JP2013166320A - 液体噴射ヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】連通孔内の接着剤の剥がれを防ぎ、ノズルから噴射される液体の噴射特性のばらつきを抑制することができる液体噴射ヘッドを提供する。
【解決手段】圧力発生手段18の駆動により容積が変化する圧力室35が形成された流路基板20と、該流路基板の一側の面に接合され、当該面側から圧力室を区画すると共に、圧力室に連通する連通孔39が板厚方向に貫通された連通板19と、該連通板の流路基板とは反対側の面に接合され、連通孔に連通するノズル44が開口されたノズル基板22と、を備えた液体噴射ヘッド2であって、流路基板と連通板とを接合する第1の接着剤40と、連通板とノズル基板とを接合する第2の接着剤41とが、連通孔の内面に沿って延在する第1の接着剤又は第2の接着剤を介して接続された。
【選択図】図2
【解決手段】圧力発生手段18の駆動により容積が変化する圧力室35が形成された流路基板20と、該流路基板の一側の面に接合され、当該面側から圧力室を区画すると共に、圧力室に連通する連通孔39が板厚方向に貫通された連通板19と、該連通板の流路基板とは反対側の面に接合され、連通孔に連通するノズル44が開口されたノズル基板22と、を備えた液体噴射ヘッド2であって、流路基板と連通板とを接合する第1の接着剤40と、連通板とノズル基板とを接合する第2の接着剤41とが、連通孔の内面に沿って延在する第1の接着剤又は第2の接着剤を介して接続された。
【選択図】図2
Description
本発明は、ノズルに連通した圧力室に圧力変動を与えて、圧力室内の液体をノズルから噴射させる液体噴射ヘッドに関する。
液体噴射装置は液体噴射ヘッドを備え、この噴射ヘッドから各種の液体を噴射する装置である。この液体噴射装置としては、例えば、インクジェット式プリンターやインクジェット式プロッター等の画像記録装置があるが、最近ではごく少量の液体を所定位置に正確に着弾させることができるという特長を生かして各種の製造装置にも応用されている。例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターを製造するディスプレイ製造装置,有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイやFED(面発光ディスプレイ)等の電極を形成する電極形成装置,バイオチップ(生物化学素子)を製造するチップ製造装置に応用されている。そして、画像記録装置用の記録ヘッドでは液状のインクを噴射し、ディスプレイ製造装置用の色材噴射ヘッドではR(Red)・G(Green)・B(Blue)の各色材の溶液を噴射する。また、電極形成装置用の電極材噴射ヘッドでは液状の電極材料を噴射し、チップ製造装置用の生体有機物噴射ヘッドでは生体有機物の溶液を噴射する。
この種の液体噴射ヘッドには、例えば、図5(a)に示すように、圧力室90が形成された流路基板91と、ノズル92が開口されたノズル基板93との間に、連通板94を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。この連通板94には、圧力室90とノズル92とを連通させる連通孔95が設けられている。また、流路基板91と連通板94、連通板94とノズル基板93は、接着剤96a、96bを介して接合されている。そして、圧電素子97(圧力発生手段の一種)を駆動することにより圧力室90内の液体に圧力変化を与え、この圧力変化を利用して圧力室90内の液体が連通孔95を介してノズル92から噴射される。
上記した連通板94は、例えば、表面を(110)面としたシリコン単結晶基板をウェットエッチングすることにより作成される。このため、連通孔95の形状は、流路基板91と連通板94との接合面側から見て平行四辺形状に形成されている。また、各基板を接合する接着剤96a、96bは、基板間の隙間を充填させるために液体状の接着剤が用いられる。
