JP2013167137A - 貯留槽の施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業性がよく、施工期間を短縮でき、しかも、施工中の天候に左右され難く、さらには施工後に水漏れの虞がない貯留槽の施工方法の提供を目的とする。
【解決手段】地下の貯留槽設置面11に防水樹脂層21を塗布形成する工程と、貯留槽設置面の防水樹脂層21上に緩衝透水性シート31を載置し、該緩衝透水性シート上に貯留材41を設置する工程と、貯留材の側面及び上面を複数の緩衝透水性シート51、62で覆い、該複数の緩衝透水性シートの縁を重ね合わせると共に、貯留材の側面における下部の緩衝透水性シート51の縁と貯留槽設置面の緩衝透水性シート31の縁を重ね合わせる工程と、貯留材の側面全周における緩衝透水性シートの表面及び貯留材の側面全周における緩衝透水性シートの下部と貯留槽設置面の防水樹脂層との境界部75に防水樹脂原料Pを塗布し、防水樹脂層72を形成する工程とを行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、水を貯留するために地下に設置される貯留槽の施工方法に関する。
近年、降雨時の災害を防ぐため、地下に貯留槽を設けて雨水を貯留槽に貯留することが行われるようになった。
従来、貯留槽の施工方法は、図6に示すようなプラスチック製の中空ブロック材からなる滞水材91を、図7に示すように複数組み合わせて積層して形成した貯留材92の周囲を、遮水シート93で包囲して貯留槽90を形成し、該貯留槽90を地下の貯留槽設置面97に設置している。前記貯留槽90の側面には流入パイプおよび排水パイプ(図示せず)が接続され、その後、前記貯留槽90の周囲が埋め戻される。
しかしながら、従来では前記遮水シート93として所定幅のゴムシートを用い、前記所定幅のゴムシートを貯留材92に巻き付けてゴムシートの端部を重ね合わせ、前記重ね合わせ部分を手作業による熱融着で接合しているため、ゴムシートの熱融着に手間と時間が掛かり(例えば1mの融着に対して5〜10分)、しかも熱融着部は、外部から見ただけでは融着が完全に行われているか否か判別し難く、施工後に熱融着部から漏水する虞がある。さらに、ゴムシートで貯留材を覆う作業中に雨が降ると、ゴムシート内に水が溜まって貯留材に浮力が働いて貯留材が浮いたり、バラバラに分離したりしてさらに作業に手間取り、余分な時間が掛かるようになる。
特開2006−7756号公報 特開平6−49890号公報 特開2005−320845号公報
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、作業性がよく、かつ施工期間を短縮でき、しかも、施工中の天候に左右され難く、さらには施工後に水漏れの虞がない貯留槽の施工方法の提供を目的とする。
請求項1の発明は、貯留材の周囲を防水材で覆って水を貯留可能にした貯留槽を地下に設置する貯留槽の施工方法において、地下の貯留槽設置面に防水樹脂原料を塗布して防水樹脂層を形成する貯留槽設置面の防水樹脂層形成工程と、前記貯留槽設置面の防水樹脂層上に緩衝透水性シートを載置し、該緩衝透水性シート上で複数の滞水材を組み合わせて貯留材を形成することにより、該貯留材を前記貯留槽設置面の緩衝透水性シート上に設置する貯留材設置工程と、前記貯留材の側面及び上面を複数の緩衝透水性シートで覆い、該複数の緩衝透水性シートの縁を重ね合わせると共に、前記貯留材の側面における下部の緩衝透水性シートの縁と前記貯留槽設置面の緩衝透水性シートの縁を重ね合わせる貯留材被覆工程と、前記貯留材の側面全周における緩衝透水性シートの表面及び前記貯留材の側面全周における下部の緩衝透水性シートと前記貯留槽設置面の防水樹脂層との境界部に防水樹脂原料を塗布し、前記貯留材の側面全周における前記緩衝透水性シートの表面と前記境界部に、前記貯留槽設置面の防水樹脂層と接合した防水樹脂層を一連に形成することにより、前記貯留材の側面全周の緩衝透水性シートを非透水性にすると共に前記境界部をシールする止水工程と、を行うことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