JP2013154630A - 綴じ具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 綴じる用紙の一部に舌片状紙片を形成して折り返すことにより複数枚の用紙を綴じる場合、折り返した舌片状紙片により用紙の厚みが増し、綴じた用紙の抜き取りが困難となることがあった。
【解決手段】 前記重ねた用紙を載置する載置台61と載置台61の上に置かれた用紙を抑える上下移動可能な紙押え部材111とを有し、載置台61は、略中央に紙受け部71を備え、この紙受け部71の上面を載置台61の前端部73の上面よりも低くし、前端部73の上面と同一高さ又は僅かに高い上面部103を備えた押上げ部材101を下方移動可能に有し、押上げ部材101の左右に第1カッター及び第2カッターが貫通可能とされる開口部を有し、前端部73と紙受け部71との間には傾斜部95を備えて前端部73の上面と紙受け部71の上面とを滑らかに連続した綴じ具20とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ペーパーステープラと呼ばれ、金属針を用いずに複数枚の用紙を綴じる綴じ具に関するものである。
今日、ステープラと呼ばれ、金属製の針を打ち出して複数枚の用紙を綴じる文房具が多用されている。
しかし、近年、省資源化、不要となった用紙のリサイクルなど、自然環境の破壊防止が重要視されるようになり、金属製の針を用いないステープラも提案され(例えば特許文献1)、また、金属製の針を用いないステープラが実用化されている。
この金属針を用いないステープラは、重ねた用紙に舌片状の紙片を切抜きにより形成すると共に、該舌片状の紙片の基部の近くに直線形状に近い線状切込みを形成し、重ねられた用紙の各舌片状紙片を重ねた状態でその基部で折り返し、重ねた舌片状紙片の先端を線状切込みに差し込むことによって重なった舌片状紙片の折り返し形状を維持させ、重ねた用紙が分離しないようにする綴じ具である。
特開2010−137551号公報
ペーパーステープラは、金属針を用いることなく、綴じる用紙の一部を折り返して複数枚の用紙を重ねた状態とするため、資源の節用を図り、また、資料を破棄する際の処理を容易とするなどの利点を有する綴じ具である。
しかし、重ねた用紙の一部を切り抜いて折り返すため、重ねられた用紙である本紙と切り抜かれた舌片状紙片とが重なって用紙の厚みが増し、ステープラから舌片状紙片により綴じられた用紙を抜き取るとき、綴じ部である舌片状紙片がステープラの内部で引掛り、綴じられた用紙の抜き取りを困難とすることがあった。
本発明に係る綴じ具は、用紙に舌片状紙片を形成する第1カッターと線状切込みを形成する第2カッターとを有し、U字状の切込み線により前記舌片状紙片を形成すると共に該舌片状紙片の基部近くに線状切込みを形成して該舌片状紙片を折り返すことによって該舌片状紙片の先端を前記線状切込みに挿入して重ねた用紙を綴じる綴じ具であって、綴じる用紙を重ねて載置する載置台と該載置台の上に置かれた用紙を押える上下移動可能な紙押え部材とを有し、この載置台は、略中央に紙受け部を備え、この紙受け部の上面を載置台の前端部の上面よりも低くし、該紙受け部の左右方向中央に前端部の上面と同一高さ又は僅かに高い上面部を備えた押上げ部材を下方移動可能に有し、更に押上げ部材の左右に夫々第1カッター及び第2カッターが貫通可能とされる開口部を有し、載置台の前端部と紙受け部との間には傾斜部を備えて前端部の上面と紙受け部の上面とを滑らかに連続させた綴じ具とされるものである。
また、紙押え部材は、載置台に載置された用紙を押える基板部を有し、該基板部の前方に上下動可能な可動規制部材を有し、該可動規制部材が備える規制部の先端は基板部の下面よりも低い位置に配置されて基板部に対して上方移動が可能とされるものである。
本発明に係る綴じ具は、載置台の紙受け部の中央に紙受け部の上面よりも高い上面を備える押上げ部材を下方移動可能に有しているため、紙押え部材と載置台により用紙を挟持して用紙を綴じるときは紙押え部材の下面と載置台の紙受け部とにより確実に用紙を挟んで用紙を綴じることができ、用紙を綴じた後は、押上げ部材により綴じた用紙を紙受け部の上面から浮かせて用紙の下方に突出する舌片状紙片が綴じ具内で引っ掛からないようにすることができる。
