JP2013168828A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】既に印刷媒体に描かれている画像を元に特殊光沢インクによる色を施した画像を作成するための画像データを容易に形成する。
【解決手段】スキャナー部40で画像から読み取られたスキャン画像データを入力するスキャン画像入力部31、所定の判定基準に基づいてメタリックインクS(特殊光沢インク)を付加する画素を決定するメタリックインク付加部35(スキャン画像処理部)、RGB表色系(第1の色空間情報)におけるスキャン画像データからCMYK表色系およびメタリック色(第2の色空間情報)におけるスキャン画像データへ変換する色変換部36、変換されたスキャン画像データにハーフトーン処理等を行って印刷データを生成するハーフトーン処理部37および画像形成部38(画像形成部)を備える多機能プリンター10(画像形成装置)とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置および画像形成方法に関する。
近年、メタリックインクなどの特殊光沢インクを利用した印刷技術が提案されている。たとえば特許文献1に開示される技術では、特殊光沢インクにより得られる質感とカラーインクによる色表現性とを両立させて印刷を行なうために、印刷対象画像の印刷においてインク使用量の多いカラーインクを1つの主要インクとして特定し、メタリックインクのドットがONとなった場合には、主要インクのドットがONとならないように、すなわち、メタリックインクと主要インクのドットが重畳しないように、同一のディザマスクを連続的に使用して、組織的ディザ法によりハーフトーン処理を行ったあとに印刷を実行するようにしている。
特開2010−76317号公報(要約参照)
ところで、既に印刷媒体に描かれている画像を元にメタリック色を施した画像を作成したい場合があるが、特許文献1に開示される技術ではこれから画像を作成するための画像データに対してユーザーの指示によるメタリック色を施して印刷しようとするものであるため、既に印刷媒体に描かれている画像を元にメタリック色を施した画像を作成するものではない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、既に印刷媒体に描かれている画像を元に特殊光沢インクによる色を施した画像を作成するための画像データを容易に形成できる画像形成装置および画像形成方法を提供することである。
本発明の一側面の画像形成装置は、画像を読み取るスキャナー部と、スキャナー部で読み取った画像に基づいて生成されるスキャン画像データを入力するスキャン画像入力部と、スキャン画像入力部から入力されるスキャン画像データに対して所定の判定基準に基づいて特殊光沢インクを付加する画素を決定するスキャン画像処理部と、スキャン画像入力部から入力されるスキャン画像データおよびスキャン記画像処理部により決定された特殊光沢インクを付加する画素情報に基づいて第1の色空間情報におけるスキャン画像データから第2の色空間情報におけるスキャン画像データへと変換する色変換部と、色変換部により変換されたスキャン画像データに基づいて印刷データを生成する画像形成部と備えることを特徴とする。これにより、既に印刷媒体に描かれている画像を元に特殊光沢インクによる色を施した画像を作成するための画像データを容易に形成できる。
また、スキャン画像処理部は、ユーザーにより指定された特殊光沢インクを付加する画素の色相の領域を所定の判定基準として登録し、スキャン画像入力部から入力されるスキャン画像データに含まれる画素のうち、所定の判定基準として登録されている色相の領域に含まれる画素を特殊光沢インクを付加する画素として決定することができる。これにより、ユーザーが所望する特殊光沢インクを付加したい色相の領域に特殊光沢インクを付加した画像データを容易に形成することができる。
また、本発明の一側面である画像形成方法は、画像を読み取る画像読取ステップと、画像読取ステップで読み取った画像に基づいて生成されるスキャン画像データを入力するスキャン画像入力ステップと、スキャン画像入力ステップで入力されるスキャン画像データに対して所定の判定基準に基づいて特殊光沢インクを付加する画素を決定するスキャン画像処理ステップと、スキャン画像入力ステップで入力されるスキャン画像データおよび前記スキャン画像処理ステップで決定された特殊光沢インクを付加する画素情報に基づいて第1の色空間情報におけるスキャン画像データから第2の色空間情報におけるスキャン画像データへと変換する色変換ステップと、色変換ステップで変換されたスキャン画像データに基づいて印刷データを生成する画像形成ステップと、を含むことを特徴とする。これにより、既に印刷媒体に描かれている画像を元に特殊光沢インクによる色を施した画像を作成するための画像データを容易に形成できる。
