JP2013169086A - インバータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転型発電機と協同して電力系統の周波数や電圧を安定に保つことのできる分散電源のインバータ装置を提供する。
【解決手段】インバータ装置110は電力系統2の系統電圧を検出する電圧検出部9を有し、回転位相解析部10によって電圧検出部9が検出した系統電圧から回転型発電機の回転位相を推定する。そして、基準波形生成部12によって推定した回転位相に基づいて、交流基準波形を生成し、回転型発電機の回転位相に合わせた交流波形を生成するようにした。回転位相の推定方法としては、高周波成分を除いた系統電圧の波形を観察すればよい。また、交流波形の生成においては電圧制御部13による電圧瞬時値制御方式が好適である。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、直流電源に付設される逆潮流可能なインバータ装置に関する。
太陽光発電機等の直流電源を搭載した分散電源を電力系統に逆潮流させる場合、直流電源の直流電力はインバータ装置を経て電力系統の交流電力に変換されてから送出される。従来、電力系統に逆潮流させることを前提とした分散電源用のインバータ装置は、電流瞬時値制御方式で駆動されることが一般的であった(例えば、特許文献1参照。)。
この電流瞬時値制御方式のインバータ装置は、系統電圧波形を基に所望位相差の出力電流波形基準を生成し、インバータ装置が出力している電流波形と当該基準との差分を加味して、インバータ装置が出力する電流波形が当該基準に一致するように制御される。
系統電圧波形を基にした出力電流波形基準の生成時には、系統電圧波形の正負に交番する交流波形の値がゼロとなる時刻から電力系統の電圧位相、周波数を検出し,これに合わせた電流波形を出力する。
そのため、電流制御瞬時値制御方式のインバータ装置は、系統電圧の波形に追従した電流波形を出力することができ、系統電圧の周波数が変動したときには、この変動を抑制するように動作しないで、もっぱら系統電圧の周波数、波形に追従する。従って、系統電圧の波形が瞬時的に変動した時にも、系統電圧とインバータ装置が発生する電圧の変動を一致させることができ、過電流の発生を防いでいる。
但し、電力系統に急峻な変動が過渡的に起きたときには、制御の異常を検知して停止し、系統から解列している(例えば、特許文献2参照。)。すなわち、インバータ装置の出力電圧波形を監視しておき、電圧、周波数、電圧波形の位相等が正常値を逸脱した場合には、受動式単独運転検出機能や能動式単独運転検出機能によって、これを検出し、インバータ回路にパルス信号を送出しているパルス発生器にゲートブロック信号を送出するとともに、分散電源と電力系統との間の解列スイッチを開にする。
特開2007−244066号公報 特開2010−213530号公報
電力系統に接続して運転する分散電源の台数が増えることで、電力系統中の分散電源の合計の出力電力が増えると、これまでのように系統に連系する分散電源の合計の発電出力容量が電力系統全体の容量が少ないときに比べ、新たな課題が発生する。
すなわち、電力系統に連系する分散電源の数が少ないときには、系統の異常時にはできるだけ早く分散電源を停止・解列する特性が好ましい。しかしながら、系統連系型インバータを有する分散電源の数が大きい時には、これらが一斉に停止・解列すると次のように系統の安定な運転を妨げる可能性がある。
例えば、電力系統で瞬時電圧低下が起こって、多くの分散電源が運転異常となって停止してしまうと、その後に電圧の低下が回復した時に、全体の発電電力が減っているので、電力系統の負荷が増えたことと等価となる。この場合、電力系統に連系している発電機群は、負荷の急増により周波数が下がるので、これを回復させるように出力電力を増やす制御を行う。そして電力系統全体の発電電力と負荷消費電力を吊りあうように動作する。この動作の結果、電力の変動が大きい場合に発電機同士の同期運転が過渡的に不安定となって停電を起こしてしまう可能性がある。
そうすると、分散電源の合計の出力電力が大きい時に、これらが一斉に停止及び解列し、系統の安定な運転を妨げる可能性があるので、できるだけ電力系統の瞬時的な変動があってもこれに追従し、運転を継続するほうがよい。
