JP5320902B2 - 感染症対応型施設 - Google Patents

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Description

本発明は、感染症対応型施設に関し、特に、感染症の蔓延を防止することができるとともに、工期の短縮化、ローコスト化を図ることができる感染症対応型施設に関する。
国内において、新型インフルエンザ等の感染症患者(主に飛沫感染や接触感染による患者)やそれらの擬似患者(新型インフルエンザ等の感染症に感染しているかどうか不明な患者)は、感染症法により指定医療機関に搬送して隔離する必要があるが、外国から入国した感染症患者や擬似患者等を指定医療機関に搬送できないような場合(患者数が多すぎて搬送できない場合、病状が重すぎて搬送できない場合等)には、入国する空港の近隣に感染症患者や擬似患者等を隔離できる感染症対応型施設を建設する必要がある。
このような感染症対応型施設の一例が特許文献1に記載されている。この感染症対応型施設(ユニットホスピタル)は、手術室、集中治療室、検査室、診察室、病室、ナースステーション、管理部門、トイレ・浴室、廊下等の設備をユニット化し、これらのユニットを単独又は複数個のモジュールによって構成して互いに連結し、各ユニット毎に独立の給排気設備及び空気浄化装置を設けたものであって、必要に応じてエアテント内に配置されるものである。
特開平4−333782号公報
上記のような構成の感染症対応型施設(ユニットホスピタル)にあっては、手術室、集中治療室、検査室、診察室、病室、ナースステーション、管理部門、トイレ・浴室、廊下等の設備をユニット化して互いに連結することにより、感染症対応型設備(ユニットホスピタル)を構成しているので、工期の短縮化を図ることができる。
しかし、病室を廊下等の他の設備から完全に隔離する機能を備えていないため、面会者が病室内の感染症患者と面会する場合や、スタッフが病室内の感染症患者の様子を確認するような場合等に、防護服を着用しなければならない煩わしさがある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、防護服を着用することなく、面会者が病室の感染症患者や擬似患者等に面会したり、スタッフが病室内の感染症患者や擬似患者等の様子を確認することができる感染症対応型施設を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、感染症患者又は擬似患者を隔離するための感染症対応型施設であって、感染症患者又は擬似患者を隔離するための複数の病室と、前記各病室に面するように設けられた前記各病室に出入りするための廊下と、各病室の内部の様子を外部から観察可能な観察通路と、前記廊下に連接され、風除室を備えた感染症患者又は擬似患者の搬入エリアと、前記感染症対応施設の外部から前記風除室に出入りするための出入口と、前記観察通路に設けられる、前記感染症対応施設の外部から当該観察通路に出入りするための出入口とを備えることを特徴とする。
本発明の感染症対応型施設によれば、スタッフは、防護服を着用した状態で出入口から廊下に入り、廊下から各病室に出入りすることになる。また、面会者及びスタッフは、防護服を着用しない状態で出入口から観察通路に入り、観察通路から各病室内の感染症患者又は擬似患者と面会したり、各病室内の感染症患者又は擬似患者の様子を観察したりすることができる。
また、本発明は、前記搬入エリアには、スタッフの待機エリアが連設され、前記待機エリアには、出入口が設けられていることを特徴とすることとしてもよい。
本発明の感染症対応型施設によれば、感染症患者又は擬似患者は、出入口から搬入エリアに搬入され、搬入エリアから廊下を介して各病室内に隔離される。また、スタッフは、防護服を着用した状態で待機エリアから出入口を介して搬入エリアに入り、搬入エリアに搬入された感染症患者又は擬似患者と接触することになる。
さらに、本発明は、前記複数の病室は、横並びに一列に設けてなる病室群が少なくとも二列に設けられ、隣接する病室群間に前記廊下が設けられ、前記病室群の各病室に面するように前記観察通路が設けられていることを特徴とすることとしてもよい。
本発明の感染症対応型施設によれば、感染症患者又は擬似患者は、廊下から病室群の各病室内に隔離されることになる。また、スタッフは、防護服を着用した状態で廊下から病室群の各病室内に出入りすることになる。さらに、面会者及びスタッフは、防護服を着用しない状態で観察通路から病室群の各病室内の感染症患者又は擬似患者と面会したり、各病室内の感染症患者又は擬似患者の様子を観察したりすることができる。
さらに、本発明は、前記搬入エリアの一部には、感染症患者又は擬似患者の診察・処置室が設けられていることを特徴とすることとしてもよい。
本発明の感染症対応型施設によれば、感染症患者又は擬似患者は、搬入エリアに搬入された後に、診察・処置室内で所定の診察、処置が行われ、この後に、搬入エリアから廊下を介して各病室内に搬入されることになる。
さらに、本発明は、プレハブ建築物からなることを特徴とすることとしてもよい。
