JP2014136444A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】底上げ部に発生するクラックの発生をより確実に抑制することが可能なタイヤを提供する。
【解決手段】タイヤは、路面と接するトレッド部とショルダー部とを備え、トレッド部又はショルダー部に溝が設けられるとともに、溝の溝内に底上げ部が形成される。溝の溝内には、一方の溝壁と溝底とに連結する第1の溝底端部と、他方の溝壁と溝底とに連結する第2の溝底端部とが形成されており、底上げ部のタイヤ径方向外側に位置する上面部は、一方の溝壁に連結する第1の上面端部と、他方の溝壁に連結する第2の上面端部とを備え、第1の溝底端部と第2の溝底端部との断面形状は、第1の曲率半径R1からなる曲線状に形成されており、第1の上面端部と第2の上面端部との内、少なくとも一方の断面形状は、第2の曲率半径R2からなる曲線状に形成されており、第1の曲率半径R1と第2の曲率半径R2とは、R1≦R2の関係を満たす。
【選択図】図2

Description

本発明は、トレッド部と、トレッド部のトレッド幅方向外側に設けられるショルダー部とを備えるタイヤに関する。
従来、乗用自動車などの車両に装着される空気入りタイヤ(以下、タイヤ)では、トレッド部又はトレッド部のトレッド幅方向外側に設けられるショルダー部に形成される溝の内部に、溝底から底上げされた底上げ部が形成されたタイヤが広く用いられている。かかる底上げ部は、例えば、トレッドウェアインジケーター、スノープラットフォーム、モールド割り位置底上げブロック、タイバーなどとして、用いられている。
ところで、溝の内部に底上げ部を形成した場合、トレッド部に制駆動力又はコーナリング力などが付与されると、トレッド部に形成される陸部の捻れによって、底上げ部に応力が集中するため、底上げ部にクラックが発生し易いことが知られている。
かかるクラックは、タイヤの外観を損ねる一つの要因となっており対策が望まれている。
このような問題を解決するため、底上げ部に発生するクラックを抑制する様々な方法が提案されている。例えば、底上げ部の裾を広げることによって、溝の溝底に連結する底上げ部の溝底部分の強度を高めたタイヤも提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような方法を適用すれば、底上げ部の溝底部分と溝の溝底とに発生するクラックを抑制できる。
特開2003−165310号公報
しかしながら、上述した従来技術は、底上げ部の溝底部分と溝の溝底とに発生するクラックを抑制できるものの、底上げ部のタイヤ径方向外側に位置する上面部と溝の溝壁との連結部分においては、依然としてクラックが発生し易いという問題があった。
このように、従来技術では、底上げ部におけるクラックの抑制が十分とは言えず更なる対策が望まれている。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、底上げ部に発生するクラックの発生をより確実に抑制することが可能なタイヤの提供を目的とする。
本発明の第1の特徴は、路面と接するトレッド部(トレッド部10)と、前記トレッドよりもトレッド幅方向外側に設けられるショルダー部(ショルダー部20)とを備え、前記トレッド部又は前記ショルダー部に溝(例えば、周方向溝70)が設けられるとともに、前記溝の溝内に底上げ部(底上げ部)が形成されるタイヤ(空気入りタイヤ1)であって、前記溝の溝内には、一方の溝壁(溝壁72)と溝底(溝底71)とに連結する第1の溝底端部(第1の溝底端部71a)と、他方の溝壁(溝壁73)と前記溝底とに連結する第2の溝底端部(第2の溝底端部71b)とが形成されており、前記底上げ部のタイヤ径方向外側に位置する上面部(上面部120)は、前記一方の溝壁に連結する第1の上面端部(第1の上面端部120a)と、前記他方の溝壁に連結する第2の上面端部(第2の上面端部120b)とを備え、前記溝の延在方向に対して垂直方向とタイヤ径方向とに沿った断面において、前記第1の溝底端部と前記第2の溝底端部との断面形状は、第1の曲率半径R1からなる曲線状に形成されており、前記第1の上面端部と前記第2の上面端部との内、少なくとも一方の断面形状は、第2の曲率半径R2からなる曲線状に形成されており、前記第1の曲率半径R1と前記第2の曲率半径R2とは、R1≦R2の関係を満たすことを要旨とするものである。
本発明によれば、底上げ部に発生するクラックの発生をより確実に抑制することが可能なタイヤを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤ1の断面図である。 (a)は、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤ1の一部拡大平面図である。(b)は、図2(a)のA−A線に沿った断面図である。 本発明の変形例に係る空気入りタイヤのトレッド部断面図である。
次に、本発明に係るタイヤ(空気入りタイヤ)の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
(1)空気入りタイヤの概略構成
図1は、空気入りタイヤ1のトレッド幅方向Tw及びタイヤ径方向Tdにおける断面図である。図1に示すように、空気入りタイヤ1は、路面と接するトレッド部10と、トレッド部10よりもトレッド幅方向外側に設けられるショルダー部20とを備える。なお、空気入りタイヤ1には、空気に替えて、窒素ガスなどの不活性ガスを充填してもよい。
トレッド部10、又は、ショルダー部20の少なくとも一方には、溝が設けられている。具体的に、本実施形態に係るトレッド部10には、タイヤ周方向に延びる周方向溝70が設けられており、ショルダー部20には、周方向溝80が設けられている。なお、トレッド部10とショルダー部20とには、トレッド幅方向Twに延びる幅方向溝も設けられているが、ここでは、説明を省略する。
トレッド部10のトレッド幅方向Twの端部は、正規リム60に組み付けられた状態の空気入りタイヤ1が路面に接する接地面のトレッド幅方向Tw外側の端部である。なお、本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、タイヤ赤道線CLを基準に線対称の構造であるため、図1においては、片側のみ示している。したがって、図1の例では接地面のトレッド幅方向Twの幅Wに基づいて、タイヤ赤道線CLからの接地面の幅Wの半分の幅W/2の位置が、トレッド部10の端部として示されている。
なお、空気入りタイヤ1が正規リム(リムホイール)60に組み付けられた状態とは、ビード部30がリムフランジ61を有する正規リム60に組み付けられた状態を示す。換言すれば、空気入りタイヤ1が規格に規定された標準リムに、規格に規定された最大荷重に対応する空気圧で組み付けられた状態を意味する。
ここで、規格とは、JATMA YEAR BOOK(2010年度版、日本自動車タイヤ協会規格)を示す。なお、使用地又は製造地において、TRA規格、ETRTO規格などが適用される場合は各々の規格に準ずる。
また、ショルダー部20の範囲は、トレッド部10のトレッド幅方向Twの端部から、トレッド幅方向Tw外側に、所定幅Wsまでの範囲とする。具体的に、本実施形態では、所定幅Wsは、トレッド部10のトレッド幅方向Twにおける接地面の幅Wの4分の1であることとする。すなわち、ショルダー部20は、トレッド部10のトレッド幅方向Tw外側の端部からトレッド幅方向Tw外側に向かって、トレッド部10のトレッド幅方向Twにおける接地面の幅Wの4分の1の範囲内とする。
ここで、内圧による空気入りタイヤ1のタイヤ径方向Tdの成長量を考慮した場合、一般に、トレッド部10では、トレッド幅方向Tw内側(タイヤ赤道線CL側)から、トレッド部10のトレッド幅方向Tw外側に向かうほど、タイヤ径方向Tdの成長量の変化が大きい。また、タイヤ転動時に受ける力(特にサイドフォース)を考慮した場合にも、トレッド幅方向Tw内側(タイヤ赤道線CL側)から、トレッド部10のトレッド幅方向Tw外側に向かうほど、圧縮量(閉じ量)の変化が大きい。
更に、トレッド部10よりも、トレッド幅方向Tw外側に向かって接地面の幅Wの4分の1の範囲では、成長量の変化と圧縮量の変化とが、特に大きい。本実施形態では、トレッド部10よりもトレッド幅方向Twにおいて、特に成長量の変化と圧縮量の変化とが大きい範囲が、ショルダー部20として規定されている。
また、図1に示すように、空気入りタイヤ1は、空気入りタイヤ1の骨格を形成するカーカス40と、トレッド部10においてカーカス40のタイヤ径方向Td外側に配設されるベルト層50とを有する。
カーカス40は、カーカスコードと、カーカスコードを覆うゴムからなる層とにより構成される。カーカス40は、トレッド部10からショルダー部20とサイドウォール部とを経て、ビード部のビードコアに係留するとともに、トレッド幅方向Tw内側から外側に折り返すように配置されている。