更には、インバータ装置が電力系統の電圧波形に追従するだけでなく、回転型発動機のように周波数変動を抑制する方向に動作すれば、電力系統の周波数変動を抑え、多くの分散電源を含む電力系統を安定に運転するために有効である。
本発明の実施形態は、上記の課題を解消するために提案されたものであり、今後、分散電源が多台数となって合計の出力電力が大きくなった場合に備えて、回転型発電機と協同して電力系統の周波数や電圧を安定に保つことのできる分散電源のインバータ装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、実施形態のインバータ装置は、回転型発電機を含む電力系統と直流電源との間に設けられ、直流電源が出力する直流電力を交流電力に変換して電力系統に供給するインバータ装置である。このインバータ装置は、電力系統の系統電圧を検出する電圧検出部を有し、電圧検出部が検出した系統電圧から回転型発電機の回転位相を推定する。そして、推定した回転位相に基づいて、交流基準波形を生成し、回転型発電機の回転位相に合わせた交流波形を生成する。
第1の実施形態に係るインバータ装置を示すブロック図である。 インバータ装置が搭載される分散電源が連系する電力系統を示す模式図である。 系統電圧、高周波成分を除いた系統電圧、及び出力電圧の波形を示す図である。 第2の実施形態に係るインバータ装置を示すブロック図である。 第2の実施形態に係るインバータ装置の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係るインバータ装置を示すブロック図である。 第3の実施形態に係るインバータ装置の動作を示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
(構成)
図1に示すインバータ装置110は、直流電源1に付設されており、直流電源1とともに分散電源の一構成要素となっている。このインバータ装置110は、直流電源1と電力系統2との間に設けられている。直流電源1とインバータ装置110の間には接続スイッチ3が設けられており、直流電源1を電気的に切り離し可能となっている。また、インバータ装置110と電力系統2の間には、解列スイッチ4が設けられており、分散電源用のインバータ装置110を電力系統2から解列可能となっている。
このインバータ装置110は、直流電源1が生成した直流電力を交流電力に変換した上で電力系統2に送出している。直流電源1は、例えば、太陽電池モジュールを直列及び並列に接続して組み合わせた太陽電池アレイ回路である。電力系統2は、複数の回転型発電機が相互に接続された送配電網であり、回転型発電機は、水力、火力、原子力等によりタービン等の回転子を駆動させる発電機である。
インバータ装置110において、直流電源1が生成した直流電力は、接続スイッチ3を介してインバータ回路5(インバータ部)に入力される。インバータ回路5は、例えば、トランジスタ等の複数のスイッチング素子を有し、PWM制御方式により駆動する。インバータ回路5は、このスイッチング素子を各種の組み合わせでオンオフすることにより、そのオンオフのタイミングとオンオフの時間に基づき直流電力から交流電力を生成する。
インバータ回路5にはパルス発生器7が接続されている。パルス発生器7は、パルス信号をインバータ回路5に対して出力する。パルス信号は、スイッチング素子のオンオフのタイミングと時間を定義している。すなわち、インバータ回路5のスイッチング素子は、パルス信号の立ち上がり及び立ち下がりに合わせてオンオフされ、パルス信号のパルス幅に応じて状態が維持される。
インバータ回路5の出力側には、高調波フィルタ回路6が接続されている。インバータ回路5が生成する交流電流波形には、スイッチング素子の切り換え過渡期に生じた変動が高調波成分として含まれている。高調波フィルタ回路6は、直列接続のリアクトルと並列接続のコンデンサからなり、インバータ回路5から出力された交流電流に含まれる高調波成分を除去することで、インバータ回路5から出力された交流電流を電力系統2に接続しても問題のない電流波形に調整する。
高調波フィルタ回路6の出力側には、電流検出部8と電圧検出部9が接続されている。電流検出部8は、高調波フィルタ回路6を介したインバータ回路5の出力電流を検出する。電圧検出部9は、電力系統2の系統電圧を検出する。
