JP2013154614A - 記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 マット調の面質を有し、染料インク、顔料インクのいずれのインクを用いた際にも高い印字濃度を得ることができ、更にはインク吸収性に優れた記録媒体の提供。
【解決手段】 本発明は、基材上の少なくとも一方の面に、隣接した2層のインク受容層を有する記録媒体であって、第一のインク受容層は、ポリビニルアルコール、架橋剤、平均二次粒子径が1.5μm以上15.0μm以下の非晶質シリカを含み、架橋剤の含有量が、ポリビニルアルコールに対して1.1当量以上であり、第二のインク受容層は、ポリビニルアルコール、架橋剤、平均二次粒子径が1.5μm以上2.5μm以下の非晶質シリカを含み、架橋剤の含有量が、ポリビニルアルコールに対して0.9当量以下である記録媒体である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、記録媒体に関する。
インクジェット記録方法に用いる記録媒体(以下、インクジェット記録媒体ともいう)として、光沢面を有するインクジェット記録媒体が知られている。近年、光沢感のない、マット調の面質を有する記録媒体に関する技術が研究されている。
特許文献1には、非晶質シリカを含むインク受容層を有する、マット調の記録媒体が記載されている。
特開2006−116797号公報
本発明者等が特許文献1に記載の技術について検討したところ、顔料インクや染料インクを用いた際に、一定レベルの画像の印字濃度を得ることができたものの、本発明者等が求めるレベルを満足するものではなかった。
本発明は、上記した従来技術の課題を鑑みなされたものである。即ち、本発明は、マット調の面質を有し、染料インク、顔料インクのいずれのインクを用いた際にも高い印字濃度を得ることができ、更にはインク吸収性に優れた記録媒体を提供することを目的とする。
上記した課題は、以下に示す本発明によって解決される。即ち、本発明は、基材上の少なくとも一方の面に、隣接した2層のインク受容層を有する記録媒体であって、前記2層のインク受容層のうち、基材から近い側に設けられた第一のインク受容層は、無機顔料、ポリビニルアルコール及び架橋剤を含み、前記第一のインク受容層に含まれる無機顔料のうち、80質量%以上が平均二次粒子径が1.5μm以上15.0μm以下の非晶質シリカであり、前記第一のインク受容層中の架橋剤の含有量が、前記第一のインク受容層に含まれるポリビニルアルコールに対して1.1当量以上であり、前記2層のインク受容層のうち、基材から遠い側に設けられた第二のインク受容層は、無機顔料、ポリビニルアルコール及び架橋剤を含み、前記第二のインク受容層に含まれる無機顔料のうち、90質量%以上が平均二次粒子径が1.5μm以上2.5μm以下の非晶質シリカであり、前記第二のインク受容層中の架橋剤の含有量が、前記第二のインク受容層に含まれるポリビニルアルコールに対して0.9当量以下であり、前記第二のインク受容層に含まれるポリビニルアルコールの含有量が、前記第二のインク受容層に含まれる無機顔料全質量に対し35質量%以下であり、前記第二のインク受容層の乾燥塗工量が2.0g/m以上5.0g/m以下であり、前記第一のインク受容層に含まれる非晶質シリカのBET比表面積が、前記第二のインク受容層に含まれる非晶質シリカのBET比表面積よりも大きいことを特徴とする記録媒体である。
本発明によれば、マット調の面質を有し、染料インク、顔料インクのいずれのインクを用いた際にも高い印字濃度を得ることができ、更にはインク吸収性に優れた記録媒体を提供できる。
本発明の記録媒体は、基材上の少なくとも一方の面に、隣接した2層のインク受容層を有する。本発明においては、隣接した2層のインク受容層のうち、基材に近い側のインク受容層を第一のインク受容層といい、基材に遠い側のインク受容層を第二のインク受容層という。本発明においては、基材上の少なくとも一方の面に第一のインク受容層及び第二のインク受容層を有するが、基材と第一のインク受容層との間、第二のインク受容層よりも基材に遠い側にさらに別のインク受容層を設けても良い。第一のインク受容層や第二のインク受容層等のインク受容層は、基材の両面に設けられていてもよい。記録媒体が隣接した2層のインク受容層を有することで、インク受容層が隣接する界面に染料インク中の染料や顔料インク中の顔料を留め易くなり、インク中の染料や顔料が記録媒体表面に残りやすくすることができる。
<第一のインク受容層>
本発明の第一のインク受容層は、無機顔料、ポリビニルアルコール及び架橋剤を含む。また、第一のインク受容層に含まれる無機顔料のうち、80質量%以上が平均二次粒子径が1.5μm以上15.0μm以下の非晶質シリカである。即ち、第一のインク受容層に含まれる平均二次粒子径が1.5μm以上15.0μm以下の非晶質シリカの含有量は、第一のインク受容層に含まれる無機顔料全質量を基準として80質量%以上である。本発明において、第一のインク受容層に含まれる非晶質シリカの平均二次粒子径は、コールターカウンター法によって測定したものである。
