JP2008039609A - 通電情報計測装置、及び通電情報計測装置を備えた回路遮断器 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の通電情報計測装置では、電路が単相2線の場合、回路遮断器の2相−3相間に接続しなければならない制約があった。
【解決手段】複数のチャンネルのうちの少なくとも1つに電路の相間電圧に対応する信号が入力され演算手段26から与えられる切換え信号S3に基づいて前記チャンネルを切換えて前記相間電圧に対応する信号を出力するマルチプレクサ36と、前記マルチプレクサ36から出力された前記相間電圧に対応する信号をパルス波形に変換するパルス波変換回路34と、前記パルス波形の所定の変化時点間の時間を計測して前記相間電圧の周期を求めるタイマ回路35とを備え、前記演算手段26は、前記タイマ回路35により求めた相間電圧の周期を電路の通電情報の演算に用いる。
【選択図】図1
【解決手段】複数のチャンネルのうちの少なくとも1つに電路の相間電圧に対応する信号が入力され演算手段26から与えられる切換え信号S3に基づいて前記チャンネルを切換えて前記相間電圧に対応する信号を出力するマルチプレクサ36と、前記マルチプレクサ36から出力された前記相間電圧に対応する信号をパルス波形に変換するパルス波変換回路34と、前記パルス波形の所定の変化時点間の時間を計測して前記相間電圧の周期を求めるタイマ回路35とを備え、前記演算手段26は、前記タイマ回路35により求めた相間電圧の周期を電路の通電情報の演算に用いる。
【選択図】図1
Description
本発明は、電路に流れる電流、電路に印加される電圧、電路に流れる漏洩電流等の通電情報を計測する通電情報計測装置、及びこの通電情報計測装置を備えた回路遮断器に関する。
電路に流れる電流、電路に印加される電圧、電路に流れる漏洩電流等の通電情報を計測する従来の通電情報計測装置は、計測対象とする電路に流れる電流、電路の相間電圧、及び電路の夫々の相に流れる漏洩電流を、夫々計器用変流器、計器用変圧器、及び零相変流器により検出し、その検出された夫々の信号に基づいてマイコンにより演算処理を行い、電路に於ける電圧及び電流の実効値、電力、電力量、力率等の通電情報を得るものである。そして、その演算処理して得られた夫々の通電情報を表示手段により表示すると共に、それらの通電情報のうち最大値、電力量等の重要な計測値を、不揮発性メモリに記憶保持するように構成されている。(例えば、特許文献1参照)
従来の通電情報計測装置は、計測対象とする電路が三相電路である場合に、その電路の2相と3相との間の相間電圧を計器用変圧器により検出し、この検出した相間電圧の電圧波形をパルス波形に変換し、このパルス波形の所定の時点間の時間間隔を、マイコンに内蔵したタイマにより計測して電路電圧の周期とし、この計測した周期を用いて電路の通電情報を演算処理するように構成されている。
特開2003−202354公報
従来の通電情報計測装置は、以上のように構成されているので、計測対象とする電路が単相2線式の場合には、通電情報計測装置に対する電路を、通電情報計測装置を備えた回路遮断器等の2相用の端子と3相用の端子との間に接続しなければならないという制約があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、計測対象とする電路が単相2線式であっても、従来の装置のような制約を受けることなく、何れの端子に計測対象とする電路を接続しても通電情報を計測することができる通電情報計測装置を得ることを目的とするものである。
又、この発明は、計測対象とする電路が単相2線式であっても、何れの端子に計測対象とする電路を接続しても必要な通電情報を得ることができる通電情報計測装置を供えた回路遮断器を得ることを目的とするものである。
