JP2013159599A - アクロレインの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】超臨界水を作用させてグリセリンからアクロレインを合成するプロセスにおける、アクロレインの精製工程の設備の簡素化、及び精製に必要なエネルギーの低減を可能にするアクロレインの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】グリセリンに超臨界水及び硫酸を作用させ、得られた反応液を冷却及び減圧して第1蒸留塔に供給し、前記第1蒸留塔の塔底部にて高沸点成分である硫酸、グリセリン及び水を回収し、塔頂部にて低沸点成分であるアクロレイン、アセトアルデヒド及びホルムアルデヒドを回収し凝縮させ、凝縮液を第2蒸留塔に供給し、前記第2蒸留塔の塔頂部にて低沸点成分であるアセトアルデヒド及びホルムアルデヒドを回収し、塔底部にて高沸点成分であるアクロレインを回収することを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、アクロレインの製造方法に関する。
1,3−プロパンジオールは、ポリトリメチレンテレフタレートをはじめとする高品質なポリエステル繊維の原料であるため、近年需要が増加している。1,3−プロパンジオールの合成方法の一つに、(非特許文献1)に示すアクロレイン水和・水素添加法がある。これは、石油原料であるプロピレンを触媒存在下で空気酸化し、得られたアクロレインを水和・水素添加反応させて1,3−プロパンジオールを製造するものであり、工業的製造方法として確立している。しかしながら、近年の脱石油の観点から、バイオ原料を用いた合成方法の開発が望まれている。
本発明者らは、バイオディーゼル燃料の製造工程で副生するグリセリン廃棄物から1,3−プロパンジオールを合成し、それをテレフタル酸と重合してポリトリメチレンテレフタレートを製造するプロセスを開発している(図1参照)。特に、精製したグリセリンに対し硫酸の存在下で超臨界水を作用させることにより粗製アクロレインを合成する工程では、反応液中に、目的物質であるアクロレインの他、未反応のグリセリン、硫酸、水、タール、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド等の不純物が含まれるため、後工程でアクロレインの精製が必要となる。
グリセリンから超臨界水を用いて合成した粗製アクロレインの精製プロセスに関する技術は報告されていないが、類似のプロセスとして、プロピレンの空気酸化により合成した粗製アクロレインの精製プロセスに関する先行技術が知られている。
(非特許文献2)には、図15に示すように、プロピレンを水蒸気の存在下で空気と共に固定床反応器に送液し、気相反応によってアクロレインを合成するプロセスが開示されている。このアクロレインを含む反応液は、後段の冷却凝集塔で冷却され、アクロレインは液相で回収される。その後、反応液を加熱して反応液中に含まれるアクリル酸を液相で回収し、アクロレインを気相で回収している。この気相には水及びアセトアルデヒドが含まれている。これを分離するために抽出塔に溶剤を添加し、水及びアセトアルデヒドを液相で回収し、アクロレインを抽出塔の上部で回収する。このアクロレインの合成プロセスは、気相反応であるため、アクロレインを凝縮させるための大きな急冷塔が必要になる。また、アクロレインを精製するために5つの塔を必要とするため、設備コストが増大する。また、溶剤を用いてアクロレインの回収を行っているため、溶剤の冷却・加熱に無駄なエネルギーを必要とし、ランニングコストも増大する。
(非特許文献3)には、アクリル酸及びアクリル酸エステルを合成する際に副生するアクロレインの精製方法が開示されている(図16参照)。本プロセスは、(非特許文献2)と同様にプロピレンを空気酸化するプロセスであり、反応ガス中にはアクロレイン、アクリル酸、アルデヒド類及び水が含まれる。反応ガスは、アクリル酸の生成反応を停止するために、約200℃に冷却された後、アクリル酸スクラバーに導入されアクリル酸が液相で回収される。アクロレイン、アルデヒド類及び水を主成分とする気相成分は、後段の吸収塔に送られて液化される。この液はさらに蒸留塔に送液され、低沸点成分であるアルデヒド類が軽質分離塔で気相回収される。アクロレイン水溶液は次の蒸留塔で分離され、アクロレインが気相で回収され、水は液相で回収される。本プロセスは、アクリル酸の生成反応を停止させるために大型のスクラバーが必要である。また、気相反応であるため、アクロレインを凝集させるための冷却塔が必要となる。また、アクロレインを精製するために、4つの塔が必要となるため、設備コストが増大する。さらに、最終蒸留塔まで水を持ち込むため、水の加熱にエネルギーを必要とする。
