JP2013165867A - 連結装置、バンド及びバンドを備える電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】駒部材間の円滑な動きを損うことなく、ピン部材の抜け落ちを確実に防止できるとともに、特別な道具や技術を要さずに駒部材の着脱を簡易に行うことができる連結装置、これにより容易に長さ調整が可能なバンド及びバンドを備える電子機器を提供する。
【解決手段】連結したい一方の駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の他方の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせた上で、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材71を挿通させ、第3の貫通孔47に第1のピン部材71を貫通する第2のピン部材81を挿入し、第2のピン部材81の先端部を筒状部材91に圧入して固定することにより、互いに隣接する同一形状の駒部材4同士を連結装置11として連結する。
【選択図】図7
【解決手段】連結したい一方の駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の他方の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせた上で、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材71を挿通させ、第3の貫通孔47に第1のピン部材71を貫通する第2のピン部材81を挿入し、第2のピン部材81の先端部を筒状部材91に圧入して固定することにより、互いに隣接する同一形状の駒部材4同士を連結装置11として連結する。
【選択図】図7
Description
本発明は、連結装置、バンド及びバンドを備える電子機器に関するものである。
従来、腕時計のバンド等、複数の駒部材を連結してなるバンド及びその連結装置として、駒部材の一端部に一対の第1パイプを設け、この駒部材に連結される他の駒部材の一端部に一対の第1パイプの間に配置される第2パイプを設け、この第2パイプと一対の第1パイプとを連続させた状態で、第1、第2の各パイプ内にピン部材を挿通することにより、第1、第2の各パイプ内にピン部材複数の駒部材を順次連結するように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような腕時計等のバンド及びその連結装置では、ピン部材がバンドの側面から抜け出してしまうことを防止するために、例えば第2パイプ内に小径孔部と大径孔部とを有する段付き孔を形成し、この段付き孔の大径孔部に締付リングを嵌め込み、この締付リングによって第1、第2の各パイプ内に挿通されたピン部材を締付けることにより、ピン部材がバンドの側面から抜け落ちないように構成されている。
しかしながら、複数の駒部材を連結してなるバンドでは、バンド使用時等に駒部材間に動きが生じた場合、駒部材を連結している部分(すなわち、特許文献1ではピン部材が挿通されている第1、第2の各パイプ部分)に大きな力が加わる。
このため、特許文献1に記載されているように、ピン部材の抜け落ちを防止するための締付リングを第2パイプ内に配置した場合には、締付リングが駒部材間の動きの影響を受けやすく、使用するうちに締付リングが加圧や磨耗により変形しやすい。また、第1パイプと第2パイプの間から汗等が入り込むことによって締付リングが腐食する等により強度を維持できなくなるおそれもある。
このように締付リングが変形したり、強度が低くなったりした場合には、締付リングにより締付け固定されているピン部材が抜け落ちやすくなるという問題がある。
このため、特許文献1に記載されているように、ピン部材の抜け落ちを防止するための締付リングを第2パイプ内に配置した場合には、締付リングが駒部材間の動きの影響を受けやすく、使用するうちに締付リングが加圧や磨耗により変形しやすい。また、第1パイプと第2パイプの間から汗等が入り込むことによって締付リングが腐食する等により強度を維持できなくなるおそれもある。
このように締付リングが変形したり、強度が低くなったりした場合には、締付リングにより締付け固定されているピン部材が抜け落ちやすくなるという問題がある。
他方で、ピン部材がバンドから抜け落ちないように完全に固定してしまうと、特別な道具等を用いないと駒部材を着脱することができず、バンドを備える腕時計等を購入した一般ユーザが簡易にバンドの長さを調整することができないという問題がある。腕時計等を店頭で購入した場合には店員等が調整を行うが、例えば購入後にサイズ調整が必要になった場合や通信販売により購入した場合等には、一般ユーザが自ら駒部材を着脱しバンドのサイズ調整を行うことができないと不便である。
また、ピン部材の固定態様によっては、駒部材間の円滑な動きが損なわれるおそれもある。
また、ピン部材の固定態様によっては、駒部材間の円滑な動きが損なわれるおそれもある。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、駒部材間の円滑な動きを損うことなく、ピン部材の抜け落ちを確実に防止できるとともに、特別な道具や技術を要さずに駒部材の着脱を簡易に行うことができる連結装置、これにより容易に長さ調整が可能なバンド及びバンドを備える電子機器を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明に係る連結装置は、
互いに隣接する同一形状の駒部材同士を連結する連結方向の一方側に突出する突出部、前記連結方向の他方側に前記突出部を受け入れる受入部、前記突出部に形成され前記連結方向に直交する幅方向に貫通する第1の貫通孔、前記駒部材の突出部と前記受入部とが互いに係合された際に前記第1の貫通孔に対応する部分に形成され前記幅方向に貫通する第2の貫通孔、および、前記第1の貫通孔又は前記第2の貫通孔に直交し前記連結方向に貫通する第3の貫通孔がそれぞれ形成されている駒部材本体と、
前記突出部と前記受入部とを係合した状態のもとで、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔との双方に挿通された第1のピン部材と、
前記第1のピン部材が前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔との双方に挿通されている挿通状態において、前記第1のピン部材の中途部の位置に形成され前記連結方向に貫通するピン側貫通孔と前記第3の貫通孔との双方に挿通された第2のピン部材と、
を備えていることを特徴としている。
互いに隣接する同一形状の駒部材同士を連結する連結方向の一方側に突出する突出部、前記連結方向の他方側に前記突出部を受け入れる受入部、前記突出部に形成され前記連結方向に直交する幅方向に貫通する第1の貫通孔、前記駒部材の突出部と前記受入部とが互いに係合された際に前記第1の貫通孔に対応する部分に形成され前記幅方向に貫通する第2の貫通孔、および、前記第1の貫通孔又は前記第2の貫通孔に直交し前記連結方向に貫通する第3の貫通孔がそれぞれ形成されている駒部材本体と、
前記突出部と前記受入部とを係合した状態のもとで、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔との双方に挿通された第1のピン部材と、
前記第1のピン部材が前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔との双方に挿通されている挿通状態において、前記第1のピン部材の中途部の位置に形成され前記連結方向に貫通するピン側貫通孔と前記第3の貫通孔との双方に挿通された第2のピン部材と、
を備えていることを特徴としている。
また、本発明に係るバンドは、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の連結装置を少なくとも一つ備えていることを特徴としている。
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の連結装置を少なくとも一つ備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る電子機器は、
請求項9に記載のバンドと、
このバンドが取り付けられた外装ケースと、
を備えていることを特徴としている。
請求項9に記載のバンドと、
このバンドが取り付けられた外装ケースと、
を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、特別な道具や技術を要さずに駒部材の着脱を簡易に行うことができ、一般ユーザ等が容易にバンドの長さ調整を行うことができるという効果を奏する。
[第1の実施形態]
図1から図8を参照しつつ、本発明に係る連結装置、バンド及びバンドを備える電子機器の第1の実施形態を説明する。なお、本実施形態では、本発明に係る電子機器が腕時計である場合について説明するが、本発明を適用可能な実施形態はこれに限定されるものではない。
図1から図8を参照しつつ、本発明に係る連結装置、バンド及びバンドを備える電子機器の第1の実施形態を説明する。なお、本実施形態では、本発明に係る電子機器が腕時計である場合について説明するが、本発明を適用可能な実施形態はこれに限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る電子機器としての腕時計の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態において、腕時計1は、バンド3と、このバンド3が取り付けられた外装ケースとしての腕時計ケース2とを備えている。
腕時計ケース2は、例えばステンレス、チタニウム等の金属材料で形成されており、腕時計ケース2の上下両端部(図1において上下端部)、つまり時計の12時方向側端部及び6時方向側端部には、バンド3が取り付けられるバンド取付部21が形成されている。
腕時計ケース2の内部には、例えば電子機器としての腕時計1の表示装置等やこの表示装置等を動作させるための各種電子部品等(図示せず)が収容されている。
図1に示すように、本実施形態において、腕時計1は、バンド3と、このバンド3が取り付けられた外装ケースとしての腕時計ケース2とを備えている。
腕時計ケース2は、例えばステンレス、チタニウム等の金属材料で形成されており、腕時計ケース2の上下両端部(図1において上下端部)、つまり時計の12時方向側端部及び6時方向側端部には、バンド3が取り付けられるバンド取付部21が形成されている。
腕時計ケース2の内部には、例えば電子機器としての腕時計1の表示装置等やこの表示装置等を動作させるための各種電子部品等(図示せず)が収容されている。
図2(A)は、本実施形態におけるバンド3の平面図であり、図2(B)は、本実施形態におけるバンド3の側面図である。
また、図3(A)は、本実施形態におけるバンド3の厚み方向の一部を切り取ってバンド3の内部構造を示した要部断面図であり、図3(B)は、バンド3の側断面図である。
図1及び図2(A)、図2(B)等に示すように、本実施形態において、バンド3は、連結装置11を備え、互いに隣接するほぼ同一形状の複数の駒部材4同士がこの連結装置11により連結されて構成されている。
なお、バンド3は、連結装置11によって互いに連結された駒部材4を備えるものであればよく、バンドの構成は図1及び図2(A)、図2(B)に示すものに限定されない。例えば、バンド3を構成する複数の駒部材4がこの少なくとも一つの連結装置11により連結されて構成されていればよく、バンド3を構成する全ての駒部材4が連結装置11によって連結されていなくてもよい。
また、図3(A)は、本実施形態におけるバンド3の厚み方向の一部を切り取ってバンド3の内部構造を示した要部断面図であり、図3(B)は、バンド3の側断面図である。
図1及び図2(A)、図2(B)等に示すように、本実施形態において、バンド3は、連結装置11を備え、互いに隣接するほぼ同一形状の複数の駒部材4同士がこの連結装置11により連結されて構成されている。
なお、バンド3は、連結装置11によって互いに連結された駒部材4を備えるものであればよく、バンドの構成は図1及び図2(A)、図2(B)に示すものに限定されない。例えば、バンド3を構成する複数の駒部材4がこの少なくとも一つの連結装置11により連結されて構成されていればよく、バンド3を構成する全ての駒部材4が連結装置11によって連結されていなくてもよい。
バンド3における腕時計ケース2への取り付け側端部には、バンド3を腕時計ケース2のバンド取付部21に取り付けるための連結用駒部材5が設けられている。連結用駒部材5は、バンド取付部21側にバンド取付部21と係合可能な形状の係合凹部52が形成されている連結部53を有し、これと反対側には、駒部材4の係合凹部42と係合可能な形状の係合凸部51を有している。
また、図3(A)、図3(B)等に示すように、連結部53には、連結方向X(バンド3の組立状態における駒部材4の連結方向X)に直交する駒部材4の幅方向Yに貫通するケース連結用孔54が形成されている。このケース連結用孔54には、連結軸部材55が挿通されており、この連結軸部材55がバンド取付部21の図示しない係止孔に係止されることにより、バンド3が腕時計ケース2に連結されるようになっている。
なお、連結用駒部材5の形状は図示例に限定されず、バンド取付部21の形状に応じて適宜変更することが可能である。これにより各種形状のバンド取付部を有する外装ケースにバンドを取り付けることが可能となる。
また、図3(A)、図3(B)等に示すように、連結部53には、連結方向X(バンド3の組立状態における駒部材4の連結方向X)に直交する駒部材4の幅方向Yに貫通するケース連結用孔54が形成されている。このケース連結用孔54には、連結軸部材55が挿通されており、この連結軸部材55がバンド取付部21の図示しない係止孔に係止されることにより、バンド3が腕時計ケース2に連結されるようになっている。
なお、連結用駒部材5の形状は図示例に限定されず、バンド取付部21の形状に応じて適宜変更することが可能である。これにより各種形状のバンド取付部を有する外装ケースにバンドを取り付けることが可能となる。
本実施形態において、駒部材4は、例えばステンレス、チタニウム等の金属材料で形成された駒部材本体40を備えている。なお、駒部材本体40を形成する材料は、ここに例示したものに限定されない。
図4は、本実施形態における駒部材本体40を示す斜視図である。
図4に示すように、本実施形態の駒部材本体40は、同一形状の駒部材4同士を連結する連結方向Xの一方側に突出する突出部としての係合凸部41を有し、連結方向Xの他方側にこの突出部としての係合凸部41を受け入れる(すなわち、係合凸部41と係合する)受入部としての係合凹部42が形成されている連結部43を有している。
また、係合凸部41には連結方向Xに直交する幅方向Y(すなわち、駒部材4の幅方向)に貫通する第1の貫通孔45が形成され、連結部43において隣接する駒部材4の係合凸部41が係合凹部42に係合された際に第1の貫通孔45に対応する部分には幅方向Yに貫通する第2の貫通孔46が形成されている。
さらに、駒部材本体40には、第1の貫通孔45又は第2の貫通孔46に直交し連結方向Xに貫通する第3の貫通孔47が形成されている。
本実施形態において、第3の貫通孔47は、第1の貫通孔45に直交し、駒部材本体40における幅方向Yのほぼ中央部に、係合凸部41から係合凹部42まで連結方向Xに貫通して形成されている。
図4は、本実施形態における駒部材本体40を示す斜視図である。
図4に示すように、本実施形態の駒部材本体40は、同一形状の駒部材4同士を連結する連結方向Xの一方側に突出する突出部としての係合凸部41を有し、連結方向Xの他方側にこの突出部としての係合凸部41を受け入れる(すなわち、係合凸部41と係合する)受入部としての係合凹部42が形成されている連結部43を有している。
また、係合凸部41には連結方向Xに直交する幅方向Y(すなわち、駒部材4の幅方向)に貫通する第1の貫通孔45が形成され、連結部43において隣接する駒部材4の係合凸部41が係合凹部42に係合された際に第1の貫通孔45に対応する部分には幅方向Yに貫通する第2の貫通孔46が形成されている。
さらに、駒部材本体40には、第1の貫通孔45又は第2の貫通孔46に直交し連結方向Xに貫通する第3の貫通孔47が形成されている。
本実施形態において、第3の貫通孔47は、第1の貫通孔45に直交し、駒部材本体40における幅方向Yのほぼ中央部に、係合凸部41から係合凹部42まで連結方向Xに貫通して形成されている。
連結装置11は、図3(A)及び図3(B)に示すように、それぞれ隣接する駒部材4同士をピン部材を用いて連結するものであり、上記構成を備える駒部材本体40と、隣接する同一形状の駒部材4同士を連結する2種類のピン部材(すなわち、第1のピン部材71と第2のピン部材81)とを備えている。また、本実施形態では、連結装置11は、さらに第3の貫通孔47内に配置される筒状部材91を備えている。
第1のピン部材71及び第2のピン部材81は、例えばステンレス、チタニウム等の金属材料で形成された棒状の部材である。
第1のピン部材71及び第2のピン部材81は、例えばステンレス、チタニウム等の金属材料で形成された棒状の部材である。
図5(A)は、本実施形態における第1のピン部材71の要部斜視図であり、図5(B)は、第2のピン部材81の側面図であり、図5(C)は、筒状部材91の斜視図である。
また、図6(A)は、本実施形態における第1のピン部材71の平面図であり、図6(B)は、図6(A)におけるB−B線に沿う断面図であり、図6(C)は、図6(A)におけるC−C線に沿う断面図である。
