JP2005125206A - 高濃度悪臭及び揮発性有機化合物回収処理装置 - Google Patents

高濃度悪臭及び揮発性有機化合物回収処理装置 Download PDF

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信治 角屋
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Abstract

【課題】汚染気体から、高濃度悪臭及び揮発性有機化合物等の有害物質を効率的に回収する装置を提供する。
【解決手段】導入口から整流形成多孔板を通じて出口へ層流状に空気を排出する装置本体と、本体内水位を制御するボールタップと、懸濁剤貯蔵タンクから補給して得られる懸濁液の濃度を制御する制御弁と、供給ポンプ、第1開閉弁及び第1制御弁を備えた第1ブリードライン、および/または第2開閉弁、吸着装置及び第2制御弁を備え、前記第1ブリードラインに並列に接続される第2ブリードラインと、懸濁液に浸漬する浄化フィルタと、装置本体上部に配置の散水装置とから構成し、両ブリードラインを運転するときは、各ブリードラインの各制御弁が懸濁液の濃度に応じて制御することができる。
【選択図】図1








Description

本願発明は、汚染気体から高濃度悪臭及び揮発性有機化合物を回収する汚染物質回収装置に関し、さらに詳細には、本願発明は、懸濁剤が、VOCを溶解する機能に優れているため、懸濁液に容易に回収されるので、懸濁液に回収されたVOCを含む水を、ブリードラインによって散水装置へと供給する場合の供給利用の形態を包含した汚染物質回収装置に関する。より、具体的には、当該有害物質回収装置本体内に、空気中に浮遊混在した有機溶剤等の揮発性有機化合物(以下VOCという)や高濃度悪臭等を含有したまま外部からの送風装置によって導入せしめ、他方、当該有害物質回収装置本体内に懸濁液を貯留すると共に貯留した懸濁液を散水装置から散布するように構成し、汚染空気に散水装置から懸濁液を散布することによって、汚染物質を懸濁液に取り込み、導入した空気を浄化して排気したり、さらに、装置本体内に装備した吸着装置の木炭と強制接触させて、VOCを木炭に吸着させ、これによって、回収効果を向上させた上で、導入した空気を浄化して、排気することのできる汚染物質回収処理装置に関するものでもある。なお、上記において吸着装置に装填される吸着材たる木炭は、可燃性ガス成分を完全に除去した完全炭化無煙アルカリ性炭化物である。
また、本願発明は、装置本体内にプールされた懸濁剤を含んだ懸濁液を供給ポンプによって装置本体内を循環する際に、当該木炭に回収されるものであるが、当該VOCを吸着した木炭を容易に回収することのできる吸着装置の配設にも関する。
図3は従来の汚染物質回収装置を示す。図において、疎水性ゼオライトロータ(31)は、処理ゾーン(31a)冷却ゾーン(31b)再生ゾーン(31c)を備え、駆動モータ(32)により回転駆動される。送風機(33)によってVOCガス含んだ空気を強制的に疎水性ゼオライトロータ(31)供給し、VOCガスを浄化して浄化ガス(34)を排出する。また、再生用外気(35)を疎水性ゼオライトロータ(31)を通じて再生ヒーター(36)に送り、再生濃縮されたガスをパージし、コンプレッサ(37)により別途燃焼装置(38)に送り燃焼除去する。
従来のVOC又は臭気の除去は、VOCや臭気を含む処理ガスを、例えば、ハニカム吸着構造のローター(31)を介し、濃縮積算され、再生ヒータ(36)によって濃縮したガスをパージし、燃焼装置(38)で燃焼除去させる方法や、水スプレー装置の中にVOC等の処理ガスを通風し、物理的に除去する方法等がある。また、臭気成分をゼオライトに通風して吸着除去せしめ、清浄空気として排気する方法もある。
現在の主流は、濃縮燃焼が主流である。即ち、処理ゾーンと再生ゾーン及び冷却ゾーンに区分された溶剤濃縮ロータを連続して回転させ、そのロータにVOCを含む被処理ガスを送って粗塵を除去した後、濃縮ロータの処理ゾーンを通過させる。
VOCは吸着剤を含浸したロータによって吸着除去される。ロータでは前述した再生ゾーンで熱風により濃縮離脱する。