(特許文献1)にも、プロピレンの空気酸化によるアクロレインの製造方法が記載されている(図17参照)。本プロセスの反応ガスには、アクロレインの他に、アクリル酸、水等が含まれる。まず、反応ガスは反応を停止させるために、冷却凝集塔で冷却される。凝集された反応液は蒸留塔に送液され、アクリル酸は液相にて回収される。また、気相で回収されたアクロレイン、及び冷却凝縮器で液相回収されなかったガスは、後段の吸収塔で液化される。これを再蒸留することで、アクロレインは気相で回収される。本プロセスも気相反応であるため、冷却凝集塔が必要であり、また4つの塔が必要であるため設備コストが増大する。さらに、最終蒸留塔まで水を持ち込むため、水の加熱にエネルギーを必要とする。
(特許文献2)にも、プロピレンの空気酸化によるアクロレインの製造方法が記載されている(図18参照)。本プロセスの反応ガスには、主成分であるアクロレインの他に、アクリル酸、酢酸、水等が含まれている。まず、反応ガスは冷却凝集塔に送られ、クエンチされる。反応ガス中の高沸点成分であるアクリル酸、酢酸及び水は液相で回収され、低沸点成分であるアクロレインは気相で回収される。回収された各成分はアクロレイン吸収塔に送られ、気相のアクロレインは、アクロレイン吸収塔上部から散布されるアクリル酸・酢酸水溶液により吸収される。この液は、さらに蒸留塔に送液され、アクリル酸・酢酸水溶液が液相で回収され、アクロレインは気相で回収される。本プロセスも気相反応であるため、冷却凝集塔を含む3つの塔が必要であり設備コストが増大する。また、最終蒸留塔まで水を持ち込むため、水の加熱にエネルギーを必要とする。
「1,3−PDO、PTTの製造 用途および経済性」,(株)シーエムシープラネット事業部,2000年8月 Hydrocarbon Processing, vol. 54, (11), 1975, p105 Hydrocarbon Processing, vol. 56, (11), 1977, p123
米国特許第3,433,840号明細書 特開昭49−13105号公報
本発明の目的は、超臨界水を作用させてグリセリンからアクロレインを合成するプロセスにおける、アクロレインの精製工程の設備の簡素化、及び精製に必要なエネルギーの低減を可能にするアクロレインの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のアクロレインの製造方法は、図2に示すように、グリセリンに超臨界水及び硫酸を作用させ、得られた反応液を冷却及び減圧して第1蒸留塔に供給し、前記第1蒸留塔の塔底部にて高沸点成分である硫酸、グリセリン及び水を回収し、塔頂部にて低沸点成分であるアクロレイン、アセトアルデヒド及びホルムアルデヒドを回収し凝縮させ、凝縮液を第2蒸留塔に供給し、前記第2蒸留塔の塔頂部にて低沸点成分であるアセトアルデヒド及びホルムアルデヒドを回収し、塔底部にて高沸点成分であるアクロレインを回収することを特徴とする。
本発明の効果を高めるため、上記第1蒸留塔は、大気圧よりも低い負圧であることが好ましい。
また、本発明のアクロレインの製造方法は、図3に示すように、グリセリンに超臨界水及び硫酸を作用させ、得られた反応液を冷却及び減圧して蒸留塔に供給し、前記蒸留塔の塔底部にて高沸点成分である硫酸、グリセリン及び水を回収し、塔頂部にて低沸点成分であるアセトアルデヒド及びホルムアルデヒドを回収し、塔中間部にてアクロレインを回収することを特徴とする。
