JP2013163474A - リクライニング装置 - Google Patents

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Yoshitaka Ishihara
慶隆 石原
Kazuyoshi Hara
和良 原
Kazumasa Tamaoki
一生 玉置
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Abstract

【課題】可動ガイドに対して必要な強度を確保しつつ小型化を図り得るリクライニング装置を提供する。
【解決手段】第1ロックギヤ61と案内凸部32の他方の第1案内面33bとの間には、可動ガイド63が配置されている。この可動ガイド63は、その側面のうちバネ部材80が係合する凹部64よりも外方端側に設けられる突起63aが、ロック解除方向への回動するレバープレート90の外周縁のカム面95により解除方向に付勢されることで、第1ロックギヤ61と案内凸部32の他方の第1案内面33bとの双方への押圧が解除される。
【選択図】図5

Description

本発明は、相対的に傾動する第1の部材と第2の部材との傾動角度を調整するリクライニング装置に関するものである。
従来、相対的に傾動する第1の部材と第2の部材との傾動角度を調整するリクライニング装置として、下記特許文献1に開示されるリクライニング装置が知られている。このリクライニング装置では、ロックギヤと固定ガイドとの間には、摺動可能な可動ガイドがそれぞれ介在しており、これら可動ガイドは、外方端から内方端に向かって漸次幅が狭く形成され、可動ガイドの摺動面のうち、ロックギヤ側の摺動面はロックギヤの移動方向に平行に設けられている。そして、各可動ガイドにはそれぞれロックスプリングが係合され、当該ロックスプリングによってベースプレートの半径方向内側へと付勢されている。
このため、可動ガイドはロックギヤと固定ガイドとの間に常に食い込んだ状態となるため、これら固定ガイドとロックギヤと可動ガイドとは相互に緊合して、各部材間における隙間が消滅することとなる。これにより、シートバックの前後方向へのガタが確実に解消されることとなり、確実なロック及びその解除を可能としている。
特許4305571号公報
図7は、従来技術に係る可動ガイド130およびレバープレート150を説明する説明図である。
図7に示すように、可動ガイド130は、ベースプレート110に形成される案内面111とロックギヤ120との間に配置されており、バネ部材140によりロックギヤ120と案内面111との双方に押圧する方向(図7の下方向)に付勢され、側面に設けられる突起131にてロック解除方向に回動するレバープレート150のカム孔151の内縁により上記押圧を解除する解除方向に付勢されるように構成される。そうすると、このように構成される可動ガイド130をリクライニング装置の小型化を図るために単に小型化してしまうと、レバープレート150により付勢される突起131も小さくなり、この突起131に対して必要な強度を確保することが困難になるという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、可動ガイドに対して必要な強度を確保しつつ小型化を図り得るリクライニング装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1のリクライニング装置は、相対的に傾動する第1の部材(11,11a)と第2の部材(12,12a)との傾動角度を調整するリクライニング装置(20)であって、前記第1の部材に取り付けられるベースプレート(30)と、前記第2の部材に取り付けられるとともに前記ベースプレートに対して相対回動可能に組み付けられて内歯(41)を有するギヤプレート(40)と、前記ベースプレートに形成される一対の案内面(33a,33b)のうち一方の案内面(33a)に接触した状態で半径方向に摺動可能にガイドされて組み付けられ、前記内歯と噛合可能な外歯(61a)を有するロックギヤ(61)と、前記一対の案内面のうち他方の案内面(33b)と前記ロックギヤとの間に配置されて、外方端から内方端に向けて漸次幅が狭く形成される可動ガイド(63,66)と、前記ロックギヤの半径方向の移動を制御可能であって、前記外歯を前記内歯に噛合させるロック方向に付勢されるカム(70)と、前記可動ガイドを前記ロックギヤと前記他方の案内面との双方に押圧する方向に付勢する付勢部材(80)と、前記カムと一体に回動し、ロック解除方向に回動するときに前記可動ガイドを前記付勢部材による付勢力に抗して前記押圧を解除する解除方向に付勢するレバープレート(90)と、を備え、前記可動ガイドには、その側面のうち前記付勢部材が係合する係合部(64)よりも前記外方端側に突起(63a,66a)が設けられており、前記レバープレートは、前記ロック解除方向への回動時に、その外周縁(95)にて前記突起を前記解除方向に付勢することで前記押圧を解除することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のリクライニング装置において、前記突起(66a)は、前記側面のうち前記他方の案内面側の縁(66c)よりも前記ロックギヤ側の縁(66b)に近い位置に設けられることを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する各実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、可動ガイドは、その側面のうち付勢部材が係合する係合部よりも外方端側に設けられる突起が、ロック解除方向への回動するレバープレートの外周縁により解除方向に付勢されることで、ロックギヤおよび他方の案内面の双方への押圧が解除される。
このように、突起が側面の外方端側に設けられるので、突起が内方端側に設けられる場合と比較して、突起に作用するレバープレートからの付勢力が小さくなり、可動ガイドを小型化したことにより突起が細くなっても必要な強度を確保することができる。特に、突起は、レバープレートの外周縁により解除方向に付勢されるため、当該突起が外方端側に配置される場合でもレバープレートを大径化することなく上記押圧を確実に解除することができる。
したがって、可動ガイドに対して必要な強度を確保しつつ小型化を図ることができる。
請求項2の発明では、突起は、側面のうち他方の案内面側の縁よりもロックギヤ側の縁に近い位置に設けられる。ロックギヤは、半径方向に摺動可能にガイドされることから可動ガイド側の摺動面が摺動方向に略平行となり、この摺動面に沿う方向に可動ガイドが移動するため、可動ガイドの移動方向が回動中心からずれることとなる。このため、ロックギヤ側の縁の近くに設けられる突起は、他方の案内面側の縁の近くに設けられる突起よりも回動中心近くに位置することとなり、可動ガイドを付勢部材による付勢力に抗して解除方向に付勢する際に必要なレバープレートの回動力が削減される。これにより、小型化される可動ガイドに対して必要な強度を確保しつつ、ロック解除時における操作性を向上させることができる。
第1実施形態に係るリクライニング装置が設置される車両用シートの構成概要を示す側面図である。 リクライニング装置の断面図である。 図2に示す3−3線相当の切断面による断面図である。 図2に示す4−4線相当の切断面による断面図である。 図4の可動ガイド近傍を拡大して示す拡大図である。 第2実施形態に係るリクライニング装置の要部を説明する説明図である。 従来技術に係る可動ガイドおよびレバープレートを説明する説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明のリクライニング装置を具現化した第1実施形態について図を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係るリクライニング装置20が設置される車両用シート10の構成概要を示す側面図である。
周知のように、車両用シート10は、シートクッション11とシートバック12を主な構成要素とし、シートクッション11にはシートブラケット(以下、下側ブラケット11aという)が、シートバック12にはシートバックブラケット(以下、上側ブラケット12aという)がそれぞれ固定されている。
下側ブラケット11aおよび上側ブラケット12aは、ラウンドリクライニングユニット21の相対回動する部位にそれぞれ固定されることで、互いに相対回動可能に連結されている。これにより、シートクッション11に対するシートバック12の傾動角度の調整が可能となる。なお、シートクッション11および下側ブラケット11aは、特許請求の範囲に記載の「第1の部材」の一例に相当し、シートバック12および上側ブラケット12aは、特許請求の範囲に記載の「第2の部材」の一例に相当し得る。
ラウンドリクライニングユニット21の中央のセンターシャフト22にはリクライニング操作レバー23が装着されている。ラウンドリクライニングユニット21、センターシャフト22およびリクライニング操作レバー23によりリクライニング装置20が構成されている。リクライニング操作レバー23を上方に引くとリクライニング装置20がアンロック状態となりシートバック12の傾動角度の調整が可能となる。ここで、シートバック12を後方に倒した図1にて示す角度Aの範囲は、リクライニング操作レバー23から手指を離すとその時の角度位置にシートバック12がロックされる傾度調整範囲であり、シートバック12を前方に倒した図1にて示す角度Bの範囲は、リクライニング操作レバー23から手指を離してもアンロックの状態が持続するロックフリー状態に対応する自由回動範囲である。図1から判るように、シートバック12は、シートクッション11と接する前倒しの位置からシートクッション11とフラットになる後倒しの位置まで回動可能である。このようなリクライニング装置20の構造について以下説明する。