第一のインク受容層中の無機顔料のうち、80質量%以上を占める非晶質シリカの平均二次粒子径が1.5μmより小さくなると、インク受容層中で粒子が密に詰まり易くなるため、面質として十分なマット感を有する記録媒体を得ることができない。一方、第一のインク受容層中の無機顔料のうち、80質量%以上を占める非晶質シリカの平均二次粒子径が15.0μmを超えると、インク受容層表面の粗さが大きくなり過ぎてしまい、顔料インクが記録媒体上に均一に存在できなくなり、顔料インクを用いて画像を形成した際に、十分な印字濃度を得ることができない。第一のインク受容層中の無機顔料のうち、80質量%以上を占める非晶質シリカの平均二次粒子径は、3.0μm以上13.0μm以下であることが好ましい。上記好ましい範囲内とすることで、染料インクの画像濃度、インク吸収性をより高めることができ、記録媒体の面質をマット調の記録媒体に適したものとすることができる。
本発明の第一のインク受容層においては、第一のインク受容層に含まれる架橋剤の含有量が、第一のインク受容層に含まれるポリビニルアルコール(PVA)に対して1.1当量以上である。尚、本発明においては、PVAが有するヒドロキシル基の量と理論上、完全に反応する架橋剤の量を1.0当量とする。第一のインク受容層に含まれる架橋剤の含有量は、第一のインク受容層に含まれるポリビニルアルコール(PVA)に対して1.2当量以上であることが好ましい。上限値としては、特に限定されるものではないが、塗工液の経時安定性の観点からは1.5当量以下であることが好ましい。
第一のインク受容層中のポリビニルアルコールの含有量は、特に限定されるものではない。これは、第一のインク受容層が記録媒体の最表層に露出しておらず、係る第一のインク受容層における含有量が、染料インクや顔料インクを用いた際の画像の印字濃度にほとんど影響を及ぼさないためである。本発明においては、第一のインク受容層中のポリビニルアルコールの含有量を、第一のインク受容層に含まれる無機顔料全質量を基準として100:10以上100:100以下とすることが好ましく100:15以上100:90以下とすることがより好ましく、100:20以上100:80以下とすることが特に好ましい。
第一のインク受容層の乾燥塗工量は、8.0g/m以上18.0g/m以下であることが好ましい。この範囲で乾燥塗工量を調整することで、インク受容層の被膜強度やインク吸収性をより高めることができる。
<第二のインク受容層>
本発明において、第一のインク受容層に隣接する層である第二のインク受容層は、無機顔料、ポリビニルアルコール及び架橋剤を含む。また、第二のインク受容層に含まれる無機顔料のうち、90質量%以上が平均二次粒子径が1.5μm以上2.5μm以下の非晶質シリカである。即ち、第二のインク受容層に含まれる平均二次粒子径が1.5μm以上2.5μm以下の非晶質シリカの含有量は、第二のインク受容層に含まれる無機顔料全質量を基準として90質量%以上である。本発明において、第二のインク受容層に含まれる非晶質シリカの平均二次粒子径は、コールターカウンター法によって測定したものである。無機顔料のうちの90質量%以上を占める非晶質シリカの平均二次粒子径を1.5μm以上とすることで、マット調の面質を得ることができる。係る非晶質シリカの平均二次粒子径は1.7μm以上であることが好ましい。
一方、無機顔料のうちの90質量%以上を占める非晶質シリカの平均二次粒子径が2.5μmより大きくなると、顔料インク中の顔料粒子が第二のインク受容層にほとんど吸着されず、沈み込み量が増えてしまうために顔料インクを用いた際の画像の印字濃度が低下してしまう。顔料インクの印字濃度を高めるという観点からは、無機顔料のうちの90質量%以上を占める非晶質シリカの平均二次粒子径は2.0μm以下であることが好ましい。従って、本発明においては、第二のインク受容層に含まれる無機顔料のうちの90質量%以上を占める非晶質シリカの平均二次粒子径は、1.7μm以上2.0μm以下であることが特に好ましい。
本発明の第二のインク受容層においては、第二のインク受容層に含まれる架橋剤の含有量が、第二のインク受容層に含まれるポリビニルアルコール(PVA)に対して0.9当量以下である。尚、本発明においては、PVAが有するヒドロキシル基の量と理論上、完全に反応する架橋剤の量を1.0当量とする。第二のインク受容層に含まれる架橋剤の含有量は、第一のインク受容層に含まれるポリビニルアルコール(PVA)に対して0.8当量以下であることが好ましく、下限値としては、特に限定されるものではないが、インク吸収性の観点からは0.2当量以上であることが好ましい。
本発明においては、上述した第一のインク受容層に含まれる架橋剤の含有量が、第一のインク受容層に含まれるポリビニルアルコール(PVA)に対して1.1当量以上であるという要件と、第二のインク受容層に含まれる架橋剤の含有量が、第二のインク受容層に含まれるポリビニルアルコールに対して0.9当量以下であるという要件とが相乗的に作用することで、極めて良好なインク吸収性を得ることができる。推定メカニズムを以下に示す。
第二のインク受容層中の架橋剤の含有量は、第二のインク受容層に含まれるポリビニルアルコールに対して0.9当量以下である。そのため、第二のインク受容層に含まれる架橋されていない一部のポリビニルアルコールは、基材側に浸透し、第一のインク受容層との界面に存在することになる。