さらに、本発明のアクロレインの製造方法は、図2及び図3に示す方法の組み合わせであって、グリセリンに超臨界水及び硫酸を作用させ、得られた反応液を冷却及び減圧して第1蒸留塔に供給し、前記第1蒸留塔の塔底部にて高沸点成分である硫酸、グリセリン及び水を回収し、塔頂部にて低沸点成分であるアクロレイン、アセトアルデヒド及びホルムアルデヒドを回収し凝縮させ、凝縮液を第2蒸留塔に供給し、前記第2蒸留塔の塔頂部にて低沸点成分であるアセトアルデヒド及びホルムアルデヒドを回収し、塔中間部にてアクロレインを回収することを特徴とする。
本発明によれば、超臨界水及び硫酸を作用させて得られた反応液を、2重管熱交換器等で冷却した後に減圧しているため、気相反応により発生する反応ガスを冷却するための大型かつ複雑な構造を有する冷却凝集塔が不要となる。したがって、アクロレインの精製に必要な機器数を減らすことができ、設備コストを低減することが可能となる。
また、第1蒸留塔の塔底部で多くの水を回収するため、第2蒸留塔のリボイラーによる水の加熱に伴う顕熱、潜熱を小さくすることができ、運転コストを低減することができる。また、第2蒸留塔での水分量を減らしているため、第2蒸留塔のリボイラーの温度をアクロレインの沸点まで下げることができ、加熱に必要なエネルギーを低減することが可能となる。
また、第1蒸留塔の運転圧力を大気圧よりも小さくすることによって、第2蒸留塔で精製する反応液中の水分量を減らすことができるので、第2蒸留塔の顕熱、潜熱を小さくすることが可能となる。したがって、蒸留塔の運転コストを低減することができる。この効果は、図14の水−アクロレイン系のX−Y線図の圧力依存性を表したグラフから分かるように、アクロレインと水とは共沸の関係にあり、蒸留圧力を小さくすることで、共沸点での水含有量を低減することができるためである。
さらに、第1蒸留塔の塔底部にて高沸点成分である硫酸、グリセリン及び水を回収し、塔頂部にて低沸点成分であるアセトアルデヒド及びホルムアルデヒドを回収し、アクロレインを塔中間部から回収することで、第2蒸留塔が不要になるため、設備コストを大幅に低減することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
グリセリンを出発物質とする超臨界水を用いた1,3−プロパンジオールの合成方法を示す図である。 本発明に係るアクロレインの製造方法を示す図である。 本発明に係るアクロレインの製造方法を示す図である。 グリセリンから粗製アクロレインを合成する超臨界水反応工程を示す図である。 本発明に係るアクロレインの製造方法の一実施形態を示す図である。 蒸留塔の別の実施形態を示す図である。 本発明に係るアクロレインの製造方法の一実施形態を示す図である。 本発明に係るアクロレインの製造方法の一実施形態を示す図である。 本発明に係るアクロレインの製造方法の一実施形態を示す図である。 アクロレイン−アセトアルデヒド系のX−Y線図である。 アクロレイン−ホルムアルデヒド系のX−Y線図である。 水−アセトアルデヒド系のX−Y線図である。 水−ホルムアルデヒド系のX−Y線図である。 水−アクロレイン系のX−Y線図である。 非特許文献2に記載された従来のアクロレインの製造方法を示す図である。 非特許文献3に記載された従来のアクロレインの製造方法を示す図である。 特許文献1に記載された従来のアクロレインの製造方法を示す図である。 特許文献2に記載された従来のアクロレインの製造方法を示す図である。
以下、図面を参照して、超臨界水によりグリセリンからアクロレインを合成し、それを蒸留・精製する本発明のプロセスについて説明するが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
まず、超臨界水処理により、精製されたグリセリンからアクロレインを合成する工程に関して図4に基づき説明する。精製されたグリセリン、濃硫酸及び水は、それぞれのヘッダー(精製グリセリンヘッダー120、硫酸ヘッダー121及び水ヘッダー122)から原料タンク123に送液され、撹拌混合により所定の濃度に調整される。この原料を、原料高圧ポンプ125で35MPaにて送液し、原料プレヒーター126で250℃に昇温する。また、水タンク111に貯蔵された超純水は超臨界水高圧ポンプ112により35MPaで送液され、超臨界水プレヒーター113で500℃に昇温される。両者を合流点127で混合し、瞬時に400℃、35MPaにして、反応を開始する。400℃、35MPaの超臨界水反応条件下で配管閉塞を起こさない硫酸カリウム及び硫酸ナトリウムの濃度は、それぞれ0.04重量%、0.06重量%であるため、それ以下の濃度まで脱塩する必要がある。