また、図6(A)は、本実施形態における第1のピン部材71の平面図であり、図6(B)は、図6(A)におけるB−B線に沿う断面図であり、図6(C)は、図6(A)におけるC−C線に沿う断面図である。
第1のピン部材71は、ある駒部材4の突出部である係合凸部41に、この駒部材4に隣接する駒部材4の受入部である係合凹部42が係合され、第1の貫通孔45と第2の貫通孔46とが連続している状態において、この第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通されるものである。
また、図3(A)、図5(A)、図6(A)から図6(C)等に示すように、第1のピン部材71には、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通されている挿通状態において第3の貫通孔47に対応する位置に、連結方向Xに貫通するピン側貫通孔715が形成されている。
また、本実施形態では、第1のピン部材71は、このピン側貫通孔715の開口部の設けられている面が第1のピン部材71の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部711となっている。これにより、ピン側貫通孔715に後述する第2のピン部材81が挿通された際に、第2のピン部材81のピン頭部812におけるピン軸部811側の端面(すなわち、ピン頭部812の座面)を平面で受けることができ、曲面で受ける場合と比べてピン側貫通孔715に挿通された第2のピン部材81を安定させることができる。
また、図3(A)、図5(A)、図6(A)から図6(C)等に示すように、第1のピン部材71には、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通されている挿通状態において第3の貫通孔47に対応する位置に、連結方向Xに貫通するピン側貫通孔715が形成されている。
また、本実施形態では、第1のピン部材71は、このピン側貫通孔715の開口部の設けられている面が第1のピン部材71の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部711となっている。これにより、ピン側貫通孔715に後述する第2のピン部材81が挿通された際に、第2のピン部材81のピン頭部812におけるピン軸部811側の端面(すなわち、ピン頭部812の座面)を平面で受けることができ、曲面で受ける場合と比べてピン側貫通孔715に挿通された第2のピン部材81を安定させることができる。
さらに、図5(A)等に示すように、第1のピン部材71の少なくとも一方側の端部(すなわち、第1のピン部材71の軸の延在方向における一方側端部)には、調整用係止部として第1のピン部材71の径方向に延在する溝部710が設けられている。本実施形態において、調整用係止部は、ピン側貫通孔715の位置を示す指標となるとともに、調整用の操作子(図示せず)を係止可能なものである。
第1のピン部材71は、調整用係止部である溝部710に図示しない外部の操作子を係止させて操作することにより第1のピン部材71の軸を中心として回転可能に構成されている。これにより、第1のピン部材71が第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通されている挿通状態において、ピン側貫通孔715の位置が第3の貫通孔47の位置に対応するように外部から調整することができる。
なお、溝部710の設けられる位置や向き等は特に限定されないが、ピン側貫通孔715の位置調整を行いやすくするために、図5(A)に示すようにピン側貫通孔715に対して平行に配置するか、又は、ピン側貫通孔715に対して直交するよう(すなわち、図5(A)に示す溝部710を90度回転させた状態)に配置することが好ましい。
第1のピン部材71は、調整用係止部である溝部710に図示しない外部の操作子を係止させて操作することにより第1のピン部材71の軸を中心として回転可能に構成されている。これにより、第1のピン部材71が第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通されている挿通状態において、ピン側貫通孔715の位置が第3の貫通孔47の位置に対応するように外部から調整することができる。
なお、溝部710の設けられる位置や向き等は特に限定されないが、ピン側貫通孔715の位置調整を行いやすくするために、図5(A)に示すようにピン側貫通孔715に対して平行に配置するか、又は、ピン側貫通孔715に対して直交するよう(すなわち、図5(A)に示す溝部710を90度回転させた状態)に配置することが好ましい。
第2のピン部材81は、第1のピン部材71が第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通されている挿通状態において、第1のピン部材71のピン側貫通孔715を貫通して第3の貫通孔47に挿通されるものである。
図5(A)に示すように、第2のピン部材81は、軸径が第3の貫通孔47の内径及びピン側貫通孔715の内径よりも小さい軸部分であるピン軸部811と、ピン軸部811の一端側に設けられ、第3の貫通孔47の内径よりも小さいがピン側貫通孔715の内径よりも大きい径を有するピン頭部812とを有している。
第2のピン部材81が第3の貫通孔47に挿通された際には、図3(A)等に示すように、ピン軸部811は第1のピン部材71のピン側貫通孔715を通って第3の貫通孔47内を貫通するが、ピン頭部812は、第1のピン部材71のピン側貫通孔715を貫通できずに平面部711に突き当てられて止まるようになっている。
図5(A)に示すように、第2のピン部材81は、軸径が第3の貫通孔47の内径及びピン側貫通孔715の内径よりも小さい軸部分であるピン軸部811と、ピン軸部811の一端側に設けられ、第3の貫通孔47の内径よりも小さいがピン側貫通孔715の内径よりも大きい径を有するピン頭部812とを有している。
第2のピン部材81が第3の貫通孔47に挿通された際には、図3(A)等に示すように、ピン軸部811は第1のピン部材71のピン側貫通孔715を通って第3の貫通孔47内を貫通するが、ピン頭部812は、第1のピン部材71のピン側貫通孔715を貫通できずに平面部711に突き当てられて止まるようになっている。
また、筒状部材91は、例えば樹脂等で形成されており、第3の貫通孔内に配置されるものである。本実施形態では、隣接する駒部材4同士が連結されている連結状態において、第3の貫通孔47に挿通された第2のピン部材81の先端部(すなわち、挿入端側の端部近傍)が、筒状部材91内に圧入されるようになっている。
図7は、本実施形態における連結装置11の一部分解斜視図である。
図7に示すように、本実施形態における連結装置11は、突出部である係合凸部41、受入部である係合凹部42が形成された連結部43、第1の貫通孔45、第2の貫通孔46、第3の貫通孔47を有する駒部材本体40と、第1のピン部材71と、第2のピン部材81と、筒状部材91とを備えて構成されており、係合凸部41を隣接する駒部材4の係合凹部42に嵌め合わせた状態で第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材71を挿通させ、第3の貫通孔47に第2のピン部材81及び筒状部材91を挿通させることにより互いに隣接する同一形状の駒部材4同士を連結するように構成されている。
図7に示すように、本実施形態における連結装置11は、突出部である係合凸部41、受入部である係合凹部42が形成された連結部43、第1の貫通孔45、第2の貫通孔46、第3の貫通孔47を有する駒部材本体40と、第1のピン部材71と、第2のピン部材81と、筒状部材91とを備えて構成されており、係合凸部41を隣接する駒部材4の係合凹部42に嵌め合わせた状態で第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材71を挿通させ、第3の貫通孔47に第2のピン部材81及び筒状部材91を挿通させることにより互いに隣接する同一形状の駒部材4同士を連結するように構成されている。
次に、本実施形態における駒部材4の連結装置11、バンド3及びこれを備える電子機器としての腕時計1の作用について、図8(A)から図8(D)等を参照しつつ説明する。
図8(A)から図8(D)は、本実施形態における連結装置による連結手順を示す斜視図である。
駒部材4を連結装置11により連結させる場合には、まず、図8(A)に示すように、連結させたい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせる。このとき、連結させたい駒部材本体40を連結先の駒部材本体40に対してほぼ直角に配置することにより、係合凸部41に形成されている第3の貫通孔47の開口部が露出するようにする。そして、第1の貫通孔45と第2の貫通孔46とが連続している状態となるように、2つの駒部材本体40の位置を調整する。
この状態で、まず、第1のピン部材71を第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通させる。このとき、第1のピン部材71のピン側貫通孔715が第3の貫通孔47に対応する位置に配置されるようにする。本実施形態では、連結させたい駒部材本体40(すなわち、図8(A)等において一番上に位置する駒部材本体40)と調整用係止部である溝部710とがほぼ平行となるようにすることで、ピン側貫通孔715が第3の貫通孔47に対応する位置に来るようになっている。第1のピン部材71を挿入する向きがずれてピン側貫通孔715の位置がずれてしまった場合には、調整用係止部である溝部710に図示しない外部の操作子を係止させて操作することにより、第1のピン部材71をその軸を中心として回転させて、ピン側貫通孔715の位置を第3の貫通孔47に対応するように調整する。
図8(A)から図8(D)は、本実施形態における連結装置による連結手順を示す斜視図である。
駒部材4を連結装置11により連結させる場合には、まず、図8(A)に示すように、連結させたい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせる。このとき、連結させたい駒部材本体40を連結先の駒部材本体40に対してほぼ直角に配置することにより、係合凸部41に形成されている第3の貫通孔47の開口部が露出するようにする。そして、第1の貫通孔45と第2の貫通孔46とが連続している状態となるように、2つの駒部材本体40の位置を調整する。
この状態で、まず、第1のピン部材71を第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通させる。このとき、第1のピン部材71のピン側貫通孔715が第3の貫通孔47に対応する位置に配置されるようにする。本実施形態では、連結させたい駒部材本体40(すなわち、図8(A)等において一番上に位置する駒部材本体40)と調整用係止部である溝部710とがほぼ平行となるようにすることで、ピン側貫通孔715が第3の貫通孔47に対応する位置に来るようになっている。第1のピン部材71を挿入する向きがずれてピン側貫通孔715の位置がずれてしまった場合には、調整用係止部である溝部710に図示しない外部の操作子を係止させて操作することにより、第1のピン部材71をその軸を中心として回転させて、ピン側貫通孔715の位置を第3の貫通孔47に対応するように調整する。
次に、図8(B)に示すように、第2のピン部材81をピン軸部811の先端部から第3の貫通孔47に挿入する。ピン軸部811は、第1のピン部材71のピン側貫通孔715を貫通して第3の貫通孔47内に挿通される。第2のピン部材81は、ピン頭部812が第1のピン部材71の平面部711に突き当てられて止まるまで第3の貫通孔47に挿入される。
さらに、図8(C)に示すように、第2のピン部材81を挿入したのとは反対側から筒状部材91を第3の貫通孔47に挿入する。第2のピン部材81をピン軸部811の先端部(すなわち、挿入端側の端部近傍)は、この筒状部材91内に圧入されることによって係止(固定)される。
なお、第2のピン部材81、筒状部材91を第3の貫通孔47に挿入する順序は、ここに示したものに限定されない。例えば、先に筒状部材91を第3の貫通孔47に挿入し所定の位置に配置した後に第2のピン部材81を挿入し、その先端部を筒状部材91に圧入してもよいし、第3の貫通孔47の係合凸部41側の開口部から第2のピン部材81、第3の貫通孔47の係合凹部42側の開口部から筒状部材91を、ほぼ同時に挿入し、第3の貫通孔47内で第2のピン部材81の先端部を筒状部材91に圧入し固定してもよい。
これにより、図8(D)に示すように、第2のピン部材81及び筒状部材91が第3の貫通孔47内に係止されて外部に露出しない状態となる。また、第2のピン部材81が、第1のピン部材71の軸に直交する方向に第1のピン部材71を貫通していることにより、第1のピン部材71が軸の延在方向に抜け落ちないように係止(固定)された状態となる。
この状態で、連結された駒部材本体40(すなわち、図8(D)等において一番上に位置する駒部材本体40)を図8(D)等において垂直方向に沿うように90度回動させる(図8(D)に示す矢印参照)。これにより、第3の貫通孔47の係合凸部41側の開口部が隣接する駒部材本体40の係合凹部42内に配置されて外部から視認されなくなるとともに、図2(A)及び図2(B)等に示すように、連結装置11による隣接する駒部材4同士の連結が完了する。
このように、駒部材4同士を連結装置11により連結方向に複数連結することによって、バンド3が完成する。
さらに、完成したバンド3の一端側に連結用駒部材5を取り付け、この連結用駒部材5を介してバンド3を電子機器の外装ケースである腕時計1の腕時計ケース2に連結させる。これにより、バンド3を備える腕時計1が完成する。
さらに、図8(C)に示すように、第2のピン部材81を挿入したのとは反対側から筒状部材91を第3の貫通孔47に挿入する。第2のピン部材81をピン軸部811の先端部(すなわち、挿入端側の端部近傍)は、この筒状部材91内に圧入されることによって係止(固定)される。
なお、第2のピン部材81、筒状部材91を第3の貫通孔47に挿入する順序は、ここに示したものに限定されない。例えば、先に筒状部材91を第3の貫通孔47に挿入し所定の位置に配置した後に第2のピン部材81を挿入し、その先端部を筒状部材91に圧入してもよいし、第3の貫通孔47の係合凸部41側の開口部から第2のピン部材81、第3の貫通孔47の係合凹部42側の開口部から筒状部材91を、ほぼ同時に挿入し、第3の貫通孔47内で第2のピン部材81の先端部を筒状部材91に圧入し固定してもよい。
これにより、図8(D)に示すように、第2のピン部材81及び筒状部材91が第3の貫通孔47内に係止されて外部に露出しない状態となる。また、第2のピン部材81が、第1のピン部材71の軸に直交する方向に第1のピン部材71を貫通していることにより、第1のピン部材71が軸の延在方向に抜け落ちないように係止(固定)された状態となる。
この状態で、連結された駒部材本体40(すなわち、図8(D)等において一番上に位置する駒部材本体40)を図8(D)等において垂直方向に沿うように90度回動させる(図8(D)に示す矢印参照)。これにより、第3の貫通孔47の係合凸部41側の開口部が隣接する駒部材本体40の係合凹部42内に配置されて外部から視認されなくなるとともに、図2(A)及び図2(B)等に示すように、連結装置11による隣接する駒部材4同士の連結が完了する。
このように、駒部材4同士を連結装置11により連結方向に複数連結することによって、バンド3が完成する。
さらに、完成したバンド3の一端側に連結用駒部材5を取り付け、この連結用駒部材5を介してバンド3を電子機器の外装ケースである腕時計1の腕時計ケース2に連結させる。これにより、バンド3を備える腕時計1が完成する。
なお、以上とは逆に、バンド3を構成する駒部材4の一部を取り外す際には、取り外したい駒部材4の駒部材本体40を90度回動させて、連結方向Xに対してほぼ直角になるように配置する。そして、係合凸部41に形成されている第3の貫通孔47の開口部が露出するようにする。そして、第3の貫通孔47の係合凹部42側の開口部から筒状部材91を引き抜き、圧入固定の解除された第2のピン部材81を第3の貫通孔47の係合凹部42側の開口部から係合凸部41側の開口部に向かって押し出す。筒状部材91及び第2のピン部材81を第3の貫通孔47内から取り出した後、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通されている第1のピン部材71をいずれかの開口部から押し出す又は引き抜くことにより、第1のピン部材71を取り外す。
これにより、連結装置11による駒部材4の連結が解除され、駒部材4を容易に取り外すことが可能となる。
これにより、連結装置11による駒部材4の連結が解除され、駒部材4を容易に取り外すことが可能となる。
以上のように、本実施形態では、連結したい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせた上で、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材71を挿通させ、第3の貫通孔47に第1のピン部材71を貫通する第2のピン部材81を挿入し、第2のピン部材81の先端部(挿入端側の端部近傍)を筒状部材91に圧入して固定することにより、互いに隣接する同一形状の駒部材4同士を連結装置11により連結するように構成している。このため、特別な道具や技術を要さずに簡易に駒部材の着脱を行うことができる。これにより、腕時計等を購入後にバンドの長さ調節が必要になった場合や通信販売で購入したバンドの長さ調整を行いたい場合等に、一般ユーザ等が容易に駒部材の着脱を行い、任意の長さにバンド長を調整することができる。
