JP2013157350A - Iii族窒化物半導体レーザ、及びiii族窒化物半導体レーザを作製する方法 - Google Patents

Iii族窒化物半導体レーザ、及びiii族窒化物半導体レーザを作製する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板のIII族窒化物半導体の<000−1>軸の方向に延びる基準軸に交差する窒素面に対して傾斜する基板裏面に低抵抗のカソード電極を有するIII族窒化物半導体レーザ素子を提供する。
【解決手段】n型半導体基板裏面が窒素面に対して傾斜する基準面に沿って延在する平坦な面であるとき、その裏面を構成する結晶面は{000−1}面に比べて高い化学的反応性を示す。この基板裏面は電極の金属材料と良好な接合を形成するが、大気中では基板裏面17bの構成元素と酸素との反応も起こりやすい。一方、基板裏面17bが、{000−1}面を含むいくつかの結晶面から構成される非平坦構造18を有するとき、非平坦構造18における個々の結晶面18a〜18dとカソード電極15との電気的接触は個々に異なるが、裏面全体として電気的接触は、非平坦構造18のおかげで低い電気抵抗を示す。カソード電極15はノンアロイ電極である。
【選択図】図1

Description

本発明は、III族窒化物半導体レーザ、及びIII族窒化物半導体レーザを作製する方法に関する。
特許文献1には、(0001)面上に作製された窒化物半導体レーザを作製する方法を開示する。特許文献2では、(0001)面上に作製された窒化物半導体レーザを作製する方法を開示する。
特開2004−71657号公報 特開2005−328092号公報
特許文献2に記載された窒化物半導体レーザ及びその作製方法では、基板裏面は(000−1)面への電極において、多数の突起を基板裏面に形成して、3倍程度に表面積を増大させている。しかし、具体的な電極材料については記載されていない。特許文献2では、素子の放熱性に視点が置かれている。
また、特許文献1に記載された窒化物半導体レーザ及びその作製方法では、(0001)面GaN基板を利用しており、またGaN基板の裏面に作製される電極にはアロイが適用される。
{0001}面や{000−1}面から傾斜した半極性面は、発明者らの知見によれば、極性面に比べて酸化されやすい。これ故に、半極性面には自然酸化膜が形成されやすく、半極性面への電気的に接触は、オーミック接触になり難い。
本発明は、このような事情を鑑みて為されたものであり、基板のIII族窒化物半導体の<000−1>軸の方向に延びる基準軸に交差する窒素面に対して傾斜する基板裏面に低抵抗のカソード電極を有するIII族窒化物半導体レーザを提供することを目的とし、またそのIII族窒化物半導体レーザを作製する方法を提供することを目的とする。
本発明に係るIII族窒化物半導体レーザは、(a)半極性主面及び裏面を有するn型半導体基板、及び前記半極性主面の上に設けられた半導体領域を含むレーザ構造体と、(b)前記レーザ構造体の前記n型半導体基板の前記裏面に接合を成すカソード電極とを備える。前記n型半導体基板の前記裏面はIII族窒化物半導体からなり、前記半導体領域は、n型III族窒化物半導体層、活性層、及びp型III族窒化物半導体層を含み、前記n型III族窒化物半導体層、前記活性層及び前記p型III族窒化物半導体層は、前記n型半導体基板の前記半極性主面の法線軸の方向に配列されており、前記n型半導体基板の前記裏面は基準面に沿って延在し、該基準面は、前記III族窒化物半導体の<000−1>軸の方向に延びる基準軸に交差する窒素面に対して、ゼロより大きな傾斜角を成し、前記n型半導体基板の前記裏面は第1面方位の面及び第2面方位の面を含み、前記第1面方位の面及び前記第2面方位の面の各々は前記基準面に対して傾斜しており、前記第1面方位は前記第2面方位と異なり、前記第1面方位の面は{000−1}面である。
このIII族窒化物半導体レーザによれば、n型半導体基板の裏面は、III族窒化物半導体の窒素面に対して傾斜を成す基準面に沿って延在しており、基準面は{000−1}面に対して傾斜している。傾斜した半極性の裏面において、発明者らの実験によれば、基準面に沿った平坦な面からなるn型半導体基板裏面へのカソード電極における接触抵抗に比べて、第1面方位の面及び第2面方位の面を含み上記の平坦な面よりは非平坦な非平坦構造のn型半導体基板裏面へのカソード電極における接触抵抗を低くできる。
発明者らの知見によれば、n型半導体基板の裏面が窒素面に対して傾斜する基準面に沿って延在するとき、その平坦な裏面を構成する結晶面は{000−1}面に比べて高い化学的な反応性を有する。これ故に、このn型半導体基板裏面は電極の金属材料と良好な反応性を示す一方で、n型半導体基板の裏面が大気中に置かれるとき、n型半導体基板裏面の構成元素と酸素との反応も起こりやすい。窒素面に対して傾斜する基準面に沿って延在するn型半導体基板裏面は、このように比較的高い反応性を示すので、表面酸化のため良好な電気的接触を得ることが容易ではない。
しかしながら、n型半導体基板裏面が、{000−1}面を含むいくつかの結晶面から構成される非平坦構造を有するとき、非平坦構造における個々の結晶面とカソード電極との電気的接触は個々に異なるけれども、裏面全体として電気的接触は、非平坦構造のおかげで低い電気抵抗を示す。
n型半導体基板裏面の平坦な面は、当該III族窒化物半導体レーザの作製に使用されたn型半導体基板ウエハの裏面を研磨して作製される。非平坦構造は、研磨面に対する加工により作り込める。
本発明に係るIII族窒化物半導体レーザでは、前記III族窒化物半導体の前記<000−1>軸を示すc−ベクトルと前記基準面の法線ベクトルとの成す角度は10度以上80度以下の角度範囲にあり、前記半極性主面の法線ベクトルと前記c−ベクトルとの成す角度は100度以上170度以下の角度範囲にあることができる。
このIII族窒化物半導体レーザによれば、上記の角度範囲においては、半極性の裏面が、比較的高い反応性の面方位から構成されるようになる。
本発明に係るIII族窒化物半導体レーザでは、前記III族窒化物半導体の前記<000−1>軸は、前記n型半導体基板の前記裏面の法線軸から前記III族窒化物半導体のa軸及びm軸のいずれか一方の結晶軸への方向に傾斜していることができる。
このIII族窒化物半導体レーザによれば、III族窒化物半導体の<000−1>軸はn型半導体基板の裏面の法線軸からIII族窒化物半導体のa軸への方向に傾斜していることができる。或いは、III族窒化物半導体の<000−1>軸はn型半導体基板の裏面の法線軸からIII族窒化物半導体のm軸への方向に傾斜していることができる。
本発明に係るIII族窒化物半導体レーザでは、前記III族窒化物半導体の前記<000−1>軸を示すc−ベクトルと前記基準面の法線ベクトルとの成す角度は63度以上80度以下の角度範囲にあり、前記半極性主面の法線ベクトルと前記c−ベクトルとの成す角度は100度以上117度以下の角度範囲にあることができる。
このIII族窒化物半導体レーザによれば、上記の角度範囲の角度で傾斜する半極性面そのものは反応性に富み、これ故に、半極性面に酸化物が形成されることになる。しかしながら、基板裏面が、基準面に対して傾斜する第1面方位の面及び第2面方位の面を含むので、半極性面に比べて低い反応性の面方位が基板裏面に含まれる。これ故に、上記の角度範囲の角度で傾斜する半極性面そのものからなる平坦な結晶面に比べて、基板裏面は全体として酸化されにくくなっている。したがって、カソード電極に良好な電気的接触が提供される。
本発明に係るIII族窒化物半導体レーザでは、前記カソード電極の材料は、アルミニウム、チタン、白金、バナジウム、及び金の少なくとも一つまたはこれらの層構造の金属から成ることができる。
このIII族窒化物半導体レーザによれば、上記の金属材料は、第1面方位の面及び第2面方位の面を含むn型半導体基板裏面に対して良好な電気的接触を提供できる。
本発明に係るIII族窒化物半導体レーザでは、前記n型半導体基板はGaNからなることができる。このIII族窒化物半導体レーザによれば、GaNの{000−1}面は、GaNの他の面方位に比べて化学的に低い反応性を示す。
本発明に係るIII族窒化物半導体レーザでは、前記カソード電極はノンアロイ電極であることができる。このIII族窒化物半導体レーザによれば、ノンアロイ電極は良好な電気的接触を実現可能である。
