JP2013160715A - 流量制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不具合の有無を把握可能な流量制御装置を提供する。
【解決手段】流路11が設けられた流路保持体10と、流路11を流れる流体の流量を計測する流量計測部301と、流量の計測値を出力する出力部35と、流路11を流れる流体の流量を制御するための制御弁41と、制御弁41によって流路11が閉塞された場合に、出力部35が出力する流量の計測値をゼロに変更させる出力変更部303と、所定の基準に従って、出力部35が出力する流量の計測値をゼロに変更することを禁止する禁止部306と、を備える流量制御装置。
【選択図】図1

Description

本発明は制御技術に関し、流量制御装置に関する。
工業炉、ボイラ、及び空調熱源機器等においては、適切な流量で流体が供給されることが求められる。そのため、パイプを流れる流体の流量を正確に計測するための流量計が種々開発されている。パイプは、必要に応じて、パイプを流れる流体の流量をゼロにするために、制御弁によって閉塞される場合がある。この場合、実際にはパイプに流体が流れていないにもかかわらず、流量計のセンサのドリフト等により、流量計が流量のゼロでない計測値を表示することがある。これに対し、制御弁を閉じた場合は、センサが流体の流れを検出又は誤検出しても、流量の計測値の表示を強制的にゼロにする流量計が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2011−48502号公報
しかし、特許文献1に開示された流量計は、不具合の有無の把握が困難であるという問題がある。そこで本発明は、不具合の有無を把握可能な流量制御装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の態様は、(a)流路が設けられた流路保持体と、(b)流路を流れる流体の流量を計測する流量計測部と、(c)流量の計測値を出力する出力部と、(d)流路を流れる流体の流量を制御するための制御弁と、(e)制御弁によって流路が閉塞された場合に、出力部が出力する流量の計測値をゼロに変更させる出力変更部と、(f)所定の基準に従って、出力部が出力する流量の計測値をゼロに変更することを禁止する禁止部と、を備える流量制御装置であることを要旨とする。
本発明の他の態様は、(a)流路が設けられた流路保持体と、(b)流路を流れる流体の流量を計測する流量計測部と、(c)流量の計測値を出力する出力部と、(d)流路を流れる流体の流量を制御するための制御弁と、(e)制御弁によって流路が閉塞された場合に、出力部が出力する流量の計測値をゼロに変更させる出力変更部と、(f)ゼロに変更された出力部が出力する流量の計測値を、流量計測部が計測している計測値に戻すゼロ出力解除部と、を備える流量制御装置であることを要旨とする。
本発明によれば、不具合の有無を把握可能な流量制御装置を提供可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る流量制御装置の断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る流れセンサの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る流れセンサの図2のIII−III方向から見た断面である。 本発明の第1の実施の形態に係る流量制御装置の出力部の第1の上面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る流量制御装置の出力部の第2の上面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る流量制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る流量制御装置の流路を流れる流体の流量の時間変化の例を示す第1のグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係る流量制御装置の流路を流れる流体の流量の時間変化の例を示す第2のグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係る流量制御装置の断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る流量制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る流量制御装置の流路を流れる流体の流量の時間変化の例を示すグラフである。