本発明の感染症対応型施設によれば、工期の短縮化を図ることができる。
以上、説明したように、本発明の感染症対応型施設によれば、スタッフは、防護服を着用した状態で出入口から廊下に入り、廊下から各病室に出入りすることになる。また、面会者及びスタッフは、防護服を着用しない状態で出入口から観察通路に入り、観察通路から各病室内の感染症患者又は擬似患者と面会したり、各病室内の感染症患者又は擬似患者の様子を観察したりすることができる。従って、面会者が病室内の感染症患者又は擬似患者と面会したり、スタッフが病室内の感染症患者又は擬似患者の様子を観察する場合に、防護服を着用する煩わしさを解消できる。
また、面会者及びスタッフは、各病室内の感染症患者又は擬似患者に接触することなく観察通路から病室内の感染症患者又は擬似患者と面会したり、病室内の感染症患者又は擬似患者の様子を観察することができるので、感染症が蔓延するのを防止できる。
さらに、複数の病室を横並びに一列に設けてなる病室群を少なくとも二列に設けた場合には、面会者及びスタッフが防護服を着用しない状態で、観察通路から病室群の各病室内の感染症患者又は擬似患者と面会したり、各病室内の感染症患者又は擬似患者の様子を観察することができるので、防護服を着用する煩わしさを解消できる。
さらに、プレハブ建築物とすることにより、工期を短縮できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図7には、本発明による感染症対応型施設の一実施の形態が示されていて、図1は病室エリアと観察エリアと搬入エリアとスタッフの待機エリアとの関係を示す説明図、図2は病室エリアの各エリアの説明図、図3は病室エリアの病室と廊下との関係を示す説明図、図4は搬入エリア及びスタッフの待機エリアの説明図、図5は感染症対応型施設の全体の平面図、図6は図5のA−A線に沿って見た断面図、図7は図5のB−B線に沿って見た断面図である。
すなわち、本実施の形態の感染症対応型施設1は、新型インフルエンザ等の感染症患者(主に飛沫感染や接触感染による患者)やそれらの擬似患者(新型インフルエンザ等の感染症に感染しているかどうか不明な患者)等(以下、「感染症患者等」という。)の隔離に対応可能なプレハブ建築物であって、図5及び図6に示すように、感染症対応型施設1の建設現場に設置される基礎2と、基礎2の上部に立設されて、内側に矩形状の空間4を形成する外壁3と、外壁3の内側の空間4の下部開口を閉塞する複数のパネル材からなる床5と、外壁3の内側の空間4の上部開口を閉塞する複数のパネル材からなる天井6と、外壁3の内側の空間4を複数のエリアに仕切る間仕切り壁7と、天井6の上部に設けられる屋根65とを備えている。
外壁3は、図1〜図5に示すように、複数のパネル材を角環状に組み立てて構成したものであって、この外壁3によって囲まれる部分に略矩形状の空間4が形成され、この空間4内が間仕切り壁7によって複数のエリアに仕切られている。
間仕切り壁7は、複数のパネル材を所望の形状に組み立てて構成したものであって、この間仕切壁7により、図1に示すように、外壁3の内側の空間4内が、略矩形状の病室エリア18と、病室エリア18の周囲(右側の一辺を除く)を囲むように設けられる略コ形状の観察エリア34と、病室エリア18の右側に設けられる略矩形状の搬入エリア36と、病室エリアの18右側でかつ搬入エリア36の下側に設けられる略矩形状のスタッフの待機エリア41とに仕切られている。
病室エリア18は、図2に示すように、間仕切り壁7によって更に上下方向に3つの略矩形状のエリア18a〜18cに仕切られ、図3に示すように、上側のエリア18a及び下側のエリア18c内に複数の病室32(32a〜32e、32f〜32j)が設けられ、中側のエリア18bによって廊下33が構成されている。
本実施の形態においては、図3及び図4に示すように、病室エリア18の上側のエリア18a及び下側のエリア18c内は、間仕切り壁7によって図3中の左右方向にそれぞれ5つに仕切られ、上側のエリア18a及び下側のエリア18c内にそれぞれ5つの病室32a〜32e、32f〜32jを横並びに独立した状態で設けた病室群がそれぞれ構成され、各病室群の各病室32a〜32e、32f〜32j内に感染症患者等が収容されるようになっている。
病室エリア18の中側のエリア18bによって構成される廊下33は、図3及び図4に示すように、各病室32a〜32e、32f〜32jに面するように設けられ、この廊下33を介して感染症患者等を各病室32a〜32e、32f〜32j内に収容したり、スタッフが各病室32a〜32e、32f〜32j内に出入りしたりすることができるようになっている。
各病室32(32a〜32e、32f〜32j)の内部には、図5に示すように、ベッド55、洗面台56、ユニットバス57等の設備が設けられている。各病室32(32a〜32e、32f〜32j)に対応する間仕切り壁7の部分(後述する観察廊下35に面する部分)には、各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内に観察通路35側から食事等を搬入するためのパスボックス58がそれぞれ設けられている。
