JP2013167171A - 電動圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電動圧縮機のインバータ回路部を構成するコンデンサ62Aは、平型端子70Aと平型端子71Aとが、互いに直交するよう、T字状に配置されている。これに対応して、ケース67のコンデンサ固定部67bに形成された端子挿入孔72A、73Aも、その長手方向が互いに直交するよう、T字状に配置されている。これにより、平型端子70A、71Aがコンデンサ固定部67bの端子挿入孔72、73に挿入されてはんだ付けされるコンデンサ62Aにおいて、互いに直交する2方向への取付剛性を確保する。
【選択図】図6
Description
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、高い耐振動性、信頼性を得ることのできる電動圧縮機を提供することを目的とする。
このような構成によれば、T字状に配置された一対の平型端子をホルダーの端子挿入孔に挿入することで、互いに直交する二方向においてコンデンサのホルダーへの取付剛性を確保することができる。
この他、取付部として、コンデンサにおいて、端子と平行にホルダーに向けて突出した突出部が設けられ、ホルダーに突出部が挿通される挿通孔が形成された構成とすることもできる。突出部を挿通孔に挿入し、突出部と挿通孔をはんだ付けしたり、挿通孔を貫通した突出部をホルダーやハウジングに固定することで、コンデンサを固定できる。
ここで、突出部は、ダミー端子とすることもできる。
[第一の実施形態]
図1は、各実施の形態における電動圧縮機(スクロール型圧縮機)10の基本的な構成を示すための図である。以下に示す構成は、各実施形態に共通する。
図1に示すように、電動圧縮機10は、ハウジング11の一端側にスクロール式の圧縮部(圧縮機構)30が収容され、他端側にモータ20が収容されている。また、ハウジング11は、モータ20側の端部に開口部11aが形成されており、この開口部11aを塞ぐように、インバータ回路ハウジング50が設けられ、ハウジング11の一部を構成している。
主軸40は、メインベアリング41、サブベアリング42を介してハウジング11に回転自在に支持されている。
回転子21は、メインベアリング41とサブベアリング42の間において、主軸40と一体に設けられている。
固定子22は、回転子21の外周側に対向して、ハウジング11に固定されて設けられている。
旋回スクロール32、固定スクロール33は、それぞれ円板状のベース32a、33aの一面側に、渦巻状のスクロール壁32b、33bが立設されている。これら旋回スクロール32と固定スクロール33は、スクロール壁32b、33bを互いに組み合わせて、双方のスクロール壁32b、33b間に圧縮室を形成している。
周壁50bの開口には蓋54がビス55等により装着可能とされている。
インバータ回路部60は、インバータ素子61a等が実装されたパワー基板61と、コンデンサ62およびコイル63を備えたコンデンサ・コイルユニット64と、制御基板65と、これらパワー基板61、コンデンサ・コイルユニット64、制御基板65を電気的に接続するバスバー66と、を有している。
図5(a)に示すように、ケース67には、略円筒状のコイル収容部67aが形成され、ここに略円柱状のコイル63が収容されている。コイル収容部67aには、コイル63のリードが挿入されてはんだ付けされるリード挿入孔68、69が形成されている。
コイル収容部67aに隣接して、コンデンサ62を固定するコンデンサ固定部67bが設けられている。コンデンサ固定部67bは、プレート状で、コンデンサ62の平型端子70、71が挿入されてはんだ付けされる端子挿入孔72、73を有する。
これに対応して、ケース67のコンデンサ固定部67bに形成された端子挿入孔72A、73Aも、その長手方向が互いに直交するよう、T字状に配置されている。
[第二の実施形態]
図7に示すように、本実施形態におけるコンデンサ62Bは、平型端子70B、71Bが互いに平行に配置され、その近傍に、ダミー端子(取付部)80が設けられている。
これに対応し、ケース67のコンデンサ固定部67bには、端子挿入孔72B、73Bが互いに平行に配置され、その近傍に、ダミー端子80の挿入孔81が形成されている。
また、ダミー端子80は、単なる突起とし、コンデンサ62Aのハウジングと同じ絶縁性材料からなるものとすることもできる。
