JP2013166869A - 乳幼児用品洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】食品添加物として使用されている成分のみで構成され、すすぎ性、たんぱく質汚れに対する洗浄力、手あれ防止性、さらには除菌力のいずれにも優れる乳幼児用品洗浄剤組成物の提供。
【解決手段】a.アシル基の炭素数が12〜18であるポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタン、
b.ポリグリセリンラウリン酸エステル、
c.モノグリセリンカプリン酸モノエステル、および
d.水
からなり、a成分の含有量が1〜15質量%、b成分の含有量が0.5〜5質量%、c成分の含有量が0.1〜3質量%、a成分とb成分とc成分の合計含有量(a+b+c)が3〜20質量%、a成分およびb成分の合計とc成分との含有量比〔(a+b)/c〕が3〜20であることを特徴とする乳幼児用品洗浄剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、乳幼児用食器、哺乳瓶や乳首などの乳幼児用品の洗浄に適した乳幼児用品洗浄剤組成物に関する。
近年、消費者の安全性志向の高まりから、洗浄剤組成物に対しては、口に入っても安全であることや皮膚に対する刺激が小さいことなど、高い安全性が要求されている。特に、乳幼児用食器や、口に入る可能性のある玩具等の乳幼児用品の洗浄においては、洗浄剤の誤飲や乳幼児用品への残留などが懸念されることから、問題意識が高い。これら哺乳瓶、乳首、おしゃぶり、玩具など、抵抗力の弱い乳幼児が頻繁に口にする物品を洗浄および殺菌する場合には、安全性の観点から、安全性の高い食品添加物成分から構成される洗浄剤を使用することが望ましい。
通常の洗浄剤は、油汚れに対する洗浄力に優れることが重要である。一方、乳幼児は皮脂量が大人と比較して少なく、さらには乳幼児用の食事に含まれる脂肪分も大人用の食事よりも少ない。このため乳幼児用食器や玩具などを洗浄する洗浄剤には、油汚れよりも、粉ミルク、垢などのたんぱく質汚れに対する洗浄性能に優れることが求められる。また、細菌や真菌、ウィルスなどもたんぱく質汚れの一つと考えられ、たんぱく質汚れに対する洗浄性能は、除菌および殺菌の面からも特に重要な機能である。さらに、乳幼児用品は頻繁に洗浄するものがほとんどであるため、洗浄剤の脱脂力が強すぎる場合には、手肌の皮脂を除去してしまい、手あれを生じることもある。したがって、乳幼児用品の洗浄剤には、たんぱく質汚れに対する充分な洗浄力と、適度な脱脂力を併せ持つことにより、手あれ防止性に優れることも望まれる。
さらには、安全性と使用性の観点から、すすぎ時の泡切れが早く、短時間で洗い流せることも重要である。泡切れが悪かったり、ぬるつきが残る、あるいは洗浄剤由来の苦味や臭気が残りやすいことで、すすぎ時間が長くなると、作業効率が低下するばかりでなく、手あれを生じる場合もあった。したがって、食品添加物として使用されている成分のみで構成され、すすぎ性、たんぱく質汚れに対する洗浄力、手あれ防止性、さらには除菌力のいずれにも優れる洗浄剤組成物が求められていた。
これまでに、食品添加物成分から構成される洗浄剤組成物としては、ショ糖脂肪酸エステルやポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを主洗浄成分とした洗浄剤組成物が提案されている。
例えば、特許文献1には、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、モノグリセリン脂肪酸モノエステル、リン酸塩を含有し、安全性、洗浄力、除菌力および起泡力に優れ、かつ保存安定性が良好な台所用液体洗浄剤組成物が開示されている。
また、特許文献2には、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリンモノ脂肪酸エステル、ラウリン酸又はミリスチン酸、水を必須成分として含有し、起泡性と泡の持続性に優れ、かつ十分な防腐効力を有する洗浄剤組成物が開示されている。
しかし、いずれの洗浄剤組成物も、泡切れが良好とはいい難く、長時間のすすぎが必要になることがあった。また、頻繁に洗浄を行うと、使用後に手のかさつきやあれを感じる場合があった。さらには、たんぱく質汚れに対する洗浄力が充分ではなく、哺乳瓶に付着した粉ミルクの汚れを除去しきれない場合があった。