本発明に係るIII族窒化物半導体レーザは、前記レーザ構造体の前記半導体領域の表面の上に設けられたアノード電極を更に備えることができる。前記アノード電極はノンアロイ電極であり、前記レーザ構造体は、前記半導体領域の前記表面の上に設けられた絶縁膜を含み、前記アノード電極は、前記絶縁膜の開口を介して前記半導体領域に接続され、前記アノード電極は、Pd、Ni、Pt、及びAuの少なくともいずれかの金属から成り、前記III族窒化物半導体の前記<0001>軸を示すc+ベクトルと前記半導体領域の前記表面の法線ベクトルとの成す角度は10度以上80度以下の角度範囲にあることができる。
このIII族窒化物半導体レーザによれば、ノンアロイ電極は良好な電気的接触を実現可能である。
本発明に係るIII族窒化物半導体レーザでは、前記III族窒化物半導体レーザ素子の発振波長が、480nm以上540nm以下であることができる。このIII族窒化物半導体レーザによれば、半極性の利用により、上記波長範囲の良好な発光を提供できる活性層を作製可能である。
本発明に係るIII族窒化物半導体レーザでは、前記III族窒化物半導体レーザ素子の発振波長が、510nm以上540nm以下であることができる。このIII族窒化物半導体レーザによれば、上記の波長範囲の発光素子は、c面の利用に比べて半極性面の利用により容易に提供できる。
本発明に係るIII族窒化物半導体レーザでは、結晶構造のc軸方向に延びる基準軸に直交する基準平面に対して傾斜する半極性面を有する窒化物半導体で、n電極を蒸着する面に酸化膜がないことが好ましい。このためには、本発明に係るIII族窒化物半導体レーザでは、n型窒化物半導体への電極形成の前に、酸素を含む気体のプラズマ照射をn型窒化物半導体の表面に行わないことが好ましい。また、本発明に係るIII族窒化物半導体レーザでは、n型窒化物半導体への電極形成の前に、基板を摂氏100度以上に昇温させないことが好ましい。
本発明は、III族窒化物半導体レーザ素子を作製する方法に係る。この発明は、(a)半極性主面を有するn型半導体基板を準備する工程と、(b)前記n型半導体基板及び前記半導体領域を含むレーザ構造体を形成する工程と、(c)前記レーザ構造体を形成した後に、前記n型半導体基板の裏面のエッチングを行って、第1面方位の面及び第2面方位の面を含むエッチングされた裏面を形成する工程と、(d)前記レーザ構造体の前記n型半導体基板の前記エッチングされた裏面に接合を成す裏面電極を形成する工程とを備える。前記n型半導体基板の前記裏面はIII族窒化物半導体からなり、前記レーザ構造体を形成する前記工程では、n型III族窒化物半導体層、活性層、及びp型III族窒化物半導体層が前記n型半導体基板の前記半極性主面の上に順に成長され、前記n型半導体基板の前記裏面は基準面に沿って延在し、該基準面は、前記III族窒化物半導体の<000−1>軸の方向に延びる基準軸に交差する窒素面に対して、ゼロより大きな傾斜角を成し、前記n型半導体基板の前記裏面の前記エッチングでは、前記n型半導体基板の前記裏面に第1面方位の面及び第2面方位の面を形成するように、ウエットエッチング又はドライエッチングが行われ、前記第1面方位は前記第2面方位と異なり、前記第1面方位の面は{000−1}面である。
このIII族窒化物半導体レーザを作製する方法(以下、「作製方法」と記す)によれば、レーザ構造体を形成した後に、n型半導体基板の裏面のエッチングを行って、第1面方位の面及び第2面方位の面を含むエッチングされた裏面を形成する。第1面方位の面は{000−1}面であり、第1面方位は第2面方位と異なる。このエッチングされた裏面に接合を成すカソード電極を形成する。
エッチングの際に、n型半導体基板の裏面はエッチャントにさらされて、III族窒化物半導体からなる半極性の裏面表面がエッチングされる。III族窒化物半導体に対して異方性を示すエッチャントを用いるとき、このエッチャントはIII族窒化物半導体に対して物理的なエッチングよりは化学的なエッチングとして作用し、また、III族窒化物半導体におけるいくつかの結晶面は、このエッチャントに対して異なる反応性を示す。一方、n型半導体基板の平坦な裏面は、III族窒化物半導体の<000−1>軸の方向に延びる基準軸に交差する窒素面に対して傾斜する基準面に沿って延在する。これ故に、エッチングの進行において、裏面表面に近い結晶面が、その反応性に応じて形成されていき、ある程度のエッチングの後に、反応性に乏しい面方位(例えば、{000−1}面)が残される一方で、この面方位の形成に相性の良い別の面方位も形成される。したがって、エッチングの進行により、比較的平坦な裏面表面から、この裏面表面に比べて低い平坦性のエッチングされた裏面が形成される。
上記のエッチングの結果として、エッチングされた裏面は、{000−1}面といった酸素に対して低い反応性を示す面方位を有する。低い反応性を示す面方位は酸化されにくく、この面方位で形成される自然酸化膜も厚くない。これ故に、低反応性の面方位(例えば、{000−1}面)及び別の面方位を含むエッチングされた裏面にカソード電極を形成するとき、エッチングされた裏面はカソード電極と良好な接触抵抗を示す。
本発明に係る作製方法では、前記III族窒化物半導体の前記<000−1>軸を示すc−ベクトルと前記基準面の法線ベクトルとの成す角度は10度以上80度以下の角度範囲にあり、前記半極性主面の法線ベクトルと前記c−ベクトルとの成す角度は100度以上170度以下の角度範囲にあることができる。
この作製方法によれば、上記の角度範囲においては、半極性の裏面が、比較的高い反応性の面方位から構成されるようになる。
本発明に係る作製方法では、前記III族窒化物半導体の前記<000−1>軸を示すc−ベクトルと前記基準面の法線ベクトルとの成す角度は63度以上80度以下の角度範囲にあり、前記半極性主面の法線ベクトルと前記c−ベクトルとの成す角度は100度以上117度以下の角度範囲にあることができる。
この作製方法によれば、上記の角度範囲の角度で傾斜する半極性面そのものは反応性に富み、これ故に、半極性面に酸化物が形成されることになる。しかしながら、基板裏面が、基準面に対して傾斜する第1面方位の面及び第2面方位の面を含むので、半極性面に比べて低い反応性の面方位が基板裏面に含まれる。これ故に、上記の角度範囲の角度で傾斜する半極性面そのものからなる平坦な結晶面に比べて、基板裏面は全体として酸化されにくくなっている。したがって、カソード電極に良好な電気的接触が提供される。
本発明に係る作製方法では、前記カソード電極の材料は、アルミニウム、チタン、白金、バナジウム、及び金の少なくとも一つの金属から成ることができる。この作製方法によれば、上記の金属材料は、第1面方位の面及び第2面方位の面を含むn型半導体基板裏面に対して良好な電気的接触を提供できる。
本発明に係る作製方法では、前記n型半導体基板はGaNからなることができる。この作製方法によれば、GaNの{000−1}面は、GaNの他の面方位に比べて化学的な低い反応性を示す。
本発明に係る作製方法では、前記III族窒化物半導体レーザ素子の発振波長が、480nm以上540nm以下であることができる。この作製方法によれば、半極性の利用により、上記波長範囲の良好な発光を提供できる活性層を作製可能である。
本発明に係る作製方法は、前記n型半導体基板をエッチングするに先だって、前記n型半導体基板を研磨して前記裏面を形成する工程を更に備えることができる。
本発明に係る作製方法では、前記n型半導体基板の前記裏面の前記エッチングはウエットエッチングであることができる。この作製方法によれば、ウエットエッチングは、n型半導体基板のIII族窒化物半導体のいくつかの面方位に対して異なる化学的反応性を示すアルカリ性の液体のエッチャントを用いて行われる。このエッチャントは、III族窒化物半導体に対して化学的に反応して、反応結果物を生成する。
本発明に係る作製方法では、前記n型半導体基板の前記裏面の前記エッチングはドライエッチングであり、前記ドライエッチングではエッチャントとして塩素が用いられることができる。
この作製方法によれば、n型半導体基板の裏面にエッチングでは、当該エッチャントに対する面方位の化学的反応性の違いを利用して、酸素との反応性を低い面を生成する。塩素は、III族窒化物半導体に対して化学的に反応して、塩化物を生成する。
本発明に係る作製方法では、前記カソード電極はアニールされていないことが好ましい。この作製方法によれば、ノンアロイ電極は良好な電気的接触を実現可能である。
本発明に係る作製方法では、結晶構造のc軸方向に延びる基準軸に直交する基準平面に対して傾斜する半極性面を有する窒化物半導体で、n電極を蒸着する面に酸化膜がないことが好ましい。このためには、本発明に係る作製方法では、n型窒化物半導体への電極形成の前に、酸素を含む気体のプラズマ照射をn型窒化物半導体の表面に行わないことが好ましい。また、本発明に係る作製方法では、n型窒化物半導体への電極形成の前に、基板を摂氏100度以上に昇温させないことが好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、基板のIII族窒化物半導体の<000−1>軸の方向に延びる基準軸に交差する窒素面に対して傾斜する基板裏面に低抵抗のカソード電極を有するIII族窒化物半導体レーザを提供できる。また、本発明によれば、そのIII族窒化物半導体レーザを作製する方法を提供できる。