また、複数の駒部材4を連結してなるバンド3では、バンド3使用時等に駒部材4間に動きが生じた場合、駒部材4を連結している部分に大きな力が加わるため、単に連結部43に駒部材4の幅方向Yに延在するピン部材を設けたのでは、ピン部材が駒部材4間の動きの影響を受けて、使用するうちに加圧や磨耗により変形し、ピン部材が抜け落ちやすくなる。この点、本実施形態では、駒部材4の幅方向Yに延在する第1のピン部材71を係止(固定)するための第2のピン部材81を第1のピン部材71と直交する方向に第1のピン部材71を貫通させているため、連結部43に負荷が加わっても第1のピン部材71やこれを固定する第2のピン部材81が変形したり緩んだりせず、第1のピン部材71の抜け落ちを防止することができる。
また、複数の駒部材4を連結してなるバンド3の場合、各駒部材4は、駒部材4の幅方向Yに延在して設けられた連結用のピン部材を軸として回動しユーザの腕のカーブ等に沿って変形可能となっている。このため、連結用のピン部材の軸周りに弾性を有するパイプ等を配置してピン部材を固定しようとすると、使用するうちに固定の強度が低下したり、駒部材間の円滑な動きが損なわれたりするおそれがある。この点、本実施形態では、連結用のピン部材(すなわち、第1のピン部材71)の軸周りにピン部材固定用の部材を設けるのではなく、第1のピン部材71と直交する方向に第1のピン部材71を貫通する第2のピン部材81を設けているため、使用による劣化や緩み等を生じにくく、駒部材4間の円滑な動きが損なわれることもない。
また、本実施形態では、第2のピン部材81の抜け落ちを防止するために筒状部材91を備え、第2のピン部材81の先端部を筒状部材91内に圧入することで第2のピン部材81を係止(固定)している。このため、第2のピン部材81の抜け落ち、ひいては第2のピン部材81によって固定されている第1のピン部材71の抜け落ちを確実に防ぐことができる。また、第2のピン部材81を筒状部材91によって固定するため、第1のピン部材71及び第2のピン部材81の形状・構成を簡易にすることができ、第1のピン部材71及び第2のピン部材81の製造を効率化し、生産性を高めることができる。
また、本実施形態では、第1のピン部材71に、ピン側貫通孔715の位置を示す指標となるとともに、調整用の操作子を係止可能な調整用係止部としての溝部710が設けられているため、第1のピン部材71を第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通させた後でも、ユーザが第1のピン部材71に設けられているピン側貫通孔715の位置を外部から容易に確認できるとともに、ピン側貫通孔715の位置がずれているときには、ドライバー等の簡易な道具によりピン側貫通孔715の位置を容易に調整することができる。
また、複数の駒部材4を連結してなるバンド3では、バンド3使用時等に駒部材4間に動きが生じた場合、駒部材4を連結している部分に大きな力が加わるため、単に連結部43に駒部材4の幅方向Yに延在するピン部材を設けたのでは、ピン部材が駒部材4間の動きの影響を受けて、使用するうちに加圧や磨耗により変形し、ピン部材が抜け落ちやすくなる。この点、本実施形態では、駒部材4の幅方向Yに延在する第1のピン部材71を係止(固定)するための第2のピン部材81を第1のピン部材71と直交する方向に第1のピン部材71を貫通させているため、連結部43に負荷が加わっても第1のピン部材71やこれを固定する第2のピン部材81が変形したり緩んだりせず、第1のピン部材71の抜け落ちを防止することができる。
また、複数の駒部材4を連結してなるバンド3の場合、各駒部材4は、駒部材4の幅方向Yに延在して設けられた連結用のピン部材を軸として回動しユーザの腕のカーブ等に沿って変形可能となっている。このため、連結用のピン部材の軸周りに弾性を有するパイプ等を配置してピン部材を固定しようとすると、使用するうちに固定の強度が低下したり、駒部材間の円滑な動きが損なわれたりするおそれがある。この点、本実施形態では、連結用のピン部材(すなわち、第1のピン部材71)の軸周りにピン部材固定用の部材を設けるのではなく、第1のピン部材71と直交する方向に第1のピン部材71を貫通する第2のピン部材81を設けているため、使用による劣化や緩み等を生じにくく、駒部材4間の円滑な動きが損なわれることもない。
また、本実施形態では、第2のピン部材81の抜け落ちを防止するために筒状部材91を備え、第2のピン部材81の先端部を筒状部材91内に圧入することで第2のピン部材81を係止(固定)している。このため、第2のピン部材81の抜け落ち、ひいては第2のピン部材81によって固定されている第1のピン部材71の抜け落ちを確実に防ぐことができる。また、第2のピン部材81を筒状部材91によって固定するため、第1のピン部材71及び第2のピン部材81の形状・構成を簡易にすることができ、第1のピン部材71及び第2のピン部材81の製造を効率化し、生産性を高めることができる。
また、本実施形態では、第1のピン部材71に、ピン側貫通孔715の位置を示す指標となるとともに、調整用の操作子を係止可能な調整用係止部としての溝部710が設けられているため、第1のピン部材71を第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通させた後でも、ユーザが第1のピン部材71に設けられているピン側貫通孔715の位置を外部から容易に確認できるとともに、ピン側貫通孔715の位置がずれているときには、ドライバー等の簡易な道具によりピン側貫通孔715の位置を容易に調整することができる。
[第2の実施形態]
次に、図9から図13を参照しつつ、本発明に係る連結装置、バンド及びバンドを備える電子機器の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、第1のピン部材及び第2のピン部材の形状・構成のみが第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
次に、図9から図13を参照しつつ、本発明に係る連結装置、バンド及びバンドを備える電子機器の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、第1のピン部材及び第2のピン部材の形状・構成のみが第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
図9(A)は、本実施形態におけるバンド3の厚み方向の一部を切り取ってバンド3の内部構造を示した要部断面図であり、図9(B)は、本実施形態におけるバンド3の側断面図である。
図9(A)及び図9(B)に示すように、本実施形態において、バンド3は、連結装置12を備え、互いに隣接するほぼ同一形状の複数の駒部材4同士がこの連結装置12により連結されて構成されている。
なお、バンド3を腕時計ケースに連結する構成、駒部材4の駒部材本体40の構成等は、第1の実施形態において説明したものと同様であるため、同一部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
図9(A)及び図9(B)に示すように、本実施形態において、バンド3は、連結装置12を備え、互いに隣接するほぼ同一形状の複数の駒部材4同士がこの連結装置12により連結されて構成されている。
なお、バンド3を腕時計ケースに連結する構成、駒部材4の駒部材本体40の構成等は、第1の実施形態において説明したものと同様であるため、同一部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
図10(A)は、本実施形態における第1のピン部材72の要部斜視図であり、図10(B)は、第2のピン部材82の側面図である。
また、図11(A)は、本実施形態における第1のピン部材72の平面図であり、図11(B)は、図11(A)におけるB−B線に沿う断面図であり、図11(C)は、図11(A)におけるC−C線に沿う断面図である。
また、図11(A)は、本実施形態における第1のピン部材72の平面図であり、図11(B)は、図11(A)におけるB−B線に沿う断面図であり、図11(C)は、図11(A)におけるC−C線に沿う断面図である。
本実施形態において、第1のピン部材72は、図9(A)、図10(A)、図11(A)から図11(C)等に示すように、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通されている挿通状態において第3の貫通孔47に対応する位置に、連結方向Xに貫通するピン側貫通孔725が形成されている。また、第1の実施形態と同様に、少なくとも第1のピン部材72の軸の延在方向の一方側の端部には、調整用係止部としての溝部720が設けられている。
第1のピン部材72において、ピン側貫通孔725の開口部の設けられている面は、第1のピン部材72の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部721aとなっている。
また、本実施形態では、第1のピン部材72は、ピン側貫通孔725の周壁の全部又は一部が薄肉成型されている。具体的には、第1のピン部材72におけるピン側貫通孔725の上下の面(すなわち、図11(C)において上下の面)は、一部切り欠かれて第1のピン部材72の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部721bとなっている。平面部721bは、切り欠かれていない他の部分よりもピン側貫通孔725までの厚みが薄い薄肉部となっている。これにより平面部721bは、第2のピン部材82が第3の貫通孔47及びピン側貫通孔725に圧入された際に撓み変形可能に構成されている。
第1のピン部材72において、ピン側貫通孔725の開口部の設けられている面は、第1のピン部材72の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部721aとなっている。
また、本実施形態では、第1のピン部材72は、ピン側貫通孔725の周壁の全部又は一部が薄肉成型されている。具体的には、第1のピン部材72におけるピン側貫通孔725の上下の面(すなわち、図11(C)において上下の面)は、一部切り欠かれて第1のピン部材72の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部721bとなっている。平面部721bは、切り欠かれていない他の部分よりもピン側貫通孔725までの厚みが薄い薄肉部となっている。これにより平面部721bは、第2のピン部材82が第3の貫通孔47及びピン側貫通孔725に圧入された際に撓み変形可能に構成されている。
また、第1のピン部材72は、ピン側貫通孔725の内部に突出する突起部723を備えている。本実施形態では、図10(A)、図11(A)から図11(C)等に示すように、突起部723は、平面部721bにおけるピン側貫通孔725に対応する位置に設けられている。突起部723を形成する手法は特に限定されないが、例えば、平面部721bを形成した後に、平面部721bの所定の位置に突起部723の形状に沿った型を当てて叩く又はプレスする等の加工を施すことによりピン側貫通孔725の内側に突出する突起部723を形成する。
ピン側貫通孔725は、突起部723が設けられている部分において、第2のピン部材82のピン軸部821の軸径よりも径が狭くなっており、隣接する駒部材4同士が連結されている連結状態において、第3の貫通孔47に挿通された第2のピン部材82は、この突起部723を乗り越えてピン側貫通孔725内に圧入されるようになっている。
ピン側貫通孔725は、突起部723が設けられている部分において、第2のピン部材82のピン軸部821の軸径よりも径が狭くなっており、隣接する駒部材4同士が連結されている連結状態において、第3の貫通孔47に挿通された第2のピン部材82は、この突起部723を乗り越えてピン側貫通孔725内に圧入されるようになっている。
図10(B)に示すように、本実施形態において、第2のピン部材82は、ピン側貫通孔725の内部に挿通される軸部分であるピン軸部821と、その一端側に設けられているピン頭部822とを備えている。ピン軸部821には、その周方向に沿って溝部823が形成されている。なお、溝部823の大きさや溝部823が設けられる位置・範囲等は図示例に限定されない。
本実施形態の第2のピン部材82は、隣接する駒部材4同士が連結されている連結状態において、突起部723を乗り越えてピン軸部821がピン側貫通孔725内に圧入され、第1のピン部材72の突起部723と第2のピン部材82の溝部823とが係合することにより、挿入方向に第2のピン部材82が移動しないように係止(固定)される。
本実施形態の第2のピン部材82は、隣接する駒部材4同士が連結されている連結状態において、突起部723を乗り越えてピン軸部821がピン側貫通孔725内に圧入され、第1のピン部材72の突起部723と第2のピン部材82の溝部823とが係合することにより、挿入方向に第2のピン部材82が移動しないように係止(固定)される。
図12は、本実施形態における連結装置12の一部分解斜視図である。
図12に示すように、本実施形態における連結装置12は、突出部である係合凸部41、受入部である係合凹部42が形成された連結部43、第1の貫通孔45、第2の貫通孔46、第3の貫通孔47を有する駒部材本体40と、第1のピン部材72と、第2のピン部材82とを備えて構成されており、係合凸部41を隣接する駒部材4の係合凹部42に嵌め合わせた状態で第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材72を挿通させ、第3の貫通孔47に第2のピン部材82を挿通させることにより互いに隣接する同一形状の駒部材4同士を連結するように構成されている。
図12に示すように、本実施形態における連結装置12は、突出部である係合凸部41、受入部である係合凹部42が形成された連結部43、第1の貫通孔45、第2の貫通孔46、第3の貫通孔47を有する駒部材本体40と、第1のピン部材72と、第2のピン部材82とを備えて構成されており、係合凸部41を隣接する駒部材4の係合凹部42に嵌め合わせた状態で第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材72を挿通させ、第3の貫通孔47に第2のピン部材82を挿通させることにより互いに隣接する同一形状の駒部材4同士を連結するように構成されている。
なお、その他の構成は、第1の実施形態と同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態における駒部材4の連結装置12、バンド3及びこれを備える電子機器としての腕時計1の作用について、図13(A)から図13(C)等を参照しつつ説明する。
図13(A)から図13(C)は、本実施形態における連結装置による連結手順を示す斜視図である。
駒部材4を連結装置12により連結させる場合には、まず、図13(A)に示すように、連結させたい駒部材本体40を連結先の駒部材本体40に対してほぼ直角に配置して第3の貫通孔47の開口部を露出させた状態で、連結させたい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせる。そして、第1の貫通孔45と第2の貫通孔46とが連続している状態となるように、2つの駒部材本体40の位置を調整する。
この状態で、まず、第1のピン部材72を第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通させる。このとき、第1のピン部材72のピン側貫通孔725が第3の貫通孔47に対応する位置に配置されるよう適宜調整にする。
図13(A)から図13(C)は、本実施形態における連結装置による連結手順を示す斜視図である。
駒部材4を連結装置12により連結させる場合には、まず、図13(A)に示すように、連結させたい駒部材本体40を連結先の駒部材本体40に対してほぼ直角に配置して第3の貫通孔47の開口部を露出させた状態で、連結させたい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせる。そして、第1の貫通孔45と第2の貫通孔46とが連続している状態となるように、2つの駒部材本体40の位置を調整する。
この状態で、まず、第1のピン部材72を第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通させる。このとき、第1のピン部材72のピン側貫通孔725が第3の貫通孔47に対応する位置に配置されるよう適宜調整にする。
次に、図13(B)に示すように、第2のピン部材82をピン軸部821の先端部から第3の貫通孔47に挿入する。ピン軸部821は、突起部723を乗り越えながら第1のピン部材72のピン側貫通孔725を貫通し、第3の貫通孔47内に挿通される。第2のピン部材82は、ピン頭部822が第1のピン部材72の平面部721aに突き当てられて止まるまで第3の貫通孔47に挿入され、第1のピン部材72の突起部723と第2のピン部材82の溝部823とが係合することにより、挿入方向に第2のピン部材82が移動しないように係止(固定)される。
さらに、この状態で、連結された駒部材本体40(すなわち、図13(C)等において一番上に位置する駒部材本体40)を図13(C)等において垂直方向に沿うように90度回動させる(図13(C)に示す矢印参照)。これにより、第3の貫通孔47の係合凸部41側の開口部が隣接する駒部材本体40の係合凹部42内に配置されて外部から視認されなくなるとともに、図9(A)及び図9(B)等に示すように、連結装置12による隣接する駒部材4同士の連結が完了する。
