JP2013155814A - 変速制御装置の油圧回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 オイルポンプから油圧係合要素に至る油路のオイルの抜け落ちを阻止するためのドレン通路を、簡単な構造で構成する。
【解決手段】 シフトバルブの入力ポートおよび出力ポートが接続すると油圧クラッチ18が係合し、出力ポートおよびドレンポートが接続すると油圧クラッチ18からドレン油路L9を介してオイルが排出される。ドレン油路L9の下流側油路L9bをトランスミッションの第1、第2ケース51,52の合わせ面51a,52aの少なくとも何れか一方に形成した油溝51bにより構成し、その下流側油路L9bの排油口73eの高さを油圧クラッチ18の軸線の高さ以上に設定したので、係合解除時に油圧クラッチ18およびシフトバルブ間の油路にオイルを保持し、次回の油圧クラッチ18の係合時に係合応答性を高めることができ、しかも下流側油路L9bを構成するための特別の部材を設ける必要をなくして部品点数およびコストの削減に寄与することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、オイルポンプに接続された入力ポートと、油圧係合要素に接続された出力ポートと、ドレン油路に接続されたドレンポートとが形成されたシフトバルブを備え、前記油圧係合要素の係合時には前記入力ポートを前記出力ポートに接続し、前記油圧係合要素の係合解除時には前記出力ポートを前記ドレンポートに接続する変速制御装置の油圧回路に関する。
トランスミッションの油圧クラッチは、オイルポンプが発生した油圧を調圧したクラッチ圧をクラッチシフトバルブからクラッチ油路を介して供給することで係合し、またクラッチ油路をシフトバルブでドレン油路に接続することで係合解除する。油圧クラッチが係合解除するとき、クラッチ油路のオイルが重力でドレン油路を介して抜け落ちてしまうと、次回に油圧クラッチを係合すべくクラッチシフトバルブからクラッチ油路にオイルを供給したとき、クラッチ油路の油圧の立ち上がりが遅れて油圧クラッチの係合応答性が低下する問題がある。
そこで、ドレン油路の下流端の排油口を油圧クラッチよりも高い位置に設けることで、油圧クラッチの係合解除時にクラッチ油路およびドレン油路内にオイルを保持し、次回の油圧クラッチの係合時にクラッチ油路の油圧を速やかに立ち上げて係合応答性を確保するものが、下記特許文献1により公知である。
特許第2899934号公報
ところで、クラッチシフトバルブ等のバルブ類を集約して収納するバルブブロックがトランスミッションの低い位置に配置されている場合、そのクラッチシフトバルブから延びるドレン油路の下流端の排油口を油圧クラッチよりも高い位置に設けようとすると、ドレン油路の下流側油路をパイプ材等で構成してバルブブロックから上方に延長する必要があり、前記パイプ材のような特別の部材が必要になって部品点数が増加する問題がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、オイルポンプから油圧係合要素に至る油路のオイルの抜け落ちを阻止するためのドレン通路を、簡単な構造で構成することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、オイルポンプに接続された入力ポートと、油圧係合要素に接続された出力ポートと、ドレン油路に接続されたドレンポートとが形成されたシフトバルブを備え、前記油圧係合要素の係合時には前記入力ポートを前記出力ポートに接続し、前記油圧係合要素の係合解除時には前記出力ポートを前記ドレンポートに接続する変速制御装置の油圧回路において、前記ドレン油路の少なくとも下流側油路をトランスミッションの相互に結合される第1、第2ケースの合わせ面の少なくとも何れか一方に形成した油溝により構成するとともに、前記下流側油路の排油口の高さを前記油圧係合要素の軸線の高さ以上に設定したことを特徴とする変速制御装置の油圧回路が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記油溝を前記第1、第2ケースの合わせ面の他方で閉塞したことを特徴とする変速制御装置の油圧回路が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記油溝を前記第1、第2ケースの合わせ面に挟持したガスケットで閉塞したことを特徴とする変速制御装置の油圧回路が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記油圧係合要素は、前記トランスミッションの複数の油圧係合要素のうちの最も高い位置に配置されたものであることを特徴とする変速制御装置の油圧回路が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、前記シフトバルブを収納するバルブブロックを前記第1ケースまたは前記第2ケースに設けたことを特徴とする変速制御装置の油圧回路が提案される。
尚、実施の形態の第1、第2クラッチ17,18は本発明の油圧係合要素に対応し、実施の形態のトルクコンバータケース51は本発明の第1ケースに対応し、実施の形態のミッションケース52は本発明の第2ケースに対応し、実施の形態のメタルガスケット58は本発明のガスケットに対応し、実施の形態の第2クラッチシフトバルブ66eは本発明のシフトバルブに対応し、実施の形態の第2排油口73eは本発明の排油口に対応する。
請求項1の構成によれば、シフトバルブの入力ポートおよび出力ポートが接続すると、オイルポンプから供給されたオイルで油圧係合要素が係合し、シフトバルブの出力ポートおよびドレンポートが接続すると、係合解除する油圧係合要素からドレン油路を介してオイルが排出される。ドレン油路の少なくとも下流側油路をトランスミッションの相互に結合される第1、第2ケースの合わせ面の少なくとも何れか一方に形成した油溝により構成し、その下流側油路の排油口の高さを油圧係合要素の軸線の高さ以上に設定したので、油圧係合要素の係合解除時に油圧係合要素およびシフトバルブ間の油路にオイルを保持し、次回の油圧係合要素の係合時に油圧を速やかに立ち上げて係合応答性を高めることができ、しかも下流側油路を構成するための特別の部材を設ける必要をなくして部品点数およびコストの削減に寄与することができる。
また請求項2の構成によれば、第1、第2ケースの合わせ面の一方に形成した油溝を第1、第2ケースの合わせ面の他方で閉塞したので、下流側油路を簡単な構造で構成することができる。
また請求項3の構成によれば、第1、第2ケースの合わせ面の一方に形成した油溝を第1、第2ケースの合わせ面に挟持したガスケットで閉塞したので、下流側油路を簡単な構造で構成することができる。
また請求項4の構成によれば、トランスミッションの複数の油圧係合要素のうちの最も高い位置に配置された油圧係合要素、つまり非係合時にシフトバルブとの間の油路にエアが侵入し易い油圧係合要素を前記ドレン油路に接続したので、その油圧係合要素の係合応答性の低下を防止することができる。
また請求項5の構成によれば、シフトバルブを収納するバルブブロックを第1ケースまたは第2ケースに設けたので、バルブブロックに設けたドレン油路の上流側油路と、第1、第2ケースの合わせ面間に形成した下流側油路とを直接接続してドレン油路を短縮することができる。
ツインクラッチ式トランスミッションのスケルトン図。(第1の実施の形態) 図1の2−2線矢視図。(第1の実施の形態) 図2の3−3線断面図。(第1の実施の形態) トランスミッションの油圧回路図。(第1の実施の形態) 第1クラッチ係合時の油圧回路図。(第1の実施の形態) 第2クラッチ係合時の油圧回路図。(第1の実施の形態) 図3に対応する図。(第2の実施の形態)
第1の実施の形態
以下、図1〜図6に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、自動車用のツインクラッチ式のトランスミッションTは、エンジンEのクランクシャフト11にトルクコンバータ12を介して同軸に接続された第1主入力軸13と、第1主入力軸13に対して平行に配置された第2主入力軸14とを備える。第1主入力軸13および第2主入力軸14の外周にはそれぞれ筒状の第1副入力軸15および第2副入力軸16が相対回転自在に嵌合しており、第1主入力軸13および第1副入力軸15は第1クラッチ17を介して結合可能であり、かつ第2主入力軸14および第2副入力軸16は第2クラッチ18を介して結合可能である。
