JP2013168352A - 無機固体イオン伝導体とその製造方法および電気化学デバイス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】Si、Ti、Zr、Al、Ce、Nb、Sn、およびInからなる群より選択される1または複数の金属の金属酸化物前駆体を含む反応液を調製する工程と、基材の表面に反応液を塗布し、金属酸化物前駆体を反応させ、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化ニオブ、酸化スズ、および酸化インジウムからなる群より選択される1または複数を含む非晶質かつ電子絶縁性の金属酸化物薄膜を形成する工程と、金属酸化物薄膜に、1価、2価、または3価の金属イオンをドープする工程とを有する無機固体イオン伝導体の製造方法、該方法により製造される無機固体イオン伝導体およびこれを含む電気化学デバイス。
【選択図】図1
Description
(1) ケイ素(Si)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)、セリウム(Ce)、ニオブ(Nb)、スズ(Sn)、およびインジウム(In)からなる群より選択される1または複数の金属の金属酸化物前駆体を含む反応液を調製する工程と、
基材の表面に前記反応液を塗布し、前記金属酸化物前駆体を反応させ、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化ニオブ、酸化スズ、および酸化インジウムからなる群より選択される1または複数からなり、電子絶縁性の非晶質の金属酸化物薄膜を形成する工程と、
前記金属酸化物薄膜に、1価、2価、または3価の金属イオンをドープする工程とを有する無機固体イオン伝導体の製造方法。
(2) 前記反応液が、リン酸、リン酸エステルまたはリン酸誘導体をさらに含む上記(1)記載の無機固体イオン伝導体の製造方法。
(3) 前記金属酸化物薄膜を、1価、2価、または3価の金属イオンの塩、金属錯体、および金属化合物のいずれかを含む金属イオン溶液と接触させることにより、前記金属酸化物薄膜中への前記金属イオンのドープを行う上記(1)または(2)記載の無機固体イオン伝導体の製造方法。
(4) 直流または交流電場を印加した状態で前記金属酸化物薄膜を前記金属イオン溶液と接触させ、前記金属酸化物薄膜中への前記金属イオンのドープを行う上記(1)から(3)のいずれか1項記載の無機固体イオン伝導体の製造方法。
(5) 前記金属酸化物前駆体が金属アルコキシドである上記(1)から(4
)のいずれか1項記載の無機固体イオン伝導体の製造方法。
(6) 前記第1の反応液が、・アルミニウムトリアルコキシド、・テトラアルコキシシラン、・シランテトライソシアネート、・テトラアルコキシシランおよびアルミニウムトリアルコキシド、ならびに・ジルコニウムテトラアルコキシドおよびリン酸のいずれかを含む上記(5)記載の無機固体イオン伝導体の製造方法。
(8) 前記金属イオンが、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al)および鉄(Fe)からなる群より選択される上記(1)から(7)のいずれか1項記載の無機固体イオン伝導体の製造方法。
(9) 上記(1)から(7)のいずれか1項記載の方法により製造され、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化ニオブ、酸化スズ、および酸化インジウムからなる群より選択される1または複数を含み、電子絶縁性の非晶質の金属酸化物と、前記金属酸化物中にドープされた1価、2価、または3価の金属イオンとを含み、25℃において1×10−7S・cm−1以上のイオン伝導度を有する無機固体イオン伝導体。
(10) 25℃におけるイオン伝導度が1×10−6S・cm−1以上である上記(9)記載の無機固体イオン伝導体。
(11) 金属イオン伝導についての面積比抵抗が30Ω・cm2以下である上記(9)または(10)記載の無機固体イオン伝導体。
(12) 前記金属酸化物が、
・酸化アルミニウム、
・酸化ケイ素、
・アルミノシリケート、および
・酸化ジルコニウム−リン酸のいずれかである上記(9)から(11)のいずれか1項記載の無機固体イオン伝導体。
(13) 前記金属イオンが、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al)および鉄(Fe)からなる群より選択される1または複数である上記(9)から(12)のいずれか1項記載の無機固体イオン伝導体。
(14) 上記(9)から(13)のいずれか1項記載の無機固体イオン伝導体を含む電気化学デバイス。
本発明の第1の実施の形態に係る無機固体イオン伝導体は、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化ニオブ、酸化スズ、および酸化インジウムからなる群より選択される1または複数を含み、電子絶縁性の非晶質の金属酸化物と、金属酸化物中に含有された1価、2価、または3価の金属イオンとを含み、25℃(室温)において1×10−7S・cm−1以上のイオン伝導度を有する。