このように、駒部材4同士を連結装置12により連結方向に複数連結することによって、バンド3が完成する。
さらに、完成したバンド3の一端側に連結用駒部材5を取り付け、この連結用駒部材を介してバンド3を電子機器の外装ケースである腕時計の腕時計ケースに連結させる。これにより、バンド3を備える腕時計が完成する。
さらに、この状態で、連結された駒部材本体40(すなわち、図13(C)等において一番上に位置する駒部材本体40)を図13(C)等において垂直方向に沿うように90度回動させる(図13(C)に示す矢印参照)。これにより、第3の貫通孔47の係合凸部41側の開口部が隣接する駒部材本体40の係合凹部42内に配置されて外部から視認されなくなるとともに、図9(A)及び図9(B)等に示すように、連結装置12による隣接する駒部材4同士の連結が完了する。
このように、駒部材4同士を連結装置12により連結方向に複数連結することによって、バンド3が完成する。
さらに、完成したバンド3の一端側に連結用駒部材5を取り付け、この連結用駒部材を介してバンド3を電子機器の外装ケースである腕時計の腕時計ケースに連結させる。これにより、バンド3を備える腕時計が完成する。
なお、以上とは逆に、バンド3を構成する駒部材4の一部を取り外す際には、取り外したい駒部材4の駒部材本体40を90度回動させて、連結方向Xに対してほぼ直角になるように配置し、係合凸部41に形成されている第3の貫通孔47の開口部を露出させる。そして、第2のピン部材82を、第3の貫通孔47の係合凹部42側の開口部から係合凸部41側の開口部に向かって押し出して取り出す。次に、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通されている第1のピン部材72をいずれかの開口部から押し出す又は引き抜くことにより、第1のピン部材72を取り外す。
これにより、連結装置12による駒部材4の連結が解除され、駒部材4を容易に取り外すことが可能となる。
これにより、連結装置12による駒部材4の連結が解除され、駒部材4を容易に取り外すことが可能となる。
なお、その他の点については、第1の実施形態と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、連結したい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせた上で、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材72を挿通させ、第3の貫通孔47に第1のピン部材72を貫通する第2のピン部材82を挿入し、第1のピン部材72の突起部723と第2のピン部材82の溝部823とを係合させることにより、第2のピン部材82を係止(固定)する。このため、駒部材本体40、第1のピン部材72、第2のピン部材82という3つの部材のみで駒部材4の連結装置12を構成することができ、一般ユーザ等が容易に駒部材の着脱を行い、任意の長さにバンド長を調整することができるとともに、部品点数を少なくすることで生産性を向上させることができる。
すなわち、本実施形態では、連結したい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせた上で、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材72を挿通させ、第3の貫通孔47に第1のピン部材72を貫通する第2のピン部材82を挿入し、第1のピン部材72の突起部723と第2のピン部材82の溝部823とを係合させることにより、第2のピン部材82を係止(固定)する。このため、駒部材本体40、第1のピン部材72、第2のピン部材82という3つの部材のみで駒部材4の連結装置12を構成することができ、一般ユーザ等が容易に駒部材の着脱を行い、任意の長さにバンド長を調整することができるとともに、部品点数を少なくすることで生産性を向上させることができる。
[第3の実施形態]
次に、図14及び図15を参照しつつ、本発明に係る連結装置、バンド及びバンドを備える電子機器の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、第1のピン部材及び第2のピン部材の形状・組合せのみが第1の実施形態等と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態等と異なる点について説明する。
次に、図14及び図15を参照しつつ、本発明に係る連結装置、バンド及びバンドを備える電子機器の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、第1のピン部材及び第2のピン部材の形状・組合せのみが第1の実施形態等と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態等と異なる点について説明する。
図14(A)は、本実施形態におけるバンド3の厚み方向の一部を切り取ってバンド3の内部構造を示した要部断面図であり、図14(B)は、本実施形態におけるバンド3の側断面図である。また、図15は、本実施形態における連結装置12の一部分解斜視図である。
図14(A)及び図14(B)に示すように、本実施形態において、バンド3は、連結装置13を備え、互いに隣接するほぼ同一形状の複数の駒部材4同士がこの連結装置13により連結されて構成されている。
なお、バンド3を腕時計ケースに連結する構成、駒部材4の駒部材本体40の構成等は、第1の実施形態において説明したものと同様であるため、同一部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
図14(A)及び図14(B)に示すように、本実施形態において、バンド3は、連結装置13を備え、互いに隣接するほぼ同一形状の複数の駒部材4同士がこの連結装置13により連結されて構成されている。
なお、バンド3を腕時計ケースに連結する構成、駒部材4の駒部材本体40の構成等は、第1の実施形態において説明したものと同様であるため、同一部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態における第1のピン部材72は、図14(A)、図14(B)及び図15に示すように、第2の実施形態における第1のピン部材72と同様、ピン側貫通孔725の開口部の設けられている面に、第1のピン部材72の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部721aが形成され、第1のピン部材72におけるピン側貫通孔725の上下の面に、第1のピン部材72の軸の延在方向に対してほぼ平行であって他の部分よりも薄肉成型されている平面部721bが形成されている。また、平面部721bにおけるピン側貫通孔725に対応する位置には、ピン側貫通孔725の内部に突出する突起部723が設けられている。
突起部723が設けられている部分においてピン側貫通孔725は第2のピン部材83のピン軸部821の軸径よりも径が狭くなっており、隣接する駒部材4同士が連結されている連結状態において、第3の貫通孔47に挿通された第2のピン部材83は、この突起部723を乗り越えてピン側貫通孔725内に圧入されるようになっている。
突起部723が設けられている部分においてピン側貫通孔725は第2のピン部材83のピン軸部821の軸径よりも径が狭くなっており、隣接する駒部材4同士が連結されている連結状態において、第3の貫通孔47に挿通された第2のピン部材83は、この突起部723を乗り越えてピン側貫通孔725内に圧入されるようになっている。
また、本実施形態における第2のピン部材83は、図14(A)、図14(B)及び図15に示すように、第1の実施形態における第2のピン部材81と同様に、軸径が第3の貫通孔47の内径及びピン側貫通孔725の内径よりも小さいピン軸部831と、ピン軸部831の一端側に設けられ、第3の貫通孔47の内径よりも小さいがピン側貫通孔725の内径よりも大きい径を有するピン頭部832とを有している。
図15に示すように、本実施形態における連結装置13は、突出部である係合凸部41、受入部である係合凹部42が形成された連結部43、第1の貫通孔45、第2の貫通孔46、第3の貫通孔47を有する駒部材本体40と、第1のピン部材72と、第2のピン部材83とを備えて構成されており、係合凸部41を隣接する駒部材4の係合凹部42に嵌め合わせた状態で第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材72を挿通させ、第3の貫通孔47に第2のピン部材83を挿通させることにより互いに隣接する同一形状の駒部材4同士を連結するように構成されている。
なお、その他の構成は、第1の実施形態と同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態における駒部材4の連結装置13、バンド3及びこれを備える電子機器としての腕時計1の作用について説明する。
駒部材4を連結装置12により連結させる場合には、まず、図15に示すように、連結させたい駒部材本体40を連結先の駒部材本体40に対してほぼ直角に配置して第3の貫通孔47の開口部を露出させた状態で、連結させたい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせる。そして、第1の貫通孔45と第2の貫通孔46とが連続している状態となるように、2つの駒部材本体40の位置を調整する。
この状態で、まず、第1のピン部材72を第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通させる。このとき、第1のピン部材72のピン側貫通孔725が第3の貫通孔47に対応する位置に配置されるよう適宜調整にする。
駒部材4を連結装置12により連結させる場合には、まず、図15に示すように、連結させたい駒部材本体40を連結先の駒部材本体40に対してほぼ直角に配置して第3の貫通孔47の開口部を露出させた状態で、連結させたい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせる。そして、第1の貫通孔45と第2の貫通孔46とが連続している状態となるように、2つの駒部材本体40の位置を調整する。
この状態で、まず、第1のピン部材72を第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通させる。このとき、第1のピン部材72のピン側貫通孔725が第3の貫通孔47に対応する位置に配置されるよう適宜調整にする。
次に、第2のピン部材83をピン軸部821の先端部から第3の貫通孔47に挿入する。ピン軸部831が突起部723の設けられている部分まで挿入されると、ピン側貫通孔725の薄肉部である平面部721bがピン軸部831によって外側に押し拡げられるように撓み変形する。これにより第2のピン部材83は、突起部723を乗り越えてピン側貫通孔725内に圧入され、挿入方向に移動しないように係止(固定)される。
さらに、この状態で、連結された駒部材本体40(すなわち、図15において一番上に位置する駒部材本体40)を図15において垂直方向に沿うように90度回動させる。これにより、第3の貫通孔47の係合凸部41側の開口部が隣接する駒部材本体40の係合凹部42内に配置されて外部から視認されなくなるとともに、図14(A)及び図14(B)等に示すように、連結装置13による隣接する駒部材4同士の連結が完了する。
このように、駒部材4同士を連結装置13により連結方向に複数連結することによって、バンド3が完成する。
さらに、完成したバンド3の一端側に連結用駒部材5を取り付け、この連結用駒部材を介してバンド3を電子機器の外装ケースである腕時計の腕時計ケースに連結させる。これにより、バンド3を備える腕時計が完成する。
さらに、この状態で、連結された駒部材本体40(すなわち、図15において一番上に位置する駒部材本体40)を図15において垂直方向に沿うように90度回動させる。これにより、第3の貫通孔47の係合凸部41側の開口部が隣接する駒部材本体40の係合凹部42内に配置されて外部から視認されなくなるとともに、図14(A)及び図14(B)等に示すように、連結装置13による隣接する駒部材4同士の連結が完了する。
このように、駒部材4同士を連結装置13により連結方向に複数連結することによって、バンド3が完成する。
さらに、完成したバンド3の一端側に連結用駒部材5を取り付け、この連結用駒部材を介してバンド3を電子機器の外装ケースである腕時計の腕時計ケースに連結させる。これにより、バンド3を備える腕時計が完成する。
なお、その他の点については、第1の実施形態等と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、連結したい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせた上で、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材72を挿通させ、第3の貫通孔47に第1のピン部材72を貫通する第2のピン部材82を挿入し、第2のピン部材83を、撓み変形する平面部721bを外側に押し拡げるようにして第3の貫通孔47内に圧入し、固定する。このため、駒部材本体40、第1のピン部材72、第2のピン部材83という3つの部材のみで駒部材4の連結装置13を構成することができるとともに、第2のピン部材83を簡易な形状とすることができる。これにより、一般ユーザ等が容易に駒部材の着脱を行い、任意の長さにバンド長を調整することができるとともに、部品点数を少なくし、部材の形状を簡易化することで生産性を向上させることができる。
すなわち、本実施形態では、連結したい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせた上で、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材72を挿通させ、第3の貫通孔47に第1のピン部材72を貫通する第2のピン部材82を挿入し、第2のピン部材83を、撓み変形する平面部721bを外側に押し拡げるようにして第3の貫通孔47内に圧入し、固定する。このため、駒部材本体40、第1のピン部材72、第2のピン部材83という3つの部材のみで駒部材4の連結装置13を構成することができるとともに、第2のピン部材83を簡易な形状とすることができる。これにより、一般ユーザ等が容易に駒部材の着脱を行い、任意の長さにバンド長を調整することができるとともに、部品点数を少なくし、部材の形状を簡易化することで生産性を向上させることができる。
[第4の実施形態]
次に、図16から図19を参照しつつ、本発明に係る連結装置、バンド及びバンドを備える電子機器の第4の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、第1のピン部材及び第2のピン部材の形状・構成のみが第1の実施形態等と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態等と異なる点について説明する。
次に、図16から図19を参照しつつ、本発明に係る連結装置、バンド及びバンドを備える電子機器の第4の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、第1のピン部材及び第2のピン部材の形状・構成のみが第1の実施形態等と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態等と異なる点について説明する。
図16(A)は、本実施形態におけるバンド3の厚み方向の一部を切り取ってバンド3の内部構造を示した要部断面図であり、図16(B)は、本実施形態におけるバンド3の側断面図である。
図16(A)及び図16(B)に示すように、本実施形態において、バンド3は、連結装置14を備え、互いに隣接するほぼ同一形状の複数の駒部材4同士がこの連結装置14により連結されて構成されている。
なお、バンド3を腕時計ケースに連結する構成、駒部材4の駒部材本体40の構成等は、第1の実施形態において説明したものと同様であるため、同一部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
図16(A)及び図16(B)に示すように、本実施形態において、バンド3は、連結装置14を備え、互いに隣接するほぼ同一形状の複数の駒部材4同士がこの連結装置14により連結されて構成されている。
なお、バンド3を腕時計ケースに連結する構成、駒部材4の駒部材本体40の構成等は、第1の実施形態において説明したものと同様であるため、同一部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
図17(A)は、本実施形態における第1のピン部材74の要部斜視図であり、図17(B)は、第2のピン部材84の側面図である。
また、図18(A)は、本実施形態における第1のピン部材74の平面図であり、図18(B)は、図18(A)におけるB−B線に沿う断面図であり、図18(C)は、図18(A)におけるC−C線に沿う断面図である。
また、図18(A)は、本実施形態における第1のピン部材74の平面図であり、図18(B)は、図18(A)におけるB−B線に沿う断面図であり、図18(C)は、図18(A)におけるC−C線に沿う断面図である。
本実施形態において、第1のピン部材74は、図16(A)、図17(A)、図18(A)から図18(C)等に示すように、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通されている挿通状態において第3の貫通孔47に対応する位置に、連結方向Xに貫通するピン側貫通孔745が形成されている。また、第1の実施形態等と同様に、少なくとも第1のピン部材74の軸の延在方向の一方側の端部には、調整用係止部としての溝部740が設けられている。