次に濃縮ロータは冷却ゾーンに回転移動し、冷却空気によって冷却される。冷却ゾーンを通過した空気は加熱されて再生空気として利用される。濃縮離脱したVOCは燃焼装置に送られ燃焼除去される。燃焼装置には被処理ガスを燃焼炉内に送りバーナーにより700〜750℃に昇温酸化させる直接燃焼方式と触媒を利用し300〜400℃にして接触酸化させる触媒燃焼方式、蓄熱式燃焼方式と呼ばれる蓄熱体(主としてセラミック)を使用し、この蓄熱体で、熱交換後燃焼室で酸化させる方法がある。
いずれの場合も、溶剤濃縮装置で吸着・再生を順送りに繰り返すため再生熱180〜200℃で加熱するため、容易に発火する危険性を有するものであり、このため、燃焼装置の安全性などにも相当の配慮を必要とするものであった。
また、従来方式は、トルエン、キシレンなど揮発性が高く、著しく高濃度悪臭のあるVOCは処理装置が大掛かりになるばかりでなく、酸化させるための燃焼装置は特に熱エネルギーが膨大になり、これら従来の汚染物質回収装置は、多くの付属装置を必要とするため、必然的に装置が大型化し、小型化することが困難であり、イニシャルコストやランニングコストが高価となるものであった。
以上の事情に鑑み、本願発明は従来の課題を解決するものであって、本願発明は、汚染物質の回収処理装置の組み立て構造、配管、その回収処理、保守管理上の取り扱い等システムが単純で故障がなく、また、従来の回収装置に比較して設置スペースが少なくて済み、回収処理装置の付設装置、例えば吸着装置、換気ファン等をコンパクトなユニット構成とすることが可能である汚染物質の回収処理装置を提供することである。
また、本願発明の汚染物質の回収処理装置によれば、吸着装置の吸着材は、濃縮回収した炭化物であって、建築材料を利用して製造した木炭であるため、建築廃材など安価なリサイクル品を活用して廉価に得ることができるので、イニシャルコスト、ランニングコストにおいてコスト上の貢献ができ、無駄を減らし、廃材資源の有効利用を図ることができる。
さらに、懸濁液などの水を利用した回収方法であるため、従来の回収装置におけるような、発火爆発などの惧れもなく、これに伴う危険性に対する特別の配慮も不要であり、さらに、処理水も懸濁剤が人畜無害であるので、雑排水への排水も可能である。
またさらに、処理風量が途中で大型化しなければならない場合でも、積み木方式であるので、簡単に装置を繋ぐだけで増設が可能であり、処理能力アップを容易に図ることができる。
他にまた、本願発明の汚染物質の回収処理装置によれば、低濃度大風量の排ガスの場合には、小規模な装置による処理で済ますことができる。
以上、この出願の発明は、上記の課題を解決するために、第1には、回収本体内に、一方では、高濃度悪臭や揮発性有機化合物(VOC)等の汚染物質を含有する汚染気体を導入口から導入し、途中に配設された整流形成多孔板を通じて層流状をなして、上部に配置の散水装置を経て上方出口へと向けて送風し、他方では、懸濁剤貯蔵タンクから懸濁剤を補給して所定の濃度に制御されると共にボールタップにより所定の水位に制御された懸濁液を、ブリードラインによって散水装置に導き、前記上昇する汚染気体に散水装置から懸濁液を散布してカウンターフローによる混合状態で、汚染気体から汚染物質を懸濁液に溶解して取り込み、懸濁液による溶解回収することを特徴とする汚染気体からの高濃度悪臭及び揮発性有機化合物回収処理装置を提供する。
また、第2に、回収本体内に、一方では、高濃度悪臭や揮発性有機化合物(VOC)等の汚染物質を含有する汚染気体を導入口から導入し、途中に配設された整流形成多孔板を通じて層流状をなして、上部に配置の散水装置を経て上方出口へと向けて送風し、他方では、懸濁剤貯蔵タンクから懸濁剤を補給して所定の濃度に制御されると共にボールタップにより所定の水位に制御された懸濁液を、第1ブリードライン又は該第1ブリードラインと並列をなす第2ブリードラインの制御によって散水装置に導き、前記上昇する汚染気体に散水装置から懸濁液を散布してカウンターフローによる混合状態で、汚染気体から汚染物質を懸濁液に溶解して取り込み、第2ブリードライン配置した吸着装置によってを懸濁液から汚染物質を吸着する回路を備え、懸濁液による溶解回収と吸着装置による吸着回収の併用により、汚染気体からの高濃度悪臭及び揮発性有機化合物を一層効率的にする回収処理装置を提供する。