電圧検出部9には、回転位相解析部10が接続されている。この回転位相解析部10は、電圧検出部9が検出した系統電圧の波形から回転型発電機の回転位相を推定する。回転型発電機の回転位相は、系統電圧波形の低周波成分に相当する。そこで、回転位相解析部10は、平滑処理部を有し、回転位相の推定の前処理として、系統電圧の瞬時値をサンプリングして移動平均値を求めることで、系統電圧の波形から高周波成分を除く。そして、回転位相解析部10は、コンパレータを有し、高周波成分が除かれた系統電圧波形の零点間の時間をコンパレータを経た立ち上がり信号を基に計測し、計測結果から位相を求める。この位相が回転型発電機の回転位相となる。
尚、高周波成分を除いた系統電圧の波形を観察できれば、何れの手法を用いてもよく、例えば、回転位相解析部10は、ローパスフィルタを用いて高周波成分を除去してもよいし、系統電圧を周波数空間に変換して高周波成分を除去してから、逆変換して元に戻してもよい。
回転位相解析部10によって推定された回転位相は、基準波形生成部12で参照される。基準波形生成部12は、回転発電機の回転位相に対応させた基準波形を生成する。基準波形の生成の際には、回転位相解析部10と基準波形生成部12との間に介在する力率制御部11の制御結果も寄与している。力率制御部11は、回転位相解析部10により推定された回転型発電機の回転位相を参照して、インバータ装置110が出力する電流の位相を決定する。すなわち、力率制御部11は、回転位相に対して電流の位相差が力率に換算して0.95以上となる電流の位相を算出する。尚、系統電圧が高いに場合には、力率を0.95よりも低くして電圧上昇を抑制する制御を行うようにしてもよい。
生成された基準波形は電圧制御部13によって参照される。電圧制御部13は、基準波形に近づく交流電圧波形生成のためのパルス信号発信計画を生成し、パルス発生器7に入力する。パルス信号発信計画は、各パルス信号のパルス幅を定義したデータである。
電圧制御部13とパルス発生器7との間には、電流値制限部14が接続されている。電流値制御部14は、電流検出部8の検出結果を参照し、瞬時値が設定値を超える場合には、パルス信号発信計画をパルス発生器7へ通過させない。
(作用)
このインバータ装置110による作用を説明する。図2に示すように、電力系統2には、複数の回転型発電機200が設置されているとともに、本実施形態のインバータ装置110が付帯した多数の分散電源100が設置されている。
このような電力系統2において、系統電圧に過渡的な変動が生じる場合がある。図3の(a)に示すように、過渡的な変動は、瞬時的に正負が交番した高周波成分として現れる。ここでいう高周波成分とは、50又は60Hz又はその近傍の値とは異なる急峻な変動を示している周波数成分である。
一方、電力系統2に接続されている回転型発電機200は、回転子の慣性運動によって、結果的に系統電圧の周波数変動を抑制する方向に動作する。そこで、系統電圧の低周波成分は、回転型発電機200の回転位相に近いものと考えることができる。低周波成分とは、急峻な変動を除いた成分である。
回転位相解析部10では、当該系統電圧波形を移動平均の算出等によって平滑化しているため、図3の(b)に示すように、高周波成分を除いた系統電圧波形が抽出される。すなわち、回転位相解析部10は、回転型発電機200の回転位相を示した波形を取得する。このために、移動平均の時定数は、回転型発電機200の回転体の慣性の消費エネルギーに対する時定数相当となるように設定する。そして、回転位相解析部10は、この回転位相を示した波形から、零クロスのタイミング及び間隔を検出し、回転型発電機200が持つ回転子の位相及び周波数を推定する。
基準波形生成部12は、回転位相解析部10が推定した回転型発電機200の位相及び周波数に合わせた基準波形を生成し、電圧制御部13では、インバータ回路5の出力電圧の波形と基準波形とを各瞬時で比較し、出力電圧の波形が基準波形に沿うように、比較の結果得られた差分を減らす方向に電圧を制御するパルス信号発信計画を立て、パルス発生器7に出力している。
そのため、インバータ回路5から出力され、高周波フィルタ回路6を経た出力電圧波形は、図3の(c)に示すように、回転型発電機200の回転位相を示した波形を模したものとなる。見方を変えれば、インバータ装置110を有する分散電源100は、回転型発電機200として振る舞うこととなり、系統電圧に過渡的な変動が生じた場合、回転型発電機200と協同して系統電圧の周波数変動を抑制する方向に動作する。