ベルト層50は、スチールコードにゴム成分が含浸されることによって構成される。また、ベルト層50は、複数の層により構成され、それぞれの層は、タイヤ径方向Tdに沿って積層している。例えば、本実施形態に係るベルト層50は、2層のスチールベルト層50a乃至50bと、スパイラルベルト層50cと、補強層50dとを有している。
また、本実施形態において、トレッド部10に形成される周方向溝70の溝内には、底上げ部100が形成されている。具体的に、底上げ部100は、周方向溝70の溝内において、周方向溝70の溝底71からタイヤ径方向Td外側に向かって突出するように形成されている。
本実施形態において、底上げ部100は、トレッドウェアインジケーター、スノープラットフォーム、モールド割り位置底上げブロック、タイバーなどを想定している。なお、底上げ部100は、これに限定されるものではなく、周方向溝70の溝底71からタイヤ径方向Td外側に向かって突出するように形成されていれば、どのようなものであってもよい。なお、底上げ部100の詳細な構成は、後述する。
(2)底上げ部100の構成
次に、周方向溝70の溝内に形成される底上げ部100の構成について詳細に説明する。具体的に、周方向溝70の構成と、底上げ部100の構成について説明する。図2(a)は、空気入りタイヤ1のトレッド面視における一部拡大平面図である。図2(b)は、図2(a)のA−A線に沿ったトレッド幅方向Tw及びタイヤ径方向Tdにおける拡大断面図である。
図2(a)乃至(b)に示すように、周方向溝70の溝内には、溝底71と、一方の溝壁72と、他方の溝壁73とが形成されている。また、周方向溝70の溝内には、一方の溝壁72と溝底71とに連結する第1の溝底端部71aと、他方の溝壁73と溝底71とに連結する第2の溝底端部71bとが形成されている。
また、底上げ部100は、周方向溝70の延在方向の一方に位置する側面部111と、周方向溝70の延在方向の他方に位置する側面部112と、タイヤ径方向Td外側に位置する上面部120とを備える。
また、底上げ部100のタイヤ径方向Td外側に位置する上面部120は、一方の溝壁72に連結する第1の上面端部120aと、他方の溝壁73に連結する第2の上面端部120bとを備える。
本実施形態に係る周方向溝70では、図2(b)に示すように、周方向溝70の延在方向に対して垂直方向とタイヤ径方向とに沿った断面において、第1の溝底端部71aの断面形状と第2の溝底端部71bの断面形状とは、第1の曲率半径R1からなる曲線状に形成されている。
また、本実施形態に係る底上げ部100では、トレッド幅方向Tw及びタイヤ径方向Tdに沿った断面において、第1の上面端部120aの断面形状と第2の上面端部120bとの断面形状は、第2の曲率半径R2からなる曲線状に形成されている。
また、本実施形態では、第1の曲率半径R1と第2の曲率半径R2とは、R1≦R2の関係を満たす。
このようにして、底上げ部100の第1の上面端部120a及び第2の上面端部120bの強度が、第1の溝底端部71a及び第2の溝底端部71bの強度以上になるように形成されている。なお、本実施形態では、第1の曲率半径R1が1mmとし、第2の曲率半径R2が1.5mmであることとする。
(3)作用・効果
空気入りタイヤ1では、トレッド部10に形成される周方向溝70の溝内には、一方の溝壁72と溝底71とに連結する第1の溝底端部71aと、他方の溝壁73と溝底71とに連結する第2の溝底端部71bとが形成されている。
底上げ部100において、タイヤ径方向Td外側に位置する上面部120は、一方の溝壁72に連結する第1の上面端部120aと、他方の溝壁73に連結する第2の上面端部120bとを備える。
また、トレッド幅方向Tw及びタイヤ径方向Tdに沿った断面において、第1の溝底端部71aと第2の溝底端部71bとの断面形状は、第1の曲率半径R1からなる曲線状に形成されている。また、トレッド幅方向Tw及びタイヤ径方向Tdに沿った断面において、第1の上面端部120aと第2の上面端部120bとの断面形状は、第2の曲率半径R2からなる曲線状に形成されている。また、第1の曲率半径R1と第2の曲率半径R2とは、R1≦R2の関係を満たす。
つまり、本実施形態に係る空気入りタイヤ1によれば、上面端部120a乃至120bにおける第2の曲率半径R2が、溝底端部71a乃至71bにおける第1の曲率半径R1以上になるように構成されているので、底上げ部100の上面部120における強度を、第1溝底端部と第2の溝底端部よりも高めることができる。
ここで、トレッド部に制駆動力又はコーナリング力などが付与されると、トレッド部10に形成される陸部の捻れによって、底上げ部100を構成する各部分の中でも、タイヤ径方向Td外側に位置する上面部120に付与される応力が高い。
