JP2013164511A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パルス幅変調によりレーザを微小発光させると不要輻射が発生する。
【解決手段】 複数の発光部の夫々は、パルス幅変調された複数の駆動信号の微小パルスにより発光することで微小発光を行い、複数の発光部の夫々が共に微小発光を行う期間において、複数の発光部が前記微小パルスによって夫々発光する発光タイミングが異なる。
【選択図】 図14

Description

本発明は、複写機やプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式による画像形成装置は、帯電された感光体にレーザビームによって画像部分を露光することによって静電潜像を形成し、静電潜像をトナーによって現像することで、トナー像を感光体上に形成し、このトナー像を最終的に記録材上へ転写し、定着させる。
ここで、感光体をDC帯電方式で帯電する場合、感光体の膜厚や温湿度環境によって感光体への放電開始電圧Vthが変動するために、帯電電圧が常に一定であると、帯電後の感光体の電位VDにばらつきが発生することがある。
これに対し、特許文献1には露光工程において、感光体の画像領域(トナーを付着させる領域)にレーザ光を照射するだけではなく、非画像領域(トナーを付着させない部分)にレーザを微小発光させてレーザ光を弱照射することが提案されている。なお、非画像領域とは、感光体表面上の記録材にトナー像を転写可能な領域としての画像形成領域のうち、画像領域でない領域、つまり画像が存在しない(トナーが付着しない)領域のことである。
特開平8−171260公報
ここで、特許文献1では、非画像領域へのレーザ光の弱照射を行う為にレーザダイオードに常にバイアス電流を流しており、このバイアス電流によってレーザダイオードを微小発光させている。また、画像領域では、通常の画像露光の為の電流をバイアス電流に加えたものを流すことによりレーザダイオードを発光させている。
しかし、この方法では、レーザの微小発光用のバイアス電流を流す為にレーザ駆動回路にバイアス回路を付加する必要があるため、その分コストアップになってしまう。
そこで、レーザダイオードへ印加する電流の大きさを変えず、パルス幅変調(PWM)により、微小パルス幅の電流を印加することによりレーザダイオードを微小発光させることによって非画像領域への弱照射を行うことが考えられる。
しかし、このような微小パルスによる駆動でレーザを微小発光される方法は、細いパルスが繰り返し生成されるために著しく大きな不要輻射電波(放射ノイズ)が発生する問題がある。
そこで本発明は、上記課題を鑑みて、不要輻射の発生を抑えつつ微小パルスによる発光を用いて微小発光を行うことを目的とする。
そこで本発明は、画像データに基づく複数の駆動信号によりそれぞれ駆動される複数の発光部を備え、前記複数の発光部から発光される光により帯電された感光体に潜像を形成する光照射手段を有し、前記複数の発光部は、帯電後の感光体表面のトナーを付着させる領域に対してトナーを付着させる為の通常発光を行い、前記帯電後の感光体表面のトナーを付着させない領域に対して微小発光を行う画像形成装置であって、前記複数の発光部の夫々は、パルス幅変調された前記複数の駆動信号の微小パルスにより発光することで前記微小発光を行い、前記複数の発光部の夫々が共に前記微小発光を行う期間において、前記複数の発光部が前記微小パルスによって夫々発光する発光タイミングが異なることを特徴とする。
本発明によれば、不要輻射の発生を抑えつつ微小パルスによる発光を用いて微小発光を行うことができる。
プリンタの概略構成を示す断面図。 画像形成時における感光体の電位の推移を示すグラフ。 レーザ点灯データの一例を示す図。 暗部微小露光のパルス幅決定シーケンスを示すフローチャート。 暗部微小露光のパルス幅決定シーケンスにおける感光体の電位の推移を示すグラフ。 (a)各レーザの暗部微小パルスの駆動電流の波形とその合計電流の波形のグラフ。(b)各電流波形をフーリエ変換したグラフ。 暗部微小パルスデューティが6%・10%・14%の3条件でレーザA・レーザBを同位相の暗部微小パルスで駆動する場合の合成電流波形をフーリエ変換したグラフ。 (a)1次基本波を相殺する方法を示す図。(b)2次高調波を相殺する方法を示す図。 各レーザの暗部微小パルスの駆動電流の波形とその合計電流の波形のグラフ。 位相差0度の合成電流と、位相差30度の合成電流をフーリエ変換したグラフ。 (a)暗部微小パルスデューティが6%の場合における合成電流波形をフーリエ変換したグラフ。(b)暗部微小パルスデューティが14%の場合における合成電流波形をフーリエ変換したグラフ。 パルス幅6%・10%・14%の暗部微小パルスにおいて、相殺効果が見込める位相差の範囲を示す図。 画像処理部の構成を示すブロック図。 画像処理部の主要な内部信号を示す図。 暗部微小パルス付加回路Aの内部構造を示すブロック図。 3ビームレーザの高調波電流の相殺方法を示す図。 露光スキャナの構成を示す概略図。 レーザ駆動回路の構成を示すブロック図。
以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具現化した一例を示すものであり、本発明の構成を限定するものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置として、画像クロック周波数20MHzのモノクロ2ビームレーザビームプリンタを例に、不要輻射を低減する実施形態を次の順序で説明する。
1.画像領域の画像ブランク部を微小パルスで露光(暗部微小露光)するプリンタ101についての説明。2.暗部微小露光と感光体電位についての説明。3.暗部微小露光の露光データについての説明。4.暗部微小露光のパルスデューティの設定方法についての説明。5.暗部微小露光のパルス幅と不要輻射の関係の説明。6.不要輻射の低減方法についての説明。7.不要輻射を低減する具体的構成についての説明。
<プリンタ101>
まず、本実施例のプリンタ101について図面を参照しながら説明する。
図1はプリンタ101の概略構成を示す断面図である。
図1において、106は光を照射されると絶縁性から導電性に変化する感光体、109は感光体106を帯電する帯電ローラ、112は感光体106を2本のレーザビームで露光する露光スキャナ、104は現像スリーブ、103はトナー容器、105は転写ローラ、108はクリーニングブレード、107は廃トナー容器、110は定着器、118はコントローラである。コントローラ118にプリンタ101の制御を行う制御部119が配設されている。
次に、プリンタ101の画像形成動作について説明する。プリンタ101に接続されたコンピュータ(不図示)からプリント命令および、ページ記述言語で記述された画像データがプリンタ101に送信される。コントローラ118内の画像処理部120が画像データを受信し、露光スキャナ112内のレーザを駆動するためのレーザ点灯データに変換する。
他方、感光体106は矢印の方向に回転し、DC帯電方式の帯電ローラ109によっておおよそ電位VD1に帯電される。前述した露光スキャナ112より出射されたレーザ光で回転する感光体106の表面を露光する。このとき、レーザ点灯データに基づいてレーザ光量を変化させることにより、感光体106上に静電潜像が形成される。