さらに、具体的には、高濃度悪臭や揮発性有機化合物(VOC)等を含有する汚染気体を導入する導入口及び汚染処理した気体を排出する出口を有し、導入口から、途中に配設された整流形成多孔板を通じて層流状をなして出口へと空気を排出する装置本体と、供水口から供給され貯蔵される流体の水位を所定の水位に制御するボールタップと、前記流体に供給管を介して懸濁剤貯蔵タンクから懸濁剤を補給し、得られる懸濁液の初期設定濃度を所定の濃度に制御するため供給管に配設された制御弁と、懸濁液を後記散水装置に導くため、供給ポンプ、第1開閉弁及び第1制御弁を備えた第1ブリードラインまたは/および第2開閉弁、吸着装置及び第2制御弁を備え、第2ブリードラインは前記第1ブリードラインに並列に接続され、さらに、装置本体内の懸濁液に浸漬配置された浄化フィルタと、装置本体の上部に配置され、汚染気体に懸濁液を散布する散水装置とから構成され、前記第1ブリードラインのみを通じて散布したり、または、第1第2両ブリードラインを通じて、各ブリードラインの制御弁を懸濁液の濃度に応じて切替え、懸濁液が所定の濃度になるまでは前記第1ブリードラインを通じて散布し、懸濁液が所定の濃度以上になったときは吸着装置を配置した第2ブリードラインを通じて散布し、汚染気体から高濃度悪臭及び揮発性有機化合物を回収する回収処理装置を提供する。
発明の効果
本願発明の処理装置によれば、懸濁液などの水を利用した回収方式の採用により爆発などの惧れがなく、これによって危険性に対する特別の配慮が不要であり、処理水も懸濁剤が人畜無害であるので、雑排水への排水が可能でもある。
また、有害物質回収処理装置及びその回収処理操作システムが単純で故障がなく、処理装置自体の設置スペースが少なくて済み、コンパクトなユニット構成が可能な他、濃縮回収した炭化物は建築材料を利用して製造した木炭であるため、リサイクル品の活用とコストに貢献できる。
さらに、処理風量が途中で大型化しなければならない場合でも、積み木方式であるので、後日でも装置を繋ぐだけで増設が可能であり、処理能力アップを容易に図ることができる。
また、当該システムでは低濃度大風量の排ガスの場合でも、小規模な設備でこれを処理できるほか、ランニングコストも廃材を炭化利用するので、安価にできるばかりでなく、リサイクル利用が可能であるので、無駄を減らし、廃材資源の有効利用を図ることができる。
この出願の回収処理装置において、装置本体内に整流形成用多孔板を配設することにより、入口から送風された気流に対し層流を創生することができる。一方、装置本体内に貯蔵された懸濁液は、第1供給ポンプを稼動することによって第1ブリードラインを通じて、上方の散水装置から均一に散布することができる。懸濁液が均一に散布されると、空気に含まれた有害物質は効果的に溶解して取り出され、効率的に懸濁液に回収される。
この出願の発明おける吸着装置の吸着機能材を確保するに際しては、第2ブリードラインに配設される吸着装置は、建築廃材を焼成して得られた木炭(多孔性炭化材)とすることができる。
装置本体の上部に配置される散水装置は、多数の散水孔の形成された回転式散水管を採用することができ、これによって、上昇気流に対する懸濁液の散布をむらなく実行し、均一な混合により、汚染気体からの高濃度悪臭及び揮発性有機化合物の回収を高能率に処理することができる。
本願発明の散水装置の一実施例を示す回転式散水装置は、図2(b)に示すように、上部のブリード管先端の加圧水入口に接続された回転支持金物に中空の回転金物が回転自在に支持され、回転金物の外周に弓状に反った3本の散水管が均等な角度で固定され、散水管の片側のみに列をなす小孔が、各散水管毎に形成されている。加圧水入口から給水された加圧水は、大気に放水されるとき、周囲の空気を蹴りその反力を3本の散水管に作用させることにより、また、半径方向の流速を反動壁に加えその反動により、回転支持金物を中心として、図2(a)に示すような方向に回転し散水する。