記貯留材の側面の緩衝透水性シートに対する防水樹脂原料の塗布は、前記貯留材の側面における下部を残してそれ以外の上部から行い、最後に該下部の塗布を行うことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記緩衝透水性シートが不織布または軟質ポリウレタン樹脂発泡体のシートであることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか一項において、前記防水樹脂原料が無発泡ポリウレタン樹脂原料または無発泡ポリウレア樹脂原料であり、前記防水樹脂層が無発泡ポリウレタン樹脂層または無発泡ポリウレア樹脂層であることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、貯留材の周囲を覆った透水性の緩衝透水性シートの表面に防水樹脂原料を塗布して防水樹脂層を形成すればよいため、ゴムシートの熱融着のような面倒な作業が不要になり、施工期間を短縮することができる。しかも、緩衝透水性シートの重ね合わせ部分を含む貯留材の側部全周の緩衝透水性シートを、防水樹脂層によってシームレスで覆うことができるため、緩衝透水性シートの重ね合わせ部分から漏水する虞がない。さらに、塗布忘れの部分は、防水樹脂層が形成されないため、目視で容易に判別することができ、すぐに再塗布ができるので、塗布忘れ箇所からの漏水を生じる虞がない。また、緩衝透水性シートの表面に塗布した防水樹脂原料が一部緩衝透水性シートに浸透して硬化するため、緩衝透水性シートの表面に形成した防水樹脂層は、緩衝透水性シート内に浸透して硬化した部分によって緩衝透水性シートと強固に一体化し、防水樹脂層の強度が増大すると共に、防水樹脂層が収縮しても、緩衝透水性シートの存在によって防水樹脂層の収縮による応力が緩和されるため緩衝透水性シートで覆われた貯留材および防水樹脂層自身に加わる負荷を少なくできる。
請求項2の発明によれば、貯留材の側面を覆う緩衝透水性シートに対する防水樹脂原料の塗布を、貯留材の側面における下部範囲を未塗布の状態で残して、それ以外の上部範囲から行って、最後に下部範囲を行うため、貯留材の側面下部範囲を覆う緩衝透水性シートは最後まで透水性を有することになる。そのため、防水樹脂原料の塗布作業途中に降雨があって貯留材に雨が入り込むことがあっても、貯留材の側面下部における緩衝透水性シートの未塗布部分を通って外部へ排水されることになり、水が貯留材に溜まって施工途中の貯留槽が破損するのを防ぐことができ、施工中の天候に左右され難い。
請求項3の発明によれば、緩衝透水性シートが不織布または軟質ポリウレタン樹脂発泡体のシートであるため、柔軟性があって貯留材に容易に被覆できると共に、防水樹脂原料が適度に浸透して、貯留材側が緩衝性を有する防水樹脂層が形成されやすい。
請求項4の発明によれば、防水樹脂原料が無発泡ポリウレタン樹脂原料または無発泡ポリウレア樹脂原料であるので、塗布がしやすく、また硬化も早いため、防水樹脂層を速やかに形成できる。
本発明の一実施形態における貯留材設置工程の防水樹脂層形成時を示す図である。 同貯留材設置工程の緩衝透水性シート載置時と貯留材形成時を示す図である。 同実施形態における貯留材被覆工程を示す図である。 同実施形態における止水工程を示す図である。 同実施形態における滞水材の例を示す斜視図である。 従来の留槽施工方法で使用される滞水材の例を示す図である。 従来の貯留槽施工方法を説明する図である。
以下、本発明における貯留槽の施工方法の実施形態について説明する。本発明における貯留槽の施工方法は、緩衝透水性シートと防水樹脂原料を用い、貯留槽設置面の防水樹脂層形成工程と、貯留材設置工程と、貯留材被覆工程と、止水工程とよりなる。
本発明において使用する緩衝透水性シートは緩衝性および透水性を有する材質からなる。緩衝透水性シートとしては、不織布、軟質ポリウレタン樹脂発泡体のシート、有孔ポリオレフィン系樹脂発泡体のシート等を挙げることができる。