一方、第一のインク受容層に含まれる架橋剤の含有量は、第一のインク受容層に含まれるポリビニルアルコールに対して1.1当量以上である。つまり、第一のインク受容層には、第一のインク受容層に含まれるポリビニルアルコールを全て架橋できる量よりも多い量の架橋剤が含まれている。そのため、上記した第一のインク受容層と第二のインク受容層との界面に存在する、架橋されていないポリビニルアルコールが第一のインク受容層と接触すると、第一のインク受容層中の余剰の架橋剤と反応し、第二のインク受容層に由来するポリビニルアルコールを架橋することができる。その結果、第一のインク受容層と、第二のインク受容層との界面をまたぐように、ポリビニルアルコールの架橋物を存在させることができる。詳細な理由は不明であるが、このように、第一のインク受容層と第二のインク受容層との界面をまたいでポリビニルアルコールの架橋物を存在させることで、初めて優れたインク吸収性が得られると考えられる。
本発明において、第二のインク受容層に含まれるポリビニルアルコールの含有量が、第二のインク受容層に含まれる無機顔料全質量に対し35質量%以下である。含有量が35質量%よりも大きくなると、顔料インクを用いて印字した際の画像の印字濃度が低下してしまう。第二のインク受容層に含まれるポリビニルアルコールの含有量は、第二のインク受容層に含まれる無機顔料全質量に対し15質量%以上33質量%以下であることが好ましい。
第二のインク受容層の乾燥塗工量は2.0g/m以上5.0g/m以下である。第二のインク受容層の乾燥塗工量が2.0g/mより小さいと、第二のインク受容層が十分に均一な表面を形成することが困難となり、顔料インクを用いて印字した際の画像の印字濃度を十分に得ることができない。一方、第二のインク受容層の乾燥塗工量が5.0g/mより大きいと、染料インクを用いて印字した際の画像の印字濃度を十分に得ることができない。本発明において、第二のインク受容層の乾燥塗工量は2.7g/m以上4.5g/m以下であることが好ましい。
以下、本発明の記録媒体に用いる材料についてより詳細に説明する。
<基材>
基材としては、キャストコート紙、バライタ紙、レジンコート紙(両面がポリオレフィンなどの樹脂で被覆された樹脂被膜紙)などの紙類を好ましく用いることができる。また、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ乳酸、ポリスチレン、ポリアセテート、ポリ塩化ビニル、酢酸セルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート等の透明な熱可塑性フィルムなどを好ましく用いることができる。
これ以外にも、適度なサイジングが施された紙である無サイズ紙やコート紙、無機物の充填もしくは微細な発泡により不透明化されたフィルムからなるシート状物質(合成紙など)を使用できる。また、ガラスまたは金属などからなるシートなどを使用しても良い。更に、これらの基材とインク受容層との接着強度を向上させるため、基材の表面にコロナ放電処理や各種アンダーコート処理を施すことも可能である。
上記基材の中でも、適度なサイジングを施された紙等の透気性を有する基材を用いることが好ましい。
<インク受容層>
本発明に用いるインク受容層、即ち、第一のインク受容層及び第二のインク受容層は、いずれも無機顔料、ポリビニルアルコール及び架橋剤を含む。本発明においては、上記した各インク受容層に含まれる材料を含む塗工液を調製し、係る塗工液を塗工、乾燥することで各インク受容層を形成することが好ましい。即ち、本発明において、インク受容層に含まれる材料は、インク受容層を形成するために用いる塗工液に含まれる材料と等しいことが好ましい。
(無機顔料)
本発明の第一のインク受容層、第二のインク受容層は共に、無機顔料として非晶質シリカを含む。また、第一のインク受容層に含まれる無機顔料のうち、80質量%以上が平均二次粒子径が1.5μm以上15.0μm以下の非晶質シリカであり、第二のインク受容層に含まれる無機顔料のうち、90質量%以上が平均二次粒子径が1.5μm以上2.5μm以下の非晶質シリカである。第一のインク受容層及び第二のインク受容層に用いる非晶質シリカは、製造方法に依らず、いずれのものも好適に用いることができる。具体的には、非晶質シリカの製造方法としては、乾式法、湿式法が挙げられるが、本発明においては、いずれの方法により得られた非晶質シリカも、好適に用いることができる。以下、乾式法、湿式法についてより詳細に説明する。乾式法は更に燃焼法と加熱法に区別され、また、湿式法は更に沈殿法とゲル化法に区別される。乾式燃焼法は、気相法とも呼ばれる方法であり、気化させた四塩化ケイ素と水素との混合物を1500〜2000℃で空気中で燃焼させることで非晶質シリカを得る方法である。湿式沈殿法は、ケイ酸ソーダと硫酸等を水溶液中で反応させることで、非晶質シリカを沈殿物として得る方法であり、反応温度や酸の添加速度等の条件によりシリカの一次粒子径等を調整することができる。湿式ゲル化法は、ケイ酸ソーダと硫酸を同時に添加することで非晶質シリカを得る方法であり、係る方法を用いることで、シラノール基の脱水縮合によるシリカ粒子同士の重合が進んだ、三次元的なハイドロゲル構造を有する非晶質シリカを得ることができる。湿式ゲル化法で製造したシリカは、比較的小さなハイドロゲル構造であるため、湿式沈殿法と比べて比表面積の大きな二次粒子径を製造することが可能である。これらの方法で得られた非晶質シリカを機械式粉砕装置、気流式粉砕装置等の乾式粉砕機や、湿式粉砕機等を使用して粉砕することにより、所望の二次粒子径の非晶質シリカを得ることができる。