図1は、本実施の形態に係るIII族窒化物半導体レーザの構造を概略的に示す図面である。 図2は、本実施の形態に係る主要な工程示す工程フロー図である。 図3は、いくつかの工程を模式的に示す図面である。 図4は、いくつかの工程を模式的に示す図面である。 図5は、いくつかの工程を模式的に示す図面である。 図6は、RFバイアス条件(30W、40W、50W)それぞれに対応してGaN面エッチング外観を示す図面である。 図7は、RFバイアス条件(30W、40W、50W)それぞれに対応したGaN面上の金属面の外観を示す図面である。
引き続いて、添付図面を参照しながら、III族窒化物半導体レーザ素子、及びIII族窒化物半導体レーザ素子を作製する方法に係る本発明の実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1は、本実施の形態に係るIII族窒化物半導体レーザの構造を概略的に示す図面である。図1には利得ガイド型半導体レーザの構造が記載されているけれども、本実施の形態は、例えばリッジ構造型半導体レーザの構造にも適用可能である。III族窒化物半導体レーザ11は、レーザ構造体13及びカソード電極15を備える。カソード電極15は基板17の裏面17bに設けられ、例えば基板17の裏面17bを覆っている。III族窒化物半導体レーザ11は更にオーミック電極15を備えることができる。レーザ構造体13は、基板17及び半導体領域19を含む。基板17は、半極性主面17a及び裏面17bを有するn型半導体基板からなり、基板17の半極性主面17aはIII族窒化物半導体からなり、裏面17bもIII族窒化物半導体からなる。半導体領域19は、基板17の半極性主面17a上に設けられ、第1のクラッド層21と、第2のクラッド層23と、活性層25とを含む。
基板17は例えば六方晶系のIII族窒化物半導体からなることができ、このIII族窒化物半導体は例えばGaN等であることができる。基板17は例えばGaNからなることができる。GaNの{000−1}面は、GaNの他の面方位に比べて化学的な低い反応性を示す。
基板17の裏面17bはある基準面に沿って延在し、その基準面は、基板17のIII族窒化物半導体の<000−1>軸の方向に延びる基準軸に交差する窒素面Ncに対して、ゼロより大きな傾斜角ALPHAを成す。基板17の裏面17bはエッチング処理されて形成された複数の突起を含む非平坦構造18を有する。突起はいくつかの面方位の面を含み、図1に示されるように、非平坦構造18における例示された突起16は、第1面方位の面18a及び第2面方位の面18b、18c、18dを含み、第1面方位の面18a及び第2面方位の面18b、18c、18dの各々は基準面に対して傾斜している。第1面方位18aは第2面方位18b、18c、18dと異なる。第1面方位の面は{000−1}面である。
このIII族窒化物半導体レーザ11によれば、基板17の裏面17bは、III族窒化物半導体の窒素面に対して傾斜を成す基準面RNに沿って延在しており、基準面は{000−1}面に対して傾斜している。傾斜した半極性の裏面17bにおいて、発明者らの実験によれば、基準面RNに沿った平坦な面からなる基板裏面へのカソード電極における接触抵抗に比べて、第1面方位の面18a及び第2面方位の面18b、18c、18dを含み上記の平坦な面よりは低い平坦性の非平坦構造18の基板裏面17bへのカソード電極15における接触抵抗を低くできる。
発明者らの知見によれば、基板17の裏面17bが窒素面に対して傾斜する基準面RNに沿って延在するとき、基準面RNに沿った結晶面そのものは{000−1}面に比べて高い化学的な反応性を有する。これ故に、このn型半導体基板裏面は電極の金属材料と良好な反応性を示す一方で、半極性基板が大気中に置かれるとき、この基板裏面の構成元素と酸素との反応も起こりやすい。窒素面に対して傾斜する基準面に沿って延在する基板裏面は、このように比較的高い反応性を示すので、表面酸化のため良好な電気的接触を得ることが容易ではない。
しかしながら、基板裏面17bが、{000−1}面を含むいくつかの結晶面から構成される非平坦構造18を有するとき、非平坦構造18における個々の結晶面18a〜18dとカソード電極15との電気的接触は個々に異なるけれども、裏面全体として電気的接触は、非平坦構造18のおかげで低い電気抵抗を示す。また、カソード電極15はノンアロイ電極であり、カソード電極15の金属と半導体との合金形成のためのアロイ処理がカソード電極15に施されない。ノンアロイ電極は、半極性面上への電極の形成において良好な電気的接触を実現可能である。非平坦構造18においては、突起の密度は、1個/μm2以上50個/μm2以下であることができ、突起の高さは、0.01μm以上1μm以下であることができ、突起のサイズは、0.1μm四方以上1μm四方以下であることができる。また、カソード電極15においては、突起の密度は、1個/μm2以上50個/μm2以下であることができ、突起の高さは、0.01μm以上1μm以下であることができ、突起のサイズは、0.1μm四方以上1μm四方以下であることができる。ここで、「0.1μm四方以上1μm四方以下の突起サイズ」とは、突起の根元の断面(底面)が底面の形状にかかわらず0.1μm以上1μm以下のサイズの四辺形内にはいるサイズであることを示す。
基板裏面17bの平坦な面は、当該III族窒化物半導体レーザ11の作製に使用されたウエハの裏面を研磨して作製される。非平坦構造18は、研磨面に対する加工により作り込める。
カソード電極15の材料は、アルミニウム、チタン、白金、バナジウム、及び金の少なくとも一つ又はこれらの層構造の金属から成ることができる。上記の金属材料は、第1面方位の面18a及び第2面方位の面18b、18c、18dを含む基板裏面17bに対して良好な電気的接触を提供できる。カソード電極15の厚さの範囲は、0.005μm以上5um以下であることができる。
カソード電極15は非平坦構造18を覆っている。下地の非平坦構造18の形状に合わせて、カソード電極15の表面にも非平坦構造20が形成される。非平坦構造20も突起22を含み、これらの突起22の形成は、カソード電極15が非平坦構造18の面方位の面18a〜18dに接合を成していることを示している。非平坦構造20においては、突起の密度は、1個/μm2以上50個/μm2以下であることができ、突起の高さは、0.01μm以上1μm以下であることができ、突起のサイズは、0.1μm四方以上1μm四方以下であることができる。また、カソード電極15においては、突起の密度は、1個/μm2以上50個/μm2以下であることができ、突起の高さは、0.01μm以上1μm以下であることができ、突起のサイズは、0.1μm四方以上1μm四方以下であることができる。ここで、「0.1μm四方以上1μm四方以下の突起サイズ」とは、突起の根元の断面(底面)が底面の形状にかかわらず0.1μm以上1μm以下のサイズの四辺形内にはいるサイズであることを示す。
カソード電極15の電極膜構造としては、Al/Ti/Auを用いることができる。また、カソード電極15の電極膜構造における膜厚の一例は50nm/50nm/600nmであることができる。
半導体領域19は、第1のクラッド層21と、第2のクラッド層23と、活性層25とを含む。第1のクラッド層21はn型III族窒化物半導体層を含み、例えばn型AlGaN、n型InAlGaN等からなる。第2のクラッド層23はp型III族窒化物半導体層を含み、例えばp型AlGaN、p型InAlGaN等からなる。活性層25は、第1のクラッド層21と第2のクラッド層23との間に設けられる。活性層25は窒化ガリウム系半導体層を含み、この窒化ガリウム系半導体層は例えば井戸層25aである。活性層25は窒化ガリウム系半導体からなる障壁層25bを含み、井戸層25a及び障壁層25bは交互に配列されている。井戸層25aは、例えばInGaN等からなり、障壁層25bは例えばGaN、InGaN等からなる。活性層25は、480nm以上540nm以下の発振波長の範囲内の光を発生するように設けられた量子井戸構造を含むことができる。半極性の利用により、この波長の領域の光を生成する発光素子に上記波長範囲の良好なレーザ発振を提供できる活性層を作製可能である。また、半極性面の利用により、発振波長510nm以上540nm以下の光の発生に好適である。上記の波長範囲の発光素子は、c面の利用に比べて半極性面の利用により容易に提供できる。第1のクラッド層21、第2のクラッド層23及び活性層25は、半極性主面17aの法線軸NXに沿って配列されている。III族窒化物半導体レーザ11では、レーザ構造体13は、六方晶系III族窒化物半導体のm軸及び法線軸NXによって規定されるm−n面に交差する第1の割断面27及び第2の割断面29を含む。
