JP2016019435A - 電動圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インバータ基板のスペース効率の低下を抑制しつつ、所望の箇所におけるインバータ基板の振動を抑制する技術を提供する。【解決手段】 電動圧縮機10は、インバータボックス52と、インバータ基板66と、複数の締結部材68と、1又は複数の補強部材72と、を備える。インバータボックス52は、ハウジング12の外表面に配置される。インバータ基板66は、インバータボックス52に収容され、モータ(30,34)に駆動電力を供給するインバータ回路76が設けられている。締結部材68は、インバータ基板66をインバータボックス52に固定する。補強部材72は、インバータ基板上の回路には電気的に接続されておらず、一端がインバータボックス52に固定されており、他端がインバータ基板66の第1面66b又は第2面66cにはんだ付けされている。【選択図】 図3

Description

本明細書に開示する技術は、インバータ装置を備えた電動圧縮機に関する。
特許文献1には、車両に搭載され、空気調和装置に用いられる電動圧縮機が開示されている。この電動圧縮機は、そのハウジング内に、モータと、当該モータにより駆動される圧縮機構を収容している。ハウジングの外周には、インバータボックスが一体的に形成されている。インバータボックスは、その内部に、モータに駆動電力を供給するインバータ基板を備えている(以下では、インバータ基板を単に「基板」と称することもある)。
特開2011−252398号公報
インバータボックスが一体的に形成された電動圧縮機では、車両の振動やモータの振動などがインバータボックス内のインバータ基板に伝わり、インバータ基板が振動する場合がある。インバータ基板が振動すると、基板上に実装されている部品の信頼性が振動により低下し、インバータ基板の性能に影響を与える可能性がある。特許文献1の電動圧縮機では、インバータ基板を複数の締結部材によりインバータボックスに締結して、インバータ基板の振動を抑制している。しかしながら、この構成では、締結部材を締結した箇所の近傍の基板の振動は抑制できるものの、締結箇所から離れた位置の基板の振動を抑制することは難しい。
このため、基板上の締結箇所から離れた部分を、新たな締結部材で締結することにより、当該部分の振動を抑制することが考えられる。しかしながら、締結部材により基板をインバータボックスに締結する場合は、基板にねじ溝を設ける等の必要があるため、基板上にある程度のスペースが必要となる。その結果、基板のスペース効率が低下するという問題が生じる。
本明細書では、インバータ基板のスペース効率の低下を抑制しつつ、所望の箇所におけるインバータ基板の振動を抑制する技術を提供する。
本明細書が開示する電動圧縮機は、インバータボックスと、インバータ基板と、複数の締結部材と、1又は複数の補強部材と、を備える。インバータボックスは、圧縮機構と圧縮機構を駆動するモータとを収容するハウジングの外表面に配置される。インバータ基板は、インバータボックスに収容され、モータに駆動電力を供給するインバータ回路が設けられている。複数の締結部材は、インバータ基板を、インバータボックスに固定する。1又は複数の補強部材は、インバータ基板に設けられる回路には電気的に接続されておらず、一端がインバータボックスに固定されており、インバータボックスの内部をインバータ基板の第1面又は第1面の裏側の第2面に向かって延びており、他端がインバータ基板の第1面又は第2面にはんだ付けされている。
上記の電動圧縮機は、1又は複数の補強部材を備える。補強部材の一端はインバータボックスに固定されており、補強部材の他端はインバータ基板の第1面又は第2面にはんだ付けされている。この構成によると、モータの振動などがインバータ基板に伝わったとしても、補強部材によって、補強部材がはんだ付けされている箇所及びその近傍におけるインバータ基板の振動を抑制することができる。また、補強部材はインバータ基板にはんだ付けにより固定されるため、補強部材が基板上で占めるスペースは、締結部材が基板上で占めるスペースと比較して大幅に小さくなる。従って、補強部材を用いることにより、基板のスペース効率の低下を抑制することができる。また、補強部材は、インバータ基板に設けられるインバータ回路には電気的に接続されていない。このため、補強部材は、インバータ回路の配置や構成とは関係なく、所望の位置に配設することができる。従って、基板の振動を適切に抑制することができる。
本明細書が開示する技術の詳細、及び、さらなる改良は、発明を実施するための形態、及び、実施例にて詳しく説明する。
実施例1の電動圧縮機の縦断面図。 実施例1のインバータ装置の平面図。 図2のIII−III線における断面図。 実施例2のインバータ装置の平面図。 図4のV−V線における断面図。 実施例3のインバータ装置の平面図。 図6のVII−VII線における断面図。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1) 本明細書が開示する電動圧縮機では、インバータ基板に、第1面から第2面に向かって延びる1又は複数の挿通孔が設けられていてもよい。補強部材の他端は、挿通孔に挿通された状態でインバータ基板にはんだ付けされていてもよい。この構成によると、補強部材をインバータ基板にはんだ付けする際に、基板の第1面から第2面に向かう方向(以下、単に「厚み方向」とも称する)における公差を吸収でき、インバータ基板に歪みが生じることを抑制できる。
