JP2013154701A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造コストを低減しつつ、タイヤサイド部、特にビード部側のゴムの温度上昇を抑制するタイヤを提供する。
【解決手段】本発明に係るタイヤは、トレッド部と、トレッド部に連なるタイヤサイド部とを有する。タイヤサイド部の外表面には、トレッド幅方向内側に凹むとともに、タイヤ周方向に延びる周方向凹部が形成され、周方向凹部の内部には、トレッド幅方向外側に向かって突出するブロックが形成されている。タイヤのトレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面において、リムフランジと接するリム離反点から周方向凹部のタイヤ径方向内側の端部までの範囲に形成されるリム側外表面は、トレッド幅方向内側に曲率半径の中心を有する第1円弧曲線に沿って形成され、周方向凹部のタイヤ径方向内側の端部から周方向凹部の底面までの範囲に形成される側壁面は、トレッド幅方向外側に曲率半径の中心を有する第2円弧曲線に沿って形成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、路面と接地するトレッド部と、トレッド部に連なるタイヤサイド部とを有するタイヤに関する。
従来、車両に装着されるタイヤにおいては、タイヤ転動時における発熱が問題となっている。発熱によるタイヤの温度上昇は、タイヤの材料物性の変化といった経時的変化の促進や、高速走行時におけるトレッドの破損などの原因となる。特に、重荷重での使用となるオフザロードラジアル(ORR)タイヤ、トラックバスラジアル(TBR)タイヤにおいては、リムフランジとの摩擦、及びリムフランジからの突き上げによって、タイヤサイド部、特にビード部側のゴムが変形することによって発熱し易くなる。タイヤサイド部における発熱は、ゴムの劣化を促進し、ビード部の耐久性のみならず、タイヤの耐久性を悪化させてしまうことに繋がるため、タイヤサイド部のビード部側における温度上昇の抑制を実現するタイヤが望まれている。
例えば、特許文献1に記載のタイヤは、ビード部における温度上昇を抑制する手段として、タイヤサイド部の所定範囲に、タイヤ径方向に沿って乱流発生用突起を形成している。これにより、タイヤ表面に流速の速い乱流を発生させ、タイヤサイド部の放熱を促進することによって、ビード部側における温度上昇を抑制している。
国際公開WO2009/084634
ところで、上述した従来のタイヤには、次のような問題があった。すなわち、タイヤサイド部に突起を形成する方法は、タイヤサイド部のゴムの体積が増え、その結果、タイヤ転動時におけるゴムの変形量が増えることによって発熱し易くなる。すなわち、突起を形成することによって放熱を促進して、温度上昇を抑制するという効果が薄れてしまう。また、突起を形成するためのゴムを必要とするため、空気入りタイヤに必要なゴム量が増加することによって、製造コストが高くなってしまう。これらの理由から、タイヤサイド部、特にビード部側の温度上昇を抑制するタイヤについては、更なる改善が望まれている。
そこで、本発明は、製造コストを低減しつつ、タイヤサイド部、特にビード部側のゴムの温度上昇を抑制するタイヤの提供を目的とする。
まず、本発明の特徴は、路面と接するトレッド部(トレッド部10)と、前記トレッド部に連なるタイヤサイド部(タイヤサイド部20)とを有するタイヤ(空気入りタイヤ1)であって、前記タイヤサイド部の外表面には、トレッド幅方向内側に凹むとともに、タイヤ周方向に延びる周方向凹部(周方向凹部100)が形成され、前記周方向凹部の内部には、トレッド幅方向外側に向かって突出するブロック(例えば、第1ブロック111)が形成されており、前記タイヤのトレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面において、リムフランジ(リムフランジ61)と接する最もタイヤ径方向外側の点であるリム離反点(リム離反点61a)から前記周方向凹部のタイヤ径方向内側の端部(端部100a)までの範囲に形成されるリム側外表面(リム側外表面80)は、トレッド幅方向内側に曲率半径(曲率半径R1)の中心(C1)を有する第1円弧曲線(第1円弧曲線Rc1)に沿って形成され、前記タイヤのトレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面において、前記周方向凹部のタイヤ径方向内側の端部から前記周方向凹部の底面(底面103)までの範囲に形成される側壁面(内側壁面101)は、トレッド幅方向外側に曲率半径(曲率半径R2)の中心(C2)を有する第2円弧曲線(第2円弧曲線Rc2)に沿って形成されることを要旨とする。
かかるタイヤでは、タイヤサイド部の外表面において、トレッド幅方向内側に凹むとともに、タイヤ周方向に延びる周方向凹部が形成されている。かかるタイヤによれば、周方向凹部を形成することによって、タイヤ内部(特にビード部の内部)の高温部と放熱面(周方向凹部の外表面)との距離を縮めることが可能になるので、ゴムの温度上昇を抑制する効果を高めることができる。更に、かかるタイヤによれば、周方向凹部を形成しない場合に比べて軽量化によるコストダウンを図ることができる。
また、かかるタイヤでは、リム離反点から周方向凹部のタイヤ径方向内側の端部までのタイヤサイド部のリム側外表面は、トレッド幅方向内側に曲率半径の中心を有する第1円弧曲線に沿って形成される。すなわち、タイヤサイド部のリム側外表面は、トレッド幅方向外側に膨らむ曲面形状に形成されている。リム側外表面をこのように形成することによって、タイヤサイド部のビード部側の領域おいて、一定の剛性が確保されている。
また、かかるタイヤでは、周方向凹部のタイヤ径方向内側の端部から周方向凹部の底面まで延びる側壁面は、トレッド幅方向外側に曲率半径の中心を有する第2円弧曲線に沿って形成される。すなわち、周方向凹部では、タイヤ径方向内側の端部から底面までが、曲面形状によって凹むように形成されている。
このようなタイヤによれば、タイヤの転動によって、タイヤサイド部のリム側外表面に沿って流れる空気が、周方向凹部の内部に流れ込む際、曲面である側壁面に沿って円滑に流れ込むようになる。すなわち、周方向凹部の内部に流れ込む空気の量を増加させて、ゴムの温度上昇を抑制することが可能になる。
また、周方向凹部の内部には、トレッド幅方向外側に向かって突出するブロックが形成されている。ここで、仮に、周方向凹部を設けることなく、タイヤサイド部にブロックを配置する場合、ゲージ厚が高まってしまうため、ゴムの温度上昇を抑制する効果が十分に得られないが、かかるタイヤのように、周方向凹部の内部にブロックを配置することによって、ゴムの温度上昇を抑制する効果を十分に高めることが可能になる。
以上のように、かかるタイヤによれば、製造コストを低減しつつ、タイヤサイド部、特にビード部側のゴムの温度上昇を抑制することができる。
本発明の他の特徴は、正規内圧を充填し、無荷重である無荷重状態におけるタイヤ径方向のタイヤ高さをHとした場合、正規内圧を充填し、正規荷重をかけた正規荷重状態における前記側壁面が、前記リム離反点からタイヤ径方向外側に向かって前記タイヤ高さHの25%以下の範囲内に位置することを要旨とする。
本発明の他の特徴は、前記第1円弧曲線を周方向凹部まで延長した仮想線に対する前記側壁面の最大深さは、15mm以上35mm以下であることを要旨とする。
本発明の他の特徴は、前記タイヤのトレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面における前記側壁面の曲率半径(曲率半径R2)は、正規内圧を充填し、無荷重である無荷重状態において、50mm以上であることを要旨とする。
本発明の他の特徴は前記ブロックの少なくとも一部は、前記側壁面内に配置されることを要旨とする。
本発明の他の特徴は、正規内圧を充填し、無荷重である無荷重状態における前記側壁面の曲率半径Raと、正規内圧を充填し、正規荷重をかけた正規荷重状態における前記側壁面の曲率半径Rbとは、(Ra−Rb)/Ra≦0.5の関係を満たすことを要旨とする。
本発明の他の特徴は、前記ブロックは、タイヤ周方向に所定ピッチ毎に、複数配置されており、隣接する2つのブロック(第1ブロック111及び第2ブロック112)のタイヤ径方向における位置が異なることを要旨とする。