また、紙押え部材の用紙を押える基板部の前方に規制部の先端が基板部の下面よりも低い位置に配置される上方動可能な可動規制部材を有するため、用紙を載置台と紙押え部材との間隙に挿入するときには重ねすぎた厚みのある用紙の挿入を防止することができ、折り返された舌片状紙片が用紙の上に重ねられて用紙の厚みが増した場合にも、紙押え部材の下面と載置台の紙受け部の上面との広い空間から綴じた用紙を容易に引き抜くことができ、可動規制部材の規制部を押し上げて綴じた用紙を確実に滑らかに抜き取ることができる。
本発明に係る綴じ具の外観を示す前方斜視図。 本発明に係る綴じ具のハンドル部材を押し下げた状態の外観を示す前方斜視図。 本発明に係る綴じ具により用紙に舌片状紙片と線状切込みを形成した状態を示す概略図。 本発明に係る綴じ具により形成した舌片状紙片を折り返した状態を示す平面図及び断面図。 本発明に係る綴じ具の分解斜視図。 本発明に係る綴じ具の側面断面図。 本発明に係る綴じ具の正面断面図。 本発明に係る綴じ具のハンドル部材を僅かに押し下げた状態の側面断面図。 本発明に係る綴じ具のハンドル部材を僅かに押し下げた状態の正面断面図。 本発明に係る綴じ具のハンドル部材を途中まで押し下げた状態の正面断面図。 本発明に係る綴じ具のハンドル部材を最後まで押下げた状態の正面断面図。 本発明に係る綴じ具のハンドル部材を最後まで押下げた状態の側面断面図。
本発明に係るペーパーステープラと呼ばれる綴じ具の実施の形態は、図1に示すように、台座本体31やベース板23を備えた台座部21の前半上部に上下移動可能とされる載置台61を有し、載置台61の上方に用紙10を挿入可能とする空間としての間隙を備えて紙押え部材111を有し、この紙押え部材111を降下させるハンドル部材151を備えた卓上型の綴じ具20である。
そして、図2に示すように、ハンドル部材151の後端を押し下げて紙押え部材111部及び載置台61を降下させることにより、載置台61と紙押え部材111との間の間隙に挿入された用紙に、図3に示すような線状切込み13やU字形の切断線による舌片状紙片15を形成し、更に、図4に示すように、用紙10に形成した舌片状紙片15をその基部19で折り曲げ、舌片状紙片15の先端17を線状切込み13に挿入し、重ねた用紙10を舌片状紙片15により分離しないように綴じるものである。
この綴じ具20は、図5に示すように、台座部21と載置台61と紙押え部材111とハンドル部材151とで構成される。
この台座部21は、台座本体31とベース板23やアーム部25を備え、台座本体31の内部にU字形の切断線を形成する第1カッター41や線状切込み13を形成する第2カッター45を収納するものである。
ベース板23は、略四辺形の平板であって、後半部分の左右両端からは側壁24を立ち上げるものである。そして、側壁24の前方部分は高さを高くしてアーム部25を形成し、アーム部25は、その上端を前方に突出させてハンドル部材151を回動可能に支持するための固定軸穴29を有するものである。
尚、台座部21の底面を水平方向とし、上下方向に回動可能とされるハンドル部材151の自由端側の方向を後方とし、用紙10を挿入する間隙が解放されている方向を前方とし、この前後方向と直交する水平の方向を左右方向とする。
また、台座本体31は、ベース板23の略前半部分を占める大きさとされる底板33と、この底板33の周囲に形成された立壁部35とにより内部空間を形成し、この内部空間に第1カッター41や第2カッター45を収納し、図5及び図6に示すように、更に載置台61をこの立壁部35の内側に摺動可能に保持してこの載置台61を支持する複数の支柱部37を備えると共に載置台61を上方に付勢する複数の弾性体39を収納するものである。
この第1カッター41は、図5及び図7に示すように、同一形状のカッターが台座本体31の内部に左右に対称に配置され、U字型とされて内部に空間を備えた本体部の上端に鋭利な刃部を有し、この本体部の上端の高さは、載置台61の上面よりもわずかに下方とするようにしてU字型の開放側を内側に向け、カッター軸43により底板33に固定されるものである。