図2は、リクライニング装置20の断面図である。図3は、図2に示す3−3線相当の切断面による断面図である。図4は、図2に示す4−4線相当の切断面による断面図である。図5は、図4の可動ガイド63近傍を拡大して示す拡大図である。なお、図2において、図面左側を軸方向一側、図面右側を軸方向他側として、以下説明する。また、図2では、便宜上、センターシャフト22およびリクライニング操作レバー23の図示を省略し、図4では、ギヤプレート40は内歯41近傍のみ図示する。
図2に示すように、ラウンドリクライニングユニット21は、略円板状のベースプレート30と略お椀形状のギヤプレート40を重ね合わせてカバーブラケット50を組み付けることで、ベースプレート30およびギヤプレート40が相対回動可能に保持されるとともに軸方向への相対移動が抑制されるように構成されている。
ベースプレート30とギヤプレート40の間にはキャビティ(空間)Cが形成される。このキャビティC内には、図2〜図4に示すように、一対の第1ロックギヤ61と一対の第2ロックギヤ62の計4枚のロックギヤ、2つの可動ガイド63、中央のカム70、2つの略円弧状のバネ部材80および略円板状のレバープレート90等のロック、アンロックのための部材が配設されている。
ベースプレート30は、軸方向一側の側面(以下、取付面30aともいう)に複数の突起30bが形成されており、これら各突起30bを下側ブラケット11aの係合穴(図示略)に係合させることで、当該下側ブラケット11aに取り付けられる。また、図3に示すように、ベースプレート30には、軸方向他側の側面に、各ロックギヤ61,62を半径方向に案内するための4つの案内凸部31、32、31、32が形成されている。
ここで、図3に示すように、第1ロックギヤ61を案内するための一対の案内面のうち、案内凸部31の案内面を一方の第1案内面33aとし、案内凸部32の案内面を他方の第1案内面33bとする。また、第2ロックギヤ62を案内するための一対の案内面のうち、案内凸部32の案内面を一方の第2案内面34aとし、案内凸部31の案内面を他方の第2案内面34bとする。各案内面のうち、他方の第1案内面33bには、長手方向中央部に凹部35が形成されている。なお、一方の第1案内面33aおよび他方の第1案内面33bは、特許請求の範囲に記載の「一方の案内面」および「他方の案内面」の一例に相当し得る。
ギヤプレート40の環状外縁部の内周面には、全周にわたって内歯41が形成されている。ギヤプレート40は、その背面(軸方向他側の面)に複数の突起(図示略)が形成されており、これら各突起を上側ブラケット12aの係合穴(図示略)に係合させることで、当該上側ブラケット12aに取り付けられる。
図3に示すように、両第1ロックギヤ61および両第2ロックギヤ62の外周側には、ギヤプレート40の内歯41と噛合可能な外歯61a、62aがそれぞれ形成されている。また、各ロックギヤ61、62には、軸方向他側の面から軸方向他側に突出する突起61b、62bがそれぞれ形成されている。両第1ロックギヤ61は、案内凸部31の一方の第1案内面33aと案内凸部32の他方の第1案内面33bに案内される可動ガイド63とに案内されて半径方向にのみ摺動自在にそれぞれ支承されている。また、両第2ロックギヤ62は、案内凸部32の一方の第2案内面34aと案内凸部31の他方の第2案内面34bとに案内されて半径方向にのみ摺動自在にそれぞれ支承されている。なお、第1ロックギヤ61は、特許請求の範囲に記載の「ロックギヤ」の一例に相当し得る。
両可動ガイド63は、外方端から内方端に向かって漸次幅が狭くなるよう楔状に形成されており、第1ロックギヤ61と案内凸部32の他方の第1案内面33bとの双方に接触可能にそれぞれ配置されている。これら両可動ガイド63には、その軸方向他側の側面のうち外方端近傍から軸方向他側に略円柱状に突出する突起63aがそれぞれ形成されている。
また、両可動ガイド63には、ロック状態時に他方の第1案内面33bの凹部35に対向する対向面であって突起63aよりも内方端側に、凹部64がそれぞれ形成されている。この凹部64と凹部35とにより被係合部65が構成され、当該被係合部65にバネ部材80の一側端部81が係合している。なお、凹部64は、特許請求の範囲に記載の「係合部」の一例に相当し、バネ部材80は、特許請求の範囲に記載の「付勢部材」の一例に相当し得る。
このため、一側端部81を介した付勢力が、可動ガイド63の凹部64に対する第1付勢力と他方の第1案内面33bの凹部35に対する第2付勢力として分散して作用し、これら両付勢力のうち第1付勢力が、可動ガイド63をベースプレート30の半径方向内側(内方向)へ付勢するように作用する。
