JP2013157490A - 両面フレキシブルプリント基板及び両面フレキシブルプリント基板用コネクタ - Google Patents

両面フレキシブルプリント基板及び両面フレキシブルプリント基板用コネクタ Download PDF

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Abstract

【課題】接点と補強板との精密な位置合わせを行うことなく、スリット部の強度不足を補強する。
【解決手段】銅箔13a上のカバーフィルム14aとメッキ膜15aとの境界には、スリット部17aが形成され、銅箔13b上のカバーフィルム14bとメッキ膜15bとの境界には、スリット部17bが形成されている。スリット部17a、17bを覆うように補強板19a、19bがメッキ膜15a、15bの一部とカバーフィルム14a、14bの一部との間に貼り付けられている。補強板19a及び19bは、カバーフィルム14a及び14bに比べて膜厚が大きく、比較的強度が高く形成されている。メッキ膜15a及び15bは両面FPC用コネクタ内の接点に電気的に接続されるコンタクト部(端子部)を構成している。
【選択図】図1

Description

本発明は両面フレキシブルプリント基板及び両面フレキシブルプリント基板用コネクタに係り、特にフィルム状絶縁基材(ベースフィルム)の表面及び裏面の両面にそれぞれメッキ膜が形成された両面フレキシブルプリント基板(FPC:Flexible Print Circuit)及びその両面フレキシブルプリント基板用のコネクタに関する。
従来、電子回路間の配線に用いられてきたフレキシブルプリント基板(FPC:Flexible Print Circuit)は、適当な電流容量を持ち確実な接続ができれば、特に周波数の低い電子回路用途において、要求性能を満足するものであった。
近年、映像機器やデジタルカメラ等の電子機器の小型化及び多機能化によって伝送信号が高速化し、電子機器内で用いられるFPCにも特性インピーダンスを考慮した設計が求められるようになった。
プリント基板において特性インピーダンスを制御する配線構造には、コプレーナ線路、マイクロストリップ線路、ストリップ線路がある。コプレーナ線路では同一平面上に信号配線とグランド配線が形成されるため、FPC製造における工程数が比較的少なく安価に製造することができる。しかし、単位幅当りの信号配線密度が小さくなるため、信号配線が多数本化すると、実装面積の制約に対応できなくなる可能性がある。一方、マイクロストリップ線路の場合は、グランド配線上に誘電体を介して信号配線が形成されることから、導体層が2層構造の両面基板となり、FPCの製造工程数は増加するが、信号配線の多数本化に有利な構造となる。更に、ストリップ線路の場合には、信号線路が誘電体を介してグランド配線によって、上下両面から挟まれた構造となり、マイクロストリップ線路同様の信号配線の多数本化に対応が可能であるのと同時に、前記2者に比べ最もノイズ特性に有利な構造である。ただし、3層以上の導体層が必要であることから、製造工程数が多くなる。
以上のように、使用目的と性能、コストに応じてFPCを選定することになるが、多信号配線と近年の高速信号伝送への要求を満たすには、マイクロストリップ線路或いはストリップ線路が好ましい。加えて、このような両面構造を持つFPCではスルーホールによる導体層間の接続構造を実現できることから、FPCのコネクタ入出力端子において、信号入出力部を端子の両面に配置することができる。このような両面FPCに適合する両面取り出し可能なコネクタを用いることによって、そのコネクタにおける単位幅当りの信号端子密度を高めることができ、その結果、実装面積をより小さくすることが可能であることからもFPCを両面化することが望ましい。
FPCを両面化した両面FPCは、フィルム状絶縁基材(ベースフィルム)の表面及び裏面の両面にそれぞれ導体箔を形成し、これら両面に形成された導体箔をベースフィルムに設けられたスルーホールを介して電気的に接続すると共に、上面及び下面のベースフィルム上の導体箔にそれぞれ電気的に接続されたメッキ膜によるコンタクト部(端子部)を先端部に有するものである。なお、ベースフィルム及び銅箔は複数積層されていてもよいが、コンタクト部(端子部)はFPCの両面(すなわち、最上層の銅箔の上面側と最下層の銅箔の下面側)に形成される。