本発明に係る通電情報計測装置は、計測対象とする電路の電気量に対応する信号に基づいて前記電路の通電情報を演算する演算手段を備えた通電情報計測装置であって、複数のチャンネルのうちの少なくとも1つに前記電路の相間電圧に対応する信号が入力され前記演算手段から与えられる切換え信号に基づいて前記チャンネルを切換えて前記相間電圧に対応する信号を出力するマルチプレクサと、前記マルチプレクサから出力された前記相間電圧に対応する信号をパルス波形に変換するパルス波変換回路と、前記パルス波形の所定の変化時点間の時間を計測して前記相間電圧の周期を求めるタイマ回路とを備え、前記演算手段は、前記タイマ回路により求めた前記相間電圧の周期を前記演算に用いるものである。
又、本発明に係る通電情報計測装置を備えた回路遮断器は、通電情報計測装置と、計測対象とする電路に接続される夫々少なくとも3個の電源側端子及び負荷側端子と、前記夫々の電源側端子及び負荷側端子に開閉接点を介して接続される少なくとも3個の通電主導体と、前記通電主導体に流れる電流に基づいて前記開閉接点を開く引外し手段とを備え、前記通電情報計測装置に設けられたマルチプレクサのチャンネルに入力される前記信号は、前記通電主導体を介して検出された前記電路の相間電圧に対応する信号であり、前記演算手段の演算に用いる前記電気量に対応する信号は、前記通電主導体を介して検出された前記電路の電気量に対応する信号であるようにしたものである。
前記回路遮断器に備えられる通電情報計測装置は、計測対象とする電路の電気量に対応する信号に基づいて前記電路の通電情報を演算する演算手段を備えた通電情報計測装置であって、複数のチャンネルのうちの少なくとも1つに前記電路の相間電圧に対応する信号が入力され前記演算手段から与えられる切換え信号に基づいて前記チャンネルを切換えて前記相間電圧に対応する信号を出力するマルチプレクサと、前記マルチプレクサから出力された前記相間電圧に対応する信号をパルス波形に変換するパルス波変換回路と、前記パルス波形の所定の変化時点間の時間を計測して前記相間電圧の周期を求めるタイマ回路とを備え、前記演算手段は、前記タイマ回路により求めた前記相間電圧の周期を前記演算に用いるようにした通電情報計測装置であるか、又は、前記構成の通電情報計測装置に於いて前記複数のチャンネルに前記電路の異なる相間電圧が夫々入力されているとき、前記タイマ回路により求めた前記夫々の相間電圧の周期のうちの一方、又は前記夫々の相間電圧の周期の平均値を、前記演算手段による演算に用いるようにした通電情報計測装置であるか、或いは、前記のように構成された夫々の通電情報計測装置に於いて前記タイマ回路により求めた前記相間電圧の周期を記憶する記憶回路を備え、必要に応じて前記記憶回路に記憶した前記相間電圧の周期を前記演算手段による演算に用いるようにした通電情報計測装置である。
本発明に係る通電情報計測装置によれば、複数のチャンネルのうちの少なくとも1つに前記電路の相間電圧に対応する信号が入力され前記演算手段から与えられる切換え信号に基づいて前記チャンネルを切換えて前記相間電圧に対応する信号を出力するマルチプレクサと、前記マルチプレクサから出力された前記相間電圧に対応する信号をパルス波形に変換するパルス波変換回路と、前記パルス波形の所定の変化時点間の時間を計測して前記相間電圧の周期を求めるタイマ回路とを備え、前記演算手段は、前記タイマ回路により求めた前記相間電圧の周期を前記演算に用いるようにしたので、計測対象とする電路が単相2線式の場合であっても、接続する端子に制約を受けることなく電路の通電情報を計測することができる。