本発明によれば、既に印刷媒体に描かれている画像を元に特殊光沢インクによる色を施した画像を作成するための画像データを容易に形成できる画像形成装置および画像形成方法を提供することができる。
本実施の形態に係るプリンターの要部を示すブロック図である。 メタリック色を施す領域の登録処理を説明するフローチャートである。 制御ユニットが実行する印刷処理を説明するフローチャートである。 メタリックインク付加情報SAの生成処理を示すフローチャートである。 オリジナル画像,スキャン画像データ,印刷画像の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明における画像形成装置の一例としての多機能プリンター10は、カラーインクとして、シアンインク(C)と、マゼンタインク(M)と、イエロインク(Y)と、ブラックインク(Bk)とをそれぞれ収容したカラーインク用のインクカートリッジと、特殊光沢インクの一例であるメタリックインク(S)を収容したメタリックインク用のインクカートリッジとが搭載された印刷ヘッド(不図示)が備えられており、カラーインクとメタリックインクとを併用した印刷をできるものとする。また、多機能プリンター10は、後述するスキャナー部40により画像を読み取ってスキャン画像データを生成できるものとする。なお、本実施形態において「カラーインク」という場合には、ブラックインクも含む意味であることとする。しかしながら、「カラーインク」の概念にブラックインクを含めないようにしても良い。
また、メタリックインクとは、印刷物がメタリック感を発現するインクであり、このようなメタリックインクとしては、たとえば、金属顔料と有機溶剤と樹脂とを含む油性インク組成物を用いることができる。視覚的に金属的な質感を効果的に生じさせるためには、前述の金属顔料は、平板状の粒子であることが好ましく、この平板状粒子の平面上の長径をX、短径をY、厚みをZとした場合、平板状粒子のX−Y平面の面積より求めた円相当径の50%平均粒子径R50が0.5〜3μmであり、かつ、R50/Z>5の条件を満たすことが好ましい。このような金属顔料は、たとえば、アルミニウムやアルミニウム合金によって形成することができ、また、金属蒸着膜を破砕して作成することも可能である。メタリックインクに含まれる金属顔料の濃度は、たとえば、0.1〜10.0重量%とすることができる。もちろん、メタリックインクはこのような組成に限らず、メタリック感が生じる組成であれば他の組成を適宜採用することが可能である。たとえば、印刷媒体に吐出されたインクがインク吸収層に浸透して、インク吸収層にて発色する染料インクを用いてもよい。
本実施例では、メタリックインクの組成は、アルミニウム顔料1.5重量%、グリセリン20重量%、トリエチレングリコールモノブチルエーテル40重量%、BYK−UV3500(ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.1重量%とする。
また、以下の説明における「画素」とは、基本的には画像データにおける「画素」を指すが、印刷結果である印刷画像の「画素」を指すものとしてもよい。また、以下の説明における「画像」とは、基本的には印刷結果である印刷画像の全体または一部を指すが、「画像データ」の一部または全体を指すものとしてもよい。
また、以下の説明では、画像形成装置は、多機能プリンター10のみで構成するものとして説明するが、不図示のパーソナルコンピューターに、多機能プリンター10に対して印刷処理を実行させるためのプログラム(プリンタードライバー)をインストールし、これらを1つの画像形成装置として構成するようにしてもよい。なお、上記のプログラムには、プリンタードライバー以外に、アプリケーションプログラムを含めるようにしても良い。
〔多機能プリンター10の概要〕
