以下に説明する好ましい実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1は、本発明に従う車載装置を含むシステムの概略構成例を示す。図1の例において、車載装置は、例えば自動車等の車両に設けられるベース部4と、ベース部に着脱可能なタブレット型端末1と、を備えている。また、タブレット型端末1は、処理部を内蔵し、様々なアプリケーション又はプログラムを実行可能である。ベース部4は、例えばダッシュボートの内部に組み込まれるが、例えば特許文献1の図3のクレードルユニット12が特許文献1の図5で示されるように、例えばダッシュボートの上部又は表面に取り付けられてもよく、ベース部4は、例えばダッシュボートを介して車両の車体に設けることができる。
図1の例において、タブレット型端末1は、例えばインターネットで構成される回線3に接続可能な例えば3G通信モジュール等の通信部を有していない。そこで、タブレット型端末1は、回線3に接続可能な端末5と接続することで、例えばサーバ2上にダウンロード可能に設定されている様々なアプリケーション又はプログラムが、タブレット型端末1に取り込まれる。様々なアプリケーションには、例えば、車両を目的地に走行ルートで誘導するナビゲーションアプリケーションが含まれる。このようにして、車載装置は、例えば、ナビゲーション装置として構築することができる。
ベース部4は、例えば、ベース部4とタブレット型端末1とを接続する接続インターフェース等の接続部、タブレット型端末1の駆動電源、ベース部4内の部品の駆動電源を生成する電源部で構成される。ベース部4は、CPU(central processing unit)等の処理部を有する必要がないが、処理部を有してもよい。図1の例において、ベース部4は、ベース部4の前面に接続インターフェースとして例えば凸状のメス型ピン端子を有し、メス型ピン端子は、タブレット型端末1の背面に設けられる例えば凹状のオス型ピン端子(図示せず)と嵌合し、接続部は、着脱部としても機能する。凹状のオス型ピン端子は、例えば特許文献1の図2及び図6Aで示されるようなコネクタ14z又は接続インターフェースを採用することができる。
図1の例において、タブレット型端末1がベース部4に装着される時、ベース部4の前面に設けられた凹部(凸状のメス型ピン端子を含む)も、タブレット型端末1の背面に設けられた凸部(図示せず)と嵌合し、ベース部4の前面とタブレット型端末1の背面との隙間が少なく、ベース部4の前面は、タブレット型端末1の背面とほぼ密着している。タブレット型端末1の背面に設けられた凸部は、例えば特許文献1の図2で示されるようなキャッチレバー14h及び固定爪14gを含む凸部を採用することができる。
ベース部4の電源部には、例えば車両の原動機を格納する室又は自動車のエンジンルームに設置される車載バッテリが接続され、車載バッテリは、車載バッテリ電源を電源部に供給している。電源部は、例えば、車載バッテリ電源(例えば12[V])をタブレット型端末1の駆動電源(例えば5[V])に変換して、例えばベース部4の凸状のメス型ピン端子を介して、タブレット型端末1に供給することができる。
ここで、ベース部4の電源部は、車載バッテリ電源を常時使用してもよく、車載バッテリ電源を例えばアクセサリースイッチのオン時に使用してもよい。言い換えれば、ベース部4の電源部は、常時電源としての車載バッテリ電源(例えば12[V])をそのままタブレット型端末1の駆動電源(例えば5[V])に変換してもよく、アクセサリー電源としての車載バッテリ電源(例えば12[V])を例えばリレースイッチ(図示せず)を介してタブレット型端末1の駆動電源(例えば5[V])に変換してもよい。なお、リレースイッチは、アクセサリースイッチのオン時に連動して車載バッテリ電源をベース部4の電源部に接続するが、例えばエンジンスイッチ又はイグニッションスイッチのオン時に連動して車載バッテリ電源をベース部4の電源部に接続してもよい。
タブレット型端末1は、例えば、CPU等の処理部、HDD(hard disk drive)、フラシュメモリ等の記憶部、ベース部4とタブレット型端末1とを接続する接続インターフェース等の接続部、タブレット型端末1の部品の駆動電源を生成する電源部、タッチパネル式ディスプレイ等の表示部及び入力部で構成される。記憶部又はタブレット型端末1には、OS(operating system)アプリケーション及びOSアプリケーション上で実行可能なアプリケーション等のプログラムを記憶することができる。OSは、例えば、アンドロイドOSであり、プログラムには、例えば、タブレット型端末1がベース部4に装着されていることを検知し、タブレット型端末1がベース部4に装着されている時に実行可能なアプリケーションの数を制限するプログラムが含まれる。タブレット型端末1は、例えばタブレット型のPC(personal computer)であるが、例えばタブレット型のマイクロコンピュータでもよい。
タブレット型端末1の接続部は、前述のように、例えば凹状のオス型ピン端子のピン端子であり、タブレット型端末1の例えばピン端子は、ベース部4の例えばピン端子と嵌合して、着脱部としても機能することができる。また、タブレット型端末1の例えばピン端子は、タブレット型端末1の駆動電源端子(端末1側)を有することができ、タブレット型端末1がベース部4に装着される時、タブレット型端末1の駆動電源端子(端末1側)は、タブレット型端末1の駆動電源端子(ベース部4側)と電気的に接続される。ベース部4によって生成されたタブレット型端末1用の駆動電源は、ベース部4のピン端子(又は駆動電源端子)及びタブレット型端末1のピン端子(又は駆動電源端子)介して、タブレット型端末1の電源部に供給される。
タブレット型端末1がベース部4に装着される時、タブレット型端末1の電源部は、タブレット型端末1の部品の規格に応じて、ベース部4からの駆動電源をそのまま部品に供給してもよく、又はその駆動電源を部品用の駆動電源に変換して変換された電源(部品用の駆動電源)を部品に供給してもよい。加えて、タブレット型端末1の電源部には、内蔵バッテリ(端末1側のバッテリ)が接続され、タブレット型端末1の電源部は、ベース部4からの駆動電源で内蔵バッテリを充電することができる。
