JP2013163456A - 車両用リヤサイドドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアアウタパネルにおけるドアアウトサイドハンドルベースの車両前後方向の前側かつ車両上下方向の下側の部位が車両幅方向の内側へ押圧されたときに、ドアアウタパネルに折れ線がドアアウトサイドハンドルを横切るように発生することを抑制する。
【解決手段】ドアアウタパネルのベルトライン部に沿って設けられたベルトラインアウタリインフォースメント30には、3つの貫通孔32A,32B,32Cが形成されている。これらの貫通孔32A,32B,32Cは、ベルトラインアウタリインフォースメント30におけるドアアウトサイドハンドルベース52の車両前後方向のベース前端52Fとドアガラス昇降レールリヤ20Rとの間の部位に、車両前後方向に間隔を空けて形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用リヤサイドドア構造に関する。
車両前後方向の前端側にレバーアーム部が設けられたドアアウトサイドハンドル(アウトサイドドアハンドル)と、ドアアウタパネルに固定され、当該ドアアウタパネルの車両幅方向の内側でレバーアーム部を回転可能に支持するヒンジブラケットとを備えた車両用ドア構造が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示された車両用ドア構造では、ヒンジブラケットがドアガラスを支持するパーティションサッシュと車両幅方向に重なるように配置されており、車両側面衝突(以下、単に「側突」という)によって、ドアアウタパネルにおけるヒンジブラケットの車両前後方向の前側に側突荷重が入力されたときに、ヒンジブラケットがパーティションサッシュに接触することにより、ドアアウトサイドハンドルのドアロック解除方向への回転が抑制されるようになっている。
特開2009−262786号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、ドアアウタパネルにおけるヒンジブラケットの車両前後方向の前側かつ車両上下方向の下側の部位に側突荷重が入力されたときに、ドアアウタパネルに折れ線(折れシワ)がドアアウトサイドハンドルを横切るように発生すると、以下のことが懸念される。即ち、ドアアウタパネルに固定されたヒンジブラケットが車両幅方向の内側へ変位する一方で、ドアアウトサイドハンドルに車両幅方向の外側へ向けた慣性力が作用し、当該ドアアウトサイドハンドルがヒンジブラケットに対して相対的に車両幅方向の外側へ変位する可能性がある。つまり、上記の慣性力によって、ドアアウトサイドハンドルがドアロック解除方向へ回転する可能性がある。
本発明は、上記の事実を考慮し、ドアアウタパネルにおけるドアアウトサイドハンドルベースの車両前後方向の前側かつ車両上下方向の下側の部位が車両幅方向の内側へ押圧されたときに、ドアアウタパネルに折れ線がドアアウトサイドハンドルを横切るように発生することを抑制することを目的とする。
請求項1に記載の車両用リヤサイドドア構造は、車両用リヤサイドドアの外板を構成するドアアウタパネルと、前記ドアアウタパネルの車両前後方向の後端側かつ車両幅方向の内側に設けられ、前記車両用リヤサイドドアを車体に拘束するドアロック装置と、前記ドアアウタパネルの車両幅方向の内側に該ドアアウタパネルのベルトライン部に沿って設けられたベルトラインアウタリインフォースメントと、前記ドアアウタパネルの車両前後方向の後端側かつ前記ベルトラインアウタリインフォースメントの下方に配置され、該ドアアウタパネルの車両幅方向の内側に取り付けられたドアアウトサイドハンドルベースと、前記ドアアウタパネルの車両幅方向の外側に車両前後方向を長手方向として配置され、前記ドアロック装置に接続されると共に、車両前後方向の前端側が車両上下方向に延びる回転軸を介して前記ドアアウトサイドハンドルベースに回転可能に支持され、回転操作されて前記ドアロック装置による前記拘束を解除するドアアウトサイドハンドルと、前記ベルトラインアウタリインフォースメントにおける前記ドアアウトサイドハンドルベースの車両前後方向のベース前端よりも車両前後方向の後側に形成され、前記ドアアウタパネルにおける前記ベース前端よりも車両前後方向の前側かつ車両上下方向の下側の部位が車両幅方向の内側へ押圧されたときに、該ベース前端と共に前記ドアアウタパネルの折れ変形の起点となる脆弱部と、を備えている。