かかる両面FPCを使用するときには、両面FPC用コネクタに先端部を挿入して、両面FPCのコンタクト部を、両面FPC用コネクタ内の接点と接続させることで、両面FPC用コネクタ内の端子を介して電子機器内の所定の基板位置に電気的な接続を可能とする。この両面FPCの使用時には、両面FPCのコンタクト部と両面FPC用コネクタ内の接点との接続部の固定や保護を部品点数を増加させることなく実現することが要求される。
そこで、上記の要求を満たすため、従来、コネクタハウジング内に配設された2つの接点と接続される両面FPCのコンタクト部の少なくとも片面に、導体箔を露出させる窓を有する硬質な穴あき補強板を設け、この補強板に形成された窓内に一方の接点を嵌まり込ませて導体箔にコンタクトさせると共に補強板の抜け止めを図った両面FPC用コネクタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−287380号公報
しかしながら、特許文献1に記載の両面FPC用コネクタでは、特に多極化した両面FPC(例えば、片面50極)の場合、接点同士の間隔が極めて近くなるため、使用する両面FPCの片面に上記の補強板を貼り付ける際に位置合わせを行うことが困難である。
一方、上記の安定的な固定のための補強板を設けない構造の両面FPCとしては、例えば図4(A)に示す断面構造の両面FPC100や同図(B)に示す断面構造の両面FPC200が考えられる。図4(A)に示す断面構造の両面FPC100は、ベースフィルム101の表面側に接着剤層102a、銅箔103a、接着剤層104a、カバーフィルム105aの順で積層されており、また、銅箔103aは左右両側に露出部が形成され、露出部の一方には金メッキ膜106が形成され、露出部の他方には銅メッキ膜107aと金メッキ及びニッケルメッキからなるメッキ膜108aとが積層されている。
同様に、ベースフィルム101の裏面側には接着剤層102b、銅箔103b、接着剤層104b、カバーフィルム105bの順で積層されており、また、銅箔103bは左側に露出部が形成され、その露出部には銅メッキ膜107bと金メッキ及びニッケルメッキからなるメッキ膜108bとが積層されている。銅箔103aと103bの各所定部分はスルーホール109及び110を通して電気的に接続されている。
この両面FPC100は、銅箔103a及び103bが覆われている断面部分を被覆部とし、銅メッキ膜107a及びメッキ膜108aと銅メッキ膜107b及びメッキ膜108bとが形成された断面部分をコネクタ内に挿入されて接続される先端側の端子部とする。金メッキ膜106は外部とはんだ或いはワイヤーボンディング、バンプ等で接続される。
この両面FPC100は、被覆部と端子部との境界に銅箔103a、103bが露出するスリット部111a及び111bが両面に形成される。銅箔103a及び103bと接着剤層102a、104a、102b及び104bはFPCの特性インピーダンスを設計値とするため任意に選べないため、端子部の厚さは所定の厚さ(例えば150μm)を確保するためにメッキ膜108a及び108bの下側の銅メッキ膜107a及び107bの厚さで調整している。なお、両面FPC100は銅メッキ膜107a及びメッキ膜108aと、銅メッキ膜107b及びメッキ膜108bとのうちどちらか一方が多極のパターンであるのに対し、他方はべたパターンのグランド端子用である。
図4(B)に示す断面構造の両面FPC200は、ベースフィルム201の表面側に接着剤層202a、銅箔203a、接着剤層204a、カバーフィルム205aの順で積層されており、また、銅箔203aは左右両側に露出部が形成され、露出部の一方には金メッキ膜206が形成され、露出部の他方には金メッキ及びニッケルメッキからなるメッキ膜207aが形成されている。
同様に、ベースフィルム201の裏面側には接着剤層202b、銅箔203b、接着剤層204b、カバーフィルム205bの順で積層されており、また、銅箔203bは左側に露出部が形成され、その露出部には金メッキ及びニッケルメッキからなるメッキ膜207bが形成されている。銅箔203aと203bの各所定部分はスルーホール209及び210を通して電気的に接続されている。
この両面FPC200は、銅箔203a及び203bが覆われている断面部分を被覆部とし、メッキ膜207a及び207bが形成された断面部分をコネクタ内に挿入されて接続される先端側の端子部とする。金メッキ膜206は外部とはんだ付け或いはワイヤーボンディング、バンプ等で接続される。