無機固体イオン伝導体を構成する無機酸化物は、酸化ケイ素(シリカ)、酸化チタン(チタニア)、酸化ジルコニウム(ジルコニア)、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化セリウム(セリア)、酸化ニオブ、酸化スズ、および酸化インジウムからなる群より選択される1または複数からなる非晶質の金属酸化物であり、好ましくは、(a)シリカ、(b)ジルコニア、および(c)酸化ケイ素および酸化アルミニウムからなるアルミノシリケートのいずれかである。このうち、(c)のアルミノシリケートにおいて、SiとAlのモル比は、0.1:99.9〜99.9:0.1、好ましくは60:40〜95:5である。金属酸化物は、緻密な非晶質の薄膜を形成し、室温においても、後述する金属イオンを高いイオン伝導で伝導させるが、プロトン等の他のイオンの伝導や分子の透過および電子伝導を阻害することにより、厚さが数nmオーダーの薄膜においても高い絶縁性を保持し、短絡による電気化学デバイスの破損等を防止しつつ、所望の金属イオンに対しては高いイオン伝導性を発揮させる上で非常に重要な役割を果たす。
無機固体イオン伝導体において、イオン伝導の担い手となる金属イオンは、1価、2価、または3価の金属イオンであり、上記の無機酸化物中でイオン伝導可能なものであれば特に限定されないが、入手の容易さ等の観点からみて好ましい具体例としては、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)等のアルカリ金属(1価)、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)等のアルカリ土類金属(2価)、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、鉄(Fe)等が挙げられ、特に好ましいのは、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al)および鉄(Fe)である。
一方、ペースメーカー用電源等のように、充放電速度を高くする必要はないが、長時間にわたって放電可能なようにエネルギー密度を向上させる必要がある場合には、膜厚を上記範囲よりも大きくしてもよい。
(1)予混合前駆体方式
これは、電解質膜前駆体とLi等上述の金属含有化合物(金属塩、金属錯体、あるいは他の金属化合物)を予混合して前駆体溶液を作成し、それをスピンコーティングなどのやり方でナノ膜化する単純な方法である。本特許に記載しているようなシリカ、アルミノシリケート、酸化ジルコニウム等さまざまな金属酸化物がマトリックスとして適切である。それらの溶液に伝導機能の対象となる金属イオン(Li、Mg等)などを生成する金属塩、金属キレート、金属化合物の溶液を加えてから薄膜化することにより、金属イオン伝導性を示すナノ薄膜が得られる。前駆体濃度を調整したりスピンコーティング法を繰り返したりすることにより、所定厚みのナノ薄膜を作成することができる。
上記の前駆体法において、前駆体と金属イオン含有化合物の両成分を含む均一溶液を作成できない場合(両成分の混合によって沈殿が生じたり不均一になったりする場合やそれぞれの溶液成分が異なり均一な混合溶液を得ることができない場合など)、それぞれの成分の溶液を独立に膜化し必要に応じて組み合わせる方法が有効である。それぞれの膜層がナノメートルオーダーの厚みであれば、後処理の過程で進行する拡散のために一様な膜に近くなる。
(1)イオン交換法
中温型燃料電池用として適切な機能を持つプロトン伝導膜が、広範な金属酸化物から作成出来ることを、本発明者らは既に報告している(Efficient Proton Conductivity of Gas-Tight Nanomembranes of
Silica-Based Double Oxides Yoshitaka Aoki, Emi Muto, Aiko Nakao, Toyoki
Kunitake: Adv. Mater, 2008, 20, 23, 4387を参照。)。
すなわち、4価の金属を一部3価の金属に置き換えた複合酸化物中には、活性なプロトンが含まれ、これらのナノ膜は中温領域で実用性のある燃料電池用電解質膜として有効である。これらのプロトンを電気化学的方法や中和によりLiなどの金属イオンと交換すれば、優れた金属イオン伝導膜が得られる。
イオン交換法による金属酸化物薄膜への金属イオンのドープは、直流または交流電場を印加した状態で金属酸化物薄膜を金属イオン溶液と接触させることによって行ってもよい。金属イオンの一例として、Liイオンを含む正極上にこの膜を塗布し、Liイオン含有電解質液中でCV(サイクリック・ボルタンメトリー)測定を繰り返すと、Liイオンがアルミノシリケート膜にドープされ、電位の変化に応じて速やかに透過することを確認できる。
またマトリックスにドープする方法は、上記のような化学的なプロセスだけにとどまらない。例えばイオンビームなどの方式によって物理的にマトリックスに打ち込む(注入する)方式もある。半導体製造プロセスで使われているような、イオン注入方式などはその一例である。この方式によれば、ある程度の表面厚さまでは、製膜後に所望の金属イオンを導入可能である。
以下、各工程についてより詳細に説明する。