トナー容器103にはトナーが充填されており、現像スリーブ104の回転に伴い、適量のトナーが適度に帯電された後、感光体106上に供給される。現像バイアスによって現像スリーブ104上のトナーは感光体106の静電潜像に付着することによって、潜像がトナー像へと現像されて可視化できるようになる。
前述したトナー像の形成にタイミングを合わせて、給紙カセット117に積載された記録紙が1枚ずつ給紙され、トナーと逆極性の正極バイアスを転写ローラ105に印加することによって、感光体106上のトナー像は記録紙上に転写される。
転写されずに感光体106上に残った転写残トナーはクリーニングブレード108によって感光体106表面から掻き落とされて廃トナー容器107に収納される。そして、表面をクリーニングされた感光体106は繰り返し次の画像形成プロセスに入る。
一方、トナー像を載せた記録紙は定着器110によって加熱、加圧を受け、トナー像が記録紙上に定着される。画像が定着された記録紙は排紙ローラ111によってトレイに搬送される。このようにプリンタ101による画像形成は行われる。
ところで、プリンタ101は、DC帯電方式であるので、感光体の膜厚や温湿度環境によって感光体への放電開始電圧Vthが変動し帯電後の感光体の電位VDにばらつきが発生することがある。
そこで本発明では、露光工程において、感光体のトナー像として可視化される画像領域(トナーを付着させる領域=明部)にレーザを通常発光させ潜像を形成する以外に、感光体のトナー像で可視化しない非画像領域(暗部)の微小発光を行う。微小発光とは、トナー像で可視化しない非画像領域(暗部)にもトナーが付着しない程度にレーザ光を照射することである。このレーザの微小発光によるレーザ光の弱照射により、帯電後の感光体の電位VDのバラつきを吸収して、非画像領域の電位(暗部電位VD)を適正化している。以降この非画像領域(暗部)へのレーザ光の弱照射を暗部微小露光と称して説明する。
<露光と感光体106の表面電位の関係>
次に、暗部微小露光による画像形成時の感光体106の表面電位の変化について説明する。
図2は前述したプリンタ101の画像形成動作における感光体106の表面電位の推移を示したグラフである。グラフの縦軸は感光体106電位を示し、横軸は時間軸を示している。なお、縦軸の矢印方向が負極性になっている。
はじめに、感光体106の電位はほぼ0[V]である。画像形成が開始されると、帯電ローラ109によって、感光体106はおおよそ電位VD1(約−800V)に帯電される(図2矢印a)。
次に、露光スキャナ112によって感光体106 上に静電潜像を形成される(図2矢印b)。明部は画像データの画像の階調(濃淡)に基づいて感光体106の表面の単位面積当たりに照射されるレーザ光量を変化させながら露光される。暗部は暗部微小露光によって現像されない程度に弱く露光される。
暗部微小露光によって感光体106が露光されると、感光体106の暗部の電位はVD1(約−800V)から暗部電位VD(−700V)に変化する。
1画素全て画像データとしてレーザ光で感光体106が露光されると、感光体106の明部の電位はVD1(約−800V)から明部電位VL(−300V)に変化する。
したがって、露光後の感光体106の電位は暗部電位VDから1画素全て画像データとしてレーザ光で露光された明部電位VLの間の値となっている。
その後、現像スリーブ104に対向する位置で、感光体106の表面の明部にトナーが付着させられる。
その後、感光体106と転写ローラ105の間に転写バイアスが印加されるために、転写後の感光体106の電位は−100〜+500Vになる(図2矢印c)。
<露光スキャナ112の説明>
次に、露光スキャナ112の構成について説明する。図17は露光スキャナ112の構成を示す概略図である。
露光スキャナ112は感光体106に光を照射する光照射手段としてのレーザスキャナである。露光スキャナ112は、レーザ光A、レーザ光Bを独立して出射可能な光源としてのレーザ半導体(レーザダイオード)1125、コリメータレンズ1126、回転多面鏡1127、走査レンズ1128、ミラー1129、BDセンサ1124を有する。レーザ半導体1125はレーザ発光部A1122、レーザ発光部B1123(図13、18)を備え、レーザ発光部A1122からレーザ光Aを、レーザ発光部B1123からレーザ光Bを夫々出射する。レーザ半導体1125から出射されたレーザ光A、レーザ光Bはコリメータレンズ1126を透過して平行光化され、回転する回転多面鏡1127に入射する。回転多面鏡1127の反射面で反射したレーザ光A、Bは、走査レンズ1128を透過して、感光体106上で所定のスポット形状となるように集光され、ミラー1129により光路を折り曲げられ、感光体106上に照射される。
回転多面鏡1127の回転に伴って、回転多面鏡1127の反射面で反射したレーザ光A、Bの反射する方向が連続的に変化していくので、感光体106上に集光されたレーザ光A、Bのスポットは、矢印の方向に移動し、走査線を形成する。このように感光体106上でレーザ光A、Bのスポットを移動させることで、同時に2本の走査線を形成し、感光体106上で走査を行う。
また、回転多面鏡1127の反射面が所定の角度の時に、レーザ光AがBDセンサ1124の不図示のフォトダイオードへ入射し、これにより、BDセンサ1124は水平同期信号を出力する。
<レーザ点灯データ>
次に、レーザ光A、Bを発光させる為のレーザ点灯データについて説明する。
図3はレーザ点灯データの一例を示す図である。図3にはレーザ光Aを発光させる為のレーザ点灯データA〔h〕、および、レーザ光Bを発光させる為のレーザ点灯データB〔i〕の一部をそれぞれ記載している。図3の横方向は時間軸であり、レーザ点灯データA〔h〕とレーザ点灯データB〔i〕の時間軸を揃えて記載している。
これらのレーザ点灯データA〔h〕(第1信号)、レーザ点灯データB〔i〕(第2信号)は、レーザ半導体1125のレーザ発光部A1122(第1発光部)、レーザ発光部B1123(第2発光部)(図13、18参照)に入力される駆動信号である。これらレーザ点灯データA〔h〕、レーザ点灯データB〔i〕がHighレベルの場合に各発光部が発光(点灯)しレーザ光が出射される。
なお、〔〕はアルファベットを使用した名称と、後述する図中に用いているアルファベットとの区別を付けるために用いている。
レーザ点灯データA〔h〕については1から7画素までが示されている。1から3画素までと7画素目は、トナーを付着させない画像ブランク部(暗部)であるので、暗部微小露光されている。具体的には、静電潜像における(画像ブランク部の電位である)暗部電位VDを制御するために、パルス幅変調(PWM)により1画素分の幅よりも小さい所定のパルス幅(図3矢印ut)で点灯させている。以下、このように暗部を露光するための所定のデューティの点灯パルスを暗部微小パルスと称する。このとき、暗部は全て同じパルス幅で露光されるため、暗部の各画素の1画素あたりの露光時間は等しくなる。なお、プリンタ101の画像クロックは周波数20MHzであるので、1画素のパルス幅ztは50nsecである。
レーザ点灯データA〔h〕の4から6画素までは画像部分(明部)である。4画素目と6画素目は1画素全体を印刷する場合のデータを示している。また、5画素目は、画素の階調に応じて1画素の幅より細くなるようにPWM変調を施したドットで画像を印刷する場合のデータを示している。