更に、本発明の記録媒体において、第一のインク受容層に含まれる無機顔料のうちの80質量%以上を占める非晶質シリカのBET比表面積が、第二のインク受容層に含まれる無機顔料のうちの90質量%以上を占める非晶質シリカのBET比表面積よりも大きい。一般的に、非晶質シリカのBET比表面積の大きさは、非晶質シリカの一次粒子が形成する空隙の小ささと関連している。具体的には、非晶質シリカのBET比表面積が大きいほど、係る非晶質シリカの一次粒子が形成する空隙は小さい。一方、Lucas−Washburnの式に示されるように、空隙の大きさが小さいほど係る空隙の毛管力は大きくなる。つまり、インクをより強く吸収することができるようになる。そのため、本発明では、第一のインク受容層、即ち基材に近い側に設けられたインク受容層の方が、第二のインク受容層、即ち、記録媒体の最表面に近い側に設けられたインク受容層よりも、インクを吸収する力が強い。係る構成とすることにより、インクは記録媒体表面に付与された後に速やかに内部に浸透することができる。その結果、高いインク吸収性を得ることができる。
本発明においては、第一のインク受容層に含まれる無機顔料のうちの80質量%以上を占める非晶質シリカのBET比表面積と、第二のインク受容層に含まれる無機顔料のうちの90質量%以上を占める非晶質シリカのBET比表面積との差が100m/g以上であることが好ましい。
また、第一のインク受容層に含まれる無機顔料のうちの80質量%以上を占める非晶質シリカのBET比表面積は150m/g以上300m/g以下であることが好ましい。第二インク受容層に含まれる無機顔料のうちの90質量%以上を占める非晶質シリカのBET比表面積は250m/g以上500m/g以下であることが好ましい。
尚、本発明においては、非晶質シリカ以外の無機顔料も、本発明の効果を損なわない範囲であれば非晶質シリカと共に用いることができる。具体的には、本発明において、第一のインク受容層に含まれる無機顔料のうち、80質量%以上が平均二次粒子径が1.5μm以上15.0μm以下の非晶質シリカである。そのため、本発明の第一のインク受容層においては、20質量%以下の量の無機顔料であれば、上記した非晶質シリカ以外の無機顔料を含んでも良い。係る無機顔料としては、具体的には、アルミナ、アルミナ水和物、コロイダルシリカ、平均二次粒子径が1.5μm未満の非晶質シリカ、軽質炭酸カルシウム等を挙げることができる。同様に、第二のインク受容層に含まれる無機顔料のうち、90質量%以上が平均二次粒子径が1.5μm以上2.5μm以下の非晶質シリカである。そのため、本発明の第二のインク受容層においては、10質量%以下の量の無機顔料であれば、上記した非晶質シリカ以外の無機顔料を含んでも良い。係る無機顔料としては、具体的には、アルミナ、アルミナ水和物、コロイダルシリカ、平均二次粒子径が1.5μm未満の非晶質シリカ、軽質炭酸カルシウム等を挙げることができる。
本発明においては、上述したように、非晶質シリカ以外の無機顔料を用いることができる。しかし、本発明において、第一のインク受容層に含まれる無機顔料全質量に対する平均二次粒子径が1.5μm以上15.0μm以下の非晶質シリカの量は、90質量%以上であることが好ましく、100質量%であることが特に好ましい。また、本発明において、第二のインク受容層に含まれる無機顔料全質量に対する平均二次粒子径が1.5μm以上2.5μm以下の非晶質シリカの量は、95質量%以上であることが好ましく、100質量%であることが特に好ましい
(ポリビニルアルコール)
本発明の第一のインク受容層、第二のインク受容層はいずれもポリビニルアルコール(PVA)を含む。このPVAとしては、ポリ酢酸ビニルを加水分解して得られる通常のPVAを挙げることができる。このPVAは、平均重合度が1500以上5000以下のものがより好ましい。また、ケン化度は70以上100以下のものが好ましい。
また、この他に、末端をカチオン変性したPVAや、アニオン性基を有するアニオン変性PVA等の変性PVAを使用することができる。尚、本発明においては、本発明の効果を妨げない量の範囲であれば、アセチル化ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドン等の、架橋化基がヒドロキシル基以外の基であるバインダーを、ポリビニルアルコールと共に用いることができる。本発明において、各インク受容層におけるPVA以外のバインダーの含有量は、各インク受容層に含まれるPVA全質量に対して20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。
