JP2013170432A - エントランス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エントランス10は、エントランス室14と、エントランス室14を入退出室18と進入室20とに区画するエアシャワー室16と、エアシャワー室16の入口ドア22及び出口ドア24と、入退出室18より空気圧が高くされた退出準備室30と、退出準備室30に設けられた第1退出ドア32、第2退出ドア34と、これらをインターロックさせる退出準備室制御部84と、入退出室18に設けられた履物収納部36と、履物を検出する履物検出手段86と、履物検出手段86が履物を検出すると入口ドア22を開放させ、エアシャワー室16内へ人が入室すると入口ドア22を閉じて入室した人へエアシャワーを所定時間吹き付けた後、出口ドア22を開放させるエアシャワー室制御部84と、を有している。
【選択図】図2
Description
例えば、花粉除去を目的とし、建物内部に花粉を持ち込ませないように、建物の外側で衣服に付着した花粉を除去する、玄関先に送風設備を備えた建物が提案されている(特許文献1)。
即ち、エアシャワー室を通らないと、入退出室から進入室へ移動できず、建物には入れない。このため、エアシャワー室で、建物へ入る人の衣服等に付着したいわゆる環境汚染物質(花粉、排気ガス又は放射性物質等)が除去される。これにより、人を介して、屋外から建物内部へ持ち込まれる環境汚染物質を抑制することができる。
このとき、退出準備室の空気圧は入退出室より高くされているので、環境汚染物質が入退出室から退出準備室へ流入するのが抑制される。また、第1退出ドアと第2退出ドアは同時には開放しないよう制御されているので、入退出室から退出準備室を経由して建物内部へ汚染物質が流入するのを抑制できる。なお、第2退出ドアを退出準備室側からのみ開放可能とすることで、間違って、エアシャワー室を通過しないで入退出室側から退出準備室へ移動するのを防止できる。
この結果、環境汚染物質が、履物の底に付着した状態で建物内部へ持ち込まれるのを防止することができる。
これにより、屋内用の履物を履いて進入室から建物内に進入することができる。
図1は、第1の実施の形態に係るエントランス10を備えた建物の平面図、図2は、エントランス10の拡大図、図3は、第1の実施の形態に係るエントランス10を備えた建物の外観斜視図である。
建物12の内部には、エントランス室14と連通する共用空間40が設けられ、建物12への入退出には、エントランス室14と共用空間40が利用される。共用空間40は建物12の桁行方向に、対向する外壁間に渡る幅で設けられ、共用空間40を挟んで複数の住戸42A〜42Fが設けられている。共用空間40は、建物12の地上階から屋根までの吹き抜け空間とされている。
入退出室18は玄関46と接して設けられ、第1外部開閉ドア26により、玄関46と入退出室18との通路が開閉されている。
入退出室18には、屋外で使用した靴(履物)を収納する靴箱36が設けられている。靴箱36は、個人毎(1足毎)に靴を収納する収納部を備えた扉付ロッカーであり、例えば、建物12の全ての住人用及び来客用に、複数の収納部が用意されている。
また、進入室20には、コントローラ84が取り付けられている。後述するように、コントローラ84は、エントランス10の全体を制御する。
退出準備室30には、開放されると建物12から退出準備室30へ移動可能とする第1退出ドア32と、開放されると退出準備室30から入退出室18へ移動可能とする第2退出ドア34が設けられている。
また、コントローラ84の制御対象には、エアシャワー室16A、16Bの入口ドア22と出口ドア24の開閉、エアシャワー室16A、16Bのエアシャワー運転、退出準備室30の第1退出ドア32、第2退出ドア34の開閉がある。
先ず、入室時について説明する。
図2、5に示すように、入室者は矢印92で示す方向、即ち、屋外28から風除け室44を経て玄関46へ入り(ステップ60)、玄関46から、入退出室18へ移動する。入退出室18では、靴を脱いで靴箱36へ入れる(ステップ61)。
また、同時に複数の靴が収納された時の優先順序や、2つのエアシャワー室16A、16Bへの振り分け方法等を予め定めておくのが望ましい。
エアシャワーの運転終了後、コントローラ84は、入口ドア22が閉じているのを確認した後、出口ドア24を開ける(ステップ64)。
このときコントローラ84は、入室者がエアシャワー室16から退出したのを赤外線センサで88確認した後、エアシャワー室16の出口ドア24を閉じる(ステップ66)。
退出時には、図2、6に示すように、屋外28に出ようとする退出者は、矢印94で示す方向、即ち、建物12の共用空間40から、一旦進入室20へ進み、室内履きを脱いで退出準備室30に入る(ステップ68)。
このときコントローラ84は、赤外線センサ89で退室者を確認した後、第2退出ドア34が閉じているのを確認して第1退出ドア32を開放する(ステップ69)。
即ち、衣服に付着した環境汚染物質のみならず、靴底に付着した環境汚染物質を建物内部に持ち込ませないエントランス10を提供することができる。
これにより、これらの建物が、環境汚染物質濃度が高い地域に建てられていても、エントランス10により、衣服に付着した環境汚染物質のみならず、靴底に付着した環境汚染物質の建物内部への持ち込みを抑制することができる。