以下に本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものである。したがって、具体的な寸法等は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係る流量制御装置は、断面図である図1に示すように、気体又は液体等の流体が流れる流路11が設けられた流路保持体10と、流路保持体10上に配置された制御ユニット30と、を備える。制御ユニット30は、中央演算処理装置(CPU)300を備える。CPU300は、流路11を流れる流体の流量を計測する流量計測部301を備える。なお、図1は断面図であるが、制御ユニット30の内部は模式的に描かれており、実際には、マイクロプロセッサ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、I/O回路等が制御ユニット30の内部に配置されている。
流量制御装置は、さらに、流量の計測値を出力する出力部35と、流路11を流れる流体の流量を制御するための制御弁41と、制御弁41によって流路11が閉塞された場合に、出力部35が出力する流量の計測値をゼロに変更させる出力変更部303と、所定の基準に従って、出力部35が出力する流量の計測値をゼロに変更することを禁止する禁止部306と、を備える。
流路保持体10には、注入口13及び排出口14が設けられており、流路11は、注入口13から排出口14に流路保持体10の内部を貫通している。注入口13及び排出口14のそれぞれには、ガスや液体等の流体を通す配管が挿入される。流路11の内壁には、流れセンサ8が配置されている。
流れセンサ8は、斜視図である図2、及びIII−III方向から見た断面図である図3に示すように、キャビティ66が設けられた基板60、基板60上にキャビティ66を覆うように配置された絶縁膜65、及び絶縁膜65に設けられたヒータ61を備える。また、流れセンサ8は、ヒータ61より図1に示す流路11の上流側に位置する図2及び図3に示す上流側測温抵抗素子62、ヒータ61より下流側に位置する下流側測温抵抗素子63、及び上流側測温抵抗素子62より上流側に設けられた周囲温度センサ64を備える。
絶縁膜65のキャビティ66を覆う部分は、断熱性のダイアフラムをなしている。周囲温度センサ64は、図1に示す流路11に流入してきた流体の温度を測定する。図2及び図3に示すヒータ61は、キャビティ66を覆う絶縁膜65の中心に配置されており、流路11に流れる流体を、周囲温度センサ64が計測した温度よりも一定温度、例えば10℃高くなるよう、加熱する。上流側測温抵抗素子62はヒータ61より上流側の温度を検出するために用いられ、下流側測温抵抗素子63はヒータ61より下流側の温度を検出するために用いられる。
ここで、図1に示す流路11中の流体が静止している場合、図2及び図3に示すヒータ61で加えられた熱は、上流方向と下流方向へ対称的に拡散する。したがって、上流側測温抵抗素子62及び下流側測温抵抗素子63の温度は等しくなり、上流側測温抵抗素子62及び下流側測温抵抗素子63の電気抵抗は等しくなる。これに対し、図1に示す流路11中の流体が上流から下流に流れている場合、図2及び図3に示すヒータ61で加えられた熱は、下流方向に運ばれる。したがって、上流側測温抵抗素子62の温度よりも、下流側測温抵抗素子63の温度が高くなる。そのため、上流側測温抵抗素子62の電気抵抗と、下流側測温抵抗素子63の電気抵抗に差が生じる。下流側測温抵抗素子63の電気抵抗と上流側測温抵抗素子62の電気抵抗の差は、図1に示す流路11中の流体の流速と相関関係がある。そのため、図2及び図3に示す下流側測温抵抗素子63の電気抵抗と上流側測温抵抗素子62の電気抵抗の差から、図1に示す流路11を流れる流体の流量が求められる。
図2及び図3に示す基板60の材料としては、シリコン(Si)等が使用可能である。絶縁膜65の材料としては、酸化ケイ素(SiO2)等が使用可能である。キャビティ66は、異方性エッチング等により形成される。またヒータ61、上流側測温抵抗素子62、下流側測温抵抗素子63、及び周囲温度センサ64のそれぞれの材料には白金(Pt)等が使用可能であり、リソグラフィ法等により形成可能である。
図1に示す流路11の一部には、流路11の内径を狭める絞り12が設けられている。絞り12における流路11の断面積は、流路11内の流体の流速が、流れセンサ8の流速計測範囲内となるよう、適宜設定される。また、流れセンサ8は、制御ユニット30のCPU300に電気的に接続されている。
CPU300の流量計測部301は、流れセンサ8から、図2及び図3に示す下流側測温抵抗素子63の電気抵抗の値と、上流側測温抵抗素子62の電気抵抗の値を受信する。さらに、図1に示す流量計測部301は、図2及び図3に示す下流側測温抵抗素子63の電気抵抗の値と、上流側測温抵抗素子62の電気抵抗の値との差に基づいて、図1に示す流路11を流れる流体の流速Vの値を算出する。また、流量計測部301は、例えば下記(1)式に示すように、流速Vに絞り12の断面積Aを乗じて、流体の瞬時流量の計測値Qを算出する。
