JP2013160725A - 放射性物質で汚染された有機物の処理方法と処理設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 放射性物質に汚染された有機物を大幅に減容して処理できるようにする。
【解決手段】 セシウムで汚染された落ち葉・稲わら・草・木屑等の有機物からなる汚染物Aを気化する加熱炉1と、加熱炉1で気化された排煙を冷却する冷却化タンク2と、冷却化タンク2で冷却された排煙中の物質を処理水Wに取り込む脱煙液化装置3と、処理水Wを循環させ且つその一部を冷却化タンク2に冷却用として給水する処理水循環タンク4と、処理水W中のセシウムを除去する吸着タンク5と、吸着タンク5でセシウムが除去された処理水Wを脱煙液化装置3に給水する処理水Aタンク6と、処理水Aタンク6内の処理水Wに残存するセシウムをさらに除去するセシウム吸着装置7と、脱煙液化装置3に処理水Wを冷却用として給水する処理水Bタンク8で構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、セシウム等の放射性物質で汚染された落ち葉・稲わら・草・木屑等の有機物の処理方法と処理設備に関する。
従来、放射性物質で汚染された落ち葉・稲わら・草・木屑等の有機物は、焼却して減容し、その焼却灰を固化して保管していた。排煙中の放射性物質はフィルターで除去して浄化し、そのフィルターも焼却していた。ところで、前記の方法では、焼却灰の固化物の保管に広い場所を必要とする問題があり、有機物を大幅に減容できる技術が求められていた。
特開2009−139027号公報 特開2008−256660号公報
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、放射性物質に汚染された有機物を大幅に減容して処理できるようにすることにある。
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 放射性物質で汚染された有機物を磁化された空気雰囲気の環境下で熱分解して気化し、その気化された排煙を水中に通過させて排煙中の物質を水中に取り込み、その取り込まれた水中の放射性物質を吸着材に通過させて吸着させるようにした、放射性物質で汚染された有機物の処理方法
2) 外気を磁化して取り込んだ炉内で放射性物質で汚染された有機物を熱分解して気化する加熱炉と、その加熱炉で気化された排煙を水中に通過させて排煙中の物質を水中に取り込む脱煙液化装置と、その脱煙液化装置で水中に取り込まれた放射性物質を吸着材に通過させて吸着させる吸着装置で構成した、放射性物質で汚染された有機物の処理設備
3) 加熱炉が、外気を取り込む磁石付きの吸気管を備えた構造である、前記2)記載の放射性物質で汚染された有機物の処理設備
4) 脱煙液化装置が、箱体の上部に排気を兼ねた給水口を形成し、箱体の下部に排煙の進入を兼ねた排水口を形成し、箱体の内部に傾斜の向きを交互にした複数段の傾斜板を水と排煙が通過できる間隔をおいて配置した構造である、前記2)又は3)記載の放射性物質で汚染された有機物の処理設備
5) 脱煙液化装置と吸着装置に水を給水して排水を回収し循環させる処理水循環タンクを設けた、前記2)〜4)いずれか記載の放射性物質で汚染された有機物の処理設備
6) 脱煙液化装置から排水された水中の凝集物を回収するスクリーンを処理水循環タンクに設けた、前記5)記載の放射性物質で汚染された有機物の処理設備
7) 吸着装置が、外筒と吸着材が充填された内筒の二重構造の複数の容器を土台に脱着可能に設置し、上流の容器の内筒と下流の容器の外筒を水管で直列に接続した構造である、前記2)〜6)いずれか記載の放射性物質で汚染された有機物の処理設備
にある。
本発明の前記1)及び2)記載の構成によれば、磁化された空気雰囲気の環境下で有機物を熱分解すると、空気中の分子の電子がローレンツ力で押し出され、酸素や二酸化炭素と結合してマイナスイオン化する。その時に分子に与えられたエネルギーはイオン化のエネルギーより多いから、その余剰のエネルギーでイオンがさらに分解し、質量の小さいイオンが発生するフラグメント現象が起きる。そのマイナスイオンの連続供給状態で、電気陰性度が大きくなって有機物の原子に電子が引き付けられ、クーロン力によるイオン結合で分子内にある全ての結合を切る乖離作用が起き、有機物がバラバラに分解してほとんど気化する。したがって、従来技術の焼却処理と比較して有機物を大幅に減容できる。