第1主入力軸13および第2主入力軸14と平行に出力軸19およびアイドル軸20が配置されており、第1主入力軸13に固設したドライブギヤ21がアイドル軸20に固設したアイドルギヤ22に噛合し、アイドルギヤ22は第2主入力軸14に固設したドリブンギヤ23に噛合する。従って、エンジンEの運転時に第1主入力軸13および第2主入力軸14は常時同方向に回転する。
第1副入力軸15には1速ドライブギヤ24、3速ドライブギヤ25、5速ドライブギヤ26および7速ドライブギヤ27が相対回転自在に支持されており、1速ドライブギヤ24および3速ドライブギヤ25は1速−3速シンクロ装置28を介して第1副入力軸15に選択的に結合可能であり、5速ドライブギヤ26および7速ドライブギヤ27は5速−7速シンクロ装置29を介して第1副入力軸15に選択的に結合可能である。
第2副入力軸16には2速ドライブギヤ30、4速ドライブギヤ31、6速ドライブギヤ32および8速ドライブギヤ33が相対回転自在に支持されており、2速ドライブギヤ30および4速ドライブギヤ31は2速−4速シンクロ装置34を介して第2副入力軸16に選択的に結合可能であり、6速ドライブギヤ32および8速ドライブギヤ33は6速−8速シンクロ装置35を介して第2副入力軸16に選択的に結合可能である。
出力軸19には1速−2速ドリブンギヤ36、3速−4速ドリブンギヤ37、5速−6速ドリブンギヤ38および7速−8速ドリブンギヤ39が固設されており、1速−2速ドリブンギヤ36は1速ドライブギヤ24および2速ドライブギヤ30に同時に噛合し、3速−4速ドリブンギヤ37は3速ドライブギヤ25および4速ドライブギヤ31に同時に噛合し、5速−6速ドリブンギヤ38は5速ドライブギヤ26および6速ドライブギヤ32に同時に噛合し、7速−8速ドリブンギヤ39は7速ドライブギヤ27および8速ドライブギヤ33に同時に噛合する。
アイドル軸20には第2副入力軸16の1速ドライブギヤ24に噛合するリバースアイドルギヤ40が相対回転自在に支持されており、このリバースアイドルギヤ40はリバースクラッチ41を介してアイドル軸20に結合可能である。
出力軸19に固設したファイナルドライブギヤ42がディファレンシャルギヤ43に固設したファイナルドリブンギヤ44に噛合しており、ディファレンシャルギヤ43から左右に延びる車軸45,45が左右の駆動輪に接続される。
従って、1速−3速シンクロ装置28で1速ドライブギヤ24を第1副入力軸15に結合した状態で第1クラッチ17を係合すると、第1主入力軸13の回転が第1クラッチ17→第1副入力軸15→1速−3速シンクロ装置28→1速ドライブギヤ24→1速−2速ドリブンギヤ36→出力軸19→ファイナルドライブギヤ42→ファイナルドリブンギヤ44の経路でディファレンシャルギヤ43に伝達され、1速変速段が確立する。
また2速−4速シンクロ装置34で2速ドライブギヤ30を第2副入力軸16に結合した状態で第2クラッチ18を係合すると、第2主入力軸14の回転が第2クラッチ18→第2副入力軸16→2速−4速シンクロ装置34→2速ドライブギヤ30→1速−2速ドリブンギヤ36→出力軸19→ファイナルドライブギヤ42→ファイナルドリブンギヤ44の経路でディファレンシャルギヤ43に伝達され、2速変速段が確立する。
また1速−3速シンクロ装置28で3速ドライブギヤ25を第1副入力軸15に結合した状態で第1クラッチ17を係合すると、第1主入力軸13の回転が第1クラッチ17→第1副入力軸15→1速−3速シンクロ装置28→3速ドライブギヤ25→3速−4速ドリブンギヤ37→出力軸19→ファイナルドライブギヤ42→ファイナルドリブンギヤ44の経路でディファレンシャルギヤ43に伝達され、3速変速段が確立する。
また2速−4速シンクロ装置34で4速ドライブギヤ31を第2副入力軸16に結合した状態で第2クラッチ18を係合すると、第2主入力軸14の回転が第2クラッチ18→第2副入力軸16→2速−4速シンクロ装置34→4速ドライブギヤ31→3速−4速ドリブンギヤ37→出力軸19→ファイナルドライブギヤ42→ファイナルドリブンギヤ44の経路でディファレンシャルギヤ43に伝達され、4速変速段が確立する。