(特徴2) 本明細書が開示する電動圧縮機では、補強部材の少なくとも1つの一端が、インバータボックスに直接的に固定されていてもよい。この構成によると、当該補強部材の他端がはんだ付けされる箇所の基板の振動を抑制できる。
(特徴3) 本明細書が開示する電動圧縮機では、インバータ回路に電気的に接続されており、一端がインバータボックスに固定されると共に、その内部をインバータ基板の第1面又は第2面に向かって延びており、他端がインバータ基板の被補強部位にはんだ付けされている1又は複数のリード端子をさらに有していてもよい。補強部材の少なくとも1つの他端は、被補強部位の近傍にはんだ付けされていてもよい。この構成によると、補強部材がはんだ付けされた箇所の近傍における基板の振動を抑制できるため、リード端子が振動により折れたり、はんだが剥がれたりすることを抑制できる。なお、「被補強部位の近傍」とは、被補強部位からの距離が、2つの締結部材間の長さの最小値の半分よりも短い長さであることを意味する。
(特徴4) 特徴3に加えて、本明細書が開示する電動圧縮機では、インバータボックスは樹脂製であり、補強部材の少なくとも1つは、リード端子と同一の材料で製造されており、少なくとも1つの補強部材とリード端子は、それらの一端がインバータボックスにインサート成形されると共に、インバータ基板に対して同じ側に位置していてもよい。この構成によると、補強部材とリード端子を同一の工程で製造することが可能となり、また、補強部材及びリード端子はインサート成形によりインバータボックスに取付けられるため、製造コストの上昇を抑制することができる。また、補強部材とリード端子がインバータ基板に対して同じ側に位置することで、補強部材をはんだ付けすることによりインバータ基板に生じる応力と、リード端子をはんだ付けすることによりインバータ基板に生じる応力とが同一方向を向くため、補強部材とリード端子がインバータ基板に対してそれぞれ反対側に位置する構成と比較して、補強部材とリード端子とが基板にはんだ付けされている箇所の近傍に実装されている部品が応力による影響を受け難くなる。
(特徴5) 本明細書が開示する電動圧縮機では、インバータボックスには、インバータ基板と電気的に接続されているコイル及びコンデンサを収容する樹脂製の樹脂部材が収容されていてもよい。樹脂部材は、インバータボックスに固定されていてもよい。補強部材の少なくとも1つの一端は、樹脂部材に固定されていてもよい。
(特徴6) 本明細書が開示する電動圧縮機では、インバータボックスには、インバータ基板に搭載されている発熱素子から発せられる熱をその外部に放出する放熱部材が収容されていてもよい。放熱部材は、インバータボックスに固定されていてもよい。補強部材の少なくとも1つの一端は、放熱部材に固定されていてもよい。
(特徴7) 本明細書が開示する電動圧縮機のインバータ装置では、補強部材はバスバーでもよい。リード端子は形状(線径)に制約が生じ得るのに対し、バスバーは材質や太さなどを自由に設計できる。したがって、バスバーはインバータ基板の補強部材として好適である。
(特徴8) 本明細書が開示する電動圧縮機では、ハウジングは筒状形状であり、圧縮機構とモータは、ハウジングの軸方向に沿って並んで配置されていてもよい。インバータボックスは、ハウジングの軸方向における両端面のうち、モータが配置されている側の一端面に配置されていてもよい。この構成では、インバータボックスは、ハウジングの軸方向における一端面に配置される。このため、インバータボックスがハウジングの側面に配置される構成と比較して、電動圧縮機のサイズが径方向に増大することを抑制できる。
実施例1の電動圧縮機10を図1〜図3を参照して説明する。電動圧縮機10は、電気自動車やハイブリッド自動車等に搭載され、空気調和装置に用いられる。なお、図1では、断面図におけるハッチングを一部省略しており、図2では、インバータボックス52の蓋56の図示を省略している。図1に示すように、電動圧縮機10は、略円筒形状のハウジング12と、ハウジング12に回転可能に支持される回転軸39と、ハウジング12内に収容される電動モータ(30,34)及び圧縮機構22と、ハウジング12の外表面に配置されるインバータ装置50を備えている。回転軸39はハウジング12の軸方向(図1の水平方向)に沿って延びている。回転軸39の一端側(図1の右端側)に電動モータ(30,34)が配置され、回転軸39の他端側に圧縮機構22が配置されている。すなわち、電動モータ(30,34)と圧縮機構22は、ハウジング12の軸方向に沿って並んで配置されている。後述するように、インバータ装置50が電動モータ(30,34)に電力を供給して電動モータ(30,34)が回転軸39を駆動すると、回転軸39によって圧縮機構22が駆動されるようになっている。
ハウジング12は、有底円筒状のモータハウジング16と、モータハウジング16内に取付けられるフロントハウジング18と、モータハウジング16の開口端(図1の左端)を閉じる吐出ハウジング20を備えている。