タブレット型端末1がベース部4から取外される時、タブレット型端末1の電源部は、内蔵バッテリからの内蔵バッテリ電源をそのまま部品に供給してもよく、又はその内蔵バッテリ電源を部品用の駆動電源に変換して変換された電源(部品用の駆動電源)を部品に供給してもよい。
サーバ2は、例えば、CPU等の処理部、HDD等の記憶部、Ethernet(登録商標)LAN(local area network)ボード等の通信部で構成される。記憶部又はサーバ2には、OSアプリケーション及びOSアプリケーション上で実行可能なアプリケーション等のプログラムを記憶することができる。OSは、例えば、Windows(登録商標) Server 2008 operating systemであり、プログラムには、例えば、タブレット型端末1にインストール可能なアプリケーションを端末5にダウンロードさせるプログラムが含まれる。なお、端末5は、サーバ2上のアプリケーションを端末5にダウンロードしてそのアプリケーションをタブレット型端末1に転送する。この時、端末5は、ダウンロード先をタブレット型端末1に設定して、ダウンロードと転送を同時に実行してもよい。言い換えれば、タブレット型端末1は、端末5を介してアプリケーションをダウンロードしてもよい。
端末5は、例えば、CPU等の処理部、HDD、フラシュメモリ等の記憶部、Ethernet(登録商標)LANボード等の通信部で構成される。端末5とタブレット型端末1とを接続してアプリケーションを転送するために、通信部は、例えばUSB(Universal Serial Bus)通信モジュール等の有線通信モジュールをさらに有してもよく、また、例えばWifi(wireless fidelity)通信モジュール、Bluetooth(登録商標)通信モジュール等の無線通信モジュールをさらに有してもよい。記憶部又は端末5には、OSアプリケーション及びOSアプリケーション上で実行可能なアプリケーション等のプログラムを記憶することができる。OSは、例えば、Windows(登録商標) 7 operating systemであり、プログラムには、例えば、サーバ2及びタブレット型端末1と通信するプログラムが含まれる。端末5は、例えばデスクトップ型のPCであるが、例えばノート型のPCでもよい。
図2は、タブレット型端末1の動作例を示す。図2の例において、タブレット型端末1が図1のベース部4に装着されている時(車載時)の実行可能なアプリケーションの数は、制限されている一方、実行可能なアプリケーションの数は、制限されていない。具体的には、例えば、車載時にランチャーアプリケーションが起動し、ランチャーアプリケーションに登録上限数(所定の上限値)を設けられている。
図2の例おいて、ランチャーアプリケーションは、例えばタブ型のランチャーアプリケーション(タブランチャーアプリケーション)であり、例えば3種類のタブ又はメインタブ(「設定タブ」、「OTHERタブ」及び「DRIVEタブ」)のうちの「OTHERタブ」又は「OTHERメインタブ」が示されている。「OTHERタブ」には、例えば電子メールを送受信可能なメールアプリケーション、特定の目的を実行できるAアプリケーション、他の特定の目的を実行できるBアプリケーション、例えば所定の地域の天気情報を入手可能な天気アプリケーション、例えば予定を組み込み可能なカレンダーを表示可能なカレンダーアプリケーション、例えばインターネット上の動画を再生可能な動画アプリケーション、及び例えば目的地に関する情報等の様々な情報を検索可能な検索アプリケーションが登録され、タブランチャーアプリケーションに登録されたアプリケーションの例えば7つのアイコンが示されている。
「OTHERタブ」には、後述するように、例えば「Aタブ」及び「Bタブ」の2つのサブタブが含まれ、「OTHERタブ」(メインタブ)全体としては、例えば7×2=14個のアイコン又はアプリケーションが登録可能である。言い換えれば、登録上限数(所定の上限値)のうち「OTHERタブ」に関するOTHERタブ登録上限数は、例えば14に設定され、タブランチャーアプリケーションは、「OTHERタブ」に15個以上のアプリケーションを登録することはできない。このように、タブレット型端末1がベース部4に装着されている時に実行可能なアプリケーションの数は、低く設定される。従って、車載時のCPU又はタブレット型端末1からの発熱は、少なく設定される。これにより、過酷な環境下でも車載装置は、正常に動作可能になる。言い換えれば、車載時に発熱を少なくすることで、タブレット型端末1が正常に動作しないことを未然に防ぎ、或いは、タブレット型端末1が正常に動作する期間を長く設定することができ、タブレット型端末1又は車載装置の耐久性及び信頼性が向上する。
タブランチャーアプリケーションは、所定のタイミングをトリガーとして、自動的に起動することが好ましく、ここで、所定のタイミングを例えばタブレット型端末1がベース部4に装着されていることをタブレット型端末1によって検知された時に設定することにより、車載時には、ランチャーアプリケーションがより確実に起動され、車載時の処理部又はタブレット型端末1からの発熱は、より確実に少なく設定される。
タブレット型端末1の例えば電源部又はCPUは、常に、タブレット型端末1がベース部4から取外されているか否かを判別又は監視することができる。具体的には、例えば電源部又はCPUは、タブレット型端末1の例えば接続インターフェース又はピン端子とベース部4の例えば接続インターフェース又はピン端子とが接続されているか否かを判断する。
より具体的には、ベース部4のピン端子の例えば両側端子が例えば車体にアースされてグランド電位に設定されている場合に、タブレット型端末1のピン端子の例えば両側端子がベース部4のピン端子の例えば両側端子と接続されて、タブレット型端末1のピン端子の両側端子もグランド電位に設定された時に、例えば電源部又はCPUは、タブレット型端末1がベース部4から取外されていないこと、即ちタブレット型端末1がベース部4に装着されていることを判別する。言い換えれば、例えば電源部又はCPUは、タブレット型端末1のピン端子の両側端子の電位を監視し、それらの電位の双方がフローティング又はグランドの何れかであるかを判別することができる。