本発明の他の特徴は、前記ブロックのトレッド幅方向における高さhは、3mm以上25mm以下であることを要旨とする。
本発明の他の特徴は、前記ブロックのタイヤ周方向における幅wは2mm以上10mm以下であることを要旨とする。
本発明の他の特徴は、前記ブロックの高さhと、前記ブロックのタイヤ周方向における所定ピッチpと、前記ブロックの幅wとは、1≦p/h≦50、且つ、1≦(p−w)/w≦100の関係を満たすことを要旨とする。
本発明の特徴によれば、製造コストを低減しつつ、タイヤサイド部、特にビード部側のゴムの温度上昇を抑制するタイヤを提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤ1におけるタイヤサイド部20側のサイドウォール面視図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤ1を示す一部分解斜視図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤ1を示す断面図である。 図4(a)は、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤ1の一部拡大断面図である。図4(b)は、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤ1の一部拡大断面図である。 図5は、無荷重状態における周方向凹部と、正規荷重状態における周方向凹部との変形状況を示す一部拡大断面図である。 図6(a)は、第1実施形態に係る周方向凹部の一部拡大斜視図である。図6(b)は、第1実施形態に係る周方向凹部の一部拡大平面図である。 図7(a)は、乱流の発生の状態を説明する図であり、周方向凹部のトレッド幅方向における一部拡大断面図である。図7(b)は、乱流の発生の状態を説明する図であり、周方向凹部の一部拡大平面図である。 図8(a)は、第2実施形態に係る周方向凹部200の一部拡大斜視図である。図8(b)は、第2実施形態に係る周方向凹部200の一部拡大平面図である。 図9(a)は、第2実施形態の変更例に係る周方向凹部200Xの一部拡大斜視図である。図9(b)は、第2実施形態の変更例に係る周方向凹部200Xの一部拡大平面図である。 図10(a)は、第3実施形態に係る周方向凹部300の一部拡大斜視図である。図10(b)は、第3実施形態に係る周方向凹部300の一部拡大平面図である。 図11(a)は、従来例に係る空気入りタイヤの一部拡大断面図である。図11(b)は、比較例に係る空気入りタイヤの一部拡大断面図である。 図12(a)は、他の実施形態の係る周方向凹部の一部拡大斜視図である。図12(b)は、他の実施形態に係る周方向凹部の一部拡大平面図である。 図13(a)は、他の実施形態の係る周方向凹部の一部拡大斜視図である。図13(b)は、他の実施形態に係る周方向凹部の一部拡大平面図である。 図14は、他の実施形態に係る周方向凹部の一部拡大平面図である。 図15は、他の実施形態に係る周方向凹部の一部拡大平面図である。 図16(a)乃至(e)は、その他の実施形態に係る周方向凹部の一部拡大平面図である。
次に、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
(1)空気入りタイヤ1の構成
本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、ダンプトラックなどの建設車両に装着される重荷重用の空気入りタイヤである。空気入りタイヤ1の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤ1を側面視した際の側面図である。図2は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1を示す一部分解斜視図である。図3は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1を示す一部断面図である。
図1乃至3に示すように、空気入りタイヤ1は、走行時に路面に接地するトレッド部10と、トレッド部10に連なるタイヤサイド部20とを有する。タイヤサイド部20の外表面には、トレッド幅方向Tw内側に凹むとともに、タイヤ周方向Tcに延びる周方向凹部100が形成されている。また、図2乃至3に示すように、空気入りタイヤ1は、空気入りタイヤ1の骨格を形成するカーカス40と、リムフランジ61(図2において不図示)に組み付けられるビード部30と、トレッド部10においてカーカス40のタイヤ径方向Td外側に配設されるベルト層50とを有する。
カーカス40は、カーカスコードと、カーカスコードを覆うゴムからなる層とにより構成される。カーカス40は、トレッド部10からタイヤサイド部20部を経て、ビード部30のビードコアに係留するとともに、トレッド幅方向Tw内側から外側に折り返す折り返し部を有する。カーカス40の折返し部からタイヤ径方向Td外側に延びる端部は、タイヤ高さHに対して、40〜65%の位置に配置されている。なお、タイヤ高さHの詳細については後述する(図3参照)。
ベルト層50は、スチールコードにゴム成分が含浸されることによって構成される。また、ベルト層50は、複数の層により構成され、それぞれの層は、タイヤ径方向Tdに沿って積層している。ビード部30は、タイヤ周方向Tcに沿って配設され、タイヤ赤道線CLを介して、トレッド幅方向Twの両側に配設される。なお、空気入りタイヤ1は、タイヤ赤道線CLを基準に線対称の構造であるため、図2及び図3においては、片側のみ示している。
また、本実施形態において、タイヤサイド部20の外表面には、空気入りタイヤ1のトレッド幅方向Tw及びタイヤ径方向Tdに沿った断面において、リム離反点61aから周方向凹部100のタイヤ径方向Td内側の端部100aまでの範囲に、リム側外表面80が形成されている。なお、リム離反点61aとは、空気入りタイヤ1がリムホイール60に組み付けられた状態において、空気入りタイヤ1がリムホイール60のリムフランジ61と接する最もタイヤ径方向Td外側の点である。
また、空気入りタイヤ1がリムホイール60に組み付けられた状態とは、空気入りタイヤ1が規格に規定された標準リムに、規格に規定された最大荷重に対応する空気圧で組み付けられた状態を意味する。ここで、規格とは、JATMA YEAR BOOK(2010年度版、日本自動車タイヤ協会規格)を示す。なお、使用地又は製造地において、TRA規格、ETRTO規格などが適用される場合は各々の規格に準ずる。
また、リム側外表面80は、トレッド幅方向Tw内側に曲率半径R1の中心C1を有する第1円弧曲線Rc1に沿って形成されている(図4参照)。つまり、リム側外表面80は、トレッド幅方向Tw外側に膨らむ曲面形状に形成されている。リム側外表面80をこのように形成することによって、タイヤサイド部20のビード部30側の領域において、一定の剛性が確保されている。なお、曲率半径R1の中心C1は、タイヤ最大幅部mの位置からトレッド幅方向Twに延びる仮想直線上に位置することが好ましい。
(2)周方向凹部の構成
次に、周方向凹部100の構成について具体的に説明する。周方向凹部100は、タイヤ最大幅部mの位置からリム離反点61aまでの範囲に形成される。なお、周方向凹部100のタイヤ径方向Tdの長さと、トレッド幅方向Twの深さとは、空気入りタイヤ1の大きさや、装着される車両の種類に応じて、適宜決定することが好ましい。
また、周方向凹部100は、周方向凹部100のタイヤ径方向Td内側に位置する内側壁面101と、周方向凹部100のタイヤ径方向Td外側に位置する外側壁面102と、内側壁面101と外側壁面102との間に位置する底面103とを有する。なお、周方向凹部100は、タイヤ径方向Tdにおいて、内側壁面101が形成される領域と、外側壁面102が形成される領域と、底面103が形成される領域との3つの領域に区分けすることができる。
図4(a)乃至(b)には、本実施形態に係る空気入りタイヤ1の一部拡大断面図が示されている。図4(a)乃至(b)に示すように、内側壁面101は、周方向凹部100のタイヤ径方向Td内側の端部100aから周方向凹部100の底面103までの範囲に形成される。つまり、内側壁面101は、底面103に連なるように形成されている。
