JP2013160302A - ベルト、エレメントの成形方法および成形装置 - Google Patents

ベルト、エレメントの成形方法および成形装置 Download PDF

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Abstract

【課題】無段変速機から発せられる騒音を低減し得る金属ベルトのエレメントを製造するコストを抑える。
【解決手段】金属ベルトは、環状に形成されたスチールリングと、スチールリングに沿って並べられ、スチールリングが嵌め込まれる所定の幅のスロットが形成された複数のエレメントとを備える。複数のエレメントは、スロットの幅が異なる少なくとも2種類のエレメントを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、ベルトに関し、特に無段変速機の金属ベルトに関する。
1対のプーリで金属ベルトを挟持し、プーリの溝幅を変化させて有効径を変化させることにより、変速比を無段階に変化させる無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)が知られている。
一般的に、金属ベルトは、1対のスチールリング(無端ベルト)と、スチールリングに沿って並べられた複数のエレメント(金属ブロック)とから構成される。エレメントの両側部には、スチールリングを嵌め込むための所定の幅のスロットが設けられる。
ところで、上記のような金属ベルトを用いた無段変速機においては、特開昭61−290258号公報(特許文献1)に記載のように、エレメントがプーリのシーブと接触する際に音が発生することが知られている。
このような音の周波数を不規則にして、音のピークを分散させるべく、特開昭61−290258号公報においては、第3頁左上欄17−19行および図1(f)に記載されているように、厚みの異なる複数種類のエレメントを用いて金属ベルトを構成することを開示する。
特開昭61−290258号公報
しかしながら、厚みの異なる複数種類のエレメントを用いて金属ベルトを構成すると、エレメントを製造するにあたり、厚みの異なる複数種類の鋼板を用意しなければならなくなる。その結果、エレメントの製造に要するコストが増大し得る。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、発生する騒音を低減し、かつコストの増大を抑えることである。
ある実施例において、ベルトは、環状に形成されたリングと、リングに沿って並べられ、リングが嵌め込まれる所定の幅のスロットが形成された複数のエレメントとを備える。複数のエレメントは、スロットの幅が異なる少なくとも2種類のエレメントを含む。
この構成によると、スロットの幅が異なる複数種類のエレメントを用いることにより、エレメントが無段変速機のプーリのシーブ面と接触するときに発生する音の周波数が分散される。これにより、複数のエレメントのスロットの幅が同じである場合に比べて、騒音のピークレベルを低減できる。また、エレメントを形成するために厚みが異なる鋼板を複数種類用意する必要がないので、エレメントを製造する際のコストの増大を抑えることができる。
別の実施例において、複数のエレメントのうちの少なくとも一部は、同一の鋼板から成形される。
この構成によると、複数のエメレメントを同一の鋼板から成形するため、生産性を向上できる。
さらに別の実施例において、複数のエレメントの厚さは略同じである。
この構成によると、エレメントの厚さが略同じであるため、厚さが略同じの鋼板を用いてエレメントを製造できる。よって、エレメントを製造する際のコストの増大を抑えることができる。
さらに別の実施例において、環状に形成されたリングに沿って並べられ、リングが嵌め込まれる所定の幅のスロットが形成されるエレメントの成形方法は、鋼板から、スロットの幅が異なる少なくとも2種類のエレメントを打ち抜くステップを備える。
この構成によると、スロットの幅が異なる複数種類のエレメントを用いることにより、エレメントが無段変速機のプーリのシーブ面と接触するときに発生する音の周波数が分散される。これにより、複数のエレメントのスロットの幅が同じである場合に比べて、騒音のピークレベルを低減できる。また、エレメントを形成するために厚みが異なる鋼板を複数種類用意する必要がないので、エレメントを製造する際のコストの増大を抑えることができる。
さらに別の実施例において、環状に形成されたリングに沿って並べられ、リングが嵌め込まれる所定の幅のスロットが形成されるエレメントの成形装置は、鋼板から、スロットの幅が異なる少なくとも2種類のエレメントを打ち抜くための手段を備える。
この構成によると、スロットの幅が異なる複数種類のエレメントを用いることにより、エレメントが無段変速機のプーリのシーブ面と接触するときに発生する音の周波数が分散される。これにより、複数のエレメントのスロットの幅が同じである場合に比べて、騒音のピークレベルを低減できる。また、エレメントを形成するために厚みが異なる鋼板を複数種類用意する必要がないので、エレメントを製造する際のコストの増大を抑えることができる。