第1のピン部材74は、ピン側貫通孔745の開口部の設けられている面に、第1のピン部材74の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部741aが形成され、第1のピン部材74におけるピン側貫通孔745の上下の面(すなわち、図18(C)における上下)に、第1のピン部材74の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部741bが形成されている。平面部741bは、他の部分よりも薄肉成型されている薄肉部である。
第1のピン部材74は、ピン側貫通孔745の開口部の設けられている面に、第1のピン部材74の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部741aが形成され、第1のピン部材74におけるピン側貫通孔745の上下の面(すなわち、図18(C)における上下)に、第1のピン部材74の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部741bが形成されている。平面部741bは、他の部分よりも薄肉成型されている薄肉部である。
また、本実施形態において、第2のピン部材84は、ピン側貫通孔745の内部に挿通される軸部分であるピン軸部841と、その一端側に設けられているピン頭部842とを備えている。
第2のピン部材84は、ピン側貫通孔745の内部に挿通される軸部分であるピン軸部841の一部に他の部分よりも径の大きい大径部843を備えている。大径部843は、その径がピン側貫通孔745の内径よりも大きく形成されている。
また、第2のピン部材84は、ピン側貫通孔745の内部に挿通される軸部分であるピン軸部841に、挿入方向に延在するスリット845を有している。
本実施形態の第2のピン部材84は、隣接する駒部材4同士が連結されている連結状態において、大径部843が第1のピン部材74のピン側貫通孔745よりも挿入方向奥側に配置される位置まで第3の貫通孔47に挿通されるようになっている。
大径部843の径や幅、配置される位置や、スリット845の設けられる範囲や大きさ等は特に限定されないが、第2のピン部材84は、ピン軸部841が第3の貫通孔47内に挿通可能であるとともに、ピン軸部841をピン側貫通孔745に挿入した際に、第1のピン部材74における薄肉部である平面部741bを外側に押し拡げて撓み変形させることで、ピン軸部841がピン側貫通孔745を貫通することができるように構成されている。
第2のピン部材84は、ピン軸部841が平面部741bを外側に押し拡げながらピン側貫通孔745に圧入され、大径部843が、第1のピン部材74のピン側貫通孔745よりも挿入方向奥側に配置される位置まで第3の貫通孔47に挿通されることで、抜け落ちることがないように係止(固定)される。
第2のピン部材84は、ピン側貫通孔745の内部に挿通される軸部分であるピン軸部841の一部に他の部分よりも径の大きい大径部843を備えている。大径部843は、その径がピン側貫通孔745の内径よりも大きく形成されている。
また、第2のピン部材84は、ピン側貫通孔745の内部に挿通される軸部分であるピン軸部841に、挿入方向に延在するスリット845を有している。
本実施形態の第2のピン部材84は、隣接する駒部材4同士が連結されている連結状態において、大径部843が第1のピン部材74のピン側貫通孔745よりも挿入方向奥側に配置される位置まで第3の貫通孔47に挿通されるようになっている。
大径部843の径や幅、配置される位置や、スリット845の設けられる範囲や大きさ等は特に限定されないが、第2のピン部材84は、ピン軸部841が第3の貫通孔47内に挿通可能であるとともに、ピン軸部841をピン側貫通孔745に挿入した際に、第1のピン部材74における薄肉部である平面部741bを外側に押し拡げて撓み変形させることで、ピン軸部841がピン側貫通孔745を貫通することができるように構成されている。
第2のピン部材84は、ピン軸部841が平面部741bを外側に押し拡げながらピン側貫通孔745に圧入され、大径部843が、第1のピン部材74のピン側貫通孔745よりも挿入方向奥側に配置される位置まで第3の貫通孔47に挿通されることで、抜け落ちることがないように係止(固定)される。
図19は、本実施形態における連結装置14の一部分解斜視図である。
図19に示すように、本実施形態における連結装置14は、突出部である係合凸部41、受入部である係合凹部42が形成された連結部43、第1の貫通孔45、第2の貫通孔46、第3の貫通孔47を有する駒部材本体40と、第1のピン部材74と、第2のピン部材84とを備えて構成されており、係合凸部41を隣接する駒部材4の係合凹部42に嵌め合わせた状態で第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材74を挿通させ、第3の貫通孔47に第2のピン部材84を挿通させることにより互いに隣接する同一形状の駒部材4同士を連結するように構成されている。
図19に示すように、本実施形態における連結装置14は、突出部である係合凸部41、受入部である係合凹部42が形成された連結部43、第1の貫通孔45、第2の貫通孔46、第3の貫通孔47を有する駒部材本体40と、第1のピン部材74と、第2のピン部材84とを備えて構成されており、係合凸部41を隣接する駒部材4の係合凹部42に嵌め合わせた状態で第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材74を挿通させ、第3の貫通孔47に第2のピン部材84を挿通させることにより互いに隣接する同一形状の駒部材4同士を連結するように構成されている。
なお、その他の構成は、第1の実施形態等と同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態における駒部材4の連結装置14、バンド3及びこれを備える電子機器としての腕時計1の作用について説明する。
駒部材4を連結装置14により連結させる場合には、まず、図19に示すように、連結させたい駒部材本体40を連結先の駒部材本体40に対してほぼ直角に配置して第3の貫通孔47の開口部を露出させた状態で、連結させたい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせる。そして、第1の貫通孔45と第2の貫通孔46とが連続している状態となるように、2つの駒部材本体40の位置を調整する。
この状態で、まず、第1のピン部材74を第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通させる。このとき、第1のピン部材74のピン側貫通孔745が第3の貫通孔47に対応する位置に配置されるよう適宜調整にする。
駒部材4を連結装置14により連結させる場合には、まず、図19に示すように、連結させたい駒部材本体40を連結先の駒部材本体40に対してほぼ直角に配置して第3の貫通孔47の開口部を露出させた状態で、連結させたい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせる。そして、第1の貫通孔45と第2の貫通孔46とが連続している状態となるように、2つの駒部材本体40の位置を調整する。
この状態で、まず、第1のピン部材74を第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通させる。このとき、第1のピン部材74のピン側貫通孔745が第3の貫通孔47に対応する位置に配置されるよう適宜調整にする。
次に、第2のピン部材84をピン軸部841の先端部から第3の貫通孔47に挿入する。ピン軸部841の大径部843の設けられている部分がピン側貫通孔745に突き当たる位置まで第2のピン部材84が挿入されると、スリット845部分が押し縮められるとともに、ピン側貫通孔745の薄肉部である平面部741bがピン軸部841によって外側に押し拡げられるように撓み変形する。これにより第2のピン部材84の大径部843は、ピン側貫通孔745を貫通し、第2のピン部材84は、大径部843がピン側貫通孔745よりも挿入方向奥側に配置される位置まで第3の貫通孔47に挿通される。大径部843がピン側貫通孔745を通過すると、押し縮められていたスリット845が弾性力によりもとの位置まで復帰する。これにより、第2のピン部材84は、大径部843がピン側貫通孔745よりも挿入方向奥側に配置された状態で係止(固定)され、抜け落ちが防止される。
さらに、この状態で、連結された駒部材本体40(すなわち、図19において一番上に位置する駒部材本体40)を図19において垂直方向に沿うように90度回動させる。これにより、第3の貫通孔47の係合凸部41側の開口部が隣接する駒部材本体40の係合凹部42内に配置されて外部から視認されなくなるとともに、図16(A)及び図16(B)等に示すように、連結装置14による隣接する駒部材4同士の連結が完了する。
このように、駒部材4同士を連結装置14により連結方向に複数連結することによって、バンド3が完成する。
さらに、完成したバンド3の一端側に連結用駒部材5を取り付け、この連結用駒部材を介してバンド3を電子機器の外装ケースである腕時計の腕時計ケースに連結させる。これにより、バンド3を備える腕時計が完成する。
さらに、この状態で、連結された駒部材本体40(すなわち、図19において一番上に位置する駒部材本体40)を図19において垂直方向に沿うように90度回動させる。これにより、第3の貫通孔47の係合凸部41側の開口部が隣接する駒部材本体40の係合凹部42内に配置されて外部から視認されなくなるとともに、図16(A)及び図16(B)等に示すように、連結装置14による隣接する駒部材4同士の連結が完了する。
このように、駒部材4同士を連結装置14により連結方向に複数連結することによって、バンド3が完成する。
さらに、完成したバンド3の一端側に連結用駒部材5を取り付け、この連結用駒部材を介してバンド3を電子機器の外装ケースである腕時計の腕時計ケースに連結させる。これにより、バンド3を備える腕時計が完成する。
なお、その他の点については、第1の実施形態等と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、連結したい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせた上で、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材74を挿通させ、第3の貫通孔47に第1のピン部材74を貫通する第2のピン部材84を挿入し、大径部843がピン側貫通孔745よりも挿入方向奥側に配置された状態で第2のピン部材82を係止(固定)させる。このため、駒部材本体40、第1のピン部材74、第2のピン部材84という3つの部材のみで駒部材4の連結装置14を構成することができ、一般ユーザ等が容易に駒部材の着脱を行い、任意の長さにバンド長を調整することができるとともに、部品点数を少なくすることで生産性を向上させることができる。
また、第2のピン部材84に大径部843を設けて、第1のピン部材74のピン側貫通孔745に圧入するため、第1のピン部材74の平面部741bに突起部等を設ける加工を施さなくても第2のピン部材84の抜け落ちを効果的に防止することができる。
また、第2のピン部材84は、ピン側貫通孔745の内部に挿通される軸部分に、挿入方向に延在するスリット845を有している。このため、第2のピン部材84をピン側貫通孔745内に圧入する際にピン軸部841が弾性変形し、より円滑に挿入することが可能である。
すなわち、本実施形態では、連結したい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせた上で、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材74を挿通させ、第3の貫通孔47に第1のピン部材74を貫通する第2のピン部材84を挿入し、大径部843がピン側貫通孔745よりも挿入方向奥側に配置された状態で第2のピン部材82を係止(固定)させる。このため、駒部材本体40、第1のピン部材74、第2のピン部材84という3つの部材のみで駒部材4の連結装置14を構成することができ、一般ユーザ等が容易に駒部材の着脱を行い、任意の長さにバンド長を調整することができるとともに、部品点数を少なくすることで生産性を向上させることができる。
また、第2のピン部材84に大径部843を設けて、第1のピン部材74のピン側貫通孔745に圧入するため、第1のピン部材74の平面部741bに突起部等を設ける加工を施さなくても第2のピン部材84の抜け落ちを効果的に防止することができる。
また、第2のピン部材84は、ピン側貫通孔745の内部に挿通される軸部分に、挿入方向に延在するスリット845を有している。このため、第2のピン部材84をピン側貫通孔745内に圧入する際にピン軸部841が弾性変形し、より円滑に挿入することが可能である。
[第5の実施形態]
次に、図20及び図21を参照しつつ、本発明に係る連結装置、バンド及びバンドを備える電子機器の第5の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、第1のピン部材及び第2のピン部材の形状・組合せのみが第1の実施形態等と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態等と異なる点について説明する。
次に、図20及び図21を参照しつつ、本発明に係る連結装置、バンド及びバンドを備える電子機器の第5の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、第1のピン部材及び第2のピン部材の形状・組合せのみが第1の実施形態等と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態等と異なる点について説明する。
図20(A)は、本実施形態におけるバンド3の厚み方向の一部を切り取ってバンド3の内部構造を示した要部断面図であり、図20(B)は、本実施形態におけるバンド3の側断面図である。また、図21は、本実施形態における連結装置15の一部分解斜視図である。
図20(A)及び図20(B)に示すように、本実施形態において、バンド3は、連結装置15を備え、互いに隣接するほぼ同一形状の複数の駒部材4同士がこの連結装置15により連結されて構成されている。
なお、バンド3を腕時計ケースに連結する構成、駒部材4の駒部材本体40の構成等は、第1の実施形態において説明したものと同様であるため、同一部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
図20(A)及び図20(B)に示すように、本実施形態において、バンド3は、連結装置15を備え、互いに隣接するほぼ同一形状の複数の駒部材4同士がこの連結装置15により連結されて構成されている。
なお、バンド3を腕時計ケースに連結する構成、駒部材4の駒部材本体40の構成等は、第1の実施形態において説明したものと同様であるため、同一部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態における第1のピン部材74は、図20(A)、図20(B)及び図21に示すように、第4の実施形態における第1のピン部材74と同様、ピン側貫通孔745の開口部の設けられている面に、第1のピン部材74の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部741aが形成され、第1のピン部材74におけるピン側貫通孔745の上下の面に、第1のピン部材74の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部741bが形成されている。平面部741bは、他の部分よりも薄肉成型されている薄肉部である。
また、本実施形態における第2のピン部材85は、図20(A)、図20(B)及び図21に示すように、第4の実施形態における第2のピン部材84と同様に、ピン側貫通孔745の内部に挿通される軸部分であるピン軸部851と、その一端側に設けられているピン頭部852とを備えている。
第2のピン部材85は、ピン側貫通孔745の内部に挿通される軸部分であるピン軸部851の一部に他の部分よりも径の大きい大径部853を備えている。大径部853は、その径がピン側貫通孔745の内径よりも大きく形成されている。
第2のピン部材85は、ピン側貫通孔745の内部に挿通される軸部分であるピン軸部851の一部に他の部分よりも径の大きい大径部853を備えている。大径部853は、その径がピン側貫通孔745の内径よりも大きく形成されている。
図21に示すように、本実施形態における連結装置15は、突出部である係合凸部41、受入部である係合凹部42が形成された連結部43、第1の貫通孔45、第2の貫通孔46、第3の貫通孔47を有する駒部材本体40と、第1のピン部材74と、第2のピン部材85とを備えて構成されており、係合凸部41を隣接する駒部材4の係合凹部42に嵌め合わせた状態で第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材74を挿通させ、第3の貫通孔47に第2のピン部材85を挿通させることにより互いに隣接する同一形状の駒部材4同士を連結するように構成されている。
