JP2013170589A - 圧力配管用のねじ込み式管結合構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ねじ込み式管結合構造100は、圧力配管1と、管継手3と、ボルト4とからなる。管継手3は、中心線b1に沿って円形の中央孔3aが形成され、かつ外周から中央孔3aに貫通する透孔3b1が形成されており、さらに中央孔3aの周面に中央線b1を中心とする螺旋状の雌ネジ3c1が形成され且つ透孔3b1に雌ネジ3d1が形成されている。圧力配管1には、端部の外周面に雄ネジ3c1に螺合する雄ネジ1aが形成されており、かつ雄ネジ1aが雌ネジ3c1に螺合されたときに透孔3b1に連通する位置に開口された非貫通孔1bが形成されている。ボルト4は、雌ネジ3d1に螺入された状態で先部が非貫通孔1bに嵌合される。
【選択図】図2
Description
ねじ込み式管継手は、据付現場において溶接を使用しないでも簡易に配管工事ができるものである。
ねじ込み式管結合構造100は、圧力配管1と、スリーブ状の管継手(以下、スリーブ管継手と称する)3と、複数のボルト4と、Oリング5とからなっている。
圧力配管1、2の長さを据付現場において調整し、管端部に平行ネジ1a、2aを形成する。スリーブ管継手3の平行ネジ3c1、3c2と透孔3b1、3b2は、据付現場搬入時点ですでに工場において加工されている。
〈変形例1〉
図2は上記実施例1の変形例であるねじ込み式管結合構造100を示す断面図である。図2Aに示す変形例1のねじ込み式管結合構造100は実施例1の場合に較べると、スリーブ管継手3の長さを長くし、且つボルト4の本数を増やし、スリーブ管継手3の両端から中央孔b1への入口に平行ネジ1a、2aを設けずに、円筒状の滑らかな曲面となる範囲c1を設け、この範囲にボルト4と透孔3b1、3b2を配置した点が相違している。あわせて、圧力配管1、2側の非貫通孔1bも平行ネジ1a、2aの範囲よりも奥側に配置する。
透孔3b1、3b2の平行ネジ3d1、3d2が第1雌ネジ山3c1、3c2の存在範囲内に存在しないため、これら平行ネジ3d1、3d2の加工の際、加工刃による第1雌ネジ山3c1、3c2への変形(反りやバリ)を回避できる。
図2Bは上記実施例1の変形例2に係るねじ込み式管結合構造100を示す断面図である。変形例2のねじ込み式管結合構造100は変形例1の場合に較べると、環状突条部3eと平行ネジ1a、2aとの間に平行ネジ1a、2aを設けずに、円筒状の曲面となる範囲c2を設けている。さらに、圧力配管1、2の平行ネジ1a、2aの位置を先側部分から範囲c2に相当する長さだけ後退させて、先端1c、2cに円筒状の曲面の箇所を設けている。また、先端1c、2cの直径は平行ネジ1a、2aの谷底位置の直径と同じであり、スリーブ管継手3側の範囲c2は、内径が平行ネジ3c1、3c2の山頂位置の直径と同じである点が異なる。変形例2によれば圧力配管1、2をスリーブ管継手3内に差し込むときに先側部分1c、2cが誘い込み作用を奏し作業が容易化される。
図3は上記実施例の変形例3に係るねじ込み式管結合構造100を示し、図3Aはその断面図であり、図3Bはこの変形例3に係るねじ込み式管結合構造100のインサート6を各部材に分解して示した断面図である。図3Cは、スリーブ管継手3にインサート6をボルト6aで固定する例を示した図である。
この変形例のねじ込み式管結合構造100は変形例1の場合に較べると、実施例1の環状突条部3eがなく、その代わりに中心孔3aをなす周面は滑らかな曲面であって、その高さは平行ネジ3c1、3c2の山部の内径に一致させてある。そして、この場所に実施例1の環状突条部3eに対応するインサート6を配置している点が相違している。インサート6は図4Bに示すように、環状部材7とOリング5、5からなり、環状部材7は中心線b1方向で対向する半径面部7a1、7a2を有し、各半径面部7a1、7a2にはOリング5、5の嵌装されるリング溝7b1、7b2が形成されている。スリーブ管継手3の平行ネジ3c1、3c2に圧力配管1、2の平行ネジ1a、2aが両側から完全にねじ込まれたとき、圧力配管1、2の先端面が各Oリング5、5を押圧し変形させた状態で半径面部7a1、7a2に当接する。このときに各Oリング5、5に付与される圧縮力により、流体密状に封止する。そして、ボルト4を透孔3b1、3b2の平行ネジ3d1、3d2に締結して平行ネジ1a、2aの緩みを防止する。
ねじ込み式管結合構造200は、圧力配管1と、管継手203と、複数のボルト4と、インサート60とからなっている。