また、内側壁面101は、空気入りタイヤ1のトレッド幅方向Tw及びタイヤ径方向Tdに沿った断面において、トレッド幅方向Tw外側に曲率半径R2の中心C2を有する第2円弧曲線Rc2に沿って形成される。すなわち、内側壁面101は、曲面形状に形成されている。
また、空気入りタイヤ1のトレッド幅方向Tw及びタイヤ径方向Tdに沿った断面における内側壁面101の曲率半径R2は、正規内圧を充填し、無荷重である無荷重状態において、50mm以上であることが好ましい。なお、本実施形態において、正規内圧は、上述した規格(JATMA YEAR BOOK)に規定されている内圧である。また、正規荷重についても、上述した規格に規定されている最大荷重である。
また、本実施形態では、第1円弧曲線Rc1を周方向凹部100まで延長した仮想線Vc1対する内側壁面101の最大深さDは、15mm以上35mm以下の範囲内とする。ここで、第1円弧曲線Rc1と仮想線Vc1とは、同一の円弧曲線上にあり、図4(a)乃至(b)の例では、仮想線Vc1部分が点線で示されていることに留意すべきである。なお、最大深さDは、図4(b)に示すように、内側壁面101のタイヤ径方向Td外側における端部100cから仮想線Vc1までの間隔である。また、言い換えれば、内側壁面101の端部100cに法線を設けた際に、法線と仮想線Vc1とが交わる点と、端部100cとの距離とも言える。
また、本実施形態において、内側壁面101は、リム離反点61aからタイヤ径方向Td外側に向かって所定範囲内の位置に設けられている。具体的に、空気入りタイヤ1に正規内圧を充填し、正規荷重をかけた正規荷重状態における内側壁面101は、正規内圧を充填し、無荷重である無荷重状態におけるタイヤ径方向Tdのタイヤ高さをHとした場合、リム離反点61aからタイヤ径方向Td外側に向かってタイヤ高さHの25%以下の範囲内に位置する。
なお、本実施形態では、タイヤ高さHは、図3に示すように、空気入りタイヤ1がリムホイール60に組み付けられた状態において、タイヤ径方向Td内側の下端から、トレッド部10のトレッド面までのタイヤ径方向Tdにおける長さとしている。
また、空気入りタイヤ1では、正規内圧を充填し、無荷重である無荷重状態における内側壁面101の曲率半径Raと、正規内圧を充填し、正規荷重をかけた正規荷重状態における内側壁面101の曲率半径Rbとは、(Ra−Rb)/Ra≦0.5の関係を満たす。
ここで、図5には、無荷重状態における周方向凹部100と、正規荷重状態における周方向凹部100Xとの変形状況を示す一部拡大断面図が示されている。図5に示すように、内側壁面101の曲率半径R2は、無荷重状態における内側壁面101の曲率半径Ra(R2)から、正規荷重状態における内側壁面101の曲率半径Rb(R2)に変化する。また、本実施形態に係る空気入りタイヤ1では、内側壁面101の曲率半径R2が、曲率半径Ra(R2)から曲率半径Rb(R2)に変化する際、内側壁面101の曲率半径R2の変化率が、0.5以下になるように構成されている。
外側壁面102は、周方向凹部100のタイヤ径方向Td外側に位置している。外側壁面102は、周方向凹部100のタイヤ径方向Td内側の端部100bから周方向凹部100の底面103までの範囲に形成される。なお、外側壁面102も、内側壁面101と同様に曲面形状に形成されていることが好ましい。また、底面103は、タイヤサイド部20の外表面よりも、トレッド幅方向Tw内側に位置し、内側壁面101と外側壁面102とに繋がっている。
このように、内側壁面101と外側壁面102と底面103とを有する周方向凹部100は、タイヤサイド部20において、トレッド幅方向Tw外側の表面から内側へ向かって凹むように形成されている。また、周方向凹部100が凹むように形成されていることによって、空気入りタイヤ1では、タイヤサイド部20を形成するゴムの体積が低減されている。
(3)ブロックの構成
次に、周方向凹部100に形成されるブロックの構成について、図面を参照しながら説明する。本実施形態において、周方向凹部100の内部には、トレッド幅方向Tw外側に向かって突出するブロック110が形成されている。なお、周方向凹部100の内部とは、タイヤ径方向Tdにおいて、周方向凹部100のタイヤ径方向Td内側の端部100aと、周方向凹部100のタイヤ径方向Td外側の端部100bとの間の領域内を示す。
具体的に、本実施形態に係る空気入りタイヤ1では、ブロック110として、第1ブロック111と第2ブロック112とが形成されている。また、第1ブロック111と第2ブロック112とのそれぞれは、タイヤ周方向Tcに所定間隔を設けて、複数形成されている。なお、本実施形態では、ブロック110として、第1ブロック111と第2ブロック112との2種類のブロックが形成されている場合を例に挙げて説明するが、ブロック110は1種類(例えば、第1ブロック111)でもよい。
また、本実施形態では、ブロック110の少なくとも一部は、内側壁面101内に配置されている。具体的に、本実施形態では、第1ブロック111全体と、第2ブロック112の一部とが、内側壁面101が形成される領域内に配置されている。なお、内側壁面101が形成される領域内には、少なくともブロック110の一部が配置されていればよく、例えば、第1ブロック111の一部のみが、内側壁面101が形成される領域内に配置されていてもよい。
また、図6(a)には、本実施形態に係る周方向凹部100の一部拡大斜視図が示されている。図6(b)には、第1実施形態に係る周方向凹部100の一部拡大平面図が示されている。図6(a)乃至(b)に示すように、周方向凹部100には、第1ブロック111が、周方向凹部100のタイヤ径方向Td内側に形成されるとともに、第2ブロック112が、第1ブロック111よりもタイヤ径方向Td外側に形成されている。
本実施形態において、第1ブロック111と第2ブロック112とは、タイヤ径方向Tdに沿って、直線上に形成されている。第1ブロック111と、第2ブロック112とは、タイヤ径方向Tdにおける空気入りタイヤ1の中心C(図1参照)を基準点として、放射状の形状となるように形成されている。
第1ブロック111と、第2ブロック112とは、タイヤ径方向Tdに離間するように形成されている。また、第1ブロック111のタイヤ周方向Tcの幅wと第2ブロック112のタイヤ周方向Tcの幅wとは同一であるものとする。具体的に、第1ブロック111のタイヤ周方向Tcの幅wと第2ブロック112のタイヤ周方向Tcの幅wとは、2mm以上10mm以下とする。なお、第1ブロック111(又は第2ブロック112)の側壁が傾斜し、タイヤ周方向Tcの幅wが変化する場合には、タイヤ周方向Tcの幅wは、最大幅と最小幅との平均値とする。
第1ブロック111と、第2ブロック112とのタイヤ径方向Tdにおける距離L1は、第1ブロック111(又は第2ブロック112)とのタイヤ周方向TcのピッチPに対して15%〜30%となるように形成されていることが好ましい。これは、次の理由による。すなわち、距離L1が、ピッチPに対して15%未満の場合、周方向凹部100に入り込んだ空気の流れが阻害され、周方向凹部100内において空気が滞留する部分(領域)が多く発生してしまうためである。一方、距離L1が、ピッチPに対して30%よりも大きい場合、底面103に対して付着と剥離を繰り返すという空気の流れが発生し難くなってしまうためである。
なお、図6(b)に示すように、タイヤ周方向TcのピッチPとは、第1ブロック111(または第2ブロック112)のタイヤ周方向における中心と、隣りあう他の第1ブロック111(または第2ブロック112)のタイヤ周方向における中心との周方向に沿った直線距離のことである。
また、本実施形態において、ブロック110のトレッド幅方向Twにおける高さhは、3mm以上25mm以下である。具体的に、第1ブロック111の高さhと第2ブロック112の高さhとが、3mm以上25mm以下である。なお、本実施形態において、第1ブロック111(又は第2ブロック112)の高さhは、第1ブロック111(又は第2ブロック112)が位置する内側壁面101又は外側壁面102又は底面103から、垂直方向に第1ブロック111(又は第2ブロック112)の最も離れた点までの距離を示す。