本発明の前記3)記載の構成によれば、排煙が炉外に排気されると、負圧により外気が吸気管を通じて自然吸気され、吸気管の磁石で磁化されて炉内に取り込まれる。したがって、簡易な構造で磁化された空気雰囲気の環境が形成され、その環境を維持できる。
本発明の前記4)記載の構成によれば、給水口から水を流すと上位の傾斜板から下位の傾斜板へ流れ落ちる際にシャワーカーテンが形成され、排水口から進入した排煙が下位のシャワーカーテンから上位のシャワーカーテンを通過して給水口から排気される。したがって、簡易な構造ながら、排煙中の物質を水中に取り込む面積が広くて効率が良く、駆動力はポンプのみで低コストにて実施できる。
本発明の前記5)記載の構成によれば、汚染された水を外部に排出しないで再利用できる。特に、本発明の前記6)記載の構成によれば、脱煙液化装置の排水を処理水循環タンクに回収する前に凝集剤を混合すると、水中の物質が凝集してスクリーンで回収され、浄化された水を再利用できるようになる。
本発明の前記7)記載の構成によれば、吸着材の吸着能力が飽和状態になった場合、容器を短時間に交換でき、処理を迅速に再開できる。
実施例の処理設備の説明図である。 実施例の加熱炉の断面図である。 実施例の冷却化タンクの断面図である。 図3のA−A線断面図である。 実施例の脱煙液化装置の説明図である。 図5のA−A線断面図である。 実施例の処理水循環タンクの断面図である。 実施例の処理水循環タンクの平面図である。 実施例の吸着タンクの一部切欠き説明図である。 実施例のセシウム吸着装置の一部切欠き説明図である。 実施例のセシウム吸着装置の平面図である。 実施例の建屋と清浄装置の説明図である。
本発明では、加熱炉から排出された排煙は非常に高温であるから、脱煙液化装置に送り込む前に冷却させる冷却手段を設けると良い。冷却手段としては、煙道を曲折して貯水したタンクなど、冷却装置を必要としない簡易な構造が低コストで実用的である。吸着装置は、4〜8本の容器を直列に接続して用いるのが一般的であるが、求める処理能力に応じて本数を任意に増減しても良い。各装置は放射性物質を除去できる清浄装置を備えた建屋内に設置すると、各装置から漏れたわずかな放射性物質も清浄装置に取り込まれて大気への拡散が防止され、建屋内で作業する作業者の被爆も低減できる。以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
本実施例の処理設備は、図1に示すように、セシウムで汚染された落ち葉・稲わら・草・木屑等の有機物からなる汚染物Aを気化する加熱炉1と、加熱炉1で気化された排煙を冷却する冷却化タンク2と、冷却化タンク2で冷却された排煙中の物質を処理水Wに取り込む脱煙液化装置3と、処理水Wを循環させ且つその一部を冷却化タンク2に冷却用として給水する処理水循環タンク4と、処理水W中のセシウムを除去する吸着タンク5と、吸着タンク5でセシウムが除去された処理水Wを脱煙液化装置3に給水する処理水Aタンク6と、処理水Aタンク6内の処理水Wに残存するセシウムをさらに除去するセシウム吸着装置7と、脱煙液化装置3に処理水Wを冷却用として給水する処理水Bタンク8と、これらの設備を収容する建屋9で構成している。
加熱炉1は、図1,2に示すように、汚染物Aを受け入れる投入口1aと、投入口1aに汚染物Aを投入する投入装置1bと、汚染物Aの絡み付きを防止する攪拌羽根1cと、900℃に加熱するヒーター1dと、外気を磁石1eで磁化して取り込む吸気管1fと、排煙を排気する排気塔1gで構成している。投入装置1bは、蓋1hを備えたカバー1iと、蓋1hと投入口1aの間をカバー1i内でモーターとラック(図示せず)によって進退する筒体1jで構成している。吸気管1fは管径40mmで、吸気量を調整するためのゲート弁1kを途中に設けている。磁石1eは厚さ15mm、18000〜20000ガウスの環状で、ゲート弁1kより上流の位置に取り付け、その磁石1eの周囲をアクリル板1nとFRP(繊維強化プラスチック)製のカバー1mで被覆している。磁石1eの位置を通る吸気管1fは途中で分断し、通過する外気に磁力が直接作用されるようにしている。吸気管1fの終端の上方には、汚染物Aによる閉塞防止用のフード1pを設けている。吸気管1fは、加熱炉1の周囲に一定間隔をおいて16本設けている(図示は1本である)。