このとき、インバータ装置110は、電圧瞬時値制御方式によって波形が調整されているため、系統電圧の急峻な変動に対して停止しにくくなっている。そのため、回転型発電機200と協同して系統電圧の周波数変動を抑制させるように分散電源を駆動させるには、インバータ装置110を電圧瞬時値制御方式で制御するのが望ましい。
すなわち、インバータ装置110を電力系統2に系統連系しているとき、電力系統2はインピーダンスが小さく、インバータ装置110の出力電圧の波形を変化させて周波数を変えようとしたときに、電力系統2の回転型発電機200の回転慣性が大きいので、インバータ装置110の電圧変化に系統電圧側が追従せず、その電圧の変化分を電力系統2が電流×(系統インピーダンス+高調波フィルタ用リアクトルのインピーダンス)による電圧変化で補っている。その結果、連系状態ではインバータ装置110の出力端の電圧波形を変化させようとしても電力系統2の全体の慣性によって電力系統2の電圧波形から変化しないように抑制されるので、電圧制御部13の制御により、内部の制限回路が設けた制限値を超えたりして制御異常となってインバータ装置110が停止し、電力系統2から解列してしまうことが少なくなる。この効果により回転型発電機200と協同して電力系統2の周波数変動を抑制するように動作させやすくなる。
但し、電力系統2の過渡的な変動の程度によっては、系統との間に過電流が流れる場合があるため、系統電圧の周波数変動の抑制よりも優先して、電流値制限部14がインバータ回路5の出力を一時的に停止させる。すなわち、電力系統2の過渡的な変動に応じて、電圧瞬時値制御を続行するか、出力を停止させるかを区別する。
(効果)
以上のように、第1の実施形態に係るインバータ装置110では、電力系統2の系統電圧を検出する電圧検出部9を有し、電圧検出部9が検出した系統電圧から回転型発電機の回転位相を推定する。そして、推定した回転位相に基づいて、交流基準波形を生成し、回転型発電機200の回転位相に合わせた交流波形を生成するようにした。回転位相の推定方法としては、高周波成分を除いた系統電圧の波形を観察すればよい。波形の観察態様としては、例えば、高周波成分を除いた系統電圧の交番する波形が周期的にゼロとなる時刻どうしの間隔を周期として検出すればよい。これにより、当該インバータ装置110を搭載した分散電源100は、回転型発電機200と協同して系統電圧の周波数変動を抑制する方向に振る舞い、電力系統2を安定させる方向に寄与する。
また、電力系統2に連系する分散電源100に搭載されるインバータ装置110において、交流波形の電圧瞬時値を制御する電圧制御部13によって、インバータ回路5を制御するようにした。これにより、電流瞬時値制御方式と比べてインバータ装置110が解列しにくくなるため、分散電源100の数が増えた場合の解列による電力系統2への影響を抑えることができる。すなわち、分散電源100の集団的解列が起こることによる電力系統2の安定運転への妨害を防止できる。
さらに、インバータ装置110はインバータ回路5が出力する電流を検出する電流検出部8を有し、電流検出部8が検出した電流の振幅値が設定値を超えると、インバータ回路5による交流波形の生成を一定期間停止させるようにした。これにより、電圧瞬時値制御方式において非制御の電流が異常値となって過電流が発生してしまうことを防止できる。
(第2の実施形態)
(構成)
図4は、第2の実施形態に係るインバータ装置110を示すブロック図である。第1の実施形態との同一構成は同一符号を付して詳細な説明を省略する。このインバータ装置110は、直流電源1として太陽光発電機に付設されている場合を想定している。
図4に示すように、このインバータ装置110の基準波形生成部12には、電圧制御部13と並列に電流制御部15が接続されており、切替スイッチ16(切替部)により、制御方式が切り替え可能となっている。電流制御部15は、基準波形生成部12が基準波形を受け、電流検出部8からインバータ回路5の出力電流波形を受け、両者を比較して、出力電流波形が電流基準波形に沿うようなパルス信号発信計画を生成し、パルス発生器7に入力する。尚、上述したように、電圧制御部13は、電圧制御を行う場合には、基準波形生成部12から基準波形を受け、電圧検出部9からインバータ回路5の出力電圧波形を受け、両者を比較して、出力電圧が電圧基準波形に沿うようなパルス信号発生計画を生成し、パルス発生器7に入力する。