図7の平面図に示すように、第2の実施の形態に係るエントランス56は、第1の実施の形態で説明したエントランス10における、靴箱36の裏側に退出室76を設け、建物への入室経路と退出経路を分離した構成である。第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
更に、コントローラ104により、退出準備室74の第1退出ドア32が開放されている間は、第3退出ドア80が開放しないようにインターロックされている。これにより、退出準備室74を通過して、環境汚染物質が退出室76から建物12の内部に侵入するのを抑制できる。
上記構成とすることにより、退出専用に設けられた退出室76を移動して、退出準備室74から屋外に移動することができ、入室者と退出者の動線の交わりをなくすことができる。
12 建物
14 エントランス室
16 エアシャワー室
18 入退出室
20 進入室
22 入口ドア
24 出口ドア
26 第1外部開閉ドア
28 屋外
30 退出準備室
32 第1退出ドア
34 第2退出ドア
36 靴箱(履物収納部)
38 屋内履物箱(屋内用の履物収納部)
76 退出室
80 第3退出ドア
82 第2外部開閉ドア
84 コントローラ(退出制御室制御部、エアシャワー室制御部)
86 重量センサ(履物検出手段)
Claims (4)
- 建物への出入空間となるエントランス室と、
前記エントランス室を、前記建物への出入通路となる入退出室と前記建物への進入通路となる進入室とに区画するエアシャワー室と、
前記エアシャワー室の前記入退出室側に設けられ、開放されると前記入退出室から前記エアシャワー室内へ入室可能とする入口ドアと、
前記エアシャワー室の進入室側に設けられ、開放されると前記エアシャワー室内から前記進入室へ移動可能とする出口ドアと、
前記入退出室に設けられ、屋外と前記入退出室との通路を開閉する第1外部開閉ドアと、
前記入退出室と前記建物との間に設けられ、前記入退出室より空気圧が高くされた退出準備室と、
前記退出準備室に設けられ、開放されると前記建物から前記退出準備室へ移動可能とする第1退出ドアと、
前記退出準備室に設けられ、開放されると前記退出準備室から前記入退出室へ移動可能とする第2退出ドアと、
前記第1退出ドアが開放されている間は、前記第2退出ドアが開放しないようにインターロックさせる退出準備室制御部と、
前記入退出室に設けられた履物収納部と、
前記履物収納部に履物が存在するか否かを検出する履物検出手段と、
前記履物検出手段が前記履物を検出すると、前記エアシャワー室の前記入口ドアを開放させ、前記エアシャワー室内へ人が入室すると、該入口ドアを閉じて入室した人へエアシャワーを所定時間吹き付けた後、前記出口ドアを開放させ、エアシャワーの吹き付けを終えた人が前記進入室へ移動可能とするエアシャワー室制御部と、
を有するエントランス。 - 前記第2退出ドアに替えて前記退出準備室の開口部を閉塞する壁と、
前記履物収納部の裏側に設けられ、前記退出準備室から移動可能な退出室と、
前記退出準備室に設けられ、開放されると前記退出準備室から前記退出室へ移動可能とする第3退出ドアと、
前記退出室に設けられ、開放されると前記履物収納部に収納された履物を取り出し可能とする退出室側ドアと、
前記退出室に設けられ、屋外と前記退出室との通路を開閉する第2外部開閉ドアと、
前記履物収納部の前記入退出室側ドアと前記退出室側ドアを、いずれか一方が開放されているときは他方を閉じるようにインターロックさせる履物収納部制御部と、
前記第1退出ドアが開放されている間は、前記第3退出ドアが開放しないようにインターロックさせる退出準備室制御部と、
を有する請求項1に記載のエントランス。 - 前記履物検出手段には、前記履物の重量を検出する重量センサが設けられ、前記重量センサの出力から前記履物の存在を判断する請求項1又は2に記載のエントランス。
- 前記進入室には、屋内用の履物の収納部が備えられている請求項1〜3のいずれか1項に記載のエントランス。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107716461A (zh) * | 2017-10-31 | 2018-02-23 | 安徽优诺净化科技有限公司 | 无尘净化室进门结构 |
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JP2001041522A (ja) * | 1999-05-25 | 2001-02-16 | Sekisui Chem Co Ltd | 除塵室及び除塵室を備えた建物 |
JP2003130316A (ja) * | 2001-10-18 | 2003-05-08 | Babcock Hitachi Kk | 廃棄物処理設備の解体システム |
JP2007295976A (ja) * | 2006-04-27 | 2007-11-15 | Nippon Muki Co Ltd | 花粉症対策マンション用エアシャワー装置及びそれを備えた花粉症対策マンション |
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2012
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