また、本実施形態において、第1ブロック111(又は第2ブロック112)の高さhと、第1ブロック111(又は第2ブロック112)のタイヤ周方向Tcにおける所定ピッチpと、第1ブロック111(又は第2ブロック112)の幅wとは、1≦p/h≦50、且つ、1≦(p−w)/w≦100の関係を満たすように形成されている。
また、第1ブロック111のトレッド幅方向Tw外側の表面111Sと、第2ブロック112のトレッド幅方向Tw外側の表面112Sとは、平面形状であることが好ましい。また、第1ブロック111の表面111Sと、第1ブロック111のタイヤ径方向Td外側の外側先端部111aから溝底103まで延びる側壁面との成す角度は、鈍角であることが好ましい。これは、次の理由による。すなわち、空気入りタイヤの製造時において、空気入りタイヤ1をモールドから取り外す際の釜抜け性が高まるためである。よって、空気入りタイヤ1に欠けなどが発生することを抑制できるので、品質の高い空気入りタイヤ1を製造できる。
同様に、第2ブロック112の表面111Sと、第2ブロック112のタイヤ径方向Td内側の内側先端部112aから溝底103まで延びる側壁面との成す角度も、鈍角であることが好ましい。また、第2ブロック112の表面111Sと、第2ブロック112のタイヤ径方向Td外側の外側先端部112bから溝底103まで延びる側壁面との成す角度も、鈍角であることが好ましい。
更に、第1ブロック111及び第2ブロック112のタイヤ周方向Tcにおける側壁面についても同様である。具体的に、第1ブロック111の表面111Sとタイヤ周方向Tcの側壁面との成す角度も、鈍角であることが好ましい。また、第2ブロック112の表面112Sとタイヤ周方向Tcの側壁面との成す角度も、鈍角であることが好ましい。
また、本実施形態では、ブロック110の少なくとも一部が、第1円弧曲線Rc1よりもトレッド幅方向Tw外側に突出する。具体的に、第1円弧曲線Rc1を周方向凹部100まで延長する仮想線Vc1を引いた場合、仮想線Vc1よりも、トレッド幅方向Tw外側に突出する。より詳細には、図4(b)に示すように、第1ブロック111の一部が、第1円弧曲線Rc1を延長した仮想線Vc1よりも、突出高さHzだけトレッド幅方向Tw外側に突出するように形成されている。
突出高さHzは、1〜25mmの範囲内とすることが好ましい。更には、突出高さHzは、2〜10mmの範囲内とすることがより好ましい。
ここで、空気入りタイヤ1の製造時の釜抜け性を考慮すると、第1ブロック111の表面111Sと第2ブロック112の表面112Sとは、平面形状に形成することが好ましい。このように、表面111S乃至112Sを平面形状に形成する点と、周方向凹部100内に流れ込む空気の量とを考慮すると、突出高さHzは、25mm以下とすることが好ましい。一方、突出高さHzが、1mm未満であると、周方向凹部100内に取り込まれる空気の量が少なくなるため、冷却効果が抑制されてしまう。よって、突出高さHzは、1mm以上とすることが好ましい。
(4)乱流発生の状態
次に、第1実施形態に係る周方向凹部100による乱流発生の状態について、図面を参照して説明する。
図7(a)は、乱流の発生の状態を説明する図であり、周方向凹部100のトレッド幅方向における一部拡大断面図である。図7(b)は、乱流の発生の状態を説明する図であり、周方向凹部100の一部拡大平面図である。
図7(a)に示すように、空気入りタイヤ1の回転に伴い、周方向凹部100内の底面103に沿った空気の流れS1が第2ブロック112(又は第1ブロック111)で底面103(又は内側壁面101)から剥離されて第2ブロック112(又は第1ブロック111)を乗りこえる。このとき、この第2ブロック112(または第1ブロック111)の背面側(図7(a)乃至(b)に示す第1,第2ブロックの右側)には、空気の流れが滞留する部分(領域)が生じる。そして、空気の流れS1は、次の第2ブロック112(又は第1ブロック111)との間の底面103(又は内側壁面101)に再付着して、次の第2ブロック112(または第1ブロック111)で再び剥離される。このとき、この第2ブロック112(または第1ブロック111)の前面側(図7(a)乃至(b)に示す第1,第2ブロックの左側)には、空気の流れが滞留する部分(領域)が生じる。
ここで、空気の流れS1が第2ブロック112(又は第1ブロック111)を乗りこえて、底面103(又は、内側壁面101)へ向かう時に、滞留する部分(領域)で流れる空気S2は、第2ブロック112(又は第1ブロック111)の背面側に滞留する熱を奪って、空気の流れS1に引き込まれるように流れていく。
また、空気の流れS1が底面103(又は内側壁面101)から剥離して、次の第2ブロック112(又は第1ブロック111)を乗りこえようとする時に、滞留する部分(領域)で流れる空気S3は、第2ブロック112(又は第1ブロック111)の前面側に滞留する熱を奪って、空気の流れS1に引き込まれるように流れていく。
また、図7(b)に示すように、周方向凹部100において、第1ブロック111と第2ブロック112とは、タイヤ径方向に離間して形成されているため、空気入りタイヤ1の回転に伴い、第1ブロック111と第2ブロックとの間を流れる空気の流れS4が発生する。ここで、空気の流れS4は、第1ブロック111及び第2ブロック112を乗りこえることなく流れるため、図7(a)において示した空気の流れS1よりも、流れが速くなる。このため、周方向凹部100内において、空気の流れが滞留する部分(領域)で流れる空気S2及びS3は、第2ブロック112(又は第1ブロック111)の背面側及び前面側に滞留する部分の熱を奪って、空気の流れS4に引き込まれるように流れていく。
上述したように、第1ブロック及び第2ブロックを乗りこえる空気の流れS1と、第1ブロック111のタイヤ径方向Td外側に位置する外側先端部111aと第2ブロック112のタイヤ径方向Td内側に位置する内側先端部112aとの間を流れる空気の流れS4とによって、空気入りタイヤ1の周方向凹部100に入り込んだ空気は乱流となって流れる。
ここで、図7(b)に示すように、リム側外表面80に沿った空気の流れS0は、内側壁面101に沿って、周方向凹部100の内部に流れ込むとともに、空気の流れS1又はS4に合流する。本実施形態では、内側壁面101は、曲面形状であるため、リム側外表面80に沿った空気の流れS0は、曲面形状の内側壁面101に沿って、周方向凹部100の内部に流れ込み易くなる。
また、本実施形態では、第1ブロック111の一部は、リム側外表面80に沿った第1円弧曲線Rc1よりもトレッド幅方向Tw外側に突出するように形成されている。よって、空気の流れS0は、リム側外表面80に沿った第1円弧曲線Rc1よりもトレッド幅方向Tw外側に突出する第1ブロック111の一部に衝突して、周方向凹部100の内部に向かって流れ込み易くなる。
(5)作用・効果
次に、本実施形態に係る空気入りタイヤの作用並びに効果について説明する。本実施形態に係る空気入りタイヤ1において、タイヤサイド部20の外表面には、トレッド幅方向Tw内側に凹むとともに、タイヤ周方向Tcに延びる周方向凹部100が形成されている。
このような空気入りタイヤ1によれば、周方向凹部100を形成することによって、タイヤ内部(特にビード部30側の内部)の高温部と放熱面(周方向凹部100の表面)との距離を縮めることが可能になるのでゴムの温度上昇を抑制する効果を高めることが可能になる。
また、本実施形態に係る空気入りタイヤ1には、周方向凹部100が形成されていることによって、周方向凹部100が形成されていない場合に比べて、タイヤサイド部20に用いられるゴムの体積を低減させている。すなわち、タイヤサイド部20において、空気入りタイヤ1の回転に伴い変形するゴム量を低減させている。このため、タイヤサイド部20のゴムの変形による発熱を抑制することが可能となる。さらに、空気入りタイヤ1を製造するためのゴム量を低減することができるため、空気入りタイヤ1の製造コストを抑制することが可能となる。