よって、これまで、食品添加物として使用されている成分のみで構成され、すすぎ性、たんぱく質汚れに対する洗浄力、手あれ防止性、さらには除菌力のいずれにも優れる洗浄剤組成物は未だ提供されていない。
特開2003−261898号公報 特開2011−26467号公報
本発明の目的は、食品添加物として使用されている成分のみで構成され、すすぎ性、たんぱく質汚れに対する洗浄力、手あれ防止性、さらには除菌力のいずれにも優れる乳幼児用品洗浄剤組成物を提供することである。
本発明者らは、鋭意検討した結果、異なる特定の3種のエステルを所定量かつ所定成分比で含有させた洗浄剤組成物が上記課題を解決でき、乳幼児用品の洗浄に適していることを見出した。
すなわち、本発明は、a.アシル基の炭素数が12〜18であるポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタン、b.ポリグリセリンラウリン酸エステル、c.モノグリセリンカプリン酸モノエステル、およびd.水からなり、a成分の含有量が1〜15質量%、b成分の含有量が0.5〜5質量%、c成分の含有量が0.1〜3質量%、a成分とb成分とc成分の合計含有量(a+b+c)が3〜20質量%、a成分およびb成分の合計とc成分との含有量比〔(a+b)/c〕が3〜20であることを特徴とする乳幼児用品洗浄剤組成物である。
本発明の乳幼児用品洗浄剤組成物は、食品添加物として使用されている成分のみで構成され、すすぎ性、たんぱく質汚れに対する洗浄力、手あれ防止性、さらには除菌力のいずれにも優れるので、乳幼児用品の洗浄に適している。
なお、本発明における乳幼児用品には、乳瓶、乳首、おしゃぶり、歯がため、乳幼児用食器(フォーク、スプーン、ナイフ、カップ、プレート、箸など)、知育玩具、知育文具などのベビー用品やキッズ用品が含まれる。
以下、本発明の実施形態について説明する。本発明の乳幼児用品洗浄剤組成物は、以下に説明するa成分、b成分、c成分、およびd成分を含有する。
〔a成分〕
本発明に用いられるa成分は、アシル基の炭素数が12〜18であるポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルであり、ソルビタンと脂肪酸のエステルにオキシエチレンが重合した構造を有するものである。a成分のエステルの生成に用いられる脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の炭素数12〜18の飽和もしくは不飽和脂肪酸から選ばれる1種、又は2種以上を含む混合脂肪酸を用いることができる。混合脂肪酸としては、コーン油、ひまわり油、オリーブ油、大豆油、菜種油などが挙げられる。好ましくはラウリン酸、オレイン酸、より好ましくはラウリン酸が用いられる。ポリオキシエチレンの重合度としては、安全性、洗浄力、泡切れの面から、重合度15〜40が好ましく、さらには15〜25のものが好ましい。
本発明に用いられるa成分のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルのHLB値は、好ましくは14〜18、より好ましくは14〜17、さらに好ましくは15〜17である。HLB値が14未満の場合は低温での保存安定性が低下するおそれがあり、17を越える場合は洗浄力が低下するおそれがある。
なお、ここで述べるHLB値とは、Griffin(W.C.Griffin:J.Soc.Cosmetic Chemists,33,1180(1960))により、下記計算式によって求められる。
HLB=20(1−S/A)
(ただし、S: けん化価、A:脂肪酸の酸価)
本発明に用いられるa成分は、具体的には、ポリソルベート20(ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタンモノラウレート)、ポリソルベート80(ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタンモノオレート)等が挙げられ、ポリソルベート20が、すすぎ性の点で特に好ましい。さらに具体的に市販品としては、日油株式会社製ウィルサーフTF−20(ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタンモノラウレート)を例示できる。
〔b成分〕