図1は、本発明の画像形成装置の実施形態としての多機能プリンター10の要部を示すブロック図である。この多機能プリンター10は、制御ユニット20を備える。制御ユニット20では、CPU21、ROM22、RAM23、EEPROM24がバスで相互に接続され構成されている。また、この制御ユニット20は、ROM22やEEPROM24に記憶されたプログラムをRAM23に展開し、実行することにより、スキャン画像入力部31、スキャン画像解析部32、登録色判定部33、メタリックインク付加部35、色変換部36、ハーフトーン処理部37、画像形成部38として機能する。これらの各機能部の詳細については後述する。EEPROM24には、RGBの各階調値、および後述するメタリックインク付加情報SA(画素情報の一例)に基づいてCMYKおよびメタリックインクSの各階調値に変換するためのLUT(Look Up Table)39が記憶されている。
制御ユニット20には、スキャナー部40が接続されており、スキャナー部40によって読み取られたスキャン画像データORGが入力される。スキャナー部40は、たとえば不図示のスキャナーエンジンおよびスキャナーASICなどから構成される。スキャナーエンジンには、読み取る対象となる媒体に表示された画像を光学的に読み取るイメージセンサが備えられており、スキャナーASICは、スキャナーエンジンにより読み取られたスキャン画像データOGRを制御ユニット20へと送信する。本実施例においては、スキャナー部40から入力されるスキャン画像データORGは、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色の色成分からなるデータであるが、RGB表色系で表されたデータ以外であっても構わない。
また、制御ユニット20は、操作パネル41等を介したユーザーからの指示を受けて、入力されたスキャン画像データORGに対して、メタリック色を付加するか否かを決定することができる。制御ユニット20は、ユーザーからメタリック色を付加する旨の指示を受けると、R,G,Bの各色成分のいずれかからなる画素または領域(以下、「カラー領域」という)以外に、メタリック色からなる画素または領域(以下、「メタリック領域」という)を所定の判定基準に従って決定することができる。なお、メタリック領域とカラー領域とは、重畳しても、重畳しなくても構わない(重畳領域は、「メタリックカラー領域」という)。また、同一領域内に、カラーインクにより形成されるドットと、メタリックインクSにより形成されるドットとが混在する印刷が行われるようにしてもよいし、カラーインクによる印刷とメタリックインクSによる印刷とがそれぞれ独立して行なわれるようにしてもよい。
以上のような構成を有する多機能プリンター10では、スキャナー部40で読み取られたスキャン画像データORGにユーザーがメタリック色を施して印刷を行いたい場合に自動的にメタリック色を付加する箇所が決定されて、簡単にメタリック色を施した画像データを形成して印刷をすることが可能となっている。また、操作パネル41等を介したユーザーからの指示によって、メタリック色を施す方法を指定することができる。本実施例では、ユーザーは、操作パネル41等を操作することにより、メタリック色を施す色(色相)を登録することができる。
〔登録処理〕
ユーザーが操作パネル41等を操作することにより、メタリック色を施す色の領域(色相)を登録する処理について説明する。図2は、図1に示す多機能プリンター10の制御ユニット20が実行するメタリック色を施す色の領域を登録する処理を説明するフローチャートである。
ステップS1において、制御ユニット20の登録色判定部33は、メタリックインクSを付加したい色の領域(色相)を受け付ける。たとえば、ユーザーが操作パネル41等を操作して、メタリックインクSを付加したい色の領域が指定されると、登録色判定部33は、指定された色の領域をメタリックインクSを付加したい色の領域として特定する。
ステップS2において、制御ユニット20の登録色判定部33は、ステップS1で特定した指定された色の領域をメタリックインクSを付加したい色の領域として登録する。たとえば、登録色判定部33は、指定された色の領域を示す情報をRAM23に記憶する。
[印刷処理]
次に、多機能プリンター10の印刷処理について説明する。図3は、図1に示す多機能プリンター10の制御ユニット20が実行する印刷処理を説明するフローチャートである。なお、この印刷処理は、たとえば操作パネル41等を介したユーザーからの指示によって開始される。