また、リム離反点61aから周方向凹部100のタイヤ径方向Td内側の端部100aまでのリム側外表面80は、トレッド幅方向Tw内側に曲率半径R1の中心C1を有する第1円弧曲線Rc1に沿って形成される。具体的に、タイヤサイド部20のリム側外表面80は、トレッド幅方向Tw外側に膨らむ曲面形状に形成されている。リム側外表面80をこのように形成することによって、タイヤサイド部20のビード部30側の領域おいて、一定の剛性が確保されている。
一方、周方向凹部100のタイヤ径方向Td内側の端部100aから周方向凹部100の底面103まで延びる内側壁面101は、トレッド幅方向Tw外側に曲率半径R2の中心C2を有する第2円弧曲線Rc2に沿って形成される。すなわち、周方向凹部100では、タイヤ径方向Td内側の端部100aから底面103までが、曲面形状によって凹むように形成されている。
このような空気入りタイヤ1によれば、タイヤの回転によって、タイヤサイド部20のリム側外表面80に沿って流れる空気が、曲面形状である内側壁面101に沿って周方向凹部100の内部に円滑に流れ込むようになる。すなわち、周方向凹部100の内部に流れ込む空気の量を増加させて、ゴムの温度上昇を抑制することが可能になる。
また、周方向凹部100の内部には、トレッド幅方向Tw外側に向かって突出するブロック110(第1ブロック111及び第2ブロック112)が形成されている。ここで、仮に、周方向凹部100を設けることなく、タイヤサイド部にブロック110を配置する場合、ゲージ厚が高くなりすぎてしまうため、ゴムの温度上昇を抑制する効果が十分に得られない場合がある。本実施形態のように、周方向凹部100の内部にブロック110を配置することによって、ゴムの温度上昇を抑制する効果を十分に高めることが可能になる。
このように、本実施形態に係る空気入りタイヤ1によれば、製造コストを低減しつつ、タイヤサイド部20、特にビード部30側のゴムの温度上昇を抑制することができる。
また、本実施形態では、第1ブロック111の一部は、リム側外表面80に沿った第1円弧曲線Rc1よりも、突出高さHzだけトレッド幅方向Tw外側に突出するように形成されている。かかる空気入りタイヤ1によれば、タイヤサイド部20の外表面に沿って流れる空気が、第1ブロック111の突出部分に衝突して、周方向凹部100の内部に向かって流れ込み易くなる。すなわち、周方向凹部100の内部に流れ込む空気の量を増加させて、ゴムの温度上昇を抑制することが可能になる。
また、周方向凹部100の内部には、ブロック110として、タイヤ径方向Tdに延びる第1ブロック111と、第2ブロック112とが形成されているとともに、第1ブロック111における外側先端部111aと、第2ブロック112における内側先端部112aとは、タイヤ径方向Tdに離間している。これによれば、空気入りタイヤ1の回転に伴い、周方向凹部100内には空気の乱流が発生する。具体的には、タイヤサイド部20の外表面を流れる空気が周方向凹部100内に入り込み、第1ブロック111と第2ブロック112とを乗りこえながら流れる。このため、周方向凹部100に入り込んだ空気は、内側壁面101と、外側壁面102と、底面103とに対して付着と剥離を繰り返すように乱流となって流れる。このとき、周方向凹部100に入り込んだ空気の流れによって、空気入りタイヤ1の回転に伴い温度が上昇したタイヤサイド部20のビード部30側における熱が奪われる。すなわち、周方向凹部100を起点に放熱が促進されることによって、タイヤサイド部20のビード部30側の温度上昇を抑制することができる。その結果、ビード部30の温度上昇によるタイヤの劣化を抑制することが可能となり、空気入りタイヤ1の耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態においては、周方向凹部100の内側壁面101は、トレッド幅方向Tw及びタイヤ径方向Tdに沿った断面において、空気入りタイヤ1のリム離反点61aから、タイヤ断面高さHの25%以下の範囲Hxに形成されている。すなわち、曲面形状の内側壁面101が、タイヤサイド部20のビード部30に近い範囲Hx内に形成されている。
かかる空気入りタイヤ1によれば、周方向凹部100のタイヤ径方向Td内側の端部100aをリム離反点61aよりもタイヤ径方向Td外側に設ける事で、荷重時におけるカーカス40の倒れ込みを大きく悪化させることなく、温度上昇を抑制することが可能になる。仮に、リム離反点61aの下方に設けた場合、荷重時におけるカーカス40の倒れ込みが増大し、ビード部30の耐久性が著しく悪化する。
また、リム離反点61aからタイヤ高さHの25%以下の範囲Hx内に内側壁面101を設けることで、タイヤ内部の高温領域から放熱面である周方向凹部100の表面までの距離を縮める事が出来、温度上昇を抑制する効果が得られる。仮に、断面高さ25%よりも大きい位置に設けると、タイヤ内部の高温領域から放熱面であるタイヤ表面(内側壁面101)までの距離を短縮することができないため、温度上昇を抑制する効果が十分に得られにくくなる。
ここで、ビード部30は、固いリムホイール60に嵌合されているため、空気入りタイヤ1が車両に装着された状態においては、リムフランジ61に倒れ込むことによる変形や、リムフランジ61との摩擦を生じ易く、このため、ビード部30は発熱によって温度が上昇し易い。本実施形態に係る空気入りタイヤ1によれば、上述した範囲Hxに周方向凹部100を形成することにより、発熱し易いビード部30の温度上昇を抑制する効果を大きくすることができる。
また、本実施形態において、周方向凹部100の内側壁面101の最大深さDは、15mm以上35mm以下の範囲で形成されている。内側壁面101の最大深さDが、35mmよりも深い場合、荷重時にカーカス40の倒れ込みが著しく増大する。更に、この場合、ビード部30の耐久性が低下するとともに、変形量の増加により発熱性が悪化してしまうため、効果的に温度上昇を抑制することができなくなる。一方、内側壁面101の最大深さDが、15mmよりも小さいと、タイヤサイド部20の外表面を流れる空気が、周方向凹部100内に入り込み難くなるため、温度上昇を抑制する効果が低くなる。
また、本実施形態において、周方向凹部100の内側壁面101の曲率半径R2は、正規内圧を充填し、無荷重である無荷重状態において、50mm以上となるように形成されている。内側壁面101の曲率半径R2が、50mm未満である場合、荷重時のカーカス40の倒れ込みによって生じる内側壁面101の歪が局所的に集中してしまい、タイヤサイド部20のビード部30側における耐クラック性が悪化してしまう。
また、本実施形態に係る空気入りタイヤ1では、第1ブロック111全体と、第2ブロック112の一部とが、内側壁面101の領域内に配置されている。かかる空気入りタイヤ1によれば、曲面形状の内側壁面101に沿って円滑に流れ込んだ空気が、第1ブロック111と第2ブロック112と衝突させることによって、周方向凹部100の内部に乱流として流れる空気を一層活発にすることができる。
また、本実施形態において、ブロック110の高さhは、3mm以上25mm以下である。かかる空気入りタイヤ1によれば、空気入りタイヤ1を建設車輌用タイヤの実用速度域における何れの速度域で使用される場合であっても、ゴムの温度上昇を抑制する効果を発揮させることができる。
また、本実施形態において、ブロック110のタイヤ周方向Tcの幅wは、2mm以上10mm以下の範囲内で形成される。ブロック110のタイヤ周方向Tcの幅Wが2mm未満の場合、ブロック110が、周方向凹部100に引き込まれた空気の流れによって振動する恐れがある。更に、ブロック110のタイヤ周方向Tcの幅Wが2mm未満の場合、それぞれのブロックの剛性が低減してしまうことにより、悪路走行によって破損してしまう恐れがある。一方、ブロック110のタイヤ周方向Tcの幅wが10mmよりも大きい場合、それぞれのブロックを形成するゴム量が多くなることによって、発熱し易くなる。そのため、周方向凹部100を形成したことによる温度上昇を抑制する効果が低くなってしまう。