(架橋剤)
本発明の第一のインク受容層及び第二のインク受容層は、架橋剤を含む。架橋剤としては、本発明の効果を損なわないものであれば特に限定されないが、PVAと架橋反応を起こして硬化可能なものが好ましい。架橋剤としては、特にホウ酸が好ましい。この際、使用できるホウ酸としては、オルトホウ酸(HBO)だけでなく、メタホウ酸や次ホウ酸等が挙げられるが、塗工液の経時安定性と、クラック発生の抑制効果の点からオルトホウ酸を用いることが好ましい。
(添加剤)
各インク受容層用の塗工液の添加剤として、顔料分散剤、堅牢性向上剤等を、適宜、使用することができる。塗工液の添加剤としてカチオン性ポリマーを加えることが、画像の堅牢性の観点からは好ましい。カチオン性ポリマーとしては、例えば、分子内に1〜3級アミンを有する高分子や、4級アンモニウム塩を有する高分子が挙げられる。具体的には、ポリアルキレンポリアミン類またはその誘導体、ジシアン系カチオン樹脂、ポリアミン系カチオン樹脂、エピクロルヒドリン‐ジメチルアミン付加重合物、ジメチルジアリルアンモニウムコロライド重合物、ジアリルアミン塩重合物等が挙げられる。添加剤の含有量は非晶質シリカ100質量%に対し0.1質量%以上、30質量%以下であることが好ましい。
<記録媒体の製造方法>
本発明の記録媒体の製造方法としては、特に限定されるものではないが、以下の方法を用いて記録媒体を製造することが好ましい。まず、無機顔料(無機顔料全質量に対し80質量%以上は平均二次粒子径が1.5μm以上15.0μm以下の非晶質シリカ)、ポリビニルアルコール及び架橋剤を含む第一のインク受容層用塗工液を調製する。また、無機顔料(無機顔料全質量に対し90質量%以上は平均二次粒子径が1.5μm以上2.5μm以下の非晶質シリカ)、無機顔料全質量との質量比が100:15以上100:35以下のポリビニルアルコール及び架橋剤を含む第二のインク受容層用塗工液を調製する。尚、第二のインク受容層用塗工液の調製は、第一のインク受容層用塗工液の調製よりも先に行っても、後に行っても良いし、同時に行っても良い。
次に、調製した第一のインク受容層用塗工液を基材に塗工及び乾燥することで、第一のインク受容層を得る。その後、第一のインク受容層の上に第二のインク受容層用塗工液を、第二のインク受容層の乾燥塗工量が2.0g/m以上5.0g/m以下となるように塗工及び乾燥することで第二のインク受容層を得る。
本発明において、インク受容層用塗工液の塗工、乾燥方法は特に限定されず、いすれの方法も好適に用いることができる。具体的には、インク受容層用塗工液を塗工する際には、オンマシン、オフマシンのいずれの方法も用いることができ、塗工機としては各種カーテンコーター、エクストルージョン方式を用いたコーター、スライドホッパー方式を用いたコーター等の塗工機をいずれも好適に用いることができる。尚、インク受容層用塗工液の塗工時に、塗工液の粘度調製等を目的として、塗工液を加温してもよく、コーターヘッドを加温してもよい。また、塗工後の塗工液の乾燥には、直線トンネル乾燥機、アーチドライヤー、エアループドライヤー、サインカーブエアフロートドライヤー等の熱風乾燥機を好適に用いることができる。また、赤外線、加熱ドライヤー、マイクロ波等を利用した乾燥機等を、適宜選択して用いることができる。
以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。なお、下記実施例は、本発明のより一層深い理解のために示される具体例であって、本発明は、これらの具体例に何ら限定されるものではない。
(基材の作製)
軽質炭酸カルシウム20部を、広葉樹晒クラフトパルプ100部のスラリー中に添加し、カチオン澱粉2部、無水アルケニルコハク酸系中性サイズ剤0.3部を更にスラリーに添加し、十分に混合することで抄紙原料を得た。得られた抄紙原料を、長網多筒式抄紙機を用いて水分が10%となるように抄造した。その後、得られた紙料の両面への合計塗工量が、4.0g/mとなるように、酸化澱粉の7.0%溶液をサイズプレス装置で塗工、乾燥し、水分が7.0%となるまで乾燥することで、坪量160g/mの基材を得た。
(インク受容層用塗工液1の調製)
純水中に、非晶質シリカA(ファインシール US−F トクヤマ社製、平均2次粒子径1.8μm、比表面積190m/g)を固形分濃度が12.0質量%となるように添加した。次に、この非晶質シリカ100質量部に対して、2.0質量部となるようにカチオン性ポリマーPAS−92(商品名、日東紡(株)製)を加えてホモジナイザーで攪拌し、非晶質シリカ分散液を得た。得られた分散液を非晶質シリカの固形分濃度が9.0質量%となるように、適宜純水で希釈してシリカ分散液Aを得た。
一方、ポリビニルアルコール(PVA235クラレ(株)製、重合度:3500、ケン化度:88%)をイオン交換水中に溶解し、固形分8.0質量%のPVA水溶液を得た。その後、シリカ分散液の固形分に対して、PVA固形分換算((ポリビニルアルコール)/(無機顔料)×100)が25.0%となるように、上記した操作によって得られたシリカ分散液Aに、作製したPVA溶液を加えた。次に、3.0質量%ホウ酸水溶液を、添加したPVAの架橋当量に対して、0.8当量になるように混合することで、インク受容層塗工液1を得た。