なお、その他の構成は、第1の実施形態と同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態における駒部材4の連結装置15、バンド3及びこれを備える電子機器としての腕時計1の作用について説明する。
駒部材4を連結装置15により連結させる場合には、まず、図21に示すように、連結させたい駒部材本体40を連結先の駒部材本体40に対してほぼ直角に配置して第3の貫通孔47の開口部を露出させた状態で、連結させたい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせる。そして、第1の貫通孔45と第2の貫通孔46とが連続している状態となるように、2つの駒部材本体40の位置を調整する。
この状態で、まず、第1のピン部材74を第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通させる。このとき、第1のピン部材74のピン側貫通孔745が第3の貫通孔47に対応する位置に配置されるよう適宜調整にする。
駒部材4を連結装置15により連結させる場合には、まず、図21に示すように、連結させたい駒部材本体40を連結先の駒部材本体40に対してほぼ直角に配置して第3の貫通孔47の開口部を露出させた状態で、連結させたい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせる。そして、第1の貫通孔45と第2の貫通孔46とが連続している状態となるように、2つの駒部材本体40の位置を調整する。
この状態で、まず、第1のピン部材74を第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通させる。このとき、第1のピン部材74のピン側貫通孔745が第3の貫通孔47に対応する位置に配置されるよう適宜調整にする。
次に、第2のピン部材85をピン軸部851の先端部から第3の貫通孔47に挿入する。ピン軸部841の大径部843の設けられている部分がピン側貫通孔745に突き当たる位置まで第2のピン部材84が挿入されると、ピン側貫通孔745の薄肉部である平面部741bがピン軸部851によって外側に押し拡げられるように撓み変形する。これにより第2のピン部材85の大径部853は、ピン側貫通孔745を貫通し、第2のピン部材85は、大径部853がピン側貫通孔745よりも挿入方向奥側に配置される位置まで第3の貫通孔47に挿通される。これにより、第2のピン部材84は、大径部843がピン側貫通孔745よりも挿入方向奥側に配置された状態で係止(固定)され、抜け落ちが防止される。
さらに、この状態で、連結された駒部材本体40(すなわち、図21において一番上に位置する駒部材本体40)を図21において垂直方向に沿うように90度回動させる。これにより、第3の貫通孔47の係合凸部41側の開口部が隣接する駒部材本体40の係合凹部42内に配置されて外部から視認されなくなるとともに、図20(A)及び図20(B)に示すように、連結装置15による隣接する駒部材4同士の連結が完了する。
このように、駒部材4同士を連結装置15により連結方向に複数連結することによって、バンド3が完成する。
さらに、完成したバンド3の一端側に連結用駒部材5を取り付け、この連結用駒部材を介してバンド3を電子機器の外装ケースである腕時計の腕時計ケースに連結させる。これにより、バンド3を備える腕時計が完成する。
さらに、この状態で、連結された駒部材本体40(すなわち、図21において一番上に位置する駒部材本体40)を図21において垂直方向に沿うように90度回動させる。これにより、第3の貫通孔47の係合凸部41側の開口部が隣接する駒部材本体40の係合凹部42内に配置されて外部から視認されなくなるとともに、図20(A)及び図20(B)に示すように、連結装置15による隣接する駒部材4同士の連結が完了する。
このように、駒部材4同士を連結装置15により連結方向に複数連結することによって、バンド3が完成する。
さらに、完成したバンド3の一端側に連結用駒部材5を取り付け、この連結用駒部材を介してバンド3を電子機器の外装ケースである腕時計の腕時計ケースに連結させる。これにより、バンド3を備える腕時計が完成する。
なお、その他の点については、第1の実施形態等と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、連結したい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせた上で、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材74を挿通させ、第3の貫通孔47に第1のピン部材74を貫通する第2のピン部材85を挿入し、第2のピン部材85を、撓み変形する平面部741bを外側に押し拡げるようにして第3の貫通孔47内に圧入し、固定する。このため、駒部材本体40、第1のピン部材74、第2のピン部材85という3つの部材のみで駒部材4の連結装置15を構成することができるとともに、第2のピン部材84をピン軸部851に大径部853を設けるという簡易な形状とすることができる。これにより、一般ユーザ等が容易に駒部材の着脱を行い、任意の長さにバンド長を調整することができるとともに、部品点数を少なくし、部材の形状を簡易化することで生産性を向上させることができる。
すなわち、本実施形態では、連結したい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせた上で、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材74を挿通させ、第3の貫通孔47に第1のピン部材74を貫通する第2のピン部材85を挿入し、第2のピン部材85を、撓み変形する平面部741bを外側に押し拡げるようにして第3の貫通孔47内に圧入し、固定する。このため、駒部材本体40、第1のピン部材74、第2のピン部材85という3つの部材のみで駒部材4の連結装置15を構成することができるとともに、第2のピン部材84をピン軸部851に大径部853を設けるという簡易な形状とすることができる。これにより、一般ユーザ等が容易に駒部材の着脱を行い、任意の長さにバンド長を調整することができるとともに、部品点数を少なくし、部材の形状を簡易化することで生産性を向上させることができる。
[第6の実施形態]
次に、図22から図24を参照しつつ、本発明に係る連結装置、バンド及びバンドを備える電子機器の第6の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、駒部材本体及び第1のピン部材の形状・構成のみが第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態等と異なる点について説明する。
次に、図22から図24を参照しつつ、本発明に係る連結装置、バンド及びバンドを備える電子機器の第6の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、駒部材本体及び第1のピン部材の形状・構成のみが第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態等と異なる点について説明する。
図22は、本実施形態における連結装置16の一部分解斜視図である。
図22に示すように、本実施形態における連結装置16は、第1の実施形態と同様に、駒部材本体40と、第1のピン部材76と、第2のピン部材81と、筒状部材91とを備えて構成されている。
図22に示すように、本実施形態における連結装置16は、第1の実施形態と同様に、駒部材本体40と、第1のピン部材76と、第2のピン部材81と、筒状部材91とを備えて構成されている。
駒部材本体40は、第1の実施形態と同様に、突出部である係合凸部41、受入部である係合凹部42が形成された連結部43、第1の貫通孔45、第2の貫通孔46を備えている。
本実施形態において、駒部材本体40には、第2のピン部材81が挿入される第3の貫通孔として、いずれか一方の連結部43(図22では左側の連結部43)に、第2の貫通孔46に直交し連結方向X(バンド3の組立状態における駒部材4の連結方向X)に貫通する第3の貫通孔48が形成されている。
本実施形態において、駒部材本体40には、第2のピン部材81が挿入される第3の貫通孔として、いずれか一方の連結部43(図22では左側の連結部43)に、第2の貫通孔46に直交し連結方向X(バンド3の組立状態における駒部材4の連結方向X)に貫通する第3の貫通孔48が形成されている。
図23は、本実施形態における第1のピン部材76の斜視図である。
本実施形態において、第1のピン部材76は、図23等に示すように、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通されている挿通状態において第3の貫通孔48に対応する位置、すなわち、第1のピン部材76の一方側端部近傍(図23等において左側端部近傍)に、連結方向Xに貫通するピン側貫通孔765が形成されている。このピン側貫通孔765の開口部の設けられている面が第1のピン部材76の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部761となっている。また、第1の実施形態と同様に、少なくとも第1のピン部材76の軸の延在方向の一方側の端部には、調整用係止部としての溝部760が設けられている。
本実施形態において、第1のピン部材76は、図23等に示すように、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通されている挿通状態において第3の貫通孔48に対応する位置、すなわち、第1のピン部材76の一方側端部近傍(図23等において左側端部近傍)に、連結方向Xに貫通するピン側貫通孔765が形成されている。このピン側貫通孔765の開口部の設けられている面が第1のピン部材76の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部761となっている。また、第1の実施形態と同様に、少なくとも第1のピン部材76の軸の延在方向の一方側の端部には、調整用係止部としての溝部760が設けられている。
本実施形態において、連結装置16は、駒部材本体40の連結部43に形成されている係合凹部42を隣接する駒部材4の係合凸部41と嵌め合わせた状態で第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材76を挿通させ、第3の貫通孔48に第2のピン部材81及び筒状部材91を挿通させることにより互いに隣接する同一形状の駒部材4同士を連結するように構成されている。
なお、その他の構成は、第1の実施形態と同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態における駒部材4の連結装置16、バンド3及びこれを備える電子機器としての腕時計1の作用について、図24(A)から図24(D)等を参照しつつ説明する。
図24(A)から図24(D)は、本実施形態における連結装置による連結手順を示す斜視図である。
駒部材4を連結装置12により連結させる場合には、まず、図24(A)に示すように、連結させたい駒部材本体40を連結先の駒部材本体40に対してほぼ直角に配置して第3の貫通孔48の開口部を露出させた状態で、連結させたい駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41に嵌め合わせる。そして、第1の貫通孔45と第2の貫通孔46とが連続している状態となるように、2つの駒部材本体40の位置を調整する。
この状態で、まず、第1のピン部材76を第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通させる。このとき、第1のピン部材76のピン側貫通孔765が第3の貫通孔48に対応する位置に配置されるよう適宜調整にする。
図24(A)から図24(D)は、本実施形態における連結装置による連結手順を示す斜視図である。
駒部材4を連結装置12により連結させる場合には、まず、図24(A)に示すように、連結させたい駒部材本体40を連結先の駒部材本体40に対してほぼ直角に配置して第3の貫通孔48の開口部を露出させた状態で、連結させたい駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41に嵌め合わせる。そして、第1の貫通孔45と第2の貫通孔46とが連続している状態となるように、2つの駒部材本体40の位置を調整する。
この状態で、まず、第1のピン部材76を第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通させる。このとき、第1のピン部材76のピン側貫通孔765が第3の貫通孔48に対応する位置に配置されるよう適宜調整にする。
次に、図24(B)に示すように、第2のピン部材81をピン軸部811の先端部から第3の貫通孔48に挿入する。ピン軸部811は、第1のピン部材76のピン側貫通孔765を貫通して第3の貫通孔48内に挿通される。第2のピン部材81は、ピン頭部812が第1のピン部材76の平面部761に突き当てられて止まるまで第3の貫通孔48に挿入される。
さらに、図24(C)に示すように、第2のピン部材81を挿入したのとは反対側から筒状部材91を第3の貫通孔48に挿入する。第2のピン部材81をピン軸部811の先端部(すなわち、挿入端側の端部近傍)は、この筒状部材91内に圧入されることによって固定される。
なお、第1の実施形態と同様に、第2のピン部材81、筒状部材91を第3の貫通孔48に挿入する順序は、ここに示したものに限定されない。
これにより、図24(D)に示すように、第2のピン部材81及び筒状部材91が第3の貫通孔48内に固定されて外部に露出しない状態となる。また、第2のピン部材81が、第1のピン部材76の軸に直交する方向に第1のピン部材76を貫通していることにより、第1のピン部材76が固定された状態となる。
この状態で、連結された駒部材本体40(すなわち、図24(D)等において一番上に位置する駒部材本体40)を図24(D)等において垂直方向に沿うように90度回動させる(図24(D)に示す矢印参照)。これにより、第3の貫通孔48の係合凹部42側の開口部が隣接する駒部材本体40の係合凸部41側の端面と重なって外部から視認されなくなるとともに、連結装置16による隣接する駒部材4同士の連結が完了する。
このように、駒部材4同士を連結装置16により連結方向に複数連結することによって、バンド3が完成する。
さらに、完成したバンド3の一端側に連結用駒部材5を取り付け、この連結用駒部材5を介してバンド3を電子機器の外装ケースである腕時計1の腕時計ケース2に連結させる。これにより、バンド3を備える腕時計1が完成する。
さらに、図24(C)に示すように、第2のピン部材81を挿入したのとは反対側から筒状部材91を第3の貫通孔48に挿入する。第2のピン部材81をピン軸部811の先端部(すなわち、挿入端側の端部近傍)は、この筒状部材91内に圧入されることによって固定される。
なお、第1の実施形態と同様に、第2のピン部材81、筒状部材91を第3の貫通孔48に挿入する順序は、ここに示したものに限定されない。
これにより、図24(D)に示すように、第2のピン部材81及び筒状部材91が第3の貫通孔48内に固定されて外部に露出しない状態となる。また、第2のピン部材81が、第1のピン部材76の軸に直交する方向に第1のピン部材76を貫通していることにより、第1のピン部材76が固定された状態となる。
この状態で、連結された駒部材本体40(すなわち、図24(D)等において一番上に位置する駒部材本体40)を図24(D)等において垂直方向に沿うように90度回動させる(図24(D)に示す矢印参照)。これにより、第3の貫通孔48の係合凹部42側の開口部が隣接する駒部材本体40の係合凸部41側の端面と重なって外部から視認されなくなるとともに、連結装置16による隣接する駒部材4同士の連結が完了する。
このように、駒部材4同士を連結装置16により連結方向に複数連結することによって、バンド3が完成する。
さらに、完成したバンド3の一端側に連結用駒部材5を取り付け、この連結用駒部材5を介してバンド3を電子機器の外装ケースである腕時計1の腕時計ケース2に連結させる。これにより、バンド3を備える腕時計1が完成する。
なお、以上とは逆に、バンド3を構成する駒部材4の一部を取り外す際には、取り外したい駒部材4の駒部材本体40を90度回動させて、連結方向Xに対してほぼ直角になるように配置し、連結部43に形成されている第3の貫通孔48の開口部を露出させる。そして、第3の貫通孔48の係合凸部41側の開口部から筒状部材91を引き抜き、圧入固定の解除された第2のピン部材81を第3の貫通孔48の係合凸部41側の開口部から係合凹部42側の開口部に向かって押し出す。筒状部材91及び第2のピン部材81を第3の貫通孔48内から取り出した後、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通されている第1のピン部材76をいずれかの開口部から押し出す又は引き抜くことにより、第1のピン部材76を取り外す。
これにより、連結装置12による駒部材4の連結が解除され、駒部材4を容易に取り外すことが可能となる。
これにより、連結装置12による駒部材4の連結が解除され、駒部材4を容易に取り外すことが可能となる。