更に、この左右の第1カッター41のU字型本体部の内側空間には各々折り曲げ棒51が設けられるものであり、この左右の折り曲げ棒51は夫々各第1カッター41よりもわずかに小さく、上端近傍には内側に向けて突出する上端突起53を有し、下端近傍をカッター軸43により第1カッター41と共に回動可能に支持され、且つ、下端近傍にも内側に突出する基部突起55を有し、第1カッター41と一体とされるものである。
そして、この基部突起55と底板33との間に復帰バネ59を有し、該復帰バネ59の付勢力により折り曲げ棒51の上方を左右に外側に付勢し、第1カッター41の上端外側を後述する載置台61の第1開口部85における外側部に当接し、折り曲げ棒51や第1カッター41を直立状態としているものである。
また、第2カッター45も、その上端の高さを載置台61の上面よりもわずかに下方とし、第2カッター45の上端近くには窓部47を有し、折り曲げ棒51がカッター軸43を回動中心として上端を内側に回動させたとき、折り曲げ棒51の上端突起53が上端突起53の先端をこの窓部47に挿入されるようにしている(図11参照)ものである。
尚、この折り曲げ棒51の回動は、載置台61が降下したとき、載置台61の内部に設けられた押下げ板89の下端が折り曲げ棒51の基部突起55に当接されることにより、基部突起55が下方に押圧され、復帰バネ59が圧縮されて折り曲げ棒51を第1カッター41と共に内側に回動させ、載置台61が上昇すると復帰バネ59により折り曲げ棒51は第1カッター41と共に直立状態に復帰するものである。
そして、載置台61は、略四辺形とされて上面に前受け板91や押上げ部材101を有するものであり、台座本体31の立壁部35により形成された空間に収納される大きさであって、図5及び図6に示したように、後端側には上面を高くした支持部63を有し、該支持部63は後述する紙押え部材111の支持棒127を摺動可能に貫通させると共に紙押え部材111を上方に付勢する弾性体129を収納する凹部65を備え、凹部65の底部には支持棒127を貫通させる透孔67を有するものである。
また、支持部63の前方である載置台61の前後方向略中央には、支持部63よりも低い高さとされる紙受け部71が形成され、載置台61の前端部73と紙受け部71との間の載置台61の上面には載置台61の右端から左端に至る収納溝が形成され、この収納溝には、一端に立ち上げ部99を有するガイド部材97が挿入され、ガイド部材97を覆う前受け板91が挿入されるものである。
このガイド部材97は、収納溝から載置台61の側方に突出する長さを調整可能とされており、紙受け部71に載置する用紙10の中心位置を載置台61の左右の中心に一致させることを容易に行うことができるようにするものである。
また、前受け板91は、載置台61に固定されるものであり、後方には傾斜部95を有し、上面93を載置台61の前端部73の上面と同一高さとし、傾斜部95の後端の高さを紙受け部71の上面の高さと同一とするものである。
そして、この紙受け部71は、紙受け部71の左右の中央位置に押上げ部材収納部81を有して押上げ部材101及び押上げ部材101を上方に付勢する弾性体109を収納し、押上げ部材101の上面部103を載置台61の前端部73の上面の高さと同一高さ、又は、前端部73の上面高さよりも僅かに高い略同一高さとし、上面部103の前方に傾斜面105を有して傾斜面105の前端を紙受け部71の上面高さと略同一としているものである。
なお、押上げ部材101は、弾性体109の力に抗して下方に摺動移動が可能とされ、載置台61に押し込まれたとき、その上面部103を紙受け部71の上面よりも僅かに下方に位置させることを可能としているものである。
更に、紙受け部71には押上げ部材収納部81の左右に夫々第2開口部83を、第2開口部83の外側に更に第1開口部85を有し、載置台61が降下したとき、第2開口部83は台座本体31の左右に設けた第2カッター45を貫通させ、第1開口部85は第1カッター41を貫通させることができるようにしている。
