JP2009039541A - 駒連結構造のバンド - Google Patents
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Abstract
【課題】駒をセラミックあるいは超硬金属から形成し、外観に優れ、加工が容易で組付けが確実な駒連結構造のバンドを提供する。
【解決手段】複数の外駒2と内駒1とを互い違いに配置し、隣接する外駒2と内駒1とをそれぞれ連結軸3にて連結する駒連結構造のバンドであって、外駒2を、断面略C状の管体4を2本収納した有底の内キャップ体5と、該内キャップ体5の開口側を覆い、管体4に対応させて2つの通孔6aを有し、かつ前記内キャップ体5の一部に係止する係止体6と、内キャップ体5に係止体6を係止したユニット体の状態で該ユニット体を内部に収納して固定する外キャップ体7とから構成する。そして内駒1の両側に、それぞれ外駒2を配し、内駒1の貫通孔1aに連結軸3を遊嵌し、該連結軸3の両端部をそれぞれ外駒2の内キャップ体5における通孔5bを通して管体4に嵌着させる。
【選択図】図1
【解決手段】複数の外駒2と内駒1とを互い違いに配置し、隣接する外駒2と内駒1とをそれぞれ連結軸3にて連結する駒連結構造のバンドであって、外駒2を、断面略C状の管体4を2本収納した有底の内キャップ体5と、該内キャップ体5の開口側を覆い、管体4に対応させて2つの通孔6aを有し、かつ前記内キャップ体5の一部に係止する係止体6と、内キャップ体5に係止体6を係止したユニット体の状態で該ユニット体を内部に収納して固定する外キャップ体7とから構成する。そして内駒1の両側に、それぞれ外駒2を配し、内駒1の貫通孔1aに連結軸3を遊嵌し、該連結軸3の両端部をそれぞれ外駒2の内キャップ体5における通孔5bを通して管体4に嵌着させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、時計バンドや装飾品用のバンドに適用され、複数の外駒と内駒とが互い違いに配置され、隣接する前記外駒と前記内駒とがそれぞれ連結軸にて連結されて構成される駒連結構造のバンドに係り、特に駒材料としてセラミックあるいは超硬金属を使用できるバンド構造に関する。
従来、前記のような駒連結構造のバンドにおいて、一般的な金属材料あるいはプラスチック材料からなる駒構造のものでは、複数の駒同士の連結は、駒に形成した貫通孔に連結軸,バネ棒,ネジ棒などを嵌入、あるいは螺合することにより行っていた(特許文献1〜3参照)。
また、バンドの外観が良くて高級感を出すため、外駒に有底孔を形成し、内駒に設けた連結軸の端部を前記有底孔に嵌合させて、貫通孔の端面が外駒の外側に露出しないようにしたり、連結軸の露出端面と外駒外側面との境目が分らないようにするため、露出端面と外側面とを一体的に削ったりする加工を施すこともあった。
一般的な硬度の金属材あるいはプラスチック材を駒材料に使用するものでは、多種多様の形状,構造のものが比較的容易に製作することができるため、前記のような各種加工あるいは組付けを容易に行うことができる。
近年、セラミックあるいは超硬金属を、高級時計用のバンドあるいは装飾品のバンドとして使用する要望が大きくなってきている。
実開平5−74309号公報 実開平6−3112号公報 実開平6−3113号公報 特開平10−290702号公報 特開2001−197911号公報
セラミックあるいは超硬金属の装身具への利用、特に、高級品とされる時計などの技術分野にて、バンドにセラミックあるいは超硬金属を用いることは、これらセラミックや超硬金属が有する独特の質感、あるいは錆びにくく、劣化しにくい特性が、高級品としての要求に合致したものとなる。
ところが、セラミックあるいは超硬金属をバンドの駒の材料として用いることの技術的課題の一つに、その加工性の問題がある。すなわち、セラミックあるいは超硬金属は細かな加工がしにくいということである。外形成型されたセラミックあるいは超硬金属に対して、クラックなどを生ぜずに小さな孔やエッジの付いた溝などを加工することは容易ではない。
時計バンドの駒は、一般装身具の中でも個々のパーツが小さく、小さくなればなる程、保持部分の加工が難しい。
そこで、特許文献4,5に記載されているように、セラミックあるいは超硬金属からなるバンド用の駒に対しては、簡単な加工および連結構造にてバンドを構成することができるように、各種の工夫が従来から実施されてきている。しかしながら、未だ、外観上の問題、駒の連結構造の信頼性など充分課題が解決されているとはいえない。
そこで本発明は、駒をセラミックあるいは超硬金属から形成しても、外観に優れ、加工が容易で組付けが確実な駒連結構造のバンドを提供することを目的とする。
