心に配置されたタイロッドから四方に伸びる4枚のブレードを有している。各ブレードには横断面がU字状をしたシースが設けられ、このシース内に複数の中性子吸収棒が配置される。中性子吸収棒は、両端部が密封され、内部に中性子吸収材であるBCの粉末を充填している。BC粉末は、中性子吸収棒内でステンレス鋼製の仕切り球によって仕切られた複数の領域内に存在する。U字状のシースの両側端はタイロッドに溶接され、シースの上端はハンドルに溶接されている。シースの下端は下部支持部材に溶接される。
寿命が来た制御棒は、沸騰水型原子炉の定期検査の期間(原子炉の運転が停止)に原子炉から取り出され、新しい制御棒と交換される。制御棒の寿命には、核的寿命及び機械的寿命がある。核的寿命及び機械的寿命のいずれか早い方が制御棒の寿命を決定する。核的寿命は、制御棒の高さ方向の有効長を4等分したいずれかの区間で制御棒の相対価値が10%減少した時点である。機械的寿命は、中性子吸収棒の内圧が許容限界圧力に達した時点である。BCに含まれる核種であるボロン10と中性子との反応によりHeが発生する。このため、BCを収納している中性子吸収棒内の圧力は中性子照射に伴って上昇し、中性子吸収棒の内圧が許容限界圧力に達した時点で機械的寿命となる。一般に、BCを用いた制御棒では、核的寿命が機械的寿命より短く、核的寿命が制御棒の寿命となる。
ところで、ボロン10は熱中性子吸収断面積が非常に大きい強吸収核種であるため、炉心に挿入されている制御棒への中性子の照射初期では、ほとんどの中性子は、中性子吸収棒内に充填されているBC粉末のうち中性子吸収棒の被覆管の内面付近に存在するBC粉末に含まれるボロン10に吸収される。このため、中性子吸収棒の中心付近に存在するボロン10は、中性子の吸収にほとんど寄与していない。一方、炉心に挿入されている制御棒への中性子の照射が進むと、中性子吸収棒の被覆管内面付近に存在するボロン10は中性子吸収による変換によって減少するため、より中性子吸収棒の軸心側に存在するボロン10が中性子を吸収するようになる。しかしながら、中性子吸収棒内に充填されたBC粉末の充填領域における、中性子と主に反応するボロン10が存在する領域の実効的な表面積が減少するために、制御棒の価値が照射初期よりも低下する。
制御棒寿命を長くできる制御棒が、例えば、特開昭53−74697号公報に記載されている。この制御棒は、中性子照射量の多い、制御棒のブレード先端部の上部に、BCを充填した中性子吸収棒の替わりに、ハフニウム棒を配置している。
天然に存在しているハフニウムは、Hf176、Hf177、Hf178、Hf179及びHf180を含んでいる。これらのハフニウム核種のうち、Hf176、Hf177、Hf178及びHf179は、熱中性子吸収断面積が大きくて中性子を吸収し易い核種である。さらに、これらの核種は、中性子を吸収することにより、Hf176→Hf177→Hf178→Hf179→Hf180と変換する。つまり、Hf179を除く中性子を吸収し易いハフニウム核種が中性子を吸収した場合には、別の中性子を吸収し易いハフニウム核種が生成される。このため、吸収材としてハフニウムを用いると、制御棒寿命(核的寿命)が長くなる。
特開昭53−74697号公報
しかしながら、特開昭53−74697号公報に記載されたような、ハフニウムを有する制御棒は、BCのみを有する制御棒よりも制御棒価値が小さくなる。BCに含まれるボロン10の熱中性子吸収断面積が3837barnであるのに対し、天然に存在するハフニウム核種のうちで最も熱中性子吸収断面積が大きいHf177でも、その吸収断面積が373.5barnである。このため、ハフニウムを用いた制御棒の制御棒価値は、BCを用いた制御棒の制御棒価値より小さくなる。
また、特開昭53−74697号公報に記載された制御棒は、ハフニウム金属の棒を吸収材として用いるため、BCのみを用いた制御棒よりも重量が増大する。さらに、その制御棒は、ハフニウム棒とBC粉末を充填した中性子吸収棒を併用するため、制御棒の構造も複雑になる。
本発明の目的は、制御棒価値を低下させることなく、制御棒寿命を長くすることができる制御棒を提供することにある。
上記した目的を達成する本発明の特徴は、中性子吸収棒内を内部領域と前記内部領域を取り囲む外部領域に分けたとき、内部領域における単位体積当りのボロン10の量が、外部領域におけるその量よりも多くなっていることにある。