そして、載置台61の上方に配置する紙押え部材111は、載置台61と略同一幅にして前後方向は載置台61よりも短い長さとされた厚肉の基板部113を有し、基板部113の中央よりわずかに後方の左右には上方に延設される厚肉板状の上方突出部115を有し、上方突出部115の上端近くには前後方向を長軸とする長穴形状の押下げ穴117を有するものである。
また、両側の上方突出部115の間には基板部113の上面から押下げ穴117の高さまでの高さとされる軸受部121が突設され、基板部113の前端からは上方への板状とされた保護壁123が設けられるものである。
更に、この紙押え部材111は可動規制部材131を有し、この可動規制部材131は、基板部113の前方下方を覆うものであり、本体底板133、本体前壁135、本体側壁137から成る規制部材本体部と、本体前壁135から前方下方に突出する板状の規制部141を有するものである。
この本体底板133は、紙押え部材111の基板部113の幅よりも僅かに広い幅を有し、本体底板133の前端から上方に立設される本体前壁135を基板部113の下方部分の前方に位置させて本体底板133で基板部113の前方部分の下方を覆い、本体前壁135の両端から本体底板133の両側に沿って立設された本体側壁137を有するものである。
この本体側壁137は、本体底板133よりも後方に突出し、本体側壁137の後端近くの内側には円柱状に突出する突起体139を有するものであり、この突起体139を基板部113の側面に設けられた揺動穴125に挿入し、可動規制部材131の前方部分である規制部材本体部が僅かに上下に移動するように可動規制部材131を揺動可能に基板部113に取り付けるものである。
また、この本体底板133の中央上面には弾性体149が設けられ、規制部材本体部を基板部113の前端下部から離すように下方に付勢し、本体側壁137の内側に設けた係合突起145により、規制部材本体部の降下を所定位置で係止して本体底板133の上面と基板部113の下面との間に間隙を形成するように規制部材本体部を保持するものである。
更に、本体前壁135から前方下方に突出する規制部141は、弾性体149により規制部材本体部が下方に付勢されて所定位置とされるとき、規制部141の先端の高さ位置を本体底板133の下面よりも僅かに低い位置として、載置台61の前受け板91の上面93の上方に配置するものである。
尚、基板部113の下面は、紙受け部71の上面に対応する平面形状に形成され、第1開口部85や第2開口部83に対応する開口を有し、紙押え部材111が載置台61と共に降下したときに第1カッター41や第2カッター45の先端部分を基板部113の内部に収納可能としている。
そして、ハンドル部材151は、平板状の天板部153を有し、天板部153の左右両端から下方に垂下する天板側部155を有し、天板側部155の前端近くにはハンドル軸穴157を有すると共にハンドル軸穴157の後方に押下げ軸穴159を有するものである。
このハンドル軸穴157には円柱棒状のハンドル軸161を貫通させるものであり、このハンドル軸161の両端は台座部21におけるアーム部25の固定軸穴29を貫通し、ハンドル部材151をハンドル軸161を中心として回動可能とすることにより、ハンドル部材151の後端を台座部21に接近させるように押下げることができるようにするものである。
また、ハンドル部材151の押下げ軸穴159には円柱棒状の押下げ軸165を貫通させるものであり、この押下げ軸165は、天板側部155の内側に位置する上方突出部115の押下げ穴117を貫通し、ハンドル部材151の後端を押し下げると紙押え部材111を降下させるものである。
なお、押下げ軸165は、押下げ穴117を貫通すると共に紙押え部材111の軸受部121の上面に接し、ハンドル部材151の後端を押し下げたとき、押下げ軸165を介して紙押え部材111を確実且つ力強く降下させるものである。
従って、この綴じ具20では、通常、台座本体31の内部に収納している弾性体39により載置台61が押し上げられ、載置台61の支持部63に収納した弾性体129により紙押え部材111が押し上げられ、図6及び図7に示したように、載置台61の上面を形成する前端部73の上面や前受け板91の上面93、紙受け部71の上面、及び、押上げ部材101の上面部103と、紙押え部材111の下面を形成する基板部113の下面及び可動規制部材131の本体底板133の下面との間に間隙が形成されるものである。