この両面FPC200は、被覆部と端子部との境界に銅箔203a、203bが露出するスリット部211a及び211bが両面に形成される。また、両面FPC200は端子部の厚さは所定の厚さ(例えば150μm)を確保するために銅箔203a及び203bの厚さで調節しており、かつ、インピーダンスも調整できるため、メッキ膜207a及び207bの下側に銅メッキ膜は設けられていない。なお、両面FPC200はメッキ膜207a及びメッキ膜207bのうちどちらか一方が多極のパターンであるのに対し、他方はべたパターンのグランド端子用である。
上記の両面FPC100及び200は、コネクタ挿入時等において曲げられた時、強度が不足するスリット部111a及び111b、211a及び211bに曲げ応力が集中して銅箔103a、103b、203a及び203bの断線が発生する可能性がある。しかしながら、両面FPC100及び200は、両面の端子部のうち一方は前述したようにべたパターンのグランド端子であるため強度が高く、上記の断線の可能性は殆どない。一方、上記の両面の端子部をそれぞれ多極のパターンとして形成した場合は、FPCの構成部材で厚さを調整したとしても、スリット部分の強度が低く、スリット部分の曲げ応力に対する脆弱性が問題となる。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、接点と補強板との精密な位置合わせを行うことなく、スリット部の強度不足を補強し得る両面フレキシブルプリント基板及びその両面フレキシブルプリント基板に用いる両面フレキシブルプリント基板用コネクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、第1の発明の両面フレキシブルプリント基板は、フィルム状絶縁基材と、フィルム状絶縁基材の上面側に形成された第1の導体箔と、フィルム状絶縁基材の下面側に形成された第2の導体箔と、第1の導体箔の上面に、第1の導体箔が露出する第1のスリット部を挟んで形成された、導電性の第1の端子部及び絶縁性素材からなる第1のカバーフィルムと、第2の導体箔の上面に、第2の導体箔が露出する第2のスリット部を挟んで形成された、導電性の第2の端子部及び絶縁性素材からなる第2のカバーフィルムと、第1のスリット部及び第2のスリット部の少なくとも一方を被覆する補強板とを有し、第1及び第2の端子部は第1及び第2の導体箔の端部側に形成され、補強板は、第1及び第2のカバーフィルムより大きな強度の構成で、第1又は第2の端子部の一部から第1又は第2のカバーフィルムの一部までの間に貼り付けられていることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第2の発明の両面フレキシブルプリント基板は、第1の発明における補強板が、第1及び第2のカバーフィルムと同様の絶縁性素材により第1及び第2のカバーフィルムよりも大なる膜厚で形成されていることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第3の発明の両面フレキシブルプリント基板は、フィルム状絶縁基材が、互いの間に第3の導体箔が介在して積層された2以上のフィルム状絶縁基材からなり、第1の導体箔は2以上のフィルム状絶縁基材のうち最上層のフィルム状絶縁基材の上面に形成され、第2の導体箔は2以上のフィルム状絶縁基材のうち最下層のフィルム状絶縁基材の下面に形成され、第1の導体箔及び第3の導体箔の各所定パターン位置の間は第1のスルーホールを介して電気的に接続され、第2の導体箔及び第3の導体箔の各所定パターン位置の間は第2のスルーホールを介して電気的に接続されていることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第4の発明の両面フレキシブルプリント基板用コネクタは、第1乃至第3の発明のうちいずれか一の発明の両面フレキシブルプリント基板に用いられる両面フレキシブルプリント基板用コネクタであって、両面フレキシブルプリント基板が挿入される挿入部を外部端面に有すると共に、内部に第1及び第2の接点を有し、挿入部の入り口付近に外側から内側下方向へ傾斜したテーパ部が形成されてなるハウジングと、挿入部からハウジング内に挿入された両面フレキシブルプリント基板を第1及び第2の接点の間で安定した導通を得る構造を備え、両面フレキシブルプリント基板が第1及び第2の端子部側からハウジング内に挿入されたときに、第1の接点は第1の端子部の領域内に当接し、かつ、第2の接点は第2の端子部の領域内に当接して両面フレキシブルプリント基板と導通させることを特徴とする。
本発明によれば、接点と補強板との精密な位置合わせを行うことなく、両面フレキシブルプリント基板のスリット部の強度不足を補強できる。