原料と超臨界水とが混合した直後のグリセリンの濃度は15重量%以上かつ30重量%以下であることが望ましい。これは、反応液中のグリセリン初期濃度を15重量%以上とすることで、超臨界水の加熱・加圧にかかるコストを低減し、石油原料からアクロレインを合成するプロセスに対してコスト競争力を持たせるためである。一方で、反応液中のグリセリン初期濃度を30%以上にすると、下記の化学式に示すように、ホルムアルデヒド及びアセトアルデヒドを合成する副反応が支配的になり、反応収率が低下して、アクロレインの製造コストが高くなる場合がある。これは一般に、グリセリン濃度が低く、グリセリンの周囲に配位水の数が十分にある場合は、水素イオンの活性が高いため、グリセリンの2級のヒドロキシ基にプロトンが付加して2段階の脱水反応によりアクロレインの合成反応が進行するが、グリセリン濃度が高く、反応に寄与する配位水の数が少なくなると、末端のヒドロキシ基において脱水反応が進行するため、主反応が支配的でなくなるためである。
Figure 2013159599
また、反応液中のプロトン濃度は、下記式(1)に示す範囲内とすることで、反応収率を70%以上に向上させることができる。ここで、[H]は、硫酸添加に起因する反応液中のプロトン濃度(mM)であり、[G]はグリセリン濃度(重量%)である。
Figure 2013159599
反応収率を向上させることは、副生成物の発生量の低減につながるため、配管閉塞や機器の磨耗の防止にも極めて有効である。
また、反応時間tは、反応液中のグリセリン濃度[G](重量%)に依存して、下記式(2)に示す範囲内とすることにより、反応収率を高めることができる。
Figure 2013159599
また、超臨界水と原料の混合性を改善するため、超臨界水と原料との合流点127に、特開2010−46634号公報に開示されるような旋回流を利用したミキサーを複数台並列設置して混合することにより、収率をさらに高めることができる。
次に、最適な反応時間が経過した後、反応を停止させるために、冷却水高圧ポンプ142を用いて合流点143に冷却水を送液し、冷却水を直接混合する。反応を停止させるためには、反応液を300℃以下、望ましくは250℃に低下させる必要がある。なお、本反応の最適反応時間は秒オーダーであり、実際には反応配管の内径が10cm程度と太くなるため、二重管冷却器による間接冷却に比較して、冷却水の直接混合方式は反応時間の制御性が向上する。このため、副生成物の発生量低減に極めて効果的である。
カリウムを含むグリセリンについて、硫酸による中和と硫酸マグネシウムの混合により不純物除去を行うことによって、超臨界水反応プロセスにおける配管腐食を防止することができる。すなわち、超臨界水を用いてグリセリンからアクロレインを合成する反応では、触媒として硫酸を用いている。このため、触媒と同じ硫酸でグリセリンを中和することにより、超臨界水中に存在する陰イオンを硫酸イオンのみにすることができるので、配管材料の腐食を低減することができる。
超臨界水反応工程で発生する反応液の組成と各成分の沸点を以下に示す。
Figure 2013159599
反応を停止した反応液は、後段のフィルタ151a、151bによりタールと炭素粒子とを分離する。炭素粒子のみをフィルタで捕捉し、タールは高粘度を保ったまま通過させることにより、タールと炭素粒子の凝集による配管閉塞を防止することができる。ここで、フィルタ151a、151bでのタールの閉塞を防止するため、冷却水混合後の反応液温度は100℃以上、望ましくは250℃にする必要がある。反応液の冷却後にろ過して不純物を除去する方法は、フィルタの腐食速度の低減にも極めて有効である。反応により発生した炭素粒子の孔径は4μmから2mmの範囲で分布しているため、フィルタ孔径を40μm以下にすることで、炭素粒子の分離除去性能を高めることができる。
なお、炭素粒子の分離除去フィルタは、図4に示すように2系統以上用意することで、逆洗による炭素粒子ケーキの排出作業を交互に行うことができる。これにより、プラント全体を停止する必要がなくなるので連続運転性が向上し、プラントの起動に伴う熱損失を低減でき、運転コストを低減することが可能となる。