そして、この間隙に所要枚数の用紙10を挿入し、用紙10の端部を支持部63の前面に当接するまで差し込んだ後、ハンドル部材151の後端を押し下げると、図8及び図9に示すように押上げ部材101の上面部103が基板部113の下面により押下げられ、押上げ部材101の上面部103が紙受け部71の上面と同一高さとなって紙受け部71と基板部113との間に挿入された用紙10を挟持することができる。
また、紙受け部71と基板部113とにより用紙10を挟持するとき、可動規制部材131は、規制部141の先端が前受け板91の上面93に当接して弾性体149を圧縮し、規制部材本体部や規制部141を紙押え部材111の基板部113に対して所定位置よりも高い位置に位置させている。
尚、図8及び図9は、載置台61と紙押え部材111との間に挿入された用紙10を図示することなく、綴じ具20の各部の動作状態を示している。
そして、ハンドル部材151の後端を更に降下させると、紙押え部材111と共に載置台61も降下することとなり、図10に示すように、紙受け部71の上面が第1カッター41や第2カッター45の先端よりも低くなると、基板部113と紙受け部71とに挟まれた用紙10には第2カッター45により線状切込み13が形成され、第1カッター41によるU字形状の切込み線により舌片状紙片15が形成されることになる。
このとき、第1カッター41により形成された舌片状紙片15は、第1カッター41の内側に設けた折り曲げ棒51により押し上げられ、舌片状紙片15はその基部19で折り曲げられて用紙10から立ち上がった状態とされる。
そして、図10に示した載置台61の内部に設けた押し下げ板89の下端が折り曲げ棒51における基部突起55の上面に接した状態から、更にハンドル部材151の後端を降下させると、紙押え部材111の降下に合わせて押し下げ板89が基部突起55を押し下げて折り曲げ棒51及び第1カッター41の上端を内側に移動させるようにカッター軸43を中心に折り曲げ棒51及び第1カッター41を回動させる。
そして、ハンドル部材151の後端を最下点まで降下させたとき、図11及び図12に示すように、載置台61及び紙押え部材111が最下点に達し、押し下げ板89により回動した折り曲げ棒51の上端突起53の先端が第2カッター45の窓部47に挿入され、舌片状紙片15の先端17を第2カッター45の窓部47を通過させるようにして舌片状紙片15が窓部47を貫通した状態とする。
この後、ハンドル部材151を押し下げる力を弱くしてハンドル部材151の後端を上昇させると、載置台61が上昇し、載置台61の上昇に合わせて押し下げ板89が上昇して第1カッター41及び折り曲げ棒51が復帰バネ59の付勢力により直立状態に戻る。
このとき、舌片状紙片15はその先端17又は先端17の近くが第2カッター45の窓部47の上辺に接して舌片状紙片15は窓部47を貫通した状態に残される。
そして、更にハンドル部材151の後端の上昇により紙押え部材111や載置台61が上昇し、紙受け部71の上面が第1カッター41や第2カッター45の上端よりも高くなるとき、第2カッター45の窓部47を貫通している舌片状紙片15は第2カッター45が用紙10から抜けるときに舌片状紙片15の先端17付近が第2カッター45と共に用紙10の下側に引き込まれ、舌片状紙片15の先端17は線状切込み13を貫通して用紙10を綴じた状態とする。
そして、載置台61が上限位置まで上昇し、更にハンドル部材151が回転して紙押え部材111が上昇すると、載置台61の上面と紙押え部材111の下面との間に間隙が生じ、図6及び図7に示した初期の状態に戻ることになる。
このとき、押上げ部材101が弾性体109により押し上げられ、載置台61と紙押え部材111との間に挿入されていた用紙10を紙受け部71の上面から浮かせた状態とすることができる。
従って、用紙10の下方に突出している舌片状紙片15の先端17が第2開口部83の上方に持ち上げられた状態となり、重ねた用紙10を綴じ具20から引き出す際、用紙10の下方に突出している舌片状紙片15の先端17が第2開口部83の前方縁の上端と接触して舌片状紙片15が第1開口部85や第2開口部83に引っ掛かる事の無いように、または僅かに接触しても開口部83,85から舌片状紙片15が外れ易く、綴じた用紙10を容易に抜き取ることができる。