不織布としては、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂製が好ましく、かつ緩衝性および透水性を有するものが用いられる。前記不織布は目付量が50〜500g/m、厚みが1〜10mm程度のものが好ましい。不織布の目付量が少なかったり、厚みが薄すぎたりすると、貯留材被覆工程で不織布の表面に防水樹脂原料を塗布した際に、防水樹脂原料が不織布の内面側まで多量に浸透して不織布の外側表面に形成される防水樹脂層が薄くなったり、部分的に欠如したりして止水性が低くなる虞がある。一方、不織布の目付量が多かったり、厚みが厚すぎたりすると、貯留材被覆工程で貯留材の上面及び側面を不織布で覆う際に、不織布の可撓性が損なわれて作業がし難くなると共に、貯留材被覆工程で不織布の表面に防水樹脂原料を塗布した際に防水樹脂原料が不織布内に均等に浸透し難くなって、不織布の外側表面に形成される防水樹脂層の厚みが不均一になり、部分的に弱くなりやすい。
一方、軟質ポリウレタン樹脂発泡体のシートとしては、セル数8〜80個/25mm(JIS K6400−1準拠)、密度10〜300kg/m(JIS K 7222準拠)、厚み5〜100mmの連続気泡を有する軟質ポリウレタン発泡体のシートが好ましい。セル数が少なかったり、密度が低かったりすると、止水工程で軟質ポリウレタン樹脂発泡体のシートの表面に防水樹脂原料を塗布した際に、防水樹脂原料が軟質ポリウレタン樹脂発泡体のシート内面側まで多量に浸透して軟質ポリウレタン樹脂発泡体のシート外側表面に形成される防水樹脂層が薄くなったり、部分的に欠如したりして止水性が低くなる虞がある。一方、セル数が多すぎたり、密度が高すぎたりすると、止水工程で軟質ポリウレタン樹脂発泡体のシートの表面に防水樹脂原料を塗布した際に防水樹脂原料が軟質ポリウレタン樹脂発泡体のシート内に均等に浸透し難くなって、軟質ポリウレタン樹脂発泡体のシート外側表面に形成される防水樹脂層の厚みが不均一になり、部分的に弱くなりやすい。また、軟質ポリウレタン樹脂発泡体のシートの密度が高かったり、厚みが厚すぎたりすると、貯留材を覆う際に、軟質ポリウレタン樹脂発泡体のシートは可撓性が損なわれて作業がし難くなる。
貯留槽設置面の防水樹脂層形成工程では、図1の(1−A)に示すように、地下の貯留槽設置面11に防水樹脂原料PをスプレーガンGで塗布し、(1−B)のように貯留槽設置面11に防水樹脂層21を形成する。前記防水樹脂原料Pとしては、無発泡ポリウレタン樹脂原料、無発泡ポリウレア樹脂原料、ウレタンゴム系樹脂原料、アクリルゴム系樹脂原料、クロロプレン系樹脂原料、ゴムアスファルト系樹脂原料、FRP樹脂原料等を挙げることができる。それらの中でも無発泡ポリウレタン樹脂原料や無発泡ポリウレア樹脂原料はスプレー塗布が可能な低粘度原料が多く硬化も早いため、特に好ましいものである。無発泡ポリウレタン樹脂原料は、ポリオールとイソシアネート及び触媒を含み、ポリオールとイソシアネートの反応により無発泡ポリウレタン樹脂を形成する公知の樹脂原料である。無発泡ポリウレア樹脂原料は、ポリアミンとイソシアネートを含み。ポリアミンとイソシアネートの反応により無発泡ポリウレア樹脂を形成する公知の樹脂原料である。無発泡ポリウレタン樹脂および無発泡ポリウレア樹脂による防水樹脂層は、微かに気泡を含んだり、原料に混合した微量の水により若干発泡したとしても水密性が保持できる態様のものも含まれる。防水樹脂層21の厚みは3〜20mm程度が好ましい。防水樹脂層21の厚みが薄すぎると強度が不足し、一方厚すぎるとコストが高くなって不経済である。また、前記貯留槽設置面11に防水樹脂層21を形成する範囲は、後述する貯留材の底面よりも大にされる。
貯留材設置工程では、図2の(2−A)に示すように、まず前記貯留槽設置面11の防水樹脂層21上に緩衝透水性シート31を配置する。前記緩衝透水性シート31は、材質、目付(密度)及び厚みが前記の通りである。なお、前記緩衝透水性シート31は、所定幅のものを縁が重なるようにして並べ、後述する貯留材の底面よりも大の範囲に載置する。