車両のパワートレーンを示す図である。 金属ベルトを示す図である。 エレメントを示す図である。 騒音のレベルを示す図である。 エレメントを成形するために用いられる鋼板を示す図である。 プレス装置を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、車両に搭載されたパワートレーン100のエンジン200の出力は、トルクコンバータ300を介して、前後進切換装置400を有する無段変速機500に入力される。無段変速機500の出力は、減速歯車600および差動歯車装置700に伝達され、左右の駆動輪800へ分配される。なお、エンジン200の代わりにもしくは加えて、モータを駆動源として用いるようにしてもよい。
トルクコンバータ300は、エンジン200のクランク軸に連結されたポンプインペラ302と、タービン軸304を介して前後進切換装置400に連結されたタービンランナ306とから構成されている。ポンプインペラ302およびタービンランナ306の間にはロックアップクラッチ308が設けられている。ロックアップクラッチ308は、係合側油室および解放側油室に対する油圧供給が切換えられることにより、係合または解放されるようになっている。
ロックアップクラッチ308が完全係合させられることにより、ポンプインペラ302およびタービンランナ306は一体的に回転させられる。ポンプインペラ302には、無段変速機500を変速制御したり、ベルト挟圧力を発生させたり、各部に潤滑のための作動油を供給したりするための油圧を発生する機械式のオイルポンプ310が設けられている。
前後進切換装置400は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。トルクコンバータ300のタービン軸304はサンギヤ402に連結されている。無段変速機500の入力軸502はキャリア404に連結されている。キャリア404とサンギヤ402とはフォワードクラッチ406を介して連結されている。リングギヤ408は、リバースブレーキ410を介してハウジングに固定される。フォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410は油圧シリンダによって摩擦係合させられる。フォワードクラッチ406の入力回転数は、タービン軸304の回転数、すなわちタービン回転数NTと同じである。
フォワードクラッチ406が係合させられるとともに、リバースブレーキ410が解放されることにより、前後進切換装置400は前進用係合状態となる。この状態で、前進方向の動力が無段変速機500に伝達される。リバースブレーキ410が係合させられるとともにフォワードクラッチ406が解放されることにより、前後進切換装置400は後進用係合状態となる。この状態で、入力軸502はタービン軸304に対して逆方向へ回転させられる。これにより、後進方向の動力が無段変速機500に伝達される。
すなわち、フォワードクラッチ406もしくはリバースブレーキ410が係合することにより、エンジン200から出力された動力が駆動輪800に伝達される。フォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410が共に解放されると、前後進切換装置400は動力伝達を遮断するニュートラル状態になる。
なお、前後進切換装置400を、無段変速機500と駆動輪800との間に配置するようにしてもよい。
無段変速機500には、入力軸502に設けられたプライマリプーリ504と、出力軸506に設けられたセカンダリプーリ508と、これらのプーリに巻き掛けられた金属ベルト510とがさらに設けられる。各プーリと金属ベルト510との間の摩擦力を利用して、動力伝達が行われる。
各プーリは溝幅が可変であるように、油圧シリンダ(シーブ)から構成されている。プライマリプーリ504の油圧シリンダ、すなわちプライマリシーブの油圧が制御されることにより、各プーリの溝幅が変化する。これにより、各プーリの有効径が変更され、変速比GR(=プライマリプーリ回転数NIN/セカンダリプーリ回転数NOUT)が連続的に変化させられる。
図2を参照して、金属ベルト510についてさらに説明する。金属ベルト510において、金属製の多数のエレメント520は、板厚方向に、1対のスチールリング530に沿って環状に並べて配置される。なお、図2においては代表して3つのエレメント520のみを示す。
各エレメント520の両側部のサドル部に環状の金属帯であるスチールリング530を通して各エレメント520が結束されて、全体として、無端の金属ベルト510が構成される。