除臭機能を高めるために、本体装置の出口と散水装置の間に、活性炭繊維になるフィルターを付設することもできる。
本体装置の出口と散水装置の間に、処理空気排出用排出ファン及びモータを付設することによって、汚染空気入口からのファンによる送気において、送風流速が十分に得られない場合に送風の能力を補足したり、送風機の設置に際して、押し込み送風に代えて吸引による送風を必要とする場合に設計変更することができる。
ドレーン溜(D)への排出に当たって、第2ブリードラインにブリードオフライン及びドレーン弁を付設したり、オーバーフロー用のラインを組み込んだりすることもできる。
濃度センサによって、懸濁剤タンクからの懸濁剤注入量を制御弁により制御し、これによって懸濁液の濃度を所定の濃度に維持する。
また、懸濁液の濃度が所定の濃度を超えた場合には、濃度センサによって、第1ブリードラインによる運転から2次ブリードラインによる運転に変更させることができる。
さらに、第1ブリードラインを介した運転による溶解回収と、第2ブリードラインを介した運転による吸着回収とを併用して運転することもできる。
図1において、有害物質回収処理装置(C)は、装置本体(1)内の浄化フィルター(4)と散水室(1a)に配設される回転式シャワーノズル等の散水装置(10)の間に通じる、第1ブリードライン(L1)及びこれに並列に配管される第2ブリードライン(L2)が配置され、第1ブリードライン(L1)には、浄化フィルター(4)に通じる通じる供給口(6)、供給ポンプ(7)、開閉弁(8)、制御弁(9)を備え、また第2ブリードライン(L2)には、開閉弁(11)、制御弁(13)を備え、開閉弁(11)、制御弁(13)の間に吸着装置(12)を備える。
通常、供給ポンプ(7)を稼動して第1ブリードライン(L1)を作動する時には、開閉弁(8)、制御弁(9)を開放して運転し、給送された懸濁液を配管(L)通じて散水装置(10)から散水するにより臭気やVOCなどの有害物質を溶解し懸濁液に回収する。また、第2ブリードライン(L2)を作動させるときには、開閉弁(11)及び制御弁(13)を開弁し、給送された懸濁液を配管(L)通じて散水装置(10)から散水することにより臭気やVOCなどの有害物質を溶解し懸濁液に回収放し、さらに、吸着剤を装填した吸着装置(12)を介して給送することによって、散水装置(10)からの散水によって臭気やVOCなどの有害物質が溶解され回収されている懸濁液から、さらに臭気やVOCを吸着回収する。吸着剤による吸着が飽和状態なったときには、第2ブリードライン(L2)の開閉弁(11)を閉鎖して当該ラインをオフ状態にし、この状態で、吸着剤を装填した吸着装置(12)が交換される。このとき、第1ブリードライン(L1)は稼動状態にある。
装置本体(1)は、その内部下部に多孔壁(3a)(3b)に包囲された区画室を備えると共に区画室に浄化フィルター(4)が設置され、この浄化フィルター(4)を浸漬して懸濁液が貯留され、中間位置に層流形成用多孔板(2)を配設し、懸濁剤の液面と多孔板(2)の間に非処理空気入口としての導入口(23)を備え、多孔板(2)の上部に散水室(1a)が形成され、散水室(1a)には回転式散水装置(10)が配設され、最上部に処理空気出口(24)を備え、散水装置(10)と処理空気出口(24)の間には、必要に応じて、処理空気強制排出用ファン(26)及びその駆動モーター(27)、並びに活性炭繊維材のフィルター(25)が配置される。
装置本体(1)には、懸濁剤を浄化フィルター(4)に供給するための懸濁材貯蔵タンク(18)が付設され、懸濁材貯蔵タンク(18)から浄化フィルター(4)に到る配管(19)に制御弁(20)が接続され、制御弁(20)は、本体下部に貯蔵される懸濁液の濃度を検知して、好ましくは6%に保つように制御される。
