JP2013161752A - 回路遮断器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ホール素子と変流器とで電流センサを構成しても、既存の薄型化された回路遮断器のケース内に納めて電路電流を計測できる回路遮断器を提供する。
【解決手段】 1アンペア以上の比較的大電流を計測するためにホール素子7を使用した第1電流センサ15と、ミリアンペアオーダーの比較的小電流を計測するために変流器8を使用した第2電流センサ16と、双方が計測した電路電流の情報を出力する計測端子9とを備え、変流器8の鉄心19は中心線がケース10の左右方向を向いて組み付けられ、鉄心19に挿通される電路導体は、銅バー20を折り曲げて形成した。
【選択図】 図1
【解決手段】 1アンペア以上の比較的大電流を計測するためにホール素子7を使用した第1電流センサ15と、ミリアンペアオーダーの比較的小電流を計測するために変流器8を使用した第2電流センサ16と、双方が計測した電路電流の情報を出力する計測端子9とを備え、変流器8の鉄心19は中心線がケース10の左右方向を向いて組み付けられ、鉄心19に挿通される電路導体は、銅バー20を折り曲げて形成した。
【選択図】 図1
Description
本発明は回路遮断器に関し、特に電路電流を計測する機能を備えた回路遮断器に関する。
従来より電流計測機能を備えた回路遮断器がある。例えば、特許文献1では電路電流を計測するためにホール素子を備えたユニットを回路遮断器に装着して電流値情報を外部に出力可能としている。
このように個々の回路遮断器に電流計測機能を設ければ、住戸全体の電力使用量を詳細に管理することが可能となるため、今後普及することが考えられる。特に、太陽光発電設備等の発電設備を備えた住宅においては、住宅の省電力化を進める上で個々の電力設備を管理することは必要であり、今後の普及が考えられる。
一方で、回路遮断器の小型化(薄型化)が進み、特許文献2に記載されているように厚み10mm程度のケースに、必要な部材が収納された回路遮断器がある。
このように個々の回路遮断器に電流計測機能を設ければ、住戸全体の電力使用量を詳細に管理することが可能となるため、今後普及することが考えられる。特に、太陽光発電設備等の発電設備を備えた住宅においては、住宅の省電力化を進める上で個々の電力設備を管理することは必要であり、今後の普及が考えられる。
一方で、回路遮断器の小型化(薄型化)が進み、特許文献2に記載されているように厚み10mm程度のケースに、必要な部材が収納された回路遮断器がある。
ホール素子を使用して電路電流を計測する上記特許文献1の技術は、ホール素子自体小さな素子であるため、特許文献2に示すような薄型の回路遮断器であってもケース内に組み込むことが可能である。しかしながら、ホール素子はその特性上大電流は簡易な構成で精度良く計測できるが、ミリアンペアオーダーの小電流に対しては高精度な計測が難しかった。そのため、小さな電流から大電流まで精度良く電流を計測する電流センサにホール素子を使用する場合、複雑な回路が必要であり不向きであった。
一方で、電流を測定するセンサとしては変流器を使用する構成が考えられるが、この場合は小電流を計測する構成は簡易な構成で済むが、大電流に至るまで高精度で計測する構成はやはり複雑なものとなった。
一方で、電流を測定するセンサとしては変流器を使用する構成が考えられるが、この場合は小電流を計測する構成は簡易な構成で済むが、大電流に至るまで高精度で計測する構成はやはり複雑なものとなった。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、ホール素子と変流器とで電流センサを構成しても、既存の薄型化された回路遮断器のケース内に納めて電路電流を高精度で計測できる回路遮断器を提供することを目的としている。
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、電路に過電流が流れたら遮断動作する回路遮断器において、ホール素子を使用して1アンペアオーダーの比較的大きな電路電流を計測するための第1電流センサと、変流器を使用してミリアンペアオーダーの比較的小さな電路電流を計測するための第2電流センサと、双方が計測した電路電流の情報を出力する計測端子とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、ホール素子及び変流器のそれぞれの特性を生かして電流を計測するため、センサを複雑に構成することなく精度の高い電路電流の計測ができる。また、ホール素子を使用した電流センサは省スペースで設置できるため、回路遮断器の小型化の障害とならない。
