JP2013160395A - 冷凍装置の室外ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の圧縮機を有する、冷凍装置の室外ユニットにおいて、圧縮機のセンサ配線に誤接続があっても、継続運転可能な室外ユニットを提供する。
【解決手段】空気調和装置1の室外ユニットは、圧縮機21,22、温度センサ51,52、及び信号ケーブル33a,33bが接続される温度センサ用端子36a,36bを有する制御基板30を備える。各圧縮機が具備する温度センサは、各圧縮機の運転状態で変化する温度を測定する。制御基板は、圧縮機運転状態を把握する圧縮機制御部38c、第1及び第2温度センサ用端子の信号を第1及び第2受付信号として受け付ける信号受付部38b、受付信号を用いて温度を比較する比較部38d、圧縮機運転状態と比較結果から信号ケーブル誤接続を判定する判定部38e、及び、誤接続時に第1及び第2温度センサ用端子の信号を第2及び第1受付信号と読み替える読替部38gを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の圧縮機を有する、冷凍装置の室外ユニットに関する。
冷凍装置の室外ユニットの中には、1台の室外ユニットに複数の圧縮機を有するものがある。このような室外ユニットにおいても、通常、それぞれの圧縮機に温度センサや圧力センサ等のセンサが設けられる。そして、室外ユニットの制御基板は、各圧縮機に設けられたセンサの測定結果に基づいて、各圧縮機を制御する。
上記のように、センサを複数有する室外ユニットでは、配線が複雑になることから、メンテナンス時などに、センサと室外ユニットの制御基板との配線を作業員が誤接続する場合がある。
例えば、ある圧縮機に設けられた温度センサの配線が接続されるべき制御基板の端子に、他の圧縮機に設けられた温度センサの配線が誤接続されることがある。この場合には、制御基板は誤った温度に基づいて圧縮機の制御を行うので、正しい制御が行われない。その結果、期待される冷凍装置の能力が得られないことがある。
このような問題に対し、特許文献1(特開2011−169482号公報)に示された構成を用いれば、圧縮機に設けられたセンサの値を基に、センサの配線の誤接続を検出することが可能となる。
しかし、特許文献1の構成では、室外ユニットの試運転時やサービスモード(メンテナンスモード時)において誤配線が確認されるに過ぎず、それ以外のタイミングでは、センサの配線の誤接続が確認できない。また、センサの配線の誤接続が確認された場合には、作業員が誤接続を解消するまでは室外ユニットを停止せざるを得ず、誤接続の解消まで長時間冷凍装置を停止しなくてはならない可能性があることを本願発明者は見い出した。
本発明の課題は、複数の圧縮機を有する、冷凍装置の室外ユニットにおいて、圧縮機に設けられたセンサの配線に誤接続がある場合であっても、継続して運転可能な室外ユニットを提供することにある。
本発明の第1観点に係る室外ユニットは、冷凍装置の室外ユニットであって、第1および第2圧縮機と、信号ケーブルを有する第1および第2センサと、制御基板と、を備える。制御基板は、信号ケーブルが接続される第1および第2端子を有し、第1および第2圧縮機を制御する。第1センサは、第1圧縮機に設けられ、第1圧縮機の運転状態により変化する物理量を測定し、測定された物理量と対応する信号を第1又は第2端子のいずれかに対して出力する。第2センサは、第2圧縮機に設けられ、第2圧縮機の運転状態により変化する物理量を測定し、測定された物理量と対応する信号を第1センサの出力が入力されない第1又は第2端子に対して出力する。制御基板は、把握部と、受付部と、比較部と、判定部と、読替部とを有する。把握部は、第1および第2圧縮機の運転状態を把握する。受付部は、第1端子に対して出力された信号を第1圧縮機の物理量に対応する第1受付信号として受け付け、第2端子に対して出力された信号を第2圧縮機の物理量に対応する第2受付信号として受け付ける。比較部は、第1および第2受付信号を物理量に変換し、第1圧縮機の物理量と第2圧縮機の物理量として比較を行う。判定部は、把握部により把握された運転状態と、比較部による物理量の比較結果とに基づいて、信号ケーブルと第1および第2端子との誤接続を判定する。読替部は、判定部が誤接続と判定した場合に、第1端子に対して出力された信号を第2受付信号と読み替え、第2端子に対して出力された信号を第1受付信号と読み替える。
ここでは、圧縮機の運転状態と、制御基板の端子に対して出力された圧縮機に設けられたセンサの測定する物理量の比較結果とに基づいて、センサの信号ケーブルの誤接続が判定され、誤接続と判定された場合には、信号ケーブルが誤接続されていると判定された2つの端子間で受付信号の読み替えが行われる。
その結果、この室外ユニットでは、運転中であってもセンサの信号ケーブルの誤接続が判定可能であり、第1センサと第2センサとの信号ケーブルが反対に接続されても、誤接続に対応した制御が実行される。つまり、誤接続を修正する配線作業が直ちに必要では無いため、室外ユニットを停止することなく運転継続可能である。
なお、ここでは、第1センサの信号ケーブルが第1端子に接続され、第2センサの信号ケーブルが第2端子に接続された状態が正しい接続状態である。
本発明の第2観点に係る室外ユニットは、第1観点に係る室外ユニットであって、制御基板は、判定許可部をさらに有する。判定許可部は、把握部により、第1圧縮機が運転中であり、かつ、第2圧縮機が停止中と把握された場合に、判定部に判定を許可する。
ここでは、第1圧縮機が運転中で、かつ、第2圧縮機が停止中に、第1および第2端子が受け付けた第1および第2受付信号に対応する物理量の比較が行われるので、比較される物理量の間に差が生じやすく、正確に信号ケーブルの誤接続を判定することが容易である。その結果、信号ケーブルの誤接続の影響を受けずに室外ユニットを運転できる。
本発明の第3観点に係る室外ユニットは、第1又は第2観点に係る室外ユニットであって、制御基板は、警報発報部をさらに有する。警報発報部は、読替部による読み替えが実行されている場合に警報を発報する。制御基板は、警報が警報発報部により発報されている場合にも、圧縮機の運転を継続する。
ここでは、警報が発報されるので、冷凍装置のユーザや作業員が信号ケーブルの誤接続を容易に認識できる。一方、警報の発報中も室外ユニットの運転は継続されるので、信号ケーブルの誤接続の影響を受けずに室外ユニットを運転できる。
本発明の第4観点に係る室外ユニットは、第1から第3観点のいずれかに係る室外ユニットであって、制御基板は、発停指令受付部をさらに有する。発停指令受付部は、室外ユニットの起動指令および停止指令を受け付ける。発停指令受付部が停止指令を受け付けた場合に、読替部による読み替えがリセットされる。
ここでは、室外ユニットが停止指令により停止した場合には、センサの信号ケーブルの誤接続を解消する作業が実施される場合も多いことから入力信号の読み替えがリセットされる。一方で、再度室外ユニットが起動した場合には、再びセンサの信号ケーブルの誤接続の判定が行われる。この結果、常にセンサの配線の誤接続があるか否かが正しく認識されやすい。
本発明の第5観点に係る室外ユニットは、冷凍装置の室外ユニットであって、第1から第nの圧縮機と、信号ケーブルを有する第1から第nのセンサと、制御基板と、を備える。制御基板は、信号ケーブルが接続される第1から第nの端子を有し、圧縮機を制御する。第k(kはn以下の整数)のセンサは、第kの圧縮機に設けられ、第kの圧縮機の運転状態により変化する物理量を測定し、測定された物理量と対応する信号を端子のいずれかに対して出力する。制御基板は、把握部と、受付部と、比較部と、判定部と、読替部とを有する。把握部は、第1から第nの圧縮機の運転状態を把握する。受付部は、第1から第nの端子に対して出力された信号を、それぞれ、第1から第nの圧縮機の物理量に対応する第1から第nの受付信号として受け付ける。比較部は、第1から第nの受付信号を物理量に変換し、第1の圧縮機の物理量と、第2から第nの圧縮機の物理量として比較する。判定部は、把握部により把握された運転状態と、比較部による物理量の比較結果とに基づいて、第1のセンサの信号ケーブルと第m(mは2以上n以下の整数)の端子との誤接続を判定する。読替部は、判定部が誤接続と判定した場合に、第mの端子に対して出力された信号を第1の受付信号と読み替える。