図1において回収装置本体(1)内には、導入口(23)から、高濃度悪臭や揮発性有機化合物(VOC)等の汚染物質を含有する汚染気体が、図示されていないファン等によって導入され、途中に配設された整流形成多孔板(2)を通じて層流状をなして、上部に配置の散水装置(10)を経て上方出口(24)へと向けて送風される。一方、回収本体(1)内には、給水口(15)から流体が供給されると共に、回収本体(1)に付設した懸濁剤貯蔵タンク(18)からは懸濁剤が貯蔵流体に補給されて、懸濁液として貯蔵される。懸濁液の水位はボールタップ(17)によって所定の水位に制御される。また、懸濁剤の補給は、懸濁液が所定の濃度、例えば6%を維持するように、制御される。回収本体(1)内に貯蔵されるた懸濁液は、第1ブリードライン(L1)または/およびこの第1ブリードラインと並列をなす第2ブリードライン(L2)の制御によって散水装置(10)へと導くことができる。
非処理空気から臭気又はVOCを回収するには、臭気等回収装置本体(1)の非処理空気入口としての導入口(23)から空気を供給し、整流用多孔板(2)によって層流を形成しながら処理空気出口(24)から排出する。このとき、散水室(1a)に配設された回転式散水装置(10)から懸濁液を、ポンプアップして上昇してくる非処理空気に散水することによって、非処理空気に含まれた臭気又はVOCが懸濁液シャワーを受けて溶解捕獲回収され、多孔板(2)から懸濁液面へと滴下する。これによって、本体下部の懸濁液の濃度は徐々に高まり、濃度センサー(14)の検知によって、第1ブリードライン(L1)および第2ブリードライン(L2)の制御がなされる。
濃度センサーの検知による、第1および第2ブリードラインの制御において、有害物質の回収量が低くい初期の濃度の低い間は、供給ポンプ(7)、第1開閉弁(8)及び第1制御弁(9)を備えた第1ブリードライン(L1)を介し、供給ポンプ(7)の稼動により、懸濁液は散水装置(10)へと供給される。その際、前記上昇する汚染気体に散水装置(10)から懸濁液が散布され、このとき、カウンターフローに状態で気液混合が行われ、汚染気体から汚染物質が懸濁液に溶解して取り込まれる。
連続循環回収工程を繰り返しているうちに、懸濁液の濃度が徐々に高まり、所定の濃度に達すると、第1ブリードライン(L1)による回収処理運転から第2ブリードライン(L2)による回収処理運転に切替えられる。すなわち、第1制御弁を閉鎖すると共に第2制御弁を開放し、また第2開閉弁を開放する。これによって、汚染物質が取込まれた懸濁液は第2ブリードライン配置した吸着装置によって汚染物質が吸着回収される。この第2ブリードラインによる回収処理運転のときには、懸濁液による溶解回収と吸着装置による吸着回収が実行される。
懸濁液の濃度が徐々に高まりに伴って、第1ブリードライン(L1)による溶解回収処理を主とする運転及び第2ブリードライン(L2)による吸着回収処理を主とする運転を併用する場合には、流量計を第1制御弁(9)または/および第2制御弁(13)の上流側に、または散水装置(10)の手前に配置し、懸濁液の濃度を検出して第1制御弁(9)および第2制御弁(13)を流れる流量の総和が一定になるような条件の下に、懸濁液の濃度が増加するにしたがって、染物質が取込まれた懸濁液の循環量を、散水溶解回収する方の第1ブリードライン(L1)においてを減少させ、一方汚染物質が吸着回収する第2ブリードライン(L2)において増加させ、吸着回収が多くなるようにして実行される。
吸着装置(12)による汚染物質の吸着回収が飽和状態に達したときには、第2ブリードライン(L2)による運転を停止して、第1ブリードライン(L1)による運転に切替える。このとき、第二開閉弁(11)は閉鎖される。吸着装置(12)は、第2ブリードライン(L2)にインライン型ユニットとして、例えばユニオンナットにより簡単に取り外し自在に構成されているので、インライン型ユニットとしての吸着装置(12)を取り外し、新規の吸着剤を充填した吸着装置(12)に交換して簡単に組み込むことができる。
揮発性有機化合物(以下VOCという)や高濃度悪臭等を含有した非処理空気は、非処理空気導入口(23)から処理空気ファン(図示省略)によって回収装置(1)内に誘導され、誘引された非処理空気は回収装置(1)内に装備された多孔板(2)によって流れが層流状に整流され、処理空気は出口(24)から排出される。