本発明の両面フレキシブルプリント基板の一実施の形態の断面図である。 本発明の両面フレキシブルプリント基板用コネクタの一実施の形態の断面図である。 図2中の両面フレキシブルプリント基板の一実施の形態の要部拡大断面図である。 従来の両面フレキシブルプリント基板の各例の断面図である。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明になる両面フレキシブルプリント基板の一実施の形態の断面図を示す。両面フレキシブルプリント基板(以下、両面FPCと記す)は、フィルム状絶縁基材(ベースフィルム)の表面及び裏面の両面にそれぞれ導体箔を形成し、これら両面に形成された導体箔をベースフィルムに設けられたスルーホールを介して電気的に接続すると共に、上面及び下面のベースフィルム上の導体箔にそれぞれ電気的に接続されたメッキ膜によるコンタクト部(端子部)を先端部に有するものである。図1において、本実施の形態の両面FPC10は、2つのフィルム状絶縁基材である可撓性のベースフィルム11a及び11bが、所定パターンの導体箔である銅箔12及び接着剤層(図示せず)を介在して積層されている。
ベースフィルム11aの上面には所定パターンの導体箔である銅箔13aが接着剤層(図示せず)を介して形成され、その銅箔13a上には銅箔13aの一部を覆う可撓性の絶縁性素材からなるカバーフィルム14aとメッキ膜15aとメッキ膜16とが形成されている。メッキ膜15a及び15bは、それぞれ金メッキ及びニッケルメッキからなる。カバーフィルム14aとメッキ膜15aとの境界は接続されておらず、銅箔13aが露出するスリット部17aが形成されている。なお、カバーフィルム14aは図示しない接着剤層を介して銅箔13a上に接着されている。
一方、ベースフィルム11bの下面には所定パターンの導体箔である銅箔13bが接着剤層(図示せず)を介して形成され、その銅箔13b上には銅箔13bの一部を覆う可撓性の絶縁性素材からなるカバーフィルム14bとメッキ膜15bとが形成されている。カバーフィルム14bとメッキ膜15bとの境界は接続されておらず、銅箔13bが露出するスリット部17bが形成されている。なお、カバーフィルム14bは図示しない接着剤層を介して銅箔13b上に接着されている。
銅箔12及び13aの各所定パターン個所はベースフィルム11aに形成されたスルーホール18aを介して電気的に接続されている。また、銅箔12及び13bの各所定パターン個所もベースフィルム11bに形成されたスルーホール18bを介して電気的に接続されている。メッキ膜15a及び15bは両面FPC10の先端部に形成されており、後述する両面FPC用コネクタに挿入されて両面FPC用コネクタ内の接点に電気的に接続されるコンタクト部(端子部)を構成している。メッキ膜15a及び15bは、いずれも互いに独立した多数(例えば50)の端子パターンである。金メッキ膜16は外部とはんだ或いはワイヤーボンディング、バンプ等で接続される。
また、スリット部17aを覆うように補強板19aがメッキ膜15aの一部からカバーフィルム14aの一部までの間に貼り付けられ、スリット部17bを覆うように補強板19bがメッキ膜15bの一部からとカバーフィルム14bの一部までの間に貼り付けられている。補強板19a及び19bは、例えばカバーフィルム14a及び14bと同様の絶縁性素材(例えば、ポリイミド樹脂)で形成されているが、カバーフィルム14a及び14bに比べて膜厚が大きく、比較的強度が高く形成されている。
また、補強板19a及び19bの両面FPC10の長手方向の長さは、図1に示すように、スリット部17a、17bの長さをxとしたとき、カバーフィルム14a、14bを覆う長さ(a−x)の方が、メッキ膜15a、15bを覆う長さ(b−x)よりも長くなるように貼り付けられている。更に、両面FPC10の補強板19a及び19bを含めた厚さは、所要の厚さになるように調整されている。
このように、本実施の形態の両面FPC10によれば、強度不足となるスリット部17a、17bに曲げ方向に応力がかかるような場合でも、スリット部17a、17bをそれぞれ被覆するように形成された補強板19a、19bの強度が大きいので、スリット部17a及び17bの強度不足を補強することができる。従って、本実施の形態の両面FPC10によれば、スリット部17a、17bに対して曲げ方向の応力がかかっても、銅箔13a及び13bのうちスリット部17a、17bの下側位置の銅箔部分の亀裂発生による断線を防止することができる。