ここでは、第1のセンサの信号ケーブルが第m(第1以外)の端子と誤接続しているか否かの判定が行われ、誤接続と判定された場合に第mの端子に入力された信号が第1のセンサの出力信号であると読み替えられる。その結果、運転中もセンサの信号ケーブルの誤接続を判定可能で、誤接続が存在する場合にも適切な制御が実行される。
本発明の第1観点に係る室外ユニットでは、圧縮機の運転状態と、制御基板の端子に対して出力された圧縮機に設けられたセンサの測定する物理量の比較結果とに基づいて、センサの信号ケーブルの誤接続が判定され、誤接続と判定された場合には、信号ケーブルが誤接続されていると判定された2つの端子間で受付信号の読み替えが行われる。
その結果、この室外ユニットでは、運転中であってもセンサの信号ケーブルの誤接続が判定可能であり、第1センサと第2センサとの信号ケーブルが反対に接続されても、誤接続に対応した制御が実行される。つまり、誤接続を修正する配線作業が直ちに必要では無いため、室外ユニットを停止することなく運転継続可能である。
本発明の第2観点に係る室外ユニットでは、正確に信号ケーブルの誤接続を判定することが容易である。
本発明の第3観点に係る室外ユニットでは、信号ケーブルの誤接続を容易に認識可能で、さらに、信号ケーブルの誤接続の影響を受けずに室外ユニットを運転できる。
本発明の第4観点に係る室外ユニットでは、常に誤接続があるか否かが正しく認識されやすい。
本発明の第5観点に係る室外ユニットでは、運転中もセンサの信号ケーブルの誤接続を判定可能で、誤接続が存在する場合にも適切な制御が実行される。つまり、誤接続を修正する配線作業が直ちに必要では無いため、室外ユニットを停止することなく運転継続可能である。
本発明の第1実施形態に係る室外ユニットが採用された空気調和装置の概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る室外ユニットを含む空気調和装置の制御ブロック図である。第1および第2温度センサの信号ケーブルが制御基板の第1および第2温度センサ用端子に正常に接続された状態を示す。 第1および第2温度センサの信号ケーブルが制御基板の第1および第2温度センサ用端子と誤接続された状態における、本発明の第1実施形態に係る室外ユニットを含む空気調和装置の制御ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る第1および第2温度センサの信号ケーブルの誤接続を判定し、誤接続と判定された場合には信号の読み替えを行う処理のフローチャートである。 図4中のステップS210の第1判定の制御フローチャートである。 図4中のステップS220の第2判定の制御フローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る室外ユニットが採用された空気調和装置の概略構成図である。 本発明の第2実施形態に係る室外ユニットを含む空気調和装置の制御ブロック図である。第1〜第3温度センサの信号ケーブルが制御基板の第1〜第3温度センサ用端子に正常に接続された状態を示す。 本発明の第2実施形態に係る第1〜第3温度センサの信号ケーブルの誤接続を判定し、誤接続と判定された場合には信号の読み替えを行う処理のフローチャートである。ステップS401からステップS410までを示している。 本発明の第2実施形態に係る第1〜第3温度センサの信号ケーブルの誤接続を判定し、誤接続と判定された場合には信号の読み替えを行う処理のフローチャートである。ステップS411からステップS418までを示している。
<第1実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
(1)空気調和装置の概要
(1−1)全体構成
図1は、本発明にかかる冷凍装置の一実施形態としての空気調和装置1の概略構成図である。空気調和装置1は、図1に示すように、室外ユニット20と、室内ユニット40と、室外ユニット20と室内ユニット40とを接続する液冷媒連絡配管71およびガス冷媒連絡配管72と、リモコン90とを有する。
(1−2)室内ユニット
室内ユニット40は、空気調和の対象である室内に設置される。室内ユニット40は、室内熱交換器41と、室内ファン42と、室内ユニットコントローラ43とを有する。
室内熱交換器41は、伝熱管と多数の伝熱フィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能して室内空気を冷却し、暖房運転時には冷媒の凝縮器として機能して室内空気を加熱する。室内熱交換器41の液側は液冷媒連絡配管71に接続され、室内熱交換器41のガス側はガス冷媒連絡配管72に接続される。
室内ファン42は、図示しないファンモータにより回転され、室内空気を取り込んで室内熱交換器41に送風し、室内熱交換器41と室内空気との熱交換を促進する。
室内ユニットコントローラ43は、CPU及びメモリからなるマイクロコンピュータである。室内ユニットコントローラ43は、後述するリモコン90と配線91で接続されている。また、室内ユニットコントローラ43は、後述する室外ユニット20の制御基板30と、配線31により接続されている。室内ユニットコントローラ43と、リモコン90および制御基板30との間では、制御信号や各種情報のやり取りが行われる。
室内ユニットコントローラ43は、室内ユニット40を構成する各種機器の動作を制御する。具体的には、室内ユニットコントローラ43は、図示しない吸込温度センサやファンモータ等と配線により接続され、吸込温度センサの測定値や、後述するリモコン90からの各種指令等に基づいてファンモータ等の各種機器の制御を行う。
(1−3)室外ユニット
室外ユニット20は、主に、第1圧縮機21,第2圧縮機22、四路切換弁23、室外熱交換器24、膨張弁26、室外ファン25、第1および第2圧縮機21,22の吐出口21a,22aに設けられた第1および第2温度センサ51,52、第1および第2圧縮機用制御基板61,62および制御基板30を有する。第1および第2圧縮機21,22、四路切換弁23、室外熱交換器24、および、膨張弁26は、冷媒配管により接続される。
(1−4)リモコン
リモコン90は、図2に示すように、入力部92a、通信部92b、および出力部92cを有する。
入力部92aは、ユーザの入力を受け付ける。ユーザの入力には、空気調和装置1の起動および停止や、運転モードや設定温度の変更を含む。
通信部92bは、配線91により室内ユニットコントローラ43と接続され、室内ユニットコントローラ43との間で制御信号および各種情報のやり取りを行う。具体的には、通信部92bから、室内ユニットコントローラ43へは、入力部92aに入力されたユーザの入力に基づく制御信号が送信される。室内ユニットコントローラ43から、通信部92bへは、室外ユニット20および室内ユニット40の運転状態に関する情報が送信される。通信部92bが受信する室外ユニット20の運転状態には、後述する、室外ユニット20の第1および第2温度センサ51,52の信号ケーブル33a,33bの誤接続の警報を含む。
出力部92cには、入力部92aに入力されたユーザの入力や、通信部92bが受け付けた室外ユニット20および室内ユニット40の運転状態に関する情報等が表示される。出力部92cに表示される内容には、室外ユニット20の第1および第2温度センサ51,52の信号ケーブル33a,33bの誤接続の警報を含む。
(2)室外ユニットの詳細構成
以下に室外ユニット20の詳細構成について説明する。
(2−1)冷媒配管による構成機器の接続
室外ユニット20の構成機器の冷媒配管による接続について説明する。
第1および第2圧縮機21,22の吸入口21b,22bと四路切換弁23とは、吸入管81によって接続される。第1および第2圧縮機21,22の吐出口21a,22aと四路切換弁23とは、吐出管82によって接続される。四路切換弁23と室外熱交換器24のガス側とは、第1ガス冷媒管83によって接続される。室外熱交換器24と液冷媒連絡配管71とは、液冷媒管84によって接続される。液冷媒管84には、膨張弁26が設けられる。四路切換弁23とガス冷媒連絡配管72とは、第2ガス冷媒管85によって接続される。
(2−2)圧縮機
第1および第2圧縮機21,22はガス冷媒を吸入して圧縮する。第1および第2圧縮機21,22は、インバータ式圧縮機である。第1および第2圧縮機21,22の図示しないモータと、後述する第1および第2圧縮機用制御基板61,62とは、それぞれ配線32a,32bにより接続される。配線32a,32bは、図2のように、第1および第2圧縮機用制御基板61,62の端子35a,35bにそれぞれ接続される。
(2−3)四路切換弁