モータハウジング16は、金属材料(例えば、アルミニウム等)によって形成されている。モータハウジング16の側面には吸入ポート16aが形成されている。吸入ポート16aは、モータハウジング16の底壁16bの近傍に位置している。モータハウジング16の底壁16bには、回転軸39の一端(図1の右端)を回転可能に支持するすべり軸受47が配設されている。モータハウジング16の底壁16bには、モータハウジング16の外部から、インバータ装置50が取付けられている。なお、モータハウジング16の底壁16bが、「モータが配置されている側の一端面」の一例に相当する。
フロントハウジング18は、金属材料(例えば、アルミニウム等)によって形成されている。フロントハウジング18がモータハウジング16内に取付けられると、モータハウジング16内の空間が、電動モータ(30,34)を収容する空間と、圧縮機構22を収容する空間とに区画される。フロントハウジング18には、回転軸39の他端(図1の左端)を回転可能に支持するすべり軸受45が配設されている。
吐出ハウジング20は、有底円筒状に形成されており、金属材料(例えば、アルミニウム等)によって形成されている。吐出ハウジング20には、吐出ポート20aが形成されている。モータハウジング16に吐出ハウジング20が取付けられると、圧縮機構22と吐出ハウジング20の間に吐出室20bが形成される。吐出室20bは、吐出ポート20aを介して外部と連通している。ハウジング12には、図示しない取付足が複数個形成されている。電動圧縮機10は、図示しないエンジンに取付足をねじ締結することにより、エンジンに固定されている。
回転軸39は、ハウジング12内に収容されている。上述したように、回転軸39の一端は、モータハウジング16に設けられたすべり軸受け47に回転可能に支持され、回転軸39の他端は、フロントハウジング18に設けられたすべり軸受け45に回転可能に支持されている。
電動モータ(30,34)は、モータハウジング16内の底壁16b側の空間(図1において、フロントハウジング18の右側の空間)に収容されている。電動モータ(30,34)は、回転軸39に固定されるロータ34と、ロータ34の外周側に配置される、コイル線が巻回されたステータコイル30を備えている。
圧縮機構22は、モータハウジング16内の開口端側の空間(図1において、フロントハウジング18よりも左側の空間)に収容されている。圧縮機構22は、モータハウジング16に固定された固定スクロール26と、固定スクロール26に対向する旋回スクロール24を備えている。固定スクロール26と旋回スクロール24との間には、固定スクロール26の歯面と旋回スクロール24の歯面が相互に噛み合うことにより、圧縮室22aが形成されている。圧縮室22aの容積は、旋回スクロール24の旋回に伴って変化する。圧縮室22aは、電動モータ(30,34)が収容されている空間と連通して冷媒を吸入し、吐出室20bと連通して冷媒を吐出する。
インバータ装置50は、インバータボックス52と、インバータボックス52の内部に収容される放熱部材58、樹脂部材64、インバータ基板66、ねじ68、及びバスバー72(図2参照)を備えている(以下では、インバータ基板66を、単に基板66とも称する)。なお、ねじ68が「締結部材」の一例に相当し、バスバー72が「補強部材」の一例に相当する。
インバータボックス52は、箱状の本体54と、平板状の蓋56を備える。本体54及び蓋56は、樹脂材料(例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等)により形成されている。本体54は、一端(図1の右端)が開口しており、その開口端は、蓋56をねじ締結することにより密閉されている。これにより、インバータボックス52の防塵性及び防水性が確保される。蓋56と本体54の底壁54aとは略平行である。本体54は、底壁54aの全面がモータハウジング16の底壁16bに当接した状態で、ねじ17により底壁16bに固定されている。これにより、インバータボックス52がハウジング12の底壁16bに固定される。この構成によると、インバータボックス52をハウジング12の側壁(より具体的には、モータハウジング16の側壁)に固定する構成と比較して、インバータボックス52の取り付けが容易となる。即ち、インバータボックス52の底壁54aは平坦であるため、被取付面が平坦であるハウジング12の底壁16bのほうが、被取付面が曲面であるハウジング12の側壁よりも、インバータボックス52を容易に取り付けられる。また、インバータボックス52を底壁16bに取り付けることにより、電動圧縮機10のサイズが径方向に増大することを防止でき、エンジンルーム内の空間を有効利用できる。
放熱部材58は、矩形平板状の基底部60と、基底部60の表面(図1において、右側の面)の4隅から垂直に突出する4つの四角柱状の突出部62を備える。基底部60及び突出部62は、熱伝導率の高い金属材料(例えば、アルミニウム等)により形成されている。4つの突出部62は略同一形状であり、これらの突出面(図1において、右側の面)は同一平面上に位置している。4つの突出部62の突出面には、後述するインバータ基板66が、後述するねじ68により固定されている。放熱部材58は、基底部60の裏面(図1において、左側の面)がインバータボックス52の底壁54aに当接した状態で、底壁54aにねじ固定されている。ここで、モータハウジング16内の電動モータ(30,34)が収容されている空間には、吸入ポート16aから低温の作動流体が流れ込む。作動流体は、電動モータ(30,34)が収容されている空間を流れる間に、モータハウジング16の底壁16b及びインバータボックス52の底壁54aを介して、放熱部材58を冷却する。これにより、インバータ基板66に実装されているIGBT等の発熱素子から発せられる熱を、放熱部材58を介してインバータボックス52の外部に効率的に放出することができる。