また、実施形態においては、ブロック110の高さhと、ブロック110のタイヤ周方向Tcにおける所定ピッチpと、ブロック110の幅wとは、1≦p/h≦50、且つ、1≦(p−w)/w≦100の関係となるように形成されている。これによれば、p/hの範囲を規定したことにより、周方向凹部100に引き込まれた空気の流れの状態は、おおよそp/hで整理できる。ピッチpを小さくしすぎると、周方向凹部100内に入り込んだ空気が底面103に付着させることが難しくなる。この場合、周方向凹部100の底面103に近い領域においては、空気の乱流が発生せずに、空気が滞ってしまう。また、ピッチpを大きくしすぎると、ブロック110が形成されていない場合に近い状態となり、乱流を発生させることが難しくなる。また、(p−w)/wは、ピッチpに対するブロック110の幅wの割合を示すものであり、これが小さすぎることは、放熱することによって温度上昇を抑制させたい面の面積に対する各ブロック110の表面積が等しくなることと同様となってしまう。各ブロックはゴムから形成されているため、表面積の増加によって放熱を向上させる効果が期待できないため、(p−w)/wの最小値は1としている。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤ2について説明する。なお、第1実施形態と同一の構成については、詳細な説明を適宜省略する。図8(a)は、第2実施形態に係る周方向凹部200の一部拡大斜視図である。図8(b)は、第2実施形態に係る周方向凹部200の一部拡大平面図である。
本実施形態に係る空気入りタイヤ2には、タイヤサイド部20に周方向凹部200が形成されている。周方向凹部200には、ブロック110が、タイヤ周方向Tcに所定ピッチ毎に、複数配置されている。具体的に、周方向凹部200には、タイヤ径方向Td内側に位置する複数の第1ブロック211が形成されている。また、周方向凹部200には、第1ブロック211よりもタイヤ径方向Td外側に位置する複数の第2ブロック212が形成されている。
本実施形態に係る周方向凹部200では、第1ブロック211と、第2ブロック212とが、互いにタイヤ周方向Tcに互い違いに形成されている点が第1実施形態に係る周方向凹部100と異なる。すなわち、本実施形態に係る周方向凹部200では、タイヤ周方向Tcに隣接する2つのブロック(第1ブロック211と第2ブロック212)が、タイヤ径方向Tdの位置を異なるように、交互に配置されている。
本実施形態に係る空気入りタイヤ2によれば、空気入りタイヤ2の回転に伴い、周方向凹部200に入り込んだ空気が第1ブロック211を乗りこえる時と、第2ブロック212を乗りこえる時とにおいてずれが生じる。これによれば、第1ブロック211の背面側において生じる空気の流れが滞留する部分(領域)の位置と、第2ブロック212の背面側に生じる空気の流れが滞留する部分(領域)の位置とが、タイヤ周方向Tcにずれることになる。従って、滞留する部分(領域)が、タイヤ周方向Tcに分散されることによって、周方向凹部200に入り込んだ空気が乱流となりやすい。その結果、空気の流れが活発になり、周方向凹部200を起点として、タイヤサイド部20のビード部30側における温度上昇を抑制することができる。結果として、空気入りタイヤ2の耐久性を向上させることができる。
(変更例)
次に、第2実施形態の変更例に係る空気入りタイヤ2Xについて説明する。なお、第2実施形態と同一の構成については、詳細な説明を適宜省略する。図9(a)は、第2実施形態の変更例に係る周方向凹部200Xの一部拡大斜視図である。図9(b)は、第2実施形態の変更例に係る周方向凹部200Xの一部拡大平面図である。
変更例に係る空気入りタイヤ2Xには、タイヤサイド部20Xに周方向凹部200Xが形成されており、周方向凹部200Xには、ブロックとして、タイヤ径方向Td内側に位置する複数の第1ブロック211Xと、第1ブロック211Xよりもタイヤ径方向Td外側に位置する複数の第2ブロック212Xが形成されている。
変更例に係る周方向凹部200Xでは、第1ブロック211Xの外側先端部211Xaが、第2ブロック212Xの内側先端部212Xaよりもタイヤ径方向Td内側に位置する点が、本実施形態に係る周方向凹部200と異なる。換言すれば、第2ブロック212Xの内側先端部212Xaが、第1ブロック211Xの外側先端部211Xaよりもタイヤ径方向Td内側に位置する。すなわち、変更例に係る周方向凹部200Xは、第1ブロック211Xと、第2ブロック212Xとがトレッド幅方向Twにおいて重なる重複領域Rを有している。
変更例に係る空気入りタイヤ2Xによれば、空気入りタイヤ2Xの回転に伴い、第1ブロック211Xを乗りこえる空気の流れと、第2ブロック212Xを乗りこえる空気の流れと、さらに、重複領域Rにおいて、第1ブロック211X及び第2ブロック212Xを乗りこえる空気の流れが生じる。これによれば、周方向凹部200Xに入り込んだ空気は、さらに活発に乱流となって流れる。従って、滞留し易い部分(領域)の空気の流れが活発になり、周方向凹部200Xを起点として、ビード部30の温度上昇を抑制することができる。更に、その結果、空気入りタイヤ2Xの耐久性を向上させることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る空気入りタイヤ3について説明する。なお、第1実施形態と同一の構成については、詳細な説明を適宜省略する。図10(a)は、第3実施形態に係る周方向凹部300の一部拡大斜視図である。図10(b)は、第3実施形態に係る周方向凹部300の一部拡大平面図である。
本実施形態に係る空気入りタイヤ3には、タイヤサイド部20に周方向凹部300が形成されている。周方向凹部300には、タイヤ径方向Td内側に位置する複数の第1ブロック311と、第1ブロック311よりもタイヤ径方向Td外側に位置する複数の第2ブロック312が形成されている。なお、第1ブロック311及び第2ブロック312は、第1実施形態に係る周方向凹部100の第1ブロック111及び第2ブロック112と同様の構成である。
本実施形態に係る周方向凹部300には、さらに、第1ブロック311及び第2ブロック312とはタイヤ周方向Tcに離間する第3ブロック313が形成されている点が第1実施形態とは異なる。第3ブロック313は、周方向凹部300の底面303から、トレッド幅方向Tw外側へ向けて突出するように形成されている。本実施形態において、第3ブロック313のタイヤ周方向Tcの幅w、及びトレッド幅方向Twの高さhは、第2ブロック312と同様である。また、第3ブロック313は、第1ブロック311及び第2ブロック312のピッチPの1/2の地点よりも、一方の第1ブロック311及び第2ブロック312に近い位置に形成される。第3ブロック313と、第1ブロック311及び第2ブロック312とのタイヤ周方向Tcにおける距離L3は、ピッチPに対して5〜10%となるように形成される。
また、図10(a)乃至(b)に示すように、第3ブロック313の内側端部313cは、第1ブロック311の外側先端部311aよりもタイヤ径方向Td内側に位置し、第3ブロック313の外側端部313bは、第2ブロック312の内側先端部312aよりもタイヤ径方向Td外側に位置するように形成されている。
本実施形態に係る空気入りタイヤ3によれば、周方向凹部300内に第3ブロック313が更に形成されていることによって、周方向凹部300に入り込んだ空気の乱流が発生し易くなる。具体的には、周方向凹部300に入り込んだ空気は、第1ブロック311及び第2ブロック312だけではなく、第3ブロック313をも乗りこえて、周方向凹部300内を流れる。すなわち、内側壁面301と、外側壁面302と、底面303とに対して付着と剥離を繰り返すようにより大きな乱流となって流れる。周方向凹部300に入り込んだ空気は、第1ブロック311と第2ブロック312と第3ブロック313の背面側において発生する空気が滞留する部分(領域)滞留する部分の熱を奪って流れていく。その結果、ビード部30の温度上昇をさらに抑制することができる。