四路切換弁23は、空気調和装置1の冷房運転と暖房運転との切換時に、冷媒の流れ方向を切り換える。冷房運転時には吐出管82と第1ガス冷媒管83とを接続するとともに吸入管81と第2ガス冷媒管85とを接続する。一方、暖房運転時には吐出管82と第2ガス冷媒管85とを接続するとともに吸入管81と第1ガス冷媒管83とを接続する。
(2−4)室外熱交換器
室外熱交換器24は、伝熱管と多数の伝熱フィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。室外熱交換器24は、室外空気との熱交換によって、冷房運転時には冷媒の凝縮器として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する。
(2−5)膨張弁
膨張弁26は、冷媒圧力や冷媒流量の調節を行うために設けられ、冷房運転時および暖房運転時のいずれにおいても、冷媒を膨張させる機能を有する。
(2−6)室外ファン
室外ファン25は、図示しないファンモータにより回転され室外ユニット20内に室外空気を取り込む。取り込まれた室外空気は、室外熱交換器24を通過し、最終的に室外ユニット20外へ排出される。室外ファン25は、室外熱交換器24と室外空気との熱交換を促進する。
(2−7)温度センサ
第1および第2温度センサ51,52は、第1および第2圧縮機21,22の吐出口21a,22aにそれぞれ設けられている。第1および第2温度センサ51,52は、それぞれ、第1および第2圧縮機21,22の吐出口21a,22aの配管の温度を測定するためのサーミスタである。第1および第2温度センサ51,52は、測定された温度に対応する信号を制御基板30に対して送信するための信号ケーブル33a,33bをそれぞれ有する。信号ケーブル33a,33bは、図2のように、後述する制御基板30が有する第1および第2温度センサ用端子36a,36bに接続される。
(2−8)圧縮機用制御基板
第1および第2圧縮機用制御基板61,62は、後述する制御基板30の圧縮機制御部38cからの指示を受け、第1および第2圧縮機21,22を回転されるためのインバータ波形をそれぞれ生成し、第1および第2圧縮機21,22を運転させる。
第1および第2圧縮機用制御基板61,62は、第1および第2圧縮機21,22の図示しないモータからの配線32a,32bを接続する端子35a,35bを有する。第1および第2圧縮機用制御基板61,62と、制御基板30とは、配線39aにより接続される。
(2−9)制御基板
制御基板30は、室外ユニット20を制御する。図2に、制御基板30を含む空気調和装置1の制御ブロック図を示す。
制御基板30は、各種機器からの配線を接続するための端子を有する。端子には、第1および第2温度センサ51,52の信号ケーブル33a,33bが接続される第1および第2温度センサ用端子36a,36bと、第1および第2圧縮機用制御基板61,62からの配線39aが接続される圧縮機用端子39と、を含む。
また、制御基板30は、CPU及びメモリからなるマイクロコンピュータを有し、マイクロコンピュータは記憶部37および制御部38を有する。
記憶部37は、読替記憶領域37aおよび停止圧縮機記憶領域37bを有する。
制御部38は、記憶部37に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、通信部38a、信号受付部38b、圧縮機制御部38c、比較部38d、判定部38e、判定許可部38f、読替部38g,警報発報部38h,時間管理部38iとして機能する。
(2−9−1)温度センサ用端子
第1および第2温度センサ用端子36a,36bには、第1および第2温度センサ51,52の信号ケーブル33a,33bが接続される。正常な接続状態では、図2のように、第1温度センサ用端子36aに信号ケーブル33aが、第2温度センサ用端子36bに信号ケーブル33bが接続される。誤接続状態では、図3のように、第1温度センサ51の信号ケーブル33aは第2温度センサ用端子36bに、第2温度センサ52の信号ケーブル33bは第1温度センサ用端子36aに接続される。
第1および第2温度センサ用端子36a,36bには、第1および第2温度センサ51,52から、測定温度(第1および第2圧縮機21,22の吐出口21a,22aの温度)に対応した信号が入力される。入力された信号は、後述する信号受付部38bにより処理される。
(2−9−2)圧縮機用端子
圧縮機用端子39は、第1および第2圧縮機用制御基板61,62からの配線39aが接続される。圧縮機用端子39からは、後述する圧縮機制御部38cにより決定された第1および第2圧縮機21,22の始動および停止と周波数とが、第1および第2圧縮機用制御基板61,62に対しての指示として送信される。
(2−9−3)記憶部
(2−9−3−1)読替記憶領域
読替記憶領域37aには、後述する読替部38gが信号の読み替えを実行する旨が記憶される。
読替記憶領域37aの記憶および記憶のリセット(消去)は、後述する判定部38eの判定に基づいて行われる。また、後述する通信部38aが室外ユニット20の停止指令を受け付けた場合、読替記憶領域37aの記憶はリセットされる。
(2−9−3−2)停止圧縮機記憶領域
停止圧縮機記憶領域37bには、停止中の第1又は第2圧縮機21,22の情報が記憶される。
停止圧縮機記憶領域37bの記憶は、後述する判定許可部38fにより書き込まれる。停止圧縮機記憶領域37bへの情報の書き込みに関しては後述する。
(2−9−4)制御部
(2−9−4−1)通信部
通信部38aは、室内ユニットコントローラ43と配線31により接続され、制御信号や各種情報のやり取りを行う。
室内ユニットコントローラ43から通信部38aに送信される制御信号には、室外ユニット20の起動指令および停止指令を含む。つまり、通信部38aは、発停指令受付部の一例である。室外ユニット20の起動指令および停止指令は、例えば、リモコン90の入力部92aが、ユーザから空気調和装置1の起動又は停止を受け付けた時に通信部38aに対して送信される。
通信部38aから室内ユニットコントローラ43に送信される情報には、後述する警報発報部38hが発報する警報を含む。警報は、室内ユニットコントローラ43を介してリモコン90の通信部92bにも送信される。
(2−9−4−2)信号受付部
信号受付部38bは、第1および第2温度センサ用端子36a,36bに入力された信号を受け付ける。具体的には、第1温度センサ用端子36aが受け付けた信号を第1温度センサ51からの第1受付信号とみなして受け付け、第2温度センサ用端子36bが受け付けた信号を第2温度センサ52からの第2受付信号とみなして受け付ける。この処理は、図2のように第1および第2温度センサ51,52の信号ケーブル33a,33bが正常に接続される場合に限らず、図3のように信号ケーブル33a,33bが誤接続されている場合も同様である。
読替記憶領域37aに後述する読替部38gが信号の読み替えを実行する旨が記憶されていない場合には、信号受付部38bが受け付けた第1および第2受付信号は、後述する圧縮機制御部38cおよび比較部38dに送信される。
(2−9−4−3)圧縮機制御部
圧縮機制御部38cは、第1および第2圧縮機21,22の図示しないモータの、始動および停止と周波数(回転数)とを決定し、第1および第2圧縮機用制御基板61,62に指示を与えることで第1および第2圧縮機21,22を制御する。なお、圧縮機制御部38cは、制御対象の第1および第2圧縮機21,22の運転状態を把握している。つまり、圧縮機制御部38cは、把握部の一例である。
第1圧縮機21のモータの始動および停止と周波数は、信号受付部38b又は後述する読替部38gから送信された第1受付信号、図示しない室外ユニット20内の各種センサからの信号、および通信部38aが受け付けた制御信号等に基づいて所定の方法で決定される。
第2圧縮機22のモータの始動および停止と周波数は、信号受付部38b又は後述する読替部38gから送信された第2受付信号、図示しない室外ユニット20内の各種センサからの信号、および通信部38aが受け付けた制御信号等に基づいて所定の方法で決定される。
なお、圧縮機制御部38cは、空気調和装置1の負荷が小さい場合には、第1および第2圧縮機21,22のうち、予め決定された圧縮機(優先圧縮機)だけが運転されるよう制御する。本実施例では、第1圧縮機21が優先圧縮機である。また、圧縮機制御部38cは、空気調和装置1の負荷が大きくなり、第1圧縮機21の定格運転だけでは対応できなくなると、第2圧縮機22が運転を開始するように制御する。
(2−9−4−4)比較部