又、本発明に係る通電情報計測装置を備えた回路遮断器によれば、通電情報計測装置と、計測対象とする電路に接続される夫々少なくとも3個の電源側端子及び負荷側端子と、前記夫々の電源側端子及び負荷側端子に開閉接点を介して接続される少なくとも3個の通電主導体と、前記通電主導体に流れる電流に基づいて前記開閉接点を開く引外し手段とを備え、前記通電情報計測装置に設けられたマルチプレクサのチャンネルに入力される前記信号は、前記通電主導体を介して検出された前記電路の相間電圧に対応する信号であり、前記演算手段の演算に用いる前記電気量に対応する信号は、前記通電主導体を介して検出された前記電路の電気量に対応する信号であるようにしたので、計測対象とする電路が単相2線式の場合であっても、その電路を回路遮断器のいずれかの端子に接続すれば、電路の通電情報を計測することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に於ける通電情報計測表示装置を備えた回路遮断器を示すブロック図、図2は、図1の相間電圧信号の周期を判断する動作を示すタイムチャートである。
図1は、この発明の実施の形態1に於ける通電情報計測表示装置を備えた回路遮断器を示すブロック図、図2は、図1の相間電圧信号の周期を判断する動作を示すタイムチャートである。
図1に於いて、回路遮断器は、回路遮断器本体1に通電情報計測装置20を備えている。先ず、回路遮断器本体1の構成について説明する。計測対象とする電路の電源側に接続される電源側端子2、及び電路の負荷側に接続される負荷側端子5が設けられている。電源側端子2は、電路が1相、2相、及び3相からなる三相交流電路である場合に対応して3個の電源側端子201、202、203により構成される。これらの電源側端子201、202、及び203を、以下、便宜上、電源側1相端子、電源側2相端子、及び電源側3相端子と称する。同様に、負荷側端子5は、3個の負荷側端子501、502、503により構成され、これらの負荷側端子501、502、及び503を、以下、便宜上、負荷側1相端子、負荷側2相端子、及び負荷側3相端子と称する。
電源側端子2と負荷側端子5との間には、開閉接点3を介して通電主導体4が設けられている。通電主導体4は、3本の通電主導体401、402、及び403により構成され、これらの通電主導体401、402、及び403を、以下、便宜上、1相通電主導体、2相通電主導体、及び3相通電主導体と称する。1相通電主導体401、2相通電主導体402、及び3相通電主導体403に夫々設けられた一次変流器6は、夫々の通電主導体401〜403に流れる電気量としての電流に比例した電流信号を出力する。整流回路7は、一次変流器6の出力である電流信号を整流し、波形整形した電流信号を出力する。
整流回路7の出力は、ピーク値変換回路8を介して瞬時回路10及び短限時回路11に入力されると共に、実効値変換回路9を介して長限時回路12に入力される。瞬時回路10は、ピーク値変換回路8の出力が第1の所定値を超えたとき、瞬時にトリガ信号をトリガ回路13に入力する。短限時回路11は、ピーク値変換回路8の出力が前記第1の所定値以下である第2の所定値を越えて第1の所定時間以上継続したとき、トリガ信号をトリガ回路13に入力する。長限時回路12は、実効値変換回路9の出力が所定値を超えて第1の所定時間より長い第2の所定時間以上継続したとき、トリガ信号をトリガ回路13に入力する。
トリガ回路13は、瞬時回路10、短限時回路11、長限時回路12のうちのいずれかからトリガ信号が入力されたとき、電磁装置14を付勢して開閉接点3を開き、通電主導体4を遮断し、電路を遮断する。夫々の一次変流器6の出力導体には二次変流器15が設けられており、この二次変流器15は、一次変流器6の出力導体に流れる電流に比例した電流信号を出力する。又、通電主導体4には計器用変圧器16が設けられており、この計器用変圧器16は、1相通電主導体401及び2相通電主導体402との間の電気量としての相間電圧、及び2相通電主導体402と3相通電主導体403との間の電気量としての相間電圧を夫々出力する。
次に、回路遮断器本体1に設けられた通電情報計測装置20の構成について説明する。電流信号入力回路21は、二次変流器15の夫々の出力信号を入力とし、この入力された出力信号を波形整形すると共にレベル変換し、1相通電主導体401、2相通電主導体402、及び3相通電主導体403に流れる夫々の電流に比例した電流信号をサンプルホールド回路23に入力する。電圧信号入力回路22は、計器用変圧器16の出力信号を入力とし、この入力された出力信号を波形整形すると共にレベル変換し、1相通電主導体401及び2相通電主導体402との間の相間電圧、及び2相通電主導体402と3相通電主導体403との間の相間電圧に比例した電圧信号をサンプルホールド回路23に入力する。