図8に示すように、本実施形態におけるコンデンサ62Cは、コンデンサ固定部67bに対向する側以外の側面に、外方に突出するステー(取付部、突出部)85が設けられ、このステー85に貫通孔86が形成されている。
この貫通孔86に図示しないボルトを挿入し、図3に示したインバータ回路ハウジング50の底板50aに形成された図示しないボルト穴にねじ込むことで、コンデンサ62Cがインバータ回路ハウジング50に固定される。
なお、ステー85は、インバータ回路ハウジング50ではなく、ケース67に固定するようにしても良い。
このような構成においても、コンデンサ62Cの取付剛性が高まる。したがって、振動等によって、はんだ付け部分や平型端子70,71自体が破損するのを防ぐことができる。
図9に示すように、本実施形態におけるコンデンサ62Dは、コンデンサ固定部67bに対向する側に、平型端子70、71と同じ方向に突出するステー(取付部、突出部)87が設けられ、このステー87に貫通孔88が形成されている。
コンデンサ固定部67bには、ステー87を挿通させる挿通孔89が形成され、ステーは87は、この挿通孔89を通して、コンデンサ固定部67bの一方の側から他方の側に突出するようになっている。
そして、貫通孔88に図示しないボルトを挿入し、コンデンサ固定部67bと共締めすることで、コンデンサ62Dがケース67に固定される。
このような構成においても、コンデンサ62Dの取付剛性が高まる。したがって、振動等によって、はんだ付け部分や平型端子70,71自体が破損するのを防ぐことができる。
例えば、コンデンサ62A〜62Dの形状や、インバータ回路部60内における配置等は、上記したものに限るものではない。また、電動圧縮機10において、コンデンサ62A〜62Dの取付構造以外の構成は、上記した以外の適宜構成に変えることができる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したり、各実施形態を適宜組み合わせた構成とすることが可能である。
11 ハウジング
20 モータ
30 圧縮部(圧縮機構)
40 主軸
50 インバータ回路ハウジング
50a 底板
60 インバータ回路部
61 パワー基板
62、62A〜62D コンデンサ
63 コイル
64 コンデンサ・コイルユニット
65 制御基板
66 バスバー
67 ケース(ホルダー)
67a コイル収容部
67b コンデンサ固定部
67c ブラケット部
68 リード挿入孔
70、70A、70B、71、71A、71B 平型端子
72、72A、72B、73、73A、73B 端子挿入孔
80 ダミー端子(取付部)
85、87 ステー(取付部、突出部)
89 挿通孔
Claims (4)
- 車載用空気調和機を構成するスクロール型の電動圧縮機であって、
前記圧縮機の外殻を形成するハウジングと、
前記ハウジング内の一端側に収容されたスクロール式の圧縮機構と、
前記ハウジング内の他端側に収容され、前記圧縮機構を駆動するモータと、
前記モータを回転駆動させるインバータ回路部と、を備え、
前記インバータ回路部を構成するコンデンサが、当該コンデンサを保持するホルダーを介して基板に実装され、
前記コンデンサの一対の平型端子と、前記ホルダーに形成され、前記端子が挿入される端子挿入孔とが、それぞれ互いに直交するようT字状に配置されていることを特徴とする電動圧縮機。 - 車載用空気調和機を構成するスクロール型の電動圧縮機であって、
前記圧縮機の外殻を形成するハウジングと、
前記ハウジング内の一端側に収容されたスクロール式の圧縮機構と、
前記ハウジング内の他端側に収容され、前記圧縮機構を駆動するモータと、
前記モータを回転駆動させるインバータ回路部と、を備え、
前記インバータ回路部を構成するコンデンサが、当該コンデンサを保持するホルダーを介して基板に実装され、
前記コンデンサに、当該コンデンサを前記ホルダーまたは前記ハウジングに固定するための取付部が設けられていることを特徴とする電動圧縮機。 - 前記取付部として、前記コンデンサにおいて、前記端子と平行に前記ホルダーに向けて突出した突出部が設けられ、
前記ホルダーに前記突出部が挿通される挿通孔が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電動圧縮機。 - 前記突出部が、ダミー端子であることを特徴とする請求項3に記載の電動圧縮機。
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