この構成によれば、ホール素子及び変流器のそれぞれの特性を生かして電流を計測するため、センサを複雑に構成することなく精度の高い電路電流の計測ができる。また、ホール素子を使用した電流センサは省スペースで設置できるため、回路遮断器の小型化の障害とならない。
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成において、電源側端子と負荷側端子とが回路遮断器ケースの前後面に対向するように配置され、前記変流器を構成するリング状鉄心は、中心線が前記ケースの左右方向を向いて組み付けられ、前記鉄心に挿通或いは巻回される電路導体は、銅バーを折り曲げて形成されることを特徴とする。
この構成によれば、電源側端子及び負荷側端子を縦配置してケース幅を小さくした薄型の回路遮断器であっても、変流器を組み込むことができる。
この構成によれば、電源側端子及び負荷側端子を縦配置してケース幅を小さくした薄型の回路遮断器であっても、変流器を組み込むことができる。
本発明によれば、ホール素子及び変流器のそれぞれの特性を生かして電流を計測するため、センサを複雑に構成することなく精度の高い電路電流の計測ができる。また、ホール素子を使用した電流センサは省スペースで設置できるため、回路遮断器の小型化の障害とならない。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る回路遮断器の一例を示し、ケースを開けた状態の側面説明図を示している。図1において、1はケース10の背面に設けられた電源側端子、2はケース10の前面に設けられた負荷側端子、3は電源側端子1から負荷側端子2に至る電路を開閉操作するための操作ハンドル、4は短絡電流等の電路異常を検知する可動電磁片、5は過電流を検知するバイメタル片、6は電路の開閉接点6aを内蔵した開閉機構部である。
そして、7はホール素子、8は変流器であり、何れも電路電流を計測するよう設けられている。また、9はホール素子7及び変流器8が計測した電流情報を外部に出力する計測端子である。
そして、7はホール素子、8は変流器であり、何れも電路電流を計測するよう設けられている。また、9はホール素子7及び変流器8が計測した電流情報を外部に出力する計測端子である。
尚、この回路遮断器は、中性線Nと2本の電圧線L1,L2で構成される単相3線式電路に対して使用されるもので、中性線Nと2本の電圧線(L1,L2)のうちの1本に接続して100V電圧を出力する。そのため、電源側端子1及び負荷側端子2は、中性極端子1a,2a、第1電圧極端子1b,2b、第2電圧極端子1c,2cの3端子をそれぞれ備えているが、中性極端子1a,2aと使用する電圧極端子のみ端子金具11,12を備えた構造となっている。
図2は図1の回路遮断器の外観図であり、ケース10を閉じた状態を示している。この図2に示すように回路遮断器のケース10の幅は薄く、例えば10mm程度の幅で形成されている。
図3は、回路遮断器に組み込まれた電流計測回路の回路図を示し、中性線N(中性極1a,2a)と電圧線L1(第1電圧極1b,2b)に接続された場合を示している。よって、この場合、中性線Nと1本の電圧線L1で電路13は構成されている。
そして、電路13のうち、中性線N上にホール素子7を備えた第1電流センサ15、変流器8を使用した第2電流センサ16が設けられている。また、17は計測端子9に接続されて電流センサ15,16の計測情報を基に電流値を演算して記録等を行う外部の電力計測ユニットを示している。
そして、電路13のうち、中性線N上にホール素子7を備えた第1電流センサ15、変流器8を使用した第2電流センサ16が設けられている。また、17は計測端子9に接続されて電流センサ15,16の計測情報を基に電流値を演算して記録等を行う外部の電力計測ユニットを示している。
ホール素子7を有する第1電流センサ15は、電路13のうちの中性線Nを挟むようにコ字状(或いはC字状)のフェライトコア14を配置し、そのギャップにホール素子7(図1に示す)を配置して構成されている。ホール素子7はホールIC15に組み込まれ、計測端子9に電線で接続され、電力計測ユニット17から必要な電源の供給を受けて、計測した電流情報を出力している。
一方、変流器8を使用した第2電流センサ16は、変流器8の鉄心に電路13のうちの中性線Nが挿通され、図示しない二次巻き線が計測端子9に電線を介して接続されている。尚、図1では、第1電流センサ15と計測端子9の間の配線、第2電流センサ16と計測端子9の間の配線は省略してある。
一方、変流器8を使用した第2電流センサ16は、変流器8の鉄心に電路13のうちの中性線Nが挿通され、図示しない二次巻き線が計測端子9に電線を介して接続されている。尚、図1では、第1電流センサ15と計測端子9の間の配線、第2電流センサ16と計測端子9の間の配線は省略してある。