次に図2における(2−B)に示すように、前記緩衝透水性シート31の上で複数の滞水材42を積層等により組み合わせて貯留材41を形成し、該貯留材41を前記貯留槽設置面11の緩衝透水性シート31上に設置する。その際、前記貯留材41の底面外周から前記緩衝透水性シート31の縁32を所定量(例えば10〜50cm程度)突出させる。前記貯留材41の寸法は貯留する水の量に応じて決定されるが、一例として縦×横×高さ=10×20×1.5mを挙げる。前記滞水材42は樹脂製の中空ブロックからなり、例えば図5の(5−A)に示すように、側面及び底面に孔の形成されたカゴ状のものを挙げる。前記カゴ状の滞水材42を、図5の(5−B)に示すように組み合わせて所定数積層することにより、前記貯留材41を形成する。なお、前記滞水材42はカゴ状の中空ブロックに限られず、図6に示した滞水材91のように凹凸のあるトレイ状の中空ブロックやその他の形状の中空ブロックでもよい。
貯留材被覆工程では、図3の(3−A)に示すように、まず前記貯留材41の側面に所定幅の複数の緩衝透水性シート51を巻き付けて貯留材41の側面を緩衝透水性シート51で覆う。その際、前記複数の緩衝透水性シート51の縁を重ね合わせ、前記貯留材41の側面が露出しないようにする。符号52は前記緩衝透水性シート51の縁の重ね合わせ部であり、融着やタッカー等によって固定される。なお、融着作業はホットメルト接着剤を用いて行い、重ね合わせ部を部分的に固定すればよい。また、前記貯留材41の底面の外周から突出している前記緩衝透水性シート31の縁32を上方へ屈曲させて前記貯留材41の側面における緩衝透水性シート51の下部に重ね合わせ、融着やタッカー等によって固定する。なお重ね合わせ部は、先に前記緩衝透水性シート31の縁32を上方へ屈曲させて前記貯留材41の側面に接着剤などで固着して、その後に前記緩衝透水性シート51で覆い、緩衝透水性シート31と緩衝透水性シート51とを融着やタッカー等によって固定してもよい。
次に図3の(3−B)及び(3−C)に示すように、前記貯留材41の上面に複数の緩衝透水性シート61を配置し、縁を重ねて貯留材41の上面を覆う。符号63は前記緩衝透水性シート61の重ね合わせ部であり、融着やタッカー等によって固定される。前記緩衝透水性シート61は、前記貯留材41の側面を覆う緩衝透水性シート51と同様の材質、目付量(密度)、厚みからなる。また、前記貯留材41の上面の縁では、前記緩衝透水性シート61の縁62を下方へ屈曲させて前記貯留材41の側面における緩衝透水性シート51の上部に重ね、融着やタッカー等によって固定する。重ね合わせ部の幅は適宜とされるが例えば10〜50cm程度を挙げる。なお、前記貯留材41の上面を前記緩衝透水性シート61で覆った後に貯留材41の側面を前記緩衝透水性シート51で覆っても良い。
止水工程では、第1段階の工程と第2段階の工程を行う。
第1段階の工程では、図4の(4−A)及び(4−B)に示すように、前記貯留材41の側面を覆う前記緩衝透水性シート51の表面に上部から前記防水樹脂原料PをスプレーガンGで塗布し、前記貯留材41の側面における前記緩衝透水性シート51の表面の下部を残して防水樹脂層72Aを形成する。なお、未塗布にする下部の範囲は、下から0.5〜1m程度が好ましい。また、前記防水樹脂層72Aの形成は、前記防水樹脂原料Pの塗布を繰り返して厚み1〜2mm程度の防水樹脂層を複数積層し、最終的に厚み3〜20mm程度の厚みにすることにより行われる。
第2段階の工程では、前記貯留材41の側面を覆う前記緩衝透水性シート51における未塗布の残りの下部及び、前記貯留材41の側面の下部における緩衝透水性シートと前記貯留槽設置面11の防水樹脂層21との境界部75に、前記防水樹脂原料Pを塗布して、図4の(4−C)に示すように、前記貯留材41の側面における下部の未塗布の緩衝透水性シート表面及び前記境界部75に防水樹脂層72Bを形成する。これにより、前記貯留材41の側面全周における上部から下部に亘って前記緩衝透水性シート51の表面と前記境界75部に、前記貯留槽設置面11の防水樹脂層21と接合した防水樹脂層72を一連に形成し、貯留槽80を得る。なお、前記貯留槽設置面11の防水樹脂層21、緩衝透水性シート31、前記貯留材41の側面を覆う緩衝透水性シート51及び防水樹脂層72は防水材に相当する。