冷却化タンク2は、図1,3,4に示すように、複数の仕切り2aで曲折した煙道2bと、処理水Wを一定水位に維持するオーバーフロー管2cと、排煙をオーバーフロー管2cの途中を通じて排気する煙管2dで構成している。加熱炉1の排気塔1gは煙道2bの始端に配管している。
脱煙液化装置3は、図1,5,6に示すように、給水された処理水Wをシャワー状に散水する給水口3aと、処理水Wを排水するとともに冷却化タンク2の煙管2dから排煙を取り込む排水口3bと、処理水Wを交互に流れ落とす複数段の傾斜板3cと、給水口3aから気体を放出する排気塔3dと、傾斜板3cに貫通して冷却する多数本の熱交換パイプ3eと、熱交換パイプ3eに給水する処理水Wを貯水するための冷却水タンク3fで構成している。
処理水循環タンク4は、図1,7,8に示すように、脱煙液化装置3の排水口3bから水管4aを通じて排水された処理水W及び冷却化タンク2のオーバーフロー管2cから排水された処理水Wに凝集剤を混合する集水タンク4bと、集水タンク4bから水管4cで取り込まれた処理水Wにエアポンプ4dで気泡を放出する散気管4eと、処理水Wにマイクロバブルを放出するマイクロバブル発生器4fと、処理水W中の凝集物Gを回収するベルト式スクリーン4gと、処理水Wを冷却化タンク2にポンプ4hで給水する水管iと、処理水Wを一定水位に保持するオーバーフロー管4jと、オーバーフロー管4jでオーバーフローした処理水Wを貯水する調整タンク4kと、調整タンク4k内の処理水Wをポンプ4mで送り出す水管4nで構成している。
吸着タンク5は、図1,9に示すように、所定深さに設けたグレーチング5aと、グレーチング5aの上方空間に充填したゼオライト5bと、ゼオライト5bを通過した処理水Wを排水する水管5cと、吸着タンク5を脱着可能に設置する土台5dで構成している。調整タンク4kから伸びる水管4nはグレーチング5aの下方に配管している。
処理水Aタンク6は、図1に示すように、脱煙液化装置3の給水口3aに処理水Wをポンプ6aで給水する水管6bと、処理水Wをポンプ6cで外部に送り出す水管6dで構成している。
セシウム吸着装置7は、図1,10,11に示すように、密閉構造の容器7a(外筒)と、底面にグレーチングを備えた内筒7bと、内筒7bに充填したゼオライト7cと、8体の容器7aを脱着可能に設置する土台7dと、隣接する上流側の容器7aの上面(内筒7bと連通)と下流側の容器7aの側面を接続する水管7eと、最下流の容器7aの処理水Wを処理水Aタンク6に戻す戻し管7fで構成している。処理水Aタンク6の水管6dは最上流の容器7aの側面に接続している。
処理水Bタンク8は、図1に示すように、脱煙液化装置3の冷却水タンク3fに処理水Wを冷却用としてポンプ8aで給水する水管8bと、脱煙液化装置3の熱交換パイプ3eから排水された処理水Wを戻す戻し管8cと、セシウム吸着装置7の戻し管7fから分岐した水管8dで構成している。
建屋9は、図12に示すように、放射線が透過し難い厚みを有するコンクリート製で、側壁に建屋9内の空気中のセシウムを除去して大気に放出する清浄装置10を取り付けている。清浄装置10は、不織布フィルター10aとHEPAフィルター10bと活性炭素繊維フィルター10cの3層のフィルターと、風量200m/分、静圧1000Paの排気ファン10dで構成している。
以下、本実施例の処理設備を用いた汚染物Aの処理工程について説明する。まず、ポンプ4h,4m,6a,6c,8a・エアポンプ4d・マイクロバブル発生器4f・ベルト式スクリーン4g・排気ファン10dを作動させる。調整タンク4k内の処理水Wは吸着タンク5・処理水Aタンク6・脱煙液化装置3・集水タンク4b・処理水循環タンク4・調整タンク4kの順で循環し、処理水循環タンク4内の処理水Wが冷却化タンク2・集水タンク4b・処理水循環タンク4の順で循環し、処理水Aタンク6内の処理水Wがセシウム吸着装置7・処理水Aタンク6の順で循環し、処理水Bタンク8内の処理水Wが脱煙液化装置3・処理水Bタンク8の順で循環する。