(インク受容層用塗工液2の調製)
非晶質シリカAを非晶質シリカB(NIPGEL AZ260 東ソーシリカ社製、平均2次粒子径1.9μm、比表面積220m/g)に変更した以外はインク受容層塗工液1の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液2を得た。
(インク受容層用塗工液3の調製)
PVAの架橋当量に対して1.0当量になるように3.0質量%ホウ酸水溶液を混合した以外はインク受容層用塗工液1の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液3を得た。
(インク受容層用塗工液4の調製)
PVAの架橋当量に対して0.5当量になるように3.0質量%ホウ酸水溶液を混合した以外はインク受容層用塗工液1の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液4を得た。
(インク受容層用塗工液5の調製)
シリカ分散液A中の固形分に対して、PVA固形分換算((ポリビニルアルコール)/(無機顔料)×100)が35.0%となるようにPVA溶液を混合した以外はインク受容層用塗工液1の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液5を得た。
(インク受容層用塗工液6の調製)
シリカ分散液A中の固形分に対して、PVA固形分換算((ポリビニルアルコール)/(無機顔料)×100)が33.0%となるようにPVA溶液を混合した以外はインク受容層用塗工液1の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液6を得た。
(インク受容層用塗工液7の調製)
シリカ分散液A中の固形分に対して、PVA固形分換算((ポリビニルアルコール)/(無機顔料)×100)が15.0%となるようにPVA溶液を混合した以外はインク受容層用塗工液1の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液7を得た。
(インク受容層用塗工液8の調製)
非晶質シリカAを非晶質シリカC(ファインシール T−32 トクヤマ社製、平均2次粒子径1.5μm、比表面積190m/g)に変更した以外はインク受容層塗工液1の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液8を得た。
(インク受容層用塗工液9の調製)
非晶質シリカAを非晶質シリカD(Mizukasil P802 水澤化学工業社製、平均2次粒子径2.4μm、比表面積180m/g)に変更した以外はインク受容層塗工液1の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液9を得た。
(インク受容層用塗工液10の調製)
非晶質シリカAを非晶質シリカE(NIPGEL AY220 東ソーシリカ社製、平均2次粒子径2.1μm、比表面積280m/g)に変更した以外はインク受容層塗工液1の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液10を得た。
(インク受容層用塗工液11の調製)
純水中に、アルミナ水和物Disperal HP14(商品名、サソール社製、平均二次粒子径:150nm)を固形分濃度が30質量%となるように添加した。次に、このアルミナ水和物100質量部に対して、1.5質量部となるようにメタンスルホン酸を加えて、攪拌し、分散液を得た。得られた分散液をアルミナ水和物の固形分濃度が27質量%となるように適宜純水で希釈することでアルミナ分散液Aを得た。
シリカ分散液Aとアルミナ分散液Aを、混合液中の非晶質シリカとアルミナ水和物とが固形分質量比で90:10となるように混合し、混合液Aを得た。
シリカ分散液Aを混合液Aに変更した以外は、インク受容層塗工液1の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液11を得た。
(インク受容層用塗工液12の調製)
非晶質シリカAを非晶質シリカF(ファインシール K−41 トクヤマ社製、平均2次粒子径1.9μm、比表面積330m/g)に変更した以外はインク受容層塗工液1の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液12を得た。
(インク受容層用塗工液13の調製)
PVAの架橋当量に対して1.2当量になるように3.0質量%ホウ酸水溶液を混合した以外はインク受容層用塗工液1の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液13を得た。
(インク受容層用塗工液14の調製)
シリカ分散液Aの固形分に対して、PVA固形分換算((ポリビニルアルコール)/(非晶質シリカ)×100)が36.0%となるようにPVA溶液を混合した以外はインク受容層用塗工液1の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液14を得た。
