JP2013154657A - 車両用テールライト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】LEDからなるテールライト装置において、テールライト点灯スイッチやストップスイッチを介して流れ出るリーク電流を、専用の抵抗器を使用することなく消費させることができるようにする。
【解決手段】ライト点灯スイッチ83に順方向に接続される第1のダイオード86と、ライト点灯スイッチ83に並列接続されるブレーキスイッチ84、85とからなる点灯ラインを備える。ブレーキスイッチ84、85に順方向に接続される第2のダイオード88と、第1のダイオード86および第2のダイオード88の下流に接続されてテールライトおよびストップライトに兼用されるLED群63を備える。第1および第2のダイオード86、88とLED群63との間でLED群63に並列接続されるライセンスライト用のバルブ62を備え、LED群63およびバルブ62が単一のハウジング60に収容される。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用テールライト装置に関するものであり、特に、光源として発光ダイオード(LED)を使用した車両用テールライト装置に関する。
LEDを光源とした灯火器を備えた自動二輪車が知られる。例えば、特許文献1には、LEDを光源とする制動灯を点灯させるための点灯回路を有する自動二輪車であって、制動灯の光源ユニットと並列に、光源ユニットへのリーク電流の流入を低減させるためのリーク電流消費用抵抗器を接続した点灯回路を有する自動二輪車が開示されている。この従来技術では、テールライトと並列に接続したリーク電流消費用の抵抗器を設けることによってリーク電流をこの抵抗器側に逃がすことができるので、リーク電流によってLEDが点灯することが防止される。
特許第3995910号公報
特許文献1に開示されている従来技術では、リーク電流消費用抵抗器として比較的大きい抵抗(例えば、5W程度のセメント抵抗)が必要となるため、配置スペースや放熱等を考慮すると、リーク電流消費用抵抗器を灯体装置へ収納することが難しくなり、リーク電流消費用抵抗器を灯火装置の外に配置することが必要となる場合がある。しかし、この場合、リーク電流消費用抵抗器が発熱部品であるために、レイアウトが制限されることが考えられる。また、リーク電流消費用抵抗器を回路基板に装着する場合は、取り付け部品を必要とするのでコストが嵩むし、取り付け部品用のスペースも確保しなければならないという課題がある。
本発明の目的は、上記課題を解決し、リーク電流用の抵抗器や抵抗器取り付け部品、ならびにこれらの取り付けスペースを必要としないで、灯火器であるテールライトの機能を維持することができる車両用テールライト装置を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明は、例えば、自動二輪車等の車両に用いられるテールライト装置であって、バッテリ(45)の下流に接続されるライト点灯スイッチ(83)と、ライト点灯スイッチ(83)の下流で該ライト点灯スイッチ(83)に順方向に接続される第1のダイオード(86)と、前記ライト点灯スイッチ(83)に並列に接続されるブレーキスイッチ(84、85)と、ブレーキスイッチ(84、85)の下流で該ブレーキスイッチ(84、85)に順方向に接続される第2のダイオード(88)と、前記ライト点灯スイッチ(83)および前記ブレーキスイッチ(84、85)の下流に前記第1のダイオード(86)および前記第2のダイオード(88)を介してグランドに接続されるテールライトおよびストップライト兼用のLED群(63)と、前記第1のダイオード(86)および前記第2のダイオード(88)と前記LED群(63)との間で前記LED群(63)に並列接続されるライセンスライト用のバルブ(62)とを備えている点に第1の特徴がある。
また、本発明は、前記LED群(63)および前記バルブ(62)が単一のハウジング(60)に収容される点に第2の特徴がある。
また、本発明は、前記LED群(63)を構成する複数のLED(63a〜63o)が、前記ハウジング内で中央に配された前記バルブ(62)を上方および車体左右側から囲むように配置されている点に第3の特徴がある。
また、本発明は、前記ハウジング(60)が前記LED群(63)および前記バルブ(62)の前面を覆うアウタレンズ(52)を含み、該アウタレンズ(52)の下面部分(56)が素通しとなっており、前記バルブ(62)の光が該アウタレンズ(52)の下面部分(56)を通って下方のライセンスプレート(49)に照射可能に構成されている点に第4の特徴がある。