ステップS11において、制御ユニット20のスキャン画像入力部31は、スキャナー部40から取り込んだスキャン画像データORGを入力する。具体的には、スキャン画像入力部31は、取り込んだスキャン画像データORGをスキャン画像解析部32へ入力する。
ステップS12において、制御ユニット20のスキャン画像解析部32、登録色判定部33、およびメタリックインク付加部35は、スキャン画像データORGに対するメタリックインク付加情報SAを生成する。なお、スキャン画像データORGに対するメタリックインク付加情報SAの具体的な生成処理については後述する。スキャン画像データORGおよびメタリックインク付加情報SAは、色変換部36へと供給される。
ステップS13において、制御ユニット20の色変換部36は、LUT39を参照して、スキャン画像データORGおよびメタリックインク付加情報SAからスキャン画像データFORGを生成する。具体的には、色変換部36は、LUT39を参照して、ステップS2の処理で生成されたメタリックインク付加情報SAからメタリックインクSを付加する画素およびそのメタリックインクSのインク色に対応する階調値へと変換したもの(いわゆるメタリック版)を生成すると共に、LUT39を参照してスキャン画像データORGを、RGB表色系から多機能プリンター10が表現可能なカラーインクへと変換したものを生成する。すなわち、ステップS13においては、多機能プリンター10が表現可能な色空間情報(カラーインクおよびメタリックインク)におけるスキャン画像データFORGが生成される。スキャン画像データFORGは、ハーフトーン処理部37へと供給される。
ステップS14において、制御ユニット20のハーフトーン処理部37は、スキャン画像データFORGに対してハーフトーン処理を行って、スキャン画像データHORGを生成する。具体的には、ハーフトーン処理部37は、色変換部36によって色変換されたスキャン画像データFORGが示す各階調値を、ドットの分布によって各インクにおけるドットのON、OFFを決定するための処理を行ったものをスキャン画像データHORGとして生成する。なお、ハーフトーン処理部37が実行する処理としては、公知のディザ法、誤差拡散法、濃度パターン法等を利用することができる。スキャン画像データHORGは、画像形成部38へと供給される。
ステップS15において、制御ユニット20の画像形成部38は、スキャン画像データHORGに対して印刷するための処理を行って、印刷データPORGを形成し、印刷処理を実行する。具体的には、画像形成部38は、スキャン画像データHORGの並びを、多機能プリンター10の不図示の印刷ヘッドに転送すべき順序に並べ替えたものを印刷データPORGとして形成し、印刷処理を実行する。
図4は、図3のステップS2のメタリックインク付加情報SAを生成する処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS11において、スキャン画像解析部32は、スキャン画像データORGに含まれるすべての画素について解析する。たとえば、スキャン画像解析部32は、スキャン画像データORGに含まれるすべての画素について画素単位でレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色の色成分の階調値を解析する。
ステップS22において、登録色判定部33は、スキャン画像解析部32で解析された情報と、図2で説明したメタリックインクSを付加したい色の領域として登録された情報に基づいて、スキャン画像データORGに含まれる画素にメタリックインクSを付加する画素の有無を判定する。たとえば、登録色判定部33は、スキャン画像解析部32によって解析されたスキャン画像データORGに含まれる画素単位で解析されたレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色の色成分の階調値が、メタリックインクSを付加したい色の領域(色相)として登録された情報の範囲内に含まれるか否かを判定する。なお、ここでいう色の領域(色相)は、必ずしも両者が一致していなくてもよく、たとえば、スキャン画像データORGから解析された色成分の階調値により表される色と、登録色判定部33により登録されている色の領域とは、隣接する色同士であれば、登録色判定部33により登録された色の領域の範囲内の画素として判定するようにしてもよい。