また、補強板19a及び19bは、銅箔13a及び13bに形成されたパターン数(接点数)に関係なく、メッキ膜15a及び15bの一部分の領域全体に貼り付けられるので、多極化した両面FPCにおいても接点の位置合わせを行うことなく、形成することができる。
なお、本実施の形態では、図1に示すように、両面のスリット部17a及び17bを別々に覆う2つの補強板19a及び19bを設けているが、他の実施の形態としてどちらか一方のスリット部のみを覆う補強板を1つだけ設けた両面FPCも可能である。この場合でも2つのスリット部の強度不足をある程度補強することができる。
次に、本発明の両面FPC用コネクタの実施の形態について説明する。
図2は、本発明になる両面FPC用コネクタの一実施の形態の断面図を示す。図2(A)は、本実施の形態の両面FPC用コネクタ50の蓋55が開いているときの断面図、同図(B)は、蓋55が閉じているときの断面図を示す。
図2(A)、(B)に示すように、両面FPC用コネクタ50は、ハウジング51、上接点52、下接点53及び蓋55から大略構成されている。ハウジング51は、一方の端部に両面FPCが挿入される挿入部(開口部)を有し、他方の端部付近に蓋55の回動軸が設けられ、更に内部に上接点52と下接点53とを有する構成である。また、ハウジング51は挿入部の入り口にテーパ部54が形成されている。テーパ部54は、図2(A)、(B)に示すように、ハウジング51の外側から内側下方向へ傾斜した傾斜部である。
なお、図2(A)に示すハウジング51の挿入部の高さHは、両面FPCよりも厚さの厚い両面フレキシブルフラットケーブル(FFC:Flexible Flat Cable)も挿入可能な値に選定されている。これは価格面を考慮して、一つの両面FPC用コネクタ50で両面FPCと両面FFCの両方に兼用できるようにするためである。
蓋55は、ハウジング51の端部付近に設けられた回動軸に一端部が軸支されており、回動軸を中心として開閉自在に構成されている。図2(A)に示すように、蓋55が開いている状態のときには、上接点52の下接点53との接点部分が押し上げられるように、蓋55の開閉動作と連動する図示しない機構部により上接点52に力が付勢される。一方、下接点53は自身の伸長方向のばね力により図中、上方向に力が付勢されている。その結果、図2(A)に示すように、蓋55が開いている状態のときには、上接点52と下接点53とは接しているか、ごく僅かに離間している状態となっている。
従って、蓋55が開いているときには、両面FPC用コネクタ50は、ハウジング51の挿入部から両面FPCの先端部が、上接点52と下接点53との間を殆ど抵抗なく通過してハウジング51の奥部へ突き当たるまで挿入可能な状態となる。
両面FPC用コネクタ50は、ハウジング51の挿入部から両面FPC30の先端部が上接点52と下接点53との間を通してハウジング51の奥部へ突き当たるまで挿入された後、蓋55が閉じられると、図2(B)に示す状態となる。蓋55が閉じられると、前述した蓋55の開閉動作と連動する図示しない機構部により図2(B)に示すように、上接点52の下接点53との接点部分が押し下げられるように上接点52に力が付勢され、下接点53の上方向のばね力と共に両面FPC30を適度な圧力で両面から挟み、両面FPC30の安定な導通を確保する。
図3は、上記の両面FPC30の一実施の形態の要部の拡大断面図を示す。同図に示すように、両面FPC30は、前述の他の実施の形態で説明した補強板が1つのみ形成された構成の両面FPCである。両面FPC30は、ベースフィルム31の上面に銅箔32aが形成され、更に銅箔32a上にはカバーフィルム33aと金メッキ及びニッケルメッキからなるメッキ膜34aとがスリット部35aを挟んで形成されている。また、ベースフィルム31の下面に銅箔32bが形成され、更に銅箔32b上にはカバーフィルム33bと金メッキ及びニッケルメッキからなるメッキ膜34bとがスリット部35bを挟んで形成されている。そして、補強板36はスリット部35a及び35bのうち、スリット部35aのみを被覆するようにメッキ膜34aの一部からカバーフィルム33aの一部までの間に貼り付けられている。
両面FPC用コネクタ50は、図2(B)に示すように、蓋55を閉じて両面FPC30を安定に固定した状態にあるときの上接点52と下接点53が、丁度図3に示したメッキ膜34a、34bに当接する位置にあるように設計されている。