本発明に用いられるb成分は、ポリグリセリンとラウリン酸とのエステル化合物であるポリグリセリンラウリン酸エステルである。b成分のエステルの生成に用いられるポリグリセリンとしては、重合度が8〜20のオクタグリセリン、ノナグリセリン、デカグリセリン、ドデカグリセリン、テトラデカグリセリン、ヘキサデカグリセリン、オクタデカグリセリン、エイコサグリセリンなどが挙げられ、これらを単独でもしくは2種以上を組み合わせて使用できる。好ましくはノナグリセリン、デカグリセリン、ドデカグリセリン、さらに好ましくはデカグリセリンである。
本発明に用いられるb成分のポリグリセリンラウリン酸エステルのHLB値は、好ましくは12〜17、より好ましくは14〜17、さらに好ましくは15〜16である。HLB値が12未満の場合はすすぎ性が低下するおそれがあり、17を越える場合は油分に対する洗浄力が低下し、低温での保存安定性が低下するおそれがある。
〔c成分とd成分〕
本発明に用いられるc成分は、グリセリンとカプリン酸とのモノエステル化合物であるモノグリセリンカプリン酸モノエステルである。またd成分は水である。
以上のa成分、b成分、c成分、およびd成分から本発明の乳幼児用品洗浄剤組成物が構成される。本発明の組成物中における各成分の含有量や含有量比は以下のとおりである。
〔含量量と含有量比〕
本発明に用いられるa成分は、組成物全量中に1〜15質量%、好ましくは3〜13質量%、より好ましくは5〜10質量%である。a成分の含有量が1質量%未満の場合は、たんぱく質汚れに対する洗浄力が低下するおそれがある。また、15質量%を越える場合は、泡切れが悪化し手あれを生じる懸念がある。
本発明に用いられるb成分は、組成物全量中に0.5〜5質量%、好ましくは0.5〜4質量%、さらに好ましくは1〜3質量%である。b成分の含有量が0.5質量%未満の場合は、たんぱく質汚れに対する洗浄力が低下するおそれがある。また、5質量%を越える場合は、泡切れが悪化し、すすぎ時にぬるつきが残るおそれがある。
本発明に用いられるc成分は、組成物全量中に0.1〜3質量%、好ましくは0.5〜2質量%、さらに好ましくは0.5〜1質量%である。c成分の含有量が0.1質量%未満の場合は、たんぱく質汚れに対する洗浄力が低下し、除菌力も低下するおそれがある。また、3質量%を越える場合は、すすぎ時にぬるつきが残るほか、低温での保存安定性が悪化するおそれがある。
本発明の組成物においてa、b、cの各成分の合計含有量(a+b+c)は3〜20質量%であり、好ましくは4〜15質量%、さらに好ましくは5〜12質量%である。a+b+cが3質量%未満の場合は、たんぱく質汚れに対する洗浄力が低下し、さらには除菌力も低下するおそれがある。また、20質量%を越える場合は、泡切れが悪化し、すすぎ時にぬるつきが残るおそれがある。
本発明に用いられるa成分およびb成分の合計とc成分との含有量比〔(a+b)/c〕は3〜20である。(a+b)/cが3未満の場合は、泡切れが悪化するおそれがある。また、20を越える場合は、たんぱく質汚れに対する洗浄力が低下したり、泡切れが低下するおそれがある。
本発明の乳幼児用品洗浄剤組成物は、a成分、b成分、およびc成分をd成分である水で溶解することにより調製することができる。本発明の乳幼児用品洗浄剤組成物には、化粧料や医薬品等に常用されている添加物を、本発明の効果を損なわない範囲で、適宜配合することが可能であるが、食品添加物として使用されている添加物を用いることが好ましい。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。本発明の乳幼児用品洗浄剤組成物の例として、表1および表2に示す洗浄剤組成物を調製し、下記の方法により評価を行なった。結果を表1および表2に併せて示す。
なお、表中の含有量は質量%を示す。また、比較例6においてはa成分に替えてa’成分を、比較例7においてはb成分に替えてb’成分を、比較例8においてはc成分に替えてc’成分を、それぞれ用いて、合計含有量(a+b+c)および含有量比〔(a+b)/c〕を算出した。
(1)すすぎ性(泡切れ)
20名の女性をパネラーとし、各組成物1gをスポンジにとり、粉ミルク汚れが付着したガラス瓶を洗浄した。洗浄対象として、粉ミルク溶液(市販の粉ミルクを10%水溶液に調製したもの)10mLをガラス瓶に充填し、全体に粉ミルク溶液が付着するよう十分にふり混ぜた後、乾燥させ水分を蒸発させたものを用いた。この際の泡切れについて、下記のように判定した。
2点:泡切れが非常に早く、とてもすすぎやすいと感じた場合。
1点:泡切れが早く、すすぎやすいと感じた場合。
0点:泡切れが悪く、すすぎ難いと感じた場合。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価し表1および表2中に示した。