なお、例えば電源部又はCPUは、タブレット型端末1のピン端子の駆動電源端子の電位を監視し、その電位がフローティング又は例えば5[V]の何れかであるかを判別してもよい。或いは、ベース部4が例えばCPUを有してベース部4の例えば電源部又はCPUでタブレット型端末1とベース部4との接続状態が監視される場合に、タブレット型端末1の例えば電源部又はCPUは、タブレット型端末1のピン端子の例えば通信端子でベース部4側での監視結果を受け取り、タブレット型端末1側がベース部4から取外されているか否かを判別又は監視してもよい。ここで、タブレット型端末1のピン端子の駆動電源端子の電位が例えば5[V]に設定される時、ベース部4は、その5[V]をアクセサリー電源(車載バッテリ電源から例えばリレースイッチを経由するもの)から生成してもよく、常時電源(車載バッテリ電源そのもの)から生成してもよい。
このように、タブレット型端末1がベース部4に装着されていることをタブレット型端末1によって検知された時は、具体的には、タブレット型端末1の接続インターフェースがベース部4の接続インターフェースと接続されていることをタブレット型端末1によって検知された時であり、より具体的には、例えば、タブレット型端末1の駆動電源がベース部4からタブレット型端末1に供給されていることをタブレット型端末1によって検知された時、グランド電位がベース部4からタブレット型端末1に供給されていることをタブレット型端末1によって検知された時、又は接続状態を表す監視結果がベース部4からタブレット型端末1に供給されていることをタブレット型端末1によって検知された時である。
タブレット型端末1がベース部4に装着されていることをタブレット型端末1の例えば電源部又はCPUが検知した瞬間に、タブレット型端末1は、タブランチャーアプリケーションを自動的に起動する。また、タブレット型端末1がベース部4から取外されていることをタブレット型端末1の例えば電源部又はCPUが検知した瞬間に、タブレット型端末1は、タブランチャーアプリケーションを停止する。
ところで、取外し時のタブレット型端末1は、様々なアプリケーションをインストールすることができる。図2の例において、タブレット型端末1の表示部又は例えばタッチパネル式ディスプレイは、例えばアンドロイドOSのホーム画面を表し、そのホーム画面上には、様々なアプリケーションのアイコン又は複数のアイコンを格納するフォルダが存在している。また、例えば上述の検索アプリケーションが実行されて、ホーム画面上には、ウィジェットも存在している。タブレット型端末1がベース部4から取外されている時に実行可能なアプリケーションの数は、厳密に言えば、タブレット型端末1の記憶部又はハードウエアによって制限されるが、通常は、記憶部の容量を無視してよく、実行可能なアプリケーション又はタブレット型端末1にインストール可能なアプリケーションの数は、実質的に制限されていない。従って、例えば運転者又はユーザは、取外し時のアプリケーションを自由に選択し、操作することができる。
しかしながら、アプリケーションの種類によっては、車両の走行時に適しないアプリケーションも存在する。走行時に適しないアプリケーション又は所定の推奨アプリケーションに該当しないアプリケーションには、例えば上述の動画アプリケーションが含まれる。このようなアプリケーションの使用をタブレット型端末1がベース部4に装着されている時(車載時)に制限することで、運転者は車両の運転に専念することができ、車両は安全に走行することができる。なお、タブレット型端末1は、車載時を走行時とみなして、例えば動画アプリケーションの使用を制限することができるが、好ましくは、タブレット型端末1は、例えばベース部4を介して走行時を実際に判別し、その判別結果に従って例えば動画アプリケーションの使用を制限する。ここで、所定の推奨アプリケーションに該当しないアプリケーションは、タブランチャーアプリケーションの「OTHERタブ」に登録することで、車載時に、好ましくは車載時であって非走行時に、例えば動画アプリケーションを使用することができる。
タブランチャーアプリケーションは、タブレット型端末1に保有される様々なアプリケーションが所定の推奨アプリケーションに該当するか否かを判別し、所定の推奨アプリケーションに該当しないアプリケーションは、第1の群に属するアプリケーションに分類することができる。所定の推奨アプリケーションに該当するアプリケーションは、第2の群に属するアプリケーションに分類される。なお、タブレット型端末1は、第1の群に属するアプリケーションとして、少なくとも1つのアプリケーション(第1のアプリケーション)を有し、第2の群に属するアプリケーションとして、少なくとも1つのアプリケーション(第2のアプリケーション)を有することができる。運転者又はユーザは、所定の推奨アプリケーションに該当しないアプリケーション(第1の群に属するアプリケーション)を、例えば車載時であって非走行時に使用可能な登録アプリケーションとして「OTHERタブ」に登録することができる。所定の推奨アプリケーションに該当するアプリケーション(第2の群に属するアプリケーション)は、例えば車載時であって走行時及び車載時であって非走行時の双方に使用可能な登録アプリケーションとして「DRIVEタブ」に登録することができる。
「OTHERタブ」に登録されている登録アプリケーション(例えば上述の動画アプリケーション)を車載時であって非走行時に起動して、その登録アプリケーションが実行されている間に非走行時が走行時に変化した時、タブランチャーアプリケーションは、その登録アプリケーションを停止することができる。「OTHERタブ」に登録されている登録アプリケーション(例えば上述の動画アプリケーション)を走行時に停止することで、運転者は車両の運転に専念することができ、車両は安全に走行することができる。また、「OTHERタブ」に登録されている登録アプリケーションを走行時に停止することで、車載時の処理部又はタブレット型端末1からの発熱は、より一層少なく設定される。