また、本発明は、前記LED群(62)からなるテールライトユニット(51a)と、前記バルブ(62)からなるライセンスライト(95)はそれぞれ別体に構成され、前記ライセンスライト(95)が、前記テールライトユニット(51a)より下方に配置される点に第5の特徴がある。
第1の特徴を有する本発明によれば、ライセンスライトとして設けられるバルブによってリーク電流を消費させることができるので、別途リーク電流を消費させるための専用の抵抗器を必要としない。したがって、専用の抵抗器や抵抗器を取り付けるための取り付け部品も必要としないので、部品点数の増加を防いでコストを低減することができるうえ、取り付けスペースも不要であり、かつ回路構成を簡素化できる。特に、スペースの確保が容易でない自動二輪車において専用の抵抗器を無くすることができる効果は大きい
第2の特徴を有する本発明によれば、ライセンスライト専用のハウジングを必要としないでテールライトとライセンスライトとを含む単一のユニットとしたので、車両への組み立て作業性を向上できるし、部品の管理も容易である。
第3の特徴を有する本発明によれば、バルブを中央部に配し、これを取り囲むように複数のLEDを配置したので、テールライトやストップライトとしての面積を大きく確保しつつ、テールライトとライセンスライトのハウジングを兼用して、テールライト装置全体が大きくなるのを防ぐことができる。
第4の特徴を有する本発明によれば、テールライトと一体化したライセンスライトによる光をライセンスプレートに照射させることができるテールライト装置において、専用の抵抗器や抵抗器の取り付け部品を必要としないので、部品点数の増加を防ぎ、コストを低減させ、取り付けスペースを不要とし、かつ回路構成を簡素化できるという効果を奏する。
第5の特徴を有する本発明によれば、テールライトユニットと、バルブからなるライセンスライトをそれぞれ別体で構成したテールライト装置において、専用の抵抗器や抵抗器の取り付け部品を必要としないので、部品点数の増加を防ぎ、コストを低減させ、取り付けスペースを不要とし、かつ回路構成を簡素化できるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るテールライトユニットを備えた自動二輪車の左側面図である。 テールライトユニットおよび後部ライセンスプレートの外観を示す車両後方視図である。 テールライトユニットおよび後部ライセンスプレートの外観を示す右側面図である。 図3における4−4矢視図である。 第1の実施形態に係る点灯装置の回路図である。 第2の実施形態に係るテールライトユニットとライセンスライトからなるテールライト装置を示す車幅方向中央部を車体右方向から見た断面図である。 第2の実施形態に係るテールライト装置に適用できる点灯装置の回路図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係るテールライトユニットを備えた車両である自動二輪車の左側面図である。なお、以下に参照する図において、自動二輪車の前方向は符号FR、後方向は符号RRで示し、同上方向は符号UPで示し、車体右方向は符号Rで示す。図1において、鞍乗り型車両としての自動二輪車1は車体フレーム2を有する。車体フレーム2は、ヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3に先端部が接合されて斜め下後方に延びているメインフレーム4と、メインフレーム4の後端部から後方から後方に延びている左右一対のシートレール5と、メインフレーム4の後部から斜め下後方に延びている左右一対のダウンフレーム6と、メインフレーム4の後部から斜め下後方に延びてダウンフレーム6の後端部にそれぞれ連結した左右一対のセンタフレーム7と、シートレール5および左右一対のセンタフレーム7のそれぞれに渡した左右一対のサブフレーム8とを有する。
ヘッドパイプ3には図示しないステアリングシャフトを介してフロントフォーク9が回動自在に取り付けられ、フロントフォーク9には、その下端部に設けられる前輪軸10によって前輪WFが支持される。センタフレーム7には左右一対のピボットプレート11が接合され、ピボットプレート11は、その前部にエンジン12および変速機13からなるパワーユニット14を支持するとともに、車幅方向に沿って配置されるピボット軸15によって上下方向揺動自在にスイングアーム16を支持する。
フロントフォーク9の上部は、ヘッドパイプ3の上下にそれぞれ配置されるトップブリッジ17およびボトムブリッジ18に連結され、トップブリッジ17にはステアリングハンドル19が取り付けられる。