このように、暗部のデータは、所定のデューティの微小パルス(パルス幅ut)でレーザ発光部A1122を発光(点灯)させる微小発光用のデータである。また、明部のデータは画像階調に応じたデューティのパルス(パルス幅)でレーザ発光部A1122を発光(点灯)させる通常発光用のデータである。
レーザ点灯データB〔i〕は1から5画素までと7画素目は画像ブランク部(暗部)である。6画素目は画像部分(明部)であり、レーザ点灯データA〔h〕と同様に暗部と明部のパルス幅がそれぞれ設定されたデータである。つまり、暗部のデータはパルス幅utでレーザ発光部B1123を発光させ、明部のデータは画像階調に応じたパルス幅でレーザ発光部B1123を発光させるデータである。
また、後に詳述するが、本発明は、レーザ点灯データA〔h〕の暗部微小パルスとレーザ点灯データB〔i〕の暗部微小パルスとの間に時間差wtを設けていることを特徴としている。
<暗部微小露光量の決定シーケンス>
図2で説明したように、暗部微小露光は、帯電後の感光体106の電位VD1のバラつきを吸収して、非画像領域の電位(暗部電位VD)を目標電位VD0にしている(暗部電位VDを適正化している)。ここで、帯電後の感光体106の電位VD1は、環境や感光体106の使用量に応じて変化する為、常に一定の暗部微小露光の露光量では暗部電位VDを目標電位VD0にすることができないので、暗部微小露光の露光量を状況に応じて変える必要がある。このため、本プリンタ101は、暗部微小露光における露光量を決定するシーケンスを実行する。
本プリンタ101では、レーザ点灯データにおいて、暗部微小露光の暗部微小パルスのパルスデューティ(暗部微小パルスの全体に占める割合)を変更することによりパルス幅を変更し露光量を変更する。なお、暗部微小露光の暗部微小パルスのパルスデューティを暗部微小パルスデューティと称し、微小パルスのパルス幅をut、1画素分のレーザ点灯時間をztとすると、暗部微小パルスデューティuは以下のようにあらわされる。
u[%]=(ut[sec]÷zt[sec])×100 ・・・(1)
この暗部微小露光量決定シーケンスについて以下に説明する。図4は暗部微小パルスデューティの決定シーケンスのフローチャートである。図5は暗部微小パルスデューティの決定シーケンスにおける感光体106の電位の推移を示した説明図である。図5の縦軸は感光体106の電位を示し、横軸は時間を示している。なお、縦軸は上方が負極性になっている。また、主要なタイミングを矢印ac、bc、cc、dcで図示している。
暗部微小パルスデューティの決定シーケンスは、まず始めに制御部119が暗部微小パルスデューティを設定する(ステップS01)。本実施例では初期値の暗部微小パルスデューティの値として10%を設定する。こここで、設定する最初の暗部微小パルスデューティの値は、初期値でなくても直近に用いた暗部微小パルスデューティの値であってもよい。
次にステップS02に移行して、感光体106を露光スキャナ112で露光することによって除電して、そのときの感光体106の残留電荷の電位を基準電位Vrとする。
次にステップS03に移行して、帯電ローラ109で感光体106の電位をVD1に帯電する(図5矢印bc)。ここで、前述したようにVD1は暗部電位VDの目標電位VD0よりも負電位側に帯電している。また、このときの帯電電流Ikを計測しておく。
次にステップS04に移行して、現在セットされている暗部微小パルスデューティで感光体106を露光する(図5矢印cc)。暗部微小露光後の感光体電位をVD2とする。
次にステップS05に移行して、暗部微小露光を施した感光体106を再びVD1に帯電する。この時、帯電電流Iaを計測する(図5矢印dc)。ドラム膜厚と温度および湿度が一定である時、帯電電流と帯電電圧は比例関係にある。
ステップS06においては上記関係を利用して、VrVからVD1に帯電した時の帯電電流Ik、およびVD2からVD1に帯電した時の帯電電流Iaより、暗部微小露光後の感光体106の電位VD2を次式によって算出する。
(VD1−Vr)÷Ik=(VD1−VD2)÷Ia より
VD2=VD1×{1−(Ia÷Ik)}+Vr×Ia÷Ik
次にステップS07に移行して、暗部微小露光後電位VD2が目標としている目標電位VD0に一致しているか否かをチェックする。なお、目標電位VD0はVD0を中心とする所定の目標範囲である。
暗部微小露光後電位VD2が目標電位VD0に一致していれば、現在の暗部微小パルスデューティの値を画像形成に使用する暗部微小パルスデューティの値として決定する(ステップS08)。
また、暗部微小露光後電位VD2が目標電位VD0に一致しない場合はステップS09に移行する。ステップS09では、暗部微小露光後電位VD2が目標電位VD0よりも負側の電位であるか否か(図5のグラフにおけるY軸の矢印方向側であるか否か)を判定する。
暗部微小露光後電位VD2が目標電位VD0よりも負側の電位である場合は、露光不足のため、暗部微小パルスデューティの値を所定量増加させる(ステップS10)。暗部微小露光後電位VD2が目標電位VD0よりも正側の電位である場合は、露光過剰のため、微小露光暗部微小パルスデューティの値を所定量減少させる(ステップS11)。暗部微小パルスデューティの値を変更した後は、ステップS04に移行して、再び感光体106を微小露光する手順に戻る。
以上説明した、暗部微小パルスデューティ決定シーケンスにより、レーザ点灯データA〔h〕とレーザ点灯データB〔i〕における暗部微小パルスデューティの値が決定される。決定された暗部微小パルスデューティの値は制御部119によって、画像処理部120に格納される。
上述した暗部微小パルスデューティ決定シーケンスは、プリンタ101が電源オンされた際に予め行っておくと、印刷を開始してから終了するまでのいわゆる印刷時間を短縮することができる。このため、本実施例ではプリンタ101の電源がオンされた場合や、感光体106を含むプロセスカートリッジ102が交換された場合に、暗部微小パルスデューティ決定シーケンスを実施している。しかしながら、その他のタイミングで行ってもよいということは言うまでもない。
また、暗部微小パルスデューティの決定方法は上記の方法以外の他の方法でもよい。例えば、感光体106の使用時間等の感光体106の使用量に関連する情報を内にコントローラ118内やトナー容器103等に記録しておき、制御部119が、感光体106の使用量に関連する情報を取得する。そして、制御部119がこの情報に応じて暗部微小パルスデューティの値を決定し、画像処理部120に格納する構成であってもよい。
<暗部微小パルスと不要輻射の関係>
次に、前述した暗部微小パルスが不要輻射に与える影響を説明する。
まず、レーザ駆動によって不要輻射が発生する現象について説明する。一般的に伝送線路に高周波電流を流すとき、インダクタンス特性の影響を大きく受けることが知られている。ここで、パルス幅変調(PWM)された微小パルスによりレーザを微小発光すると、レーザ駆動回路およびレーザ駆動回路に電源を供給する電源ラインのケーブルには電流が流れ、電源ラインのインダクタンス成分によって高周波の雑音電圧が発生する。そして雑音電圧に含まれるある周波数の高周波ノイズが電源ラインのケーブル等で共振を起こすと、この電源ラインのケーブル等をアンテナとして高周波ノイズの電磁エネルギーの一部が空間中に電磁波として放射される。このように放射された電磁波が不要輻射である。