すなわち、かかる空気入りタイヤ1によれば、底上げ部100において、最もクラックが発生し易い上面端部120a乃至120bの強度を高めることによって、底上げ部100に発生するクラックをより確実に抑制することができる。
このように、本実施形態に係る空気入りタイヤ1によれば、底上げ部120に発生するクラックの発生をより確実に抑制することが可能になる。
なお、上述した実施形態では、第1の上面端部120aの断面形状と第2の上面端部120bの断面形状との両方が、第2の曲率半径R2からなる曲線状に形成される場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、第1の上面端部120aと第2の上面端部120bとの内、少なくとも一方の断面形状は、第2の曲率半径R2からなる曲線状に形成されていればよい。また、この場合、第1の上面端部120aと第2の上面端部120bとの内、少なくともトレッド幅方向外側に位置する一方(例えば、第1の上面端部120a)の断面形状は、第2の曲率半径R2からなる曲線状に形成されていることが好ましい。
これは、次の理由による。空気入りタイヤ1では、トレッド幅方向Tw外側に位置する周方向溝70ほど、トレッド部10に制駆動力又はコーナリング力などが付与される際に、応力が大きくなる。従って、底上げ部100において、第1の上面端部120a又は第2の上面端部120bの少なくともトレッド幅方向Tw外側に位置する一方(例えば、第1の上面端部120a)の第2の曲率半径R2が、第1の曲率半径R1以上に形成することによって、底上げ部100に発生するクラックをより確実に抑制することが可能になる。
[変形例]
例えば、上述した実施形態では、底上げ部100が形成される溝は、トレッド部10に形成される周方向溝70である場合を例に挙げて説明したが、図3に示すように、ショルダー部20に形成される周方向溝80においても、底上げ部200が形成されていてもよい。この場合も、ショルダー部20の周方向溝80の溝内には、一方の溝壁と溝底とに連結する第1の溝底端部と、他方の溝壁と溝底とに連結する第2の溝底端部とが形成される。
また、この場合も、第1実施形態と同様に、周方向溝80の溝内に形成される底上げ部では、底上げ部のタイヤ径方向外側に位置する上面部が、一方の溝壁に連結する第1の上面端部と、他方の溝壁に連結する第2の上面端部とを備える。また、周方向溝80の延在方向に対して垂直方向とタイヤ径方向とに沿った断面において、第1の溝底端部と第2の溝底端部との断面形状が、第1の曲率半径R1からなる曲線状に形成されており、第1の上面端部と第2の上面端部との内、少なくとも一方の断面形状は、第2の曲率半径R2からなる曲線状に形成されている。第1の曲率半径R1と第2の曲率半径R2とは、R1≦R2の関係を満たす。
このように、ショルダー部20に形成される周方向溝80においても、上述した底上げ部200を形成することによって、底上げ部200におけるクラックをより確実に抑制することが可能になる。
ここで、内圧による空気入りタイヤ1のタイヤ径方向Tdの成長量を考慮した場合、一般に、トレッド部10よりも、トレッド幅方向Tw外側に向かって接地面の幅Wの4分の1の範囲であるショルダー部20では、成長量の変化が特に大きい。また、タイヤ転動時に受ける力(特にサイドフォース)を考慮した場合にも、ショルダー部20では、圧縮量(閉じ量)の変化が大きい。よって、ショルダー部20に形成される周方向溝80は、成長量の変化と収縮量の変化とが特に大きいため、底上げ部200にクラックが、発生しやすい。本変形例に係る空気入りタイヤ1によれば、ショルダー部20における底上げ部200のクラックについても、より確実に抑制することが可能になる。
[比較評価]
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の従来例、実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(1)評価方法
複数種類の空気入りタイヤを用いて試験を行い、底上げ部におけるクラックの発生を抑制する効果について評価をした。
従来例に係る空気入りタイヤは、底上げ部の上面端部の第2の曲率半径R2が、溝底の溝底端部の第1の曲率半径R1よりも小さい空気入りタイヤを使用した。
実施例1に係る空気入りタイヤは、本発明に係る空気入りタイヤを使用した。すなわち、実施例1に係る空気入りタイヤは、底上げ部の上面端部の第2の曲率半径R2が、溝底の溝底端部の第1の曲率半径R1よりも大きい空気入りタイヤを使用した。