内部領域における単位体積当りのボロン10の量を外部領域におけるその量よりも多くしているので、制御棒において中性子吸収棒の外部領域に存在するボロン10が中性子の照射により減少しても、外部領域よりも単位体積当たりのボロン10の量が多い内部領域で中性子を吸収することができる。このため、中性子の照射に伴う制御棒の制御棒価値の低下を抑制することができ、制御棒寿命を延ばすことができる。
本発明によれば、制御棒価値を低下させることなく、制御棒寿命を長くすることができる。
本発明の好適な一実施例である実施例1の制御棒の中性子吸収棒の横断面図である。 図1に示す中性吸収棒を有する実施例1の制御棒の斜視図である。 図2のIII−III断面図である。 図1に示す中性子吸収棒の縦断面図である。 本発明の他の実施例である実施例2の制御棒の中性子吸収棒の横断面図である。 本発明の他の実施例である実施例3の制御棒の中性子吸収棒の横断面図である。 本発明の他の実施例である実施例4の制御棒の中性子吸収棒の横断面図である。
発明者らは、中性子吸収材としてボロンを有する複数の中性子吸収棒を有する制御棒を対象にして、制御棒価値を低下させることなく、寿命を長くすることができる制御棒を実現するために、種々の検討を行った。この検討の内容について説明する。
前述したように、制御棒への中性子の照射初期では、ほとんどの中性子は、中性子吸収棒内に充填されているBC粉末のうち中性子吸収棒の被覆管の内面付近に存在するBC粉末に含まれるボロン10に吸収される。中性子吸収棒の中心付近に存在するボロン10の量を多くしても、その被覆管の内面付近に存在するボロン10の量が同じであれば、制御棒価値はほとんど同じである。一方、原子炉圧力容器内に配置されている制御棒に含まれる中性子吸収棒への照射が進むと、中性子吸収棒のより中心側に存在するボロン10が中性子を吸収するようになる。
このため、中性子吸収棒の横断面における中心部(内部領域)におけるボロン10の量をその横断面における被覆管の内面側の領域(外部領域)におけるボロン10の量よりも多くすることにより、内部領域及び外部領域のそれぞれのボロン10の量を同じくした場合に比べ、制御棒への中性子の照射が進んだ時点で、中性子吸収棒の内部領域でより多くの中性子が吸収されるようになる。したがって、制御棒への中性子の照射に伴う制御棒価値の低下を抑制することができ、制御棒価値が10%減少するまでの時間、すなわち、制御棒寿命を長くすることができる。外部領域は内部領域を取り囲んでいる。
例えば、(1)中性子吸収棒の外部領域に天然BC、内部領域に濃縮BCを充填する、(2)中性子吸収棒の内部領域のBC粉末の充填率を外部領域におけるその充填率よりも高くする、及び(3)中性子吸収棒の外部領域にBC粉末、内部領域にBC粉末より密度の大きいBCペレットを充填する、のいずれかによって、中性子吸収棒の内部領域のBCに含まれる単位体積当りのボロン10の量を外部領域における単位体積当たりのボロン10の量よりも多くすることができる。
ところで、特開平10−293188号公報及び特開平3−262994号公報は、外部領域に濃縮BC、内部領域に天然BCのペレットを充填した制御棒を記載している。特開平10−293188号公報及び特開平3−262994号公報にそれぞれ記載された制御棒では、内部領域及び外部領域のそれぞれの単位体積当りのボロン10の量が、本発明の制御棒とは逆になっている。特開平10−293188号公報及び特開平3−262994号公報に記載された各制御棒は、照射初期に中性子を吸収する外部領域のみでボロン10の量を増やすことにより、横断面全体に亘ってボロン10の量を増やすよりも、効率的に照射初期での中性子の吸収量を増やす、すなわち制御棒価値を大きくしている。一般に、制御棒においてボロン10の量を増やせばその核的寿命は長くなるが、照射初期の制御棒価値が大きくなったことで、寿命となる相対価値10%減少時点の制御棒価値も大きくなる。このため、ボロン10の増加量に比べ核的寿命が延びる割合は小さい。
また、特開平10−293188号公報及び特開平3−262994号公報に記載された各制御棒では、内部領域のボロン10の量が外部領域のその量よりも少ないため、中性子の照射が進むと急激に制御棒価値が低下し、核的寿命となる相対価値10%減少時点の制御棒価値が大きくなったことと相まって、核的寿命を延ばす効果は小さくなる。さらに、制御棒価値が大きくなったことで、単位時間あたり中性子と反応するボロン10の量が増え、Heの発生量が増加する。このため、Heによる中性子吸収棒の内圧が許容圧力に達する時点である機械的寿命が短くなる。