トップブリッジ17およびボトムブリッジ18にはカウル支持ステー20が取り付けられ、このカウル支持ステー20にはフロントカウル(バイザ)21、メータ22、インナカウル23、ウィンカ支持ステー24、およびフロント用のナンバープレート(ライセンスプレート)25が支持される。トップブリッジ17には、後述するテールライトユニット51およびライセンスライト95に電源装置であるバッテリ45を接続するためのスイッチ82、83が設けられる。スイッチ82、83はコンビネーションスイッチとして一体に設けることができる。
カウル支持ステー20には図示しないステーを介してヘッドライト26が取り付けられ、フロントカウル21に設けられる開口から前方に露出している。車両前部には、ウィンカ支持ステー24を介して左右一対のフロントウィンカ27が設けられるとともに、前輪WFの上方を覆うフロントフェンダ28が設けられる。
メインフレーム4には燃料タンク29が取り付けられ、燃料タンク29の下方には樹脂製の収納ボックス30が配置される。収納ボックス30はメインフレーム4とエンジン12との間に位置し、メインフレーム4の下部にブラケット31を介して取り付けられる。シートレール5上にはシート32が取り付けられ、シート32の後方にはシートレール5の後部に取り付けられるグラブレール33が設けられる。
スイングアーム16の後端部には後輪WRが後輪軸34によって支持され、スイングアーム16において後輪軸34に隣接した位置に左右一対のリヤクッション35の下端部が連結される。リヤクッション35の上端部はシートレール5に連結される。
変速機13の出力は、変速機出力側に設けられる駆動スプロケット(図示せず)から駆動チェーン(図示せず)によって後輪軸34に連結される従動スプロケット37に伝達される。従動スプロケットと駆動チェーンとはチェーンカバー39によって覆われる。
エンジン12には吸気管40と排気管41とが結合され、吸気管40にはキャブレータ42を介してエアクリーナ43が連結される。なお、キャブレータ42は燃料供給装置の一例であって、燃料噴射装置のインジェクタに代えることができる。排気管41は、その後端にマフラ44を備える。エンジン12の後上方にあってエアクリーナ43の奥側(車両右側)には、車両の各電装品に電力を供給するバッテリ45およびエンジン12の運転を制御するECU46が配置される。
車両の最も後方寄りにおいて、後輪WRの上方を覆ってシートレール5にリヤフェンダ47が取り付けられ、リヤフェンダ47の後方には後部ライセンスプレート49、左右一対のリヤウィンカ50が配置され、上方には、テールライト、ストップライト、およびライセンスライトの機能を有するテールライトユニット51が配置される。サブフレーム8にはステー52を介して後部側方ガード部材48が連結される。
テールライトユニット51をさらに詳細に説明する。図2はテールライトユニット51および後部ライセンスプレート49の外観を示す車両後方視図、図3はテールライトユニット51および後部ライセンスプレート49の外観を示す右側面図、図4は図3における4−4矢視図である。
図2〜図4において、テールライトユニット51は車両後方側に位置しており、後部ライセンスプレート49は、テールライトユニット51の下方に設けられ、表面をやや上方に向けて、つまりテールライトユニット側に傾けて配置される。テールライトユニット51は、車両後方面および側面を覆うアウタレンズ52と、アウタレンズ52に対して車両前方側に結合されるテールライトベース53とからなるハウジング60を備え、ハウジング60内には光源ユニット61が配置される。
テールライトベース53の内面(つまりアウタレンズ52側の面)53aは、ハウジング60内に収容される光源ユニット61からの光をアウタレンズ52側に反射させる反射面であり、該反射面53aは、例えば、アルミ蒸着により形成される。アウタレンズ52は図2に示すように、車両後方視で全体が矩形をなしており、正面(車体後方側の面)部分54、および上面部分55、および下面部分56ならびに左右両側面部分57、58からなる。
正面部分54および上面部分55、並びに左右側面部分57、58には光源ユニット61から発した光を拡散させるため、レンズカットが施されている。一方、アウタレンズ52の下面部分56はレンズカットを施しておらず、素通しのままとしている。アウタレンズ52の車両後方視における全体形状は図2に示したような矩形に限らず、例えば、円形または楕円であってもよい。