インサート60は図5Bに示すように、中心孔3aの平滑円筒面部分3g内に嵌め込まれる環状部材8と、これに係着されるOリング5、5からなっている。環状部材8は中心線b1方向の半分或いはそれより僅かに小さい量だけ平滑円筒面部分3g内に嵌め込まれるものであり、外周面の中心線b1幅の中央部に環状突部8aを形成され、これの中心線b1方向各側に中心線b1に垂直な面8b1、8b2と中心線b1方向に沿う円周面部分8c1、8c2とを形成されており、円周面部分8c1、8c2のそれぞれにOリング5、5が外嵌される。
そして2つのフランジ管継手203の接合面を対向させ、これらフランジ管継手203の間にインサート60を位置させる(図4A)。この後、2つのフランジ管継手203の対向したボルト孔3f、3fに橋渡し状に挿通させたボルト10(図4Aでは、ボルト10の位置のみ一点破線で示した。)によりこれら2つのフランジ管継手203を近接させ締結状態とする。この締結の過程で圧力配管1、2の先端面が面8b1、8b2に当接すると、各Oリング5、5は圧力配管1、2の先端面と環状部材8の半径面部8c1、8c2で挟圧されてOリング5、5に対して封止に必要な圧縮力が与えられる。また圧力配管1、2とフランジ管継手203との相対回転はボルト4により規制される。
<変形例4>
図6は、低圧の圧力配管の接合の例であり、上記実施例2の変形例に係るねじ込み式管結合構造200を示す断面図である。図中、既述と実質的に同一の箇所には同一の符号が付してある。このねじ込み式管結合構造200は実施例2の各円筒面部分3gを持たずに、平行ネジ3cを中央孔3aの端から端まで設けて、圧力配管1、2の先端面がフランジ管継手203の接合面に一致するか或いは僅かに前方にまで、螺合可能にしている。ボルト4を透孔3bに締結して圧力配管1の緩みを防止する。フランジ管継手203の間にシートパッキン9を挟み、ボルト孔3fにボルト10によりシートパッキン9を挟圧させる。シートパッキン9への圧縮圧力は自動的には所望の値にならないので、別途ボルト孔3fの締め付け力を調整して所望圧力になるようにする必要がある。
本実施例のねじ込み式管結合構造300は、圧力配管1と、管継手303と、複数のボルト4と、インサート60とからなっている。
本実施例のねじ込み式管結合構造400は、圧力配管1と、スタブエンド403aと、スタブエンド403aに外嵌されるルーズフランジ403bと、複数のボルト4と、インサート60とからなっている。スタブエンド403aとルーズフランジ403bとにより管継手403(ルーズフランジ管継手)を構成する。
1、2 圧力配管
1a、2a 平行ネジ
1b、2b 非貫通孔
3 スリーブ管継手
203 フランジ管継手
303 ネック付フランジ管継手
403 ルーズフランジ管継手
3a 中心孔
3b、3b1、3b2 透孔
3d、3d1、3d2 平行ネジ
4 ボルト
Claims (5)
- 中心線に沿って円形の中央孔が形成され、かつ外周から前記中央孔に貫通する透孔が形成されており、さらに前記中央孔の周面に前記中央線を中心とする螺旋状の第1の雌ネジが形成され且つ前記透孔に第2の雌ネジが形成された管継手と、
端部の外周面に前記第1の雄ネジに螺合する雄ネジが形成されており、かつ前記雄ネジが前記第1の雌ネジに螺合されたときに前記非貫通孔に連通する位置に開口された非貫通孔を形成された圧力配管と、
前記第2雌ネジに螺入された状態で先部が前記透孔に嵌合されるボルトとを備えたことを特徴とする圧力配管用のネジ込み式管結合構造。 - 前記中央孔は、中心線方向に第1の雌ネジが形成される範囲と滑らかな曲面の範囲を有し、前記第2雌ネジは滑らかな曲面の範囲に形成されていることを特徴とする請求項1記載の圧力配管用のネジ込み式管結合構造。
- 前記管継手が前記中心孔に沿って左右両側の端部に、前記第1の雌ネジと前記非貫通孔とが夫々形成されており、左右両側の端部から前記圧力配管が螺入され、かつ左右両側の端部において前記ボルトが前記第2雌ネジに螺入された状態で先部が前記非貫通孔に嵌合している請求項1記載の流体密管路形成用の圧力配管用のネジ込み式管結合構造。
- 前記管継手が前記中心孔の周囲に、前記中心孔と平行に貫通したボルト孔を具備していることを特徴とする請求項1記載の流体密管路形成用の圧力配管用のネジ込み式管結合構造。
- 前記継手が、前記第1の雌ネジと前記透孔を有するスタブエンドと、前記ボルト孔を有し前記スタブエンドを障害として脱落を防止されるルーズフランジとを備えていることを特徴とする請求項1記載の流体密管路形成用のねじ込み式管結合構造。
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