中性子吸収棒の内部領域のBCに含まれる単位体積当りのボロン10の量を外部領域における単位体積当たりのボロン10の量よりも多くすることにより、照射初期における制御棒価値を変えずに、中性子の照射が進んだ時点の制御棒価値の低下を抑制することができる。このため、制御棒の機械的寿命を短くすることなく、制御棒の核的寿命を効率的に延ばすことができる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の好適な一実施例である実施例1の制御棒を、図1〜図4を用いて説明する。本実施例の制御棒は、沸騰水型原子炉に適用される。
本実施例の制御棒1は、4枚のブレード2を備えている。各ブレード2は、制御棒1の横断面において、タイロッド3から四方に伸びている。これらのブレード2は、横断面がU字状をしているシース6の両側端部がタイロッド3に溶接にて接合され、中性子吸収材であるBCの粉末を充填した複数の中性子吸収棒8が一列にシース4内に配置されて構成される。ハンドル4がタイロッド3の上端部、すなわち、挿入端部に溶接にて取り付けられ、下部支持部材7がタイロッド3の下端部、すなわち、引き抜き端部に溶接にて取り付けられる。各中性子吸収棒8がハンドル5と下部支持部材7の間に配置される。速度リミッタ5が下部支持部材7に設けられる。
各中性子吸収棒8は、図4に示すように、両端部が端栓13A,13Bにより密封されたステンレス鋼管製の細長い被覆管9を有し、被覆管9内に複数の仕切り球12を配置し、これらの仕切り球12によって被覆管9内を軸方向に分割して複数の仕切り領域を形成している。BC粉末が各仕切り領域内に充填されている。各仕切り球12は、被覆管9を内側に絞って形成された一対の突出部17の間に配置されてこれらの突出部17によって保持される。仕切り球12の軸方向への移動は、仕切り球12の上下に位置する一対の突出部17によって阻止される。各仕切り球12は、隣り合う仕切り領域間におけるBC粉末の移動を防止する。中性子吸収棒8は、被覆管9の両端部で被覆管9内にスチールウール16A,16Bを挿入している。スチールウール16Aは端栓13BとBC粉末に接触している。スチールウール16Bは端栓12AとBC粉末に接触している。スチールウール16A,16Bは、端栓13A,13Bを被覆管9に溶接する際に、被覆管9内のBC粉末がそれらの溶接部に接触することを防止している。中性子吸収棒8は、BC粉末13の間に気体収容空間を形成している。
各仕切り球12の上面には、上方に向かって伸びる仕切り管14が溶接にて取り付けられている。被覆管9内で最も下方に位置する仕切り管14は、端栓13Bの上面に取り付けられ、スチールウール16Bを貫通して上方に向かって伸びている。各仕切り管14によって、被覆管9の中心部に存在する内部領域10及び内部領域10を取り囲む外部領域11が、被覆管9内に形成される。内部領域10及び外部領域11の各容積は同じであり、内部領域10及び外部領域11のそれぞれの横断面積は、仕切り管14が配置される部分での被覆管9内の横断面積の1/2を占めている。
内部領域10及び外部領域11にはそれぞれBC粉末が充填されている。外部領域11に充填されたBC粉末に含まれるボロン10の割合は、このBC粉末に含まれる全ボロンのうちの20%を占めている。内部領域10に充填したBC粉末は、ボロン10の割合が50%になるように濃縮されたBC粉末である。なお、天然に存在しているボロンは約20%のボロン10を含んでいる。このため、外部領域11に充填されたBC粉末は、天然のボロンを用いて作られる。内部領域10と外部領域11には、ボロン10の濃度が異なるBC粉末が充填されているが、内部領域10と外部領域11が仕切り管14によって仕切られているので、ボロン10の濃度が異なるBC粉末が混ざり合うことが防止される。
ハンドル5は、寿命になった制御棒1を炉心から取り出して原子炉圧力容器外に搬出するときに、燃料交換機によって把持される。