なお、両面FPC用コネクタ50はテーパ部54が形成されているので、両面FPC用コネクタ50の挿入部から両面FPCを挿入する際、あるいは挿入後などにおいて、両面FPC30のハウジング51の外部にある部分が図2(B)中、上方向に曲げられる場合は、両面FPC用コネクタ50の挿入部の入り口のテーパ部54に当接した両面FPC30の補強板36内の位置を支点として曲げられるため、補強板36の強度補強効果とあいまって、銅箔32a、32bのうちスリット部35a及び35bの下側位置の銅箔部分の亀裂発生による断線を未然に防止できる。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば両面FPC用コネクタは図2に示したテーパ部54を有していなくてもよい。この場合でも、補強板36の強度補強効果により、スリット部35a及び35bの下側の銅箔32a、32bの亀裂発生による断線の防止効果はある程度得られるからである。また、両面FPCは、図1に示した構成に限定されるものではない。
10、30 両面フレキシブルプリント基板(両面FPC)
11a、11b、31 ベースフィルム
12、13a、13b、32a、32b 銅箔
14a、14b、33a、33b カバーフィルム
15a、15b、34a、34b メッキ膜
16 金メッキ膜
17a、17b、35a、35b スリット部
18a、18b スルーホール
19a、19b、36 補強板
50 両面FPC用コネクタ
51 ハウジング
52 上接点
53 下接点
54 テーパ部
55 蓋

Claims (4)

  1. フィルム状絶縁基材と、
    前記フィルム状絶縁基材の上面側に形成された第1の導体箔と、
    前記フィルム状絶縁基材の下面側に形成された第2の導体箔と、
    前記第1の導体箔の上面に、前記第1の導体箔が露出する第1のスリット部を挟んで形成された、導電性の第1の端子部及び絶縁性素材からなる第1のカバーフィルムと、
    前記第2の導体箔の上面に、前記第2の導体箔が露出する第2のスリット部を挟んで形成された、導電性の第2の端子部及び絶縁性素材からなる第2のカバーフィルムと、
    前記第1のスリット部及び前記第2のスリット部の少なくとも一方を被覆する補強板と
    を有し、前記第1及び第2の端子部は前記第1及び第2の導体箔の端部側に形成され、前記補強板は、前記第1及び第2のカバーフィルムより大きな強度の構成で、前記第1又は第2の端子部の一部から前記第1又は第2のカバーフィルムの一部までの間に貼り付けられていることを特徴とする両面フレキシブルプリント基板。
  2. 前記補強板は、前記第1及び第2のカバーフィルムと同様の絶縁性素材により前記第1及び第2のカバーフィルムよりも大なる膜厚で形成されていることを特徴とする請求項1記載の両面フレキシブルプリント基板。
  3. 前記フィルム状絶縁基材は、互いの間に第3の導体箔が介在して積層された2以上のフィルム状絶縁基材からなり、前記第1の導体箔は前記2以上のフィルム状絶縁基材のうち最上層のフィルム状絶縁基材の上面に形成され、前記第2の導体箔は前記2以上のフィルム状絶縁基材のうち最下層のフィルム状絶縁基材の下面に形成され、前記第1の導体箔及び前記第3の導体箔の各所定パターン位置の間は第1のスルーホールを介して電気的に接続され、前記第2の導体箔及び前記第3の導体箔の各所定パターン位置の間は第2のスルーホールを介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の両面フレキシブルプリント基板。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の両面フレキシブルプリント基板に用いられる両面フレキシブルプリント基板用コネクタであって、
    前記両面フレキシブルプリント基板が挿入される挿入部を外部端面に有すると共に、内部に第1及び第2の接点を有し、前記挿入部の入り口付近に外側から内側下方向へ傾斜したテーパ部が形成されてなるハウジングと、
    前記挿入部から前記ハウジング内に挿入された前記両面フレキシブルプリント基板を前記第1及び第2の接点の間で安定した導通を得る構造を備え、
    前記両面フレキシブルプリント基板が前記第1及び第2の端子部側から前記ハウジング内に挿入されたときに、前記固定手段により前記第1の接点は前記第1の端子部の領域内に当接し、かつ、前記第2の接点は前記第2の端子部の領域内に当接して前記両面フレキシブルプリント基板と導通させることを特徴とする両面フレキシブルプリント基板用コネクタ。
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