また、第3ブロック313の内側端部313cは、第1ブロック311の外側先端部311aよりもタイヤ径方向Td内側に位置し、外側端部313bは、第2ブロック312の内側先端部312aよりもタイヤ径方向Td外側に位置するように形成されている。これによれば、空気入りタイヤ3の回転に伴い、第3ブロック313に衝突した空気は、第3ブロック313を乗りこえる流れと、第3ブロック313のタイヤ径方向Tdの両側に向かう流れとが発生する。この第3ブロック313のタイヤ径方向Tdの両側に向かう空気の流れによって、第1ブロック311及び第2ブロック312の背面において滞留し易い部分の空気の流れが活発となる。このため、周方向凹部300において放熱が促進され、ビード部30の温度上昇をさらに抑制することが可能となる。その結果、空気入りタイヤ3の耐久性を向上させることができる。
[比較評価]
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の従来例、比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(1)評価方法
複数種類の空気入りタイヤを用いて試験を行い、タイヤサイド部の温度上昇を抑制する効果について評価をした。
従来例に係る空気入りタイヤは、図11(a)に示すように、タイヤサイド部に周方向凹部とブロックとが設けられていない空気入りタイヤを使用した。比較例に係る空気入りタイヤは、図11(b)に示すように、タイヤサイド部に、タイヤサイド部の外表面からトレッド幅方向Tw外側に突出するブロックが形成されている空気入りタイヤを使用した。
実施例1乃至7に係る空気入りタイヤは、タイヤサイド部に周方向凹部が形成されているとともに、周方向凹部の内部にトレッド幅方向Tw外側に突出するブロックが形成されている空気入りタイヤを使用した。なお、実施例1乃至7の詳細な構成は、表1に示すとおりである。
また、評価については、まず、全てのタイヤを各3本ずつ壁に立て掛けて一週間放置した。その後、TRA正規リムホイールに組み、正規荷重、正規内圧にて車両に装着した。さらに、車両を24時間走行させ、リムフランジの上端部からタイヤ径方向外側40mmの位置に予め設けておいた細穴に熱電体を挿入し、カーカス40のトレッド幅方向5mm外側の温度を、タイヤ周方向において均等割した6箇所において温度を測定した。評価数値は、6箇所の温度の平均値を使用し、従来例のタイヤとの温度差を示している。なお、車両及び評価試験に関する条件は、以下に示すとおりである。
タイヤサイズ : 59/80R63
タイヤの種類 : 重荷重用タイヤ
車両 :320トン ダンプトラック
車両走行時速 : 15km/h
走行時間 : 24時間
(2)評価結果
各空気入りタイヤの評価結果について、表1を参照しながら説明する。
Figure 2013154701
表1に示すとおり、実施例1乃至7に係る空気入りタイヤは、従来例及び比較例に係る空気入りタイヤと比較して、ビード部30の温度上昇を抑制する効果が大きいことが証明された。
[その他の実施形態]
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、本発明の実施形態は、図12(a)乃至(b)に示す空気入りタイヤ4のように変更することができる。図12(a)は、他の実施形態に係る周方向凹部400の部分拡大斜視図である。図12(b)は、他の実施形態に係る周方向凹部400の部分拡大平面図である。なお、ここでは、第1実施形態と同一の構成については、詳細な説明を適宜省略する。
本実施形態に係る空気入りタイヤ4には、タイヤサイド部20に周方向凹部400が形成されている。周方向凹部400は、周方向凹部400のタイヤ径方向Td内側に位置する内側壁面401と、周方向凹部400のタイヤ径方向Td外側に位置する外側壁面402と、内側壁面401と外側壁面402との間に位置する底面403とを有する。なお、内側壁面401と外側壁面402と底面403との構成は、第1実施形態に係る内側壁面101と外側壁面102と底面103と同様である。
周方向凹部400の内部には、第1ブロック411が、周方向凹部400のタイヤ径方向Td内側に形成されるとともに、第2ブロック412が、第1ブロック411よりもタイヤ径方向Td外側に形成されている。更に、周方向凹部400には、第1ブロック411と第2ブロック412から、タイヤ周方向に所定間隔をあけて、第3ブロック413が形成されている。なお、第3ブロック413が形成されている点が、第1実施形態との相違点である。
第1ブロック411と第2ブロック412とは、タイヤ径方向Tdに沿って、直線上に形成されている。なお、第1ブロック411及び第2ブロック412は、第1実施形態に係る第1ブロック111及び第2ブロック112と同様の構成である。
また、第3ブロック413のタイヤ径方向Tdにおける長さは、第1ブロック411のタイヤ径方向内側の端部から、第2ブロック412のタイヤ径方向外側の端部までの長さと同等である。また、図12(a)乃至(b)に示すように、周方向凹部400では、第1ブロック411と第2ブロック412とのペアと、第3ブロック413とが、タイヤ周方向に所定間隔を空けながら、タイヤ周方向に交互に形成されている。
本実施形態に係る空気入りタイヤ4によれば、第3ブロック413が形成されていることによって、空気入りタイヤ4の回転に伴い、第1ブロック411及び第2ブロック412だけでなく、第3ブロック413を乗り越えながら空気が流れる。第1ブロック411と第2ブロック412とによって発生した乱流は、第3ブロック413を乗り越えて流れる。このため、周方向凹部400に入り込んだ空気は、一層乱流となって、活発に流れる。その結果、周方向凹部400を起点に放熱が促進され、ビード部30の温度上昇を抑制することができる。
また、例えば、本発明の実施形態は、図13(a)乃至(b)に示す空気入りタイヤ5のように変更することができる。図13(a)は、他の実施形態に係る周方向凹部500の部分拡大斜視図である。図13(b)は、他の実施形態に係る周方向凹部500の部分拡大平面図である。なお、第1実施形態と同一の構成については、詳細な説明を適宜省略する。
なお、空気入りタイヤ5は、図12に示した空気入りタイヤ4と比べて、タイヤ周方向Tcに延びる第4ブロック514が形成されている点が主な相違点である。具体的に、空気入りタイヤ5には、タイヤサイド部20に周方向凹部500が形成されている。周方向凹部500は、周方向凹部500のタイヤ径方向Td内側に位置する内側壁面501と、周方向凹部500のタイヤ径方向Td外側に位置する外側壁面502と、内側壁面501と外側壁面502との間に位置する底面503とを有する。
周方向凹部500の内部には、第1ブロック511が、周方向凹部500のタイヤ径方向Td内側に形成されるとともに、第2ブロック512が、第1ブロック511よりもタイヤ径方向Td外側に形成されている。また、周方向凹部500には、タイヤ径方向Tdに延びる第3ブロック513が形成されている。
第3ブロック513のタイヤ径方向Tdにおける長さは、第1ブロック511のタイヤ径方向内側の端部から、第2ブロック512のタイヤ径方向外側の端部までの長さと同等である。また、図13(a)乃至(b)に示すように、周方向凹部500では、第3ブロック513が、タイヤ周方向に所定間隔を空けて複数形成されるとともに、第3ブロック513間には、複数の第1ブロック511(及び複数の第2ブロック512)が形成されている。
更に、本実施形態に係る周方向凹部500には、タイヤ周方向Tcに延びる第4ブロック514が形成されている。第4ブロック514は、タイヤ径方向において、第1ブロック511と第2ブロック512との間に位置するとともに、タイヤ周方向に延びる。第4ブロック514は、タイヤ周方向において、連続して形成される。
このように第4ブロック514を形成することによって、周方向凹部500が、タイヤ径方向Tdにおいて、周方向凹部500Xと周方向凹部500Yとに区画される。具体的に、周方向凹部500Xは、周方向凹部500Yよりもタイヤ径方向内側に位置する。周方向凹部500Xには、第1ブロック511が形成され、周方向凹部500Yには、第2ブロック512が形成される。
第1ブロック511のタイヤ径方向外側の端部511aと、第4ブロック514のタイヤ径方向内側の端部514aとのタイヤ径方向に沿った距離L4aは、第1ブロック511のタイヤ周方向のピッチPに対して15%〜30%となるように形成されている。
第2ブロック512のタイヤ径方向内側の端部512aと、第4ブロック514のタイヤ径方向外側の端部514bとのタイヤ径方向に沿った距離L4bは、第2ブロック512のタイヤ周方向のピッチPに対して15%〜30%となるように形成されている。