また5速−7速シンクロ装置29で5速ドライブギヤ26を第1副入力軸15に結合した状態で第1クラッチ17を係合すると、第1主入力軸13の回転が第1クラッチ17→第1副入力軸15→5速−7速シンクロ装置29→5速ドライブギヤ26→5速−6速ドリブンギヤ38→出力軸19→ファイナルドライブギヤ42→ファイナルドリブンギヤ44の経路でディファレンシャルギヤ43に伝達され、5速変速段が確立する。
また6速−8速シンクロ装置35で6速ドライブギヤ32を第2副入力軸16に結合した状態で第2クラッチ18を係合すると、第2主入力軸14の回転が第2クラッチ18→第2副入力軸16→6速−8速シンクロ装置35→6速ドライブギヤ32→5速−6速ドリブンギヤ38→出力軸19→ファイナルドライブギヤ42→ファイナルドリブンギヤ44の経路でディファレンシャルギヤ43に伝達され、6速変速段が確立する。
また5速−7速シンクロ装置29で7速ドライブギヤ27を第1副入力軸15に結合した状態で第1クラッチ17を係合すると、第1主入力軸13の回転が第1クラッチ17→第1副入力軸15→5速−7速シンクロ装置29→7速ドライブギヤ27→7速−8速ドリブンギヤ39→出力軸19→ファイナルドライブギヤ42→ファイナルドリブンギヤ44の経路でディファレンシャルギヤ43に伝達され、7速変速段が確立する。
また6速−8速シンクロ装置35で8速ドライブギヤ33を第2副入力軸16に結合した状態で第2クラッチ18を係合すると、第2主入力軸14の回転が第2クラッチ18→第2副入力軸16→6速−8速シンクロ装置35→8速ドライブギヤ33→7速−8速ドリブンギヤ39→出力軸19→ファイナルドライブギヤ42→ファイナルドリブンギヤ44の経路でディファレンシャルギヤ43に伝達され、8速変速段が確立する。
またリバースクラッチ41を係合すると、第1主入力軸13の回転がドライブギヤ21→アイドルギヤ22→アイドル軸20→リバースクラッチ41→リバースアイドルギヤ40→1速ドライブギヤ24→1速−2速ドリブンギヤ36→出力軸19→ファイナルドライブギヤ42→ファイナルドリブンギヤ44の経路でディファレンシャルギヤ43に逆回転となって伝達され、リバース速変速段が確立する。
図1および図2に示すように、トランスミッションTのケーシングは、エンジンブロック(不図示)に締結されるトルクコンバータケース51と、トルクコンバータケース51に複数本のボルト53…で締結されるミッションケース52と、ミッションケース52に複数本のボルト55…で締結されるケースカバー54とで構成される。ミッションケース52の前側の側面には、トルクコンバータ12、第1クラッチ17、第2クラッチ18、リバースクラッチ41、各シンクロ装置の油圧アクチュエータ等に供給する油圧を制御するバルブブロック56が複数本のボルト57…締結される。
ミッションケース52の前側に配置された第1主入力軸13に対して第2主入力軸14は後上方に配置され、第1主入力軸13および第2主入力軸14を結ぶ直線の後下方に出力軸19が配置され、前記直線の前上方にアイドル軸20が配置されており、従って、第1主入力軸13、第2主入力軸14、出力軸19およびアイドル軸20の位置は菱形の四つの頂点の位置に対応する。またディファレンシャルギヤ43は、ケースカバー54の輪郭から外れたミッションケース52の後下方に配置される。
図4には、トランスミッションTのバルブブロック56の内部に設けられた油圧回路のうち、第1クラッチ17および第2クラッチ18の制御に関連する部分が示される。
オイルタンク61のオイルをストレーナ62を介して汲み上げるオイルポンプ63の吐出圧は、レギュレータバルブ64でライン圧に調圧されて油路L1に伝達される。ライン圧は油路L1に設けた第1リニアソレノイドバルブ65oでクラッチ圧に調圧された後、油路L2を介して第1クラッチシフトバルブ66oに伝達され、そこから油路L3を介して奇数変速段用の第1クラッチ17の油室に伝達される。油路L1に設けた常閉ソレノイドバルブよりなる第1シフトバルブ67oから延びる油路L4が第1クラッチシフトバルブ66oに接続され、第1クラッチシフトバルブ66oを二位置に切り換える。