その後、前記貯留槽80の下部側面に貯留槽80の内外を通じる流入用パイプおよび排水用パイプ(図示せず)を取り付け、前記貯留槽80の周囲を土砂などで埋め戻す。埋め戻した後には、降雨があっても土砂の圧力によって貯留槽80が破損するおそれはない。前記地下に設置された貯留槽80は、降雨等による水が前記貯留材41の上面を覆う未塗布の緩衝透水性シートを通って貯留槽80内に浸透して貯留されたり、別途流入用の雨水枡などから流入パイプ(図示せず)を通して貯留槽80に貯留される。降雨が収まった後に、貯留された水は貯留槽80の下部側面に設けられている前記排水用パイプ(図示せず)を通って前記貯留槽80から排出される。また、降雨が続いて所定の貯留水量を超えた場合には、貯留槽80の上部に設けられる排水用パイプ(図示せず)から排出される。
このように本発明の貯留槽の施工方法は、貯留材の周囲を覆った透水性の緩衝透水性シートの表面に防水樹脂原料を塗布して防水樹脂層を形成すればよいため、ゴムシートの熱融着のような面倒な作業が不要になり、施工期間を短縮することができる。さらに、貯留材の側部全周の緩衝透水性シートを、防水樹脂層によってシームレスで覆うことができるため、緩衝透水性シートの重ね合わせ部分から漏水する虞がない。また、防水樹脂原料の塗布忘れ部分を、目視で容易に判別することができるため、すぐに再塗布できて、塗布忘れ箇所からの漏水を生じる虞がない。また、緩衝透水性シートの表面に形成した防水樹脂層は、緩衝透水性シート内に浸透して硬化した部分によって緩衝透水性シートと強固に一体化するため、防水樹脂層の強度が増大すると共に、防水樹脂層が収縮しても、緩衝透水性シートの存在によって防水樹脂層の収縮による応力が緩和されるため緩衝透水性シートで覆われた貯留材および防水樹脂層自身に加わる負荷を少なくできる。
11 貯留槽設置面
21 貯留槽設置面の防水樹脂層
31、51、61 緩衝透水性シート
41 貯留材
42 滞水材
72 貯留材側面の緩衝透水性シートの防水樹脂層
75 境界部
80 貯留槽
P 防水樹脂原料

Claims (4)

  1. 貯留材の周囲を防水材で覆って水を貯留可能にした貯留槽を地下に設置する貯留槽の施工方法において、
    地下の貯留槽設置面に防水樹脂原料を塗布して防水樹脂層を形成する貯留槽設置面の防水樹脂層形成工程と、
    前記貯留槽設置面の防水樹脂層上に緩衝透水性シートを載置し、該緩衝透水性シート上で複数の滞水材を組み合わせて貯留材を形成することにより、該貯留材を前記貯留槽設置面の緩衝透水性シート上に設置する貯留材設置工程と、
    前記貯留材の側面及び上面を複数の緩衝透水性シートで覆い、該複数の緩衝透水性シートの縁を重ね合わせると共に、前記貯留材の側面における下部の緩衝透水性シートの縁と前記貯留槽設置面の緩衝透水性シートの縁を重ね合わせる貯留材被覆工程と、
    前記貯留材の側面全周における緩衝透水性シートの表面及び前記貯留材の側面全周における下部の緩衝透水性シートと前記貯留槽設置面の防水樹脂層との境界部に防水樹脂原料を塗布し、前記貯留材の側面全周における前記緩衝透水性シートの表面と前記境界部に、前記貯留槽設置面の防水樹脂層と接合した防水樹脂層を一連に形成することにより、前記貯留材の側面全周の緩衝透水性シートを非透水性にすると共に前記境界部をシールする止水工程と、を行うことを特徴とする貯留槽の施工方法。
  2. 前記貯留材の側面の緩衝透水性シートに対する防水樹脂原料の塗布は、前記貯留材の側面における下部を残してそれ以外の上部から行い、最後に該下部の塗布を行うことを特徴とする請求項1に記載の貯留槽の施工方法。
  3. 前記緩衝透水性シートが不織布または軟質ポリウレタン樹脂発泡体のシートであることを特徴とする請求項1または2に記載の貯留槽の施工方法。
  4. 前記防水樹脂原料が無発泡ポリウレタン樹脂原料または無発泡ポリウレア樹脂原料であり、前記防水樹脂層が無発泡ポリウレタン樹脂層または無発泡ポリウレア樹脂層であることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の貯留槽の施工方法。
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