Q = V × A ・・・(1)
なお、流体の流速Vの単位は、例えばm/minであり、絞り12の断面積Aの単位は、例えばm2である。
流量計測部301は、算出した流量の計測値を経時的に記録する流量計測値記録装置を有していてもよい。流量計測部301は、例えば30分ごと等、所定の間隔で流量の計測値を流量計測値記録装置に記録してもよい。あるいは、流量計測部301は、所定の間隔で流量の計測値の平均値を流量計測値記録装置に記録してもよい。
流量計測部301が計測した流量の計測値を出力する出力部35は、例えば図4に示すように、それぞれ発光部材が配置された複数の表示領域31a,31b,31c,31d,31eを有する表示装置である。流量計測部301は、算出した流量の計測値を、例えば図5に示すように、出力部35の表示領域31a〜31eに表示させる。しかし、これに限定されることはなく、図1に示す出力部35は例えばスピーカであってもよく、流量の計測値を音声で発してもよい。あるいは、出力部35は、電気的に接続された外部の制御装置に、流量の計測値の情報を含む電気信号を送信する装置やインターフェースであってもよい。さらに、出力部35は、CPU300から隔離された場所に配置されていてもよい。
またさらに、出力部35は、流量計測部301が計測している流量の計測値を常時出力する他、流量計測値記録装置に記録されている、流量の計測値の履歴を、任意の要求に応じて出力してもよい。
制御弁41は、例えば流路99を介して、流路保持体10の排出口14に接続されている。制御弁41は、例えばソレノイド弁である。制御弁41は、例えば、流路43及び流路44と、流路43及び流路44を連通する弁室45が設けられた弁座42、弁室45に収納され、流路44を開閉する弁体46、弁体46に連結された磁性体のプランジャ47、及び通電されてプランジャ47を上下させるソレノイドコイル48を備える。
第1の実施の形態に係る流量制御装置のCPU300は、制御弁41を駆動し、流路11を流れる流体の流量を調節するコントローラ302をさらに備える。コントローラ302は、流量計測部301、及び制御弁41のソレノイドコイル48に電気的に接続されている。コントローラ302は、流量計測部301が算出した流量の計測値が、オペレータ等が設定した設定値よりも多い場合は、ソレノイドコイル48に通電してプランジャ47を下降させて弁体46を閉じ、流量を減少させる。また流量の計測値が設定値よりも少ない場合は、ソレノイドコイル48に通電してプランジャ47を上昇させて弁体46を開き、流量を増加させる。
出力変更部303は、制御弁41によって流路11が閉塞された場合に、出力部35が出力する流量の計測値を、流量計測部301が計測している計測値にかかわらず、ゼロに変更させる。出力変更部303は、制御弁41によって流路11が閉塞された時点で、出力部35が出力する流量の計測値を、ゼロに変更させてもよいし、制御弁41によって流路11が閉塞された時点から所定の期間経過後、出力部35が出力する流量の計測値をゼロに変更させてもよい。なお、出力部35が出力する流量の計測値を出力変更部303がゼロに変更した場合も、流量計測部301は、バックグラウンドで、流量の計測を続け、計測値を流量計測値記録装置に記録し続けていてもよい。さらに、出力部35は、バックグラウンドで記録された流量の計測値の履歴を、任意の要求に応じて出力してもよい。
実施の形態に係る流量制御装置は、出力変更部35により出力部35が出力する流量の計測値がゼロに変更されている間であっても、一時的に出力部35に流量計測部301が計測している計測値を出力させる一時出力指示部を備えていてもよい。一時出力指示部は、例えば押しボタン、スイッチ、タッチセンサ、キーボード、及びマウス等の様々な入力手段であってもよい。出力変更部35により出力部35が出力する流量の計測値がゼロに変更されている間であっても、例えば押しボタンである一時出力指示部が押下されている間のみ、出力部35は、流量計測部301が計測している計測値を出力する。あるいは、押しボタンである一時出力指示部が押下された後、一定時間のみ、出力部35は、流量計測部301が計測している計測値を出力し、その後、ゼロを出力する。これにより、オペレータ等が、一時的に、流量計測部301が計測している計測値を確認することが可能となる。
第1の実施の形態に係る流量制御装置のCPU300は、制御弁41の弁体46が完全に閉じられ、流路11が閉塞された後の、流量計測部301が算出する流量の計測値がゼロであるか否かを判定する流量判定部304をさらに備える。流量判定部304は、流体の流量の計測値がゼロでないと判定した場合、流体の流量の計測値が許容可能な所定の値未満であるか否かをさらに判定する。なお、許容可能な所定の値は、流量制御装置の使用環境等に応じて、オペレータ等が任意に設定すればよい。