図1を参照すると、直交座標系S及び結晶座標系CRが描かれている。法線軸NXは、直交座標系SのZ軸の方向に向く。半極性主面17aは、直交座標系SのX軸及びY軸により規定される所定の平面に平行に延在する。図1には、代表的な窒素面Ncが描かれている。III族窒化物半導体の<000−1>軸を示すc−ベクトルVC−と基準面の法線ベクトルNRとの成す角度ALPHAは10度以上80度以下の角度範囲にあることができる。この角度範囲においては、半極性の裏面17bが、比較的高い反応性の面方位から構成されるようになる。また、半極性主面17aの法線ベクトルNXとc−ベクトルとの成す角度BETAは100度以上170度以下の角度範囲にあることができる。<0001>軸の向きは<000−1>軸の向きと反対である。
III族窒化物半導体レーザ11では、III族窒化物半導体の<000−1>軸は、基板17の裏面17bの法線軸(法線ベクトルNRで示される軸)からIII族窒化物半導体のa軸及びm軸のいずれか一方の結晶軸への方向に傾斜していることができる。
図1に示されたIII族窒化物半導体レーザ11では、III族窒化物半導体の<000−1>軸は基板17の半極性主面17aの法線NX(裏面17の法線軸)からIII族窒化物半導体のa軸への方向に傾斜している。しかしながら、III族窒化物半導体の<000−1>軸は基板17の半極性主面17aの法線NX(裏面17の法線軸)からIII族窒化物半導体のm軸への方向に傾斜していることができる。
III族窒化物半導体レーザ11では、例えばm軸方向の傾斜に関しては、基板17のIII族窒化物半導体の<000−1>軸を示すc−ベクトルCV−と上記の基準面の法線ベクトルNRとの成す角度ALPHAは63度以上80度以下の角度範囲にあり、半極性主面17aの法線ベクトルNXとc−ベクトルVCとの成す角度BETAは100度以上117度以下の角度範囲にあることができる。
このIII族窒化物半導体レーザ11によれば、上記の角度範囲の角度ALPHAで傾斜する半極性面そのものは反応性に富み、これ故に、この半極性面に酸化物が形成されることになる。しかしながら、基板裏面17bが、基準面に対して傾斜する第1面方位の面18a及び第2面方位の面18b、18c、18dを含むので、半極性面に比べて低い反応性の面方位が基板裏面17bに含まれる。これ故に、角度ALPHAが、上記の角度範囲の角度で傾斜する半極性面そのものからなる平坦な結晶面に比べて、基板裏面17bは全体として酸化されにくくなっている。したがって、良好な電気的接触がカソード電極15に提供される。
III族窒化物半導体レーザ11はアノード電極41を更に備え、レーザ構造体13の半導体領域19の表面19aの上に設けられることができる。アノード電極41は、レーザ構造体13の半導体領域19上にオーミック電極を形成するように設けられる。アノード電極41は、またノンアロイ電極である。ノンアロイ電極は、半導体に対する良好な電気的接触を実現可能である。レーザ構造体13は半導体領域19の表面19aの上に設けられた絶縁膜31を含むことができる。アノード電極41は絶縁膜31の開口31aを介して半導体領域19に接続される。アノード電極41は、例えばPd、Ni、Pt、及びAuの少なくともいずれかの金属から成ることができる。III族窒化物半導体の<0001>軸を示すc+ベクトルと半導体領域19の表面19aの法線ベクトルとの成す角度は10度以上80度以下の角度範囲にあることができる。
III族窒化物半導体レーザ11は、絶縁層31を更に備える。絶縁層31はレーザ構造体13の半導体領域19の表面19aを覆っており、半導体領域19は絶縁層31と基板17との間に位置する。絶縁層31は開口31aを有し、開口31aは半導体領域19の表面19aと上記のm−n面との交差線の方向に延在し、例えばストライプ形状を成す。アノード電極41は、開口31aを介して半導体領域19の、例えばp型コンタクト層33の表面に接触を成しており、上記の交差線の方向に延在する。III族窒化物半導体レーザ11では、レーザ導波路は、第1のクラッド層21、第2のクラッド層23及び活性層25を含み、また上記の交差線の方向に延在する。
III族窒化物半導体レーザ11では、第1の割断面27及び第2の割断面29は、六方晶系III族窒化物半導体のm軸及び法線軸NX(又はc軸)によって規定されるm−n面(又はm−c面)に交差する。III族窒化物半導体レーザ11のレーザ共振器は第1及び第2の割断面27、29を含み、第1の割断面27及び第2の割断面29の一方から他方に、上記のレーザ導波路が延在している。レーザ構造体13は第1の面13a及び第2の面13bを含み、第1の面13aは第2の面13bの反対側の面である。第1及び第2の割断面27、29は、第1の面13aのエッジ13cから第2の面13bのエッジ13dまで延在する。本実施例では、第1及び第2の割断面27、29は、c面、m面又はa面といったこれまでのへき開面とは異なることができる。
このIII族窒化物半導体レーザ11によれば、レーザ共振器を構成する第1及び第2の割断面27、29がm−n面に交差する。これ故に、m−n面と半極性面17aとの交差線の方向に延在するレーザ導波路を設けることができる。これ故に、III族窒化物半導体レーザ11は、低しきい値電流を可能にするレーザ共振器を有することになる。
III族窒化物半導体レーザ11は、n側光ガイド層35及びp側光ガイド層37を含む。n側光ガイド層35は、第1の部分35a及び第2の部分35bを含み、n側光ガイド層35は例えばGaN、InGaN等からなる。p側光ガイド層37は、第1の部分37a及び第2の部分37bを含み、p側光ガイド層37は例えばGaN、InGaN等からなる。電子ブロック層39は、例えば第1の部分37aと第2の部分37bとの間に設けられる。
第1及び第2の割断面27、29の少なくとも一方、又はそれぞれに設けられた誘電体多層膜43を更に備えることができる。これらの端面27、29にも端面コートを適用できる。端面コートにより反射率を調整できる。
図2は、本実施の形態に係る主要な工程示す工程フロー図である。図3〜図5は、工程を模式的に示す図面である。工程S101では、III族窒化物半導体レーザ素子の作製のための基板(例えばウエハ)を準備する。この基板は図3の(a)部に「n型半導体基板51」として示されており、以下n型半導体基板を基板51として参照する。基板51はn型半導体基板を含むことができる。基板51の裏面は、基板51の六方晶系III族窒化物半導体の<000−1>軸の方向に延びる基準軸に交差する窒素面に対して、ゼロより大きな傾斜角を成している。これ故に、基板51は、六方晶系III族窒化物半導体からなる半極性主面51aを有する。基板51の裏面は基準面に沿って延在し、この基準面は、III族窒化物半導体の<000−1>軸の方向に延びる基準軸に交差する窒素面に対して、ゼロより大きな傾斜角を成している。
工程S102では、図3の(a)部に示されるように、基板51及び半導体領域53を含むレーザ構造体を形成する。レーザ構造体55は、半導体領域53及び基板51を含む。
工程S102の主要な工程について説明する。工程S103では、半導体領域53を半極性主面51a上に成長する。半導体領域53を形成するために、半極性主面51a上に、n型III族窒化物半導体層を含む第1窒化ガリウム系半導体領域57、発光層59、及びp型III族窒化物半導体層を含む第2窒化ガリウム系半導体領域61を順に成長する。n型III族窒化物半導体層、活性層、及びp型III族窒化物半導体層がn型半導体基板51の半極性主面51a上に順に配列される。窒化ガリウム系半導体領域57は例えばn型クラッド層を含み、窒化ガリウム系半導体領域61は例えばp型クラッド層を含むことができる。発光層59は窒化ガリウム系半導体領域57と窒化ガリウム系半導体領域61との間に設けられ、また活性層、光ガイド層及び電子ブロック層等を含むことができる。窒化ガリウム系半導体領域57、発光層59、及び第2導電型の窒化ガリウム系半導体領域61は、半極性主面51aの法線軸NXに沿って配列されている。これらの半導体層はエピタキシャル成長される。半導体領域53上は、絶縁膜54で覆われている。絶縁膜54は例えばシリコン酸化物からなる。絶縁膜54の開口54aを有する。開口54aは例えばストライプ形状を成す。