樹脂部材64は、略直方体状に形成されており、樹脂材料(例えば、PPS等)により形成されている。樹脂部材64は、放熱部材58の基底部60の表面に配置されており、基底部60にねじ固定されている。即ち、樹脂部材64は、放熱部材58を介してインバータボックス52に間接的に固定されている。樹脂部材64の部分64aは、基底部60の端面及びインバータ基板66の端面からインバータボックス52の側壁に向かって(図1の上側に)張り出している(図2では、部分64aを除く樹脂部材64を破線で示している)。樹脂部材64には、図示しないコイル、コンデンサ、及びコネクタが樹脂封止されている。このコイル及びコンデンサは、インバータ基板66に設けられているインバータ回路76(後述)からの出力(三相交流電力)を平滑する役割を果たす。コネクタは、樹脂部材64の部分64a内に樹脂封止されており、インバータボックス52の底壁54a及びモータハウジング16の底壁16bを介してステータコイル30に電気的に接続されている。コイル及びコンデンサによって平滑された交流電力は、コネクタを介してステータコイル30に供給される。
図2に示すように、インバータ基板66は略矩形状である。基板66は、裏面66cが、破線で示す放熱部材58の突出部62の突出面に当接した状態で、4つのねじ68により、突出部62に固定されている。即ち、インバータ基板66は、放熱部材58を介してインバータボックス52に間接的に固定されている。インバータ基板66は、放熱部材58の基底部60と略平行となるように配置される(図3参照)。ここで、部分64aを除く樹脂部材64の高さ(図1における左右方向の長さ)は、放熱部材58の突出部62の高さよりも低い。このため、樹脂部材64は、インバータ基板66の厚み方向(即ち、インバータ基板66の表面66bから裏面66cに向かう方向)においては、インバータ基板66と放熱部材58の間に位置している。図2,3に示すように、インバータ基板66の部分66aは、基底部60の長手方向右側の端面からインバータボックス52の側壁に向かって張り出している。即ち、部分66aは、インバータ基板66のうち、4つのねじ68により囲まれる矩形状の範囲の外部に位置している。
図3に示すように、部分66aには、インバータ基板66の厚み方向に向かって延びる4つの挿通孔67(67a,67b,67c,67d)が形成されている。挿通孔67は、インバータ基板66の短手方向における略中央に、長手方向に等間隔で一直線状に配置されている。図3に示すように、挿通孔67a〜67cには後述するリード端子70が、挿通孔67dにはバスバー72がそれぞれ挿通され、はんだ付けされている。車両には、インバータボックス52の外部に図示しないECU(Electric Control Unit)が搭載されており、リード端子70はECUと電気的に接続されている。ECUから送信される指令は、リード端子70を介して、後述する制御回路74に伝達される。なお、インバータ基板66の表面66bが「第1面」の一例に相当し、裏面66cが「第2面」の一例に相当する。
図2に示すように、インバータ基板66には、挿通孔67の周囲に制御回路74が、基板66の略中央にインバータ回路76がそれぞれ設けられている。制御回路74は、図示しない低電圧で動作する素子により構成されており、リード端子70と電気的に接続されている。インバータ回路76は、図示しないIGBT等のスイッチング素子により構成されており、制御回路74によってスイッチング動作が制御される。インバータ回路76は、樹脂部材64に封止されているコイル及びコンデンサに電気的に接続されている。
インバータ基板66には、図2の左下に位置するねじ68の近傍に、2つの電源用の端子78の一端が接続されている。具体的には、端子78の一端は、インバータ基板66に形成された図示しない挿通孔に挿通され、はんだ付けされている。端子78の他端は、車両のインバータボックス52の外部に搭載されている図示しない高電圧電源に電気的に接続されている。高電圧電源から供給される直流電力は、端子78を介して、インバータ回路76に供給され、インバータ回路76によって三相交流電力に変換される。
インバータ基板66は、4箇所においてねじ68により放熱部材58の突出部62に固定されている。4つのねじ68のうちの2つは、インバータ基板66の長手方向左側の2隅に位置している。残りの2つは、インバータ基板66の長手方向右側の2隅よりも長手方向左側にずれた位置(別言すれば、基板66を平面視したときに突出部62の突出面と重なる位置)に位置している。制御回路74の一部及びインバータ回路76は、この4つのねじ68によって囲まれる矩形状の範囲内に位置している。一方、挿通孔67は、当該矩形状の範囲外に位置している。