パスボックス58は、病室32側と観察通路35側の両方に2枚のドア(図示せず)が設けられるボックスであって、両方のドアが同時に開かないように(一方のドアを閉め状態で他方のドアが開くように)構成されている。
図5に示すように、各病室32の廊下33に面する部分にはバリアである前室59が設けられ、この前室59には、廊下33との間を開閉するドア59aと、各病室32(32a〜32e、32f〜32j)の内部との間を開閉するドア59bの2枚のドアが設けられ、同時に両方のドアが開かないように(一方のドアを閉めた状態で他方のドアが開くように)構成され、廊下33側からこの前室59を介してスタッフが各病室32(32a〜32e、32f〜32j)の内部に出入り可能に構成されている。
図5及び図7に示すように、各病室32(32a〜32e、32f〜32j)に対応する間仕切り壁7の部分(観察廊下35に対応する部分)には、はめ殺し窓60がそれぞれ設けられ、このはめ殺し窓60を介して観察通路35から面会者が各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内に収容された感染患者等と面会したり、スタッフが各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内に収容された感染患者等の様子を観察できるようになっている。
廊下33は、後述する観察通路35及び各病室32(32a〜32e、32f〜32j)から完全に独立した状態で設けられ、この廊下33を介して診察・処置室42で所定の診察、処置が済んだ感染症患者等を各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内に収容し、又はこの廊下33を介してスタッフが各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内に出入りするように構成されている。
各病室32(32a〜32e、32f〜32j)は、感染エリアに構成され、廊下33は準清潔エリアに構成されている。
搬入エリア36は、図3に示すように、間仕切り壁7によって図3中の上下方向に3つに仕切られ、図3中の上側の部分で各病室32a〜32e、32f〜32jから排出された廃棄物を施設の外部に搬出するバリア37が構成されている。
搬入エリア36の図3中の中側の部分は、図4に示すように、間仕切り壁7によって図4中の左右方向に更に2つに仕切られ、図4中の右側の部分で施設の外部から搬入された感染症患者等の診察、処置を行う診察・処置室42が構成され、左側の部分で各病室32(32a〜32e、32f〜32j)から排出された廃棄物を一時保管する保管庫43が構成されている。
搬入エリア36の図3中の下側の部分は、感染症患者等を施設の外部から施設内に搬入するバリア39に構成されている。図5に示すように、バリア39に隣接する外壁3の外側の部分には、感染症患者等を施設内に搬入するためのスロープを備えた出入口52が設けられている。
搬入エリア36のバリア39は、図4に示すように、間仕切り壁7によって図4中の左右方向に更に2つに仕切られ、図4中の右側の部分で風除室40が構成され、出入口52からこの風除室40を介して搬入エリア36内に感染患者等が搬入されるようになっている。
なお、診察・処置室42及び保管庫43は準清潔エリアに構成されている。
図5に示すように、搬入エリア36には、保管庫43との間を開閉するドア39aと、廊下33との間を開閉するドア39bと、施設の出入口52との間を開閉するドア39cと、診察・処置室42との間を開閉するドア39dの4枚のドアが設けられている。
搬入エリア36の図4中の下端には、図5に示すように、着衣室53と脱衣室54が独立した状態で設けられている。着衣室53には、搬入エリア36との間を開閉するドア53bと、スタッフルーム47との間を開閉するドア53aの2枚のドアが設けられ、これらの2枚のドアは同時に開かないように(一方のドアを閉め状態で他方のドアが開くように)構成されている。脱衣室54には、搬入エリア36との間を開閉するドア54bと、スタッフルーム47との間を開閉するドア54aの2枚のドアが設けられ、これらの2枚のドアは同時に開かないように(一方のドアを閉め状態で他方のドアが開くように)構成されている。
スタッフの待機エリア41は、図1〜図4に示すように、病室エリア18及び搬入エリア36から完全に独立した状態で設けられている。
スタッフの待機エリア41は、図4に示すように、間仕切り壁7よって図4中の左右方向に2つに仕切られ、左側の部分でスタッフが待機するスタッフルーム47が構成され、右側の部分で各種の検査を行う検査室48が構成されている。図5に示すように、スタッフルーム47と検査室48との間は、ドア47aによって開閉可能に仕切られている。