炭素粒子を除去した反応液は、第2の冷却器161で80℃に冷却した後に、オリフィス162及び圧力調節弁163によって大気圧に降圧し、後段のアクロレインの蒸留・精製装置に送液される。ここで、反応液を80℃に冷却する理由は、圧力が大気圧に開放された際の水の体積膨張を防止し、プロセスの安定性、安全性を確保するためである。
反応液は、さらに第3の冷却器164にてアクロレインの沸点以下である50℃に冷却される。これにより、蒸留工程の加熱効率を向上させて運転コストを低減することができる。また、圧力調整は圧力調節弁163のみで行っても問題ないが、弁体への負荷を軽減する目的で、オリフィス162を併用することが望ましい。
次に、超臨界水反応により合成された粗製アクロレインを蒸留・精製するプロセス(2段階蒸留方式)について、図5に基づき説明する。
超臨界水反応により発生した反応液は、反応液ヘッダー210から第1蒸留塔に供給される。アクロレインは2重結合やアルデヒド基を持つため、重合や酸化を受けやすい。このため、反応液と共にヒドロキノン、フェノチアジン等の酸化防止剤・重合防止剤を重合防止剤ヘッダー211から第1蒸留塔に供給しても良い。アクロレインの重合防止剤の添加量は、アクロレインに対して10ppm〜1000ppmが適当であり、100ppm程度がより望ましい。反応液の温度は40℃〜70℃が好ましく、約60℃がさらに好ましい。
第1蒸留塔に供給された反応液は、蒸気圧の差により、高沸点成分である水、グリセリン、硫酸及びタールが塔底部に移動し、低沸点成分であるアクロレイン、アセトアルデヒド及びホルムアルデヒドが塔頂部へ移動する。塔底部の蒸留釜251の液体は、水の沸点である100℃とすることが望ましい。この温度を維持するために、液体は缶出液送液ポンプ255によりリボイラー256に送液され再び蒸留釜251に戻される。また、蒸留釜251の液面が一定になるように、缶出液排出バルブ254から一部排出される。缶出液の組成を表2に示す。この第1蒸留塔で95%以上の水が除去されるため、第2蒸留塔のリボイラー356での加熱エネルギーを低減でき、蒸留コストを低減することができる。
Figure 2013159599
第1蒸留塔の塔頂部に移行した低沸点成分の蒸気は、コンデンサー242により所定の温度で冷却・凝縮され、受け器243に貯蔵される。その後、凝縮液送液ポンプ245により、所定の還流比で第1蒸留塔に返送されるか、第2蒸留塔に送液される。コンデンサー242での反応液の冷却温度は20℃程度とすることが望ましい。
第1蒸留塔の圧力は、大気圧以下であることが望ましい。これは、図14の水−アクロレイン系のX−Y線図の圧力依存性を表したグラフ(グラフの上側の曲線が負圧状態)から分かるように、アクロレインと水は共沸の関係にあり、したがって蒸留圧力を小さくすることで、共沸点での水含有量を低減することができるためである。蒸留圧力を負圧にすることで、第1蒸留塔の塔頂部回収液中の水分量を低減することができるため、第2蒸留塔のリボイラー356での加熱に要する水の潜熱量、顕熱量を低減することができ、蒸留コストを低減することが可能となる。表3に、第1蒸留塔の塔頂部回収液の組成を示す。なお、低沸点成分が凝縮されるコンデンサー242の後段に真空排気ラインを設けて蒸留圧力を負圧にする。コンデンサー242の後段に設置した冷却器261によって低沸点成分を凝縮し、コールドトラップ262で低沸点成分を完全に除去した後に真空ポンプ263で第1蒸留塔の負圧管理を行う。
Figure 2013159599
第2蒸留塔への原料供給は原料供給口312から行われる。また、上述の通り、アクロレインは酸化・重合しやすいため、ヒドロキノンやフェノチアジンをはじめとする重合防止剤を重合防止剤ヘッダー311から送液する。重合防止剤の添加量は、アクロレインに対して10ppm〜1000ppmが適当であり、100ppm程度がより望ましい。また、反応液の温度は約20℃とすることが好ましい。