図3に示すように、インバータボックス52の蓋56とインバータ基板66とは、3つのリード端子70及び1つのバスバー72により接続されている。リード端子70とバスバー72は、略同一形状を有しており、両者とも細長い直線状に形成されている。リード端子70とバスバー72は、同一の金属材料(例えば、銅、アルミニウム等)により形成されている。より具体的には、リード端子70及びバスバー72は、金属板をプレス加工により型抜きすることで製造される。即ち、バスバー72は、リード端子70を製造する工程で同時に製造することができ、バスバー72を製造するために新たな工程を増やす必要がなく、製造コストの上昇を抑制できる。
リード端子70の一端及びバスバー72の一端は、インバータボックス52の蓋56の内側(インバータボックス52の内部側)に固定されている。即ち、リード端子70及びバスバー72と蓋56とをインサート成形することで、リード端子70及びバスバー72が蓋56に一体化されている。リード端子70及びバスバー72は、蓋56に対して垂直方向に突出して延びている。リード端子70及びバスバー72は、蓋56のうち、インバータ装置50を平面視したときにインバータ基板66の挿通孔67と重なる位置に配置されている。即ち、リード端子70及びバスバー72は、蓋56の長手方向に等間隔で一直線状に配置されている。リード端子70及びバスバー72は、インバータ基板66の表面66bに向かって垂直に延びている。
3つのリード端子70の他端は、基板66の挿通孔67a〜67cに挿通された状態で、基板66にはんだ付けされている。同様に、1つのバスバー72の他端は、基板66の挿通孔67dに挿通された状態で、基板66にはんだ付けされている。即ち、リード端子70及びバスバー72は、インバータ基板66に対して同じ側(図3の上側)に位置している。挿通孔67dと、挿通孔67dと隣り合う挿通孔67cとの間隔は、挿通孔67a〜67cの隣り合う2つの挿通孔の間隔と略同一である。即ち、バスバー72は、リード端子70がはんだ付けされている位置の近傍にはんだ付けされている。上述したように、リード端子70は、リード端子70の周囲に設けられた制御回路74と電気的に接続されており、ECUから送信される指令を制御回路74に伝達する。制御回路74とインバータ回路76は電気的に接続されているため、リード端子70は、インバータ回路76と電気的に接続されているということもできる。一方、バスバー72は、その一端が蓋56に、その他端が基板66に物理的に接続されているものの、ECU、及び制御回路74を初めとするインバータ基板66に設けられたいずれの回路にも電気的に接続されていない。なお、挿通孔67a〜67cの位置が「被補強部位」の一例に相当し、挿通孔67dの位置が「被補強部位の近傍」の一例に相当する。
次に、上述した電動圧縮機10の動作について説明する。高電圧電源から供給された直流電力は、端子78を介してインバータ基板66のインバータ回路76に入力される。制御回路74は、ECUから送信される指令に基づいてインバータ回路76のスイッチング動作を制御し、これにより、インバータ回路76に入力された直流電力が三相交流電力に変換される。インバータ回路76から出力された交流電力は、樹脂部材64に封止されているコイル及びコンデンサによって平滑された後に、同じく樹脂部材64に封止されているコネクタを介して電動モータ(30,34)に供給される。電動モータ(30,34)に交流電力が供給されると、ロータ34及び回転軸39が一体となって回転を開始する。回転軸39が回転すると、旋回スクロール24が旋回し、旋回スクロール24と固定スクロール26の間の圧縮室22aの容積が変化する。吸入ポート16aから吸入された冷媒は、モータハウジング16内の空間を軸方向に流れ、圧縮機構22の圧縮室22aに吸入される。圧縮室22a内に吸入された冷媒は、旋回スクロール24の回転に伴って圧縮される。圧縮室22a内で圧縮された冷媒は、吐出室20bに吐出され、吐出ポート20aよりハウジング12の外部に吐出される。
上記の電動圧縮機10では、インバータ装置50がバスバー72を備える。バスバー72は、その一端がインバータボックス52に固定されており、その他端がインバータ基板66にはんだ付けされている。このため、電動モータ(30,34)の振動や車両及びエンジンの振動などがインバータボックス52を介してインバータ基板66に伝わったとしても、バスバー72がはんだ付けされている箇所(即ち、挿通孔67d)及びその近傍における基板66の振動を抑制することができる。従って、挿通孔67dの近傍に設けられている制御回路74を構成する素子の信頼性が、基板66の振動により低下することを抑制できる。また、バスバー72は基板66にはんだ付けにより固定されるため、バスバー72の実装面積は、ねじ68の実装面積に比べて大幅に小さい。従って、バスバー72を用いることで、基板66のスペース効率の低下を抑制することができる。また、バスバー72は、基板66上に設けられるいずれの回路にも電気的に接続されていないため、回路の配置や構成にとらわれずに所望の位置にはんだ付けすることができる。従って、基板66の振動を適切に抑制できる。また、バスバー72は実装面積が小さい分、振動を抑制したい箇所を微細に調整でき、基板66の振動をより確実に抑制できる。