加熱炉1では、投入装置1bの筒体1jを蓋1hの位置に移動させた状態で蓋1hを開放し、汚染物Aを重機(図示せず)で筒体1jに積み込んで蓋1hを閉鎖する。筒体1jを投入口1aの位置に移動させると、筒体1j内の汚染物Aが投入口1aから炉内に落下する。汚染物Aは6割程投入し、絡み付きやすい場合は、攪拌羽根1cを回転させて解消する。ゲート弁1kを開放してヒーター1dを作動させ、バーナーで汚染物Aに着火すると、炉内が700℃以上の温度に加熱され、沸点が670℃であるセシウムと有機物が分解して気化し、セラミック化された残渣物がわずかに残る。気化したセシウムを含む排煙は、排気塔1gを通じて冷却化タンク2に排気される。その排気による負圧で、吸気管1fから自然吸気された外気が磁石1eで磁化されて取り込まれ、磁化された空気雰囲気の環境が形成される。
その磁化された空気雰囲気の環境下においては、空気中の分子の電子がローレンツ力で押し出され、酸素や二酸化炭素と結合してマイナスイオン化する。その時に分子に与えられたエネルギーはイオン化のエネルギーより多いから、その余剰のエネルギーでイオンがさらに分解し、質量の小さいイオンが発生するフラグメント現象が起きる。そのマイナスイオンの連続供給状態で、電気陰性度が大きくなって有機物の原子に電子が引き付けられ、クーロン力によるイオン結合で分子内にある全ての結合を切る乖離作用が起き、有機物がバラバラに分解する。セラミック化された残渣物は輻射熱を放出し、そのエネルギーでさらに多くのマイナスイオンを発生して有機物の分解が促進する。したがって、着火後にバーナーや送風、燃料等が不要となり、ヒーター1dのみで自己燃焼による熱分解が継続する。この工程で汚染物Aは99.9%分解して気化し、0.1%程度の残渣物に大幅に減容する。残渣物は排出口(図示せず)から排出してセメント等で固化し、放射能が影響の無いレベルに下がるまで保管される。
冷却化タンク2では、水管4iから給水された処理水Wがオーバーフロー管2cから排水されて一定の水位及び常温に保持されている。排気塔1gから進入した排煙が煙道2bを通過すると、処理水Wの水面上を流れて120〜180℃まで温度が低下し、煙管2dを通じて脱煙液化装置3に排気される。
脱煙液化装置3では、処理水Wが熱交換パイプ3e同士の間を通り抜けて傾斜板3c上を流れ下り、上位の傾斜板3cから下位の傾斜板3cへ流れ落ちる際にシャワーカーテンが形成されている。冷却水タンク3f内の処理水Wは水圧で押し出され、多数本の熱交換パイプ3eを通じて上方へ流れている。排水口3bから進入した排煙は上下の傾斜板3c間の通路を上昇し、シャワーカーテンを段階的に通過して排煙中のセシウムを含む物質が処理水Wに取り込まれる。残りの気体は常温に低下して排気塔3dから放出され、物質が取り込まれた処理水Wは排水口3bから水管4aを通じて集水タンク4bに集水される。
集水タンク4bでは、有機性(ポリマー系)の凝集剤が投入され、その凝集剤で処理水W中の物質が凝集され、処理水循環タンク4に回収される。処理水循環タンク4では、エアポンプ4dによる気泡で処理水W中の凝集物Gが加圧されて浮上し、隣接する区画に移行する。さらに、凝集物Gはマイクロバブル発生器4fの気泡によって浮上し、ベルト式スクリーン4gで回収される。凝集物Gが除去された処理水Wは隣接する区画にさらに移行し、オーバーフロー管4jで調整タンク4kにオーバーフローする。調整タンク4k内の処理水Wはセシウムが残存しており、ポンプ4mで吸着タンク5に送り出される。回収した凝集物Gはセシウムが含まれるからセメント等で固化し、放射能が影響の無いレベルに下がるまで保管される。
吸着タンク5では、水管4nから進入した処理水Wがグレーチング5aを通じてゼオライト5bの層に進入し、処理水W中のセシウムがゼオライト5bに吸着する。セシウムが除去された処理水Wは水圧で押し出され、水管5cで処理水Aタンク6に送り出される。ゼオライト5bの吸着能力が飽和状態になると、一旦全ての機器を停止して土台5dから取り外し、新しい吸着タンク5を設置して処理を再開する。使用済みの吸着タンク5は、放射能が影響の無いレベルに下がるまで保管する。