次に、暗部微小パルスの一例として、暗部微小パルスデューティ10%、かつ前述したレーザAとレーザBの位相差Wが0度、かつ暗部微小パルスが1画素の中央に位置する場合について、以下、図を参照しながら説明する。
図6(a)は、上段はレーザAの暗部微小パルスの駆動電流、中段はレーザBの暗部微小パルスの駆動電流、下段は、レーザA及びレーザBの駆動電流を合計した総電流の各電流波形を示した図である。以下、総電流を合成電流と称する。
図6(a)に示すように、レーザAの暗部微小パルスの駆動電流、及び、レーザBの暗部微小パルスの駆動電流、及び、合成電流は、それぞれ22.5nsecで立ち上がり、27.5nsecで立ち下がっている。暗部微小パルス幅〔ut〕は5nsec(つまり、50nsec(1画素分)の10%)である。
図6(b)は、図6(a)の各電流波形を画像クロック周波数20MHzでフーリエ変換したグラフである。図6(b)の縦軸は電流の振幅比、横軸は20MHzの高調波の次数を示している。横軸において、0次は直流成分、1次は20MHzの基本波、2次は40MHzの高調波を意味している。
図6(b)に示すように、各高調波の成分は、0次をピークに10次まで減り続け、10次から14次まで増加し、14次から20次まで減少し、20次から24次まで増加し、24次から30次まで減少する。なお、30次以降は振幅比の値が小さいため省略する。
ここで、10次前後・20次前後・30次前後の高調波成分は小さい値になっている。そして、0次・14次・24次の極大値は高次の高調波になるにしたがって、その値は小さくなっている。不要輻射の観点では、図6(b)における振幅の大きい次数の周波数と同じ周波数の電磁波が放射されやすい。振幅の大きい次数の高調波として、14次の極大値11より大きい振幅比をピックアップすると、1次から8次の高調波の振幅が比較的大きい。また、図6(b)において、振幅の小さい次数の周波数と同じ周波数の電磁波は振幅が小さいため、たいてい不要輻射として問題にならない。
次に、不要輻射の要因であるアンテナ特性について述べる。一般的にプリンタのアンテナ特性はプリンタの金属筐体や、電気部品が実装されたプリント基板や、電線の大きさに依存して決まる。一般的に、標準的な大きさのプリンタでは100MHz以上の高周波が放射されやすいことがわかっている。本実施例のプリンタ101は標準的な大きさであるとすると、本プリンタ101の画像クロックは20MHzであるので、5次以上の高周波が不要輻射として放射されやすいということになる。
従って、暗部微小パルスデューティ10%、かつ前述したレーザAとレーザBの位相差Wが0度、かつ暗部微小パルスが1画素の中央に位置する場合、5次から8次の高調波が不要輻射として問題になる可能性が高いと考えられる。
また、暗部微小パルスデューティが1画素の10%以外の場合についても図を参照しながら説明する。図7は、暗部微小パルスデューティが6%・10%・14%の3条件でレーザA・レーザBを同位相の暗部微小パルスで駆動する場合の合成電流波形をそれぞれ画像クロック周波数でフーリエ変換したグラフである(横軸は30次までを示した)。図7からわかるように、暗部微小パルスデューティが6%の場合、グラフの極大値の次数は0次・25次である。グラフの極小値の次数は17次である(1/0.06≒17)。
前述した場合と同様に振幅比が11よりも大きい高調波をピックアップすると、1次から11次の高調波が該当する。さらに、上述したアンテナ特性を考慮すると、暗部微小パルスデューティ6%の暗部微小パルスは5次から11次の高調波が不要輻射として放射されやすいと考えられる。
次に、図中の破線は前述した暗部微小パルスデューティ10%のグラフである。グラフの極大値の次数は、0次・14次・24次である。グラフの極小値の次数は、10次・20次・30次である(1/0.1=10)。上述したアンテナ特性を考慮すると、暗部微小パルスデューティ10%の暗部微小パルスは5次から8次の高調波が不要輻射として問題になる可能性が高いと考えられる。
次に、図中のドットは暗部微小パルスデューティ14%のグラフである。グラフの極大値の次数は、0次・10次・17次・25次である。グラフの極小値の次数は、7次・14次・21次・28次である(1/0.14≒7)。振幅比が11よりも大きい高調波をピックアップすると、1次から6次、および9次から12次の高調波が該当する。上述したアンテナ特性を考慮すると、パルス幅14%の暗部微小パルスは5次から6次、および9次から12次の高調波が不要輻射として放射されやすいと考えられる。
このように、不要輻射として問題になりやすい高調波の次数は暗部微小パルスデューティの値によって異なる。
なお、不要輻射の発生を抑える方法として、ランダムにパルス幅を変えた微小発光パルスによってレーザを微小発光させることが考えられる。しかし、ランダムにパルス幅を変えると暗部電位VDを一定にしにくく、暗部電位VDのムラが発生する。このため、感光体106表面の位置によっては暗部電位VDと現像バイアスとの相対電位差が所望の電位差とならず、非画像部(暗部)にトナーが付着する、所謂かぶりと呼ばれる画像不良を引き起こす虞がある。そこで、本実施形態では、暗部電位VDのムラを抑えつつ、不要輻射を低減する。
<高調波の振幅を低減する方法>
次に、本発明の特徴である不要輻射として問題となりやすい高調波を低減する方法について説明する。
周知のように、波の性質を持っているサイン波は逆位相のサイン波を加えると相殺する(=キャンセルする)ことができる。また、サイン波は180度分の位相をずらせば、逆位相に変換することができる。
以下、詳細に説明する。図8(a)は1次基本波を相殺する方法を示した図であり、(b)は2次高調波を相殺する方法を示した図である。
上段の1次基本波の相殺する方法は次のように示される。実線はレーザAの1次基本波(レーザA)である(簡単のため振幅1のサイン波で示す)。点線はレーザBの1次基本波であり、レーザAの1次基本波の逆位相の波形になっている。一点鎖線は前述した2つの1次基本波の合成波である。2つの1次基本波の合成波(一点鎖線)は値0の直線を示している。前述したように、レーザAの1次基本波を相殺するためのレーザBの波形は、レーザAの波形を180度位相シフトして作ることができる。このようにすると、レーザAとレーザBの1次基本波の相殺が可能になる。
次に、下段の2次高調波の相殺方法を示す。図中の長破線(=長い点線)はレーザAの2次高調波である。ドット(=短い丸の点線)はレーザBの2次高調波であり、レーザAの2次高調波の逆位相の波形になっている。二点鎖線は、レーザA、レーザBの2次高調波の合成波であり、値0の直線を示している。2次高調波を相殺するためのレーザBの波形は、レーザBの波形を90度位相シフトして作ることができる。つまり、2次高調波の1周期は180度であるので、その半周期は90度になる。このようにすると、レーザAとレーザBの2次高調波を相殺することが可能になる。
従って、レーザAのK次の高調波を相殺するためには、レーザBのK次の高調波を、180÷K[度]分だけ位相をシフトさせ、逆位相の関係が成り立つようにすればよい。
言い換えると、レーザAのK次の高調波とレーザBのK次の高調波が逆位相になる位相差をWとすると、次式が成立する。
W[度]=180[度]÷K ・・・(2)