また、上記の電動圧縮機10では、基板66には挿通孔67dが形成されており、バスバー72は、その他端が挿通孔67dに挿通された状態で基板66にはんだ付けされる。このため、バスバー72を基板66にはんだ付けする際に、基板66の厚み方向における公差やバスバー72の寸法公差等を吸収でき、基板66に歪みが生じることを抑制することができる。
上記の電動圧縮機10では、インバータ基板66には4つのねじ68が締結されている。ねじ68が締結されている箇所及びその近傍では、基板66の振動は抑制されている。本実施例では、基板66の部分66aは、4つのねじ68によって囲まれる矩形状の範囲外に位置している。一般に、複数のねじによって囲まれている範囲の内側と外側とでは、外側の方が基板は振動し易い。このため、部分66aは、基板66の中でも特に振動し易い。ここで、部分66aに、ねじ68と略同一形状のねじを締結することで部分66aの振動を抑制する場合を考える。部分66aは放熱部材58と対向していないため、部分66aは、放熱部材58以外の部材にねじ締結される必要がある。この場合、基板66は、2つの異なる部材(即ち、放熱部材58とそれ以外の部材)にねじ締結されることになる。基板66が複数の部材に締結される場合、複数の部材の被締結面を同一平面上に保つことは難しいため、基板66を締結する際に、基板66が歪む場合がある。基板66が歪むと、基板66上に実装されている部品の信頼性が損なわれる可能性がある。しかしながら、上記の電動圧縮機10では、上述したように、バスバー72が基板66の挿通孔67dに挿通された状態で基板66にはんだ付けされるため、基板66に歪みが生じることを抑制できる。このため、基板66がねじ締結されている部材(即ち、放熱部材58)と同一の部材にねじ締結することが困難な部分(即ち、部分66a)の振動を、基板66を歪ませることなく抑制することができる。
また、上記の電動圧縮機10では、バスバー72は、リード端子70が基板66にはんだ付けされている位置(即ち、挿通孔67a〜67c)の近傍(即ち、挿通孔67d)にはんだ付けされている。このため、基板66の振動によりリード端子70が折れたり、リード端子70のはんだが剥がれたりすることを抑制できる。特に、リード端子70は、低電圧で動作する素子により構成される制御回路74に接続される端子であるため、比較的細く形成されている。このため、特に振動し易い部分66a上に接続されることと相まって、リード端子70は振動の影響を受け易い。しかしながら、リード端子70の近傍にバスバー72を導入することにより、基板66の振動によるリード端子70の信頼性の低下を大幅に抑制することができる。
また、上記の電動圧縮機10では、リード端子70及びバスバー72は、インバータボックス52の蓋56にインサート成形により一体化されている。このため、リード端子70及びバスバー72を蓋56に固定するに際し、ボルトなどの部材を用いる必要がなく、部品点数を低減できると共に、製造工程を簡素化できる。また、リード端子70及びバスバー72は、同じ方向から延びて基板66にはんだ付けされる。リード端子70及びバスバー72の一端はインバータボックス52の蓋56にはんだ付けされているため、これらの他端が基板66にはんだ付けされると、基板66には蓋56側に向かう応力が生じる。しかしながら、本実施例の構成によると、リード端子70により基板66に生じる応力とバスバー72により基板66に生じる応力は同一方向を向くため、リード端子70及びバスバー72の近傍に実装されている部品がこれらの応力による影響を受け難くなり、部品の信頼性を維持できる。
次に、実施例2のインバータ装置150について図4,5を参照して説明する。以下では、実施例1と相違する点についてのみ説明し、実施例1と同一の構成についてはその詳細な説明を省略する。その他の実施例でも同様である。なお、図4では、インバータボックス52の蓋56の図示を省略しており、図5では、端子78の図示を省略している。
本実施例では、インバータ基板166の形状が実施例1のインバータ基板66の形状と異なっている。即ち、インバータ基板166は、図5の短手方向上側の長辺からインバータボックス52の側壁に向かって張り出す部分166dを有する。部分166dには、図示しない部品が実装されている。図5に示すように、部分166dは、基板166の厚み方向に樹脂部材64の部分64aと間隔をおいて対向している。インバータ基板166の部分166dと樹脂部材64の部分64aとは、バスバー172によって接続されている。具体的には、バスバー172の一端と部分64aとは、インサート成形により一体化されている。バスバー172は、インバータ基板166の裏面166cに向かって、基板166に垂直に延びている。バスバー172の他端は、部分166dの略中央に形成された挿通孔167eに挿通された状態ではんだ付けされている。バスバー172は、ECU、及び制御回路74を初めとするインバータ基板166に設けられたいずれの回路にも電気的に接続されていない。なお、バスバー172が「補強部材」の一例に相当し、裏面166cが「第2面」の一例に相当する。