セシウム吸着装置7では、処理水Aタンク6から送り出された処理水Wが最上流の容器7aに進入すると、内筒7bの底面からゼオライト7cの層に進入し、処理水W中のセシウムがゼオライト7cに吸着する。セシウムが除去された処理水Wは水圧で押し出され、隣接する下流の容器7aに移行してセシウムが順に除去され、最下流の容器7aから水圧で押し出された処理水Wが戻し管7fで処理水Aタンク6に戻される。ゼオライト7cの吸着能力が飽和状態になると、一旦全ての機器を停止して土台7dから取り外し、新しい容器7aを設置して処理を再開する。使用済みの容器7aは、放射能が影響の無いレベルに下がるまで保管する。
建屋9では、室内の空気が清浄装置10で浄化されて大気に放出される。よって、各装置から漏れたわずかなセシウムも清浄装置10に取り込まれて大気への拡散が確実に防止され、建屋9内で作業する作業者の被爆も低減される。処理水Bタンク8内の冷却用の処理水Wが不足すると、セシウム吸着装置7の戻し管7fから水管8dを通じて補水する。以上の工程が繰り返されて汚染物Aが連続的に処理される。
本発明の技術は、放射性物質で汚染された落ち葉・稲わら・草・木屑等の処理に利用される。
1 加熱炉
1a 投入口
1b 投入装置
1c 攪拌羽根
1d ヒーター
1e 磁石
1f 吸気管
1g 排気塔
1h 蓋
1i カバー
1j 筒体
1k ゲート弁
1m カバー
1n アクリル板
1p フード
2 冷却化タンク
2a 仕切り
2b 煙道
2c オーバーフロー管
2d 煙管
3 脱煙液化装置
3a 給水口
3b 排水口
3c 傾斜板
3d 排気塔
3e 熱交換パイプ
3f 冷却水タンク
4 処理水循環タンク
4a 水管
4b 集水タンク
4c 水管
4d エアポンプ
4e 散気管
4f マイクロバブル発生器
4g ベルト式スクリーン
4h ポンプ
4i 水管
4j オーバーフロー管
4k 調整タンク
4m ポンプ
4n 水管
5 吸着タンク
5a グレーチング
5b ゼオライト(吸着材)
5c 水管
5d 土台
6 処理水Aタンク
6a ポンプ
6b 水管
6c ポンプ
6d 水管
7 セシウム吸着装置
7a 容器(外筒)
7b 内筒
7c ゼオライト(吸着材)
7d 土台
7e 水管
7f 戻し管
8 処理水Bタンク
8a ポンプ
8b 水管
8c 戻し管
8d 水管
9 建屋
10 清浄装置
10a 不織布フィルター
10b HEPAフィルター
10c 活性炭素繊維フィルター
10d 排気ファン
A 汚染物
G 凝集物
W 処理水

Claims (7)

  1. 放射性物質で汚染された有機物を磁化された空気雰囲気の環境下で熱分解して気化し、その気化された排煙を水中に通過させて排煙中の物質を水中に取り込み、その取り込まれた水中の放射性物質を吸着材に通過させて吸着させるようにした、放射性物質で汚染された有機物の処理方法。
  2. 外気を磁化して取り込んだ炉内で放射性物質で汚染された有機物を熱分解して気化する加熱炉と、その加熱炉で気化された排煙を水中に通過させて排煙中の物質を水中に取り込む脱煙液化装置と、その脱煙液化装置で水中に取り込まれた放射性物質を吸着材に通過させて吸着させる吸着装置で構成した、放射性物質で汚染された有機物の処理設備。
  3. 加熱炉が、外気を取り込む磁石付きの吸気管を備えた構造である、請求項2記載の放射性物質で汚染された有機物の処理設備。
  4. 脱煙液化装置が、箱体の上部に排気を兼ねた給水口を形成し、箱体の下部に排煙の進入を兼ねた排水口を形成し、箱体の内部に傾斜の向きを交互にした複数段の傾斜板を水と排煙が通過できる間隔をおいて配置した構造である、請求項2又は3記載の放射性物質で汚染された有機物の処理設備。
  5. 脱煙液化装置と吸着装置に水を給水して排水を回収し循環させる処理水循環タンクを設けた、請求項2〜4いずれか記載の放射性物質で汚染された有機物の処理設備。
  6. 脱煙液化装置から排水された水中の凝集物を回収するスクリーンを処理水循環タンクに設けた、請求項5記載の放射性物質で汚染された有機物の処理設備。
  7. 吸着装置が、外筒と吸着材が充填された内筒の二重構造の複数の容器を土台に脱着可能に設置し、上流の容器の内筒と下流の容器の外筒を水管で直列に接続した構造である、請求項2〜6いずれか記載の放射性物質で汚染された有機物の処理設備。
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