次に、暗部微小パルスを位相シフトさせて、高調波の振幅が低減する例を示す。上述したように暗部微小パルスデューティ10%の暗部微小パルスは、5次から8次の高調波が不要輻射の問題の原因となる可能性が高いと考えられる。
そこで、暗部微小パルスデューティ10%の場合において、6次の高調波を相殺する例を示す。なお、相殺する対象となる高調波の次数は5次から8次の中から、一例として6次を選択した。
式(2)より、6次高調波は位相差Wを30度(=180÷6)にすると逆位相の関係が成立する。
また、1画素分のレーザ発光時間(=1周期)Tは、画像クロックをCkとすると、
T[sec]=1[sec]÷Ck[Hz] ・・・(3)
と表せ、画像クロックが20MHzであるので、
T=1÷20[MHz]=50[nsec]
となる。
そして、時間差wtは以下の式で表される。
wt[sec]=T[sec]×(W[度]/360[度]) ・・・(4)
この式(3)にW=30[度]、T=50[nsec]を代入すると、wt=4.2[nsec]となる。
従って、レーザBをレーザAに対して位相差30度分遅らせるためには、レーザ点灯データB〔i〕の暗部微小パルスを、レーザ点灯データA〔h〕の暗部微小パルスに対して4.2[nsec]遅らせればよい。
次に、暗部微小パルスデューティ10%でレーザAを発光させ、暗部微小パルスデューティ10%でレーザBをレーザAに対して30度遅らせて発光した場合の駆動電流について説明する。図9の上段はレーザAの暗部微小パルスの駆動電流、中段はレーザBの暗部微小パルスの駆動電流、下段は、レーザA及びレーザBの駆動電流を合計した総電流の各電流波形を示した図である。図10は、図6(b)に示した位相差0度の合成電流と、位相差30度の合成電流を画像クロック周波数20MHzでフーリエ変換したグラフである。縦軸は電流の振幅比、横軸は高調波の次数を示している。
図10に示されるように、位相差30度の場合、0次をピークに6次まで減り続け、6次から8次まで少し増加し、8次から10次まで減少し、10次から13次まで増加し、13次から19次まで減少、19次から24次まで増加し、24次から30次まで減少する(30次以降は値が小さい値のため省略)。
このように、位相差Wを30度にすることによって、6次高調波の相殺することができる。また、1次から9次高調波(特に5次・6次・7次の高調波)、15次から19次高調波について、位相差0度の場合と比べて振幅比を小さくすることができることがわかる。従って、暗部微小パルスデューティが10%の場合、位相差Wが30度となるように暗部微小パルスを点灯させれば良い。
次に、暗部微小パルスデューティが10%以外の場合について説明する。前述したように、暗部微小パルスデューティが6%の場合、5次から11次の高調波が不要輻射の問題を起こしやすい。そこで、5次から11次の高調波の中から7次高調波を相殺する例について示す。7次高調波を相殺する場合は、式(2)より、暗部微小パルスの位相差Wを25.7度(=180÷7)にする。
図11(a)は、暗部微小パルスデューティが6%の場合におけるレーザA、レーザBの合成電流波形を画像クロック周波数20MHzでフーリエ変換したグラフである。このグラフからわかるように、位相差Wを25.7度とすることにより、1〜13、及び、18〜26次の振幅比を位相差Wが0度の場合と比べ低減することができる。
また、暗部微小パルスデューティが14%の場合、5次から6次、および9次から12次の高調波が不要輻射の問題を起こしやすいと前述した。そこで、上記高調波の内から10次高調波を相殺例について示す。10次高調波を相殺する場合は、同様に式(2)より暗部微小パルスの位相差Wを18度(=180÷10)にする。
図11(b)は、暗部微小パルスデューティが14%の場合におけるレーザA、レーザBの合成電流波形を画像クロック周波数20MHzでフーリエ変換したグラフである。このグラフからわかるように、位相差Wを18度とすることにより、2〜6、及び、8〜13、及び、15〜17、及び、24〜27、及び、29〜30次の振幅比を位相差Wが0度の場合と比べ低減することができる。
以上のように、レーザA、レーザBの暗部微小パルスの間に上述のように位相差(時間差)を設けることによって、合成波形における高調波の振幅比が低減されることがわかる。
但し、前述した暗部微小パルスデューティに対して、高調波の振幅比を低減できる位相差は、前述した場合に限定されるものではない。そこで、暗部微小パルスデューティに対して、高調波の相殺効果が期待できる位相差Wの範囲を示す。
ここで、暗部微小パルスデューティは、1画素に占めるパルス幅の割合であるパルスデューティ比としてD(ut/zt)で記すことにする。
まず、暗部微小パルスデューティDの暗部微小パルスを画像クロックでフーリエ変換した場合に高調波の振幅が0に近くなる極小値の次数Pを求める。ただしNは自然数である。
L=(1÷D)×N
=N/D ・・・(5)
暗部微小パルスデューティD=0.1の場合を、式(5)よりLは以下のようになる。
1÷0.1=10[次]、2÷0.1=20[次]、3÷0.1=30[次]
即ち、これら極小値の次数Pの高調波をメインに相殺するような位相差Wを設定しても高調波の打消し効果が少ない。
また、極小値の次数Lの高調波をメインに相殺するための位相差Wは、式(2)においてK=Lとすると得ることができる。
=180÷(N/D)
=(360÷2)÷(N/D) ・・・(6)
また、極小値の次数Lの前後の次数L−1、L+1の高調波も振幅比が小さいので、相殺効果が少ない。即ち、式(6)より、
L−1=(360÷2)÷{(N/D)−1}
L+1=(360÷2)÷{(N/D)+1}
したがって、相殺効果が少ない位相差Wの範囲は次の不等式で示される。
L+1≦W≦WL−1
(360÷2)÷{(N/D)+1}≦W≦(360÷2)÷{(N/D)−1}
上記不等式を整理して書き換えると、次の不等式で示される。
360×D÷{2×(N+D)}≦W≦360×D÷{2×(N−D)}・・・(7)
即ち、相殺効果が見込める位相差Wの範囲は、式(7)に示される上記の位相差Wの範囲を含まない範囲であり、次の不等式で示される。
360×D÷{2×(N−D)}<W<360×D÷{2×(N−1+D)}・・・(8)
また、式(4)に基づいて、位相差Wを時間差wtへ変換すると、以下のようになる。
(T・D)/{2×(N−D)}<wt<(T・D)/{2×(N−1+D)}・・・(9)
また、式(8)にD=0.06、0.1、0.14を代入した結果を図12に示す。
このように、図12に示した位相差Wの範囲であれば少なくとも相殺効果を見込めることができる。
<コントローラ118と露光スキャナ112との関係>
次に暗部微小パルスが含まれているレーザ点灯データを生成する制御について説明する。まず、コントローラ118と露光スキャナ112との関係について説明する。図13はコントローラ118と露光スキャナ112内の構成を示すブロック図である。
図13に示すように、コントローラ118はプリンタ101の制御を担っている制御部119および画像データ〔d〕の画像処理を行う画像処理部120を有している。
画像データ〔d〕はプリンタ101に接続された外部コンピュータから送信された画像データであり、画像処理部120に入力される。そして、画像処理部120は画像データ〔d〕を元にレーザ点灯データA〔h〕及びレーザ点灯データB〔i〕を生成する。つまり、画像処理部120は、レーザ発光部A1122、レーザ発光部B1123を駆動させ駆動信号を生成する信号生成手段として機能している。生成したレーザ点灯データA〔h〕及びレーザ点灯データB〔i〕は、露光スキャナ112の走査タイミングに合わせてしてレーザ駆動回路1121に出力される。この生成方法については後に詳述する。