この構成によっても、実施例1と同様の作用効果を奏する。即ち、バスバー172により、挿通孔167e近傍の部分166dの振動が抑制される。このため、部分166dに実装されている部品(特に、挿通孔167e近傍に実装されている部品)の信頼性が振動により低下することを抑制できる。自動車の製造においては、選択的に性能を追加する場合がある。この場合、本実施例のように、基板を拡張して、拡張した部分に回路を増設することがある。基板を拡張すると、拡張した部分(即ち、部分166d)は4つのねじ68により囲まれる矩形状の範囲の外側に位置するため、比較的に振動し易い。本実施例の構成によると、車両に要求される性能に応じて基板を拡張する場合であっても、バスバー172により、拡張した部分の基板の振動を追加のねじを用いずに抑制できる。別言すれば、拡張した部分の基板の振動を、基板を歪ませることなく抑制することができる。さらに、本実施例では、バスバー172の一端は、インサート成形により樹脂部材64と一体化されている。基板166と樹脂部材64との距離は、基板166とインバータボックス52の蓋56との距離よりも短い。このため、バスバー172の一端を樹脂部材64に固定することで、基板166の部分166dの振動抑制効果をより向上させることができる。
次に、実施例3のインバータ装置250について図6,7を参照して説明する。なお、図6では、インバータボックス52の蓋56の図示を省略しており、図7では、端子78の図示を省略している。本実施例の基板66には、基板66の短手方向下側に位置する2つのねじ68の略中央に挿通孔267fが形成されている。図7に示すように、挿通孔267fが形成される位置では、基板66と放熱部材58の基底部60とは間隔を置いて対向している。基板66と基底部60とは、バスバー272によって接続されている。具体的には、バスバー272は、部分272aと、部分272aと略直交する部分272bを有している。バスバー272の部分272aは、基底部60の表面に配置されており、その一端が基底部60にねじ69により固定されている。バスバー272の部分272bは、基板66の裏面66cに向かって垂直に延びており、その他端が挿通孔267fに挿通された状態で基板66にはんだ付けされている。バスバー272は、ECU、及び制御回路74を初めとする基板66に設けられたいずれの回路にも電気的に接続されていない。なお、バスバー272が「補強部材」の一例に相当する。この構成によっても、実施例1と同様の作用効果を奏する。また、本実施例では、挿通孔267fは、2つのねじ68の略中央に位置しており、ねじ68からは離れている。このため、挿通孔267fの近傍では、基板66が比較的に振動し易い。従って、2つのねじ68の略中央の位置にバスバー272をはんだ付けすることにより、挿通孔267f近傍に実装されている部品の信頼性が振動により低下することを抑制できる。
以上、本明細書が開示する技術の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、本明細書が開示する電動圧縮機のインバータ装置は、上記の実施例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、上記の実施例ではバスバー72は基板66に形成された挿通孔67に挿通された状態ではんだ付けされたが、この構成に限られない。例えば、基板66には挿通孔67が形成されておらず、バスバー72の他端は、基板66の表面66bにはんだ付けされる構成であってもよい。
また、リード端子70は一直線状の形状に限られず、例えば略直角に曲げられていてもよい。リード端子70の曲げられた部分をインバータボックス52の蓋56にインサート成形することにより、リード端子70自体の耐振性を向上させることができる。
また、バスバー72の一端は、インバータボックス52の蓋56にインサート成形される代わりに、本体54の底壁54aにインサート成形されてもよいし、インバータボックス52に固定されているその他の部材(例えば、樹脂部材64又は放熱部材58)に固定されてもよい。バスバー72は、基板66に対して、リード端子70と反対側に位置していてもよい。
また、インバータボックス52は金属材料(例えば、アルミニウム等)により形成されていてもよい。さらに、モータハウジング16とインバータボックス52の本体54はアルミニウムで一体形成されており、本体54と同じアルミニウム製の蓋56でインバータボックス52が構成されていてもよい。なお、蓋52のみがPPS等の樹脂部材であってもよい。また、リード端子70の代わりに、コネクタがインバータボックス52の蓋56にボルト締結により接続されていてもよい。ECUから送信される指令は、コネクタを介して制御回路74に伝達される。この構成において、コネクタ内に、ピンと並んでバスバーが設けられていてもよい。コネクタ内に設けられるバスバーにより、基板66の振動を抑制でき、コネクタのピンの信頼性を維持できる。
また、基板66に実装される発熱素子から発せられる熱をインバータボックス52の外部に適切に放出できる構成であれば、放熱部材58はなくてもよく、基板66はインバータボックス52に直接的にねじ固定されていてもよい。
また、上記の実施例では、インバータ装置50はモータハウジング16の底壁16bに固定されたが、この構成に限られない。例えば、モータハウジング16が底壁16bを有しておらず、この開口端にインバータボックス52の底壁54aを締結することにより、モータハウジング16の開口端を塞ぐ構成であってもよい。別言すれば、インバータボックス52の底壁54aが、モータハウジング16の底壁の役割を果たしてもよい。