更に、載置台61の前端部73の上面を紙受け部71の上面よりも僅かに高くしているも、前受け板91の後端に傾斜部95が形成されて紙受け部71の上面から載置台61の前端部73の上面までを滑らかに接続しているため、用紙10の下側に突出している舌片状紙片15を傾斜部95を介して滑らかに抜き出すことができる。
また、第1開口部85の前端縁上部にも傾斜部分を形成し、重ねた用紙10を舌片状紙片15により綴じたとき、舌片状紙片15の先端が開口部の内側に位置した場合でも用紙10の抜き取りを容易とすることができる。
尚、この実施の形態では、ガイド部材97の載置台61への組み込みを容易とするために紙受け部71と前端部73との間に収納溝を形成して前受け板91を設けているも、ガイド部材97を設けない場合、又はガイド部材97を載置台61に差し込むようにする場合などは、前受け板91を設けることなく、載置台61の上面形状を前端部73の上端から後方へ水平に所要幅を有する水平部としてこの水平部の後方に傾斜部を形成して水平部よりも僅かに低い紙受け部71の上面へ滑らかに連続させることもある。
そして、紙押え部材111の前端には可動規制部材131の規制部材本体部が設けられており、この可動規制部材131は紙押え部材111の基板部113の下面よりも僅かに下方に位置する本体底板133や規制部141の先端を有しているも、この可動規制部材131は、本体側壁137の後端近くに設けた突起体139を中心に規制部材本体部や規制部141である可動規制部材131の前方部分を上下に移動可能としているため、用紙10の舌片状紙片15が載置台61の前受け板91や前端部73を通過する際、舌片状紙片15の基部19近傍が用紙10の上面に膨出し、舌片状紙片15の先端17が用紙10の下方に突出して用紙10の厚みが厚くなっていても、可動規制部材131の本体底板133や規制部141が舌片状紙片15の基部19近傍等により押し上げられ、綴じた用紙10の抜き取りを確実に円滑に行うことができる。
更に、この綴じ具20は、可動規制部材131における規制部141の先端を紙押え部材111における基板部113の下面よりも低くしているため、用紙10を載置台61と紙押え部材111との間の間隙に挿入する際、規制部141の先端と載置台61における前端部73の上面との間隙が紙受け部71の上面と基板部113との間隙よりも狭くなり、重ねすぎた多くの用紙10を挿入することを防止することもできる。
また、押上げ部材101の上面部103が紙受け部71の上面よりも高くされているも、押上げ部材101は前方に傾斜面105を有して傾斜面105の前端を紙受け部71の上面高さと略同一としているため、載置台61と紙押え部材111との間の間隙に用紙10を挿入する際、挿入した用紙10を容易かつ確実に押上げ部材101の上方を通過させることができる。
このように、載置台61の前端部73の上面と可動規制部材131の規制部141の先端との幅を制限しつつ規制部141や規制部材本体部を上方移動可能として紙押え部材111における基板部113の下面よりも低くし、載置台61において紙受け部71の上面を前端部73の上面よりも低くしつつ前端部73の上面高さと略等しい高さとする押上げ部材101を紙受け部71に有しているため、紙押え部材111と載置台61との間に形成される用紙10を挿入する空間の入り口側の上下幅を狭くし且つこの用紙10を挿入する空間の奥を上下に広い空間とし、押上げ部材101により用紙10を紙受け部71から浮かせるように支持可能とすると共に、可動規制部材131を上方に移動可能としていることにより、用紙10の本体部分に対して舌片状紙片15の基部19近傍や先端17が用紙10の上方や下方に位置して厚みが増した用紙10の取り出しを円滑に行うことができるものである。
そして、上記実施例は、可動規制部材131の規制部材本体部と基板部113との間に弾性体149を設けているも、弾性体149を省略し、規制部材本体部の自重により規制部材本体部を基板部113に対して降下させるように可動規制部材131を揺動させ、基板部113の前方に位置する規制部材本体部を上下移動可能とすることもある。