第2蒸留塔に供給された反応液は、蒸気圧の差により、高沸点成分である水及びアクロレインが塔底部に移動し、低沸点成分であるアセトアルデヒド及びホルムアルデヒドが塔頂部へ移動する。塔底部の蒸留釜351の液体は、アクロレインの沸点である52℃とすることが望ましい。この温度を維持するため、液体を缶出液送液ポンプ355によりリボイラー356に送液し、再び蒸留釜351に戻すことができる。また、蒸留釜351の液面が一定になるように、缶出液排出バルブ354から一部排出される。表4に、第2蒸留塔の塔底部缶出液の組成を示す。第1蒸留塔で95%以上の水が除去されるため、第2蒸留塔のリボイラー356での加熱エネルギーを小さくすることができ、蒸留コストを低減することが可能となる。
Figure 2013159599
第2蒸留塔の塔頂部に移行した低沸点成分の蒸気は、コンデンサー342により所定の温度で冷却・凝縮され、受け器343に貯蔵される。表5に、第2蒸留塔の塔頂部回収液の組成を示す。その後、凝縮液送液ポンプ345により、所定の還流比で第2蒸留塔に返送されるか、凝縮液排出口349から製品として排出される。アセトアルデヒド及びホルムアルデヒドの回収率を高めるため、コンデンサー342での蒸気の冷却温度は、−5℃以下であることが望ましい。また、還流比は1.0〜10が望ましく、5.0程度がより望ましい。
Figure 2013159599
第2蒸留塔の圧力は負圧にする必要はない。これは、図10〜13に示すように水−アクロレイン系以外の成分は共沸ではないため、蒸留段数を最適化することによってアクロレイン水溶液からホルムアルデヒド及びアセトアルデヒドを分離除去することができるためである。
また、図5では、蒸留塔として充填物型蒸留塔を用いた場合について説明したが、図6に示す棚段型蒸留塔に置き換えても問題ない。
次に、粗製アクロレインを蒸留・精製するプロセスの別の実施形態(サイドカット方式)を図7に基づき説明する。本プロセスは、アクロレインを蒸留塔の中間部から抜き出すことにより、1つの蒸留塔のみでアクロレインを回収する方法である。
この実施形態では、超臨界水反応により発生した反応液は、反応液ヘッダー210から蒸留塔に供給される。アクロレインは2重結合やアルデヒド基を持つため、重合や酸化を受けやすい。このため、反応液と共にヒドロキノン、フェノチアジン等の酸化防止剤・重合防止剤を重合防止剤ヘッダー211から蒸留塔に供給することが望ましい。アクロレインの重合防止剤の添加量はアクロレインに対して10ppm〜1000ppmが望ましく、100ppm程度がより望ましい。反応液の温度は40〜70℃が望ましく、約60℃がより望ましい。
蒸留塔に供給された反応液は、蒸気圧の差により、高沸点成分である水、グリセリン、硫酸及びタールが塔底部に移動し、低沸点成分であるアセトアルデヒド及びホルムアルデヒドが塔頂部へ移動する。沸点が低沸点成分及び高沸点成分の中間にあるアクロレインは、蒸留塔の中央部に濃縮され、濃縮部位から抜き出すことで高純度のアクロレインを排出することができる。
塔底部の蒸留釜251の液体は、水の沸点である100℃とすることが望ましい。この温度を維持するため、液体を缶出液送液ポンプ255によりリボイラー256に送液し、再び蒸留釜251に戻すことができる。また、蒸留釜251の液面が一定になるように、缶出液排出バルブ254から一部排出される。
塔頂部に移行した低沸点成分の蒸気は、コンデンサー242により所定の温度で冷却・凝縮され、受け器243に貯蔵される。その後、凝縮液送液ポンプ245により、所定の還流比で蒸留塔に返送されるか、廃液排出バルブ249を経て、蒸留塔から排出される。コンデンサー242での反応液の冷却温度は20℃程度とすることが望ましい。
蒸留塔内で濃縮したアクロレインは、製品排出口272からサイドカットにより回収される。本実施形態では蒸留塔の側面からアクロレインを抜き出すため、蒸留塔の形式は棚段型蒸留塔である必要がある。
アクロレインをサイドカットしているため、2つの蒸留塔を用いる場合に比べると蒸留塔の構造は複雑になるが、1つの蒸留塔でアクロレインを回収することができ、設備コストを低減することが可能となる。また、アクロレインを蒸留塔の中間部から抜き出しているため、塔底部で回収されるヒドロキノン、フェノチアジン等の重合防止剤(沸点:170〜180℃)と分離することができ、次工程での精製操作を簡素化することができる。