「DRIVEタブ」に登録されている登録アプリケーション(例えば後述のナビゲーションアプリケーション)を車載時であって非走行時に起動して、その登録アプリケーションが実行されている間に非走行時が走行時に変化した時、タブランチャーアプリケーションは、その登録アプリケーションを実行し続けることができる。「DRIVEタブ」に登録されている登録アプリケーション(例えば後述のナビゲーションアプリケーション)を走行時に実行しても、運転者は車両の運転に専念することができ、車両は安全に走行することができる。
図3は、メインタブ又はサブタブの選択例を示す。例えば車載時であって非走行時に、タブランチャーアプリケーションが起動し、例えば「OTHERタブ」が選択されると、例えば図2の上側のタブ画面又は例えば図3の右上側のタブ画面が表示され、例えば、上述のように、7つのアイコンが示される。運転者は、車載時であって非走行時に、メインタブ又はサブタブを自由に選択可能であり、運転者が例えばタッチパネル式ディスプレイに表示される「DRIVEタブ」例えば手で選択すると、例えば、図3の右上側のタブ画面から図3の左上側のタブ画面に切り替わる(図3の矢印S2参照)。ここで、タブレット型端末1の例えば「HOME」ボタンで選択することでも、例えば、図3の右上側のタブ画面から図3の左上側のタブ画面に切り替わる(矢印S2参照)。
図3の例において、「DRIVEタブ」には、ナビゲーションアプリケーション、例えば音楽メディアを再生可能な音楽アプリケーション、例えばテレビを受信可能なテレビアプリケーション、例えばFM及びAMラジオを受信可能なラジオアプリケーション、例えばBluetooth(登録商標)連携される他の機器の音声を出力可能なBluetoth(登録商標)AUDIOアプリケーション、例えば後述の携帯電話端末6をハンズフリーで操作可能な携帯電話アプリケーション、例えばHDMI(High Definition Multimedia Interface)規格の信号を例えば後述のHDDプレーヤ9から入力可能なHDMIアプリケーション、例えば渋滞、交通規制等の道路交通情報を入手して文字、図形等の情報を表示可能なVICS(登録商標)(財団法人道路交通情報通信システムセンター)アプリケーション、及び例えば高速道路上の道路交通情報が流れるハイウェイラジオを受信可能な交通情報アプリケーションが登録され、タブランチャーアプリケーションに登録されたアプリケーションの例えば9つのアイコンが示されている。
「DRIVEタブ」には、例えば9個のアイコン又はアプリケーションが登録可能である。言い換えれば、登録上限数(所定の上限値)のうち「DRIVEタブ」に関するDRIVEタブ登録上限数は、例えば9に設定され、タブランチャーアプリケーションは、「DRIVEタブ」に10個以上のアプリケーションを登録することはできない。このように、タブレット型端末1がベース部4に装着されている時に実行可能なアプリケーションの数は、低く設定される。従って、車載時のCPU又はタブレット型端末1からの発熱は、少なく設定される。また、DRIVEタブ登録上限数をOTHERタブ登録上限数よりも少なく設定することで、走行時に車載時の発熱を少なくすることが可能となる。これにより、走行時のタブレット型端末1の信頼性がさらに向上する。
「DRIVEタブ」に登録可能なアプリケーションは、例えば、走行時に運転者がタブレット型端末1の表示部を注視しないアプリケーションである。テレビアプリケーションは、非走行時にテレビ画面をタブレット型端末1の例えばタッチパネル式ディスプレイに表示させる一方、走行時にテレビ画面を出力しないで、走行時にテレビ音声だけを出力する。また、ナビゲーションアプリケーションは、非走行時に目的地を設定できる一方、走行時に目的地を設定できない。さらに、音楽アプリケーションは、非走行時に例えば次の曲のタイトルを表示する一方、走行時に次の曲のタイトルを表示しない。このように、「DRIVEタブ」に登録可能なアプリケーションは、走行時に所定の機能を規制する走行規制を作動し、この走行規制を非走行時に解除することができる。
図3の例において、例えば、運転者が「OTHERタブ」を選択すると、例えば、図3の左上側のタブ画面から図3の右上側のタブ画面に切り替わる(矢印S1参照)。次に、例えば、運転者が「OTHERタブ」内の「Bタブ」を選択すると、例えば、図3の右上側のタブ画面から図3の右下側のタブ画面に切り替わる(矢印SB参照)。図3の例において、「OTHERタブ」の「Bタブ」には、例えば加算、減算、乗算、除算等の計算を実行可能な計算アプリケーションが登録され、タブランチャーアプリケーションに登録されたアプリケーションの例えば1つのアイコンが示されている。「OTHERタブ」の「Bタブ」には、例えば6個のアイコン又はアプリケーションが付加的に登録可能である。
図3の例において、例えば、運転者が「設定タブ」を選択すると、例えば、図3の右下側のタブ画面から図3の左下側のタブ画面に切り替わる(矢印S4参照)。「設定タブ」には、運転者又はユーザがアプリケーションを登録することができず、所定のアプリケーションが固定されている。図3の例において、「設定タブ」には、例えば「OTHERタブ」にアプリケーションを登録するOTHERモードアプリ登録アプリケーション、タブランチャーアプリケーションの使い方を説明するHELPアプリケーション、車両に設けられるリアカメラのガイド線を調整するリアカメラ設定アプリケーション、例えばタブレット型端末1のWifi通信モジュールを有効又は無効にするWI−FI設定アプリケーション、例えばタブレット型端末1のスピーカ及びマイク又は車載スピーカ(図示せず)及び車載マイク(図示せず)を選択するAUDIO設定アプリケーション、例えばタブレット型端末1のBluetooth(登録商標)を有効又は無効にするBluetoth(登録商標)設定アプリケーション、及び例えば他の機能を設定するその他設定アプリケーションが固定され、タブランチャーアプリケーションに固定されたアプリケーションの例えば7つのアイコンが示されている。