反応液を塗布する基材は無機固体イオン伝導体を含む電気化学デバイスの構成部材、あるいは電気化学デバイスの機械的強度を維持するための支持体であってもよいが、無機固体イオン伝導体を製造する際の「鋳型」または「土台」として用いられ、無機固体イオン伝導体の製造後は破壊または除去されるものであってもよい。基材の具体例としては、銅、銀、金、アルミニウム等の金属、グラファイト、グラフェン、カーボンナノチューブ等のカーボン材料、ITOガラス等の無機導電体、電極活物質もしくは電極活物質と導電性材料との複合材料等の、電池の正極または負極、あるいはガスセンサーの集電体や参照極に用いられる材料等が挙げられる。また、基材は導電性を有しない材料からなるものであってもよく、その具体例としては、有機または無機ポリマー、織物、不織布等の布帛等が挙げられる。
反応液の調製に用いることができる溶媒としては、金属酸化物前駆体を溶解可能な任意の溶媒を用いることができる。用いられる溶媒は1種類の溶媒のみであってもよいが、任意の2種類以上の溶媒を混和可能な範囲内で任意の割合で混合した混合溶媒であってもよく、金属酸化物前駆体の溶解度、価格、入手の容易性、安全性等の観点から適宜選択される。溶媒の具体例としては、アルコール系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、1,1,1−トリクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、アセトン、2−ブタノン等のケトン系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、ポリエチレングリコール系溶媒、酢酸エチル、乳酸エチル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等のエステル系溶媒等が挙げられる。
(1)シラン前駆体溶液
テトラエトキシラン(TEOS)(0.49g)を1−プロパノール(7.5mL)に溶解させた。さらにこれに塩酸(1N、85.5μL)を加え、室温で1時間撹拌して溶液を調製した。これをシラン前駆体溶液とした。
上記操作で作製されたシラン前駆体溶液を、50℃で1時間加熱撹拌した。その後、この溶液をセルロースアセテートフィルター(フィルター孔径:0.2μm)でろ過し、ろ液に1−プロパノールを加え、全体として50mLになるように希釈した。
2−メトキシエタノール20mLに、ジルコニウムテトラn−ブトキシド(0.42mL)を加え溶解させた。これを室温で1時間撹拌して溶液を調製した。これをジルコニウム前駆体溶液とした。上記操作で作製されたジルコニウム前駆体溶液を、50℃で1時間加熱撹拌した。その後、この混合溶液をセルロースアセテートフィルター(フィルター孔径:0.2μm)でろ過した。
Al−Si混合前駆体溶液は以下の操作によって調製した。まず、アルミニウムトリ−sec−ブトキシド(0.3g)にクロロホルムを10mL加え、軽く振とう後、1分間超音波照射して溶液を調製した。これをアルミニウム溶液とした。
これとは別にテトラエトキシラン(0.49g)を1−プロパノールに7.5mLに溶解させた。これに塩酸(1N)を85.5μL加え、室温で1時間撹拌して溶液を調製した。これをシラン溶液とした。
上記操作で作製されたシラン溶液に対し、超音波を照射しながらアルミニウム溶液を1mL加え、50℃で1時間加熱撹拌した。その後、この混合溶液をセルロースアセテートフィルター(フィルター孔径:0.2μm)でろ過し、ろ液に1−プロパノールを加え、全体として50mLになるように希釈した。以上の操作により、(Al+Si)が50mM、Al/Siモル比が5/95となるAl−Si混合前駆体溶液を調製した。
2−メトキシエタノール20mLにチタニウムテトラn−ブトキシド0.34gを加え溶解させた。これを室温で1時間撹拌して溶液を調製した。これをチタン前駆体溶液とした。
五酸化二リンを秤量し、これにクロロホルムを2mL加えて振とうし、次いで2−メトキシエタノールを加えて1時間撹拌する。これをリン酸液とする。
これとは別に、2―メトキシエタノール9.73mLにジルコニウムテトラブトキシドを0.27mL加え、1時間撹拌する。これをジルコニウム液とする。
2―メトキシエタノール2.05mLに、リン酸液1mL、ジルコニウム液0.95mLを加えて5分間撹拌し、リン酸ジルコニウム前駆体溶液を作製した。
酸化バナジウムは、電気化学的にリチウムをその内部に挿入できると共に、挿入されたリチウムを抽出することが可能である。そのため、酸化バナジウム膜は、リチウム二次電池用正極材料として知られている。そこで、酸化バナジウム膜をリチウム挿入・脱離膜(正極膜)として利用し、イオン伝導体膜の電気化学的特性の評価(後述)を行った。
バナジルイソプロポキシド((C3H7)3VO)をイソプロピルコール−エタノール2.5:97.5の溶液に溶解させ、100mMのバナジウム溶液を作成した。この溶液を電導性のインジウム・スズ酸化物(ITO)で被覆されたガラス基板(以後ITO基板と略す)に100μLを滴下し、次いで基板を4000回転/秒で、120秒間スピンした。こののち、この基板を昇温速度450℃/時間で、室温から250度まで昇温し、さらに250℃で3時間保持した後、室温まで放冷した。