スタッフルーム47の図4中の下端には、図5に示すように、トイレ50、風除室49、脱衣室51、及びユニットシャワー51aが独立した状態で設けられている。風除室49には、スタッフルーム47との間を開閉するドア49aと、観察エリア34への出入口45との間を開閉するドア45bの2枚のドアが設けられ、施設の外部から出入口45、ドア45b、風除室49、及びドア49aを介してスタッフルーム47内に出入り可能に構成されている。
なお、スタッフルーム47、トイレ50、脱衣室51は清潔エリアに構成され、検査室48は準清潔エリアに構成され、風除室49はバリアに構成されている。
観察エリア34は、図1〜図5に示すように、病室エリア18、搬入エリア36、及びスタッフの待機エリア41から完全に独立した状態で設けられている。観察エリア34は、防護服を着用することなく、面会者が各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内に収容された感染症患者等と面会したり、スタッフが各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内に収容された感染症患者等の様子を観察する観察通路35に構成されている。
なお、観察通路35は清潔エリアに構成されている。
観察通路35は、図5中の右下の出入口45を介して施設の外部から直接に出入り可能に構成され、この出入口45を介して施設の外部から面会者、スタッフ等が観察通路35内に出入り可能に構成されている。上記の出入口45には、観察通路35との間を開閉するドア45aと、前述したスタッフルーム47との間を開閉するドア45bとが設けられている。観察通路35に面する外壁3の部分には、複数箇所に開閉窓46が設けられている。
上記のような構成の感染対応型施設1の給排気系統は、各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内を負圧にすることにより、施設の外部から観察通路35及び廊下33内に空気を取り込み、この空気を観察通路35及び廊下33から各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内に取り込み、各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内を循環させた後に各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内から施設の外部に排気するように構成されている。
具体的には、図6に示すように、各病室32(32a〜32e、32f〜32j)の下部(床5の近傍)に排気口61を設け、観察通路35及び廊下33の天井6に施設の外部に連通する給気口62を設け、観察通路35と各病室32(32a〜32e、32f〜32j)との間の間仕切り壁7の天井6側の部分、廊下33と各前室59との間の間仕切り壁7の天井6側の部分、及び各病室32(32a〜32e、32f〜32j)と各前室59との間の間仕切り壁7の天井側の部分にそれぞれダンパー63を設ける。
このような構成とすることにより、各病室32(32a〜32e、32f〜32j)の排気口61から排気することにより、各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内が負圧となり、施設の外部から空気が観察通路35の給気口62及び廊下33の給気口62を介して観察通路35及び廊下33に取り込まれ、観察通路35から各ダンパー63を介して各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内に取り込まれ、又は廊下33から各ダンパー63を介して各前室59内に取り込まれ、各前室59からダンパー63を介して各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内に取り込まれ、各病室32(32a〜32e、32f〜32j)を循環した後に各病室32(32a〜32e、32f〜32j)から排気口61を介して直接に施設の外部に排気される。
なお、各前室59内に取り込まれた空気の一部は、各前室59の天井6に設けられている排気口61を介して施設の外部に排気される。
上記のように構成した本実施の形態による感染者対応型施設1においては、感染症患者等は、出入口52から施設の内部の搬入エリア36内に搬入され、診察・処置室42で所定の診察、処置が行われた後に、診察・処置室42から搬入エリア36及び廊下33を介して各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内に搬入され、各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内に前室59を介して収容される。
この場合、スタッフルーム47に待機しているスタッフは、着衣室53で防護服に着替えた後に、外部から搬入された感染症患者等に対して診察・処置室42で所定の診察、処置を行い、診察・処置室42から廊下33を介して前室49を介して各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内に感染症患者等を収容した後に、各病室32(32a〜32e、32f〜32j)から前室59を介して廊下33側に退出し、廊下33から搬入エリア36に戻り、脱衣室54で防護服を脱いでスタッフルーム42に戻る。