前記目的に鑑み、本発明の駒連結構造のバンドは、複数の外駒と内駒とが互い違いに配置され、隣接する前記外駒と前記内駒とがそれぞれ連結軸にて連結されて構成される駒連結構造のバンドであって、前記外駒を、内部に断面略C状の管体を2本収納した有底の内キャップ体と、該内キャップ体の開口側を覆い、前記管体に対応させて2つの通孔を有し、かつ前記内キャップ体の一部に係止する係止体と、前記内キャップ体に前記係止体を係止したユニット体の状態で、該ユニット体を内部に収納して固定する外キャップ体とから構成し、前記内駒を、2つの貫通孔を有するブロック体から構成し、前記内駒の両側に、それぞれ前記外駒を配し、前記内駒の貫通孔に前記連結軸を遊嵌し、該連結軸の両端部をそれぞれ前記外駒における前記内キャップ体の前記通孔を通して前記管体に嵌着させたことを特徴とする。
また、前記外キャップ体の外側には前記連結軸の端部あるいは端面を露出させないことを特徴とする。
また、少なくとも前記外キャップ体あるいは前記内駒の一方をセラミックあるいは超硬金属により形成したことを特徴とする。
また、前記係止体がプラスチック材であることを特徴とする。
また、前記係止体を前記内駒側に配したことを特徴とする。
本発明によれば、外駒の外キャップ体または内駒、あるいは両方を、セラミック,超硬金属あるいはゴールドなどの外観的に無垢感のあるブロック状のものにしても、外駒を断面略C状の管体,内キャップ体,係止体、および外キャップ体からなるユニット体とすることにより、内駒には貫通孔を形成するのみで、連結軸によって内駒と外駒とを簡単に連結することができる。
また、外駒の係止体を内駒側に配した場合、係止体の一部が内駒間の隙間から見える場合が考えられるが、この場合、係止体がプラスチック製であれば、駒の外形色に合せたものに容易にすることができ、外観の低下,劣化を防ぐことができる。
このようなセラミックあるいは超硬金属が駒となる駒連結構造のバンドは、特に、ユーザの腕などに直接的に触れる時計バンド,装身具に実施して効果が顕著である。
以下に、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の好適な実施の形態である駒連結構造のバンドを構成する主要部材を示す分解斜視図である。
図1は本発明の好適な実施の形態である駒連結構造のバンドを構成する主要部材を示す分解斜視図である。
図1において、1は、セラミックあるいは超硬金属のブロック状のものからなり、一対の貫通孔1aが形成された複数(ここでは2つを示している)の内駒、2は組立て前の外駒、3は本例ではステンレスなどの金属製の連結軸である。
また、内駒1の両側に配される外駒2は、断面略C状をなし、一部に切欠き部を有する一対の管体4と、ステンレスなどの金属製からなる有底の内キャップ体5と、該内キャップ体5の開口側を覆い、一対の管体4に対応させて2つの通孔6aを有し、かつ内キャップ体5の凹部5aに一対の爪部6bが係止するプラスチック製の係止体6と、外キャップ体7とからなり、後述するように、内キャップ体5に係止体6を係止することでユニット体とし、該ユニット体を外キャップ体7内部に収納して外駒2としている。
次に、各部材の組付け、およびその工程にてについて説明する。
図2は前記内キャップ体と前記管体との組付けを説明するための斜視図であり、左図が組付け前、右図が組付け後を示す図であって、内キャップ体5に形成されている一対の有底孔5bの開口に、それぞれ管体4を挿入して組付体Aとする。
図3は前記組付体Aと係止体との組付けを説明するための斜視図であり、左図が組付け前、右図が組付け後を示す図であって、係止体6自体の弾性を利用して爪部6bを撓めて、爪体6bを組付体Aにおける内キャップ体5の凹部5aに嵌めることによって組付体Bとする。
図4は前記組付体Bと前記外キャップ体との組付けを説明するための斜視図であり、左図が組付け前、右図が組付け後を示す図であって、外キャップ体7の有底収納部7aに組付体Bを収納し、組付体Bの内キャップ体5と有底収納部7aとを適宜接合させることにより固定して組付体C(外駒2)とする。
図5は前記組付体C(外駒2)と前記連結軸との組付けを説明するための斜視図であり、左図が組付け前、右図が組付け後を示す図であって、連結軸3の一端部の小径部3aを組付体Cの係止体6の通孔6aに挿入すると、小径部3aは内部に設置されている断面略C状の管体4に嵌合し、容易には抜けない(組付体Dとする)。
図6〜図8は他方の外駒2を構成する管体4と内キャップ体5と係止体6と外キャップ体7の組付け工程を説明するための斜視図であって、図6〜図8に示す工程は図2〜図4にて説明した一方の外駒2に関する組付工程と同様であって、ここでは図2〜図4にて説明した部材と同一部材には同一符号を付すことで、組付けの説明は省略する。前記組付体A,B,Cを順次組み付けることによって、他方の外駒2とする。
図9〜図11は上述したようにして完成した一方の外駒2からなる組付体Dと、一対の内駒1と、他方の外駒2とによる最終組立ての説明図であって、図9に示すように、一対の内駒1の両側に、一方の外駒2からなる組付体Dと他方の外駒2とをセットする。図では、2つの内駒1と両側の2つの外駒2のみを示しているが、実際のバンドとしては、所定のバンド長さに必要な駒数の内駒1と外駒2とをセットすることになる。