上記2.の(1)から(5)で作製したシラン前駆体溶液、ジルコニウム前駆体溶液、Al−Si混合前駆体溶液、チタン前駆体溶液、またはリン酸ジルコニウム前駆体溶液を上記の酸化バナジウム膜で被覆したITO基板に200μL滴下し、引き続きこのITO基板を3000rpmで40秒間回転させ、さらにそのまま回転させながら100℃以上で60秒間加熱し、次いで60秒間、空気を吹き付けながら放冷した。この前駆体溶液滴下から空気吹き付けまでの操作過程を1回とし、この操作を5回繰り返して、金属酸化物薄膜を酸化バナジウム膜で被覆したITO基板上に作製した。なお、シラン前駆体溶液、ジルコニウム前駆体溶液、Al−Si混合前駆体溶液、チタン前駆体溶液、リン酸ジルコニウム前駆体溶液から作製された金属酸化物薄膜を、それぞれ、Si膜、Zr膜、Al−Si膜、Ti膜、Zr−P膜と呼ぶ。
これら金属酸化物薄膜/酸化バナジウム膜/ITO基板を、過塩素酸リチウムの炭酸プロピレン溶液(1M)に挿入し、白金を対電極、参照電極をSCE電極として、所定電位範囲を10mV/秒あるいは50mV/秒で電位掃引を行った。
Claims (14)
- ケイ素(Si)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)、セリウム(Ce)、ニオブ(Nb)、スズ(Sn)、およびインジウム(In)からなる群より選択される1または複数の金属の金属酸化物前駆体を含む反応液を調製する工程と、
基材の表面に前記反応液を塗布し、前記金属酸化物前駆体を反応させ、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化ニオブ、酸化スズ、および酸化インジウムからなる群より選択される1または複数からなり、電子絶縁性の非晶質の金属酸化物薄膜を形成する工程と、
前記金属酸化物薄膜に、1価、2価、または3価の金属イオンをドープする工程とを有することを特徴とする無機固体イオン伝導体の製造方法。 - 前記反応液が、リン酸、リン酸エステルまたはリン酸誘導体をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の無機固体イオン伝導体の製造方法。
- 前記金属酸化物薄膜を、1価、2価、または3価の金属イオンの塩、金属錯体、および金属化合物のいずれかを含む金属イオン溶液と接触させることにより、前記金属酸化物薄膜中への前記金属イオンのドープを行うことを特徴とする請求項1または2記載の無機固体イオン伝導体の製造方法。
- 直流または交流電場を印加した状態で前記金属酸化物薄膜を前記金属イオン溶液と接触させ、前記金属酸化物薄膜中への前記金属イオンのドープを行うことを特徴とする請求項3記載の無機固体イオン伝導体の製造方法。
- 前記金属酸化物前駆体が金属アルコキシドであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の無機固体イオン伝導体の製造方法。
- 前記反応液が、
・アルミニウムトリアルコキシド、
・テトラアルコキシシラン、
・シランテトライソシアネート、
・テトラアルコキシシランおよびアルミニウムトリアルコキシド、ならびに
・ジルコニウムテトラアルコキシドおよびリン酸のいずれかを含むことを特徴とする請求項4記載の無機固体イオン伝導体の製造方法。 - 前記金属酸化物の形成を前記金属酸化物前駆体の縮合反応により行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の無機固体イオン伝導体の製造方法。
- 前記金属イオンが、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al)および鉄(Fe)からなる群より選択されることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の無機固体イオン伝導体の製造方法。
- 請求項1から8のいずれか1項記載の方法により製造され、
酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化ニオブ、酸化スズ、および酸化インジウムからなる群より選択される1または複数を含み、電子絶縁性の非晶質の金属酸化物と、
前記金属酸化物中にドープされた1価、2価、または3価の金属イオンとを含み、
25℃において1×10−7S・cm−1以上のイオン伝導度を有することを特徴とする無機固体イオン伝導体。 - 25℃におけるイオン伝導度が1×10−6S・cm−1以上であることを特徴とする請求項9記載の無機固体イオン伝導体。
- 金属イオン伝導についての面積比抵抗が30Ω・cm2以下であることを特徴とする請求項9または10記載の無機固体イオン伝導体。
- 前記金属酸化物が、
・酸化アルミニウム、
・酸化ケイ素、
・アルミノシリケート、および
・酸化ジルコニウム−リン酸のいずれかであることを特徴とする請求項9から11のいずれか1項記載の無機固体イオン伝導体。 - 前記金属イオンが、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al)および鉄(Fe)からなる群より選択される1または複数であることを特徴とする請求項9から12のいずれか1項記載の無機固体イオン伝導体。
- 請求項9から13のいずれか1項記載の無機固体イオン伝導体を含むことを特徴とする電気化学デバイス。
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