(インク受容層用塗工液15の調製)
非晶質シリカAを非晶質シリカG(ファインシール X37 トクヤマ社製、平均2次粒子径2.7μm、比表面積260m/g)に変更した以外はインク受容層塗工液1の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液15を得た。
(インク受容層用塗工液16の調製)
非晶質シリカAを非晶質シリカH(NIPGEL AZ204 東ソーシリカ社製、平均2次粒子径1.4μm、比表面積300m/g)に変更した以外はインク受容層塗工液1の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液16を得た。
(インク受容層用塗工液17の調製)
シリカ分散液Aとアルミナ分散液Aを、混合液中の非晶質シリカとアルミナ水和物とが固形分質量比で89:11となるように混合し、混合液Bを得た。
シリカ分散液Aを混合液Bに変更した以外は、インク受容層塗工液1の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液17を得た。
(インク受容層用塗工液18の調製)
純水中に、非晶質シリカI(ファインシール X60 トクヤマ社製、平均2次粒子径6.0μm、比表面積300m/g)を固形分濃度が15質量%となるように添加した。次に、この非晶質シリカ100質量部に対して、10.0質量部となるようにカチオン性ポリマーPAS−92(商品名、日東紡(株)製)を加えてホモジナイザーで攪拌し、非晶質シリカ分散液を得た。得られた分散液を非晶質シリカの固形分濃度が10質量%となるように、適宜純水で希釈してシリカ分散液Iを得た。
一方、ポリビニルアルコール(PVA235クラレ(株)製、重合度:3500、ケン化度:88%)をイオン交換水中に溶解し、固形分8.0質量%のPVA水溶液を得た。その後、シリカ分散液の固形分に対して、PVA固形分換算((ポリビニルアルコール)/(非晶質シリカ)×100)が30.0%となるように、上記で調製したシリカ分散液Iと前記作製したPVA溶液とを混合した。次に、3.0質量%ホウ酸水溶液を、添加したPVAの架橋当量に対して、1.2当量になるように混合することで、インク受容層塗工液18を得た。
(インク受容層用塗工液19の調製)
PVAの架橋当量に対して1.1当量になるように3.0質量%ホウ酸水溶液を混合した以外はインク受容層用塗工液18の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液19を得た。
(インク受容層用塗工液20の調製)
非晶質シリカIを非晶質シリカJ(NIPGEL BY001 東ソーシリカ社製、平均二次粒子径14.0μm、比表面積450m/g)に変更した以外はインク受容層塗工液18の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液20を得た。
(インク受容層用塗工液21の調製)
非晶質シリカIを非晶質シリカGに変更した以外はインク受容層塗工液18の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液21を得た。
(インク受容層用塗工液22の調製)
シリカ分散液Iとアルミナ分散液Aを、混合液中の非晶質シリカとアルミナ水和物とが固形分質量比で80:20となるように混合し、混合液Cを得た。
シリカ分散液Iを混合液Cに変更した以外は、インク受容層塗工液18の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液22を得た。
(インク受容層用塗工液23の調製)
PVAの架橋当量に対して0.8当量になるように3.0質量%ホウ酸水溶液を添加した以外はインク受容層用塗工液18との調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液23を得た。
(インク受容層用塗工液24の調製)
非晶質シリカIを非晶質シリカL(Sipernat320 デグサAG社製、平均二次粒子径16.0μm、比表面積175m/g)に変更した以外はインク受容層塗工液18の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液24を得た。
(インク受容層用塗工液25の調製)
非晶質シリカIを非晶質シリカHに変更した以外はインク受容層塗工液18の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液25を得た。
(インク受容層用塗工液26の調製)
シリカ分散液Iとアルミナ分散液Aを、混合液中の非晶質シリカとアルミナ水和物とが固形分質量比で79:21となるように混合し、混合液Dを得た。
シリカ分散液Iを混合液Dに変更した以外は、インク受容層塗工液18の調製と同様の操作を行い、インク受容層用塗工液26を得た。
(実施例1)
基材上にインク受容層用塗工液18を乾燥塗工量が10.0g/mとなるように塗工後、100℃で乾燥した。更にその上にインク受容層用塗工液1を乾燥塗工量が3.0g/mとなるように塗工し、100℃で乾燥することでインクジェット記録媒体1を得た。