光源ユニット61は、白熱電球(バルブ)62および複数のLED63からなる光源64と、LED63を実装したLED基板65とを有する。バルブ62はテールライトユニット51の車両後方視でほぼ中央部に配置され、LED63はバルブ62の上方および左右両側部には、それぞれ横列および縦列を作って配置される。この例ではLED63は合計15個であるが、個数はこれに限定されない。
テールライトベース53には、その反射面53a側に突出している取り付け用ボス66、66が形成されており、LED基板65は、止めネジ67、67を使って取り付け用ボス66にネジ止め固定される。テールライトベース53には、自動二輪車1の車体前後方向に沿ってバルブ62の給電部68が貫通できるように取付孔69が形成されており、バルブ62は、取付孔69に嵌装されたシール部材70を介してテールライトベース53に取り付けられる。すなわち、シール部材70は、その内周面が給電部68の外周に当接し、外周面は取付孔69の内周に係合するように構成される。バルブ62の先端はLED基板65に形成されるバルブ用開口651を貫通して前方に突出している。給電部68の車体前後方向における前部に対してバルブ給電用ハーネス711を電気的に接続するための接続部72を有するソケット73が設けられる。ソケット73にはアース線712が接続される。ハーネス711とアース線712にはカプラ94a、94bがそれぞれ接続される。
複数のLED63は、バルブ62の上側に配置されるLED63a、63b、63c、63d、および63eからなる横列と、バルブ62の左側に配置されるLED63f、63g、63h、63i、および63jからなる左縦列と、右側に配置されるLED63k、63l、63m、63n、および63oとからなる右縦列とを形成する。
LED基板65の回路に接続されるLED給電用ハーネス75は、テールライトベース53を通して車体前方側に引き出され、グロメット77によってテールライトベース53に保持される。ハーネス75にはカプラ94bが接続される。
光源64から出た光は、テールライトベース53の反射面53aで反射され、アウタレンズ52の正面部分54、上面部分55、下面部分56および側面部分57、58を透過して外部に放出される。下面部分56は素通しになっているので、光源64のうち、特にこの素通しとなっている下面部分56を透過した光LLは光量を大きく低減されることなく後部ライセンスプレート49を明るく照射する。
次に、光源64の点灯装置を説明する。図5は第1の実施形態に係る点灯装置の回路図である。点灯装置80は、バッテリ45の電圧を光源ユニット61のバルブ62並びにLED63に印加するように構成される。バルブ62とLED63(63a、63b、・・・、63o)は、バッテリ45に対して並列に接続される。LED63a〜6eからなるLED群A、63f〜63jからなるLED群B、63k〜63oからなるLED群Cは、それぞれの群においては複数のLEDが互いに並列接続されており、LED群A、B、Cは互いに直列に接続される。
メインスイッチ82は、上流側がバッテリ45のプラス側に接続され、下流側はテールライト点灯スイッチ83、前ブレーキスイッチ84、および後ブレーキスイッチ85に接続される。メインスイッチ82およびテールライト点灯スイッチ83は自動二輪車1のステアリングハンドル19に取り付けられるコンビネーションスイッチ内に設けられる。前ブレーキスイッチ84はステアリングハンドル19に設けられるブレーキレバーの操作に応答して閉じるようにブレーキレバーに隣接して設けられる。後ブレーキスイッチ85は、フットブレーキを操作(足踏み)したときに閉じるようにフットブレーキに隣接して設けられる。
テールライト点灯スイッチ83の下流側はダイオード86、及び抵抗器87を介してLED群Aのプラス側(アノード)に接続される。前ブレーキスイッチ84および後ブレーキスイッチ85の下流側はいずれもダイオード88を介して抵抗器87とLED群Aとの間に接続される。すなわち、前ブレーキスイッチ84および後ブレーキスイッチ85は抵抗器87を介さないでLED63に接続される。また、ダイオード86、88の下流側(カソード)はそれぞれダイオード90、91の上流側(アノード)に接続され、ダイオード90、91の下流側(カソード)はバルブ62を介して接地される。LED63のLED群Cの下流側(カソード)は抵抗器92を介して接地される。
図5に回路を示した点灯装置80では、メインスイッチ82を閉じた状態(オンの状態)において、テールライト点灯スイッチ83がオン側にある時は、バッテリ45の電圧がダイオード86および抵抗器87を介してLED63に印加され、LED63(63a、63b、・・・、63o)は、印加された電圧により点灯される。バルブ62にもダイオード90を介して電圧が印加されて、バルブ62は点灯する。