上記の構成によれば、ベルトラインアウタリインフォースメント(以下、単に「アウタリインフォースメント」ともいう)におけるドアアウトサイドハンドルベース(以下、単に「ドアハンドルベース」ともいう)の車両前後方向のベース前端よりも車両前後方向の後側には、脆弱部が形成されている。これにより、ドアアウタパネルにおけるドアハンドルベースのベース前端よりも車両前後方向の前側かつ車両上下方向の下側(以下、この方向を「車両斜め下側」ともいう)の部位が車両幅方向の内側へ押圧されたときに、アウタリインフォースメントの脆弱部及びドアハンドルベースのベース前端を起点としてドアアウタパネルが折れ変形し易くなる。つまり、アウタリインフォースメントの脆弱部及びドアハンドルベースのベース前端を通る直線に沿ってドアアウタパネルに折れ線が発生し易くなる。この結果、ドアアウタパネルに折れ線がドアアウトサイドハンドルを横切るように発生することが抑制される。
請求項2に記載の車両用リヤサイドドア構造は、請求項1において、前記ドアアウタパネルと前記ドアロック装置との間に設けられ、車両幅方向の外側から見て、前記回転軸よりも車両前後方向の後側で前記ドアアウトサイドハンドルを車両上下方向に横切ると共にドアガラスを昇降可能に支持するドアガラス昇降レールリヤを備え、前記脆弱部が、前記ベース前端と前記ドアガラス昇降レールリヤとの間に位置している。
上記の構成によれば、ドアアウタパネルとドアロック装置との間に、ドアガラスを昇降可能に支持するドアガラス昇降レールリヤが設けられている。このドアガラス昇降レールリヤは、車両幅方向の外側から見て、ドアアウトサイドハンドル(以下、単に「ドアハンドル」ともいう)の回転軸よりも車両前後方向の後側で当該ドアハンドルを車両上下方向に横切っている。これにより、例えば、車両幅方向の外側から見て、ドアガラス昇降レールリヤがドアハンドルの回転軸に対して車両前後方向の前側に位置する構成と比較して、ドアガラスの面積を大きくすることができる。
一方、このようにドアガラス昇降レールリヤがドアハンドルの回転軸よりも車両前後方向の後側で当該ドアハンドルを車両上下方向に横切っていると、ドアアウタパネルにおけるドアハンドルベースのベース前端よりも車両斜め下側の部位が車両幅方向の内側へ押圧されたときに、ドアアウタパネルがドアガラス昇降レールリヤに接触し、当該ドアガラス昇降レールリヤに沿ってドアアウタパネルに折れ線が発生する可能性がある。つまり、ドアハンドルの回転軸よりも車両前後方向の後側で当該ドアハンドルを車両上下方向に横切るように折れ線がドアアウタパネルに発生する可能性がある。
これに対して本発明では、アウタリインフォースメントの脆弱部が、ドアハンドルベースのベース前端とドアガラス昇降レールリヤとの間に位置している。これにより、ドアアウタパネルがドアガラス昇降レールリヤに接触する前に、アウタリインフォースメントの脆弱部及びドアハンドルベースのベース前端を通る直線に沿ってドアアウタパネルに折れ線が発生し易くなる。この結果、ドアアウタパネルがドアガラス昇降レールリヤに接触することが抑制されるため、ドアアウタパネルに折れ線がドアハンドルを車両上下方向に横切るように発生することが抑制される。
請求項3に記載の車両用リヤサイドドア構造は、請求項1又は請求項2において、前記ベース前端が、前記ドアアウトサイドハンドルの車両前後方向のハンドル前端から車両前後方向の前側へ延出している。