本実施例では、工程S104では、レーザ構造体55上にアノード電極58aが形成される。例えばアノード電極58aが半導体領域53上に形成され、アノード電極58aはX軸方向に延在する。これらの工程により、基板生産物SPが作成される。
次いで、工程S105では、レーザ構造体55上にカソード電極(図5の(b)部に示されるカソード電極58b)が形成される。基板51の裏面に電極を形成する前に、工程S106では、結晶成長に用いた基板の裏面を研磨して、所望の厚さDSUBの基板生産物SPを形成する。この研磨には、工程S107では、図3の(b)部に示されるように、研磨装置10aを用いて一次研磨を行う。一次研磨では、所望の厚さまでのGaNウエハを研磨して、研磨面51cを形成する。次いで、工程S108では、図4の(a)部に示されるように、研磨装置10bを用いて二次研磨を行う。二次研磨では、一次研磨において研磨面51cに残る加工変質層を除去して、研磨面51dを形成する。工程S109では、図4の(b)部に示されるように、二次研磨の後に、研磨キズが実質的に残っていない平坦な半極性面を形成するために、エッチング装置10cで研磨面51dの反応性イオンエッチングを行って、平坦な基板裏面51eを形成する。このエッチャントとしては例えばCl2ガスを使用できる。基板51は平坦な半極性面を有し、平坦な半極性面は基準面に沿って延在し、該基準面は、前記III族窒化物半導体の<000−1>軸の方向に延びる基準軸に交差する窒素面に対して、ゼロより大きな傾斜角を成す。
平坦な半極性面を形成した後に、工程S110では、図5の(a)部に示されるように、エッチング装置10dを用いて基板51の裏面の平坦な半極性面51eにエッチングを行って、非平坦な窒化物面を有する裏面51fを生成する。裏面エッチングでは、基板における平坦な半極性面の裏面に第1面方位の面(図1における符号18a)及び第2面方位の面(図1における符号18b、18c、18d)を形成するように、ウエットエッチング又はドライエッチングが行われる。この処理によるエッチングされた裏面は、第1面方位の面(図1における符号18a)及び第2面方位の面(図1における符号18b、18c、18d)を含む。第1面方位は第2面方位と異なり、第1面方位の面は{000−1}面であることができる。
裏面エッチングにドライエッチングを適用するとき、ドライエッチングではエッチャントとして塩素を使用できる。裏面エッチングでは、当該エッチャントに対する面方位の化学的反応性の違いを利用して、酸素との反応性を低い面を生成する。塩素は、III族窒化物半導体に対して化学的に反応して、塩化物を生成する。
裏面エッチングにウエットエッチングを適用するとき、ウエットエッチングではエッチャントとしてアルカリ液体を使用できる。ウエットエッチングでは、基板51のIII族窒化物半導体のいくつかの面方位に対して異なる化学的反応性を示すエッチャントを用いて行われる。このエッチャントは、III族窒化物半導体に対して化学的に反応して、反応結果物を生成する。
工程S111では、図5の(b)部に示されるように、成膜装置10eを用いて、上記のように作製された基板裏面51bにカソード電極58bのための金属膜を堆積する。この金属膜の成長は、例えば真空蒸着等で行われる。カソード電極58bは裏面51fの全面を覆っている。これらの工程により、基板生産物SPが形成される。カソード電極58bの材料は、アルミニウム、チタン、白金、バナジウム、及び金の少なくとも一つの金属又はこれらの金属の積層構造から成ることができる。非平坦な窒化物面(第1面方位の面及び第2面方位の面を含むn型半導体基板裏面)に対して良好な電気的接触を提供できる。カソード電極58bはアニールされていないことが好ましい。この作製方法によれば、ノンアロイ電極は良好な電気的接触を実現可能である。
この作製方法によれば、レーザ構造体を形成した後に、n型半導体基板の裏面のエッチングを行って、第1面方位の面及び第2面方位の面を含むエッチングされた裏面を形成する。第1面方位の面は{000−1}面であり、第1面方位は第2面方位と異なる。このエッチングされた裏面に接合を成す裏面電極58bを形成する。
エッチングの際に、n型半導体基板の裏面はエッチャントにさらされて、III族窒化物半導体からなる裏面表面がエッチングされる。III族窒化物半導体に対して異方性を示すエッチャントを用いるとき、このエッチャントはIII族窒化物半導体に対して物理的なエッチングよりは化学的なエッチングとして作用し、また、III族窒化物半導体におけるいくつかの結晶面は、このエッチャントに対して異なる反応性を示す。一方、n型半導体基板の裏面は、III族窒化物半導体の<000−1>軸の方向に延びる基準軸に交差する窒素面に対して傾斜する基準面に沿って延在する。これ故に、エッチングの進行において、裏面表面の結晶面に近い結晶面が、その反応性に応じて形成されていき、ある程度のエッチングの後に、反応性に乏しい面方位(例えば、{000−1}面)が残される一方で、この面方位の形成に相性の良い別の面方位も形成される。したがって、エッチングの進行により、比較的平坦な裏面表面から、裏面表面に比べて非平坦性のエッチングされた裏面が形成される。
上記のエッチングの結果として、エッチングされた裏面は、{000−1}面といった酸素に対して低い反応性を示す面方位を有する。低い反応性を示す面方位は酸化されにくく、この面方位で形成される自然酸化膜も厚くない。これ故に、低反応性の面方位(例えば、{000−1}面)及び別の面方位を含むエッチングされた裏面にカソード電極を形成するとき、エッチングされた裏面はカソード電極と良好な接触抵抗を示す。
一実施例では、基板51のIII族窒化物半導体の<000−1>軸を示すc−ベクトルと基準面の法線ベクトルとの成す角度は10度以上80度以下の角度範囲にあり、半極性主面51aの法線ベクトルとc−ベクトルとの成す角度は100度以上170度以下の角度範囲にあることができる。上記の角度範囲においては、半極性の裏面が、比較的高い反応性の面方位から構成されるようになる。
好適な実施例では、基板51のIII族窒化物半導体の<000−1>軸を示すc−ベクトルと基準面の法線ベクトルとの成す角度は63度以上80度以下の角度範囲にあり、半極性主面51aの法線ベクトルとc−ベクトルとの成す角度は100度以上117度以下の角度範囲にあることができる。上記の角度範囲の角度で傾斜する半極性面そのものは反応性に富み、これ故に、半極性面に酸化物が形成されることになる。しかしながら、基板裏面が、基準面に対して傾斜する第1面方位の面及び第2面方位の面を含むので、半極性面に比べて低い反応性の面方位が基板裏面に含まれる。これ故に、上記の角度範囲の角度で傾斜する半極性面そのものからなる平坦な結晶面に比べて、基板裏面は全体として酸化されにくくなっている。したがって、カソード電極に良好な電気的接触が提供される。
(実施例1)
本実施例では、窒化物半導体デバイスにおける半極性n型GaN基板又はn型半導体領域に良好なオーミック電極を作製する方法を説明する。例えば研磨からドライエッチング、蒸着のプロセスは既存技術と同じものを使用できる。ドライエッチング条件と電極の合金化プロセスの有無が既存技術と大きく異なる。半極性GaNの結晶面(本実施例では、半極性{20−21}GaN)に電極を形成する。半極性主面(本実施例では、半極性{20−21}GaN)を有するGaNウエハを準備する。GaNウエハの裏面(半極性{20−2−1}GaN)を研磨して、研磨面を形成する。この研磨は例えば化学的機械的研磨(CMP)法、物理的機械研磨で行われる。研磨キズを低減するために、この研磨面のドライエッチングを行い、平坦なGaNの半極性面を形成する。ドライエッチングの条件は下記の実験に示される。電極のための金属膜(例えばAl/Ti/Au)の蒸着を行って電極を形成する。この電極はアロイ処理なしで形成され、いわゆるノンアロイ電極である。半極性{20−21}GaN面の法線軸は、GaN<0001>軸に対して75度の角度を成す。
測定されたこの電極のI−V特性(本明細書において「特性C」として参照する)は、オーミック接触というよりはショットキ特性を示す。
次の実験では、半極性主面(本実施例では、半極性{20−21}GaN)を有するいくつかのGaNウエハを準備する。これらのGaNウエハの裏面を上記と同様に研磨して、厚さ80μm(例示)及び平坦な研磨裏面を有する研磨GaNウエハを形成する。いくつかのエッチング条件で研磨GaNウエハの研磨裏面のエッチングを行う。エッチング中に研磨GaNウエハの研磨裏面はエッチングされて、エッチングされた面が研磨GaNウエハに形成される。エッチングされた面の外観を走査型電子顕微鏡で観察すると共に、エッチングされた面に電極膜の蒸着を行って電極のI−V特性を測定する。これらの電極のI−V特性は、I−V特性Cに比べて、ショットキ性が弱まりオーミック接触的な特性を示す。走査型電子顕微鏡で観察によれば、エッチングされた面は、複数の突起を有するような非平坦な外観を有する。