前ブレーキスイッチ84および後ブレーキスイッチ85の少なくとも一方が閉じるとバッテリ45の電圧は抵抗器87を通さず、ダイオード86または88を介してLED63に印加される。抵抗器87を通さないので、バッテリの45の電圧は抵抗器87によって低下されることがない。したがって、ブレーキ操作されて前ブレーキスイッチ84および/または後ブレーキスイッチ85が閉じたときには、LED63は前ブレーキスイッチ84および後ブレーキスイッチ85が開いているときよりも高電流が流れてより明るく点灯される。ブレーキ操作された時も、バルブ62はダイオード88、91を介して印加されるバッテリ45の電圧によって点灯された状態が維持される。
LED63は微小な電流でもその電流に応じた明るさで点灯する。つまり、テールライト点灯スイッチ83、前ブレーキスイッチ84、および後ブレーキスイッチ85がオフまたは開いている状態で流れるリーク電流によってもLED63は低輝度で点灯し得る。しかし、図5の回路によれば、リーク電流はバルブ62によって消費されるので、LED63にはLED63を点灯させるような電流は流れない。
第1の実施形態では、バルブ62がリーク電流消費抵抗器として作用するので、リーク電流消費用抵抗器を個別に設ける必要がなく、そのための設置スペースも必要としない。なお、リーク電流消費用抵抗器として作用するバルブ62はテールライトユニット51の内部に収容するものに限らず、ライセンスライト専用のものとしてテールライトユニット51の外部に設けてもよい。
図6は、第2の実施形態に係るテールライトユニットとライセンスライトからなるテールライト装置200を示す自動二輪車1の幅方向中央部を車体右方向から見た断面図である。図6において、テールライトユニット51aは図2〜図4に示したテールライトユニット51からバルブ62を除いたLED63のみを光源とする。LED基板65a上に第1の実施形態と同様のLED63(63a、63b、・・・、63n、63oからなる)を配置して光源とし、LED基板65aはテールライトベース53aに設けたボスを利用して固定される。テールライトベース53aに組み合わされてLED63を覆うアウタレンズ52aは全面にレンズカットが施されたものであり、素通し部分は設けていない。LED基板65aには給電用のハーネス71が接続され、ハーネス71の端部にはカプラ94aが取り付けられる。
LED63は、図2に示したような配列であってもよいし、LED基板65上において各LED(63a、63b、・・・、63n、63o)を上下および左右方向のいずれにおいても略等間隔で配置するのもの、あるいは複数の同心円上にそれぞれ複数のLEDを配置するものであってもよい。
テールライトユニット51aはテールライトベース53aを自動二輪車1の車体、例えばリヤフェンダ47の上部にブラケット471によって取り付けられ、リヤフェンダ47の下方にはライセンスライト95が設けられる。
ライセンスライト95は、リヤフェンダ47の後部に設けられた開口部96に嵌め込まれる。開口部96の背後(車体前方側)には、シートレール5(図1参照)に固定されてリヤフェンダ47の後部に沿って配置される取り付け板97が設けられる。取り付け板97にはナット98、99が溶接されている。
ライセンスライト95は、ベース100に形成されたバヨネット式取付孔101に裏側(車体前方側)から挿通されてナット102で保持されるバルブ62と、ベース100に一端部(根元部)103aが接合され、他端103bが自由端となっているレンズ103とを備え、レンズ103は下方に位置するライセンスプレート49側を除いてライトカバー104で覆われる。つまり、ライトカバー104はバルブ62の光が透過できるようにカバー開口104aを有する。レンズ103の自由端104b側は反射板となっていて、バルブ62の光をライセンスプレート49側に反射する。バルブ62のソケット73には給電用のハーネス75が接続され、ハーネス75の端部(車体前方側端部)には、カプラ94bが接続される。
リヤフェンダ47に形成される開口部96の内周縁に沿ってクッションラバー105が固着されており、ライトカバー104の周縁をクッションラバー105に沿わせて、ボルト106、107をナット98、99にそれぞれねじ込むことにより、ライセンスライト95はライトカバー104で取り付け板97に押し当てられて保持される。ライトカバー104とともに、ライセンスプレート取り付けブラケット108がボルト106、107によって共締めされる。ライセンスプレート取り付けブラケット108の下端部108aに、後部ライセンスプレート49を固定する。