上記の構成によれば、ドアハンドルベースのベース前端がドアハンドルの車両前後方向のハンドル前端から車両前後方向の前側へ延出されている。これにより、ドアハンドルベースのベース前端がドアハンドルのハンドル前端から車両前後方向の前側へ延出しない構成と比較して、ドアアウタパネルにおけるドアハンドルベースのベース前端よりも車両斜め下側の部位が車両幅方向の内側へ押圧されたときに、ドアハンドルから車両前後方向の前側へ離れた位置でドアハンドルベースのベース前端を起点としてドアアウタパネルが折れ変形し易くなる。従って、ドアアウタパネルに折れ線がドアハンドルを横切るように発生することが更に抑制される。
請求項4に記載の車両用リヤサイドドア構造は、請求項1〜請求項3の何れか1項において、前記ベルトラインリインフォースメントには、複数の前記脆弱部が車両前後方向に間隔を空けて形成されている。
上記の構成によれば、アウタリインフォースメントに複数の脆弱部が車両前後方向に間隔を空けて形成されている。これにより、ドアアウタパネルにおけるドアハンドルベースのベース前端よりも車両斜め下側の部位が車両幅方向の内側へ押圧されたときに、何れかの脆弱部とドアハンドルベースのベース前端とを起点としてドアアウタパネルが折れ変形し易くなる。従って、ドアアウタパネルに折れ線がドアハンドルを横切るように発生することが更に抑制される。
以上説明したように、本発明に係る車両用リヤサイドドア構造によれば、ドアアウタパネルにおけるドアアウトサイドハンドルベースの車両前後方向の前側かつ車両上下方向の下側の部位が車両幅方向の内側へ押圧されたときに、ドアアウタパネルに折れ線がドアアウトサイドハンドルを横切るように発生することを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用リヤサイドドア構造が適用されたリヤサイドドアを示す側面図である。 図1の2−2線に沿った拡大断面図である。 ドアアウタパネルが省略された図1の要部拡大側面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る車両用リヤサイドドア構造について説明する。なお、各図において適宜示される矢印FRは車両前後方向の前側を示し、矢印UPは車両上下方向の上側を示し、矢印INは車両幅方向の内側(車室内側)を示している。
図1には、一例として、本実施形態に係る車両用リヤサイドドア構造10が適用されたリヤサイドドア12が示されている。リヤサイドドア12は、図示しない車体側部に形成されたドア開口部を開閉するものであり、ドア開口部の車両前後方向の前縁部を構成する図示しないセンターピラーのドアヒンジに回転可能に支持されている。
リヤサイドドア12は、ドア本体14と、ドア本体14の上部に設けられて窓枠を構成するドアフレーム16と、ドアガラス18を昇降可能に支持する一対のドアガラス昇降レールフロント20F及びドアガラス昇降レールリヤ20Rと、ドア本体14の車両前後方向の後端側に設けられたドアアウトサイドハンドル装置50と、を備えている。
図2に示されるように、ドア本体14は、車両前後方向に沿って配置され、リヤサイドドア12の外板を構成するドアアウタパネル22と、ドアアウタパネル22の車両幅方向の内側に車両前後方向に沿って配置され、リヤサイドドア12の内板を構成するドアインナパネル24とを備えている。これらのドアアウタパネル22とドアインナパネル24とは、車両幅方向に対向すると共に、各々の上端部を除いた外周部でヘミング加工により結合されている。また、ドアアウタパネル22の上端部とドアインナパネル24の上端部との間には、ドアガラス18(図1参照)が昇降するための隙間26が形成されている。
ドアアウタパネル22の車両幅方向の内側には、当該ドアアウタパネル22のベルトライン部BLを補強するベルトラインアウタリインフォースメント30が設けられている。アウタリインフォースメント30は、ドアアウタパネル22と車両幅方向に対向すると共に、当該ドアアウタパネル22のベルトライン部BLに沿って車両前後方向に延びている。このアウタリインフォースメント30の上下の端部には、フランジ部30A,30Bがそれぞれ設けられている。これらのフランジ部30A,30Bは、要所においてドアアウタパネル22に結合されている。これにより、アウタリインフォースメント30とドアアウタパネル22によって閉断面構造が構成されている。