そして、上記第1付勢力に応じて、両可動ガイド63は、第1ロックギヤ61と他方の第1案内面33bとの間にそれぞれ常に食い込んだ状態となり、これら第1ロックギヤ61と他方の第1案内面33bと可動ガイド63とが相互に緊合して(堅く合わさって)、各部材間における隙間が消滅する。そのため、シートバック12の前後方向におけるガタが解消されることとなる。
また、ベースプレート30の中央には、中心に貫通孔71が形成される板状のカム70が回動可能に配設されている。カム70には、外周面に各ロックギヤ61、62の後端面に当接するカム面72が形成され、側面にバネ部材80の他側端部82が係合する2つの係合穴73と軸方向他側に突出する2つの円柱状の突起74とが形成されている。
図4に示すように、カム70は、2つのバネ部材80の他側端部82とそれぞれ係合することにより、ロック回動方向(図3および図4にて反時計方向)に強く付勢されている。これにより、カム70は、カム面72にて各ロックギヤ61、62の後端面に当接することで、上記両バネ部材80によるロック回動方向の付勢力により各ロックギヤ61、62を半径方向外側(外方向)に強く付勢することとなる。
カム70の貫通孔71には、センターシャフト22が挿入され、このセンターシャフト22を回動させることにより両バネ部材80の付勢力に抗してカム70をアンロック回動方向(図3および図4にて時計方向)に回動させることができるようになっている。
図4に示すように、レバープレート90には、カム70の両突起74にそれぞれ嵌合する貫通孔91と、それぞれ2つのカム孔92〜94とが設けられるとともに、可動ガイド63の突起63aに対してアンロック回動方向に回動したときに半径方向内側から接触して半径方向外側に付勢(押圧)する2つのカム面95が外周縁に設けられている。レバープレート90は、これら両貫通孔91と両突起74とをそれぞれ嵌合させ、両カム孔92に突起61bをそれぞれ挿通させ、両カム孔93に突起62bをそれぞれ挿通させた状態で、カム70および各ロックギヤ61、62に組み付けられている。これにより、レバープレート90は、カム70の回動に応じて回動するように当該カム70に組み付けられることとなる。そして、両カム孔94からそれぞれ露出する被係合部65には、バネ部材80の一側端部81が係合している。
これにより、レバープレート90がカム70とともにアンロック回動方向に回動すると、カム孔92の内周縁が第1ロックギヤ61の突起61bにそれぞれ当接するとともにカム孔93の内周縁が両第2ロックギヤ62の突起62bにそれぞれ当接する。さらにレバープレート90がアンロック回動方向に回動すると、両突起63aがカム面95によりそれぞれ付勢されることで両可動ガイド63がそれぞれ半径方向外側に移動し、当該両可動ガイド63による第1ロックギヤ61の緊合状態がそれぞれ解除されて、両第1ロックギヤ61が半径方向に移動可能な状態になる。そして、突起61b、突起62bが各カム孔92、93の内周縁により半径方向内側に付勢されて、各ロックギヤ61、62が半径方向内側に連動して移動することとなる。
このように構成されるリクライニング装置20は、各ロックギヤ61、62および可動ガイド63やカム70などをキャビティC内に配設して一体に組み付けたベースプレート30およびギヤプレート40の側周部をカバーブラケット50によりリングかしめをして一体化される。これにより、ベースプレート30およびギヤプレート40は、相対回動可能に保持されるとともに軸方向への相対移動が抑制されることとなる。
そして、カム70の貫通孔71に挿入したセンターシャフト22に対してリクライニング操作レバー23を組み付けることで、図2に示すリクライニング装置20が完成する。このように構成されるリクライニング装置20に対して、ベースプレート30の各突起30bを下側ブラケット11aの係合穴に係合させるとともに、ギヤプレート40の各突起を上側ブラケット12aの係合穴に係合させることで、シートクッション11およびシートバック12がリクライニング装置20により相対傾動可能に連結されることとなる。なお、ベースプレート30を上側ブラケット12aに取り付けるとともにギヤプレート40を下側ブラケット11aに取り付けるようにしてもよい。
このように構成される本実施形態に係るリクライニング装置20のアンロック状態およびロック状態について、以下に説明する。
(アンロック状態)
まず、リクライニング装置20におけるアンロック状態について説明する。
乗員がシートバック12の傾斜角度を調整するためロックを外す時は、リクライニング操作レバー23を操作してセンターシャフト22をアンロック回動方向に回動させる。すると、この操作力に応じて、カム70およびレバープレート90は、センターシャフト22とともに両バネ部材80の付勢力に抗してアンロック回動方向に回動する。