上記のような構成において、ノズル基板93と連通板94とを接着剤96bを介して接合する際に、この接着剤96bが毛細管力により連通孔95の内角部分に沿って上側(流路基板91側)に進行する現象が確認されている。このため、ノズル基板93と連通板94を接合した後において、図5(a)に示すように、硬化した接着剤96bが連通孔95の内面に残ることがあった。この接着剤96bのうち圧力室90の中央側に残った接着剤96bは、その先端部が圧力室90側に露出するため、図5(b)に示すように、圧力室90からノズル92に向かう液体の流れ等により先端部側から剥がれる虞があった。この剥がれた接着剤96bが、ノズル92から外側に突出すると、ノズル92から噴射される液滴の噴射特性(液滴の量、飛翔速度、飛翔方向等)がばらつく虞があった。また、この接着剤96bがノズル92を目詰まりさせる虞もあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、連通孔内の接着剤の剥がれを防ぎ、ノズルから噴射される液体の噴射特性のばらつきを抑制することができる液体噴射ヘッドを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、圧力発生手段の駆動により容積が変化する圧力室が形成された流路基板と、
該流路基板の一側の面に接合され、当該面側から前記圧力室を区画すると共に、前記圧力室に連通する連通孔が板厚方向に貫通された連通板と、
該連通板の流路基板とは反対側の面に接合され、前記連通孔に連通するノズルが開口されたノズル基板と、
を備えた液体噴射ヘッドであって、
前記流路基板と連通板とを接合する第1の接着剤と、前記連通板とノズル基板とを接合する第2の接着剤とが、前記連通孔の内面に沿って延在する前記第1の接着剤又は前記第2の接着剤を介して接続されたことを特徴とする。
該流路基板の一側の面に接合され、当該面側から前記圧力室を区画すると共に、前記圧力室に連通する連通孔が板厚方向に貫通された連通板と、
該連通板の流路基板とは反対側の面に接合され、前記連通孔に連通するノズルが開口されたノズル基板と、
を備えた液体噴射ヘッドであって、
前記流路基板と連通板とを接合する第1の接着剤と、前記連通板とノズル基板とを接合する第2の接着剤とが、前記連通孔の内面に沿って延在する前記第1の接着剤又は前記第2の接着剤を介して接続されたことを特徴とする。
本発明によれば、第1の接着剤と第2の接着剤とが、連通孔の内面に沿って延在する接着剤(第1の接着剤又は第2の接着剤)を介して接続されたので、この接着剤が剥がれるのを防止することができる。これにより、剥がれた接着剤によって圧力室からノズルへ向かう液体の流れが阻害されることを防止でき、ノズルから噴射される液滴の噴射特性のばらつきを抑制することができる。
上記構成において、前記連通孔は、前記流路基板と連通板との接合面側から見て多角形状に形成され、
前記第1の接着剤又は前記第2の接着剤が、前記連通孔の内角部分に沿って延在することが望ましい。
前記第1の接着剤又は前記第2の接着剤が、前記連通孔の内角部分に沿って延在することが望ましい。
この構成によれば、接着剤を毛細管力により連通孔の内角部分に沿って進行させることができる。これにより、第1の接着剤と第2の接着剤とを容易に接続することができる。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下の説明は、本発明の液体噴射装置として、インクジェット式プリンター1(本発明の液体噴射装置の一種)を例に挙げて行う。
図1はプリンター1の構成を示す斜視図である。このプリンター1は、液体噴射ヘッドの一種であるインクジェット式記録ヘッド2(以下、記録ヘッド)が取り付けられると共に、液体貯留部材の一種であるインクカートリッジ3が着脱可能に取り付けられるキャリッジ4を備えている。このキャリッジ4の後部には、キャリッジ4を記録紙5(記録媒体および着弾対象の一種)の紙幅方向、即ち、主走査方向に往復移動させるキャリッジ移動機構6を備えている。また、記録動作時における記録ヘッド2の下方には、間隔を空けてプラテン7を備えている。このプラテン7上には、プリンター1の後方に備えた搬送機構8によって、記録紙5が主走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
キャリッジ4は、主走査方向に架設されたガイドロッド9に軸支された状態で取り付けられており、キャリッジ移動機構6の作動により、ガイドロッド9に沿って主走査方向に移動する。キャリッジ4の主走査方向の位置は、位置情報検出手段の一種であるリニアエンコーダー10によって検出され、その検出信号、即ち、エンコーダーパルス(位置情報の一種)をプリンター1の制御部に送信する。キャリッジ4の移動範囲内における記録領域よりも外側の端部領域には、キャリッジ4の走査の基点となるホームポジションが設定されている。プリンター1は、このホームポジションから反対側の端部へ向けてキャリッジ4が移動する往動時と、反対側の端部からホームポジション側にキャリッジ4が戻る復動時との双方向で記録紙5上に文字や画像等を記録する所謂双方向記録を行う。