他方、給水口(15)から供給され、回収装置(1)内に貯蔵された水に、懸濁剤タンク(18)から懸濁剤を供給し混入して懸濁液とする。回収装置(1)内に貯留された懸濁液は濃度センサ(14)および制御弁(20)によって、所定の濃度、好ましくは、約6%の濃度を維持するように、制御される。また、貯留される懸濁液の水位はボールタップ(17)によって制御される。
貯留された懸濁液は、供給ポンプ(7)により、第1ブリードライン(L1)および/又は第2ブリードライン(L2)を通じて、散水装置(10)に供給される。散水装置(10)によって、回収装置(1)下方から多孔板(2)を通って整流され上昇してくる有害物質を含有した気流は、その上方から散水される。散水装置(10)は、回転式散水構造を有し、全面的に均一に放水することができる。有害物質を含有した懸濁液は、多孔板(2)を通って落下して貯留され、懸濁液の有害物質回収濃度を徐々に増しながら循環水として、ブリードラインを介して散水装置(10)に供給される。
その際、非処理空気(高濃度悪臭やVOCを含む)は循環水(VOC等を吸着する特性を有した懸濁剤を添加された懸濁液である)と接触することにより、VOC及び高濃度悪臭はこの循環水の懸濁液に回収されながら循環する。循環を繰り返しているうちに飽和状態に達すると、飽和センサ(14)によって制御弁(9)、(13)の開閉状態が切替えられる。これによって、循環水は、特殊炭化剤の充填された吸着装置(12)によって濾過される第2ブリードライン(L2)に切替えられ、このラインにおいてその特殊炭化剤にVOC及び高濃度悪臭が吸着回収されることになる。
炭化剤が飽和すると吸着装置(12)がラインから取り外され、新しい炭化剤に交換されされた吸着装置(12)に取り替えられる。取り外された特殊炭化剤は最終的に燃焼処理される。
以上によって、VOCは効率よく回収される。
本発明は、有害物質の回収処理装置として、汚染空気からの臭気及びVOCを回収する装置として説明してきたが、気流に液体を散布して気流からその含有する有害物質を溶解回収できるできるので、その他の溶解物質に対しても広く適用することができる。また、溶解した物質を、別途設置した吸着装置によって、吸着回収することができるので、溶解回収、吸着回収の2段工程で回収できる方法に適用することも可能である。
本発明の汚染空気からの臭気及びVOC回収装置を、汚染空気の流れ状態及び汚染空気の流れ状態における散水状況を概略的に示す概要図である。 本願発明の散水装置の一実施例を示す詳細図であり、(a)は散水装置の平面図であり、(b)は散水装置の正面図である。 従来のVOC回収装置の概要図を示す。
符号の説明
1 装置本体
1a 散水室
1b 下部空間
1c 懸濁液
2 層流形成多孔板
3a 仕切り板
3b 仕切り板
4 浄化フィルター
5 懸濁液貯留室
6 給水口
7 水中ポンプ
8,11 開閉弁
9,13, 制御弁
10 散水装置
10a 回転支持金物
10b 回転金物
10c 散水管
10d 散水小孔
10e 開口
10f 反動壁
12 吸着装置
14 濃度センサー
15 給水口
16 給水管
17 ボールタップ
18 懸濁剤貯蔵タンク
19 供給管
20 制御弁
21 排水管
22 ドレーン弁
23 非処理空気入口(導入口)
24 処理空気出口
25 フィルタ
26 処理空気排出用排気ファン
27 モーター
L 配管
L1 第1ブリードライン
L2 第2ブリードライン
L3 ブリードオフライン
D ドレーン溜
31 疎水性ゼオライトロータ
31a 冷却部
32 駆動モータ
33 VOCガス供給用送風機
34 浄化ガス
35 再生用外気
36 再生ヒータ
37 送風機
38 燃焼装置
























Claims (9)

  1. 回収本体内に、一方では、高濃度悪臭や揮発性有機化合物等の汚染物質を含有する汚染気体を導入口から導入し、途中に配設された整流形成多孔板を通じて層流状をなして、上部に配置の散水装置を経て上方出口へと向けて送風し、他方では、懸濁剤貯蔵タンクから懸濁剤を補給して所定の濃度に制御されると共にボールタップにより所定の水位に制御された懸濁液を、ブリードラインによって散水装置に導き、前記上昇する汚染気体に散水装置から懸濁液を散布してカウンターフローによる混合状態で、汚染気体から汚染物質を懸濁液に溶解して取り込み、懸濁液による溶解回収することを特徴とする汚染気体からの高濃度悪臭及び揮発性有機化合物回収処理装置。