サンプルホールド回路23は、演算手段であるマイコン26からのホールド信号S1に基づいて、電流信号入力回路21から出力された電路の電流に比例した電流信号と、電圧信号入力回路22から出力された電路の相間電圧に比例した電圧信号とを夫々サンプリングし、そのサンプリングした値をホールドし出力する。信号選択回路24は、マイコン26からの選択信号S2に基づいて、サンプルホールド回路23が出力する電流信号及び電圧信号を選択して出力する。
レンジアンプ回路25は、信号選択回路24が出力する電流信号及び電圧信号を、夫々異なる3つのレンジに増幅可能なレンジ1、レンジ2、及びレンジ3を備え、計測レンジに合わせていずれかのレンジに増幅してマイコン26に内蔵されたA/D変換回路27に入力する。A/D変換回路27は、レンジアンプ回路25から入力されたアナログの電流信号及び電圧信号をデジタル信号に変換する。
マルチプレクサとしてのアナログマルチプレクサ36は、複数のチャンネルを備え、これらのチャンネルに、1相通電主導体401と2相通電主導体402との間の相間電圧に対応する計器用変圧器16の出力信号と、2相通電主導体402と3相通電主導体403との間の相間電圧に対応する計器用変圧器16の出力信号とが、別々に入力される。アナログマルチプレクサ36は、マイコン26の出力回路37からの切換信号S3に基づいてチャンネルが切換えられ、1相通電主導体401と2相通電主導体402との間の相間電圧に対応する計器用変圧器16の出力信号と、2相通電主導体402と3相通電主導体403との間の相間電圧に対応する計器用変圧器16の出力信号とを、一方から他方へ切り換えてパルス波変換回路34へ入力する。
パルス波変換回路34は、図2に示すように、入力された計器用変圧器16の出力信号が1相通電主導体401と2相通電主導体402との間の相間電圧に対応した電圧出力信号Aであれば、これをパルス信号に変換して図2のBに示すパルス変換出力を発生する。入力された計器用変圧器16の出力信号が2相通電主導体402と3相通電主導体403との間の相間電圧に対応した電圧出力信号Cであれば、これをパルス信号に変換して図2のDに示すパルス変換出力を発生する。パルス波変換回路34からのパルス変換出力B、又はパルス変換出力Dは、マイコン26のタイマ回路35に入力される。
タイマ回路35は、パルス波変換回路34から入力されたパルス変換出力B又はパルス変換出力Dの、電圧パルスの立ち上がり時点間をカウントすることでそれらの周期を求める。即ち、パルス変換出力Bが入力された場合は、その立ち上がり時点t1から次の立ち上がり時点t2までをカウントすることでその周期を求め、パルス変換出力Dが入力された場合は、その立ち上がり時点t3から次の立ち上がり時点t4までをカウントすることでその周期を求める。このようにして求めたパルス変換出力B及びパルス変換出力Dの周期は、記憶回路31に随時記憶される。
マイコン26は、A/D変換回路27により得た電路の各相電流及び各相間電圧に比例した波形のサンプリング値のデジタル波形データ、及びパルス変換出力B又はパルス変換出力Dの周期に基づいて、電路の各相電流の実効値、各相間電圧の実効値、高調波電流、有効電力、無効電力、電力量、無効電力量、力率等の通電情報を算出して出力する。
表示回路28は、表示手段にマイコン26が出力する通電情報を表示させる。通信I/F回路29は、パソコン(図示せず)等の外部装置とマイコン26との間で通信データを中継する。時計回路30は、マイコン26が時間計測や電力量の演算を行うのに必要な日付・時刻を取得する。電源回路33は、マイコン26や夫々の回路に必要な電力を供給する。