また、ドアアウタパネル22とドアインナパネル24との間には、リヤサイドドア12を図示しない車体に拘束するドアロック装置40が設けられている。ドアロック装置40は、ロックリインフォースメント(図示省略)を介してドアインナパネル24に固定されている。このドアロック装置40は、車体側部を構成する図示しないリヤピラーに設けられたストライカと噛み合うラッチ(図示省略)を備えている。このラッチがストライカと噛み合うことにより、リヤサイドドア12がリヤピラーに拘束される。また、ドアロック装置40には、ストライカとラッチとの噛み合いを解除し、リヤピラーに対するリヤサイドドア12の拘束を解除する図示しない解除レバーが設けられている。
ドアアウタパネル22の車両前後方向の後端側には、リヤサイドドア12を開閉操作するためのドアアウトサイドハンドル装置50が設けられている。ドアアウトサイドハンドル装置(以下、単に「ドアハンドル装置」ともいう)50は、ドアアウトサイドハンドルベース52と、ドアアウトサイドハンドル54とを備えている。
ドアハンドルベース52は、アウタリインフォースメント30の下方(車両上下方向の下側)に車両前後方向を長手方向として配置されており、図示しないボルト等によってドアアウタパネル22の車両幅方向の内側に取り付けられている。また、図3に示されるように、ドアハンドルベース52のベース前端52Fは、ドアアウトサイドハンドル54の車両前後方向のハンドル前端54F1よりも車両前後方向の前側へ延出されている。なお、図3では、ドアアウタパネル22の図示が省略されている。
ドアハンドル54は、ドアアウタパネル22の車両幅方向の外側に配置されている。このドアハンドル54は、車両前後方向を長手方向として配置されており、その長手方向の中間部が把持部54Aとされている。また、ドアハンドル54の車両前後方向の前端部54Fは、ドアアウタパネル22に形成された図示しない開口を通して当該ドアアウタパネル22の車両幅方向の内側に配置されており、車両上下方向に延びる回転軸56を介してドアハンドルベース52の車両前後方向の前端側に回転可能に支持されている。
一方、ドアハンドル54の車両前後方向の後端部54Rは、図示しないケーブルを介して前述したドアロック装置40の解除レバーと接続されている。これにより、乗員がドアハンドル54の把持部54Aを把持し、回転軸56を中心としてドアハンドル54を車両幅方向の外側(ドアロック解除方向)へ回転操作することにより、ドアハンドル54の後端部54Rに接続された解除レバーによってドアロック装置40が作動される。この結果、図示しないストライカとラッチとの噛み合いが解除され、リヤピラーに対するリヤサイドドア12の拘束が解除されるようになっている。
図2に示されるように、ドアハンドルベース52とドアロック装置40との間には、ドアガラス18(図1参照)の車両前後方向の後端部を昇降可能に支持するドアガラス昇降レールリヤ20Rが設けられている。ドアガラス昇降レールリヤ(以下、単に「昇降レールリヤ」ともいう)20Rは車両前後方向の前側が開口された断面略U字形状に形成されており、車両上下方向を長手方向として配置されている。この昇降レールリヤ20Rは、図3に示されるように、リヤサイドドア12を車両幅方向の外側から見たときに、ドアハンドル54の回転軸56の車両前後方向の後側で、当該ドアハンドル54及びアウタリインフォースメント30を車両上下方向に横切るように配置されている。