なお、その他の点については、第1の実施形態と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、連結したい駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41に嵌め合わせた上で、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材76を挿通させ、連結部43に形成されている第3の貫通孔48に第1のピン部材76を貫通する第2のピン部材81を挿入し、第2のピン部材81の先端部(挿入端側の端部近傍)を筒状部材91に圧入して固定することにより、互いに隣接する同一形状の駒部材4同士を連結装置16により連結するように構成している。このため、例えばデザイン等の関係上、駒部材4の幅方向Yのほぼ中央部に係合凸部41から係合凹部42まで貫通する第3の貫通孔を設けることができない場合でも、第1のピン部材76やこれを固定する第2のピン部材81が変形したり緩んだりせず、第1のピン部材76の抜け落ちを防止することができる構成とすることができる。
すなわち、本実施形態では、連結したい駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41に嵌め合わせた上で、第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材76を挿通させ、連結部43に形成されている第3の貫通孔48に第1のピン部材76を貫通する第2のピン部材81を挿入し、第2のピン部材81の先端部(挿入端側の端部近傍)を筒状部材91に圧入して固定することにより、互いに隣接する同一形状の駒部材4同士を連結装置16により連結するように構成している。このため、例えばデザイン等の関係上、駒部材4の幅方向Yのほぼ中央部に係合凸部41から係合凹部42まで貫通する第3の貫通孔を設けることができない場合でも、第1のピン部材76やこれを固定する第2のピン部材81が変形したり緩んだりせず、第1のピン部材76の抜け落ちを防止することができる構成とすることができる。
[第7の実施形態]
次に、図25から図27を参照しつつ、本発明に係る連結装置、バンド及びバンドを備える電子機器の第7の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、第1のピン部材の形状のみが第1の実施形態等と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態等と異なる点について説明する。
次に、図25から図27を参照しつつ、本発明に係る連結装置、バンド及びバンドを備える電子機器の第7の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、第1のピン部材の形状のみが第1の実施形態等と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態等と異なる点について説明する。
図25は、本実施形態における連結装置17の一部分解斜視図である。
図25に示すように、本実施形態における連結装置17は、突出部である係合凸部41、受入部である係合凹部42が形成された連結部43、第1の貫通孔45、第2の貫通孔46、第3の貫通孔47を有する駒部材本体40と、第1のピン部材75と、第2のピン部材81と、筒状部材91とを備えて構成されている。
図25に示すように、本実施形態における連結装置17は、突出部である係合凸部41、受入部である係合凹部42が形成された連結部43、第1の貫通孔45、第2の貫通孔46、第3の貫通孔47を有する駒部材本体40と、第1のピン部材75と、第2のピン部材81と、筒状部材91とを備えて構成されている。
図26は、本実施形態における第1のピン部材の要部斜視図である。
また、図27(A)は、本実施形態における第1のピン部材75の平面図であり、図27(B)は、図27(A)におけるB−B線に沿う断面図であり、図27(C)は、図27(A)におけるC−C線に沿う断面図である。
また、図27(A)は、本実施形態における第1のピン部材75の平面図であり、図27(B)は、図27(A)におけるB−B線に沿う断面図であり、図27(C)は、図27(A)におけるC−C線に沿う断面図である。
図26及び図27(A)から図27(C)に示すように、本実施形態において、第1のピン部材75には、軸の延在方向に直交する方向に貫通する2つのピン側貫通孔755,756が互いに直交するように形成されている。この2つのピン側貫通孔755,756は、第1のピン部材75が第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通されている挿通状態において、いずれかが第3の貫通孔47に対応する位置に配置され、連結方向Xに貫通するようになっている。
第1のピン部材75における、それぞれのピン側貫通孔755,756の開口部の設けられている面は、第1のピン部材75の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部751となっている。
また、第1の実施形態と同様に、少なくとも第1のピン部材75の軸の延在方向の一方側の端部には、調整用係止部としての溝部750が設けられている。
第1のピン部材75における、それぞれのピン側貫通孔755,756の開口部の設けられている面は、第1のピン部材75の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部751となっている。
また、第1の実施形態と同様に、少なくとも第1のピン部材75の軸の延在方向の一方側の端部には、調整用係止部としての溝部750が設けられている。
本実施形態における連結装置17は、駒部材本体40の係合凸部41を隣接する駒部材4の係合凹部42に嵌め合わせた状態で第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に第1のピン部材75を挿通させ、第3の貫通孔47に第2のピン部材81及び筒状部材91を挿通させることにより互いに隣接する同一形状の駒部材4同士を連結するように構成されている。
なお、その他の構成は、第1の実施形態と同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態における駒部材4の連結装置17、バンド3及びこれを備える電子機器としての腕時計1の作用について説明する。
駒部材4を連結装置17により連結させる場合には、まず、図25に示すように、連結させたい駒部材本体40を連結先の駒部材本体40に対してほぼ直角に配置して第3の貫通孔47の開口部を露出させた状態で、連結させたい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせる。そして、第1の貫通孔45と第2の貫通孔46とが連続している状態となるように、2つの駒部材本体40の位置を調整する。
この状態で、まず、第1のピン部材75を第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通させる。このとき、第1のピン部材75のいずれかのピン側貫通孔755,756が第3の貫通孔47に対応する位置に配置されるよう適宜調整にする。すなわち、どちらのピン側貫通孔755,756も第3の貫通孔47の位置に合っていない場合には、操作子を溝部750に係止させて第1のピン部材75をその軸を中心として回転させ、いずれかのピン側貫通孔755,756が第3の貫通孔47に対応する位置に配置されるように調整する。
なお、その他の点については、第1の実施形態等と同様であることから、その説明を省略する。
駒部材4を連結装置17により連結させる場合には、まず、図25に示すように、連結させたい駒部材本体40を連結先の駒部材本体40に対してほぼ直角に配置して第3の貫通孔47の開口部を露出させた状態で、連結させたい駒部材4の駒部材本体40の係合凸部41を連結先の駒部材4の駒部材本体40の係合凹部42に嵌め合わせる。そして、第1の貫通孔45と第2の貫通孔46とが連続している状態となるように、2つの駒部材本体40の位置を調整する。
この状態で、まず、第1のピン部材75を第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通させる。このとき、第1のピン部材75のいずれかのピン側貫通孔755,756が第3の貫通孔47に対応する位置に配置されるよう適宜調整にする。すなわち、どちらのピン側貫通孔755,756も第3の貫通孔47の位置に合っていない場合には、操作子を溝部750に係止させて第1のピン部材75をその軸を中心として回転させ、いずれかのピン側貫通孔755,756が第3の貫通孔47に対応する位置に配置されるように調整する。
なお、その他の点については、第1の実施形態等と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態等と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態において、第1のピン部材75には、第1のピン部材75には、軸の延在方向に直交する方向に貫通する2つのピン側貫通孔755,756が互いに直交するように形成されており、第1のピン部材75が第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通されている挿通状態において、ピン側貫通孔755,756のいずれかが第3の貫通孔47に対応する位置に配置され、連結方向Xに貫通するように構成されている。このため、ピン側貫通孔755,756が第3の貫通孔47に対応する位置にない場合でも、第1のピン部材75を最大でも90度回転させれば、いずれかのピン側貫通孔755,756を第3の貫通孔47に対応する位置に配置することができる。これにより、一般ユーザ等が第1のピン部材75の位置合せをする手間を最低限に抑えることができ、簡易迅速に駒部材の着脱を行い、任意の長さにバンド長を調整することができる。
すなわち、本実施形態において、第1のピン部材75には、第1のピン部材75には、軸の延在方向に直交する方向に貫通する2つのピン側貫通孔755,756が互いに直交するように形成されており、第1のピン部材75が第1の貫通孔45及び第2の貫通孔46に挿通されている挿通状態において、ピン側貫通孔755,756のいずれかが第3の貫通孔47に対応する位置に配置され、連結方向Xに貫通するように構成されている。このため、ピン側貫通孔755,756が第3の貫通孔47に対応する位置にない場合でも、第1のピン部材75を最大でも90度回転させれば、いずれかのピン側貫通孔755,756を第3の貫通孔47に対応する位置に配置することができる。これにより、一般ユーザ等が第1のピン部材75の位置合せをする手間を最低限に抑えることができ、簡易迅速に駒部材の着脱を行い、任意の長さにバンド長を調整することができる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、第6の実施形態では、駒部材本体40のいずれか一方の連結部43(図22では左側の連結部43)に第3の貫通孔48が形成されている場合に、第1の実施形態と同様に、第1のピン部材76と第2のピン部材81と筒状部材91とを備え、第2のピン部材81の先端部を筒状部材91に圧入することで第2のピン部材81を固定する例を示したが、駒部材本体40の連結部43に第3の貫通孔48が形成されている場合の第1のピン部材、第2のピン部材の形状や、第2のピン部材を固定するための構成はこれに限定されない。
例えば、図28(A)に示すように、第1のピン部材77は、第2の実施形態等における第1のピン部材72と同様、ピン側貫通孔775の開口部の設けられている面に、第1のピン部材77の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部771aが形成され、第1のピン部材77におけるピン側貫通孔775の上下の面に、第1のピン部材77の軸の延在方向に対してほぼ平行であり薄肉成型されている平面部771bが形成され、平面部771bにおけるピン側貫通孔775に対応する位置に、ピン側貫通孔775の内部に突出する突起部773が設けられている構成でもよい。この場合には、第2のピン部材として、第2の実施形態で示した形状の第2のピン部材82、第3の実施形態で示した形状の第2のピン部材83等を適用する。
また、図28(B)に示すように、第1のピン部材78は、第4の実施形態等における第1のピン部材74と同様、ピン側貫通孔785の開口部の設けられている面に、第1のピン部材78の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部781aが形成され、第1のピン部材78におけるピン側貫通孔785の上下の面に、第1のピン部材78の軸の延在方向に対してほぼ平行であり薄肉成型されている平面部781bが形成されている構成でもよい。この場合には、第2のピン部材として、第4の実施形態で示した形状の第2のピン部材84、第5の実施形態で示した形状の第2のピン部材85等を適用する。
また、図28(C)に示すように、第1のピン部材79は、第7の実施形態における第1のピン部材75と同様、軸の延在方向に直交する方向に貫通する2つのピン側貫通孔795,796が互いに直交するように形成され、それぞれのピン側貫通孔795,796の開口部の設けられているに、第1のピン部材79の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部791が形成されている構成でもよい。この場合には、第2のピン部材として、第1の実施形態、第7の実施形態で示した形状の第2のピン部材81等を適用する。
例えば、図28(A)に示すように、第1のピン部材77は、第2の実施形態等における第1のピン部材72と同様、ピン側貫通孔775の開口部の設けられている面に、第1のピン部材77の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部771aが形成され、第1のピン部材77におけるピン側貫通孔775の上下の面に、第1のピン部材77の軸の延在方向に対してほぼ平行であり薄肉成型されている平面部771bが形成され、平面部771bにおけるピン側貫通孔775に対応する位置に、ピン側貫通孔775の内部に突出する突起部773が設けられている構成でもよい。この場合には、第2のピン部材として、第2の実施形態で示した形状の第2のピン部材82、第3の実施形態で示した形状の第2のピン部材83等を適用する。
また、図28(B)に示すように、第1のピン部材78は、第4の実施形態等における第1のピン部材74と同様、ピン側貫通孔785の開口部の設けられている面に、第1のピン部材78の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部781aが形成され、第1のピン部材78におけるピン側貫通孔785の上下の面に、第1のピン部材78の軸の延在方向に対してほぼ平行であり薄肉成型されている平面部781bが形成されている構成でもよい。この場合には、第2のピン部材として、第4の実施形態で示した形状の第2のピン部材84、第5の実施形態で示した形状の第2のピン部材85等を適用する。
また、図28(C)に示すように、第1のピン部材79は、第7の実施形態における第1のピン部材75と同様、軸の延在方向に直交する方向に貫通する2つのピン側貫通孔795,796が互いに直交するように形成され、それぞれのピン側貫通孔795,796の開口部の設けられているに、第1のピン部材79の軸の延在方向に対してほぼ平行な平面部791が形成されている構成でもよい。この場合には、第2のピン部材として、第1の実施形態、第7の実施形態で示した形状の第2のピン部材81等を適用する。
また、第1の実施形態から第7の実施形態に示した第1のピン部材及び第2のピン部材の形状・構成、第1の実施形態に示した筒状部材91の形状・構成は、上記実施形態で例示したものに限定されず、適宜変更可能である。
例えば、第1のピン部材に設けられている調整用係止部は、上記各実施形態で示したような、マイナス(−)形状の溝部に限定されない。調整用係止部は、ピン側貫通孔の位置を示す指標となるとともに、調整用の操作子を係止可能な形状のものであればよく、例えば図29(A)に示すように、プラス(+)形状の溝部727であってもよい。
また、第1の実施形態から第7の実施形態では、中実の構成の第1のピン部材を示したが、第1のピン部材は、例えば図29(B)や図29(C)に示すように、中空の管状のものであってもよい。この場合には、調整用係止部は、図29(B)に示すように、第1のピン部材74の少なくとも一方側の端部に水平方向に設けられた2箇所の切欠き部748であってもよい。また、調整用係止部は、図29(C)に示すように、第1のピン部材75の少なくとも一方の端部に設けられた水平方向及びこれと直交する方向の4箇所に形成された切欠き部759であってもよい。
なお、調整用係止部の形状はここに例示したものに限定されず、三角形等の多角形状の突出部や溝部、切欠き部等であってもよい。
例えば、第1のピン部材に設けられている調整用係止部は、上記各実施形態で示したような、マイナス(−)形状の溝部に限定されない。調整用係止部は、ピン側貫通孔の位置を示す指標となるとともに、調整用の操作子を係止可能な形状のものであればよく、例えば図29(A)に示すように、プラス(+)形状の溝部727であってもよい。
また、第1の実施形態から第7の実施形態では、中実の構成の第1のピン部材を示したが、第1のピン部材は、例えば図29(B)や図29(C)に示すように、中空の管状のものであってもよい。この場合には、調整用係止部は、図29(B)に示すように、第1のピン部材74の少なくとも一方側の端部に水平方向に設けられた2箇所の切欠き部748であってもよい。また、調整用係止部は、図29(C)に示すように、第1のピン部材75の少なくとも一方の端部に設けられた水平方向及びこれと直交する方向の4箇所に形成された切欠き部759であってもよい。
なお、調整用係止部の形状はここに例示したものに限定されず、三角形等の多角形状の突出部や溝部、切欠き部等であってもよい。