切替スイッチ16の制御手段として、インバータ装置110は、電圧検出器と接続された電圧監視部17と、電圧監視部17の監視結果を受けて切替スイッチ16を切り換える選択部18を備えている。電圧監視部17は、電圧検出部9から出力される電圧の特性を解析し、出力安定性を監視している。解析する電圧特性は、波形、瞬時値、位相等であり、電圧監視部17は、これらパラメータが安定的であるか否かを判断している。選択部18は、出力が安定的であれば電圧制御部13とパルス発生器7とを接続し、出力が不安定である間は電流制御部15とパルス発生器7とを接続する。
(作用)
このインバータ装置110による動作を図5に基づき説明する。図5は、第2の実施形態に係るインバータ装置110の動作を示すフローチャートである。まず、インバータ装置110は、直流電源1からの出力電力を受信することで日の出を検出し(ステップS01)、その直流電流からの電力によって自動起動する(ステップS02)。
自動起動すると、選択部18により切替スイッチ16が電流制御部15側に切り換えられ、インバータ回路5は電流瞬時値制御で運転される(ステップS03)。運転再開初期においては、インバータ回路5が不安定であるため、出力電圧も不安定となっている。電圧監視部17が不安定な出力電圧を検出すると、選択部18は、切替スイッチ16を切り換え、電流制御部15とパルス発生器7とを電流制御部15を介して接続する。そのため、電流制御部15が生成したパルス信号発信計画を基にパルス発生器7がパルス信号を生成し、そのパルス信号を基にインバータ回路5が交流電力を出力する。
一定時間が経過することで、インバータ回路5が安定すると、選択部18により切替スイッチ16を電圧制御部13側に切り換え、インバータ回路5は電圧瞬時値制御で運転される(ステップS04)。具体的には、インバータ回路5の出力電圧が安定すると、電圧監視部17は安定的な出力電圧を検出する。選択部18は、電圧監視部17の監視結果を受けて切替スイッチ16を切り換える。そのため、電圧制御部13が生成したパルス信号発信計画を基にパルス発生器7がパルス信号を生成し、そのパルス信号を基にインバータ回路5が交流電力を出力する。
そして、インバータ装置110は、直流電源1からの出力電力の低下によって日没を検出し(ステップS05)、自動停止する(ステップS06)。
(効果)
以上のように、第2の実施形態に係るインバータ装置110は、電圧制御部13の他に、インバータ回路5が出力する交流波形の電流瞬時値を制御する電流制御部15を備えるようにし、電圧制御部13による制御と電流制御部15による制御とを切り換えるようにした。切り換え態様としては、日の出を検出すると電流制御部15により制御させ、次いで一定時間経過後に電圧制御部13による制御に切り換える。このように、直流電源1の出力が不安定なときは自動的に電流瞬時値制御方式とするようにしたので、より実用性に富むインバータ装置110を提供することができる。
(第3の実施形態)
(構成)
図6は、第3の実施形態に係るインバータ装置110を示すブロック図である。第2の実施形態との同一構成は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図6に示すように、このインバータ装置110は、電圧制御部13と、電流制御部15と、切替スイッチ16と、切替スイッチ16の制御手段の他、単独運転を検出する機能として能動式単独運転検出部19と受動式単独運転検出部20とを備えている。受動式単独運転検出部20は、電圧検出部9に直接接続され、能動式単独運転検出部19は、回転位相解析部10と基準波形生成部12との間に介在している。また、能動式単独運転検出部19と受動式単独運転検出部20には、解列制御部21が接続されており、この解列制御部21は、パルス発生器7のゲートブロックと解列スイッチ4の開閉を制御する。
能動式単独運転検出部19と受動式単独運転検出部20は、分散電源100の単独運転を検出する。単独運転とは、電力系統2が給電を停止した状態で分散電源100が単独で運転を継続し、系統負荷に対して電力を供給している状態をいう。換言すると、単独運転とは、電力系統2が電力供給を停止している間も分散電源100と負荷とが吊りあった状態で分散電源100が停止していない状態をいう。