また、ホームポジションには、後述するノズル形成面(ノズル基板22:図2参照)を封止するキャッピング部材11と、ノズル形成面を払拭するためのワイパー部材12とが配置されている。そして、プリンター1は、このホームポジションから反対側の端部へ向けてキャリッジ4が移動する往動時と、反対側の端部からホームポジション側にキャリッジ4が戻る復動時との双方向で記録紙5上に文字や画像等を記録する所謂双方向記録を行う。
記録ヘッド2について説明する。図2は、記録ヘッド2の要部断面図である。図3は、図2におけるA−A線断面の要部拡大図である。本実施形態における記録ヘッド2は、ヘッドケース15、コンプライアンス基板16、保護基板17、圧電素子18(圧力発生手段の一種)、振動板19、流路基板20、連通板21およびノズル基板22を積層して構成されている。
ヘッドケース15は、インクカートリッジ3からのインクを後述するリザーバー32に供給するケース流路24が形成された部材である。ケース流路24は、下端側がリザーバー32の上部(天井部分)と連通され、上端側がインクカートリッジ3に接続されるインク導入針(図示せず)と連通されている。また、ヘッドケース15の下面のうちコンプライアンス基板16の封止部29(後述)に対向する部分には、封止膜26の可撓変形を阻害しない程度の封止空間25が備えられている。
コンプライアンス基板16は、可撓性を有する封止膜26と金属等の硬質の部材からなる固定基板27とを積層した基板であり、ヘッドケース15の下面に接合されている。このコンプライアンス基板16には、リザーバー32にインクを導入するインク導入口28が厚さ方向に貫通して形成されている。また、コンプライアンス基板16のリザーバー32に対向する領域のうちインク導入口28以外の領域は、固定基板27が除去された封止膜26のみからなる封止部29となっている。これにより、リザーバー32は可撓性を有する封止部29により封止され、コンプライアンスが得られることになる。
保護基板17は、圧電素子18に対向する領域にその変位を阻害しない程度の大きさの圧電素子保持空間30が形成された基板であり、コンプライアンス基板16の下面に接合されている。この保護基板17には、後述する流路基板20の連通空部37に対向する位置に、厚さ方向に貫通した導入空部31が設けられている。導入空部31は連通空部37と連通し、圧力室35にインクを供給するリザーバー32(共通液室)を構成する。
振動板19は、弾性膜および絶縁体膜が積層された弾性基板であり、保護基板17の下面に接合されている。この振動板19の導入空部31に対応する部分は上下に貫通しており、導入空部31と連通空部37とを連通させている。また、振動板19(絶縁体膜)上であって、後述する流路基板20の圧力室35に対向する部分には、下電極膜、圧電体層及び上電極膜が順次積層された圧電素子18が形成されている。この圧電素子18は、図示しない配線部材に接続されている。そして、圧電素子18は、配線部材を通じて制御部からの駆動信号(駆動電圧)が印加されることにより、撓み変形する。これにより、圧力室35内の容積を変化させることができる。
流路基板20は、振動板19(弾性膜)の下面に接合された、シリコン単結晶からなる基板である。この流路基板20には、圧力室35、インク供給路36および連通空部37が板厚方向に貫通した状態で形成されている。圧力室35は、ノズル列方向に直交する方向に長尺な空部であり、各ノズル44に対応して複数形成されている。この圧力室35のインク供給路36(リザーバー32)とは反対側の端部には、後述する連通板21の連通孔39が連通されている。そして、この連通孔39を介して、圧力室35はノズル44と連通されている。インク供給路36は、圧力室35と連通空部37とを繋ぐ流路であり、圧力室35よりも狭い幅で形成されている。連通空部37は、導入空部31に対応する部分に形成され、この導入空部31と共にリザーバー32を構成している。なお、本実施形態の圧力室35、インク供給路36および連通空部37の下面(底面)は、連通板21によって区画されている。そして、これらの表面は、後述する第1の接着剤40によって覆われている。
連通板21は、流路基板20の下面に接合された、シリコン単結晶からなる基板であ
る。この連通板21には、連通孔39が板厚方向を貫通した状態で形成されている。本実施形態の連通板21は、表面を(110)面としたシリコン単結晶基板をウェットエッチングすることにより作成されている。このため、連通孔39は、図3に示すように、流路基板20と連通板21との接合面側から見て平行四辺形状に形成されている。そして、この連通板21の流路基板20側の表面には、連通板21と流路基板20とを接合する第1の接着剤40の層が形成されている。また、連通板21のノズル基板22側の表面には、連通板21とノズル基板22とを接合する第2の接着剤41の層が形成されている。