ここで、前述したドアアウタパネル22のベルトライン部BLを補強するアウタリインフォースメント30には、複数の脆弱部としての複数(本実施形態では、3つ)の貫通孔32A,32B,32Cが形成されている。これらの貫通孔32A,32B,32Cは、アウタリインフォースメント30におけるドアハンドルベース52の車両前後方向のベース前端52Fと昇降レールリヤ20Rとの間の部位に、車両前後方向に間隔を空けて形成されている。これにより、アウタリインフォースメント30における各貫通孔32A,32B,32Cの周辺部の剛性(車両幅方向の曲げ剛性等)が、アウタリインフォースメント30の他の部位の剛性と比較して低くなっている。そのため、側突時に、ドアアウタパネル22によってアウタリインフォースメント30が車両幅方向の内側へ押圧されたときに、何れかの貫通孔32A,32B,32Cを起点としてアウタリインフォースメント30が車両幅方向の内側へ折れ易くなっている。
また、図3には、ドアアウタパネル22に対して車両幅方向の外側から衝突する他の車両を模擬した衝突体(バリヤー)60の一部が二点鎖線により示されている。衝突体60は、車両幅方向の外側から見て、全体として車両前後方向を長辺とした長方形に形成されており、図3には、衝突体60の後部における上側の角部60Kが示されている。この衝突体60は、ドアアウタパネル22におけるドアハンドルベース52のベース前端52Fよりも車両前後方向の前側かつ車両上下方向の下側の部位を車両幅方向の内側へ押圧するようになっている。
アウタリインフォースメント30に形成された3つの貫通孔32A,32B,32Cのうち、最もドアハンドルベース52のベース前端52F側に位置する(近い)貫通孔32Aは、車両幅方向の外側から見て、当該ベース前端52Fにおける上縁部52F1と衝突体60の角部60Kとを通る直線L上に位置している。
次に、上記実施形態に係る車両用リヤサイドドア構造の作用ついて説明する。
図3に示されるように、例えば、前述した衝突体60によってドアアウタパネル22におけるドアハンドルベース52のベース前端52Fよりも車両斜め下側の部位が車両幅方向の内側へ押圧されると、ドアアウタパネル22に図示しない折れ線がドアハンドル54を車両上下方向に横切るように発生する可能性がある。このような折れ線がドアアウタパネル22に発生すると、図2に二点鎖線で示されるように、ドアアウタパネル22に取り付けられたドアハンドルベース52が車両幅方向の内側へ変位する一方で、ドアハンドル54には車両幅方向の外側へ向けた慣性力Fが作用し、当該ドアハンドル54がドアハンドルベース52に対して相対的に車両幅方向の外側へ変位する可能性がある。つまり、上記の慣性力Fによって、ドアハンドル54が回転軸56(図3参照)を中心として、ドアロック装置40によるリヤサイドドア12の拘束を解除するドアロック解除方向へ回転する可能性がある。
特に、本実施形態では、図3に示されるように車両幅方向の外側から見て、昇降レールリヤ20Rがドアハンドル54の回転軸56よりも車両前後方向の後側で当該ドアハンドル54を車両上下方向に横切るように配置されている。この場合、昇降レールリヤ20Rがドアハンドル54の回転軸56に対して車両前後方向の前側に位置する構成と比較して、ドアガラス18(図1参照)の面積を大きくすることができる一方で、衝突体60がドアアウタパネル22に衝突したときに、当該ドアアウタパネル22が昇降レールリヤ20Rに接触すると、当該昇降レールリヤ20Rに沿ってドアアウタパネル22に折れ線が発生し易くなる。つまり、ドアハンドル54の回転軸56の車両前後方向の後側で当該ドアハンドル54を車両上下方向に横切るように折れ線がドアアウタパネル22に発生し、ドアハンドル54が回転軸56(図3参照)を中心としてドアロック解除方向へ回転し易くなる。
これに対して本実施形態では、ドアアウタパネル22のベルトライン部BLを補強するアウタリインフォースメント30に、複数の脆弱部としての複数の貫通孔32A,32B,32Cが形成されている。これらの貫通孔32A,32B,32Cは、ドアハンドルベース52のベース前端52Fと昇降レールリヤ20Rとの間に位置している。これにより、アウタリインフォースメント30における各貫通孔32A,32B,32Cの周辺部の剛性が、アウタリインフォースメント30における他の部位の剛性と比較して低くなっている。即ち、ドアアウタパネル22に衝突体60が衝突し、ドアアウタパネル22によってアウタリインフォースメント30が車両幅方向の内側へ押圧されたときに、当該アウタリインフォースメント30が何れかの貫通孔32A,32B,32Cを起点として車両幅方向の内側へ折れ易くなっている。