GaN基板の裏面の一次研磨(物理的機械研磨)を行って、基板膜厚80μmの研磨基板を形成する。次いで、GaN基板の裏面の二次研磨(物理的機械研磨)を行って、研磨面の表面から5〜10μm程度の加工変質層を除去する。さらに、二次研磨面の反応性イオンエッチングを行って、二次研磨による研磨キズを除去する。
(実験1)
反応性イオンエッチングのエッチャント(BCl+Cl混合ガス)を用いて、GaN面をエッチングする。いくつかの流量比(BCl/Clとして表記するとき、1/4、1/2、2/1、4/1)でGaN面のエッチングを行う。いずれの条件においても、エッチング面は、SEMによる観察によると、平坦である。これらの平坦なエッチング面にAl膜の蒸着を行って、半導体デバイスを作製する。Al膜の表面に著しい外観異常はなく、Al膜の表面は平坦な金属面である。これらの半導体デバイスにおいて、電極と半導体の接触抵抗の評価に用いられるTLM法を用いて、接触抵抗を評価する。評価結果によれば、これらの半導体デバイスにおけるAlと半極性GaN面との接触におけるI−V特性(本明細書において「特性R」として参照する)はショットキ性を示し、接触抵抗は約3.0×10−3Ω・cmである。
(実験2)
反応性イオンエッチングのエッチャント(Clのみ)を用いて、GaN面をエッチングする。エッチング面は、SEMによる観察によると、多数の突起状の外観を示す非平坦面が形成されている。これらの非平坦なエッチング面にAl膜の蒸着を行って、半導体デバイスを作製する。Al膜の表面には、下地の突起密度に応じた突起状の外観を示す非平坦面が形成される。Al膜の表面は、凹凸を有する金属面である。これらの半導体デバイスにおいて、電極と半導体の接触抵抗の評価に用いられるTLM法を用いて、接触抵抗を評価する。評価結果によれば、これらの半導体デバイスにおけるAlと半極性GaN面との接触抵抗は約3.0×10−5Ω・cmである。この接触抵抗は、実験2における値に比べて約2桁小さい値である。この実験におけるI−V特性は特性Cや特性Rに比べて良好なオーミック特性を示す。
(実験3)
反応性イオンエッチングのエッチャントに塩素ガスのみを用いる共に、エッチング時にいくつかのRFバイアス条件(30W、40W、50W)を用いて半極性GaN面のエッチングを行う。エッチング時間20分経過後において、RFバイアス条件(30W、40W、50W)それぞれに対応してエッチング量(0.3μm、0.8μm、1.2μm)と変化する。Al膜の蒸着を行うと、Al膜の表面は凹凸を有する金属面である。しかしながら、TLM法による接触抵抗の評価値はほとんど変わりない。
図6は、いくつかのRFバイアス条件に対応してGaN面エッチング外観を示す。図6の(a)部、(b)部及び(c)部には、それぞれ、RFバイアス条件(30W、40W、50W)によるエッチング処理のGaN面エッチング外観を示す画像が示されている。画像における倍率は20000倍であり、画像は、デバイス表面に対して45度の角度からの外観を示す。また、図7は、いくつかのRFバイアス条件に対応した金属面外観を示す。図7の(a)部、(b)部及び(c)部には、それぞれ、RFバイアス条件(30W、40W、50W)による非平坦化エッチングされたGaN面に成長された金属膜の外観を示す画像が示されている。画像における倍率は20000万倍であり、画像は、デバイス表面に対して45度の角度からの外観を示す。この実験例では、カソード電極の電極膜構造は、Al/Ti/Auであり、カソード電極の膜厚は50nm/50nm/600nmである。
エッチング後の外観及びメタル蒸着後の外観をSEMにより観察するとき、表面の非平坦性は、エッチング条件に応じて、突起の大きさが変わるといった差異を示すけれども、高密度の突起を有する構造であることに変わりはない。
RFバイアス条件、接触抵抗、エッチング外観、メタル蒸着外観。
30W:9.5×10−5Ω・cm、図6の(a)部、図7の(a)部。
40W:8.0×10−5Ω・cm、図6の(b)部、図7の(b)部。
50W:9.4×10−5Ω・cm、図6の(c)部、図7の(c)部。
(実験4)
反応性イオンエッチングのエッチャントに塩素ガスのみを用いる共に、エッチング時にいくつかのエッチング時間(6分、12分、20分)を用いて半極性GaN面のエッチングを行う。RFバイアス条件は45Wを用いる。Al膜の蒸着を行うと、Al膜の表面は凹凸を有する金属面である。しかしながら、TLM法による接触抵抗の評価値はほとんど変わりない。表面の非平坦性は、エッチング条件に応じて、突起の大きさが変わるといった差異を示すけれども、高密度の突起を有する構造に変わりはない。
そこで、エッチングされたGaN表面の断面をSEMにより観察したところ、エッチングにより(000−1)が形成されていることが示される。この安定面が表面の酸化膜形成を低減し、オーミックな電極の形成に役立っていると考えられる。これ故に、特に酸化しやすいGaN半極性面(半極性面の傾斜角がc面に対して63度〜80度又は100度〜117度の範囲である面)でオーミックなn−電極特性を得ることができる。
上記の実験によれば、エッチャントの塩素ガスが化学的に反応を起こしていると考えられ、エッチングにより、平坦な半極性GaN面から、エッチャントとの反応性の差異に応じて、エッチングに対して安定な結晶面が残されると考えられる。
(実験5)
ドライエッチングに替えて、平坦な半極性GaN面にウエットエッチングを行う。約摂氏50度に温めたアルカリ系液体で1時間ウェットエッチングをしたところ、ドライエッチングに比較して大きさは小さいが同様な突起を確認できる。
以上説明したように、平坦なGaN面を形成した後に、平坦なGaN面の平坦性を下げるための化学的な作用を示すエッチャントを用いて、初期の平坦なGaN面より低い平坦性の非平坦なGaN面を形成する。化学的な作用を示すエッチャントの作用により、結晶面による反応性の差から、エッチングの進行に伴い、化学的に活性の低い結晶面(例えば(000−1)面)が生成される。
(実施例2)
まず、エピ基板を作製する。半極性GaN基板を準備する。この半極性GaN基板の主面は{20−21}面を有する。{20−21}面は、基板のGaNの<0001>軸はこのGaNのm軸の方向に75度の角度で傾斜している。GaN基板のサーマルクリーニングを行う。サーマルクリーニングは、アンモニア(NH)及び水素(H)を含む雰囲気中で行われ、熱処理温度は、摂氏1050度である。この前処理の後に、まず、第1のIII族窒化物半導体領域を成長する。GaN基板の半極性主面上に、n型GaN層を成長する。成長温度は摂氏1050度である。基板温度を摂氏840度に下げた後に、このn型GaN層上に、n型クラッド層を成長する。本実施例では、n型クラッド層として、厚さ2μmのn型InAlGaNクラッド層を成長する。このn型InAlGaNクラッド層のIn組成は0.03であり、Al組成は0.14である。摂氏840度の基板温度において、n型InAlGaNクラッド層上に、n型GaN光ガイド層を成長すると共に、アンドープInGaN層を成長する。このInGaN層のIn組成は0.03である。これらの光ガイド層からなるn側の内側半導体層を形成した後に、n側の内側半導体層上に活性層を成長する。この実施例では、活性層として、摂氏840度の基板温度においてInGaN層を成長する。このInGaN層のIn組成は0.30であり、InGaN層の厚さは3nmである。成長温度は摂氏790度である。活性層上に、第2のIII族窒化物半導体領域を成長する。例えば、基板温度を摂氏840度に上昇した後に、活性層上にアンドープInGaN層を成長すると共に、p型GaN光ガイド層を成長する。このInGaN層のIn組成は0.03である。これらの光ガイド層からなるp側の内側半導体層を形成した後に、厚さ400nmのp型InAlGaNクラッド層をp側の内側半導体層上に成長する。このp型InAlGaNクラッド層のIn組成は0.02であり、Al組成は0.07である。基板温度を摂氏1000度に上昇した後に、p型InAlGaNクラッド層上に、厚さ50nmのp型GaNコンタクト層を成長する。これらの工程によりエピタキシャル基板を作製できる。
このエピタキシャル基板にフォトリソグラフィ、ドライエッチング及び真空蒸着を適用して、幅2μmの半導体リッジ及び長さ500μmの光共振器のリッジ型窒化ガリウム系半導体レーザを作製する。