本実施例では、外部領域11内のBC粉末に含まれるボロン10の割合がこのBC粉末に含まれる全ボロンのうちの20%を占めているのに対して、内部領域10内のBC粉末はボロン10の割合が50%になるように濃縮されたBC粉末であり、中性子吸収棒8内の内部領域10に充填されたBC粉末に含まれる全ボロンに対するボロン10の割合が、外部領域11に充填されたBC粉末に含まれる全ボロンに対するボロン10の割合よりも多くなっている。換言すれば、中性子吸収棒8内の内部領域10に充填されたBC粉末に含まれるボロン10の、内部領域10の単位体積当たりの量が、外部領域11に充填されたBC粉末に含まれるボロン10の、外部領域11の単位体積当たりの量よりも多くなっている。このため、制御棒1への中性子照射によって、外部領域11に存在するボロン10の中性子吸収能力が低下しても、外部領域11よりも単位体積当たりのボロン10の量が多い内部領域10で中性子を吸収することができるので、中性子の照射に伴う制御棒1の制御棒価値の低下を抑制することができ、制御棒1の制御棒寿命を延ばすことができる。また、外部領域11のBC粉末に含まれるボロン10の量は、BC粉末を含む現行の制御棒と同じであるため、制御棒1の制御棒価値は現行制御棒のそれとほとんど同じである。なお、本実施例では中性子吸収棒8内に仕切り管14を設けているが、この仕切り管14は内部領域10のBC粉末と外部領域11のBC粉末が混ざらないようにするために設けられているので、仕切り管14の厚みは薄くできる。このため、仕切り管14による核的な影響はほとんどない。
本発明の他の実施例である実施例2の制御棒を、図5を用いて説明する。本実施例の制御棒は、沸騰水型原子炉に適用される。
本実施例の制御棒は、実施例1の制御棒1において中性子吸収棒8を中性子吸収棒8Aに替えた構成を有する。本実施例の制御棒の他の構成は実施例1の制御棒1と同じである。中性子吸収棒8Aも被覆管9内にBC粉末を充填している。中性子吸収棒8Aは、中性子吸収棒8において外部領域11を、BC粉末を充填率約70%で充填している外部領域11Aとし、内部領域10を、BC粉末を充填率約80%で充填している内部領域10Aとした構成を有する。中性子吸収棒8Aの他の構成は中性子吸収棒8と同じである。内部領域10A及び外部領域11Aのそれぞれに充填されたBC粉末に含まれる全ボロンに対するボロン10の割合は同じである。
本実施例では、内部領域10AにおけるBC粉末の充填率を約80%として外部領域11AにおけるBC粉末の充填率よりも大きくすることにより、中性子吸収棒8A内の内部領域10Aに充填されたBC粉末に含まれるボロン10の、内部領域10Aの単位体積当たりの量が、外部領域11Aに充填されたBC粉末に含まれるボロン10の、外部領域11Aの単位体積当たりの量よりも多くしている。
本実施例は実施例1で生じる各効果を得ることができる。
本発明の他の実施例である実施例3の制御棒を、図6を用いて説明する。本実施例の制御棒は、沸騰水型原子炉に適用される。
本実施例の制御棒は、実施例1の制御棒1において中性子吸収棒8を中性子吸収棒8Bに替えた構成を有する。本実施例の制御棒の他の構成は実施例1の制御棒1と同じである。中性子吸収棒8Bも被覆管9内にBCを充填している。しかしながら、中性子吸収棒8Bは、中性子吸収棒8において外部領域11を、中性子吸収棒8Aの外部領域11Aと同様に、BC粉末を充填率約70%で充填している外部領域11Aとし、内部領域10を、BCペレットを充填している内部領域10Bとした構成を有する。中性子吸収棒8Bの他の構成は中性子吸収棒8と同じである。内部領域10Bに充填されたBCペレットに含まれる全ボロンに対するボロン10の割合と外部領域11Aに充填されたBC粉末に含まれる全ボロンに対するボロン10の割合は同じである。
本実施例では、内部領域10BにBCペレットを充填し外部領域11AにおけるBC粉末の充填率を約70%とすることにより、中性子吸収棒8B内の内部領域10Bに充填されたBCペレットに含まれるボロン10の、内部領域10Bの単位体積当たりの量が、外部領域11Aに充填されたBC粉末に含まれるボロン10の、外部領域11Aの単位体積当たりの量よりも多くしている。
本実施例は実施例1で生じる各効果を得ることができる。
本発明の他の実施例である実施例4の制御棒を、図7を用いて説明する。本実施例の制御棒は、沸騰水型原子炉に適用される。
本実施例の制御棒は、実施例1の制御棒1において中性子吸収棒8を中性子吸収棒8Cに替えた構成を有する。本実施例の制御棒の他の構成は実施例1の制御棒1と同じである。中性子吸収棒8Cも被覆管9内にBCを充填している。しかしながら、中性子吸収棒8Cは、中性子吸収棒8において外部領域11を、全ボロンに対するボロン10の割合が現行の制御棒のボロン10の割合と同じである20%の中空のBCペレットを充填した外部領域11Bとし、内部領域10を、全ボロンに対するボロン10の割合が50%であるBCペレットを充填している内部領域10Cとした構成を有する。中性子吸収棒8Cの他の構成は中性子吸収棒8と同じである。外部領域11Bに充填された中空のBCペレットは内部領域10Cを取り囲んでおり、内部領域10Cに充填されるBCペレットは、外部領域11Bに充填される中空のBCペレットの内側に充填される。内部領域10Cに充填されるBCペレットの体積は外部領域11Bに充填される中空のBCペレットの体積と同じである。本実施例では、仕切り管14が用いられていない。