なお、タブランチャーアプリケーションには、例えば現在の時刻を表示可能な時計アプリケーションも固定され、タブランチャーアプリケーションの実行に伴って、時計アプリケーションも常に実行され、メインタブ又はサブタブの選択と無関係に、現在の時刻として例えば「22:36」が示されている。
図3の例において、例えば、運転者が「DRIVEタブ」又は「HOME」ボタンを選択すると、例えば、図3の左下側のタブ画面から図3の左上側のタブ画面に切り替わる(矢印SH参照)。次に、例えば、運転者が「設定タブ」を選択すると、例えば、図3の左上側のタブ画面から図3の左下側のタブ画面に切り替わる(矢印SS参照)。次に、例えば、運転者が「OTHERタブ」を選択すると、例えば、図3の左下側のタブ画面から図3の右下側のタブ画面に切り替わる(矢印S3参照)。次に、例えば、運転者が「OTHERタブ」内の「Aタブ」を選択すると、例えば、図3の右下側のタブ画面から図3の右上側のタブ画面に切り替わる(矢印SA参照)。
図4は、タブレット型端末1の表示部の表示例を示す。図4の例において、タブレット型端末1は、スリープ機能を有してもよく、スリープ機能が実行される時又はタブレット型端末1の電源がオフされる時、タブレット型端末1の表示部は、消灯する。図4の例において、例えば、表示部がオフされる状態で、運転者がアクセサリースイッチをオンし、タブレット型端末1をベース部4に装着すると、例えば、図4の左上側の消灯画面から図4の右上側の起動画面に切り替わる(図4の矢印S5参照)。起動画面には、タブランチャーアプリケーションが立ち上がるまでの間、例えばタブランチャーアプリケーションのシステム名称を表す画像が表示される。図4の例において、例えば、タブランチャーアプリケーションがDRIVEモードで実行されると、例えば、図4の右上側の起動画面から図4の右下側の実行画面に切り替わる(矢印S6参照)。
図4の例において、実行画面は、タブランチャーアプリケーションによって制御され、例えば、実行画面には、タブランチャーアプリケーションに登録されたアプリケーションのアイコンを表示するための領域(アプリケーションエリア)が含まれる。また、その実行画面(アプリケーションエリア)には、例えば3種類のタブ又はメインタブを選択するための領域(選択タブエリア)も含まれる。
例えば実行画面の状態で、運転者がアクセサリースイッチをオフすると、例えば、図4の右下側の実行画面から図4の左上側の消灯画面に切り替わる一方(矢印S7参照)、タブレット型端末1をベース部4から取外すと、例えば、図4の右下側の実行画面から図4の左下側の端末画面に切り替わる(矢印S8参照)。次に、例えば端末画面の状態で、運転者がタブレット型端末1をベース部4に装着すると、例えば、図4の左下側の端末画面から図4の右上側の起動画面に切り替わる(矢印S9参照)。
図4の例において、端末画面は、アンドロイドOSによって制御され、例えば、端末画面には、タブレット型端末1が保有するアプリケーションのアイコンを表示するホーム画面が含まれる。また、ホーム画面上からアプリケーションが起動及び実行される場合、端末画面には、そのアプリケーションによって制御される画面も含まれる。
図4の例において、例えばアクセサリースイッチ、エンジンスイッチ等のスイッチのオン・オフ又はタブレット型端末1の駆動電源(例えば5[V])のベース部4からの供給の有無は、タブレット型端末1の電源ボタンのオン・オフ又はタブランチャーアプリケーションの起動及び停止の命令としても機能している。
図5は、タブレット型端末1の動作状態の遷移例を示す。図5の例において、タブレット型端末1がベース部4から取外されている状態において、タブレット型端末1が例えばアンドロイドOSのホーム画面を表示している時に、例えば運転者がタブレット型端末1を一定時間操作しないと、タブレット型端末1はスリープ機能を実行する(図5の矢印S10参照)。この時、タブレット型端末1は、タブレット型端末1の表示部を消灯している。タブレット型端末1がスリープ機能を実行している時に、運転者が例えばタッチパネル式ディスプレイに手を触れると、タブレット型端末1はスリープ機能を停止し、例えば、ホーム画面が再び表示される(矢印S12参照)。タブレット型端末1の電源ボタンがオフされる又はタブレット型端末1の内蔵バッテリの残量が規定値以下になると、タブレット型端末1は、アンドロイドOSのシャットダウンを実行する(矢印S11参照)。
例えばアクセサリースイッチ又はエンジンスイッチがオフされる状態において、タブレット型端末1がベース部4に装着されると、タブレット型端末1の動作状態は、変化しない(矢印S13,S19,S22参照)。図5の例において、タブレット型端末1がベース部4に装着されている状態においても、例えば運転者がタブレット型端末1を一定時間操作しないと、タブレット型端末1はスリープ機能を実行する(矢印S16参照)。タブレット型端末1がスリープ機能を実行している時に、運転者が例えば電源ボタンに手を触れると、ホーム画面が再び表示される(矢印S18参照)。タブレット型端末1がスリープ機能を実行している時に、例えば運転者がタブレット型端末1を例えば10分間操作しない又はタブレット型端末1の内蔵バッテリの残量が規定値以下になると、タブレット型端末1はシャットダウンを実行する(矢印S17参照)。
例えばアクセサリースイッチ又はエンジンスイッチがオンされる状態において、アンドロイドOSのホーム画面を表示しているかスリープ状態のタブレット型端末1がベース部4に装着されると、タブレット型端末1は、タブランチャーアプリケーションを自動的に起動し、タブランチャーアプリケーションが立ち上がるまでの間、例えばタブランチャーアプリケーションのシステム名称を表す画像等のオープニング画面が表示される(矢印S15,S46参照)。例えばアンドロイドOSがシャットダウンされている場合、タブレット型端末1は、アンドロイドOSを自動的に起動し(矢印S24参照)、更にタブランチャーアプリケーションを自動的に起動する(矢印S25参照)。