カム70がアンロック回動方向に回動することにより、カム70のカム面72と各ロックギヤ61、62のそれぞれの後端面との当接が解除されて、各ロックギヤ61、62を半径方向外側へ付勢しているカム70による付勢力が解除される。これにより、各ロックギヤ61、62は半径方向内側に移動することが可能になり、ギヤプレート40の内歯41と各ロックギヤ61、62の外歯61a、62aとの噛合が解除可能状態となる。
また、レバープレート90がアンロック回動方向に回動することにより、可動ガイド63の突起63aがカム面95により付勢されて半径方向外側に移動する。このとき、可動ガイド63は、凹部64に係合しているバネ部材80の一側端部81により作用する付勢力第1付勢力に抗して、半径方向外側に移動することとなる。
このように、両可動ガイド63がそれぞれ半径方向外側へ移動することで当該両可動ガイド63による第1ロックギヤ61の緊合状態がそれぞれ解除されると、両ロックギヤ61は半径方向内側に移動することが可能な状態となる。そして、レバープレート90がカム70とともにアンロック回動方向にさらに回動することにより、レバープレート90の各カム孔92、93の内周縁が各ロックギヤ61、62の突起61b、62bに当接して、各ロックギヤ61、62を積極的に半径方向内側に移動させることで、内歯41と外歯61a、62aとの噛合が解除される。
上述のように、内歯41と外歯61a、62aとの噛合が解除されると、ギヤプレート40の回動が自由になり、ラウンドリクライニングユニット21がアンロック状態になる。ラウンドリクライニングユニット21がアンロック状態になれば、リクライニング装置20がアンロック状態になり、シートバック12を後方に倒す場合には、当該シートバック12の傾斜角度を自由に調整可能な状態になる(図1の角度A参照)。
(ロック状態)
次に、リクライニング装置20におけるロック状態について説明する。
乗員によるシートバック12の傾斜角度の調整が終了すると、リクライニング操作レバー23を緩めることにより、カム70およびレバープレート90が、両バネ部材80の付勢力によりロック回動方向に回動する。
この回動するカム70のカム面72が各ロックギヤ61、62のそれぞれの後端面に当接することにより、各ロックギヤ61、62が半径方向外側に付勢される。これにより、各ロックギヤ61、62の外歯61a、62aがギヤプレート40の内歯41に噛合するように半径方向外側へ移動する。また、回動するレバープレート90のカム面95と両可動ガイド63の突起63aとの当接がそれぞれ解除されることで、一側端部81を介して凹部64に作用するバネ部材80の付勢力により、両可動ガイド63が半径方向内側に移動する。
そして、各ロックギヤ61、62の外歯61a、62aがギヤプレート40の内歯41に噛合するとともに、第1ロックギヤ61と他方の第1案内面33bとの間に両可動ガイド63がそれぞれ食い込んだ緊合状態となることにより、ギヤプレート40の回動が制限され、リクライニング装置20がロック状態になる。
以上説明したように、本実施形態に係るリクライニング装置20では、可動ガイド63は、その側面のうちバネ部材80が係合する凹部64よりも外方端側に設けられる突起63aが、ロック解除方向への回動するレバープレート90の外周縁のカム面95により解除方向に付勢されることで、第1ロックギヤ61と案内凸部32の他方の第1案内面33bとの双方への押圧が解除される。
このように、突起63aが側面の外方端側に設けられるので、突起63aが内方端側に設けられる場合と比較して、突起63aに作用するレバープレート90からの付勢力が小さくなり、可動ガイド63を小型化したことにより突起63aが細くなっても必要な強度を確保することができる。特に、突起63aは、レバープレート90の外周縁のカム面95により解除方向に付勢されるため、当該突起63aが外方端側に配置される場合でもレバープレート90を大径化することなく上記押圧を確実に解除することができる。
したがって、可動ガイド63に対して必要な強度を確保しつつ小型化を図ることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るリクライニング装置について図6を参照して説明する。図6は、第2実施形態に係るリクライニング装置20の要部を説明する説明図である。
本第2実施形態に係るリクライニング装置20では、上述した可動ガイド63に代えて可動ガイド66を採用する点が、上記第1実施形態に係るリクライニング装置と主に異なる。したがって、上述した第1実施形態のリクライニング装置と実質的に同一の構成部分には同一符号を付し、説明を省略する。
