JP2003132779A - トラッキング対応遮断器 - Google Patents

トラッキング対応遮断器

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JP2003132779A
JP2003132779A JP2001323535A JP2001323535A JP2003132779A JP 2003132779 A JP2003132779 A JP 2003132779A JP 2001323535 A JP2001323535 A JP 2001323535A JP 2001323535 A JP2001323535 A JP 2001323535A JP 2003132779 A JP2003132779 A JP 2003132779A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】テスト回路のテストボタンが操作しやすいトラ
ッキング対応遮断器を提供する。 【解決手段】遮断器ケース14の長手方向両端に接続端
子15a,15bを設け、一方の接続端子15aの下側
にテスト回路を実装したプリント基板16を配設し、他
方の接続端子15bの下側にトリップコイル8を配設
し、プリント基板16とトリップコイル8との間に変流
器2を配設し、一方の接続端子15aと他方の接続端子
15bとの間に遮断器ケース14の上面から突出したハ
ンドル17と連動するトグルリンク機構部18を配設
し、トグルリンク機構部18と一方の接続端子15aと
の間に開閉接点9を配設し、トグルリンク機構部18と
他方の接続端子15bとの間にバイメタル19を配設
し、遮断器ケース14のハンドル操作面にテストボタン
10が突出するように配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラッキング電流
を擬似的に発生させるテスト回路を備えたトラッキング
対応遮断器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電気機器の電源プラグ等の電極間
に塵埃等が付着して発生するトラッキング短絡による短
絡電流は数A〜200A程度の非連続な電流であるた
め、バイメタルや電磁コイルでは瞬時に遮断動作させる
ことができない。そこで図4に示すようにトラッキング
対応遮断器は、主回路(図示せず)に貫通させた変流器
32が主回路の電流を検出し、変流器32の出力電流を
A/D変換回路33によりデジタル変換してMPU34
に入力し、MPU34がメモリ35に記憶しているトラ
ッキング電流の波高値及び継続時間等の波形情報と比較
し、波高値と継続時間の条件を満たした場合に検出電流
がトラッキング電流であると判断し、トリガ回路36か
らトリガ信号を出力してトリガ素子37をオンし、トリ
ガ素子37のオンによりトリップコイル38を駆動させ
て主回路の開閉接点39を開路するようになっている。
【0003】波高値と継続時間は家電製品等の突入電流
で不要動作しないように波高値は100A程度、継続時
間は100ms程度の設定になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、波高値
100A程度、継続時間100ms程度の非連続な短絡
電流を発生させることは容易にできず、従来のトラッキ
ング対応遮断器にはテスト回路がなく、テストボタンは
配置されていなかった。また、近年のトラッキング対応
遮断器は薄型化が望まれているが、部品の配置が困難で
あった。
【0005】そこで上記問題点に鑑み、本発明の目的
は、テスト回路のテストボタンが操作しやすいトラッキ
ング対応遮断器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明によれば、トラッキング電流
を擬似的に発生させるテスト回路を備えたトラッキング
対応遮断器において、テスト回路をオン・オフするため
のテストボタンを遮断器ケースのハンドル操作面に設け
たことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載のトラッキング対応遮断器において、遮断器ケー
スの長手方向両端に接続端子を設け、一方の接続端子の
下側にテスト回路を実装するプリント基板を配設し、他
方の接続端子の下側にトリップコイルを配設し、プリン
ト基板とトリップコイルとの間に変流器を配設し、一方
の接続端子と他方の接続端子との間に遮断器ケースの上
面から突出したハンドルと連動するトグルリンク機構部
を配設し、トグルリンク機構部と一方の接続端子との間
に開閉接点を配設し、トグルリンク機構部と他方の接続