る。この連通板21には、連通孔39が板厚方向を貫通した状態で形成されている。本実施形態の連通板21は、表面を(110)面としたシリコン単結晶基板をウェットエッチングすることにより作成されている。このため、連通孔39は、図3に示すように、流路基板20と連通板21との接合面側から見て平行四辺形状に形成されている。そして、この連通板21の流路基板20側の表面には、連通板21と流路基板20とを接合する第1の接着剤40の層が形成されている。また、連通板21のノズル基板22側の表面には、連通板21とノズル基板22とを接合する第2の接着剤41の層が形成されている。
本実施形態では、第2の接着剤41が、ノズル基板22側から流路基板20側に向けて連通孔39の内面に沿って延在されている。この連通孔39の内面に沿って延在された第2の接着剤41を介して、第1の接着剤40と第2の接着剤41とが流路基板20側(圧力室35側)で接続されている。より具体的には、連通孔39の平行四辺形状の四隅(4つの内角部分42)において、第2の接着剤41がノズル基板22側から流路基板20側に亘って延在し、その端部(先端部)が、連通板21の上面(流路基板20との接合面)に塗布された第1の接着剤40と接続されている。すなわち、第1の接着剤40は、連通板21の上面において連通孔39の開口縁まで塗布されており、この開口縁の隅角部分で、連通板21の下面側から各内角部分42(42a〜42d)に沿って延在する第2の接着剤41とそれぞれ接続されている。なお、第1の接着剤40および第2の接着剤41は、例えば、液体状のエポキシ系接着剤が使用される。
ノズル基板22は、連通板21の下面(流路基板20とは反対側の面)に第2の接着剤41を介して接合されている。このノズル基板22には、ドット形成密度に対応したピッチで複数のノズル44が列状に開設されている。例えば、360dpiに対応するピッチで360個のノズル44を列設することでノズル列(ノズル群の一種)が構成されている。また、本実施形態のノズル44は、図3に示すように、流路基板20と連通板21との接合面側から見て連通孔39の中央部に連通されている。
そして、インクカートリッジ3からのインクは、ケース流路24、リザーバー32、インク供給路36、を介して圧力室35に供給される。この状態で圧電素子18を駆動させると、圧力室35内のインクに圧力変動が生じる。この圧力変動を利用することで連通孔39を介してノズル44からインクを噴射している。
次に、記録ヘッド2の製造方法について説明する。図4(a)〜(c)は、記録ヘッド2の製造工程を説明した模式図である。
まず、図4(a)に示すように、連通板21の上面(流路基板20側の面)の全面に転写等の塗布方法により、第1の接着剤40が略均一に塗布される。この状態で、保護基板17、圧電素子18、振動板19および流路基板20を予め積層してユニット化したアクチュエーターユニット45が、連通板21の上面側から押し当てられて接着される。なお、第1の接着剤40は、連通孔39の縁から垂れ落ちない程度の量に設定されている。
次に、図4(b)に示すように、連通板21の下面(ノズル基板22側の面)の全面に第2の接着剤41が塗布される。このとき、第2の接着剤41は、ノズル基板22と連通板21とを接着する際に連通孔39の縁から漏れ出る程度の量に設定される。この状態で、ノズル基板22を連通板21の下面側から押し当てると、連通孔39の縁から漏れ出た第2の接着剤41が、毛細管力により連通孔39の内角部分42に沿って上側(流路基板20側)に進行する。なお、本実施形態の連通孔39では、図3に示すように、内角部分42として鋭角部分42b、42cと鈍角部分42a、42dとが存在するが、両部分とも第2の接着剤41が進行する。そして、連通板21の上面側の連通孔39の開口縁まで進行した第2の接着剤41は、硬化した第1の接着剤40と接続される。この状態で、第2の接着剤41が硬化すると、連通板21にノズル基板22が固定されると共に、第1の接着剤40に第2の接着剤41の先端部が固定される(図4(c)参照)。ここで、第1の接着剤40と第2の接着剤41は、同種の接着剤であることが望ましい。このようにすれば、第1の接着剤40と第2の接着剤41とを強固に接続することができる。
そして、図4(c)に示すように、予めコンプライアンス基板16が接合されたヘッドケース15が、アクチュエーターユニット45(保護基板17)の上面側(ノズル基板22とは反対側)から接着剤等を用いて接合される。