◎:合計点が35点以上、かつ0点の判定をしたパネラーがいない:泡切れの非常に良い洗浄剤組成物である。
○:合計点が30点以上35点未満、または合計点が35点以上かつ0点の判定をしたパネラーが1人または2人:泡切れの良い洗浄剤組成物である。
△:合計点が20点以上30点未満:泡切れがやや悪い洗浄剤組成物である。
×:合計点が20点未満:泡切れが悪い洗浄剤組成物である。
(2)すすぎ性(ぬるつきの無さ)
前項と同様の試験を行い、すすぎ時のぬるつきについて下記のように判定した。
2点:ぬるつきが全く残らず、とてもすすぎやすいと感じた場合。
1点:ぬるつきがほとんど残らず、すすぎやすいと感じ
0点:ぬるつきが残り、すすぎに時間がかかると感じた場合。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価し表1および表2中に示した。
◎:合計点が35点以上、かつ0点の判定をしたパネラーがいない:すすぎ時のぬるつきが無い洗浄剤組成物である。
○:合計点が30点以上35点未満、または合計点が35点以上かつ0点の判定をしたパネラーが1人または2人:すすぎ時のぬるつきがほとんど無い洗浄剤組成物である。
△:合計点が20点以上30点未満:すすぎ時にややぬるつきがある洗浄剤組成物である。
×:合計点が20点未満:すすぎ時にぬるつきがある洗浄剤組成物である。
(3)たんぱく質汚れに対する洗浄力(洗浄力試験)
JIS K3362:1998記載の洗浄力評価方法に基づいて次のように行った。25℃の人口硬水(CaCl:55.42mg/L、MgCl・6HO:43.51mg/L)999mLに、各組成物1gを溶解させ、この中に人工汚染布(EMPA11:スイス連邦材料試験研究所より入手)5枚を入れた。これを、洗浄力試験機(Terg-O-To Meter )を用い、回転速度100rpmにて10分間攪拌した。人工汚染布を流水下で濯いだ後、アイロンプレスし、550nmにおける反射率を測定し、次式によって洗浄率(%)を求め、5枚の洗浄率の平均値を算出した。洗浄率が80%以上のものを、たんぱく質汚れに対する洗浄力に優れる洗浄剤組成物と評価した。
洗浄率(%)={(洗浄後の汚染布の反射率−洗浄前の汚染布の反射率)/(白布の反射率−洗浄前の汚染布の反射率)}×100
(4)たんぱく質汚れに対する洗浄力(ニンヒドリン反応)
市販のメラミン樹脂製乳児用食器を10cm×10cm大の切片に切断し、タンパク質の一種である卵白リゾチーム溶液0.1gを塗布し、検体とした。これを、各組成物を10%水溶液に希釈したものに浸漬した。30分間浸漬したのち、検体を取りだし、イオン交換水中ですすいだ後、清浄な柔らかい紙で水分を吸い取った。ニンヒドリン指示薬を用いてこのメラミン樹脂切片に残存したリゾチームを染色し、発色の状態を下記評価基準に従って評価し、3点以上のものをたんぱく質汚れに対する洗浄力に優れる洗浄剤組成物と評価した。
5点:全く染まらない。
4点:ほとんど染まらない。
3点:僅かに染まる。
2点:かなり染まる。
1点:激しく染まる。
(5)手あれ防止性
20名の女性をパネラーとし、各組成物1gを手にとり、30秒間手肌を洗浄した。その後、泡やぬるつきが完全になくなるまで水ですすいだ。この操作を5回繰り返した際の手肌の状態について、下記のように判定した。
2点:乾燥やかさつきが無いと感じた場合。
1点:乾燥やかさつきがほとんど無いと感じた場合。
0点:乾燥やかさつきを感じた場合。
20名の合計点を求めて、下記の基準で評価し表1および表2中に示した。
◎:合計点が35点以上、かつ0点の判定をしたパネラーがいない:手あれ防止性に非常に優れる洗浄剤組成物である。
○:合計点が30点以上35点未満、または合計点が35点以上かつ0点の判定をしたパネラーが1人または2人:手あれ防止性に優れる洗浄剤組成物である。
△:合計点が20点以上30点未満:手あれ防止性にやや欠ける洗浄剤組成物である。
×:合計点が20点未満:手あれ防止性に欠ける洗浄剤組成物である。
(6)除菌力
Association of Official Agricultural Chemists(AOAC)のサニタイザー試験法に準じて行なった。すなわち、各組成物の原液9.9mLに、Nutrient Broth(NB)培地(MERCK社製)に10〜10個の菌数になるよう調整した菌液を0.1mL加える。30秒接触させた後、その1mLを不活化剤入りリン酸緩衝液9mLに加え、その後すぐに段階希釈を行う。Plate Count Agar(PCA)培地(MERCK社製)で混釈し、37℃で48時間培養後に生存菌数を測定した。接種菌数と生存菌数の対数差からLogReductionを算出し、以下の判定基準で評価し表1および表2中に示した。