次に、以上のように構成された実施の形態1に於ける通電情報計測表示装置を備えた回路遮断器の動作を説明する。図1に於いて、計測対象とする電路が1相電路、2相電路、及び3相電路により構成される三相電路である場合、その1相電路、2相電路、及び3相電路は、夫々回路遮断器本体1の電源側1相端子201、電源側2相端子202、及び電源側3相端子203に夫々接続されると共に、負荷側1相端子501、負荷側2相端子502、及び負荷側3相端子503に夫々接続される。
回路遮断器本体1は、電路に事故電流が流れた場合、1次変流器6により検出された電流信号の大きさに基づいて、瞬時回路10、短限時回路11、長限時回路12のうちのいずれかからトリガ信号をトリガ回路13に入力して電磁装置14を付勢し、開閉接点3を開いて通電主導体4を遮断し、電路を遮断する。又、図示していないハンドルにより、手動で開閉接点3を開閉して電路を開閉することができる。
二次変流器15の夫々の出力信号は、電流信号入力回路21により波形整形されると共にレベル変換され、サンプルホールド回路23に電流信号として入力される。計器用変圧器16の出力信号は、電圧信号入力回路22により波形整形されると共にレベル変換され、1相通電主導体401と2相通電主導体402との間の相間電圧、及び2相通電主導体402と3相通電主導体403との間の相間電圧に比例した電圧信号としてサンプルホールド回路23に入力される。
電流信号及び電圧信号は、マイコン26からのホールド信号S1に基づいて、サンプルホールド回路23により夫々サンプリングされその値がホールドされる。サンプルホールド回路23によりサンプリングされた電流信号と電圧信号は、マイコン26からの選択信号S2に基づいて、信号選択回路24により選択されてレンジアンプ回路25に入力される。
レンジアンプ回路25に入力された電流信号及び電圧信号は、計測レンジに合わせてレンジ1、レンジ2、及びレンジ3のいづれかにより増幅されマイコン26に内蔵されたA/D変換回路27に入力される。A/D変換回路27に入力された電流信号及び電圧信号は、デジタル信号に変換される。
いま、マイコン26の出力回路37からの切換信号S3に基づいて、1相通電主導体401と2相通電主導体402との間の相間電圧に対応する計器用変圧器16の出力信号に基づく電圧出力信号Aが、アナログマルチプレクサ36からパルス波変換回路34へ入力されたとすると、電圧出力信号Aは、パルス波変換回路34により図2のBに示すパルス変換出力Bに変換される。パルス変換出力Bは、その立ち上がり時点t1から次の立ち上がり時点t2までの時間がマイコン26のタイマ回路35によりカウントされ、その周期が求められ、記憶回路31に記憶される。
次に、マイコン26の出力回路37からの切換信号S3に基づいて、2相通電主導体402と3相通電主導体403との間の相間電圧に対応する計器用変圧器16の出力信号に基づく電圧出力信号Cに切り換えられ、この電圧出力信号Cがアナログマルチプレクサ36からパルス波変換回路34へ入力されてパルス変換出力Dに変換される。パルス変換出力Dは、その立ち上がり時点t3から次の立ち上がり時点t4までの時間がマイコン26のタイマ回路35によりカウントされ、その周期が求められ、記憶回路31に記憶される。
このようにして、三相電路の1相と2相との相間電圧と2相と3相との相間電圧の周期が求めるが、このとき一方の相間電圧の周期が求まらない場合は、他方の相間電圧の周期を計測に用い、両方の相間電圧の周期が求まる場合は、一方を選択、或いは両方の周期を平均して計測に用いるように構成されている。周期は随時更新されていくが、1相と2相との相間電圧及び2相と3相との相間電圧の両方の周期が求まらない状況になった場合、更新前に記憶回路31に記憶していた値をマイコン26での演算に用いる。従って、確実に演算に用いる周期を得ることができる。