ステップS23において、メタリックインク付加部35は、ステップS22において登録色判定部33により登録された色の領域の範囲内に含まれるものがあると判定された場合(ステップS22でYES)、メタリックインクSを付加する画素および付加する場合のそのメタリックインクSのインク色を決定する。たとえば、メタリックインク付加部35は、登録色判定部33から受け取ったレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色の色成分の階調値が、メタリックインクSを付加すると登録されている色の範囲に含まれると判定される画素に対して、メタリックインクSを付加するフラグを設定すると共に、そのメタリックインクSのインク色を設定する。そして、メタリックインク付加部35は、メタリックインクSを付加するフラグを設定した画素およびメタリックインクSを付加するフラグが設定された画素毎のそのメタリックインクSのインク色を示す情報(すなわち、メタリックインク付加情報SA)を色変換部36へと供給する。このようにメタリックインク付加情報SAを自動的に生成することで、メタリックインクSを付加する箇所自体をユーザーがわざわざ指定する必要がない。
[印刷される画像の一例]
図5は、図1に示す多機能プリンター10のスキャナー部40によって読み込む対象となるオリジナル画像50、60と、スキャン画像入力部31により入力されるスキャン画像データ50A,60Aと、図3、図4に示す処理によって形成されるスキャン画像データに基づいて印刷された印刷画像50B,60Bとを示した図である。図5に示すオリジナル画像50には、「謹賀新年」という文字が立体的に表示されている。ここで、たとえばユーザーが、図2で説明したように、「謹賀新年」という文字に使用されている色の領域を多機能プリンター10の操作パネル4から指定し、メタリックインクSを付加するように登録する。そして、スキャナー部40でオリジナル画像50を読み込ませると、画像データ50Aが生成される。さらに、多機能プリンター10は、図3、図4に示す処理によって画像データ50Aに含まれる「謹賀新年」という立体的な文字に使用されている色にメタリックインクSが付加される画像データが生成され、最終的に画像50Bが印刷される。なお、図3および図4の処理の際に、メタリックインク付加部35は、エッジ検出などにより画像50Aの文字の外枠を特定し、特定された外枠を縁取ると共に、特定の方向へグラデーションが生成されるように(図5の画像50Aの場合には各文字の右側から左側へメタリックインクSのインク色が薄くなるように)メタリックインクSを付加する画素およびインク色を決定すれば、メタリック感がある「謹賀新年」という文字が印刷された画像50Bを生成することができる。
また、図5に示すオリジナル画像60には、太陽が描かれている。ここで、ユーザーが、太陽に使用されている色の領域を多機能プリンター10の操作パネル4から指定し、メタリックインクSを付加するように登録する。そして、スキャナー部40でオリジナル画像60を読み込ませると、画像データ60Aが生成される。さらに、多機能プリンター10は、図3、図4に示す処理によって画像データ60Aに含まれる太陽を構成する画素にメタリックインクSが付加された画像データが生成され、最終的に出力されるものとして画像60Bが印刷される。なお、図3および図4の処理の際に、メタリックインク付加部35は、オブジェクト検出などにより画像60Aの太陽を特定し、特定された太陽の外枠を縁取るようにメタリックインクSを付加する画素およびインク色を決定すれば、メタリック感のある太陽が印刷された画像60Bを生成することができる。
[発明の実施の形態における効果]
以上、本実施の形態の画像形成装置の一例としての多機能プリンター10は、画像を読み取るスキャナー部40と、スキャナー部40で読み取った画像に基づいて生成されるスキャン画像データを入力するスキャン画像入力部31と、スキャン画像入力部31から入力されるスキャン画像データに対して所定の判定基準に基づいてメタリックインクS(特殊光沢インク)を付加する画素を決定するメタリックインク付加部35(スキャン画像処理部)と、スキャン画像入力部31から入力されるスキャン画像データおよびメタリックインク付加部35により決定されたメタリックインクSを付加する画素情報に基づいてRGB表色系(第1の色空間情報)におけるスキャン画像データORGからCMYK表色系およびメタリック色(第2の色空間情報)におけるスキャン画像データFORGへと変換する色変換部36と、色変換部36により変換されたスキャン画像データFORGに基づいてスキャン画像データHORGを生成するハーフトーン処理部37(画像形成部)、スキャン画像データHORGに基づいて印刷データPORGを生成する画像形成部38(画像形成部)とを備えているため、既に印刷媒体に描かれている画像にユーザーがメタリック色を施して印刷を行いたい場合に自動的にメタリック色を付加する箇所が決定されて、簡単にメタリック色を施した画像データを形成して印刷をすることが可能となっている。