なお、供試菌としては、大腸菌(Escherichia coli IFO−12734)と黄色ブドウ球菌(Staphylococus aureus IFO−12732)を用いた。
2種の供試菌においてLogReductionが異なる場合は、評点の低い方を評価に用いた。また、培養7日後に菌の生存が確認された場合は、LogReductionの値にかかわらず、除菌力が不充分(×)と判定した。
◎:供試菌のLogReductionが5以上:除菌力に非常に優れる洗浄剤組成物である。
○:供試菌のLogReductionが4以上〜5未満:除菌力に優れる洗浄剤組成物である。
△:供試菌のLogReductionが3以上〜4未満:除菌力がやや不充分な洗浄剤組成物である。
×:LogReductionが3未満:除菌力が不充分な洗浄剤組成物である。
Figure 2013166869
※1:日油(株)製 ウィルサーフTF−20
※2:日油(株)製 ウィルサーフTF−80
※3:太陽化学(株)製 サンソフトM−12J
※4:太陽化学(株)製 サンソフトNo.760
Figure 2013166869
※5:三菱化学フーズ(株)製 リョートーシュガーエステル P-1670
※6:太陽化学(株)製 サンソフトA−181E
※7:太陽化学(株)製 サンソフトNo.2500
実施例1〜8に係る本発明の乳幼児用品浄剤組成物は、いずれも、すすぎ性、たんぱく質汚れに対する洗浄力、除菌力が良好であった。また、使用後の手肌に乾燥やかさつき(以下、総括的に乾燥等という。)を感じず、手あれ防止性に優れていることが分かった。
一方、a成分の含有量が多く、a+b+c、(a+b)/cも本発明の規定範囲外である比較例1では、泡切れが悪いうえにぬるつきも残り、使用後の手肌に乾燥等を感じた。また、たんぱく質汚れに対する洗浄力も不充分であった。b成分の含有量が少ない比較例2では、たんぱく質汚れに対する洗浄力が不充分であった。b成分の含有量が多く、(a+b)/cも本発明の規定範囲外である比較例3では、泡切れが悪く、さらにはぬるつきが顕著であった。すすぎ時間が長くなったせいもあり使用後の手肌に乾燥等を感じた。c成分が含まれていない比較例4では、たんぱく質汚れに対する洗浄力が著しく低く、さらには除菌力も不充分であった。
c成分が多く、(a+b)/cも本発明の規定範囲外である比較例5では、泡切れが悪く、ぬるつきが残り、使用後の手肌に乾燥等を感じた。また、たんぱく質汚れに対する洗浄力も不充分であった。その理由は定かではないが、c成分を過剰に含有することで、a成分およびb成分がc成分を可溶化した状態となり高分子量の会合体となって、汚れ成分への浸透性が低下したためと考えられる。a成分を含まず、替わりにa’成分であるショ糖ヘキサデカン酸エステル(HLB値=16.5)を含有する比較例6では、すすぎ時にぬるつきが残るほか、使用後の手肌に乾燥等を感じた。また、たんぱく質汚れに対する洗浄力も不充分であった。b成分を含まず、替わりにb’成分であるペンタグリセリンモノステアレート(HLB値=13.0)を含有し、(a+b)/cも本発明の規定範囲外である比較例7では、泡切れが悪く、ぬるつきが残り、使用後の手肌に乾燥等を感じた。c成分を含まず、替わりにc’成分であるモノグリセリンモノステアレートを含有する比較例8では、すすぎ時のぬるつきがひどく、使用後の手肌に乾燥等を感じた。さらには、たんぱく質汚れに対する洗浄力が著しく低く、除菌力も不充分であった。

Claims (1)

  1. a.アシル基の炭素数が12〜18であるポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタン、
    b.ポリグリセリンラウリン酸エステル、
    c.モノグリセリンカプリン酸モノエステル、および
    d.水
    からなり、a成分の含有量が1〜15質量%、b成分の含有量が0.5〜5質量%、c成分の含有量が0.1〜3質量%、a成分とb成分とc成分の合計含有量(a+b+c)が3〜20質量%、a成分およびb成分の合計とc成分との含有量比〔(a+b)/c〕が3〜20であることを特徴とする乳幼児用品洗浄剤組成物。
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