比較部38dは、第1および第2温度センサ51,52として使用されるサーミスタの特性を用いて、第1および第2受付信号を温度に変換し、それぞれ、第1圧縮機21の吐出口21aにおける第1温度T1、第2圧縮機22の吐出口22aにおける第2温度T2として算出する。そして、第1温度T1と第2温度T2とを比較し、両者の温度差ΔT=T1−T2[℃]を算出する。
(2−9−4−5)判定部
判定部38eは、圧縮機制御部38cにより把握されている第1および第2圧縮機21,22の運転状態と、比較部38dの比較結果とに基づいて、第1および第2温度センサ51,52の信号ケーブル33a,33bと、第1および第2温度センサ用端子36a,36bとの誤接続を判定する。
判定部38eにより誤接続であると判定され、読替記憶領域37aに後述する読替部38gが信号の読み替えを実行する旨が記憶されていない場合には、読替記憶領域37aに、読替部38gが信号の読み替えを実行する旨が記憶される。
判定部38eにより誤接続であると判定され、読替記憶領域37aに読替部38gが信号の読み替えを実行する旨が記憶されている場合には、読替記憶領域37aの記憶はリセットされる。
判定部38eによる判定については後ほど詳述する。
(2−9−4−6)判定許可部
判定許可部38fは、圧縮機制御部38cにより把握されている第1および第2圧縮機21,22の運転状態に基づいて判定部38eの判定を許可する。
また、判定許可部38fは、停止圧縮機記憶領域37bに、停止中の第1又は第2圧縮機21,22の情報を記憶させる。
判定許可部38fによる処理については後ほど詳述する。
(2−9−4−7)読替部
読替部38gは、読替記憶領域37aに読替部38gが信号の読み替えを実行する旨が記憶されている場合に、第1温度センサ用端子36aが受け付けた信号を第2温度センサ52からの第2受付信号と読み替え、第2温度センサ用端子36bが受け付けた信号を第1温度センサ51からの第1受付信号と読み替える。読替部38gは、読替記憶領域37aの記憶がリセットされると、読み替えをリセットする(読み替えを中止する)。
実際には、信号受付部38bが第1受付信号とみなして受け付けた信号を第2受付信号とみなし、信号受付部38bが第2受付信号とみなして受け付けた信号を第1受付信号とみなす。
読替部38gが信号の読替を実行している場合、すなわち読替記憶領域37aに読替部38gが信号の読み替えを実行する旨が記憶されている場合には、読替部38gに読み替えられた第1および第2受付信号は、圧縮機制御部38cおよび比較部38dに送信される。
(2−9−4−8)警報発報部
警報発報部38hは、読替記憶領域37aに読替部38gが信号の読み替えを実行する旨が記憶されている時に警報を発報する。より具体的には、通信部38aに、室内ユニットコントローラ43に対して警報を送信するよう指示する。
(2−9−4−9)時間管理部
時間管理部38iは、制御基板30の実行する各種制御の時間管理を行う。
時間管理部38iは、信号ケーブル33a,33bと、第1および第2温度センサ用端子36a,36bとの誤接続の判定の際に使用される。詳細については後述する。
(3)誤接続判定および誤接続対応のための処理
以下に、第1および第2温度センサ51,52の信号ケーブル33a,33bと、第1および第2温度センサ用端子36a,36bと、が誤接続であるか否かを判定し、誤接続と判定される場合に信号を読み替える処理フローについて、図4〜図6のフローチャートに基づいて説明する。
まず、ステップS201では、判定許可部38fは、圧縮機制御部38cにより把握されている第1および第2圧縮機21,22の運転状態を用いて、第1又は第2圧縮機21,22のいずれか一方が運転中で、他方が停止中であるかの判断を行う。条件を満たす場合、すなわち、第1および第2圧縮機21,22の一方が運転中であり、他方が停止中である場合には、ステップS202に進む。条件を満たさない場合には、ステップS201に戻る。一方の圧縮機だけが動いている状態とは、例えば、優先圧縮機だけが稼動している状態であるが、これに限られるものではない。
ステップS202では、判定許可部38fは、判定部38eに判定を許可する。同時に、判定許可部38fは、第1又は第2圧縮機21,22のいずれが停止中であるかを停止圧縮機記憶領域37bに記憶させる。その後、ステップS203に進む。
ステップS203では、時間管理部38iの管理するタイマーが起動される。その後ステップS204に進む。
ステップS204では、時間管理部38iの管理するタイマーが起動してから所定時間が経過したかが判断される。ここでは、所定時間は1分である。1分が未経過と判断された場合にはステップS205に進む。1分が経過したと判断されればステップS207に進む。
ステップS205では、判定許可部38fは、圧縮機制御部38cにより把握されている第1および第2圧縮機21,22の運転状態を用いて、第1又は第2圧縮機21,22のいずれか一方が運転中で、他方が停止中であるかの判断を再度行う。条件を満たすと判断された場合にはステップS206に進む。条件を満たさないと判断された場合には、ステップS201に戻る。
ステップS206では、ステップS205時に圧縮機制御部38cにより停止していると把握された第1又は第2圧縮機21,22と、停止圧縮機記憶領域37bに記憶された第1又は第2圧縮機21,22とが一致するか否かが判断される。一致する場合にはステップS204に戻る。一致しない場合には、ステップS203に戻る。
ステップS207では、停止圧縮機記憶領域37bの記憶に基づいて、第1圧縮機21が停止中か否かが判断される。第1圧縮機21が停止中と判断されればS210の第1判定に、第2圧縮機22が停止中であると判定されればS220の第2判定に進む。
第1判定について、図5に基づいて説明する。
ステップS211では、判定部38eが、比較部38dに対し比較結果としてΔTを送信するよう要求する。その後ステップS212に進む。
ステップS212では、判定部38eが、比較部38dの比較結果を用いて誤接続の判定を行う。第1判定では、第1圧縮機21が停止中で、第2圧縮機22が運転中であるため、第1圧縮機21よりも第2圧縮機22の方が温度が高くなることを利用して誤接続の判定が行われる。
具体的には、判定部38eは、比較部38dから受け付けたΔTが、ΔT=T1−T2<−10℃という条件を満たすか否かを判定する。条件を満たす場合にはステップS201に戻る。一方、条件を満たさない場合には、ステップS213に進む。
ステップS213では、判定部38eが、読替記憶領域37aに読替部38gが信号の読み替えを実行する旨が記憶されているか否かの判断を行う。読替記憶領域37aに信号の読み替えを実行する旨が記憶されていると判断される場合にはステップS214に進む。記憶されていないと判断される場合にはステップS215に進む。
ステップS214では、読替記憶領域37aの記憶がリセットされる。その後ステップS201に戻る。
ステップS215では、読替記憶領域37aに、読替部38gが信号の読み替えを実行する旨が記憶される。その後ステップS201に戻る。
第2判定について、図6に基づいて説明する。
ステップS221では、判定部38eが、比較部38dに対し比較結果としてΔTを送信するよう要求する。その後ステップS222に進む。
ステップS222では、判定部38eが、比較部38dの比較結果を用いて誤接続の判定を行う。第2判定では、第1圧縮機21が運転中で、第2圧縮機22が停止中であるため、第1圧縮機21の温度は第2圧縮機22の温度よりも高くなることを利用して誤接続の判定が行われる。
具体的には、判定部38eは、比較部38dから受け付けたΔTが、ΔT=T1−T2>10℃という条件を満たすか否かを判定する。条件を満たす場合にはステップS201に戻る。一方、条件を満たさない場合には、ステップS223に進む。
ステップS223では、判定部38eが、読替記憶領域37aに読替部38gが信号の読み替えを実行する旨が記憶されているか否かの判断を行う。読替記憶領域37aに信号の読み替えを実行する旨が記憶されていると判断される場合にはステップS224に進む。記憶されていないと判断される場合にはステップS225に進む。
ステップS224では、読替記憶領域37aの記憶がリセットされる。その後ステップS201に戻る。
ステップS225では、読替記憶領域37aに、読替部38gが信号の読み替えを実行する旨が記憶される。その後ステップS201に戻る。
(4)特徴
(4−1)