ドライエッチングによる加工により、半導体リッジの上面及び側面が形成される。半導体リッジを形成した後に、半導体リッジの上に電極を形成する。例えば、半導体リッジの側面及び光ガイド層の表面(エッチングにより形成された表面)を覆うと共に半導体リッジの上面(半極性を示すコンタクト面)に開口を有する絶縁膜、例えばシリコン酸化膜(具体的にはSiO)を形成する。半導体リッジ上面にはアノード電極(例えばNi/Au)を蒸着により形成する。このオーミック電極を覆うようにパッド電極(例えばTi/Au)を形成する。
この後に、GaNウエハの裏面に一次研磨、二次研磨及び研磨キズ除去のためのドライエッチングを行って、平坦な半極性のGaN面を形成する。さらに、電極の前処置のためのエッチャントとして塩素を用いたドライエッチングを行って、高密度の凹凸を有するエッチングされたGaN面を形成する。エッチングされたGaN面に電極膜(例えばAl/Ti/Au)を堆積する。電極膜の表面も高密度の凹凸を有する。これらの工程により、基板生産物が作製される。接触抵抗および表面積増加による駆動電圧の低減と表面積の増加による密着力の増加が得られる。
電極を形成した後に、基板生産物の割断を行って光共振器のための端面を形成する。これらの端面上に誘電体多層膜を成膜する。誘電体多層膜はSiO/TiOからなる。これらの工程により、m軸方向に75度の角度で傾斜させた半極性GaN基板(20−21)面上に半導体レーザが作製される。半導体レーザは520nm波長帯で発光できる。
(実施例3)
この実施例にける構造のために、半極性{20−21}面のn型オフGaN基板の主面(窒素面)上にMOCVD法により量子井戸構造を形成して半導体デバイスを作製する。その基板裏のGa面を研磨して、基板の厚さを約90μmまで薄くする。その後に、基板表面の加工変質層を除去するために、2次研磨により基板表面を約5〜10μm削る。更に、2次研磨による細かい傷を反応性イオンエッチング(RIE)によるドライエッチングで除去する。続いて、ドライエッチングにより形成されたGaN面に蒸着法でアルミニウム電極を形成する。この形成は例えば以下のように行う。
(a)接続層の作製(密着性改善)の為に、通常通りそのまま蒸着。
(b1)蒸着前に、摂氏100度で5分間のベーキングを行う。
(b2)蒸着前に、摂氏120度で5分間のベーキングを行う。
(c1)蒸着前に、300Wのパワーで1分間の酸素アッシャーを行う。
(c2)蒸着前に、300Wのパワーで3分間の酸素アッシャーを行う。
の5種類のデバイスを作成する。これらのデバイスの接触抵抗を測定すると、初期の接触抵抗ρcはいずれも5×10−4Ωcm程度である。これらのデバイスについて熱耐性を調べるために、まず摂氏100度の大気雰囲気中においてベーキングを行った後に接触抵抗を測定すると、すべての種類のデバイスにおいて接触抵抗の実質的な変化は見出されない。次いで、摂氏150度の大気雰囲気中においてベーキングを行った後に接触抵抗を測定すると、すべての種類のデバイスにおいて接触抵抗の実質的な変化は見出されない。摂氏200度の大気雰囲気中においてベーキングを行った後に接触抵抗を測定すると、条件(a)のデバイスでは接触抵抗の実質的な変化は見出されないが、条件(b1)、(b2)、(c1)及び(c2)のデバイスで接触抵抗に増加が観察される。摂氏400度の大気雰囲気中においてベーキングを行った後に接触抵抗を測定すると、条件(a)のデバイスでは接触抵抗の実質的な変化は見出されないが、条件(b1)、(b2)、(c1)及び(c2)のデバイスで接触抵抗に増加が観察される。したがって、条件(b1)、(b2)、(c1)及び(c2)のデバイスでは、摂氏200度以上の熱処理温度で、接触抵抗に劣化が生じる。
電極の種類をアルミニウム電極から、パッド付きのAl/Ti/Au電極に替えて、同様の実験を行ったが、同様の結果が得られる。
これらの実験の結果は、半極性基板でのn型電極作製では、n型電極の蒸着面に酸素が存在すると、熱による電極劣化が引き起こされて接触抵抗が上昇することを示す。したがって、電極のための導電膜を形成する蒸着面に酸化膜又は酸化物が形成されていてはならないことを意味する。電極が接触を成すn型窒化物半導体の結晶構造のc軸方向に延びる基準軸に直交する基準平面に対して傾斜する半極性面に、n電極のための金属膜を蒸着する際に酸化膜がないことが好適である。このためには、例えばn型窒化ガリウム系半導体への電極形成の前に、酸素を含む気体のプラズマ照射をn型窒化ガリウム系半導体表面に行わないことが好適である。また、例えばエッチングされた裏面を形成した後であってn型窒化ガリウム系半導体への電極形成の前に、基板を摂氏100度以上に昇温させないことが好適である。
本実施の形態に係るIII族窒化物半導体レーザでは、n型半導体基板の裏面とカソード電極との界面に酸化膜がないことが好適である。このIII族窒化物半導体レーザでは、n型半導体基板の裏面にカソード電極を形成する電極形成の前に酸素を含む気体のプラズマ照射にさらされていないn型半導体基板裏面に電極膜が接合されていることが好適である。また、上記のIII族窒化物半導体レーザでは、エッチングされた裏面をn型半導体基板に形成した後であってこのn型半導体基板裏面にカソード電極を形成する電極形成の前に、摂氏100度以上の昇温にさらされていない裏面を有するn型半導体基板に電極膜が接合されていることが好適である。
本実施の形態における製造方法では、n型窒化物半導体の結晶構造のc軸方向に延びる基準軸に直交する基準平面に対して傾斜する半極性面に、カソード電極を形成するための電極膜を蒸着する際に酸化膜がないことが好適である。本実施の形態における製造方法では、このために、例えば、カソード電極を形成するための電極膜の蒸着の前に、n型半導体基板のエッチングされた裏面に、酸素を含む気体のプラズマ照射を行わないことが好適である。また、本実施の形態における製造方法では、このために、エッチングされた裏面をn型半導体基板に形成した後であってカソード電極を形成するための電極膜の蒸着の前に、n型半導体基板を摂氏100度以上に昇温させないことが好適である。
本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。
以上説明したように、本実施の形態によれば、基板のIII族窒化物半導体の<000−1>軸の方向に延びる基準軸に交差する窒素面に対して傾斜する基板裏面に低抵抗のカソード電極を有するIII族窒化物半導体レーザが提供され、またそのIII族窒化物半導体レーザを作製する方法が提供される。
11…III族窒化物半導体レーザ、13…レーザ構造体、15…カソード電極、17…基板、17a…基板の半極性主面、17b…基板裏面、19…半導体領域、21…第1のクラッド層、23…第2のクラッド層、25…活性層、25a…井戸層、25b…障壁層、27、29…割断面、31…絶縁層、ALPHA…角度、33…p型コンタクト層、35…n側光ガイド層、37…p側光ガイド層、39…電子ブロック層、41…アノード電極、43…誘電体多層膜。

Claims (26)

  1. III族窒化物半導体レーザであって、
    半極性主面及び裏面を有するn型半導体基板、及び前記半極性主面の上に設けられた半導体領域を含むレーザ構造体と、
    前記レーザ構造体の前記n型半導体基板の前記裏面に接合を成すカソード電極と、
    を備え、
    前記n型半導体基板の前記裏面はIII族窒化物半導体からなり、
    前記半導体領域は、n型III族窒化物半導体層、活性層、及びp型III族窒化物半導体層を含み、
    前記n型III族窒化物半導体層、前記活性層及び前記p型III族窒化物半導体層は、前記n型半導体基板の前記半極性主面の法線軸の方向に配列されており、
    前記n型半導体基板の前記裏面は基準面に沿って延在し、該基準面は、前記III族窒化物半導体の<000−1>軸の方向に延びる基準軸に交差する窒素面に対して、ゼロより大きな傾斜角を成し、
    前記n型半導体基板の前記裏面は第1面方位の面及び第2面方位の面を含み、
    前記第1面方位の面及び前記第2面方位の面の各々は前記基準面に対して傾斜しており、
    前記第1面方位は前記第2面方位と異なり、
    前記第1面方位の面は{000−1}面である、III族窒化物半導体レーザ。
  2. 前記III族窒化物半導体の前記<000−1>軸を示すc−ベクトルと前記基準面の法線ベクトルとの成す角度は10度以上80度以下の角度範囲にあり、
    前記半極性主面の法線ベクトルと前記c−ベクトルとの成す角度は100度以上170度以下の角度範囲にある、請求項1に記載されたIII族窒化物半導体レーザ。