なお、従来例及び実施例1に係る空気入りタイヤの詳細な構成は、表1に示すとおりである。また、各空気入りタイヤの構成は、上述した点を除き他の構成は同一である。
また、評価については、まず、全てのタイヤを、正規リムに組み、正規荷重、正規内圧にて車両に装着した。この時、従来例に係るタイヤと実施例1に係るタイヤとのいずれも、車両の前輪に装着した。
この後、車両を3万km走行させ、底上げ部に発生したクラックの長さを、クラックの抑制性能の評価値として測定した。評価数値は、従来例のタイヤの測定結果を基準(100)として、指標値によって示しており、数値が小さいほどクラックの発生を抑制する効果が高いことを示す。なお、車両及び評価試験に関する条件は、以下に示すとおりである。
タイヤサイズ : 195/65R15
タイヤの種類 : 乗用車用タイヤ
荷重 : 成人2名乗車相当
車両距離 : 30,000km
(2)評価結果
各空気入りタイヤの評価結果について、表1を参照しながら説明する。
Figure 2014136444
表1に示すとおり、実施例1に係る空気入りタイヤは、従来例に係る空気入りタイヤと比較して、底上げ部に発生するクラックを抑制する効果が大きいことが証明された。
[その他の実施形態]
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
また、トレッド部10又はショルダー部20において、底上げ部100(又は底上げ部200)が形成される溝は、周方向溝70,80に限定されない。例えば、トレッド幅方向Twに延びる幅方向溝に、上述した第1実施形態に係る底上げ部100(又は底上げ部200)が形成されていてもよい。
また、上述した底上げ部100が形成される周方向溝又は幅方向溝の形状は、必ずしも直線状に延びなくてもよい。例えば、曲線状に延びてもよいし、ジグザグ状に延びてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。さらに、上述した実施形態及び変形例は組み合わせることも可能である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められる。
1…空気入りタイヤ、R1…第1の曲率半径、R2…第2の曲率半径、10…トレッド部、20…ショルダー部、30…ビード部、40…カーカス、50…ベルト層、60…正規リム、61…リムフランジ、70,80…周方向溝、71…溝底、71a…第1の溝底端部、71b…第2の溝底端部、72,73…溝壁、100,200…底上げ部、111,112…側面部、120…上面部、120a…第1の上面端部、120b…第2の上面端部

Claims (3)

  1. 路面と接するトレッド部と、前記トレッド部よりもトレッド幅方向外側に設けられるショルダー部とを備え、前記トレッド部又は前記ショルダー部に溝が設けられるとともに、前記溝の溝内に底上げ部が形成されるタイヤであって、
    前記溝の溝内には、一方の溝壁と溝底とに連結する第1の溝底端部と、他方の溝壁と前記溝底とに連結する第2の溝底端部とが形成されており、
    前記底上げ部のタイヤ径方向外側に位置する上面部は、前記一方の溝壁に連結する第1の上面端部と、前記他方の溝壁に連結する第2の上面端部とを備え、
    前記溝の延在方向に対して垂直方向とタイヤ径方向とに沿った断面において、
    前記第1の溝底端部と前記第2の溝底端部との断面形状は、第1の曲率半径R1からなる曲線状に形成され、
    前記第1の上面端部と前記第2の上面端部との内、少なくとも一方の断面形状は、第2の曲率半径R2からなる曲線状に形成されており、
    前記第1の曲率半径R1と前記第2の曲率半径R2とは、R1≦R2の関係を満たす
    ことを特徴とするタイヤ。
  2. 前記溝は、タイヤ周方向に延びる周方向溝であり、
    前記第1の上面端部と前記第2の上面端部との内、少なくともトレッド幅方向外側に位置する一方の断面形状は、前記第2の曲率半径R2からなる曲線状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記ショルダー部は、前記トレッド部のトレッド幅方向外側の端部からトレッド幅方向外側に向かって、前記トレッド部のトレッド幅方向における接地面の幅Wの4分の1の範囲内である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
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