第1ブロック511、第2ブロック512、第3ブロック513のタイヤ周方向における幅及び配置間隔は、空気入りタイヤ5の大きさや、装着される車両の種類に応じて、適切な範囲の長さとなるように形成される。また、第4ブロック514のタイヤ径方向における幅及び周方向凹部500の端部からの間隔Laも、空気入りタイヤ5の大きさや、装着される車両の種類に応じて、適切な範囲の長さとなるように形成される。
図13(a)乃至(b)の例では、第3ブロック513間には、第1ブロック511が2つ形成されるとともに、第2ブロック512が2つ形成されているが、第1ブロック511及び第2ブロック512の数は、適宜調整可能である。
本実施形態に係る空気入りタイヤ5によれば、第4ブロック514が形成されている。空気入りタイヤ5によれば、第1ブロック511又は第2ブロック512によって発生した乱流が第4ブロック514を乗り越えて、タイヤ径方向において隣接する周方向凹部500X又は500Yに流れ込む。よって、周方向凹部500に入り込んだ空気は、タイヤ周方向だけでなく、タイヤ径方向においても乱流となって流れやすい。その結果、周方向凹部500を起点に放熱が促進されやすくなり、ビード部30の温度上昇を抑制することができる。
また、例えば、図14に示す空気入りタイヤのように、第1ブロック711のタイヤ径方向における長さと第2ブロック712のタイヤ径方向における長さが交互に変化してもよい。これにより、第1ブロック711と第2ブロック712との間を流れる空気の流れは、第1ブロック711又は第2ブロック712にぶつかるため、乱流がさらに発生しやすくなる。その結果、ビード部30の温度上昇をさらに抑制することができる。
また、例えば、図15に示すように、第1ブロック811のタイヤ径方向内側の端部は、周方向凹部のタイヤ径方向内側の端部800aから離れていてもよい。これにより、第1ブロック811と周方向凹部のタイヤ径方向内側の端部800aとの間に空気の流れが発生するため、乱流がさらに発生しやすくなる。その結果、ビード部30の温度上昇をさらに抑制することができる。
また、例えば、本発明の実施形態は、以下の図16(a)乃至(d)に示すように、変更することができる。図16(a)乃至(d)は、その他の実施形態に係る周方向凹部の一部拡大平面図である。具体的に、図16(a)に示すように、周方向凹部に形成される第1及び第2ブロックは、タイヤ径方向に直線上ではなく、タイヤ周方向に湾曲するような形状でもよい。また、図16(b)〜(d)に示すように、第1ブロック及び第2ブロックは、タイヤ周方向に傾斜する形状でもよい。また、図16(e)に示すように、第1ブロックと第2ブロックのタイヤ径方向における長さが異なっていてもよい。
また、第1ブロックの内側先端部は、周方向凹部の底面に対して垂直であり、第2ブロックの外側先端部は、周方向凹部の底面に対して垂直であってもよいが、これに限られない。すなわち、第1ブロックの内側先端部と周方向凹部の底面とが成す角度は、90度であり、第2ブロックの外側先端部と周方向凹部の底面とが成す角度は、90度であってもよいし、それ以外の角度であってもよい。
タイヤとして、空気や窒素ガスなどが充填される空気入りタイヤであってもよく、空気や窒素ガスなどが充填されないソリッドタイヤでもあってもよい。
また、上述した実施形態及び変更例のそれぞれの特徴は、発明を損なわない範囲において、組み合わせ可能である。なお、各実施形態及び変更例において、同様の構成については、詳細な説明を適宜省略している。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…空気入りタイヤ、10…トレッド部、20…タイヤサイド部、30…ビード部、40…カーカス、50…ベルト層、60…リムホイール、61…リムフランジ、61a…リム離反点、80…リム側外表面、100…周方向凹部、101…内側壁面、102…外側壁面、103…底面、110…ブロック、111…第1ブロック、111a…外側先端部、112…第2ブロック、112a…内側先端部、CL…タイヤ赤道線、m…タイヤ最大幅部

Claims (10)

  1. 路面と接するトレッド部と、前記トレッド部に連なるタイヤサイド部とを有するタイヤであって、
    前記タイヤサイド部の外表面には、トレッド幅方向内側に凹むとともに、タイヤ周方向に延びる周方向凹部が形成され、
    前記周方向凹部の内部には、トレッド幅方向外側に向かって突出するブロックが形成されており、
    前記タイヤのトレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面において、リムフランジと接する最もタイヤ径方向外側の点であるリム離反点から前記周方向凹部のタイヤ径方向内側の端部までの範囲に形成されるリム側外表面は、トレッド幅方向内側に曲率半径の中心を有する第1円弧曲線に沿って形成され、
    前記タイヤのトレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面において、前記周方向凹部のタイヤ径方向内側の端部から前記周方向凹部の底面までの範囲に形成される側壁面は、トレッド幅方向外側に曲率半径の中心を有する第2円弧曲線に沿って形成される
    ことを特徴とするタイヤ。
  2. 正規内圧を充填し、無荷重である無荷重状態におけるタイヤ径方向のタイヤ高さをHとした場合、
    正規内圧を充填し、正規荷重をかけた正規荷重状態における前記側壁面が、前記リム離反点からタイヤ径方向外側に向かって前記タイヤ高さHの25%以下の範囲内に位置する
    ことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記第1円弧曲線を前記周方向凹部まで延長した仮想線に対する前記側壁面の最大深さは、15mm以上35mm以下である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
  4. 前記タイヤのトレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面における前記側壁面の曲率半径は、正規内圧を充填し、無荷重である無荷重状態において、50mm以上である
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のタイヤ。
  5. 前記ブロックの少なくとも一部は、前記側壁面内に配置される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のタイヤ。
  6. 正規内圧を充填し、無荷重である無荷重状態における前記側壁面の曲率半径Raと、正規内圧を充填し、正規荷重をかけた正規荷重状態における前記側壁面の曲率半径Rbとは、(Ra−Rb)/Ra≦0.5の関係を満たす
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のタイヤ。
  7. 前記ブロックは、タイヤ周方向に所定ピッチ毎に、複数配置されており、
    隣接する2つのブロックのタイヤ径方向における位置が異なる
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のタイヤ。
  8. 前記ブロックのトレッド幅方向における高さhは、3mm以上25mm以下である
    ことを請求項1乃至7のいずれか一項に記載のタイヤ。
  9. 前記ブロックのタイヤ周方向における幅wは2mm以上10mm以下である
    ことを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載のタイヤ。
  10. 前記ブロックの高さhと、前記ブロックのタイヤ周方向における所定ピッチpと、前記ブロックの幅wとは、1≦p/h≦50、且つ、1≦(p−w)/w≦100の関係を満たす
    ことを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載のタイヤ。
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