  3. 前記III族窒化物半導体の前記<000−1>軸は、前記n型半導体基板の前記裏面の法線軸から前記III族窒化物半導体のa軸及びm軸のいずれか一方の結晶軸への方向に傾斜している、請求項1又は請求項2に記載されたIII族窒化物半導体レーザ。
  4. 前記III族窒化物半導体の前記<000−1>軸を示すc−ベクトルと前記基準面の法線ベクトルとの成す角度は63度以上80度以下の角度範囲にあり、
    前記半極性主面の法線ベクトルと前記c−ベクトルとの成す角度は100度以上117度以下の角度範囲にある、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体レーザ。
  5. 前記n型半導体基板の前記裏面と前記カソード電極との界面に酸化膜がない、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体レーザ。
  6. 前記n型半導体基板の前記裏面に前記カソード電極を形成する電極形成前にプラズマの照射にさらされていない前記n型半導体基板の前記裏面に前記カソード電極が接合され、前記プラズマは酸素を含む気体を含む、請求項5に記載されたIII族窒化物半導体レーザ。
  7. 前記n型半導体基板の前記裏面に前記カソード電極を形成する電極形成前に摂氏100度以上の昇温にさらされていない前記n型半導体基板の前記裏面に前記カソード電極が接合される、請求項5又は請求項6に記載されたIII族窒化物半導体レーザ。
  8. 前記カソード電極の材料は、アルミニウム、チタン、白金、バナジウム、及び金の少なくとも一つの金属から成る、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体レーザ。
  9. 前記n型半導体基板はGaNからなる、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体レーザ。
  10. 前記カソード電極はノンアロイ電極である、請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体レーザ。
  11. 前記レーザ構造体の前記半導体領域の表面の上に設けられたアノード電極を更に備え、
    前記アノード電極はノンアロイ電極であり、
    前記レーザ構造体は、前記半導体領域の前記表面の上に設けられた絶縁膜を含み、
    前記アノード電極は、前記絶縁膜の開口を介して前記半導体領域に接続され、
    前記アノード電極は、Pd、Ni、Pt、及びAuの少なくともいずれかの金属から成り、
    前記III族窒化物半導体の<0001>軸を示すc+ベクトルと前記半導体領域の前記表面の法線ベクトルとの成す角度は10度以上80度以下の角度範囲にある、請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体レーザ。
  12. 前記III族窒化物半導体レーザの発振波長が、480nm以上540nm以下である、請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体レーザ。
  13. 前記III族窒化物半導体レーザの発振波長が、510nm以上540nm以下である、請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体レーザ。
  14. III族窒化物半導体レーザを作製する方法であって、
    半極性主面を有するn型半導体基板を準備する工程と、
    前記n型半導体基板、及び前記n型半導体基板の上に設けられた半導体領域を含むレーザ構造体を形成する工程と、
    前記レーザ構造体を形成した後に、前記n型半導体基板の裏面のエッチングを行って、第1面方位の面及び第2面方位の面を含むエッチングされた裏面を形成する工程と、
    前記レーザ構造体の前記n型半導体基板の前記エッチングされた裏面に接合を成すカソード電極を形成する工程と、
    を備え、
    前記n型半導体基板の前記裏面はIII族窒化物半導体からなり、
    前記レーザ構造体を形成する前記工程では、n型III族窒化物半導体層、活性層、及びp型III族窒化物半導体層を前記n型半導体基板の前記半極性主面の上に順に成長して前記半導体領域を形成し、
    前記n型半導体基板の前記裏面は基準面に沿って延在し、該基準面は、前記III族窒化物半導体の<000−1>軸の方向に延びる基準軸に交差する窒素面に対して、ゼロより大きな傾斜角を成し、
    前記n型半導体基板の前記裏面の前記エッチングでは、前記n型半導体基板の前記裏面に第1面方位の面及び第2面方位の面を形成するように、ウエットエッチング又はドライエッチングが行われ、
    前記第1面方位は前記第2面方位と異なり、
    前記第1面方位の面は{000−1}面である、III族窒化物半導体レーザを作製する方法。
  15. 前記III族窒化物半導体の前記<000−1>軸を示すc−ベクトルと前記基準面の法線ベクトルとの成す角度は10度以上80度以下の角度範囲にあり、
    前記半極性主面の法線ベクトルと前記c−ベクトルとの成す角度は100度以上170度以下の角度範囲にある、請求項14に記載されたIII族窒化物半導体レーザを作製する方法。
  16. 前記III族窒化物半導体の前記<000−1>軸を示すc−ベクトルと前記基準面の法線ベクトルとの成す角度は63度以上80度以下の角度範囲にあり、
    前記半極性主面の法線ベクトルと前記c−ベクトルとの成す角度は100度以上117度以下の角度範囲にある、請求項14又は請求項15に記載されたIII族窒化物半導体レーザを作製する方法。
  17. 前記カソード電極の材料は、アルミニウム、チタン、白金、バナジウム、及び金の少なくとも一つの金属から成る、請求項14〜請求項16のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体レーザを作製する方法。
  18. 前記n型半導体基板はGaNからなる、請求項14〜請求項17のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体レーザを作製する方法。
  19. 前記III族窒化物半導体レーザの発振波長が、480nm以上540nm以下である、請求項14〜請求項18のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体レーザを作製する方法。
  20. 前記n型半導体基板をエッチングするに先立って、前記n型半導体基板を研磨して前記裏面を形成する工程を更に備える、請求項14〜請求項19のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体レーザを作製する方法。
  21. 前記n型半導体基板の前記裏面の前記エッチングは、ウエットエッチングである、請求項14〜請求項20のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体レーザを作製する方法。
  22. 前記n型半導体基板の前記裏面の前記エッチングはドライエッチングであり、
    前記ドライエッチングではエッチャントとして塩素が用いられる、請求項14〜請求項21のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体レーザを作製する方法。
  23. 前記カソード電極はアニールされていない、請求項14〜請求項22のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体レーザを作製する方法。
  24. 前記n型半導体基板のIII族窒化物半導体の結晶構造のc軸方向に延びる基準軸に直交する基準平面に対して傾斜する半極性面に、前記カソード電極を形成するための電極膜を蒸着する際に酸化膜がない、請求項14〜請求項23のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体レーザを作製する方法。
  25. 前記カソード電極を形成するための電極膜の蒸着の前に、前記n型半導体基板の前記エッチングされた裏面に、酸素を含む気体のプラズマ照射を行わない、請求項24に記載されたIII族窒化物半導体レーザを作製する方法。
  26. 前記エッチングされた裏面を前記n型半導体基板に形成した後であって前記カソード電極を形成するための電極膜の蒸着をする前に、前記n型半導体基板を摂氏100度以上に昇温させない、請求項24又は請求項25に記載されたIII族窒化物半導体レーザを作製する方法。
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