第1クラッチシフトバルブ66oは、油路L2を介して第1リニアソレノイドバルブ65oに接続された入力ポート68oと、油路L3を介して第1クラッチ17の油室に接続された出力ポート69oと、ドレン油路L5に接続されたドレンポート70oとを備える。第1シフトバルブ67oから延びる油路L4はスプール71oの左端に接続され、スプール71oの右端はスプリング72oで左側に付勢される。
従って、図5に示すように、常閉の第1シフトバルブ67oをOFFすると、油路L4が大気開放されて第1クラッチシフトバルブ66oのスプール71oがスプリング72oの弾発力で左動し、入力ポート68oが出力ポート69oに連通することで、第1リニアソレノイドバルブ65oが出力するクラッチ圧が第1クラッチ17の油室に伝達され、第1クラッチ17が係合する。また常閉の第1シフトバルブ67oをONすると、油路L4にライン圧が伝達されて第1クラッチシフトバルブ66oのスプール71oがスプリング72oの弾発力に抗して右動し、出力ポート69oがドレンポート70oに連通することで、第1クラッチ17の油室の油圧がドレンポート70oに解放され、第1クラッチ17が係合解除する。
またライン圧は油路L1に設けた第2リニアソレノイドバルブ65eでクラッチ圧に調圧された後、油路L6を介して第2クラッチシフトバルブ66eに伝達され、そこから油路L7を介して偶数変速段用の第2クラッチ18の油室に伝達される。油路L1に設けた常閉ソレノイドバルブよりなる第2シフトバルブ67eから延びる油路L8が第2クラッチシフトバルブ66eに接続され、第2クラッチシフトバルブ66oeを二位置に切り換える。
第2クラッチシフトバルブ66eは、油路L6を介して第2リニアソレノイドバルブ65eに接続された入力ポート68eと、油路L7を介して第2クラッチ18の油室に接続された出力ポート69eと、ドレン油路L9に接続されたドレンポート70eとを備える。第2シフトバルブ67eから延びる油路L8はスプール71eの左端に接続され、スプール71eの右端はスプリング72eで左側に付勢される。
従って、図6に示すように、常閉の第2シフトバルブ67eをOFFすると、油路L8が大気開放されて第2クラッチシフトバルブ66eのスプール71eがスプリング72eの弾発力で左動し、入力ポート68eが出力ポート69eに連通することで、第2リニアソレノイドバルブ65eが出力するクラッチ圧が第2クラッチ18の油室に伝達され、第2クラッチ18が係合する。また常閉の第2シフトバルブ67eをONすると、油路L8にライン圧が伝達されて第2クラッチシフトバルブ66eのスプール71eがスプリング72eの弾発力に抗して右動し、出力ポート69eがドレンポート70eに連通することで、第2クラッチ18の油室の油圧がドレンポート70eに解放され、第2クラッチ18が係合解除する。
図2に示すように、第1クラッチ17が設けられた第1主入力軸13は、バルブブロック56の上端よりも低い位置に配置されている。従って、図6に示す第1クラッチ17の係合解除時に、第1クラッチシフトバルブ66oのドレンポート70oから延びるドレン油路L5がバルブブロック56の外面に開口してドレン油を排出する第1排油口73oを、第1クラッチ17が設けられた第1主入力軸13よりも高い位置に設けることができる。
係合解除した第1クラッチ17の油室から出たオイルは、油路L3から第1クラッチシフトバルブ66oおよびドレン油路L5を経て第1排油口73oからトランスミッションTの底部のオイルタンク61に排出されるが、このとき、仮に油路L3のオイルが重力で抜け落ちていると、第1クラッチ17を係合すべく油路L2から第1クラッチシフトバルブ66oを介して油路L3に油圧を供給するときに、油路L3に溜まったエアにより油圧の立ち上がりが遅れて第1クラッチ17の係合応答性が低下する可能性がある。
しかしながら、ドレン油路L5の第1排油口73oは第1クラッチ17が設けられた第1主入力軸13よりも高い位置にあるため、油路L3およびドレン油路L5はオイルで満たされた状態に維持され、第1クラッチ17を係合すべく油路L2から第1クラッチシフトバルブ66oを介して油路L3に油圧を供給するときに、油路L3がオイルで満たされていることで第1クラッチ17の係合応答性が確保される。