バルブ62のソケット73はバルブカバー110で覆われており、取り付け板97にはバルブカバー110の下端部110aが内周に係合される開口111が設けられる。バルブカバー110は、その下端部110aを開口111に対して車体前方側から通して開口110の内周に係合させる一方で、上端部110bを車体前方側から取り付け板97に当接させてボルト112、ナット113を使用して固定する。
図7は、リーク電流消費用抵抗器として作用するライセンスライト95をテールライトユニット51aと別個に設けた図6のテールライト装置200に適用できる点灯装置80の回路図である。図7において、図5と同符号は同一または同等部分を示し、図7の回路はバルブ62がテールライトユニット51aとは別個に設けられている点を除いて、図5と同一であるので、構成および動作の説明は省略する。
本発明を、好ましい実施形態に沿って説明したが、本発明はこれに限定されず、特許請求の範囲を逸脱しないで周知技術に基づいて変形することができる。要は、テールライトおよびストップライトを兼用する複数のLEDと、ライセンスライトとしてのバルブとを備え、LEDおよびバルブを、バルブを上流側に配置してバッテリおよび接地間に並列接続し、かつライト点灯スイッチおよびブレーキスイッチ双方の下流側にバルブが接続することで、ライト点灯スイッチおよびブレーキスイッチを通して流れるバッテリのリーク電流がライセンスライトであるバルブによって消費されるように構成されていればよい。
1…自動二輪車、 2…車体フレーム、 3…ヘッドパイプ、 12…エンジン、 49…ライセンスプレート、 51、51a…テールライトユニット、 52…アウタレンズ、 53…テールライトベース、 56…アウタレンズの下面部分、 61…光源ユニット、 62…バルブ、 63…LED、 82…メインスイッチ、 83…テールライト点灯スイッチ、 86…第1のダイオード、 88…第2のダイオード、 80…点灯装置

Claims (6)

  1. バッテリ(45)の下流に接続されるライト点灯スイッチ(83)と、
    前記ライト点灯スイッチ(83)の下流で該ライト点灯スイッチ(83)に順方向に接続される第1のダイオード(86)と、
    前記ライト点灯スイッチ(83)に並列に接続されるブレーキスイッチ(84、85)と、
    前記ブレーキスイッチ(84、85)の下流で該ブレーキスイッチ(84、85)に順方向に接続される第2のダイオード(88)と、
    前記ライト点灯スイッチ(83)および前記ブレーキスイッチ(84、85)の下流に前記第1のダイオード(86)および前記第2のダイオード(88)を介してグランドに接続されるテールライトおよびストップライト兼用のLED群(63)と、
    前記第1のダイオード(86)および前記第2のダイオード(88)と前記LED群(63)との間で前記LED群(63)に並列接続されるライセンスライト用のバルブ(62)とを備えていることを特徴とする車両用テールライト装置。
  2. 前記LED群(63)および前記バルブ(62)が単一のハウジング(60)に収容されることを特徴とする請求項1に記載されている車両用テールライト装置。
  3. 前記LED群(63)を構成する複数のLED(63a〜63o)が、前記ハウジング内で中央に配された前記バルブ(62)を上方および車体左右側から囲むように配置されていることを特徴とする請求項2に記載されている車両用テールライト装置。
  4. 前記ハウジング(60)が前記LED群(63)および前記バルブ(62)の前面を覆うアウタレンズ(52)を含み、
    前記アウタレンズ(52)の下面部分(56)が素通しとなっており、前記バルブ(62)の光が前記アウタレンズ(52)の下面部分(56)を通って下方のライセンスプレート(49)に照射可能に構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載されている車両用テールライト装置。
  5. 前記LED群(62)からなるテールライトユニット(51a)と、前記バルブ(62)からなるライセンスライト(95)はそれぞれ別体に構成され、
    前記ライセンスライト(95)が、前記テールライトユニット(51a)より下方に配置されることを特徴とする請求項1に記載されている車両用テールライト装置。
  6. 自動二輪車に搭載される請求項1〜5のいずれかに記載されている車両用テールライト装置。
JP2012014373A 2012-01-26 2012-01-26 車両用テールライト装置 Active JP5917924B2 (ja)

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