本実施例では、内部領域10Cに全ボロンに対するボロン10の割合が50%であるBCペレットを充填し外部領域11Bに全ボロンに対するボロン10の割合が20%のBCペレットを充填することにより、中性子吸収棒8C内の内部領域10Cに充填されたBC粉末に含まれる全ボロンに対するボロン10の割合が、外部領域11Bに充填されたBC粉末に含まれる全ボロンに対するボロン10の割合よりも多くなっている。すなわち、中性子吸収棒8C内の内部領域10Cに充填されたBCペレットに含まれるボロン10の、内部領域10Cの単位体積当たりの量が、外部領域11Bに充填されたBCペレットに含まれるボロン10の、外部領域11Bの単位体積当たりの量よりも多くしている。
本実施例は実施例1で生じる各効果を得ることができる。
1…制御棒、2…ブレード、3…タイロッド、4…ハンドル、6…シース、8,8A,8B,8C…中性子吸収棒、10,10A,10B,10C…内部領域、11,11A,11B…外部領域、14…仕切り管。

Claims (7)

  1. タイロッドと、前記タイロッドの、挿入端部側の第1端部に取り付けられたハンドルと、前記タイロッドの、引き抜き端部側の第2端部に取り付けられた支持部材と、前記ハンドル、前記支持部材及び前記タイロッドに取り付けられて横断面がU字状であるシース、及び前記シース内に配置されてBCが充填された複数の中性子吸収棒を有し、かつ前記タイロッドから四方にそれぞれ伸びる4つのブレードとを備え、
    前記中性子吸収棒内を内部領域と前記内部領域を取り囲む外部領域に分けたとき、前記内部領域における単位体積当りのボロン10の量が、前記外部領域におけるその量よりも多くなっていることを特徴とする制御棒。
  2. タイロッドと、前記タイロッドの、挿入端部側の第1端部に取り付けられたハンドルと、前記タイロッドの、引き抜き端部側の第2端部に取り付けられた支持部材と、前記ハンドル、前記支持部材及び前記タイロッドに取り付けられて横断面がU字状であるシース、及び前記シース内に配置されてBCが充填された複数の中性子吸収棒を有し、かつ前記タイロッドから四方にそれぞれ伸びる4つのブレードとを備え、
    前記中性子吸収棒内を内部領域と前記内部領域を取り囲む外部領域に分けたとき、前記内部領域に充填された前記BCに含まれる全ボロンに対するボロン10の割合が、前記外部領域に充填された前記BCに含まれる全ボロンに対するボロン10の割合より大きいことを特徴とする制御棒。
  3. 前記内部領域における単位体積当りのボロン10の量を前記外部領域におけるその量よりも多くすることが、前記内部領域における前記BCの粉末の充填率を、前記外部領域における前記BCの粉末の充填率より大きくすることである請求項1に記載の制御棒。
  4. 前記内部領域における単位体積当りのボロン10の量を前記外部領域におけるその量よりも多くすることが、前記内部領域に前記BCのペレットを充填し、前記外部領域に前記BCの粉末を充填することである請求項1に記載の制御棒。
  5. 前記内部領域における単位体積当りのボロン10の量を前記外部領域におけるその量よりも多くすることが、前記外部領域に中空の前記BCのペレットを充填して、前記内部領域である前記中空のBCのペレットの内側に他のBCペレットを充填したときにおいて、前記他のBCペレットに含まれる全ボロンに対するボロン10の割合が前記中空のBCペレットのその割合よりもよりも大きくすることである請求項1に記載の制御棒。
  6. 前記内部領域に充填された前記BCに含まれる全ボロンに対するボロン10の割合を、前記外部領域に充填された前記BCに含まれる全ボロンに対するボロン10の割合より大きくすることが、前記外部領域に中空の前記BCのペレットを充填して、前記内部領域である前記中空のBCのペレットの内側に他のBCペレットを充填したときにおいて、前記他のBCペレットに含まれる全ボロンに対するボロン10の割合が前記中空のBCペレットのその割合よりもよりも大きくすることである請求項2に記載の制御棒。
  7. 前記内部領域と前記外部領域の間に仕切り管を配置した請求項1ないし6のいずれか1項に記載の制御棒。
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