本実施形態では、空気調和装置1の室外ユニット20は、第1および第2圧縮機21,22と、信号ケーブル33a,33bを有する第1および第2温度センサ51,52と、制御基板30と、を備える。制御基板30は、信号ケーブル33a,33bが接続される第1および第2温度センサ用端子36a,36bを有し、第1および第2圧縮機21,22を制御する。第1温度センサ51は、第1圧縮機21に設けられ、第1圧縮機21の運転状態により変化する温度を測定し、測定された温度と対応する信号を第1又は第2温度センサ用端子36a,36bのいずれかに対して出力する。第2温度センサ52は、第2圧縮機22に設けられ、第2圧縮機22の運転状態により変化する温度を測定し、測定された温度と対応する信号を第1温度センサ51の出力が入力されない第1又は第2温度センサ用端子36b,36aに対して出力する。制御基板30は、把握部としての圧縮機制御部38cと、受付部としての信号受付部38bと、比較部38dと、判定部38eと、読替部38gとを有する。圧縮機制御部38cは、第1および第2圧縮機21,22の運転状態を把握する。信号受付部38bは、第1温度センサ用端子36aに対して出力された信号を第1圧縮機21の温度に対応する第1受付信号として受け付け、第2温度センサ用端子36bに対して出力された信号を第2圧縮機の温度に対応する第2受付信号として受け付ける。比較部38dは、第1および第2受付信号を温度に変換し、第1圧縮機21の第1温度T1と第2圧縮機22の第2温度T2として比較を行う。判定部38eは、圧縮機制御部38cにより把握された運転状態と、比較部38dによる温度の比較結果とに基づいて、信号ケーブル33a,33bと第1および第2温度センサ用端子36a,36bとの誤接続を判定する。読替部38gは、判定部38eが誤接続と判定した場合に、第1温度センサ用端子36aに対して出力された信号を第2受付信号と読み替え、第2温度センサ用端子36bに対して出力された信号を第1受付信号と読み替える。
これにより、この室外ユニット20では、運転中であってもセンサの信号ケーブルの誤接続が判定可能であり、第1温度センサ51と第2温度センサ52との信号ケーブル33a,33bが誤接続されても、誤接続に対応した制御が実行される。つまり、誤接続を修正する配線作業が直ちに必要では無いため、室外ユニット20を停止することなく運転継続可能である。
なお、ここでは、第1温度センサ51の信号ケーブル33aが第1温度センサ用端子36aに接続され、第2温度センサ52の信号ケーブル33bが第2温度センサ用端子36bに接続された状態が正しい接続状態である。
(4−2)
本実施形態の室外ユニット20では、制御基板30は、判定許可部38fをさらに有する。判定許可部38fは、圧縮機制御部38cにより、第1又は第2圧縮機21,22の一方が運転中であり、かつ、第1又は第2圧縮機21,22の他方が停止中と把握された場合に、判定部38eに判定を許可する。
つまり、第1又は第2圧縮機21,22の一方が運転中で、かつ、第1又は第2圧縮機21,22の他方が停止中に、第1および第2受付信号に対応する温度の比較が行われるので、比較される温度の間に差が生じやすい。そのため、正確に信号ケーブル33a,33bの誤接続を判定することが容易である。その結果、信号ケーブル33a,33bの誤接続の影響を受けずに室外ユニット20を運転可能である。
(4−3)
本実施形態の室外ユニット20では、制御基板30は、警報発報部38hをさらに有する。警報発報部38hは、読替記憶領域37aに記憶された信号の読替実行中である旨が記憶されている場合、つまり、読替部38gによる読み替えが実行されている場合に警報を発報する。制御基板30は、警報が警報発報部38hにより発報されている場合にも、第1および第2圧縮機21,22の運転を継続する。
ここでは、警報が発報されるので、空気調和装置1のユーザや作業員が信号ケーブル33a,33bの誤接続を容易に認識できる。一方、警報の発報中も室外ユニット20の運転は継続されるので、信号ケーブル33a,33bの誤接続の影響を受けずに室外ユニット20を運転できる。
(4−4)
本実施形態の室外ユニット20では、制御基板30は、発停指令受付部としての通信部38aをさらに有する。通信部38aは、室外ユニット20の起動指令および停止指令を受け付ける。通信部38aが停止指令を受け付けた場合に、読替部38gによる読み替えがリセットされる。
ここでは、室外ユニット20が停止指令により停止した場合には、信号ケーブル33a,33bの誤接続を解消する作業が実施される場合も多いことから信号の読み替えが一旦リセットされる。一方で、再度室外ユニット20が起動した場合には、再び信号ケーブル33a,33bの誤接続の判定が行われる。この結果、常に第1および第2センサ51,52の信号ケーブル33a,33bに誤接続があるか否かが正しく認識されやすい。
(5)変形例
以下に本実施形態の変形例を示す。なお、複数の変形例を適宜組み合わせてもよい。
(5−1)変形例1A
上記の実施形態に示された室外ユニット20は、空気調和装置1に使用されるものであるが、これに限定されるものではなく、その他の冷凍装置に使用されるものであってもよい。
(5−2)変形例1B
上記の実施形態に示された室外ユニット20では、判定許可部38fは、第1又は第2圧縮機21,22の一方が停止しており、他方が稼動している場合に判定部38eに判定を許可するが、これに限定されるものではない。
例えば、判定許可部38fは、第1又は第2圧縮機21,22の周波数(回転数)と、他方の周波数との差が所定値以上離れている場合についても、判定部38eに判定を許可してもよい。供給される周波数の差が所定値以上離れている場合には、第1および第2温度センサ51,52の測定値の間に、信号ケーブル33a,33bを判別可能な程度の差が生じる。この場合には、判定が実行可能な時間をより確保しやすくなる。
(5−3)変形例1C
上記の実施形態に示された室外ユニット20では、第1および第2温度センサ51,52の信号ケーブル33a,33bの誤接続を判定し、さらに誤接続に対応するものであるが、これに限定されるものではない。
例えば第1および第2圧縮機21,22に各々設置された吐出管圧力センサの信号ケーブルの誤接続検出のために用いられてもよい。また、第1および第2温度センサ51,52の信号ケーブル33a,33bと、吐出管圧力センサ信号ケーブルの誤接続の両方を検知するものであってもよい。
(5−4)変形例1D
上記の実施形態に示された室外ユニット20では、第1および第2温度センサ51,52の信号ケーブル33a,33bの誤接続を判定し、さらに誤接続に対応するものであるが、これに限定されるものではなく、第1および第2圧縮機21,22の配線32a,32bと、第1および第2圧縮機用制御基板61,62の端子35a,35bとの誤接続に対応するために用いられてもよい。
(5−5)変形例1E
上記の実施形態に示された室外ユニット20では、警報発報部38hは、通信部38aおよび室内ユニットコントローラ43を介してリモコン90に警報を発報するが、これに限定されるものではなく、制御基板30に設けられたランプ等で警報を発報するものであってもよい。
(5−6)変形例1F
上記の実施形態に示された室外ユニット20では、比較部38dは測定された温度自身を比較しているが、これに限定されるものではなく、測定された温度の上昇速度を比較してもよい。判定部38eは、温度の上昇速度の比較結果を基に、信号ケーブル33a,33bの誤接続を判定してもよい。
<第2実施形態>
3台の圧縮機を有する室外ユニット320を具備する空気調和装置301について図面を参照しながら説明する。
(1)空気調和装置の概要
図7に、本発明の第2実施形態の室外ユニット320を含む空気調和装置301の概略構成図を示す。空気調和装置301の構成は、室外ユニット320を除き第1実施形態と同様である。そのため、室外ユニット320以外の説明については省略する。
また、室外ユニット320についても、第3圧縮機27、第3温度センサ53、および第3圧縮機用制御基板63をさらに有する点と、制御基板330以外とは、第1実施形態と同様であるので、これら以外の構成についての説明は省略する。
(2)室外ユニットの詳細構成
(2−1)冷媒配管による構成機器の接続
室外ユニット320の構成機器の冷媒配管による接続について説明する。
第1〜第3圧縮機21,22,27の吸入口21b,22b,27bと四路切換弁23とは、吸入管81によって接続される。第1〜第3圧縮機21,22,27の吐出口21a,22a,27aと四路切換弁23とは、吐出管82によって接続される。その他の点は、第1実施形態と同様である。