能動式単独運転検出部19と受動式単独運転検出部20は、分散電源100の単独運転を検出すると、解列制御部21によってゲートブロックと解列とを行う。電力系統2の異常時などでは、高圧電線と低圧電線が接触して低圧電線に高圧の電圧が印加され続けることや、変電設備などで作業員が安全に作業できるように、分散電源100を停止させ、また分散電源100を電力系統2から解列させるためである。
(作用)
このインバータ装置110による動作を図7に基づき説明する。図7は、第3の実施形態に係るインバータ装置110の動作を示すフローチャートである。ステップS01〜S04を経て電圧制御部13による制御で運転されている間は、インバータ装置110を含む分散電源は、回転型発電機に追従して系統電圧の周波数変動を抑制する方向に動作する。但し、系統電圧の変動が一定程度を超える場合、電力系統2の停電等による単独運転やインバータ装置110の故障のおそれがあるため、確認措置をとる。
ここで、電力系統2の停電等による単独運転やインバータ装置110の故障の場合には、分散電源の電力送出を停止させることが望ましく、電圧瞬時値制御の場合には上述したようにインバータ装置110が停止しにくくなる。一方、インバータ装置110が電力系統2に系統連系しているとき、電流瞬時値制御とすると、インバータ装置110の電圧が変動したときにインバータ装置110の出力電流は電力系統2から抑制されることなく自由に変化できるので、インバータ装置110の電圧が変化したときにインバータ装置110の出力する電流が変動し、内部制限値を超えて制御異常となり、インバータ装置110が停止する。
そこで、電圧検出部9が検出した系統電圧の零クロス間の時間間隔の変動幅が設定値を超えた場合、電圧監視部17は、その変動を検出し(ステップS011,Yes)、選択部18は、電圧監視部17の変動検出を受けて切替スイッチ16を切り換えることで、インバータ回路5の出力制御を電流瞬時値制御に切り換える(ステップS12)。つまり、電流制御部15のパルス信号発信計画をパルス発生器7に入力させる。
電流制御部15による電流瞬時値制御方式に切り換えられると、インバータ装置110は、装置が故障しているか(ステップS13)、インバータ装置110が単独運転となっているか(ステップS14)を判断する。
具体的には、受動式運転検出部と能動式運転検出部の検出結果を得る。受動式運転検出部は、電圧検出器が検出したインバータ回路5の出力電圧の波形を監視し、電圧、周波数、電圧波形の位相等が正常範囲から逸脱しているかを判定する。能動式運転検出部は、電圧検出器で検出された系統電圧の周波数や其の変化率に応じて、系統電圧に対するインバータ装置110の出力電流の位相を変化させるように、基準波形生成部12をコントロールし、インバータ装置110が出力する無効電力を変えさせ、周波数の変化を助長させる。そして、能動式運転検出部は、周波数変化率の過大を判定する。
インバータ装置110の故障若しくは単独運転が検出されると(ステップS13若しくはS14,Yes)、インバータ装置110を停止及び解列する(ステップS15)。具体的には、受動式運転検出部若しくは能動式運転検出部が単独運転を検出すると、解列制御部21は、パルス発生器7にゲートブロック信号を出力し、また解列スイッチ4を開にする。インバータ装置110の故障若しくは単独運転が検出されている限りは、インバータ装置110の停止及び解列は継続させる。
そして、インバータ装置110の故障若しくは単独運転が検出されなければ(ステップS13若しくはS14,No)、インバータ回路5の出力電圧の波形変動が正常範囲に収束するのを待って(ステップS16,Yes)、電圧瞬時値制御方式に戻す(ステップS04)。
(効果)
以上のように、第3の実施形態に係るインバータ装置110は、電圧制御部13の他に、インバータ回路5が出力する交流波形の電流瞬時値を制御する電流制御部15を備えるようにし、電圧制御部13による制御と電流制御部15による制御とを切り換えるようにした。切り換え態様としては、電圧検出部9が検出した電圧波形の零点間の時間間隔の変動幅が設定値を超えると、電圧制御部13による制御から前記電流制御部15による制御に切り換える。インバータ装置110は単独運転を検出する単独運転検出部を備え、単独運転が検出されなければ、電流制御部15による制御から電圧制御部13による制御に戻せばよい。これにより、解列を必要とする事態が疑われる事象が発生した場合には、より解列しやすい電流瞬時値制御方式に切り換えているため、電圧瞬時値制御方式によるデメリットを削減できる。