図6に示すように、第1ロックギヤ61と案内凸部32の他方の第1案内面33bとの間には、上述した可動ガイド63に代えて可動ガイド66が配置されている。この可動ガイド66は、可動ガイド63に対して、突起66aが軸方向他側の側面のうち他方の第1案内面33b側の縁66cよりも第1ロックギヤ側の縁66bに近い位置に設けられるように形成されている。
このように、突起66aが縁66bに近い位置に配置される理由について、以下に説明する。
第1ロックギヤ61は、半径方向に摺動可能にガイドされることから可動ガイド66側の摺動面61cが摺動方向(図6の矢印α参照)に略平行となり、この摺動面61cに沿う方向(図6の矢印β参照)に可動ガイド66が移動する。このため、可動ガイド66の移動方向が回動中心からずれることとなる。
このため、第1ロックギヤ61側の縁66bの近くに設けられる突起66aは、他方の第1案内面33b側の縁66cの近くに設けられる突起よりも回動中心近くに位置することとなり、可動ガイド66をバネ部材80による付勢力に抗して解除方向に付勢する際に必要なレバープレート90の回動力を削減することができる。
このように、本実施形態では、突起66aが他方の第1案内面33b側の縁66cよりも第1ロックギヤ側の縁66bに近い位置に設けられるように可動ガイド66を形成することにより、小型化される可動ガイド66に対して必要な強度を確保しつつ、ロック解除時における操作性を向上させることができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよい。
(1)ベースプレート30の各案内凸部31,32に案内されるロックギヤは、両第1ロックギヤ61および両第2ロックギヤ62の4つに限らず、例えば、3つでもよいし、5つ以上であってもよい。この場合、第1ロックギヤ61と案内凸部32の他方の第1案内面33bとの双方に接触可能に可動ガイド63(66)が配置され、その突起63a(66a)が、ロック解除方向への回動するレバープレート90の外周縁のカム面95により上記押圧を解除可能に付勢される。このようにしても、可動ガイド63(66)に対して必要な強度を確保しつつ小型化を図ることができる。
(2)可動ガイド63,66の突起63a,66aは、略円柱状に形成されることに限らず、例えば、角柱状に形成されてもよい。
10…車両用シート
11…シートクッション(第1の部材)
11a…下側ブラケット(第1の部材)
12…シートバック(第2の部材)
12a…上側ブラケット(第2の部材)
20…リクライニング装置
30…ベースプレート
31,32…案内凸部
33a…一方の第1案内面(一方の案内面)
33b…他方の第1案内面(他方の案内面)
34a…一方の第2案内面
34b…他方の第2案内面
40…ギヤプレート
41…内歯
61…第1ロックギヤ(ロックギヤ)
61a…外歯
62…第2ロックギヤ
62a…外歯
63,66…可動ガイド
63a,66a…突起
64…凹部(係合部)
70…カム
80…バネ部材(付勢部材)
90…レバープレート
95…カム面(外周縁)

Claims (2)

  1. 相対的に傾動する第1の部材と第2の部材との傾動角度を調整するリクライニング装置であって、
    前記第1の部材に取り付けられるベースプレートと、
    前記第2の部材に取り付けられるとともに前記ベースプレートに対して相対回動可能に組み付けられて内歯を有するギヤプレートと、
    前記ベースプレートに形成される一対の案内面のうち一方の案内面に接触した状態で半径方向に摺動可能にガイドされて組み付けられ、前記内歯と噛合可能な外歯を有するロックギヤと、
    前記一対の案内面のうち他方の案内面と前記ロックギヤとの間に配置されて、外方端から内方端に向けて漸次幅が狭く形成される可動ガイドと、
    前記ロックギヤの半径方向の移動を制御可能であって、前記外歯を前記内歯に噛合させるロック方向に付勢されるカムと、
    前記可動ガイドを前記ロックギヤと前記他方の案内面との双方に押圧する方向に付勢する付勢部材と、
    前記カムと一体に回動し、ロック解除方向に回動するときに前記可動ガイドを前記付勢部材による付勢力に抗して前記押圧を解除する解除方向に付勢するレバープレートと、
    を備え、
    前記可動ガイドには、その側面のうち前記付勢部材が係合する係合部よりも前記外方端側に突起が設けられており、
    前記レバープレートは、前記ロック解除方向への回動時に、その外周縁にて前記突起を前記解除方向に付勢することで前記押圧を解除することを特徴とするリクライニング装置。
  2. 前記突起は、前記側面のうち前記他方の案内面側の縁よりも前記ロックギヤ側の縁に近い位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載のリクライニング装置。
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