そして、例えば、アウタリインフォースメント30が貫通孔32Aを起点として車両幅方向の内側へ折れると、当該貫通孔32Aの周辺部(アウタリインフォースメント30の折れ部)及びドアハンドルベース52のベース前端52Fを起点として、ドアアウタパネル22が折れ変形し易くなる。つまり、アウタリインフォースメント30の貫通孔32Aとドアハンドルベース52のベース前端52Fとを通る直線Lに沿ってドアアウタパネル22に折れ線が発生し易くなる。この結果、ドアアウタパネル22に折れ線がドアハンドル54を車両上下方向に横切るように発生することが抑制される。このように本実施形態では、ドアガラス18の面積を大きくしつつ、ドアアウタパネル22における車両斜め下側の部位が車両幅方向の内側へ押圧されたときに、ドアハンドル54のドアロック解除方向への回転を抑制することができる。
また、本実施形態では、アウタリインフォースメント30に形成された3つの貫通孔32A,32B,32Cのうち、最もドアハンドルベース52のベース前端52F側に位置する貫通孔32A,32B,32Cが、車両幅方向の外側から見て当該ベース前端52Fの上縁部52F1と衝突体60の角部60Kとを通る直線L上に位置している。これにより、衝突体60の角部60Kによってドアアウタパネル22における車両斜め下側の部位が車両幅方向の内側へ押圧されたときに、アウタリインフォースメント30の貫通孔32A及びドアハンドルベース52のベース前端52Fを起点としてドアアウタパネル22が車両幅方向の内側へ更に折れ変形し易くなる。
更に、衝突体60の形状やドアアウタパネル22に対する衝突体60の衝突角度等に応じてドアアウタパネル22に発生する折れ線の位置が変化するところ、本実施形態では、アウタリインフォースメント30に複数の貫通孔32A,32B,32Cが車両前後方向に間隔を空けて形成されている。これにより、衝突体60の形状等に応じて、何れかの貫通孔32A,32B,32Cとドアハンドルベース52のベース前端52Fとを起点としてドアアウタパネル22が折れ変形し易くなる。
なお、アウタリインフォースメント30が昇降レールリヤ20Rよりも車両前後方向の後側で折れると、車両幅方向の外側から見て、アウタリインフォースメント30の下方で昇降レールリヤ20Rと交差するように折れ線がドアアウタパネル22に発生し易くなる。この場合、折れ線と昇降レールリヤ20Rとの交差部から新たな折れ線が昇降レールリヤ20Rに沿ってドアハンドル54を車両上下方向に横切るようにドアアウタパネル22に発生する可能性がある。これに対して本実施形態では、アウタリインフォースメント30における昇降レールリヤ20Rの車両前後方向の前側に貫通孔32A,32B,32Cを形成したことにより、アウタリインフォースメント30が昇降レールリヤ20Rよりも車両前後方向の後側で折れることが抑制される。
更に、ドアハンドルベース52のベース前端52Fがドアハンドル54のハンドル前端54F1から車両前後方向の前側へ延出されている。これにより、ドアハンドルベース52のベース前端52Fがドアハンドル54のハンドル前端54F1から車両前後方向の前側へ延出しない構成と比較して、衝突体60がドアアウタパネル22に衝突したときに、ドアハンドル54から車両前後方向の前側へ離れた位置でドアハンドルベース52のベース前端52Fを起点としてドアアウタパネル22が折れ変形し易くなる。従って、ドアアウタパネル22に折れ線がドアハンドルを横切るように発生することが更に抑制される。