図8は、上述の2段階蒸留方式とサイドカット方式を組み合わせた本発明の別の実施形態を示している。第1蒸留塔の塔底部にて、高沸点成分であるタール、硫酸、グリセリン、水及び重合防止剤を回収し、塔頂部にて低沸点成分であるアクロレイン、アセトアルデヒド及びホルムアルデヒドを回収する。第2蒸留塔へは第1蒸留塔の塔頂部回収液と重合防止剤とを供給する。第2蒸留塔の塔底部にて、重合防止剤とアクロレインの共沸成分である水を回収し、塔頂部では低沸点成分であるアセトアルデヒド及びホルムアルデヒドを回収し、蒸留塔の中間部からアクロレインを製品として抜き出す。
図9は、ペトリューカラムを用いて加熱効率を向上させたアクロレインの精製プロセスのさらに別の実施形態を示す図である。
この実施形態では、超臨界水反応により発生した反応液は、反応液ヘッダー410からフラクショネーター400に供給される。アクロレインは2重結合やアルデヒド基を持つため、重合や酸化を受けやすい。このため、反応液と共にヒドロキノン、フェノチアジン等の酸化防止剤・重合防止剤を重合防止剤ヘッダー411からフラクショネーター400に供給しても良い。アクロレインの重合防止剤の添加量は、アクロレインに対して10ppm〜1000ppmが望ましく、100ppm程度がより望ましい。反応液の温度は40〜70℃が望ましく、約60℃がより望ましい。
フラクショネーター400に供給された反応液は、高沸点の液体が高沸液排出口421から蒸留塔に送液される。また、蒸留塔の高沸蒸気供給口431からは、高沸点の蒸気がフラクショネーター400に返送される。一方、フラクショネーター400の上部の低沸蒸気排出口441からは低沸点の蒸気が蒸留塔に排出され、蒸留塔からは低沸液供給口451を経て低沸点の液体が供給される。これにより、アクロレインの蒸留に2塔必要にはなるが、低沸点成分と高沸点成分のそれぞれにおいて液体と蒸気との間で熱交換が行われ、フラクショネーターを用いることで潜熱が有効利用でき、蒸留コストを低減することが可能となる。
蒸留塔に供給された反応液は、蒸気圧の差により、高沸点成分である水、グリセリン、硫酸及びタールが塔底部に移動し、低沸点成分であるアセトアルデヒド及びホルムアルデヒドが塔頂部へ移動する。沸点が低沸点成分及び高沸点成分の中間にあるアクロレインは、蒸留塔の中央部に濃縮されるため、濃縮部位から抜き出すことで高純度のアクロレインを排出することができる。
塔底部の蒸留釜251の液体は、水の沸点である100℃とすることが望ましい。この温度を維持するため、液体を缶出液送液ポンプ255によりリボイラー256に送液し、再び蒸留釜251に戻すことができる。また、蒸留釜251の液面が一定になるように、缶出液排出バルブ254から一部排出される。
塔頂部に移行した低沸点成分の蒸気は、コンデンサー242により所定の温度で冷却・凝縮され、受け器243に貯蔵される。その後、凝縮液送液ポンプ245により、所定の還流比で蒸留塔に返送されるか、廃液排出バルブ249を経て、蒸留塔から排出される。コンデンサー242での反応液の冷却温度は20℃程度とすることが望ましい。
蒸留塔内で濃縮したアクロレインは、製品排出口272からサイドカットにより回収される。本実施形態では蒸留塔の側面からアクロレインを抜き出すため、蒸留塔の形式は棚段型蒸留塔である必要がある。
本実施形態では、アクロレインをサイドカットしているため、蒸留塔の構造は複雑にはなるが、1つの蒸留塔でアクロレインを回収することができ、設備コストを低減することが可能となる。また、アクロレインを蒸留塔の中間部から抜き出しているため、塔底部で回収されるヒドロキノン、フェノチアジン等の重合防止剤(沸点:170〜180℃)と分離することができ、次工程での精製操作を簡素化することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることが可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
本発明のアクロレインの製造方法は、少数の塔でアクロレインを精製できるため、設備コスト及び運転コストを低減することができる。また、第1蒸留塔で水を除去できるため、第2蒸留塔による工程の運転コストを低減することができ、産業上の利用価値が高い。
110 水ヘッダー