また、CPU300は、異常判定部305をさらに備える。異常判定部305は、特開2009−243958号公報に開示されている方法等を用いて、流体の温度変動、流体の圧力変動、流れセンサ8のドリフト、及び流れセンサ8の故障等の異常を検出する。
第1の実施の形態に係る流量制御装置は、図4に示す警報部38をさらに備える。警報部38は、流量判定部304が、弁体46が完全に閉じられた後の流体の流量の計測値がゼロでないと判定した場合、あるいは弁体46が完全に閉じられた後の流体の流量の計測値が許容可能な所定の値を超えていると判定した場合、警報を発する。また警報部38は、異常判定部305が流れセンサ8等の異常を検出した場合も、警報を発する。
警報部38は例えば発光体であり、警報は例えば光である。しかし、これに限定されることはなく、警報部38は例えばスピーカであってもよく、警報は音であってもよい。あるいは、警報部38は、電気的に接続された外部の制御装置に、警報として電気信号を送信する装置やインターフェースであってもよい。さらに、警報は、流体の温度変動、流体の圧力変動、流れセンサ8のドリフト、及び流れセンサ8の故障等の、流れを検出する具体的な要因を通知するものであってもよい。
図1に示す禁止部306は、流量判定部304が流量の計測値が所定の値を超えていると判定した場合、出力部35が出力する流量の計測値が出力変更部303によってゼロに変更されることを禁止する。あるいは禁止部306は、異常判定部305が異常を検出した場合、出力部35が出力する流量の計測値が出力変更部303によってゼロに変更されることを禁止する。この場合、出力部35は、出力する流量の計測値をゼロに変更することが禁止されていることを出力してもよい。
次に、第1の実施の形態に係る流量制御装置の動作を、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
(a)ステップS101で、オペレータ等の指示に基づき、図1に示すコントローラ302が制御弁41に弁体46を閉じさせる。ステップS102で、弁体46が完全に閉じられるまで待機する。この間、図7に示すように、流路11を流れる流体の流量が、ゼロに向かって減少する。
(b)図1に示す弁体46を閉じて図7に示す所定の時間t1が経過した後、ステップS103で、流量判定部304は、流体の流量の計測値がゼロであるか否かを判定する。計測値がゼロでない場合は、ステップS104に進み、流量判定部304は、流体の流量の計測値が許容可能な値を超えているか否かを判定する。計測値が許容可能な値を超えていない場合は、ステップS105に進む。また、計測値が許容可能な値を超えている場合は、ステップS106に進む。
(c)ステップS105で、異常判定部305は、流れセンサ8等に異常があるか否かを判定する。異常がある場合は、ステップS106に進む。ステップS106で、警報部38は、流体の流量の計測値が許容可能な値を超えていること、あるいは流れセンサ8等に異常が検出されたことを通知する警報を発する。ステップS107で、禁止部306は、出力部35が出力する流量の計測値が出力変更部303によってゼロに変更されることを禁止する。これにより、ステップS108で、出力部35は、図7に示すように、流量計測部301が算出した流量の計測値を表示し続ける。また、ステップS109で、出力部35は、出力する流量の計測値をゼロに変更することが禁止されていることを出力する。
(d)ステップS104で流量の計測値が許容可能な値を超えていないと判定され、ステップS105で流れセンサ8等に異常が無いと判定された場合、流量の計測値の出力をゼロに変更することは禁止されない。この場合、ステップS110で、出力変更部303は、出力部35が出力する流量の計測値を、流量計測部301が計測している計測値にかかわらず、図8に示すように、ゼロに変更させる。また、ステップS103で計測値がゼロである場合も、ステップS110で、出力部35は、流体の流量の計測値をゼロと表示する。
図1に示す弁体46が完全に閉じられ、流路11が閉塞された場合であっても、閉塞された流路11内に残っている流体に温度変動あるいは圧力変動が生じると、流れセンサ8が流体の流れを検出し得る。また、流路11が閉塞された場合であっても、流れセンサ8そのもの、あるいは流れセンサ8に接続している金線等のワイヤボンドにごみ等が付着すると、流れセンサ8が流体の流れを誤検出し得る。しかし、制御弁41の下流に流体が供給されていないにもかかわらず、流れセンサ8が流体の流れを検出し、出力部35が流体の流量のゼロでない計測値を表示し続けることは好ましくない場合がある。