例えばタブレット型端末1がベース部4に装着される状態において、アクセサリースイッチ又はエンジンスイッチがオンされると、アンドロイドOSのホーム画面を表示しているかスリープ状態のタブレット型端末1は、タブランチャーアプリケーションを自動的に起動し、例えばオープニング画面が表示される(矢印S14,S20参照)。例えばアンドロイドOSがシャットダウンされている場合、タブレット型端末1は、アンドロイドOSを自動的に起動する(矢印S23参照)。
このように、タブレット型端末1がベース部4に装着される状態において、例えばアクセサリースイッチがオンされる時に、タブレット型端末1は、タブレット型端末1の駆動電源(例えば5[V])がベース部4から供給されていることを判断して、タブランチャーアプリケーションを自動的に起動することができる。
なお、タブレット型端末1がベース部4に装着される状態において、例えばアクセサリースイッチがオフされる瞬間に、タブレット型端末1は、タブレット型端末1の駆動電源(例えば5[V])が例えばピン端子にベース部4から供給されていないことを判断して、タブランチャーアプリケーション(及びタブランチャーアプリケーション上から起動及び実行される登録アプリケーション)を自動的に停止することができ、タブレット型端末1は例えばスリープ機能を実行することができる(矢印S21参照)。また、タブレット型端末1がベース部4に装着される状態において、例えばタブレット型端末1がベース部4から取外される瞬間に、タブレット型端末1は、グランド電位が例えばピン端子にベース部4から供給されていないことを判断して、タブランチャーアプリケーションを自動的に停止することができ、タブレット型端末1は例えばホーム画面を表示することができる(矢印S47参照)。
図5の例において、タブレット型端末1又はCPUは、タブレット型端末1又は例えばアンドロイドOSの起動時に、タブランチャーアプリケーションを起動するが、タブランチャーアプリケーションよりも車両に設けられるリアカメラ等のカメラ表示を優先させることができる。ここで、例えばリアカメラで撮像される画像をタッチパネル式ディスプレイ等の表示部に表示するカメラアプリケーションは、例えばバックグラウンドで実行され、常に、例えばリアカメラで撮像される画像がベース部4から供給されているか否かを例えばピン端子(又は例えば映像端子)で判別又は監視することができる。なお、カメラアプリケーションは、リアカメラで撮像される画像に例えばガイド線を重畳した重畳画像を表示してもよく、タブレット型端末1がスリープ機能を有している場合には、OSのシャットダウンと比較して、スリープ時のカメラアプリケーションは、迅速に実行することができる。
ところで、例えば運転者がシフトレバー等のシフト装置を「R(リバース)」に移動又は設定した時に、ベース部4は、バックライト(後進灯)、リバーススイッチ等のオンを判別して、例えばリアカメラで撮像される画像をタブレット型端末1に供給又は転送することができる。バックライト等がオンされる状態で、例えばアンドロイドOSが起動すると、アンドロイドOSは、タブランチャーアプリケーションよりもカメラアプリケーションを優先的に起動することができ、タブレット型端末1は、例えば、直前に設定されていた状態でのカメラ表示を表示することができる(図5の矢印S40参照)。なお、タブレット型端末1は、ソフトウエア(例えばアンドロイドOS及びカメラアプリケーション)よりもハードウエア(例えばセレクタ)を優先的に実行又は選択して、アンドロイドOS及びカメラアプリケーションが起動するまでの間、タブレット型端末1は、例えばガイド線を含まないカメラ表示を実行してもよい。
図5の例において、バックライト等がオンされる状態では、カメラアプリケーションは、フォアグラウンドで実行されて、リアカメラで撮像される画像に例えばリアカメラの視界を変更できるようなボタン画像を重畳した重畳画像が表示される。例えばタブレット型端末1の表示部又は重畳画像の右下に表示される「ビュー」ボタン(図示せず)を手でタッチすると、カメラアプリケーションは、通常の視界を表す「ノーマル」ボタン、広い視界を表す「ワイド」ボタン、上方からの視界を表す「トップダウン」ボダン等の選択ボタン(図示せず)を表示することができる(矢印S41参照)。選択ボタンが表示される状態で、例えば運転者がタブレット型端末1を例えば5秒間操作しないと、直前に設定されていた状態でのカメラ表示が表示される一方(矢印S42参照)、選択ボタンが選択されると、新しく設定された状態でのカメラ表示が表示される(矢印S43参照)。
図5の例において、シフト装置が「R(リバース)」に設定されていない状態で、例えばアンドロイドOS又はカメラアプリケーション、又はそれらと連動するアプリケーションは、タブランチャーアプリケーションを起動することができる(矢印S26参照)。タブランチャーアプリケーションは、例えばフォアグラウンドで実行され、常に、車両が走行しているか否かを例えばピン端子(又は例えば映像端子)で判別又は監視することができる。ベース部4は、例えば車速信号をタブレット型端末1に供給又は送信し、タブランチャーアプリケーションは、車速信号の有無で、走行時又は非走行時の何れかを判別することができる。ベース部4は、例えばパーキング信号を送信してもよく、タブランチャーアプリケーションは、車速信号及びパーキング信号の双方、又はパーキング信号だけで、走行時又は非走行時の何れかを判別してもよい。
図5の例において、車載時であって非走行時に、タブランチャーアプリケーションは、例えば「OTHERタブ」、「DRIVEタブ」等に登録されている登録アプリケーションを運転者からの指示によって実行することができる。走行時に適しない登録アプリケーションが実行されている状態で、タブランチャーアプリケーションが車両の走行を検知すると、タブランチャーアプリケーションは、走行時に適した登録アプリケーションのみ実行できるように、登録アプリケーションの使用を制限する(矢印S27参照)。具体的には、「OTHERタブ」に登録されている登録アプリケーションが走行時に実行されている場合、タブランチャーアプリケーションは、そのアプリケーションを停止する。代替的に、「DRIVEタブ」に登録されている登録アプリケーションが走行時に実行されている場合、タブランチャーアプリケーションは、そのアプリケーションを実行し続ける。但し、「DRIVEタブ」に登録されている登録アプリケーションであっても、走行時に適しない機能を有している場合、その機能を停止することが好ましい。