また、インバータ装置50は、モータハウジング16の底壁16bの代わりにハウジング12の側壁に固定されてもよい。この場合、圧縮機構22側ではなく、電動モータ(30,34)側のハウジング12の側壁に固定されることが好ましい。
また、締結部材は、ねじ68のように、軸部と頭部が一体となった部材に限られない。例えば、ボルトとナットにより基板66を放熱部材58に締結してもよい。
また、実施例2,3で示したように、複数のバスバー(即ち、バスバー72とバスバー172等)が基板にはんだ付けされていてもよい。これらのバスバーの一端は、それぞれ異なる部材に固定されていてもよい。これらのバスバーは、基板に対して互いに反対側に位置していてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:電動圧縮機、12:ハウジング、16b:底壁、22:圧縮機構、30:ステータコイル、34:ロータ、50:インバータ装置、52:インバータボックス、58:放熱部材、64:樹脂部材、66:インバータ基板、66b:表面、66c:裏面、67(67a、67b、67c、67d):挿通孔、68:ねじ、70:リード端子、72:バスバー、74:制御回路、76:インバータ回路

Claims (9)

  1. 圧縮機構と前記圧縮機構を駆動するモータとを収容するハウジングの外表面に配置されるインバータボックスと、
    前記インバータボックスに収容され、前記モータに駆動電力を供給するインバータ回路が設けられたインバータ基板と、
    前記インバータ基板を、前記インバータボックスに固定する複数の締結部材と、
    前記インバータ基板に設けられる回路には電気的に接続されておらず、一端が前記インバータボックスに固定されており、前記インバータボックスの内部を前記インバータ基板の第1面又は第1面の裏側の第2面に向かって延びており、他端が前記インバータ基板の第1面又は第2面にはんだ付けされている1又は複数の補強部材と、を備えている、電動圧縮機。
  2. 前記インバータ基板には、前記第1面から前記第2面に向かって延びる1又は複数の挿通孔が設けられており、
    前記補強部材の前記他端は、前記挿通孔に挿通された状態で前記インバータ基板にはんだ付けされている、請求項1に記載の電動圧縮機。
  3. 前記補強部材の少なくとも1つの前記一端は、前記インバータボックスに直接的に固定されている、請求項1又は2に記載の電動圧縮機。
  4. 前記インバータ回路に電気的に接続されており、一端が前記インバータボックスに固定されると共に、その内部を前記インバータ基板の前記第1面又は前記第2面に向かって延びており、他端が前記インバータ基板の被補強部位にはんだ付けされている1又は複数のリード端子をさらに有しており、
    前記補強部材の少なくとも1つの前記他端は、前記被補強部位の近傍にはんだ付けされている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電動圧縮機。
  5. 前記インバータボックスは樹脂製であり、
    前記補強部材の少なくとも1つは、前記リード端子と同一の材料で製造されており、
    前記少なくとも1つの補強部材と前記リード端子は、それらの一端が前記インバータボックスにインサート成形されると共に、前記インバータ基板に対して同じ側に位置している、請求項4に記載の電動圧縮機。
  6. 前記インバータボックスには、前記インバータ基板と電気的に接続されているコイル及びコンデンサを収容する樹脂製の樹脂部材が収容されており、
    前記樹脂部材は、前記インバータボックスに固定されており、
    前記補強部材の少なくとも1つの前記一端は、前記樹脂部材に固定されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電動圧縮機。
  7. 前記インバータボックスには、前記インバータ基板に搭載されている発熱素子から発せられる熱をその外部に放出する放熱部材が収容されており、
    前記放熱部材は、前記インバータボックスに固定されており、
    前記補強部材の少なくとも1つの前記一端は、前記放熱部材に固定されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の電動圧縮機。
  8. 前記補強部材はバスバーである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の電動圧縮機。
  9. 前記ハウジングは筒状形状であり、
    前記圧縮機構と前記モータは、前記ハウジングの軸方向に沿って並んで配置されており、
    前記インバータボックスは、前記ハウジングの軸方向における両端面のうち、前記モータが配置されている側の一端面に配置されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の電動圧縮機。
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