(2−2)圧縮機
第1〜第3圧縮機21,22,27はガス冷媒を吸入して圧縮する、インバータ式圧縮機である。第1〜第3圧縮機21,22,27と、後述する第1〜第3圧縮機用制御基板61,62,63とは、それぞれ配線32a,32b,32cにより接続される。配線32a,32b,32cは、図8のように、第1〜第3圧縮機用制御基板61,62,63の端子35a,35b,35cにそれぞれ接続される。
(2−3)圧縮機用制御基板
第1〜第3圧縮機用制御基板61,62,63は、後述する制御基板330の圧縮機制御部338cからの指示を受け、第1〜第3圧縮機21,22,27を回転されるためのインバータ波形をそれぞれ生成し、第1〜第3圧縮機21,22,27を運転させる。
第1〜第3圧縮機用制御基板61,62,63は、第1〜第3圧縮機21,22,27の図示しないモータからの配線32a,32b,32cを接続する端子35a,35b,35cを有する。第1〜第3圧縮機用制御基板61,62,63と、制御基板330とは、配線39aにより接続される。
(2−4)温度センサ
第1〜第3温度センサ51,52,53は、第1〜第3圧縮機21,22,27の吐出口21a,22a,27aにそれぞれ設けられている。第1〜第3温度センサ51,52,57は、測定された温度に対応する信号を制御基板330に対して送信するための信号ケーブル33a,33b,33cをそれぞれ有する。信号ケーブル33a,33b,33cは、後述する制御基板330が有する第1〜第3温度センサ用端子36a,36b,36cに接続される。
正常な信号ケーブルの接続状態では、図8のように、第1温度センサ51の信号ケーブル33aは第1温度センサ用端子36aに、第2温度センサ52の信号ケーブル33bは第2温度センサ用端子36bに、第3温度センサ53の信号ケーブル33cは第3温度センサ用端子36cに、それぞれ接続される。その他の点は、第1実施形態と同様である。
(2−5)制御基板
制御基板330は、室外ユニット320を制御する。図8に、制御基板330を含む空気調和装置301の制御ブロック図を示す。
制御基板330は、各種機器からの配線を接続するための端子を有する。端子には、第1〜第3温度センサ51,52,53の信号ケーブル33a,33b,33cが接続される第1〜第3温度センサ用端子36a,36b,36cと、第1〜第3圧縮機用制御基板61,62,63からの配線39aが接続される圧縮機用端子39と、を含む。
制御基板330は、CPU及びメモリからなるマイクロコンピュータを有し、マイクロコンピュータは記憶部337および制御部338として機能する。
記憶部337は、読替記憶領域337aおよび停止圧縮機記憶領域337bを有する。
制御部338は、記憶部337に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、通信部38a、信号受付部338b、圧縮機制御部338c、比較部338d、判定部338e、判定許可部338f、読替部338g,警報発報部38h,時間管理部38iとして機能する。
(2−5−1)圧縮機用端子
圧縮機用端子39には、第1〜第3圧縮機用制御基板61,62,63からの配線39aが接続される。その他の点は、第1実施形態と同様である。
(2−5−2)温度センサ用端子
第1〜第3温度センサ用端子36a,36b,36cには、第1〜第3温度センサ51,52,53からの信号が入力される。その他の点は、第1実施形態と同様である。
(2−5−3)記憶部
(2−5−3−1)読替記憶領域
読替記憶領域337aには、後述する読替部338gが信号の読み替えを実行する旨が記憶される。読替記憶領域337aに記憶される情報には、読替部338gが第1〜第3温度センサ用端子36a,36b,36cに入力された信号を、後述する第1〜第3受付信号のいずれと読み替えるかに関する情報も含まれる。なお、ここでの読み替えとは、読替部338gが、第P温度センサ用端子に入力された信号を、第P受付信号以外として読み替えている状態をいう(Pは1から3の整数)。
読替記憶領域337aの記憶の書き込みは、後述する判定部338eの判定に基づいて行われる。また、後述する通信部38aが室外ユニット320の停止指令を受け付けた場合には、読替記憶領域337aの記憶はリセットされる。
(2−5−3−2)停止圧縮機記憶領域
停止圧縮機記憶領域337bには、停止中の第1〜第3圧縮機21,22,27について情報が記憶される。
停止圧縮機記憶領域337bの記憶は、後述する判定許可部338fにより書き込まれる。停止圧縮機記憶領域337bの記憶の書き込みに関しては後述する。
(2−5−4)制御部
(2−5−4−1)通信部
通信部38aは、第1実施形態におけるものと同様である。
(2−5−4−2)信号受付部
信号受付部338bは、第1〜第3温度センサ用端子36a,36b,36cに入力された信号を受け付ける。具体的には、信号受付部338bは、第1温度センサ用端子36aが受け付けた信号を第1温度センサ51からの第1受付信号と、第2温度センサ用端子36bが受け付けた信号を第2温度センサ52からの第2受付信号と、第3温度センサ用端子36cが受け付けた信号を第3温度センサ53からの第3受付信号と、それぞれみなして受け付ける。
また、信号受付部338bは、後述する読替部338gにより読み替えられている以外の第1〜第3受付信号を、後述する圧縮機制御部338cおよび比較部338dに対して送信する。例えば、読替部338gが、第2温度センサ用端子36bの信号を第1受付信号として読み替え、第1温度センサ用端子36aの信号を第2受付信号として読み替えているとすれば、第1および第2受付信号以外、すなわち第3受付信号のみを圧縮機制御部338cおよび比較部338dに対して送信する。
(2−5−4−3)圧縮機制御部
圧縮機制御部338cは、第1〜第3圧縮機21,22,27を制御対象とする。
圧縮機制御部338cは、室外ユニット320の起動時において、第1〜第3圧縮機21,22,27を同時に始動するのではなく、第1圧縮機21、第2圧縮機22、第3圧縮機27の順に時間差を設けて始動する。ここでは、圧縮機制御部338cは、30秒間隔で、第1圧縮機21、第2圧縮機22、第3圧縮機27の順に圧縮機を始動する。
なお、圧縮機制御部338cによる個々の圧縮機の制御については、第1実施形態と同様である。
(2−4−4−4)比較部
比較部338dは、送信されてきた第1〜第3受付信号を温度に変換し、それぞれ、第1圧縮機21の吐出口21aにおける第1温度T1、第2圧縮機22の吐出口22aにおける第2温度T2、第3圧縮機27の吐出口27aにおける第3温度T3として算出する。
その後、比較部338dは、第1〜第3温度T1,T2,T3を比較する。
具体的には、比較部338dは、3つの温度差、ΔT12=T1−T2[℃]、ΔT23=T2−T3[℃]、およびΔT31=T3−T1[℃]を比較結果として算出する。
(2−4−4−5)判定部
判定部338eは、圧縮機制御部338cにより把握されている第1〜第3圧縮機21,22,27の運転状態と、比較部338dの比較結果とを用いて、信号ケーブル33a,33b,33cの誤接続の判定を行う。
具体的には、運転中の第1〜第3圧縮機21,22,27に設けられた第1〜第3温度センサ51,52,53の信号ケーブル33a,33b,33cが、停止中の第1〜第3圧縮機21,22,27に設けられた第1〜第3温度センサ51,52,53の信号ケーブル33a,33b,33cが接続されるべき第1〜第3温度センサ用端子36a,36b,36cに誤接続されていないかが判定される。
判定部338eによる処理の詳細については後述する。
(2−4−4−6)判定許可部
判定許可部338fは、通信部38aが起動指令を受け付けた後、判定部338eが判定処理を終了するまでの間、判定部338eに判定を許可する。
また、判定許可部338fは、停止圧縮機記憶領域337bに、停止中の第1〜第3圧縮機21,22,27の情報を書き込む。
判定許可部338fによる処理の詳細については後述する。
(2−8−4−7)読替部
読替部338gは、読替記憶領域337aに読替部338gが信号の読み替えを実行する旨が記憶されている場合に、その記憶に従って信号の読み替えを行う。なお、読替部338gは、読替記憶領域337aの記憶がリセットされると、読み替えをリセットする(読み替えを中止する)。
読替部338gに読み替えられている第1〜第3受付信号は、圧縮機制御部338cおよび比較部338dに送信される。
(2−8−4−8)警報発報部
警報発報部38hは、第1実施形態におけるものと同様である。