111 水タンク
112 超臨界水高圧ポンプ
113 超臨界水プレヒーター
120 精製グリセリンヘッダー
121 硫酸ヘッダー
122 水ヘッダー
123 原料タンク
124 pH計
125 原料高圧ポンプ
126 原料プレヒーター
127 合流点
131 反応管ヒーター
140 冷却水ヘッダー
141 冷却水タンク
142 冷却水高圧ポンプ
143 合流点
150a、150b 逆洗流体ヘッダー
151a、151b フィルタ
152a、152b フィルタの逆洗流体入口バルブ
153a、153b フィルタの反応液入口バルブ
154a、154b フィルタの反応液出口バルブ
155a、155b フィルタのドレンバルブ
156a、156b ドレン
161 冷却器
162 オリフィス
163 圧力調節弁
164 冷却器
165 反応液受けタンク
166 反応液送液ポンプ
167 反応液出口
210 反応液ヘッダー
211 重合防止剤ヘッダー
212 原料供給口
220 棚段
221 濃縮部充填物
222 液分配板
223 濃縮部
231 回収部充填物
232 液分配板
233 回収部
241 塔頂部蒸気出口
242 コンデンサー
243 受け器
244 バルブ
245 凝縮液送液ポンプ
246 還流液バルブ
247 原料送液バルブ
248 還流液供給口
249 廃液排出バルブ
251 蒸留釜
252 缶出液出口
253 缶出液返送バルブ
254 缶出液排出バルブ
255 缶出液送液ポンプ
256 リボイラー
257 缶出液返送口
258 缶出液排出口
261 冷却器
262 コールドトラップ
263 真空ポンプ
264 排気口
271 製品回収板
272 製品排出口
311 重合防止剤ヘッダー
312 原料供給口
320 棚段
321 濃縮部充填物
322 液分配板
323 濃縮部
331 回収部充填物
332 液分配板
333 回収部
341 塔頂部蒸気出口
342 コンデンサー
343 受け器
344 バルブ
345 凝縮液送液ポンプ
346 還流液バルブ
347 凝縮液排出バルブ
348 還流液供給口
349 凝縮液排出口
351 蒸留釜
352 缶出液出口
353 缶出液返送バルブ
354 缶出液排出バルブ
355 缶出液送液ポンプ
356 リボイラー
357 缶出液返送口
358 製品排出口
359 缶出液排出口
371 製品回収板
372 製品排出口
400 フラクショネーター
410 反応液ヘッダー
411 重合防止剤ヘッダー
412 原料供給口
421 高沸液排出口
431 高沸蒸気供給口
441 低沸蒸気排出口
451 低沸液供給口

Claims (4)

  1. グリセリンに超臨界水及び硫酸を作用させ、得られた反応液を冷却及び減圧して第1蒸留塔に供給し、前記第1蒸留塔の塔底部にて高沸点成分である硫酸、グリセリン及び水を回収し、塔頂部にて低沸点成分であるアクロレイン、アセトアルデヒド及びホルムアルデヒドを回収し凝縮させ、凝縮液を第2蒸留塔に供給し、前記第2蒸留塔の塔頂部にて低沸点成分であるアセトアルデヒド及びホルムアルデヒドを回収し、塔底部にて高沸点成分であるアクロレインを回収するアクロレインの製造方法。
  2. 第1蒸留塔が負圧である請求項1に記載のアクロレインの製造方法。
  3. グリセリンに超臨界水及び硫酸を作用させ、得られた反応液を冷却及び減圧して蒸留塔に供給し、前記蒸留塔の塔底部にて高沸点成分である硫酸、グリセリン及び水を回収し、塔頂部にて低沸点成分であるアセトアルデヒド及びホルムアルデヒドを回収し、塔中間部にてアクロレインを回収するアクロレインの製造方法。
  4. グリセリンに超臨界水及び硫酸を作用させ、得られた反応液を冷却及び減圧して第1蒸留塔に供給し、前記第1蒸留塔の塔底部にて高沸点成分である硫酸、グリセリン及び水を回収し、塔頂部にて低沸点成分であるアクロレイン、アセトアルデヒド及びホルムアルデヒドを回収し凝縮させ、凝縮液を第2蒸留塔に供給し、前記第2蒸留塔の塔頂部にて低沸点成分であるアセトアルデヒド及びホルムアルデヒドを回収し、塔中間部にてアクロレインを回収するアクロレインの製造方法。
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