そのため、例えば従来の流量制御装置は、弁体が完全に閉じられた後、流量の計測値の出力を、一律にゼロに変更している。しかし、流量の計測値の出力を一律にゼロに変更すると、流れセンサにドリフト等の不具合が発生しているか否かをオペレータ等が判断することができない。例えば、弁体46を閉じたにもかかわらず流量の計測値が大きい場合や、流れセンサ8に異常がある場合には、流量の計測値の出力を強制的にゼロに変更することを許容することが、原因の解明の妨げとなる場合があり得る。これに対し、第1の実施の形態に係る流量制御装置によれば、弁体46を閉じたにもかかわらず流量の計測値が大きい場合や、流れセンサ8に異常がある場合には、流量の計測値の出力をゼロに変更することを禁止することが可能となる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る流量制御装置は、図9に示すように、出力変更部303によってゼロに変更された出力部35が出力する流量の計測値を、流量計測部301が計測している計測値に戻すゼロ出力解除部307を備え、その他の構成要素は、第1の実施の形態に係る流量制御装置と同様である。出力変更部303が、出力部35が出力する流量の計測値をゼロに変更させた後、流量判定部304が流体の流量の計測値が許容可能な所定の値未満でないと判定した場合、あるいは異常判定部305が異常を検出した場合、ゼロ出力解除部307は、出力部35が出力する流量の計測値を、ゼロから流量計測部301が計測している計測値に戻させる。この場合、出力部35は、出力する流量の計測値を、ゼロから流量計測部301が計測している計測値に戻したことを示す信号を出力してもよい。
以下、第2の実施の形態に係る流量制御装置の動作を、図10に示すフローチャートを用いて説明する。ステップS201で、オペレータ等の指示に基づき、図9に示すコントローラ302が制御弁41に弁体46を閉じさせる。その後、出力変更部303が、出力部35が出力する流量の計測値を、流量計測部301が計測している計測値にかかわらず、図11に示すように、ゼロに変更させる。しかし、ステップS202で、流量判定部304が流体の流量の計測値が許容可能な所定の値以上であると判定した場合、あるいはステップS203で、異常判定部305が異常を検出した場合、ステップS204で、警報部38は警報を発し、ゼロ出力解除部307は、出力部35が出力する流量の計測値を、ゼロから流量計測部301が計測している計測値に戻させる。
弁体46を完全に閉じ、流量の計測値の出力をゼロに変更した後であっても、流量計測部301が算出している流量の計測値や流れセンサ8等に異常が生じた場合は、流量計測部301が算出している流量の計測値を出力して、オペレータに注意を喚起したほうが好ましい場合がある。これに対し、第2の実施の形態に係る流量制御装置によれば、異常の発生時に、出力部35が出力する流量の計測値を、自動的に、ゼロから流量計測部301が算出している計測値に戻すことが可能となる。
(第3の実施の形態)
第2の実施の形態では、ゼロ出力解除部307が、出力部35が出力する流量の計測値を、異常の発生時に、ゼロから流量計測部301が算出している計測値に自動的に戻す例を説明した。これに対し、ゼロ出力解除部307は、異常の発生時に、出力部35が出力する流量の計測値を、ゼロから計測値に戻すか否かを問い合わせる信号を出力してもよい。そして、ゼロから計測値に戻す指示信号をトリガとして、出力部35が出力する流量の計測値を、ゼロから流量計測部301が算出している計測値に戻させてもよい。指示信号は、例えば流量制御装置に設けられたボタンを押下することにより発せられてもよい。これにより、オペレータは、出力部35が出力する流量の計測値を、ゼロから流量計測部301が算出している計測値に戻すか否かを、任意に選択することが可能となる。またあるいは、ゼロ出力解除部307は、出力部35が出力する流量の計測値を、ゼロから計測値に戻すか否かを問い合わせる信号を出力していなくとも、指示信号を受信した場合は、出力部35が出力する流量の計測値を、ゼロから流量計測部301が算出した計測値に戻させてもよい。さらにこの場合、出力部35は、出力する流量の計測値を、ゼロから流量計測部301が計測している計測値に戻したことを示す信号を出力してもよい。
(その他の実施の形態)
上記のように本発明を実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。例えば、図1に示す制御弁41は、流路保持体10の上流側に配置されていてもよい。また、図6のステップS104と、ステップS105と、は、逆の順序に実施されてもよい。この様に、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
8 流れセンサ
10 流路保持体
11,43,44,99 流路
13 注入口
14 排出口
30 制御ユニット
31a,31b,31c,31d,31e 表示領域
35 出力部