なお、上記実施形態では、アウタリインフォースメント30に複数の脆弱部としての複数の貫通孔32A,32B,32Cを形成したが、アウタリインフォースメント30には少なくとも1つの貫通孔が形成されていれば良い。また、脆弱部としての貫通孔の大きさ及び形状は、適宜変更可能である。
更に、アウタリインフォースメント30には、例えば、脆弱部としての切欠き、スリット、及び折れビードとしての凹部や凸部を形成することも可能である。つまり、アウタリインフォースメント30には、貫通孔、切欠き、スリット、凹部、及び凸部の中から適宜選択された脆弱部を形成することが可能である。また、これらの貫通孔、切欠き、スリット、凹部、及び凸部を適宜組み合わせてアウタリインフォースメント30に形成することも可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものではなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 車両用リヤサイドドア構造
12 リヤサイドドア(車両用リヤサイドドア)
18 ドアガラス
20R ドアガラス昇降レールリヤ
22 ドアアウタパネル
30 ベルトラインアウタリインフォースメント
32A 貫通孔(脆弱部)
32B 貫通孔(脆弱部)
32C 貫通孔(脆弱部)
40 ドアロック装置
52 ドアアウトサイドハンドルベース
52F ベース前端
54 ドアアウトサイドハンドル
54F1 ハンドル前端
56 回転軸
BL ベルトライン部

Claims (4)

  1. 車両用リヤサイドドアの外板を構成するドアアウタパネルと、
    前記ドアアウタパネルの車両前後方向の後端側かつ車両幅方向の内側に設けられ、前記車両用リヤサイドドアを車体に拘束するドアロック装置と、
    前記ドアアウタパネルの車両幅方向の内側に該ドアアウタパネルのベルトライン部に沿って設けられたベルトラインアウタリインフォースメントと、
    前記ドアアウタパネルの車両前後方向の後端側かつ前記ベルトラインアウタリインフォースメントの下方に配置され、該ドアアウタパネルの車両幅方向の内側に取り付けられたドアアウトサイドハンドルベースと、
    前記ドアアウタパネルの車両幅方向の外側に車両前後方向を長手方向として配置され、前記ドアロック装置に接続されると共に、車両前後方向の前端側が車両上下方向に延びる回転軸を介して前記ドアアウトサイドハンドルベースに回転可能に支持され、回転操作されて前記ドアロック装置による前記拘束を解除するドアアウトサイドハンドルと、
    前記ベルトラインアウタリインフォースメントにおける前記ドアアウトサイドハンドルベースの車両前後方向のベース前端よりも車両前後方向の後側に形成され、前記ドアアウタパネルにおける前記ベース前端よりも車両前後方向の前側かつ車両上下方向の下側の部位が車両幅方向の内側へ押圧されたときに、該ベース前端と共に前記ドアアウタパネルの折れ変形の起点となる脆弱部と、
    を備えた車両用リヤサイドドア構造。
  2. 前記ドアアウタパネルと前記ドアロック装置との間に設けられ、車両幅方向の外側から見て、前記回転軸よりも車両前後方向の後側で前記ドアアウトサイドハンドルを車両上下方向に横切ると共にドアガラスを昇降可能に支持するドアガラス昇降レールリヤを備え、
    前記脆弱部が、前記ベース前端と前記ドアガラス昇降レールリヤとの間に位置している、
    請求項1に記載の車両用リヤサイドドア構造。
  3. 前記ベース前端が、前記ドアアウトサイドハンドルの車両前後方向のハンドル前端から車両前後方向の前側へ延出している、
    請求項1又は請求項2に記載の車両用リヤサイドドア構造。
  4. 前記ベルトラインリインフォースメントには、複数の前記脆弱部が車両前後方向に間隔を空けて形成されている、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用リヤサイドドア構造。
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