また、登録色判定部33(スキャン画像処理部)は、ユーザーにより指定されたメタリックインクSを付加する画素の色相の領域を所定の判定基準として登録し、メタリックインク付加部35(スキャン画像処理部)が、スキャン画像入力部31から入力されるスキャン画像データORGに含まれる画素のうち、所定の判定基準として登録されている色相の領域に含まれる画素をメタリックインクSを付加する画素として決定するようにしている。これにより、既に印刷媒体に描かれている画像においてユーザーが所望する色に対してメタリックインクSが用いられるため、ユーザーの意思とは関係なくメタリックインクSを使用して印刷する場合と比較してコストを抑えつつ、視覚的な効果(金属的な質感)を得ることができる。
なお、図4に示すメタリックインク付加情報SAを生成する処理を行う際の所定の判定基準として、画像データORGの明度(輝度)の最大点となる画素から周囲にかけてメタリックインクSのインク量を減少させることでグラデーションを形成されることとしたが、次に説明するような判定基準としてもよい。たとえば、メタリックインクSを付加する判定基準として、(1)画像データORGにおける明度(輝度)から特定の範囲(たとえば、グリーン(G)の色成分の階調値が100以上である画素同士が連続している特定の範囲など)に含まれる画素に対してメタリックインクSを付加する、(2)画像データORGにおける彩度の最大点から特定の彩度の範囲の領域に含まれる画素に対してメタリックインクSを付加する、(3)画像データORGにおける色相または彩度が特定の範囲の領域のみメタリックインクSを付加する、(4)特定の範囲の色相、または彩度から特定の範囲の領域における色の変化に合わせてメタリックインクSの色が変化するようにメタリックインクSを付加する、あるいは(5)上述した(1)〜(4)のいずれかの組み合わせを満たす領域に含まれる画素に対してメタリックインクSを付加するようにしてもよい。これらの設定によっても、簡単にメタリックインクSを用いた画像データを得ることができる。また、メタリック感がより発現されるのが好ましい箇所に対してメタリックインクが自動的に用いられるため、画像特徴量に関係なくメタリックインクSを使用する場合と比較してコストを抑えつつ、視覚的な効果(金属的な質感)を得ることができる。特に、メタリックインクSを付加する所定の判定条件として、複数の画像特徴量を組み合わせて判定すれば、よりメタリックインクの視覚的な効果(金属的な質感)が得やすくなる。なお、上述の(1)〜(5)における特定の範囲の具体的な数値は対象画像によって異なるものであるため、当業者が適宜設計した範囲で決定すればよい。
また、本実施の形態の多機能プリンター10の動作である画像形成方法としては、スキャナー部40が画像を読み取る画像読取ステップと、スキャン画像入力部31がスキャナステップで読み取った画像に基づいて生成されるスキャン画像データORGを入力するスキャン画像入力ステップと、メタリックインク付加部35がスキャン画像入力ステップで入力されるスキャン画像データORGに対して所定の判定基準に基づいてメタリックインクS(特殊光沢インク)を付加する画素を決定するメタリックインク付加ステップ(スキャン画像処理ステップ)と、色変換部36が、スキャン画像入力ステップで入力されるスキャン画像データORGおよびメタリックインク付加ステップで決定されたメタリックインクSを付加する画素情報に基づいてRGB表色系(第1の色空間情報)におけるスキャン画像データORGからCMYK表色系およびメタリック色(第2の色空間情報)におけるスキャン画像データFORGへと変換する色変換ステップと、ハーフトーン処理部37が色変換ステップで変換されたスキャン画像データFORGに基づいてスキャン画像データHORGを生成し、画像形成部38が、スキャン画像データHORGに基づいて印刷データPORGを生成する画像形成ステップを含んでいるため、既に印刷媒体に描かれている画像にユーザーがメタリック色を施して印刷を行いたい場合に自動的にメタリック色を付加する箇所が決定されて、簡単にメタリック色を施した画像データを形成して印刷をすることが可能となっている。