図3を参照して、エレメント520についてさらに説明する。エレメント520は、基体部522、首部523、ならびに頂部524から構成される。エレメント520の基体部522の幅方向の両側の側面521は、プライマリプーリ504またはセカンダリプーリ508のシーブ面と接触する。
基体部522の幅方向での中心部に首部523が形成され、その首部523が、左右に広がった頂部524につながっている。頂部524のうち首部523の延長位置には、一方の面側に凸となり、他方の面側では凹となったディンプルホール526が形成されており、互いに隣接するエレメント520のディンプルホール526が互いに嵌合するようになっている。
左右に広がった頂部524と基体部522との間には、スロット527が形成されている。この左右2つのスロット527の夫々にスチールリング530が嵌め込まれる。そして、基体部522におけるスチールリング530が接触する面がサドル面525となっている。よって、サドル面525と頂部524の下面との距離が、スロット527の幅WSとなる。
本実施の形態において、金属ベルト510に用いられるエレメント520は、スロット527の幅WSが異なる少なくとも2種類のエレメントを含む。本実施の形態においては、一例として、スロット527の幅WSが異なる4種類のエレメントが用いられる。
スロット527の幅WSが異なる複数種類のエレメントが用いることにより、エレメント520がプライマリプーリ504またはセカンダリプーリ508のシーブ面と接触するときに発生する音の周波数が分散される。これにより、図4において実線で示すように、複数のエレメント520のスロット527の幅WSが同じである場合(図4において破線で示される)に比べて、騒音のピークレベルが低減される。
図5に示すように、本実施の形態においては、スロット527の幅WSが異なる4種類のエレメント520a,520b,520c,520dは、同一の鋼板540から打ち抜かれて形成される。このようにして形成されたエレメント520a,520b,520c,520dを含むエレメント520を用いて金属ベルト510が製造されるため、結果として、金属ベルト510に用いられる複数のエレメントのうちの少なくとも一部は、同一の鋼板540から成形される。また、金属ベルト510に用いられる複数のエレメントの厚さは略同じである。また、各エレメント520a,520b,520c,520dの寸法は、スロットの幅以外略同じである。
ここで、「略同じ」とは、製造公差の範囲で異なる場合があるものの、実質的に同じであるとみなせることを意味する。したがって、「同じ」であることは、「略同じ」に含まれる。
図6に示すように、各エレメント520a,520b,520c,520dは、プレス装置550において金型552を用いて鋼板540から打ち抜かれる。このとき、薄い板厚の鋼板から各エレメント520a,520b,520c,520dを打ち抜くようにすると、エレメント520の厚さを薄くできる。その結果、金属ベルト510におけるエレメント520間の隙間が減少することによりスリップ率が減少し、効率が向上する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 パワートレーン、200 エンジン、300 トルクコンバータ、400 前後進切換装置、500 無段変速機、502 入力軸、504 プライマリプーリ、506 出力軸、508 セカンダリプーリ、510 金属ベルト、520,520a,520b,520c,520d エレメント、521 側面、522 基体部、523 首部、524 頂部、525 サドル面、526 ディンプルホール、527 スロット、530 スチールリング、540 鋼板、550 プレス装置、552 金型、600 減速歯車、700 差動歯車装置、800 駆動輪。

Claims (5)

  1. 環状に形成されたリングと、
    前記リングに沿って並べられ、前記リングが嵌め込まれる所定の幅のスロットが形成された複数のエレメントとを備え、
    前記複数のエレメントは、スロットの幅が異なる少なくとも2種類のエレメントを含む、ベルト。
  2. 前記複数のエレメントのうちの少なくとも一部は、同一の鋼板から成形される、請求項1に記載のベルト。
  3. 前記複数のエレメントの厚さは略同じである、請求項1に記載のベルト。
  4. 環状に形成されたリングに沿って並べられ、前記リングが嵌め込まれる所定の幅のスロットが形成されるエレメントの成形方法であって、
    鋼板から、スロットの幅が異なる少なくとも2種類のエレメントを打ち抜くステップを備える、エレメントの成形方法。
  5. 環状に形成されたリングに沿って並べられ、前記リングが嵌め込まれる所定の幅のスロットが形成されるエレメントの成形装置であって、
    鋼板から、スロットの幅が異なる少なくとも2種類のエレメントを打ち抜くための手段を備える、エレメントの成形装置。
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