また、上記のように第1のピン部材の形状を適宜変更可能であることは、駒部材本体40のいずれか一方の連結部43(図22では左側の連結部43)に第3の貫通孔48が形成されている場合でも同様である。
例えば、図30(A)に示すように、第1のピン部材に調整用係止部としてプラス(+)形状の溝部767を設けてもよいし、例えば図30(B)や図30(C)に示すように、第1のピン部材を中空の管状に形成してもよい。この場合には、調整用係止部は、図30(B)に示すように、第1のピン部材77の少なくとも一方側の端部に水平方向に設けられた2箇所の切欠き部778であってもよい。また、調整用係止部は、図30(C)に示すように、第1のピン部材78の少なくとも一方の端部に設けられた水平方向及びこれと直交する方向の4箇所に形成された切欠き部789であってもよい。
例えば、図30(A)に示すように、第1のピン部材に調整用係止部としてプラス(+)形状の溝部767を設けてもよいし、例えば図30(B)や図30(C)に示すように、第1のピン部材を中空の管状に形成してもよい。この場合には、調整用係止部は、図30(B)に示すように、第1のピン部材77の少なくとも一方側の端部に水平方向に設けられた2箇所の切欠き部778であってもよい。また、調整用係止部は、図30(C)に示すように、第1のピン部材78の少なくとも一方の端部に設けられた水平方向及びこれと直交する方向の4箇所に形成された切欠き部789であってもよい。
また、駒部材本体40、第1のピン部材、第2のピン部材、筒状部材91の組合せは、上記実施形態に限定されない。例えば、第2の実施形態から第5の実施形態において、さらに筒状部材91を設けて、第2のピン部材の先端部を筒状部材91に圧入することにより、より確実に固定する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、バンド3を外装ケースである腕時計ケース2に取り付ける部分には連結装置を構成する駒部材4とは異なる連結用駒部材5を用いている場合を例示したが、バンド3を腕時計ケース2等の外装ケースに取り付ける部分も連結装置を構成するのと同じ駒部材4で構成されていてもよい。このように構成することにより、同じ形状の駒部材4だけでバンド3を形成することができ、生産性を向上させることができる。
また、第1の実施形態から第6の実施形態では、第1のピン部材に1つのピン側貫通孔が設けられている例を示し、第7の実施形態では、第1のピン部材75に2つのピン側貫通孔755,756が設けられている例を示したが、第1のピン部材に設けられるピン側貫通孔の数は1又は2個に限定されず、第1のピン部材の強度を保つことができる範囲内で適宜設けることができる。
ピン側貫通孔を多く設けた場合には、その分、ピン側貫通孔の位置と第3の貫通孔の位置を合わせる際に第1のピン部材を回転させる量を少なくすることができる。
ピン側貫通孔を多く設けた場合には、その分、ピン側貫通孔の位置と第3の貫通孔の位置を合わせる際に第1のピン部材を回転させる量を少なくすることができる。
また、駒部材本体40、第1のピン部材及び第2のピン部材を形成する材料は、ステンレス等の金属材料に限定されない。例えば炭素繊維を混入した樹脂等であってもよい。また、駒部材本体40、第1のピン部材及び第2のピン部材を形成する材料は、同じでなくてもよい。例えば、第1のピン部材及び第2のピン部材を、ステンレスやチタニウム等の金属材料で形成し、駒部材本体40を樹脂等によって形成してもよい。
また、本実施形態では、バンド3が取り付けられる電子機器が腕時計1である場合を例として説明したが、電子機器は複数の駒部材4を連結してなるバンド3を備えるものであればよく、腕時計1に限定されない。例えば、電子機器は、歩数計、高度等の表示装置、携帯型のプレーヤ等であってもよい。
また、本実施形態では、バンド3が電子機器である腕時計1に取り付けられる場合を例として説明したが、バンド3は、駒部材4を連結装置で連結する構成を採るものであれば広く適用することができる。例えば、ブレスレットのように、バンドが単体で用いられるものや、装飾部材に取り付けて使用するバンドであっても、本発明を適用可能である。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
互いに隣接する同一形状の駒部材同士を連結する連結方向の一方側に突出する突出部、前記連結方向の他方側に前記突出部を受け入れる受入部、前記突出部に形成され前記連結方向に直交する幅方向に貫通する第1の貫通孔、前記駒部材の突出部と前記受入部とが互いに係合された際に前記第1の貫通孔に対応する部分に形成され前記幅方向に貫通する第2の貫通孔、および、前記第1の貫通孔又は前記第2の貫通孔に直交し前記連結方向に貫通する第3の貫通孔がそれぞれ形成されている駒部材本体と、
前記突出部と前記受入部とを係合した状態のもとで、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔との双方に挿通された第1のピン部材と、
前記第1のピン部材が前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔との双方に挿通されている挿通状態において、前記第1のピン部材の中途部の位置に形成され前記連結方向に貫通するピン側貫通孔と前記第3の貫通孔との双方に挿通された第2のピン部材と、
を備えていることを特徴とする連結装置。
<請求項2>
前記第1のピン部材は、少なくとも一方側の端部に調整用係止部を有し、
前記第1のピン部材は、この調整用係止部に外部の操作子を係止させて操作することにより前記第1のピン部材の軸を中心として回転可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の連結装置。
<請求項3>
前記第3の貫通孔内に配置される筒状部材をさらに備え、
隣接する前記駒部材同士が連結されている連結状態において、前記第3の貫通孔に挿通された前記第2のピン部材の先端部が、前記筒状部材内に圧入されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の連結装置。
<請求項4>
前記第1のピン部材は、前記ピン側貫通孔の周壁の全部又は一部を薄肉成型されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の連結装置。
<請求項5>
前記第1のピン部材は、前記ピン側貫通孔の内部に突出する突起部を備え、
隣接する前記駒部材同士が連結されている連結状態において、前記第3の貫通孔に挿通された前記第2のピン部材は、前記突起部を乗り越えて前記ピン側貫通孔内に圧入されていることを特徴とする請求項4に記載の連結装置。
<請求項6>
前記第2のピン部材は、前記ピン側貫通孔の内部に挿通される軸部分にその周方向に沿って形成された溝部を備え、
隣接する前記駒部材同士が連結されている連結状態において、前記第1のピン部材の前記突起部と前記第2のピン部材の前記溝部とが係合していることを特徴とする請求項5に記載の連結装置。
<請求項7>
前記第2のピン部材は、前記ピン側貫通孔の内部に挿通される軸部分の一部に大径部を備え、
隣接する前記駒部材同士が連結されている連結状態において、前記第2のピン部材は、前記大径部が前記第1のピン部材の前記ピン側貫通孔よりも挿入方向奥側に配置される位置まで前記第3の貫通孔に挿通されていることを特徴とする請求項4に記載の連結装置。
<請求項8>
前記第2のピン部材は、前記ピン側貫通孔の内部に挿通される軸部分に、挿入方向に延在するスリットを有していることを特徴とする請求項7に記載の連結装置。
<請求項9>
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の連結装置を少なくとも一つ備えていることを特徴とするバンド。
<請求項10>
請求項9に記載のバンドと、
このバンドが取り付けられた外装ケースと、
を備えていることを特徴とする電子機器。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
互いに隣接する同一形状の駒部材同士を連結する連結方向の一方側に突出する突出部、前記連結方向の他方側に前記突出部を受け入れる受入部、前記突出部に形成され前記連結方向に直交する幅方向に貫通する第1の貫通孔、前記駒部材の突出部と前記受入部とが互いに係合された際に前記第1の貫通孔に対応する部分に形成され前記幅方向に貫通する第2の貫通孔、および、前記第1の貫通孔又は前記第2の貫通孔に直交し前記連結方向に貫通する第3の貫通孔がそれぞれ形成されている駒部材本体と、
前記突出部と前記受入部とを係合した状態のもとで、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔との双方に挿通された第1のピン部材と、
前記第1のピン部材が前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔との双方に挿通されている挿通状態において、前記第1のピン部材の中途部の位置に形成され前記連結方向に貫通するピン側貫通孔と前記第3の貫通孔との双方に挿通された第2のピン部材と、
を備えていることを特徴とする連結装置。
<請求項2>
前記第1のピン部材は、少なくとも一方側の端部に調整用係止部を有し、
前記第1のピン部材は、この調整用係止部に外部の操作子を係止させて操作することにより前記第1のピン部材の軸を中心として回転可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の連結装置。
<請求項3>
前記第3の貫通孔内に配置される筒状部材をさらに備え、
隣接する前記駒部材同士が連結されている連結状態において、前記第3の貫通孔に挿通された前記第2のピン部材の先端部が、前記筒状部材内に圧入されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の連結装置。
<請求項4>
前記第1のピン部材は、前記ピン側貫通孔の周壁の全部又は一部を薄肉成型されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の連結装置。
<請求項5>
前記第1のピン部材は、前記ピン側貫通孔の内部に突出する突起部を備え、
隣接する前記駒部材同士が連結されている連結状態において、前記第3の貫通孔に挿通された前記第2のピン部材は、前記突起部を乗り越えて前記ピン側貫通孔内に圧入されていることを特徴とする請求項4に記載の連結装置。
<請求項6>
前記第2のピン部材は、前記ピン側貫通孔の内部に挿通される軸部分にその周方向に沿って形成された溝部を備え、
隣接する前記駒部材同士が連結されている連結状態において、前記第1のピン部材の前記突起部と前記第2のピン部材の前記溝部とが係合していることを特徴とする請求項5に記載の連結装置。
<請求項7>
前記第2のピン部材は、前記ピン側貫通孔の内部に挿通される軸部分の一部に大径部を備え、
隣接する前記駒部材同士が連結されている連結状態において、前記第2のピン部材は、前記大径部が前記第1のピン部材の前記ピン側貫通孔よりも挿入方向奥側に配置される位置まで前記第3の貫通孔に挿通されていることを特徴とする請求項4に記載の連結装置。
<請求項8>
前記第2のピン部材は、前記ピン側貫通孔の内部に挿通される軸部分に、挿入方向に延在するスリットを有していることを特徴とする請求項7に記載の連結装置。
<請求項9>
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の連結装置を少なくとも一つ備えていることを特徴とするバンド。
<請求項10>
請求項9に記載のバンドと、
このバンドが取り付けられた外装ケースと、
を備えていることを特徴とする電子機器。
1 腕時計
2 腕時計ケース
3 バンド
4 駒部材
11 連結装置
40 駒部材本体
41 係合凸部
42 係合凹部
43 連結部
45 第1の貫通孔
46 第2の貫通孔
47 第3の貫通孔
71 第1のピン部材
81 第2のピン部材
91 筒状部材
710 溝部
711 平面部
715 ピン側貫通孔
X 連結方向
Y 幅方向
2 腕時計ケース
3 バンド
4 駒部材
11 連結装置
40 駒部材本体
41 係合凸部
42 係合凹部
43 連結部
45 第1の貫通孔
46 第2の貫通孔
47 第3の貫通孔
71 第1のピン部材
81 第2のピン部材
91 筒状部材
710 溝部
711 平面部
715 ピン側貫通孔
X 連結方向
Y 幅方向
Claims (10)
- 互いに隣接する同一形状の駒部材同士を連結する連結方向の一方側に突出する突出部、前記連結方向の他方側に前記突出部を受け入れる受入部、前記突出部に形成され前記連結方向に直交する幅方向に貫通する第1の貫通孔、前記駒部材の突出部と前記受入部とが互いに係合された際に前記第1の貫通孔に対応する部分に形成され前記幅方向に貫通する第2の貫通孔、および、前記第1の貫通孔又は前記第2の貫通孔に直交し前記連結方向に貫通する第3の貫通孔がそれぞれ形成されている駒部材本体と、
前記突出部と前記受入部とを係合した状態のもとで、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔との双方に挿通された第1のピン部材と、
前記第1のピン部材が前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔との双方に挿通されている挿通状態において、前記第1のピン部材の中途部の位置に形成され前記連結方向に貫通するピン側貫通孔と前記第3の貫通孔との双方に挿通された第2のピン部材と、
を備えていることを特徴とする連結装置。 - 前記第1のピン部材は、少なくとも一方側の端部に調整用係止部を有し、
前記第1のピン部材は、この調整用係止部に外部の操作子を係止させて操作することにより前記第1のピン部材の軸を中心として回転可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の連結装置。 - 前記第3の貫通孔内に配置される筒状部材をさらに備え、
隣接する前記駒部材同士が連結されている連結状態において、前記第3の貫通孔に挿通された前記第2のピン部材の先端部が、前記筒状部材内に圧入されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の連結装置。 - 前記第1のピン部材は、前記ピン側貫通孔の周壁の全部又は一部を薄肉成型されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の連結装置。
- 前記第1のピン部材は、前記ピン側貫通孔の内部に突出する突起部を備え、
隣接する前記駒部材同士が連結されている連結状態において、前記第3の貫通孔に挿通された前記第2のピン部材は、前記突起部を乗り越えて前記ピン側貫通孔内に圧入されていることを特徴とする請求項4に記載の連結装置。 - 前記第2のピン部材は、前記ピン側貫通孔の内部に挿通される軸部分にその周方向に沿って形成された溝部を備え、
隣接する前記駒部材同士が連結されている連結状態において、前記第1のピン部材の前記突起部と前記第2のピン部材の前記溝部とが係合していることを特徴とする請求項5に記載の連結装置。 - 前記第2のピン部材は、前記ピン側貫通孔の内部に挿通される軸部分の一部に大径部を備え、
隣接する前記駒部材同士が連結されている連結状態において、前記第2のピン部材は、前記大径部が前記第1のピン部材の前記ピン側貫通孔よりも挿入方向奥側に配置される位置まで前記第3の貫通孔に挿通されていることを特徴とする請求項4に記載の連結装置。 - 前記第2のピン部材は、前記ピン側貫通孔の内部に挿通される軸部分に、挿入方向に延在するスリットを有していることを特徴とする請求項7に記載の連結装置。
- 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の連結装置を少なくとも一つ備えていることを特徴とするバンド。
- 請求項9に記載のバンドと、
このバンドが取り付けられた外装ケースと、
を備えていることを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012031433A JP2013165867A (ja) | 2012-02-16 | 2012-02-16 | 連結装置、バンド及びバンドを備える電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012031433A JP2013165867A (ja) | 2012-02-16 | 2012-02-16 | 連結装置、バンド及びバンドを備える電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013165867A true JP2013165867A (ja) | 2013-08-29 |
Family
ID=49176832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012031433A Pending JP2013165867A (ja) | 2012-02-16 | 2012-02-16 | 連結装置、バンド及びバンドを備える電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013165867A (ja) |
-
2012
- 2012-02-16 JP JP2012031433A patent/JP2013165867A/ja active Pending
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