ところで、ナビゲーションアプリケーションは、タブランチャーアプリケーション上ではなく、例えばアンドロイドOSのホーム画面上でも実行することができる。言い換えれば、運転者は、非車載時に、予めナビゲーションアプリケーションを起動し、目的地を設定することができる。なお、非車載時にナビゲーションアプリケーションは、運転者又はユーザを目的地に歩行ルートで誘導してもよい。
タブランチャーアプリケーションの非実行時に、即ち非車載時に、走行ルート上の目的地がナビゲーションアプリケーションに設定されていた状態で、その後、運転者がタブレット型端末1をベース部4に装着すると、タブランチャーアプリケーションの起動時に、タブランチャーアプリケーション又はナビゲーションアプリケーションは、直前に設定されていた状態として、その目的地を維持する。そして、例えばアクセサリースイッチがオンされると、ナビゲーションアプリケーションは、その目的地を利用して、走行ルートを設定し、車両を誘導することができる(図5の矢印S29参照)。
なお、目的地を設定する機能は、走行時に適しない機能であり、車載時であって非走行時のみ、ナビゲーションアプリケーションは、例えば直前に設定されていた目的地とは異なる他の目的地を設定することができる。例えば車速センサからの信号により走行時と判断すると、ナビゲーションアプリケーションは、目的地を設定する機能を停止した状態で、車両を誘導することができる(矢印S33参照)。例えば車速センサからの信号により非走行時と判断すると、ナビゲーションアプリケーションは、目的地を設定する機能を有効にすることができる(矢印S32参照)。
図5の例において、ナビゲーションアプリケーションが車両を目的地に走行ルートで誘導する状態で、タブレット型端末1の表示部に表示される「案内終了」ボタン(図示せず)を手でタッチすると、ナビゲーションアプリケーションは、例えば車両の現在位置を表示し、例えば音声案内、右折指示等の誘導を停止する(矢印S35参照)。車両が目的地又は目的地付近に到達した時も、ナビゲーションアプリケーションは、例えば車両の現在位置を表示し、誘導を停止する(矢印S35参照)。ナビゲーションアプリケーションが例えば車両の現在位置を表示する時も、走行時に適しない機能は停止され(矢印S37参照)、非走行時にその機能を利用することができる(矢印S36参照)。ナビゲーションアプリケーションが車両の現在位置を表示する状態で、タブレット型端末1の表示部に表示される「案内開始」ボタン(図示せず)を手でタッチすると、ナビゲーションアプリケーションは、誘導を再開又は開始することができる(矢印S34参照)。
図5の例において、ナビゲーションアプリケーション等の登録アプリケーションが実行される状態で、タブレット型端末1の表示部に表示される「戻る」ボタン(図示せず)又はタブレット型端末1にハードウエアとして設けられる「HOME」ボタン(図示せず)を手でタッチすると、その登録アプリケーションは、停止又はバックグラウンドで実行し続け、タブランチャーアプリケーションは、他の登録アプリケーションを起動させることができる(矢印S31参照)。タブランチャーアプリケーション上で、登録アプリケーションのアイコンが選択されて起動すると、登録アプリケーションは、実行することができる。ナビゲーションアプリケーション以外の例えばテレビアプリケーションは、パーキング信号がパーキングブレーキ(図示せず)の作動を表し、且つ車速信号が車両の移動を表さない時に、非走行時(停止時)の動作として、映像及び音声を出力することができる(矢印S38参照)。テレビアプリケーションは、パーキング信号がパーキングブレーキ(図示せず)の作動を表さない時に、又は車速信号が車両の移動を表す時に、走行時の動作として、映像を出力しないで、音声だけを出力することができる(矢印S39参照)。また、音楽アプリケーションは、例えば車速信号が車両の移動を表さない時に、非走行時の動作として、次の曲のタイトルを表示することができる一方(矢印S38参照)、車速信号が車両の移動を表す時に、走行時の動作として、次の曲のタイトルを表示しない(矢印S39参照)。
図5の例において、ナビゲーションアプリケーション等の登録アプリケーションが実行される状態で、バックライト等がオンされると、その登録アプリケーションは、停止又はバックグラウンドで実行し続ける一方、カメラアプリケーションは、フォアグラウンドで実行される(矢印S45参照)。その後、カメラアプリケーションが実行される状態で、バックライト等がオフされると、カメラアプリケーションは、バックグラウンドで実行し続ける一方、直前に実行されていた又はバックグラウンドで実行されている登録アプリケーションは、フォアグラウンドで実行される(矢印S44参照)。この時、その登録アプリケーションは、登録アプリケーションが停止した時又はバックグラウンドに移行した時に表示していた画面又は状態を維持することができる(矢印S44参照)。
なお、上述のように、タブレット型端末1がベース部4に装着される状態において、例えばアクセサリースイッチがオフされる瞬間に、タブレット型端末1は、タブランチャーアプリケーション又は登録アプリケーションを例えばスリープ機能を利用して自動的に停止することができる。その後、バックライト等がオンされている状態でアクセサリースイッチが再びオンされると、カメラアプリケーションを優先的に起動され(矢印S40参照)、次にバックライト等がオフされると、タブランチャーアプリケーション又はその登録アプリケーションは、その停止時又はスリープ時に表示していた画面又は状態を維持することができる(矢印S44参照)。