そして、レーザ駆動回路1121は、画像処理部120から出力されるレーザ点灯データA〔h〕及びレーザ点灯データB〔i〕に基づいてレーザ発光部A1122、レーザ発光部B1123を発光させる。この方法についても後に詳述する。一方、画像処理部120は画像の書き出し位置を揃えるためのBD信号〔p〕を露光スキャナ112のBDセンサ1124から出力される。
<レーザ駆動回路1121>
次に、レーザ駆動回路1121について詳細に説明する。図18は、レーザ駆動回路1121の構成を示すブロック図である。
図18に示すように、レーザ駆動回路は、主に、LDドライブ回路1784、PDモニタ回路1785、光量を制御するAPC(オートパワーコントロール)回路1783を有する。
LDドライブ回路1784にはコントローラ118からレーザ点灯データA〔h〕及びレーザ点灯データB〔i〕が入力される。LDドライブ回路1784には、レーザ発光部A1122、レーザ発光部B1123が接続され、レーザ点灯データA〔h〕に従ってレーザ発光部A1122をON/OFFし、レーザ点灯データB〔i〕に従ってレーザ発光部B1123をON/OFFする。レーザ発光部A1122がONされるとレーザ光Aが出射され、レーザ発光部B1123がONされるとレーザ光Bが出射される。
フォトダイオード181はレーザ発光部A1122、レーザ発光部B1123から発せられるレーザ光量に関する情報は、PDモニタ回路を介してAPC回路1783へ出力される。そして、APC回路1783が各レーザ発光部の発光強度が所望の発光強度となるようにLDドライブ回路へフィードバックをかけている。このように、本発明は一般的なレーザ駆動回路と同じ回路を用いている。
なお、レーザ発光部A1122、レーザ発光部B1123、フォトダイオード181はレーザ半導体1125(図17参照)のパッケージ内に一体的に設けられている。これらレーザ発光部A1122、レーザ発光部B1123、フォトダイオード181は、図13に示すレーザ駆動回路1121と接続されているが、レーザ駆動回路1121自体とは異なる。
<画像処理部120による位相差Wの制御>
次に、画像処理部120による位相差Wの制御動作について詳細に説明する。
画像処理部120が画像データ〔d〕を受信する前に、前述した暗部微小露光量の決定シーケンスによって、暗部微小パルスデューティDの値は決定されている。暗部微小パルスデューティDの値は、制御部119により暗部微小パルスデューティDの値は暗部微小パルス付加回路A1203、暗部微小パルス付加回路B1204、及び、パルス幅−位相差変換テーブル1202に入力される。
次に、パルス幅−位相差変換テーブル1202は、暗部微小パルスデューティDの値とそれに対応するレーザ光Aとレーザ光Bとの暗部微小パルスの位相差Wの値からなるテーブルを格納し、暗部微小パルスデューティDの値に基づいてレーザ光Aとレーザ光Bとの暗部微小パルスの位相差Wの値を取得する。この暗部微小パルスデューティDと位相差Wの変換テーブルについて説明する。本実施形態では暗部微小パルスデューティDに応じて相殺する高調波の次数Kは予め設定されている。高調波の次数が決まると位相差Wも上述の式(2)に自ずと決まる。従って、このテーブルは、入力される暗部微小パルスデューティDと、その暗部微小パルスデューティDに応じて予め定められた次数Kの高調波を相殺する為の位相差Wとを変換するテーブルである。このテーブルから得られた位相差Wの値は暗部微小パルス付加回路A1203と、暗部微小パルス付加回路B1204にそれぞれ入力される。このような状態で、プリンタ101は印刷命令を待機している。
画像データ〔d〕が受信されると、画像処理部120は動作を開始する。まず、明部露光データ生成回路1201において、画像データ〔d〕はページ記述言語からビットマップデータに変換される。その後、ガンマ補正・ハーフトーン処理・PWM補正等を施されて、レーザ光A用の明部露光データA〔e〕およびレーザ光B用の明部露光データB〔f〕に変換される。生成されたレーザ光A用の明部露光データA〔e〕は暗部微小パルス付加回路A1203に出力され、レーザ光B用の明部露光データB〔f〕は暗部微小パルス付加回路B1204に出力される。
図15は、暗部微小パルス付加回路A1203の内を示すブロック図である。画像クロック発生回路1231にはBDセンサ1124からのBD信号〔p〕が入力され、BD信号〔p〕を基準にして画像クロックA〔q〕を生成している。暗部微小パルス付加回路A1203へ入力された明部露光データA〔e〕は、画像ブランク部検出回路1232へ入力され、画像クロックA〔q〕のタイミング周期で明部露光データA〔e〕から暗部となる画像ブランク部を検出する。そして、微小パルス発生回路1233が画像ブランク部検出回路1232から出力される信号s、及び、画像クロック発生回路1231から出力される画像クロックA〔q〕と同期を取って、位相差Wに基づいて暗部微小パルスA〔g〕を生成している。
最終的に、明部露光データA〔e〕に暗部微小パルスA〔g〕を付加(重畳)し、レーザ点灯データA〔h〕を生成する。
暗部微小パルス負荷回路B1204は、図15に示す暗部微小パルス付加回路A1203の構成と同様であるので図示を省略する。そして、暗部微小パルス負荷回路B1204は暗部微小パルス付加回路A1203と同様にレーザ点灯データB〔i〕を生成する。即ち、暗部微小パルス負荷回路B1204も、明部露光データB〔f〕から画像ブランク部を検出し、画像クロックB〔r〕と同期を取って、位相差Wに基づいて暗部微小パルスB〔j〕を生成する。そして、明部露光データB〔f〕に暗部微小パルスB〔j〕を付加(重畳)し、レーザ点灯データB〔i〕を生成する。
図14は、暗部微小パルス付加回路A1203、暗部微小パルス付加回路B1204に入力される信号や、生成した信号を示すタイミングチャートである。
ここで、暗部微小パルス付加回路A1203、暗部微小パルス付加回路B1204で生成される暗部微小パルスA〔g〕のパルス幅と暗部微小パルスB〔j〕のパルス幅は、同じ値であり、暗部微小パルスデューティDの値に基づいて算出されたパルス幅である。また、暗部微小パルスA〔g〕、及び、暗部微小パルスB〔j〕は、所定のタイミングで定期的にレーザ発光部Aを微小発光させる信号である。本実施形態では、暗部微小パルスA〔g〕、及び、暗部微小パルスB〔j〕は、1画素(50[nsec])毎に所定タイミングで微小発光させる信号である。画像クロックA〔q〕、B〔r〕の1周期が1画素に対応する。
本発明の特徴的な構成である、暗部微小パルスA〔g〕、B〔j〕の信号立ち上がりのタイミングの時間差wtは、暗部微小パルスA〔g〕と暗部微小パルスB〔j〕の位相差が目標値WとなるようにBD信号〔p〕と暗部微小パルスの位相差Wを元に式(4)に基づいて決定される。そして、暗部微小パルス付加回路A1203、暗部微小パルス付加回路B1204の微小パルス発生回路1233において、パルス幅−位相差変換テーブル1202から入力される位相差Wに基づいて、暗部微小パルスA〔g〕と暗部微小パルスB〔j〕とに時間差wt分のズレが生じるように、暗部微小パルスA〔g〕、暗部微小パルスB〔j〕を生成する。