マイコン26は、A/D変換回路27により得た電路の各相電流及び各相間電圧に比例した波形のサンプリング値のデジタル波形データ、及び記憶されたパルス変換出力B又はパルス変換出力Dの周期に基づいて、三相電路の各相電流の実効値、各相間電圧の実効値、高調波電流、有効電力、無効電力、電力量、無効電力量、力率等の通電情報を算出して出力し、表示回路28によりその情報を表示させる。
次に、計測対象とする電路が単層2線式電路である場合について説明する。この場合、その電路は、電源側端子2のうち1相電源側端子201と2相電源側端子202、及び負荷側端子5のうち1相負荷側端子501と2相負荷側端子502とに接続されるか、或いは、2相電源側端子202と3相電源側端子203、及び2相負荷側端子502と3相負荷側端子503とに接続される。
前述したとおり、アナログマルチプレクサ36は、マイコン26の出力回路37からの切換信号S3に基づいて、1相通電主導体401と2相通電主導体402との間の相間電圧に対応する計器用変圧器16の出力信号と、2相通電主導体402と3相通電主導体403との間の相間電圧に対応する計器用変圧器16の出力信号とのうち、一方から他方へ切り換えてパルス波変換回路34へ入力するよう構成されている。
従って、単相2線式電路が、1相電源側端子201と2相電源側端子202、及び1相負荷側端子501と2相負荷側端子502とに接続されたとすると、マイコン26の出力回路37からの切換信号S3に基づいて、1相通電主導体401と2相通電主導体402との間の相間電圧に対応する計器用変圧器16の出力信号に基づく電圧出力信号Aが、アナログマルチプレクサ36からパルス波変換回路34へ入力されたとき、その電圧出力信号Aが、パルス波変換回路34により図2のBに示すパルス変換出力Bに変換され、その周期が前述したように求められ、記憶回路31に記憶される。
その後、マイコン26の出力回路37からの切換信号S3に基づいて、アナログマルチプレクサ36の出力が、2相通電主導体402と3相通電主導体403との間の相間電圧に対応する計器用変圧器16の出力信号に切り換えられるが、この場合は相間電圧が定まらず周期は計測されない。従って、マイコン26は、電圧出力信号Aに基づくパルス変換出力Bの周期に基づき、単相2線式電路の各相電流の実効値、各相間電圧の実効値、高調波電流、有効電力、無効電力、電力量、無効電力量、力率等の通電情報を算出して出力し、表示回路28によりその情報を表示させる。
他方、単相2線式電路が、2相電源側端子202と3相電源側端子203、及び2相負荷側端子502と3相負荷側端子503とに接続されたとすると、1相通電主導体401と2相通電主導体402との間の相間電圧に対応する計器用変圧器16の出力信号による相間電圧は定まらずその周期は計測されないが、マイコン26の出力回路37からの切換信号S3に基づいて、2相通電主導体402と3相通電主導体403との間の相間電圧に対応する計器用変圧器16の出力信号に基づく電圧出力信号Cに切り換えられたとき、この電圧出力信号Cがアナログマルチプレクサ36からパルス波変換回路34へ入力されてパルス変換出力Dに変換され、その周期が前述したように求められ、記憶回路31に記憶される。
従って、マイコン26は、電圧出力信号Cに基づくパルス変換出力Dの周期に基づき、単相2線式電路の各相電流の実効値、各相間電圧の実効値、高調波電流、有効電力、無効電力、電力量、無効電力量、力率等の通電情報を算出して出力し、表示回路28によりその情報を表示させる。
以上のようにこの発明の実施の形態1によれば、計測すべき電路が単相2線式電路であっても、その電路を、1相と2相との間、又は2相と3相との間のいずれに結線しても、相間電圧の周期を求めることができ、所望の通電情報を算出することができ、ユーザーの利便性を向上することができるという効果がある。
1 回路遮断器本体
2 電源側端子
201 1相電源側端子
202 2相電源側端子
203 3相電源側端子
3 開閉接点
4 通電主導体
401 1相通電主導体
402 2相通電主導体