図6は、タブレット型端末1とベース部4が連携する例を示す。図6の例において、タブレット型端末1は、ハードウエアとして、例えば処理部、記憶部、接続部及び電源部の他に、例えば、Micro USB通信モジュール、Wifi通信モジュール、Bluetooth(登録商標)通信モジュール、Micro HDMI通信モジュール等の通信部、GPS(global positioning system)受信機、ラジオ受信機等のチューナ、マイク、スピーカを有することができる。
また、タブレット型端末1は、ボタンとして、例えば、タッチパネル式ディスプレイの入力部とともにアプリケーションを実行又は動作させるアプリケーション操作ボタン、タブレット型端末1の電源ボタン、スピーカの音声ボリュームアップボタン、スピーカの音声ボリュームダウンボタンを有することができる。さらに、タブレット型端末1は、アプリケーションとして、上述のアプリケーションの他、例えば、連携アプリケーション等を有することができる。
タブレット型端末1がナビゲーションアプリケーション、ラジオアプリケーション等を実行する時、タブレット型端末1は、タブレット型端末1のGPS受信機、ラジオ受信機等のチューナを利用することができる。但し、ベース部4も、GPS受信機、ラジオ受信機等のチューナを有することができ、ベース部4のチューナをピン端子(ベース部4側及び端末1側)の例えばチューナ端子又は例えば同軸ケーブル等の接続ケーブル(図示せず)でタブレット型端末1に接続することができる。一般に、ベース部4のチューナの性能又は精度は、タブレット型端末1のチューナの性能又は精度よりも高く、ナビゲーションアプリケーション、ラジオアプリケーション等は、ベース部4のチューナを利用することができる。
ベース部4は、GPS受信機だけでなく、ジャイロセンサを有してもよく、CAN(controller area network)等の車載ネットワーク7を介して車速センサ(図示せず)の車速信号を入力してもよい。ナビゲーションアプリケーション等は、ベース部4のGPS受信機だけでなく、ジャイロセンサ及び車速信号も利用して、ナビゲーションの精度を向上させることができる。もちろん、タブレット型端末1が、ハードウエアとしてジャイロセンサ及び加速度センサをさらに有してもよい。ここで、ベース部4は、車載ネットワーク7を介してパーキングブレーキセンサ(図示せず)のパーキング信号を入力してもよく、ナビゲーションアプリケーション等は、パーキング信号を利用してもよい。
また、ベース部4のチューナは、車載部品8として例えばGPSアンテナ、ラジオアンテナと接続することができ、チューナの精度を向上させることができる。また、ベース部4には、例えば車載ネットワーク7を介して車載スピーカ(図示せず)及び車載マイク(図示せず)が接続されてもよく、ナビゲーションアプリケーション、ラジオアプリケーション等は、車載スピーカを利用し、ナビゲーションアプリケーション、ラジオアプリケーション等は、車載マイクを利用して音声操作コマンドを認識するアプリケーションであってもよい。加えて、ベース部4の電源部は、車載部品8として例えば車載バッテリと接続されている。
図6の例において、ベース部4は、例えば電源部、チューナの他に、例えばHDD、フラシュメモリ等の記憶部を有することができる。記憶部又はベース部4には、例えば音楽メディアが記憶され、タブレット型端末1が音楽アプリケーション等を実行する時、タブレット型端末1は、ピン端子(ベース部4側及び端末1側)の例えばデータ端子を介して、ベース部4側の音楽メディアを利用することができる。なお、ベース部4は、CD(compact disk) drive等のメディア駆動部(図示せず)をさらに有してもよく、ベース部4側の音楽メディアは、ベース部4に取り入れられるCDに記憶されてもよい。
図6の例において、ベース部4は、処理部(図示せず)を有してもよく、処理部(図示せず)を有していなくてもよく、ベース部4は、車載部品8として例えばリアカメラと接続されている。リアカメラで撮像される画像は、処理部を介して、又は直接に、タブレット型端末1に供給することができる。
図6の例において、タブレット型端末1は、いわゆるスマートフォン等の携帯電話端末6とも連携することができる。携帯電話端末6は、CPU等の処理部、HDD、フラシュメモリ等の記憶部、3G通信モジュール、Wifi通信モジュール、Bluetooth(登録商標)通信モジュール、Micro USB通信モジュール、Micro HDMI通信モジュール等の通信部、タッチパネル式ディスプレイ等の表示部及び入力部で構成される。携帯電話端末6は、例えば携帯電話網に接続可能な電話アプリケーションを有することができる。
電話アプリケーションは、例えばBluetooth(登録商標)のHFP(Hands-Free Profile)で運転者の音声信号を例えばタブレット型端末1に内蔵されるマイクから受信又入力し、例えばBluetooth(登録商標)のHFPで相手の音声信号を例えばタブレット型端末1に内蔵されるスピーカに送信又は出力することができる。
なお、タブレット型端末1及びベース部4間の連携、タブレット型端末1及び携帯電話端末6間の連携、並びに、タブレット型端末1、ベース部4及び携帯電話端末6間の連携は、端子ピン、USB等の有線形式での連携であってもよく、Bluetooth(登録商標)、Wifi等の無線形式での連携であってもよく、例えば連携アプリケーションによって制御することができる。
図6の例において、タブレット型端末1は、HDDプレーヤ9等の外部メディアプレーヤとも、例えばHDMI等の有線形式又は例えばBluetooth(登録商標)、Wifi等の無線形式で、連携することができる。外部メディアプレーヤは、CPU等の処理部、HDD、フラシュメモリ等の記憶部、及び、3G通信モジュール、Wifi通信モジュール、Bluetooth(登録商標)通信モジュールHDMI通信モジュール等の通信部で構成される。例えば図4の「DRIVEタブ」に登録されている音楽アプリケーション、テレビアプリケーション、「OTHERタブ」に登録されている動画アプリケーション等のメディア再生アプリケーションは、HDDプレーヤ9等に記憶される音楽メディア、映像メディア等のメディアを再生することができる。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。