端子との間にバイメタルを配設したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明によれば、
トラッキング電流を擬似的に発生させるテスト回路を備
えたトラッキング対応遮断器において、テスト回路をオ
ン・オフするためのテストボタンを遮断器ケースのハン
ドル操作面に設けたことにより、テスト回路のテストボ
タンが操作しやすい。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載のトラッキング対応遮断器において、遮断器ケー
スの長手方向両端に接続端子を設け、一方の接続端子の
下側にテスト回路を実装するプリント基板を配設し、他
方の接続端子の下側にトリップコイルを配設し、プリン
ト基板とトリップコイルとの間に変流器を配設し、一方
の接続端子と他方の接続端子との間に遮断器ケースの上
面から突出したハンドルと連動するトグルリンク機構部
を配設し、トグルリンク機構部と一方の接続端子との間
に開閉接点を配設し、トグルリンク機構部と他方の接続
端子との間にバイメタルを配設したことにより、遮断器
ケースの内部スペースを効率良く使用することができ
る。
【0010】
【実施例】本発明に係るトラッキング対応遮断器の一実
施例を図1〜図3の添付図面に基づいて説明する。
【0011】トラッキング対応遮断器1は、変流器2が
主回路(図示せず)の電流を検出し、変流器2の出力電
流をA/D変換回路3によりデジタル変換してMPU4
に入力し、MPU4がメモリ5に記憶しているトラッキ
ング電流の波高値及び継続時間等の波形情報と比較し、
波高値と継続時間の条件を満たした場合に検出電流がト
ラッキング電流であると判断し、トリガ回路6からトリ
ガ信号を出力してトリガ素子7をオンし、トリガ素子7
のオンによりトリップコイル8を駆動させて主回路の開
閉接点9を開路するようになっている。
【0012】波高値と継続時間は家電製品等の突入電流
で不要動作しないように波高値は100A程度、継続時
間は100ms程度の設定になっている。
【0013】テスト回路は、テスト回路をオン・オフす
るためのテストボタン10と、MPU4の制御によりメ
モリ5に記憶されたテスト回路条件のパルスを発生させ
るパルス回路11と、直列接続した第1接点C1と限流
抵抗R1を変流器2に貫通して成る瞬時開閉回路12
と、変流器2の出力端間に第2接点C2と検出抵抗R2
を直列に接続して変流器2の出力特性を高出力に維持す
るための維持回路13とで構成している。
【0014】テスト回路の動作について説明すると、ま
ず、テストボタン10をオンすると信号がMPU4に入
力され、この入力信号によりMPU4がメモリ5に記憶
しているテスト回路条件を起動させ、パルス回路11か
ら瞬時開閉回路12と維持回路13にパルス信号を出力
する。パルスの周波数は主回路に流れる電流の電源波形
の周波数と異なるように制御され、継続時間はトラッキ
ング電流の判断基準と同じ100ms程度に制御され
る。
【0015】瞬時開閉回路12は、パルス回路11のパ
ルス信号によって第1接点C1を開閉させる。これによ
って電源波形はパルス制御により細かく分断され、擬似
トラッキング電流を発生させる。
【0016】また、維持回路13は、パルス回路11の
パルス信号によって瞬時開閉回路12の第1接点C1と
同時に第2接点C2を開閉する。このため、変流器2に
100mAの微少電流を流しても維持回路13の検出抵
抗R2によって100Aの検出電圧と同電位にすること
ができ、瞬時開閉回路12の限流抵抗R1の電力負担を
小さくすることができる。また、擬似トラッキング電流
の継続時間が100msを越えても限流抵抗R1の電力
負担は規格値を超えない。
【0017】こうして発生させた擬似トラッキング電流
の電流波形はメモリに記憶しているトラッキング電流の
波形情報と類似するため、変流器2が擬似トラッキング
電流を検出するとMPU4が異常と判断してトリップコ
イル8を駆動し、主回路を遮断させることで遮断器1の
動作確認を行うことができる。
【0018】これらの部品を遮断器ケース14内に収納
するために、遮断器ケース14の長手方向両端に接続端
子15a,15bが設けられ、一方の接続端子15aの
下側にテスト回路を実装したプリント基板16が配設さ
れ、他方の接続端子15bの下側にトリップコイル8が
配設され、プリント基板16とトリップコイル8との間
に変流器2が配設され、一方の接続端子15aと他方の
接続端子15bとの間に遮断器ケース14の上面から突
出したハンドル17と連動するトグルリンク機構部18
が配設され、トグルリンク機構部18と一方の接続端子
15aとの間に開閉接点9が配設され、トグルリンク機
構部18と他方の接続端子15bとの間にバイメタル1