また、面会者は、施設の外部から出入口45を介して観察通路35内に入ることにより、防護服を着用することなく、観察通路35から各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内に収容されている感染症患者等と面会することができる。さらに、各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内に収容された感染症患者等への食事等の提供は、防護服を着用することなく、観察通路35からパスボックス58を介して行うことができる。さらに、各病室32(32a〜32e、32f〜32j)内に収容された感染症患者等の様子をスタッフが確認する場合には、防護服を着用することなく、観察通路35から確認することができる。
さらに、本実施の形態の感染症対応型施設1にあっては、基礎2、外壁3、間仕切り壁7、床5、天井6、屋根65を組み立てて構成したプレハブ建築物であるので、国内に入国する感染症患者等を指定医療機関に移送できないような場合(患者数が多すぎて移送できない場合、病状が重いために移送できない場合等)に、空港の近隣に短期間で建設することができるので、緊急時に十分に対応することができる。
なお、前記の説明においては、感染症対応型施設1をプレハブ建築物で構成したが、プレハブ建築物に限らず、他の建築物によって感染症対応型施設を構成してもよい。
また、前記の説明においては、5つの病室32(32a〜32e、32f〜32j)を横並びに配置した病室群を2列に設けたが、4つ以下の病室、又は6つ以上の病室を横並びに配置して病室群を構成してもよい。また、病室群は2列に限らず、3列以上に構成してもよい。
本発明による一実施の形態の感染症対応型施設の病室エリアと観察エリアと搬入エリアとスタッフの待機エリアとの関係を示した説明図である。 病室エリアの各エリアの説明図である。 病室エリアの病室と廊下との関係を示した説明図である。 搬入エリア及びスタッフの待機エリアの説明図である。 本発明の一実施の形態の感染症対応型施設の全体を示した平面図である。 図5のA−A線に沿って見た断面図である。 図5のB−B線に沿って見た断面図である。
符号の説明
1 感染症対応型施設 2 基礎 3 外壁
4 空間 5 床 6 天井
7 間仕切り壁 18 病室エリア 18a 上側のエリア
18b 中側のエリア 18c 下側のエリア 32 病室
33 廊下 34 観察エリア 35 観察通路
36 搬入エリア 37 バリア 39 バリア
39a ドア 39b ドア 39c ドア
39d ドア 40 風除室 41 スタッフの待機エリア
42 診察・処置室 43 保管庫 45 出入口
45a ドア 45b ドア 46 開閉窓
47 スタッフルーム 47a ドア 48 検査室
49 風除室 49a ドア 50 トイレ
51 脱衣室 51a ユニットシャワー 52 出入口
53 着衣室 53a ドア 53b ドア
54 脱衣室 54a ドア 54b ドア
55 ベッド 56 洗面台 57 ユニットバス
58 パスボックス 59 前室 59a ドア
59b ドア 60 はめ殺し窓 61 排気口
62 給気口 63 ダンパー 65 屋根

Claims (5)

  1. 感染症患者又は擬似患者を隔離するための感染症対応型施設であって、
    感染症患者又は擬似患者を隔離するための複数の病室と、前記各病室に面するように設けられた前記各病室に出入りするための廊下と、各病室の内部の様子を外部から観察可能な観察通路と、前記廊下に連接され、風除室を備えた感染症患者又は擬似患者の搬入エリアと、前記感染症対応施設の外部から前記風除室に出入りするための出入口と、前記観察通路に設けられる、前記感染症対応施設の外部から当該観察通路に出入りするための出入口とを備えることを特徴とする感染症対応型施設。
  2. 前記搬入エリアには、スタッフの待機エリアが連設され、前記待機エリアには、出入口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の感染症対応型施設。
  3. 前記複数の病室は、横並びに一列に設けてなる病室群が少なくとも二列に設けられ、隣接する病室群間に前記廊下が設けられ、前記病室群の各病室に面するように前記観察通路が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の感染症対応型施設。
  4. 前記搬入エリアの一部には、感染症患者又は擬似患者の診察・処置室が設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の感染症対応型施設。
  5. プレハブ建築物からなることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の感染症対応型施設。
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