このように、第1の接着剤40と第2の接着剤41とが、連通孔39の内面に沿って延在する第2の接着剤41を介して接続されたので、この第2の接着剤41が剥がれるのを防止することができる。これにより、剥がれた第2の接着剤41によって圧力室35からノズル44へ向かうインクの流れが阻害されることを防止でき、ノズル44から噴射されるインク滴の噴射特性(インク滴の量、飛翔速度、飛翔方向等)のばらつきを抑制することができる。また、連通孔39が、流路基板20と連通板21との接合面側から見て平行四辺形状に形成されたので、第2の接着剤41を毛細管力により連通孔39の内角部分42に沿って進行させることができる。これにより、第1の接着剤40と第2の接着剤41とを容易に接続することができる。
ところで、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
例えば、上記した実施形態では、第2の接着剤41を連通孔39内に延在させて第1の接着剤40と第2の接着剤41とを接続したが、第1の接着剤を連通孔内に延在させてもよい。この場合、アクチュエーターユニット(流路基板)と連通板とを接着する際に、連通板の表面に第1の接着剤を多めに塗布することで、第1の接着剤を連通孔の縁から垂れ落ちさせる。これにより、連通孔内に第1の接着剤を延在させることができ、連通孔の下端側(ノズル基板側)で第1の接着剤と第2の接着剤とを接続することができる。
また、上記した実施形態では、連通孔39の形状が流路基板20と連通板21との接合面側から見て平行四辺形状に形成されたが、これには限られず、例えば、六角形状に形成することも可能である。すなわち、連通孔は、流路基板と連通板との接合面側から見て多角形状に形成され、第1の接着剤又は第2の接着剤が連通孔の内角部分に沿って延在されていればよい。
さらに、上記した実施形態では、圧力発生手段として、所謂撓み振動型の圧電素子18を例示したが、これには限られず、例えば、所謂縦振動型の圧電素子を採用することも可能である。その他、圧力発生手段としては、発熱によりインクを突沸させることで圧力変動を生じさせる発熱素子や、静電気力により圧力室の区画壁を変位させることで圧力変動を生じさせる静電アクチュエーターなどの圧力発生手段を採用する構成においても本発明を適用することが可能である。
そして、以上では、液体噴射ヘッドの一種であるインクジェット式記録ヘッド2を備えたプリンター1を例に挙げて説明したが、本発明は、他の液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置にも適用することができる。例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等を備えた液体噴射装置にも本発明を適用することができる。
1…プリンター,2…記録ヘッド,3…インクカートリッジ,4…キャリッジ,5…記録紙,15…ヘッドケース,16…コンプライアンス基板,17…保護基板,18…圧電素子,19…振動板,20…流路基板,21…連通板,22…ノズル基板,24…ケース流路,25…封止空間,26…封止膜,27…固定基板,28…インク導入口,29…封止部,30…圧電素子保持空間,31…導入空部,32…リザーバー,33…弾性膜,34…絶縁体膜,35…圧力室,36…インク供給路,37…連通空部,39…連通孔,40…第1の接着剤,41…第2の接着剤,42…内角部分,44…ノズル,45…アクチュエーターユニット
Claims (2)
- 圧力発生手段の駆動により容積が変化する圧力室が形成された流路基板と、
該流路基板の一側の面に接合され、当該面側から前記圧力室を区画すると共に、前記圧力室に連通する連通孔が板厚方向に貫通された連通板と、
該連通板の流路基板とは反対側の面に接合され、前記連通孔に連通するノズルが開口されたノズル基板と、
を備えた液体噴射ヘッドであって、
前記流路基板と連通板とを接合する第1の接着剤と、前記連通板とノズル基板とを接合する第2の接着剤とが、前記連通孔の内面に沿って延在する前記第1の接着剤又は前記第2の接着剤を介して接続されたことを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 前記連通孔は、前記流路基板と連通板との接合面側から見て多角形状に形成され、
前記第1の接着剤又は前記第2の接着剤が、前記連通孔の内角部分に沿って延在することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
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