(2−8−4−9)時間管理部
時間管理部38iは、第1実施形態におけるものと同様である。
(3)誤接続判定および誤接続対応の制御
以下に、第1〜第3温度センサ51,52,53の信号ケーブル33a,33b,33cと、第1〜第3温度センサ用端子36a,36b,36cとが、誤接続であるか否かを判定し、誤接続である場合に信号を読み替える処理フローについて、図9および図10のフローチャートに基づいて説明する。
本実施形態では、誤接続を判定する処理は、通信部38aが起動指令を受け付けた後、第1〜第3圧縮機21,22,27の全てが運転されるまでの間に実行される。
まず、ステップS401では、通信部38aが室内ユニットコントローラ43から起動指令を受け付けたか否かが判断される。条件を満たす場合にはステップS402に、満たさない場合にはステップS401に戻る。
ステップS402では、判定許可部338fは、圧縮機制御部338cにより第1圧縮機21が始動したと把握された否かを判別する。第1圧縮機21が始動したと把握されていると判別された場合には、ステップS403に進む。ステップS402は、第1圧縮機21が始動したと、圧縮機制御部338cにより把握されたと判別されるまで繰り返される。
ステップS403では、判定許可部338fは、判定部338eに判定を許可する。また、判定許可部338fは、圧縮機制御部338cにより停止中と把握される圧縮機、すなわち、ここでは第2および第3圧縮機22,27、についての情報を、停止圧縮機記憶領域337bに書き込む。その後ステップS404に進む。
ステップS404では、時間管理部38iにより、第1圧縮機21が稼動してから所定時間、例えば25秒が経過したかが判断される。ステップS404は、時間管理部38iにより所定時間経過したと判別されるまで繰り返される。その後ステップS405に進む。
ステップS405では、判定部338eは、停止圧縮機記憶領域337bの記憶を利用して、運転中と停止中の第1〜第3圧縮機21,22,27の組合せを選択する。具体的には、ここでは第1圧縮機21のみが運転中であるため、第1圧縮機21と第2圧縮機22、第1圧縮機21と第3圧縮機27の組合せが判定部338eにより選択される。その後ステップS406に進む。
ステップS406では、判定部338eは、比較部338dに対し、選択された第1圧縮機21と第2圧縮機22、および、第1圧縮機21と第3圧縮機27、の組合せに対応する比較結果の送信を要求する。
なお、圧縮機の組合せに対応する比較結果とは、組合せに含まれる第1〜第3圧縮機21,22,27同士の、第1〜第3圧縮機21,22,27の温度とみなされている第1〜第3温度T1,T2,T3の差、すなわちΔT12,ΔT23,ΔT31のいずれかのことである。ここでは、第1圧縮機21と第2圧縮機22の温度とみなされる第1温度T1と第2温度T2との差ΔT12と、第1圧縮機21と第3圧縮機27の温度とみなされる第1温度T1と第3温度T3との差ΔT31とが比較結果である。つまり、ここでは、判定部338eは、ΔT12およびΔT31の送信を要求する。その後ステップS407に進む。
ステップS407では、判定部338eによりΔT12>10℃又は|ΔT12|≦10℃という条件が満たされるか否かが判別される。なお、|ΔT12|とは、ΔT12の絶対値を表す。上記の条件を満たす場合には、ステップS409に進む。一方、条件を満たさない場合、つまりΔT12<−10℃の場合には、信号ケーブル33aと第2温度センサ用端子36bとが誤接続されていると判定され、ステップS408に進む。
ステップS408では、読替部338gが、第1温度センサ用端子36aに入力される信号を第2受付信号と読み替え、第2温度センサ用端子36bに入力される信号を第1受付信号と読み替える旨が読替記憶領域337aに書き込まれる。その後ステップS411に進む。
ステップS409では、判定部338eによりΔT31<−10℃という条件が満たされるか否かが判別される。この条件を満たす場合には、ステップS411に進む。一方、この条件を満たさない場合、すなわちΔT31≧−10℃の場合には、信号ケーブル33aと第3温度センサ用端子36cとが誤接続されていると判定され、ステップS410に進む。
ステップS410では、読替部338gが、第1温度センサ用端子36aに入力される信号を第3受付信号と読み替え、第3温度センサ用端子36cに入力される信号を第1受付信号と読み替える旨が読替記憶領域337aに書き込まれる。その後ステップS411に進む。
ステップS411では、判定許可部338fは、圧縮機制御部338cにより第2圧縮機22が始動したと把握された否かを判別する。圧縮機制御部338cにより第2圧縮機22が始動したと把握されていると判別された場合には、ステップS412に進む。ステップS411は、圧縮機制御部338cにより第2圧縮機22が始動したと把握されたと判別されるまで繰り返される。
ステップS412では、判定許可部338fは、圧縮機制御部338cにより停止中と把握される圧縮機、すなわち、ここでは第3圧縮機27について停止圧縮機記憶領域337bに記憶する。その後ステップS413に進む。
ステップS413では、時間管理部38iにより、第2圧縮機22が稼動してから所定時間、例えば25秒が経過したかが判断される。ステップS413は、時間管理部38iにより所定時間経過したと判別されるまで繰り返される。その後ステップS414に進む。
ステップS414では、判定部338eは、既に誤接続の判定が実施済みの第1圧縮機21以外の圧縮機について、停止圧縮機記憶領域337bの記憶を利用して、運転中と停止中の圧縮機の組み合わせを選択する。ここでは、第2圧縮機22が運転中で、第3圧縮機27が停止中であるので、第2および第3圧縮機22,27の組合せが選択される。その後ステップS415に進む。
ステップS415では、判定部338eは、比較部338dに対し、選択された第2圧縮機22と第3圧縮機27の組合せに対応する比較結果、すなわちΔT23の送信を要求する。その後ステップS416に進む。
ステップS416では、判定部338eによりΔT23>10℃という条件が満たされるか否かが判別される。この条件を満たす場合には、ステップS418に進む。一方、条件を満たさない場合、つまりΔT23≦10℃の場合には、信号ケーブル33bが誤接続されていると判定され、ステップS417に進む。
ステップS417では、読替記憶領域337aの記憶の書き込みが行われる。なお、ステップS417では、既にステップS408もしくはステップS410で読替記憶領域337aの記憶の書き込みが行われていた場合には、その情報も加味した上で読み替えが行われる。具体例を挙げて説明する。
まず、ステップS408又はステップS410が実行されていない場合には、読替部338gが、第3温度センサ用端子36cの信号を第2受付信号と読み替え、第2温度センサ用端子36bの信号を第3受付信号と読み替える旨が読替記憶領域337aに記憶される。
一方、例えば、ステップS408で読替記憶領域337aの記憶の書き込みが行われていた場合には、次のように処理される。
ステップS408では、既に第1温度センサ用端子36aの信号を第2受付信号と読み替え、第2温度センサ用端子36bの信号を第1受付信号と読み替える旨が読替記憶領域337aに記憶されている。そのため、ステップS416の判定は、実際には、第1温度センサ用端子36aの信号に基づく第2温度T2と、第3温度センサ用端子36cの信号に基づく第3温度T3との比較により判定されたことになる。そのため、ここでは、第1温度センサ用端子36aの信号を第3受付信号と読み替え、第3温度センサ用端子36aの信号を第2受付信号と読み替える。なお、第2温度センサ用端子36bの信号を第1受付信号と読み替える旨の記憶は変更されずそのまま残る。
ステップS417において、読替記憶領域337aの記憶の書き込みが終了すると、ステップS418に進む。
ステップS418では、判定許可部338fは、判定部338eによる判定の許可を取り消し、ステップS401に戻る。
(4)特徴
(4−1)