[その他の変形例]
この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化したり、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせたりすることにより種々の発明を形成できる。たとえば、上述した実施の形態では、画像データORGの第1の色空間情報をRGB表色系の色空間情報とし、第2の色空間情報をCMYK表色系およびメタリック色の色空間情報として変換したが、第1の色空間情報および第2の色空間情報のメタリック色以外の色空間情報は、RGB表色系以外の色空間情報(たとえば、CIE表色系、XYZ表色系、L*u*v*表色系、L*a*b*表色系、マンセル表色系など)を用いるものであってもよい。また、図3および図4で示したメタリックインク付加情報SAの生成処理は、多機能プリンター10で出力するための色変換処理の前に行なっていたが、色変換処理の後に行ってもよい。
また、上述したすべての実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10 多機能プリンター(画像形成装置の一例)、20 制御ユニット、21 CPU(スキャン画像入力部、スキャン画像処理部、色変換部、画像形成部の一例)、31 スキャン画像入力部(スキャン画像入力部の一例)、32 スキャン画像解析部(スキャン画像処理部の一例)、33 登録色判定部(スキャン画像処理部の一例)、35 メタリックインク付加部(スキャン画像処理部の一例)、36 色変換部(色変換部の一例)、37 ハーフトーン処理部(画像形成部の一例)、38 画像形成部(画像形成部の一例)、40 スキャナー部(スキャナー部の一例)

Claims (3)

  1. 画像を読み取るスキャナー部と、
    前記スキャナー部で読み取った画像に基づいて生成されるスキャン画像データを入力するスキャン画像入力部と、
    前記スキャン画像入力部から入力される前記スキャン画像データに対して所定の判定基準に基づいて特殊光沢インクを付加する画素を決定するスキャン画像処理部と、
    前記スキャン画像入力部から入力される前記スキャン画像データおよび前記スキャン画像処理部により決定された前記特殊光沢インクを付加する画素情報に基づいて第1の色空間情報におけるスキャン画像データから第2の色空間情報におけるスキャン画像データへと変換する色変換部と、
    前記色変換部により変換されたスキャン画像データに基づいて印刷データを生成する画像形成部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記スキャン画像処理部は、
    ユーザーにより指定された前記特殊光沢インクを付加する画素の色相の領域を前記所定の判定基準として登録し、
    前記スキャン画像入力部から入力される前記スキャン画像データに含まれる画素のうち、前記所定の判定基準として登録されている色相の領域に含まれる画素を前記特殊光沢インクを付加する画素として決定する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 画像を読み取る画像読取ステップと、
    前記画像読取ステップで読み取った画像に基づいて生成されるスキャン画像データを入力するスキャン画像入力ステップと、
    前記スキャン画像入力ステップで入力される前記スキャン画像データに対して所定の判定基準に基づいて特殊光沢インクを付加する画素を決定するスキャン画像処理ステップと、
    前記スキャン画像入力ステップで入力される前記スキャン画像データおよび前記スキャン画像処理ステップで決定された前記特殊光沢インクを付加する画素情報に基づいて第1の色空間情報におけるスキャン画像データから第2の色空間情報におけるスキャン画像データへと変換する色変換ステップと、
    前記色変換ステップで変換されたスキャン画像データに基づいて印刷データを生成する画像形成ステップと、
    を含むことを特徴とする画像形成方法。
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