403 3相通電主導体
5 負荷側端子
501 1相負荷側端子
502 2相負荷側端子
503 3相負荷側端子
6 一次変流器
7 整流回路
8 ピーク値変換回路
9 実効値変換回路
10 瞬時回路
11 短限時回路
12 長限時回路
13 トリガ回路
14 電磁装置
15 二次変流器
16 計測用変圧器
20 通電情報計測装置
21 電流信号入力回路
2 電圧信号入力回路
23 サンプルホールド回路
24 信号選択回路
25 レンジアンプ回路
26 マイコン
27 A/D変換回路
28 表示回路
29 通信I/F回路
30 時計回路
31 記憶回路
32 操作スイッチ回路
33 電源回路
34 パルス波変換回路
35 タイマ回路
36 アナログマルチプレクサ
37 出力回路
2 電源側端子
201 1相電源側端子
202 2相電源側端子
203 3相電源側端子
3 開閉接点
4 通電主導体
401 1相通電主導体
402 2相通電主導体
403 3相通電主導体
5 負荷側端子
501 1相負荷側端子
502 2相負荷側端子
503 3相負荷側端子
6 一次変流器
7 整流回路
8 ピーク値変換回路
9 実効値変換回路
10 瞬時回路
11 短限時回路
12 長限時回路
13 トリガ回路
14 電磁装置
15 二次変流器
16 計測用変圧器
20 通電情報計測装置
21 電流信号入力回路
2 電圧信号入力回路
23 サンプルホールド回路
24 信号選択回路
25 レンジアンプ回路
26 マイコン
27 A/D変換回路
28 表示回路
29 通信I/F回路
30 時計回路
31 記憶回路
32 操作スイッチ回路
33 電源回路
34 パルス波変換回路
35 タイマ回路
36 アナログマルチプレクサ
37 出力回路
Claims (4)
- 計測対象とする電路の電気量に対応する信号に基づいて前記電路の通電情報を演算する演算手段を備えた通電情報計測装置であって、複数のチャンネルのうちの少なくとも1つに前記電路の相間電圧に対応する信号が入力され前記演算手段から与えられる切換え信号に基づいて前記チャンネルを切換えて前記相間電圧に対応する信号を出力するマルチプレクサと、前記マルチプレクサから出力された前記相間電圧に対応する信号をパルス波形に変換するパルス波変換回路と、前記パルス波形の所定の変化時点間の時間を計測して前記相間電圧の周期を求めるタイマ回路とを備え、前記演算手段は、前記タイマ回路により求めた前記相間電圧の周期を前記演算に用いることを特徴とする通電情報計測装置。
- 前記複数のチャンネルに前記電路の異なる相間電圧が夫々入力されているとき、前記タイマ回路により求めた前記夫々の相間電圧の周期のうちの一方、又は前記夫々の相間電圧の周期の平均値を、前記演算手段による演算に用いることを特徴とする請求項1に記載の通電情報計測装置。
- 前記タイマ回路により求めた前記相間電圧の周期を記憶する記憶回路を備え、必要に応じて前記記憶回路に記憶した前記相間電圧の周期を前記演算手段による演算に用いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通電情報計測装置。
- 請求項1乃至請求項3のいづれかに記載の通電情報計測装置と、計測対象とする電路に接続される夫々少なくとも3個の電源側端子及び負荷側端子と、前記夫々の電源側端子及び負荷側端子に開閉接点を介して接続される少なくとも3個の通電主導体と、前記通電主導体に流れる電流に基づいて前記開閉接点を開く引外し手段とを備え、前記マルチプレクサのチャンネルに入力される前記信号は、前記通電主導体を介して検出された前記電路の相間電圧に対応する信号であり、前記演算手段の演算に用いる前記電気量に対応する信号は、前記通電主導体を介して検出された前記電路の電気量に対応する信号であることを特徴とする通電情報計測装置を備えた回路遮断器。
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