本実施形態では、暗部微小パルスA〔g〕を基準として、暗部微小パルスB〔j〕が時間差wt分だけ遅れるようにしている。しかし、位相差Wのつけ方は、暗部微小パルスA〔g〕、暗部微小パルスB〔j〕の一方を基準として、他方を時間差wtだけ遅れさせたり早めたりしてもよいし、一方を遅れさせ、且つ、他方を早めるようにしてもよい。
いずれにしても、微小パルスのパルス幅が同じである暗部微小パルスA〔g〕と暗部微小パルスB〔j〕の夫々の微小パルスの立ち上がりのタイミングに時間差wtを生じるように暗部微小パルスA〔g〕と暗部微小パルスB〔j〕を生成すればよい。このように、暗部微小パルスA〔g〕と暗部微小パルスB〔j〕との間に位相差をつけることで、暗部微小パルスA〔g〕によるレーザ発光部A1122の発光タイミングと、暗部微小パルスB〔j〕によるレーザ発光部B1123の発光タイミングとが時間差wtだけずれる。
また、本実施形態では、暗部微小パルスB〔j〕の画像ブランク部(レーザ発光部B1123が微小発光する期間)においては常に、時間差wt分だけ遅れるようにしている。しかし、少なくとも暗部微小パルスA〔g〕の画像ブランク部と暗部微小パルスB〔j〕の画像ブランク部とが重なる部分、つまり、レーザ発光部A1122が微小発光し且つレーザ発光部B1123が微小発光する期間において時間差wtをつければよい。
以上説明したように、パルス幅変調された駆動信号の暗部微小パルスA〔g〕と暗部微小パルスB〔j〕とに位相差W(時間差wt)をつけることにより、不要輻射を低減することができる。また、暗部微小パルスデューティに基づいて位相差W(時間差wt)を決定することによって、効率的に不要輻射を低減することができる。
また、暗部微小パルスA〔g〕と暗部微小パルスB〔j〕のそれぞれにおいて微小パルス間の間隔は一定であるので、暗部において暗部電位VDのムラを抑えて安定させることができる。
また、本実施形態は2ビームレーザビームプリンタの例を示した。本実施形態で説明した逆位相を利用した高調波の相殺による不要輻射の低減は、同様に2ビームの倍数である偶数ビームのレーザビームプリンタにおいて実現できることは言うまでもない。
また、本実施形態は、パルス幅に応じて位相差Wを変更する例を示した。しかし、プリンタ101のアンテナ効率の高い周波数が1つに限定される場合(200MHz等)は、パルス幅に依存することなく、問題になる周波数を対策するように暗部微小パルスの位相差Wを決定して、位相差Wを一つの値に固定しても、不要輻射を低減することができる。その場合、パルス幅−位相差変換テーブル1202を省略可能である。
また本実施形態では、モノクロのプリンタについて説明したが、感光体を複数有し、複数の感光体にそれぞれ異なる色のトナー像を形成し、それらを重畳して記録材上にカラー画像を形成するカラープリンタにおいても適用可能である。
また本実施形態では、1つの感光体106にレーザ半導体1125からのレーザ光A、Bを照射する所謂2ビームの構成であったがこれに限定されない。つまり、別々のレーザ半導体からレーザ光A、Bが異なる感光ドラムに照射される構成であっても本発明は適用可能である。この場合、特にレーザ発光部A1122、レーザ発光部B1123を駆動させるレーザ駆動回路1121が共通である場合等は、本発明を適用することで不要輻射を低減する効果を得ることができる。
また、本実施形態は、画像部分を露光するポジ現像の画像形成装置の例を示した。しかし、ネガ現像の画像形成装置にも適用可能であることは言うまでもない。
また、暗部微小パルスによる微小露光は、非画像部(暗部)に限らず、感光体106の画像形成領域外に対して行ってもよく、その際も、本実施形態のように2つの暗部微小パルス間に位相差Wをつけることにより不要輻射を抑えることができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、2ビームを例に偶数ビームのレーザビームプリンタにおいて、2つのビームの暗部微小パルスに位相差W(時間差wt)をつけ、高調波ノイズを低減することについて説明した。これに対し、本実施形態では、奇数ビームのレーザビームプリンタにおける高調波ノイズの低減について説明した後、ビーム数と位相差との関係を一般化について説明する。なお、ビーム数が異なる点を除いて本実施形態のプリンタは第1実施形態のプリンタ101と同様であるので、同様の部分については同様の符号を付して説明は省略する。
<高調波の振幅を低減する方法(3ビームレーザの場合)>
露光スキャナ112のレーザ半導体1125はレーザ光A、レーザ光B、レーザ光Cを独立して出射可能である構成の場合における高調波の相殺について説明する。
図16は3ビームにおけるK次の高調波を相殺する方法を説明する概念図である。ここで、2つのサイン波の場合と同様に、3つのサイン波の位相を均等にシフトさせたサイン波の合成波は0になることが知られている。図16において、実線はレーザAの1次基本波である。点線はレーザBの1次基本波であり、レーザAの1次基本波の位相を120度(=360÷3)遅らせた波形である。一点鎖線はレーザCの1次基本波であり、レーザAの1次基本波の位相を240度(=(360÷3)×2)遅らさた波形である。ドット線(=丸い点線)で示すのは前述したレーザA、B、Cそれぞれの1次基本波の合成波であり。ドット線は値0の直線になる。このように、3ビーム構成で1次基本波を相殺する場合、位相差W=120[度]ずつ位相をずらすことにより、1次基本波を相殺可能である。
この関係は1次基本波だけでなく、高調波にも適用できる。したがって、3ビームにおいても、K次高調波の位相差Wを制御することによって、K次高調波を相殺することが可能である。
なお、前述した図16のグラフの関係を数式で示すと、次のように示される。
sin(x)+sin(x−360÷3)+sin(x−360÷3×2)
=sin(x)+sin(x−120)+sin(x−240)
=sin(x)+sin(x)cos(120)−cos(x)sin(120)
+sin(x)cos(240)−cos(x)sin(240)
=sin(x)−0.5sin(x)−0.866cos(x)
−0.5sin(x)+0.866cos(x)
=0
<高調波の振幅を低減する方法(5ビームレーザの場合)>
同様に、5ビームレーザビームプリンタの場合について、5つのサイン波の位相を均等にシフトしたサイン波の合成波を計算する。
sin(x)+sin(x−360÷5)+sin(x−360×2÷5)
+sin(x−360×3÷5)+sin(x−360×4÷5)
=sin(x)+sin(x−72)+sin(x−144)
+sin(x−216)+sin(x−288)
=sin(x)+sin(x−72)+sin(x−144)
+sin(x+72)+sin(x+144)
=sin(x)
+sin(x)cos(72)−cos(x)sin(72)
+sin(x)cos(72)+cos(x)sin(72)
+sin(x)cos(144)−cos(x)sin(144)
+sin(x)cos(144)+cos(x)sin(144)
=sin(x)×{1+0.309+0.309−0.809−0.809}
=0
5つのビームの位相を位相差W=360/5=72[度]均等にシフトしたサイン波を合わせると0になる。したがって、5ビームレーザビームプリンタにおいても特定の高調波の相殺は実現可能である。