本実施形態では、空気調和装置301の室外ユニット320は、第1〜第3の圧縮機21,22,27と、信号ケーブルを有する第1〜第3のセンサ51,52,53と、制御基板330とを備える。制御基板330は、信号ケーブル33a,33b,33cが接続される第1〜第3の温度センサ用端子36a,36b,36cを有し、第1〜第3の圧縮機21,22,27を制御する。第k(kは3以下の整数)のセンサは、第kの圧縮機21,22,27に設けられ、第kの圧縮機21,22,27の運転状態により変化する温度を測定し、測定された温度と対応する信号を温度センサ用端子36a,36b,36cのいずれかに対して出力する。制御基板330は、把握部としての圧縮機制御部338cと、受付部としての信号受付部338bと、比較部338dと、判定部338eと、読替部338gとを有する。圧縮機制御部338cは、第1〜第3の圧縮機21,22,27の運転状態を把握する。信号受付部338bは、第1〜第3の温度センサ用端子36a,36b,36cに対して出力された信号を、それぞれ、第1〜第3の圧縮機21,22,27の温度に対応する第1〜第3の受付信号として受け付ける。比較部338dは、信号受付部338bが受け付けた第1〜第3の受付信号を第1〜第3温度T1,T2,T3に変換し、第1〜第3圧縮機21,22,27のいずれかの圧縮機の温度と、他の圧縮機21,22,27の温度として比較する。判定部338eは、圧縮機制御部338cにより把握された運転状態と、比較部338dによる温度の比較結果とに基づいて、第Q温度センサ(Qは3以下の整数)の信号ケーブルと、第R(RはQ以外の3以下の整数)温度センサ用端子との誤接続を判定する。読替部338gは、判定部338eが誤接続と判定した場合に、第R温度センサ用端子に対して出力された信号を第Q受付信号と読み替える。
これにより、室外ユニット320の運転中も第1〜第3温度センサ51,52,53の信号ケーブル33a,33b,33cの誤接続が判定可能で、誤接続が存在する場合にも適切な制御が実行される。つまり、誤接続を修正する配線作業が直ちに必要では無いため、室外ユニット320を停止することなく運転継続可能である。
(5)変形例
以下に本実施形態の変形例を示す。なお、複数の変形例を適宜組み合わせてもよい。また、第1実施形態の変形例1A〜変形例1Eの要旨は、第2実施形態にも当てはまる。
(5−1)変形例2A
上記の実施形態に示された室外ユニット320では、3台の圧縮機、第1〜第3圧縮機21,22,27、を備えるが、これに限定されるものではなく、3台以上の圧縮機を有していても構わない。
(5−2)変形例2B
上記の実施形態に示された室外ユニット320では、室外ユニット320が起動指令を受け付けたときに信号ケーブル33a,33b,33cの誤接続が判定されるが、これに限定されるものではない。
例えば、第1〜第3圧縮機21,22,27のうち1台又は2台が運転中であり、残りが停止しているタイミングで常に判定を実行してもよい。
(5−3)変形例2C
上記の実施形態に示された室外ユニット20では、判定部338eにより誤接続が判定された場合に、信号を相互に読み替えているが、これに限定されるものではない。
例えば、第1温度センサ51の信号ケーブル33aが、第3温度センサ用端子36cに誤接続されていると判定された場合には、第3温度センサ用端子36cの信号の入力を、第1受付信号と読み替えるだけでもよい。
1,301 空気調和装置(冷凍装置)
20,320 室外ユニット
21 第1圧縮機
22 第2圧縮機
23 第3圧縮機
30,330 制御基板
33a,33b,33c 信号ケーブル
36a 第1温度センサ用端子(第1端子)
36b 第2温度センサ用端子(第2端子)
36c 第3温度センサ用端子(第3端子)
38a 通信部(発停指令受付部)
38b,338b 信号受付部(受付部)
38c,338c 圧縮機制御部(把握部)
38d,338d 比較部
38e,338e 判定部
38f,338f 判定許可部
38g,338g 読替部
38h,338h 警報発報部
51 第1温度センサ(第1センサ)
52 第2温度センサ(第2センサ)
53 第3温度センサ(第3センサ)
特開2011−169482号公報

Claims (5)

  1. 第1および第2圧縮機(21,22)と
    信号ケーブル(33a,33b)を有する第1および第2センサ(51,52)と、
    前記信号ケーブルが接続される第1および第2端子(36a,36b)を有し、前記第1および第2圧縮機を制御する制御基板(30)と、
    を備えた冷凍装置(1)の室外ユニット(20)であって、
    前記第1センサは、前記第1圧縮機に設けられ、前記第1圧縮機の運転状態により変化する物理量を測定し、測定された前記物理量と対応する信号を前記第1又は第2端子のいずれかに対して出力し、
    前記第2センサは、前記第2圧縮機に設けられ、前記第2圧縮機の運転状態により変化する前記物理量を測定し、測定された前記物理量と対応する信号を前記第1センサの出力が入力されない前記第1又は第2端子に対して出力し、
    前記制御基板は、
    前記第1および第2圧縮機の運転状態を把握する把握部(38c)と、
    前記第1端子に対して出力された前記信号を前記第1圧縮機の前記物理量に対応する第1受付信号として受け付け、前記第2端子に対して出力された前記信号を前記第2圧縮機の前記物理量に対応する第2受付信号として受け付ける受付部(38b)と、
    前記第1および第2受付信号を前記物理量に変換し、前記第1圧縮機の前記物理量と前記第2圧縮機の前記物理量として比較を行う比較部(38d)と、
    前記把握部により把握された前記運転状態と、前記比較部による前記物理量の比較結果とに基づいて、前記信号ケーブルと前記第1および第2端子との誤接続を判定する判定部(38e)と、
    前記判定部が前記誤接続と判定した場合に、前記第1端子に対して出力された前記信号を前記第2受付信号と読み替え、前記第2端子に対して出力された前記信号を前記第1受付信号と読み替える読替部(38g)と、を有する、
    室外ユニット。
  2. 前記制御基板は、判定許可部(38f)をさらに有し、
    前記判定許可部は、前記把握部により、前記第1圧縮機が運転中であり、かつ、前記第2圧縮機が停止中と把握された場合に、前記判定部に前記判定を許可する、
    請求項1に記載の室外ユニット。
  3. 前記制御基板は、警報発報部(38h)をさらに有し、
    前記警報発報部は、前記読替部による読み替えが実行されている場合に警報を発報し、
    前記制御基板は、前記警報が前記警報発報部により発報されている場合にも、前記圧縮機の運転を継続する、
    請求項1又は2に記載の室外ユニット。
  4. 前記制御基板は、発停指令受付部(38a)をさらに有し、
    前記発停指令受付部は、前記室外ユニットの起動指令および停止指令を受け付け、
    前記発停指令受付部が前記停止指令を受け付けた場合に、前記読替部による読み替えがリセットされる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の室外ユニット。
  5. 第1から第nの圧縮機(21,22,27)と
    信号ケーブルを有する第1から前記第nのセンサ(51,52,53)と、
    前記信号ケーブルが接続される第1から前記第nの端子(33a,33b,33c)を有し、前記圧縮機を制御する制御基板(30,330)と、
    を備えた冷凍装置(1,301)の室外ユニット(20,320)であって、
    第k(kはn以下の整数)の前記センサは、前記第kの前記圧縮機に設けられ、前記第kの前記圧縮機の運転状態により変化する物理量を測定し、測定された前記物理量と対応する信号を前記端子のいずれかに対して出力し、
    前記制御基板は、
    前記第1から前記第nの前記圧縮機の運転状態を把握する把握部(38c,338c)と、
    前記第1から前記第nの前記端子に対して出力された前記信号を、それぞれ、前記第1から前記第nの前記圧縮機の前記物理量に対応する第1から前記第nの受付信号として受け付ける受付部(38b,338b)と、
    前記第1から前記第nの前記受付信号を前記物理量に変換し、前記第1の前記圧縮機の前記物理量と、第2から前記第nの前記圧縮機の前記物理量として比較する比較部(38d,338d)と、
    前記把握部により把握された前記運転状態と、前記比較部による前記物理量の比較結果とに基づいて、前記第1の前記センサの前記信号ケーブルの、第m(mは2以上n以下の整数)の前記端子への誤接続を判定する判定部(38e,338e)と、
    前記判定部が前記誤接続と判定した場合に、前記第mの前記端子に対して出力された前記信号を前記第1の前記受付信号と読み替える読替部(38g,338g)と、を有する、
    室外ユニット。
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