38 警報部
41 制御弁
42 弁座
45 弁室
46 弁体
47 プランジャ
48 ソレノイドコイル
60 基板
61 ヒータ
62 上流側測温抵抗素子
63 下流側測温抵抗素子
64 周囲温度センサ
65 絶縁膜
66 キャビティ
301 流量計測部
302 コントローラ
303 出力変更部
304 流量判定部
305 異常判定部
306 禁止部
307 ゼロ出力解除部

Claims (15)

  1. 流路が設けられた流路保持体と、
    前記流路を流れる流体の流量を計測する流量計測部と、
    前記流量の計測値を出力する出力部と、
    前記流路を流れる流体の流量を制御するための制御弁と、
    前記制御弁によって前記流路が閉塞された場合に、前記出力部が出力する前記流量の計測値をゼロに変更させる出力変更部と、
    所定の基準に従って、前記出力部が出力する前記流量の計測値をゼロに変更することを禁止する禁止部と、
    を備える流量制御装置。
  2. 前記禁止部が、前記流量の計測値が所定の値を超えている場合に、前記出力部が出力する前記流量の計測値をゼロに変更することを禁止する、請求項1に記載の流量制御装置。
  3. 前記禁止部が、前記流量を検出するセンサの異常を検知した場合に、前記出力部が出力する前記流量の計測値をゼロに変更することを禁止する、請求項1に記載の流量制御装置。
  4. 前記出力部が、出力する前記流量の計測値をゼロに変更することが禁止されていることを出力する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の流量制御装置。
  5. 前記出力変更部により前記出力部が出力する前記流量の計測値がゼロに変更されている間、一時的に前記出力部に前記流量計測部が計測している計測値を出力させる一時出力指示部を更に備える、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の流量制御装置。
  6. 前記出力変更部により前記出力部が出力する前記流量の計測値がゼロに変更されている間、前記流量計測部が計測している計測値を記録する流量計測値記録装置を更に備える、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の流量制御装置。
  7. 流路が設けられた流路保持体と、
    前記流路を流れる流体の流量を計測する流量計測部と、
    前記流量の計測値を出力する出力部と、
    前記流路を流れる流体の流量を制御するための制御弁と、
    前記制御弁によって前記流路が閉塞された場合に、前記出力部が出力する前記流量の計測値をゼロに変更させる出力変更部と、
    ゼロに変更された前記出力部が出力する前記流量の計測値を、前記流量計測部が計測している計測値に戻すゼロ出力解除部と、
    を備える流量制御装置。
  8. 前記ゼロ出力解除部が、前記流量の計測値が所定の値を超えている場合に、ゼロに変更された前記出力部が出力する前記流量の計測値を、前記流量計測部が計測している計測値に戻す、請求項7に記載の流量制御装置。
  9. 前記ゼロ出力解除部が、前記流量を検出するセンサの異常を検知した場合に、ゼロに変更された前記出力部が出力する前記流量の計測値を、前記流量計測部が計測している計測値に戻す、請求項7に記載の流量制御装置。
  10. 前記ゼロ出力解除部が、指示信号を受信した場合に、ゼロに変更された前記出力部が出力する前記流量の計測値を、前記流量計測部が計測している計測値に戻す、請求項7に記載の流量制御装置。
  11. 前記出力部が、出力する前記流量の計測値を、ゼロから前記流量計測部が計測している計測値に戻したことを出力する、請求項8乃至10のいずれか1項に記載の流量制御装置。
  12. 前記制御弁によって前記流路が閉塞されたときの前記流量の計測値が所定の値を超えている場合に、警報を発する警報部を更に備える、請求項7乃至11のいずれか1項に記載の流量制御装置。
  13. 前記流量を検出するセンサの異常を検知した場合に、警報を発する警報部を更に備える、請求項7乃至11のいずれか1項に記載の流量制御装置。
  14. 前記出力変更部により前記出力部が出力する前記流量の計測値がゼロに変更されている間、一時的に前記出力部に前記流量計測部が計測している計測値を出力させる一時出力指示部を更に備える、請求項7乃至13のいずれか1項に記載の流量制御装置。
  15. 前記出力変更部により前記出力部が出力する前記流量の計測値がゼロに変更されている間、前記流量計測部が計測している計測値を記録する流量計測値記録装置を更に備える、請求項7乃至14のいずれか1項に記載の流量制御装置。
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