図5に示す第2クラッチ18の係合解除時にも、同様にして油路L7およびドレン油路L9にオイルを保持し、続く第2クラッチ18の係合時に油路L7にエアが存在するのを防止して係合応答性を確保する必要がある。しかしながら、図2に示すように、第2クラッチ18が設けられた第2主入力軸14はバルブブロック56の上端よりも高い位置にあるため、バルブブロック56の内部にドレン油路L9を形成するだけでは、その第2排油口73eを第2主入力軸14よりも高い位置に形成することが不可能である。
そこで本実施の形態では、第2クラッチ18側のドレン油路L9を、上流側(第2クラッチシフトバルブ66e側)の上流側油路L9aと、下流側(第2排油口73e側)の下流側油路L9bとに分け、上流側油路L9aをバルブブロック56の内部に形成し、下流側油路L9bをバルブブロック56の上端よりも上方のトルクコンバータケース51に形成する。
図2および図3に示すように、トルクコンバータケース51の合わせ面51aとミッションケース52の合わせ面52aとはメタルガスケット58を挟んで締結されるが、トルクコンバータケース51の合わせ面51aに形成した油溝51bをメタルガスケット58を挟んでミッションケース52の合わせ面52aで閉塞することで、下流側油路L9bが構成される。下流側油路L9bの上流端はバルブブロック56の内部に形成された上流側油路L9a(図4参照)の下流端に接続され、下流側油路L9bの下流端(上端)の第2排油口73eは、第2主入力軸14よりも高い位置でミッションケース52およびトルクコンバータケース51の内部に開口する。
その結果、図5に示すように、第2クラッチ18が係合解除すると、その油室から排出されたオイルは油路L7→第2クラッチシフトバルブ66eの出力ポート69e→第2クラッチシフトバルブ66eのドレンポート70e→ドレン油路L9の上流側油路L9a→ドレン油路L9の下流側油路L9bを経て第2排油口73eからオイルタンク61に排出される。このとき、ドレン油路L9の下流側油路L9bの第2排油口73eは、第2クラッチ18が設けられた第2主入力軸14よりも高い位置に開口するので、第2クラッチ18および第2クラッチシフトバルブ66eを接続する油路L7内のオイルは、重力でオイルタンク61に抜け落ちることなく保持される。よって次回に第2クラッチ18を係合すべく第2クラッチシフトバルブ66eが作動して油路L7の油圧を立ち上げるとき、その油圧を遅滞なく立ち上げて第2クラッチ18の係合応答性を高めることができる。
しかも、バルブブロック56の上端よりも高い位置にあるドレン油路L9の下流側油路L9bを、トルクコンバータケース51およびミッションケース52の合わせ面51a,52aを利用して構成したので、その下流側油路L9bを特別の部材で構成する必要をなくして部品点数およびコストの削減に寄与することができる。
またバルブブロック56をミッションケース52に設けたので、バルブブロック56に設けたドレン油路L9の上流側油路L9aと、トルクコンバータケース51およびミッションケース52の合わせ面51a,52a間に設けたドレン油路L9の下流側油路L9bとを直接接続し、ドレン油路L9を短縮することができる。
第2の実施の形態
次に、図7に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態では、トルクコンバータケース51の合わせ面51aに形成した油溝51bをミッションケース52の合わせ面52aで閉塞することでドレン油路L9の下流側油路L9bを構成しているが、第2の実施の形態では、トルクコンバータケース51の合わせ面51aに形成した油溝51bを、ミッションケース52の合わせ面52aとの間に挟持したメタルガスケット58で閉塞することでドレン油路L9の下流側油路L9bを構成している。これら第1、第2の何れの実施の形態によっても、ドレン油路L9の下流側油路L9bを簡単な構造で構成することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態のトランスミッションTはツインクラッチ式のものであるが、本発明は他の任意の形式のトランスミッションに適用することができる。