但し、挿通される中性線Nは銅バーで形成されている。図4は変流器8の説明図であり、19は鉄心、20は銅バーである。図1に示す装着状態において、遮断器後方となる左側から見た状態を示している。図4に示すように、銅バー20は鉄心19の側面に沿うように鉤状に折り曲げて挿通されている。尚、銅バー20の両端は中性線Nの電路を形成する可撓銅線21が接続されている。
図5,図6は、このように形成された電流センサ15,16の検知特性を示し、図5はホール素子7を使用した第1電流センサ15の出力特性、図6は変流器8を使用した第2電流センサの出力特性を示している。何れも出力電圧と電路電流の関係を示し、図5(a)は0〜50アンペアの特性を示し、図5(b)及び図6は10〜1000mAまで特性を対数表示している。
この特性図から、ホール素子7を使用した場合、ミリアンペアオーダーの電流を計測するには不向きであることがわかる。一方、図6から変流器8を使用した場合ミリアンペアオーダーの電流は計測し易いことがわかる。
この特性図から、ホール素子7を使用した場合、ミリアンペアオーダーの電流を計測するには不向きであることがわかる。一方、図6から変流器8を使用した場合ミリアンペアオーダーの電流は計測し易いことがわかる。
このように、ホール素子7及び変流器8のそれぞれの特性を生かして電流を計測するため、センサを複雑に構成することなく精度の高い電路電流の計測ができる。また、ホール素子7を使用した電流センサ15は省スペースで設置できるため、複数の電流センサを使用して電流を計測しても回路遮断器の小型化の障害とならない。
また、変流器8に挿通する電路を銅バー20を折り曲げて形成することで、電源側端子1及び負荷側端子2を縦配置してケース幅を小さくした薄型の回路遮断器であっても、変流器8を組み込むことができる。
尚、上記実施形態は、中性線Nに2つの電流センサ15,16を取り付けているが、何れか一方を電圧線L1に取り付けても良い。
また、変流器8に挿通する電路を銅バー20を折り曲げて形成することで、電源側端子1及び負荷側端子2を縦配置してケース幅を小さくした薄型の回路遮断器であっても、変流器8を組み込むことができる。
尚、上記実施形態は、中性線Nに2つの電流センサ15,16を取り付けているが、何れか一方を電圧線L1に取り付けても良い。
1・・電源側端子、2・・負荷側端子、7・・ホール素子、8・・変流器、9・・計測端子、13・・電路、15・・第1電流センサ、16・・第2電流センサ、19・・鉄心、20・・銅バー。
Claims (2)
- 電路に過電流が流れたら遮断動作する回路遮断器において、
ホール素子を使用して1アンペアオーダーの比較的大きな電路電流を計測するための第1電流センサと、変流器を使用してミリアンペアオーダーの比較的小さな電路電流を計測するための第2電流センサと、双方が計測した電路電流の情報を出力する計測端子とを備えたことを特徴とする回路遮断器。 - 電源側端子と負荷側端子とが回路遮断器ケースの前後面に対向するように配置され、前記変流器を構成するリング状鉄心は、中心線が前記ケースの左右方向を向いて組み付けられ、前記鉄心に挿通或いは巻回される電路導体は、銅バーを折り曲げて形成されることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
Priority Applications (1)
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JP2012025175A JP2013161752A (ja) | 2012-02-08 | 2012-02-08 | 回路遮断器 |
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KR101972304B1 (ko) * | 2018-04-19 | 2019-04-25 | 엘에스산전 주식회사 | 배전 시스템 |
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JP2003132779A (ja) * | 2001-10-22 | 2003-05-09 | Kawamura Electric Inc | トラッキング対応遮断器 |
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2012
- 2012-02-08 JP JP2012025175A patent/JP2013161752A/ja active Pending
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