  2. 請求項1において、ブリードラインは、供給ポンプ、開閉弁及び制御弁を備えたことを特徴とする汚染気体からの高濃度悪臭及び揮発性有機化合物回収処理装置。
  3. 回収本体内に、一方では、高濃度悪臭や揮発性有機化合物等の汚染物質を含有する汚染気体を導入口から導入し、途中に配設された整流形成多孔板を通じて層流状をなして、上部に配置の散水装置を経て上方出口へと向けて送風し、他方では、懸濁剤貯蔵タンクから懸濁剤を補給して所定の濃度に制御されると共にボールタップにより所定の水位に制御された懸濁液を、第1ブリードライン又は該第1ブリードラインと並列をなす第2ブリードラインの制御によって散水装置に導き、前記上昇する汚染気体に散水装置から懸濁液を散布してカウンターフローによる混合状態で、汚染気体から汚染物質を懸濁液に溶解して取り込み、第2ブリードラインに配置した吸着装置によってを懸濁液から汚染物質を吸着する回路を備え、懸濁液による溶解回収と吸着装置による吸着回収を併用することを特徴とする汚染気体からの高濃度悪臭及び揮発性有機化合物回収処理装置。
  4. 高濃度悪臭や揮発性有機化合物等を含有する汚染気体を導入する導入口及び汚染処理した気体を排出する出口を有し、導入口から、途中に配設された整流形成多孔板を通じて層流状をなして出口へと空気を排出する装置本体と、供水口から供給され貯蔵される流体の水位を所定の水位に制御するボールタップと、前記流体に供給管を介して懸濁剤貯蔵タンクから懸濁剤を補給し、得られる懸濁液の初期設定濃度を所定の濃度に制御するため供給管に配設された制御弁と、懸濁液を後記散水装置に導くため、供給ポンプ、第1開閉弁及び第1制御弁を備えた第1ブリードラインと、第2開閉弁、吸着装置及び第2制御弁を備え、前記第1ブリードラインに並列に接続される第2ブリードラインと、装置本体内の懸濁液に浸漬配置された浄化フィルタと、装置本体の上部に配置され、汚染気体に懸濁液を散布する散水装置とから構成し、各ブリードラインの制御弁を懸濁液の濃度に応じて切替え、懸濁液が所定の濃度になるまでは前記第1ブリードラインを通じて散布し、懸濁液が所定の濃度以上になったときは吸着装置を配置した第2ブリードラインを通じて散布することを特徴とする汚染気体からの高濃度悪臭及び揮発性有機化合物回収処理装置。
  5. 請求項3又は4において、第2ブリードラインに配設される吸着装置が、建築廃材を焼成して得られた木炭(多孔性炭化材)であることを特徴とする汚染気体からの高濃度悪臭及び揮発性有機化合物回収処理装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、装置本体の上部に配置される散水装置が、多数の散水孔の形成された回転式散水管として構成されることを特徴とする汚染気体からの高濃度悪臭及び揮発性有機化合物回収処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、気体を排出する出口と汚染気体に懸濁液を散布する散水装置との間に、活性炭繊維になるフィルターを付設したことを特徴とする汚染気体からの高濃度悪臭及び揮発性有機化合物回収処理装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかにおいて、気体を排出する出口と汚染気体に懸濁液を散布する散水装置との間に、処理空気排出用排出ファン及びモータを付設したこと特徴とする汚染気体からの高濃度悪臭及び揮発性有機化合物回収処理装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかにおいて、第2ブリードラインにドレーンに排出するブリードオフラインを接続しドレーン弁を付設したこと特徴とする汚染気体からの高濃度悪臭及び揮発性有機化合物回収処理装置。
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