9が配設される。
【0019】また、遮断器ケース14のハンドル操作面
にテストボタン10が突出するように配設される。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、トラッキング電流を擬似的に発生させるテ
スト回路を備えたトラッキング対応遮断器において、テ
スト回路をオン・オフするためのテストボタンを遮断器
ケースのハンドル操作面に設けたことにより、テスト回
路のテストボタンが操作しやすいという効果がある。
【0021】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載のトラッキング対応遮断器において、遮断器ケー
スの長手方向両端に接続端子を設け、一方の接続端子の
下側にテスト回路を実装するプリント基板を配設し、他
方の接続端子の下側にトリップコイルを配設し、プリン
ト基板とトリップコイルとの間に変流器を配設し、一方
の接続端子と他方の接続端子との間に遮断器ケースの上
面から突出したハンドルと連動するトグルリンク機構部
を配設し、トグルリンク機構部と一方の接続端子との間
に開閉接点を配設し、トグルリンク機構部と他方の接続
端子との間にバイメタルを配設したことにより、遮断器
ケースの内部スペースを効率良く使用することができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトラッキング対応遮断器の説明図
である。
【図2】本発明に係るトラッキング対応遮断器の縦断面
図である。
【図3】本発明に係るトラッキング対応遮断器の平面図
である。
【図4】従来のトラッキング対応遮断器の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 トラッキング対応遮断器 2 変流器 3 A/D変換回路 4 MPU 5 メモリ 6 トリガ回路 7 トリガ素子 8 トリップコイル 9 開閉接点 10 テストボタン 11 パルス回路 12 瞬時開閉回路 13 維持回路 14 遮断器ケース 15 接続端子 16 プリント基板 17 ハンドル 18 トグルリンク機構部 19 バイメタル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラッキング電流を擬似的に発生させる
    テスト回路を備えたトラッキング対応遮断器において、
    前記テスト回路をオン・オフするためのテストボタンを
    遮断器ケースのハンドル操作面に設けたことを特徴とす
    るトラッキング対応遮断器。
  2. 【請求項2】 前記遮断器ケースの長手方向両端に接続
    端子を設け、一方の接続端子の下側に前記テスト回路を
    実装するプリント基板を配設し、他方の接続端子の下側
    にトリップコイルを配設し、前記プリント基板と前記ト
    リップコイルとの間に変流器を配設し、前記一方の接続
    端子と前記他方の接続端子との間に前記遮断器ケースの
    上面から突出した前記ハンドルと連動するトグルリンク
    機構部を配設し、該トグルリンク機構部と前記一方の接
    続端子との間に開閉接点を配設し、前記トグルリンク機
    構部と前記他方の接続端子との間にバイメタルを配設し
    たことを特徴とする請求項1に記載のトラッキング対応
    遮断器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CZ300117B6 (cs) * 2006-01-25 2009-02-11 Oez, S. R. O. Vnejší tlacítko pro elektrický prístroj, zvlášte pro výkonový jistic
WO2013073103A1 (ja) * 2011-11-15 2013-05-23 富士電機機器制御株式会社 漏電遮断器
JP2013161752A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Kawamura Electric Inc 回路遮断器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013073103A1 (ja) * 2011-11-15 2013-05-23 富士電機機器制御株式会社 漏電遮断器
JP2013161752A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Kawamura Electric Inc 回路遮断器

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