<高調波の振幅を低減する方法(7ビームレーザの場合)>
同様に、7ビームレーザビームプリンタの場合について、7つのサイン波の位相を均等にシフトしたサイン波の合成波を計算する。
=sin(x)
+sin(x−360÷7)+sin(x−360×2÷7)
+sin(x−360×3÷7)+sin(x+360÷7)
+sin(x+360×2÷7)+sin(x+360×3÷7)
=sin(x)
+2sin(x)cos(360÷7)
+2sin(x)cos(360×2÷7)
+2sin(x)cos(360×3÷7)
=sin(x)×{1+2×0.623−2×0.222−2×0.901}
=0
したがって、7ビームレーザビームプリンタにおいても特定の高調波の相殺は実現可能である。
<一般化>
このように、M個のレーザで露光するレーザビームプリンタにおいて、画像クロックのK次高調波を相殺するためには、各レーザ間の位相差Wを次のようにシフトすれば良い。
W=360÷(M×K) [度] ・・・式(10)
この式(10)は、Mが偶数の場合については実施形態1において説明した式(2)と同様の意味を持つ。
一例として、上記の式にM=2、K=1,2の場合を示すと、以下のようになる。
W=360÷(2×1)=180[度]、W=360÷(2×2)=90[度]
さらに、上記の式にM=3、K=1の場合は以下のようになる。
W=360÷(3×1)=120[度]
また、Dを暗部微小パルスデューティ、Nを自然数とすると、M個のレーザで露光するレーザビームプリンタにおいて、相殺効果が見込める位相差Wの範囲は、式(8)と同様に次のように示すことができる。
360×D÷{M×(N−D)}<W<360×D÷{M×(N−1+D)} ・・・(11)
また、式(4)に基づいて、位相差Wを時間差wtへ変換すると、以下のようになる。
(T・D)/{M×(N−D)}<wt<(T・D)/{M×(N−1+D)}・・・(12)
以上、説明したように、第1実施形態と同様に、M個のレーザの暗部微小パルスを位相差Wずつ均等にずらすことで暗部微小露光による不要輻射を低減することができる。
118 コントローラ
119 制御部
120 画像処理部
1121 レーザ駆動回路
1122 レーザ発光部A
1123 レーザ発光部B
1124‥‥BDセンサ
1201‥‥明部露光データ生成回路
1202‥‥パルス幅−位相差変換テーブル
1203‥‥暗部微小パルス付加回路A
1204‥‥暗部微小パルス付加回路B
1231‥‥画像クロック発生回路
1232‥‥暗部ブランク部検出回路
1233‥‥暗部微小パルス発生回路
e 明部露光データA
f 明部露光データB
g 暗部微小パルスA
h レーザ点灯データA
j 暗部微小パルスB
q 画像クロックA
r 画像クロックB
i レーザ点灯データB
ut 暗部微小パルスのパルス幅
D 1画素に占める暗部微小パルスのデューティ比
K 高調波の次数
M 画像形成装置が有するレーザの本数
W レーザ発光部Aとレーザ発光部Bの駆動信号の位相差
wt レーザ発光部Aとレーザ発光部Bの駆動信号の微小パルスの時間差

Claims (8)

  1. 画像データに基づく複数の駆動信号によりそれぞれ駆動される複数の発光部を備え、前記複数の発光部から発光される光により帯電された感光体に潜像を形成する光照射手段を有し、
    前記複数の発光部は、帯電後の感光体表面のトナーを付着させる領域に対してトナーを付着させる為の通常発光を行い、前記帯電後の感光体表面のトナーを付着させない領域に対して微小発光を行う画像形成装置であって、
    前記複数の発光部の夫々は、パルス幅変調された前記複数の駆動信号の微小パルスにより発光することで前記微小発光を行い、前記複数の発光部の夫々が共に前記微小発光を行う期間において、前記複数の発光部が前記微小パルスによって夫々発光する発光タイミングが異なることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記複数の駆動信号を生成する信号生成手段を有し、
    前記信号生成手段は、前記複数の発光部の夫々が共に前記微小発光を行う期間において、前記複数の駆動信号が、前記複数の駆動信号の間で時間差をつけた微小パルスを備えるように前記複数の駆動信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記時間差は前記微小パルスのデューティに基づいて決まることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記複数の発光部の数をM、1画素の幅に対する前記微小パルスのパルス幅の比としての前記デューティをD、1画素分の発光時間をTとすると、時間差wtは以下の式
    (T・D)/{M×(N−D)}<wt<(T・D)/{M×(N−1+D)}
    (但し、Nは自然数)
    を満たすことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 画像データに基づく第1信号により駆動される第1発光部と、前記画像データに基づく第2信号により駆動される第2発光部と、を備え、前記第1発光部、及び、前記第2発光部から発光される光により帯電された感光体に潜像を形成する光照射手段を有し、
    前記第1発光部、及び、前記第2発光部は、帯電後の感光体表面のトナーを付着させる領域に対してトナーを付着させる為の通常発光を行い、前記帯電後の感光体表面のトナーを付着させない領域に対して微小発光を行う画像形成装置であって、
    前記第1発光部はパルス幅変調された前記第1信号の微小パルスにより発光することで前記微小発光を行い、前記第2発光部はパルス幅変調され、前記第1信号の微小パルスと同じパルス幅の前記第2信号の微小パルスにより発光することで前記微小発光を行い、前記第1発光部及び前記第2発光部が共に前記微小発光を行う期間において、前記第1信号の微小パルスによる前記第1発光部の発光タイミングと、前記第2信号の微小パルスによる前記第2発光部の発光タイミングとが異なることを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記第1信号及び前記第2信号を生成する信号生成手段を有し、
    前記信号生成手段は、前記第1発光部及び前記第2発光部が共に前記微小発光を行う期間において、前記第1信号の微小パルスと前記第2信号の微小パルスとに時間差をつけて前記第1信号及び前記第2信号を生成することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記時間差は前記微小パルスのデューティに基づいて決まることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 1画素の幅に対する前記微小パルスのパルス幅の比としてのデューティをD、1画素分の発光時間をTとすると、時間差wtは以下の式
    (T・D)/{2×(N−D)}<wt<(T・D)/{2×(N−1+D)}
    (但し、Nは自然数)
    を満たすことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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