更に、上記の実施例は、台座本体31に第1カッター41や第2カッター45を収納し、載置台61を上下移動可能とすると共に載置台61の上方に上下移動可能な紙押え部材111を配置して載置台61と紙押え部材111とにより挟持固定した用紙10を降下させて第1カッター41や第2カッター45及び折り曲げ棒51により用紙10を綴じる構造としているも、載置台61を台座部21のベース板23に固定し、紙押え部材111の内部に第1カッター41や第2カッター45及び折り曲げ棒51を収納し、ハンドル部材151により紙押え部材111を載置台61の上面に接するまで降下させた後、更にハンドル部材151により紙押え部材111に収納している第1カッター41や第2カッター45及び折り曲げ棒51を降下せ、第1カッター41や第2カッター45及び折り曲げ棒51の先端を用紙10を貫通させて載置台61の内部に挿入することにより、用紙10を綴じる綴じ具とすることもできる。
本発明に係る綴じ具20は、金属針を用いることなく重ねた用紙10の一部を切り抜いて折り返すことにより複数枚の用紙を重ねた状態とすることにより綴じた資料を破棄する際の処理を容易とする綴じ具20であって、重ねられた用紙10である本紙と切り抜かれた舌片状紙片15とが重なって用紙10の厚みが増した場合にも、綴じられた用紙10を容易に抜き取ることのできる綴じ具20である。
10 用紙
13 線状切込み 15 舌片状紙片
17 先端 19 基部
20 綴じ具
21 台座部
23 ベース板 25 アーム部
29 固定軸穴
31 台座本体
33 底板 35 立壁部
37 支柱部 39 弾性体
41 第1カッター 43 カッター軸
45 第2カッター 47 窓部
51 折り曲げ棒 53 上端突起
55 基部突起 59 復帰バネ
61 載置台
63 支持部 65 凹部
67 透孔 71 紙受け部
73 前端部 81 押上げ部材収納部
83 第1開口部 85 第2開口部
89 押し下げ板
91 前受け板 93 上端面
95 傾斜部
97 ガイド部材 99 立ち上げ部
101 押上げ部材 103 上面部
105 傾斜面 109 弾性体
111 紙押え部材
113 基板部 115 上方突出部
117 押下げ穴 121 軸受部
123 保護壁 125 揺動穴
127 支持棒 129 弾性体
131 可動規制部材 133 本体底板
135 本体前壁 137 本体側壁
139 突起体 141 規制部
145 係合突起 149 弾性体
151 ハンドル部材 153 天板部
155 側部 157 ハンドル軸穴
159 押下げ軸穴
161 ハンドル軸 165 押下げ軸

Claims (2)

  1. 用紙に舌片状紙片を形成する第1カッターと線状切込みを形成する第2カッターとを有し、U字状の切込み線により前記舌片状紙片を形成すると共に該舌片状紙片の基部近くに前記線状切込みを形成して該舌片状紙片を折り返すことにより該舌片状紙片の先端を前記線状切込みに挿入して重ねた前記用紙を綴じる綴じ具であって、
    綴じる前記用紙を重ねて載置する載置台と該載置台の上に置かれた前記用紙を押える上下移動可能な紙押え部材とを有し、
    前記載置台は、略中央に紙受け部を備え、この紙受け部の上面を当該載置台の前端部の上面よりも低くし、該紙受け部の左右方向中央に前記前端部の上面と同一高さ又は僅かに高い上面部を備えた押上げ部材を下方移動可能に有し、更に押上げ部材の左右に夫々前記第1カッター及び第2カッターが貫通可能とされる開口部を有し、
    前記載置台の前記前端部と前記紙受け部との間には傾斜部を備えて前記前端部の上面と前記紙受け部の上面とが滑らかに連続されていることを特徴とする綴じ具。
  2. 前記紙押え部材は、前記載置台に載置された前記用紙を押える基板部を有し、該基板部の前方に上下動可能な可動規制部材を有し、該可動規制部材が備える規制部先端は前記基板部の下面よりも低い位置に配置されて基板部に対して上方移動が可能とされていることを特徴とする請求項1に記載した綴じ具。
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