そして、図10に示すように、一方の外駒2からなる組付体Dにおける連結軸3を内駒1の貫通孔1aに遊嵌し、連結軸3の他端部の小径部3aを内駒1から延出させる。
その後、図11に示すように、連結軸3の他端部の小径部3aを、他方の外駒(前記組付体C)の係止体6の通孔6aに挿入する。すると、小径部3aは内部に設置されている断面略C状の管体4に嵌合し、容易には抜けない状態となる。
これにより、バンドにおける1つの駒連結が完成する。既述したが、実際のバンドとしては、バンド長さに必要な駒数の内駒1と外駒2のセットにおいて、同じ連結作業が行われる。
図12に連結完了後の内駒1と外駒2の平面図を示す。
なお、前記各部材における要素部材における数あるいは形状などは、前記実施の形態の構成に限定されない。
また、本バンドの使用用途についても、時計バンドなどにおけるバンドは無論のこと、各種宝飾品,装身具の駒部品として用いることもできる。
上述したように、本実施の形態によれば、セラミックあるいは超硬金属からなる駒を、容易かつ確実に連結することができ、セラミックあるいは超硬金属を部品として使用したバンドとして、コスト的に有利で、かつ装飾性に優れたものとなる。
本発明は、装身具などのバンド類において、連結する部材をセラミックあるいは超硬金属にて構成するものに有効であり、さらには身体に着ける各種のバンドに適用され、また多様な意匠展開を図ることも可能である。
1 内駒
1a 貫通孔
2 外駒
3 連結軸
4 断面略C状の管体
5 内キャップ体
5a 凹部
6 係止体
6a 通孔
6b 爪部
7 外キャップ体
1a 貫通孔
2 外駒
3 連結軸
4 断面略C状の管体
5 内キャップ体
5a 凹部
6 係止体
6a 通孔
6b 爪部
7 外キャップ体
Claims (5)
- 複数の外駒と内駒とが互い違いに配置され、隣接する前記外駒と前記内駒とがそれぞれ連結軸にて連結されて構成される駒連結構造のバンドであって、
前記外駒を、内部に断面略C状の管体を2本収納した有底の内キャップ体と、該内キャップ体の開口側を覆い、前記管体に対応させて2つの通孔を有し、かつ前記内キャップ体の一部に係止する係止体と、前記内キャップ体に前記係止体を係止したユニット体の状態で、該ユニット体を内部に収納して固定する外キャップ体とから構成し、
前記内駒を、2つの貫通孔を有するブロック体から構成し、
前記内駒の両側に、それぞれ前記外駒を配し、前記内駒の貫通孔に前記連結軸を遊嵌し、該連結軸の両端部をそれぞれ前記外駒における前記内キャップ体の前記通孔を通して前記管体に嵌着させたことを特徴とする駒連結構造のバンド。 - 前記外キャップ体の外側には前記連結軸の端部あるいは端面を露出させないことを特徴とする請求項1記載の駒連結構造のバンド。
- 少なくとも前記外キャップ体あるいは前記内駒の一方をセラミックあるいは超硬金属により形成したことを特徴とする請求項1または2記載の駒連結構造のバンド。
- 前記係止体がプラスチック材であることを特徴とする請求項1記載の駒連結構造のバンド。
- 前記係止体を前記内駒側に配したことを特徴とする請求項1または4記載の駒連結構造のバンド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008206345A JP2009039541A (ja) | 2008-07-11 | 2008-07-11 | 駒連結構造のバンド |
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JP2008206345A Pending JP2009039541A (ja) | 2008-07-11 | 2008-07-11 | 駒連結構造のバンド |
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JP2014069059A (ja) * | 2012-10-01 | 2014-04-21 | Four Creators:Kk | 駒連結構造のバンド |
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2008
- 2008-07-11 JP JP2008206345A patent/JP2009039541A/ja active Pending
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CN102626266A (zh) * | 2011-02-03 | 2012-08-08 | 蒙特雷斯拉多股份有限公司 | 具有陶瓷链节的表链 |
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