また実施の形態ではドレン油路L9の下流側油路L9bをトルクコンバータケース51側に形成した油溝51bで構成しているが、それをミッションケース52側に形成した油溝、あるいはトルクコンバータケース51側およびミッションケース52側の両方に形成した油溝で構成することができる。更に、ドレン油路L9の下流側油路L9bを、ミッションケース52側およびケースカバー54側の一方あるいは両方に形成した油溝で構成することができる。
また実施の形態ではバルブブロック56をミッションケース52側に設けているが、それをトルクコンバータケース51側、あるいはミッションケース52およびトルクコンバータケース51に跨がって設けることができる。
17 第1クラッチ(油圧係合要素)
18 第2クラッチ(油圧係合要素)
51 トルクコンバータケーズ(第1ケース)
51a 合わせ面
51b 油溝
52 ミッションケース(第2ケース)
52a 合わせ面
56 バルブブロック
58 メタルガスケット(ガスケット)
63 オイルポンプ
66e 第2クラッチシフトバルブ(シフトバルブ)
68e 入力ポート
69e 出力ポート
70e ドレンポート
73e 第2排油口(排油口)
L9 ドレン油路
L9b 下流側油路
T トランスミッション

Claims (5)

  1. オイルポンプ(63)に接続された入力ポート(68e)と、油圧係合要素(18)に接続された出力ポート(69e)と、ドレン油路(L9)に接続されたドレンポート(70e)とが形成されたシフトバルブ(66e)を備え、前記油圧係合要素(18)の係合時には前記入力ポート(68e)を前記出力ポート(69e)に接続し、前記油圧係合要素(18)の係合解除時には前記出力ポート(69e)を前記ドレンポート(70e)に接続する変速制御装置の油圧回路において、
    前記ドレン油路(L9)の少なくとも下流側油路(L9b)をトランスミッション(T)の相互に結合される第1、第2ケース(51,52)の合わせ面(51a,52a)の少なくとも何れか一方に形成した油溝(51b)により構成するとともに、前記下流側油路(L9b)の排油口(73e)の高さを前記油圧係合要素(18)の軸線の高さ以上に設定したことを特徴とする変速制御装置の油圧回路。
  2. 前記油溝(51b)を前記第1、第2ケース(51,52)の合わせ面(51a,52a)の他方で閉塞したことを特徴とする、請求項1に記載の変速制御装置の油圧回路。
  3. 前記油溝(51b)を前記第1、第2ケース(51,52)の合わせ面(51a,52a)に挟持したガスケット(58)で閉塞したことを特徴とする、請求項1に記載の変速制御装置の油圧回路。
  4. 前記油圧係合要素(18)は、前記トランスミッション(T)の複数の油圧係合要素(17,18)のうちの最も高い位置に配置されたものであることを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の変速制御装置の油圧回路。
  5. 前記シフトバルブ(66e)を収納するバルブブロック(56)を前記第1ケース(51)または前記第2ケース(52)に設けたことを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の変速制御装置の油圧回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015045347A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 マツダ株式会社 変速機のブレーキ装置
JP2015105744A (ja) * 2013-12-02 2015-06-08 本田技研工業株式会社 動力装置
JP2015124820A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 本田技研工業株式会社 動力装置

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