[その他の実施の形態]
本明細書においては、本発明に係る複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。具体的には、第1乃至第3の実施形態を全て又はいずれかを組み合わせたものも包含される。以上のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、本発明に係るインバータ装置110が付設される直流電源1としては、太陽電池アレイ回路を例に説明したが、その他、燃料電池回路、据置二次電池回路、エンジン発電機回路、熱電発電回路、風力発電回路、移動体駆動用電池回路等のあらゆる直流電源、及びこれらを相互に組み合わせた直流電源に対して適用が可能である。
1 直流電源
2 電力系統
3 接続スイッチ
4 解列スイッチ
5 インバータ回路
6 高調波フィルタ回路
7 パルス発生器
8 電流検出部
9 電圧検出部
10 回転位相解析部
11 力率制御部
12 基準波形生成部
13 電圧制御部
14 電流値制限部
15 電流制御部
16 切替スイッチ
17 電圧監視部
18 選択部
19 能動式単独運転検出部
20 受動式単独運転検出部
21 解列制御部
100 分散電源
110 インバータ装置
200 回転型発電機

Claims (8)

  1. 回転型発電機を含む電力系統と直流電源との間に設けられ、前記直流電源が出力する直流電力を交流電力に変換して前記電力系統に供給するインバータ装置であって、
    前記電力系統の系統電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部が検出した系統電圧から前記回転型発電機の回転位相を推定する回転位相解析部と、
    前記回転位相解析部が推定した前記回転位相に基づいて、交流基準波形を生成する基準波形生成部と、
    前記交流基準波形に基づいて、前記回転型発電機の回転位相に合わせた交流波形を生成するインバータ部と、
    を備えること、
    を特徴とするインバータ装置。
  2. 前記回転位相解析部は、高周波成分を除いた前記系統電圧の波形を観察すること、
    を特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  3. 前記インバータ部が出力する交流波形の電圧瞬時値を制御する電圧制御部を備えること、
    を特徴とする請求項1又は2記載のインバータ装置。
  4. 前記インバータ部が出力する電流を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部が検出した電流の振幅値が設定値を超えると、前記インバータ部による交流波形の生成を一定期間停止させる電流値制限部と、
    を備えること、
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のインバータ装置。
  5. 前記インバータ部が出力する交流波形の電流瞬時値を制御する電流制御部と、
    前記電圧制御部による制御と前記電流制御部による制御とを切り換える切替部と、
    を備えること、
    を特徴とする請求項3記載のインバータ装置。
  6. 前記切替部は、
    前記電圧検出部が検出した電圧波形の零点間の時間間隔の変動幅が設定値を超えると、前記電圧制御部による制御から前記電流制御部による制御に切り換えること、
    を特徴とする請求項5記載のインバータ装置。
  7. 単独運転を検出する単独運転検出部を備え、
    前記切替部は、前記単独運転が検出されなければ、前記電流制御部による制御から前記電圧制御部による制御に戻すこと、
    を特徴とする請求項6記載のインバータ装置。
  8. 日の出を検出すると前記電流制御部により制御させ、次いで一定時間経過後に前記電圧制御部による制御に切り換えること、
    を特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のインバータ装置。
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