(実施例2)
実施例1のインク受容層用塗工液1をインク受容層用塗工液2に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体2を得た。
(実施例3)
実施例1のインク受容層用塗工液18をインク受容層用塗工液19に、インク受容層用塗工液1をインク受容層用塗工液3に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体3を得た。
(実施例4)
実施例1のインク受容層用塗工液1をインク受容層用塗工液4に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体4を得た。
(実施例5)
実施例1のインク受容層用塗工液1をインク受容層用塗工液5に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体5を得た。
(実施例6)
実施例1のインク受容層用塗工液1をインク受容層用塗工液6に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体6を得た。
(実施例7)
実施例1のインク受容層用塗工液1をインク受容層用塗工液7に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体7を得た。
(実施例8)
実施例1のインク受容層用塗工液1をインク受容層用塗工液8に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体8を得た。
(実施例9)
実施例1のインク受容層用塗工液1をインク受容層用塗工液9に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体9を得た。
(実施例10)
実施例1のインク受容層用塗工液1をインク受容層用塗工液10に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体10を得た。
(実施例11)
基材上にインク受容層用塗工液18を乾燥塗工量が10.0g/mとなるように塗工後、100℃で乾燥した。更にその上にインク受容層用塗工液1を乾燥塗工量が5.0g/mとなるように塗工し、100℃で乾燥することでインクジェット記録媒体11を得た。
(実施例12)
基材上にインク受容層用塗工液18を乾燥塗工量が10.0g/mとなるように塗工後、100℃で乾燥した。更にその上にインク受容層用塗工液1を乾燥塗工量が4.6g/mとなるように塗工し、100℃で乾燥することでインクジェット記録媒体12を得た。
(実施例13)
基材上にインク受容層用塗工液18を乾燥塗工量が10.0g/mとなるように塗工後、100℃で乾燥した。更にその上にインク受容層用塗工液1を乾燥塗工量が4.5g/mとなるように塗工し、100℃で乾燥することでインクジェット記録媒体13を得た。
(実施例14)
基材上にインク受容層用塗工液18を乾燥塗工量が10.0g/mとなるように塗工後、100℃で乾燥した。更にその上にインク受容層用塗工液1を乾燥塗工量が2.7g/mとなるように塗工し、100℃で乾燥することでインクジェット記録媒体14を得た。
(実施例15)
基材上にインク受容層用塗工液18を乾燥塗工量が10.0g/mとなるように塗工後、100℃で乾燥した。更にその上にインク受容層用塗工液1を乾燥塗工量が2.6g/mとなるように塗工し、100℃で乾燥することでインクジェット記録媒体15を得た。
(実施例16)
基材上にインク受容層用塗工液18を乾燥塗工量が10.0g/mとなるように塗工後、100℃で乾燥した。更にその上にインク受容層用塗工液1を乾燥塗工量が2.0g/mとなるように塗工し、100℃で乾燥することでインクジェット記録媒体16を得た。
(実施例17)
実施例1のインク受容層用塗工液18をインク受容層用塗工液20に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体17を得た。
(実施例18)
実施例1のインク受容層用塗工液18をインク受容層用塗工液21に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体18を得た。
(実施例19)
実施例1のインク受容層用塗工液1をインク受容層用塗工液11に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体19を得た。
(実施例20)
実施例1のインク受容層用塗工液18をインク受容層用塗工液22に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体20を得た。
(比較例1)
実施例1のインク受容層用塗工液1をインク受容層用塗工液12に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体21を得た。
(比較例2)
実施例1のインク受容層用塗工液18をインク受容層用塗工液23に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体22を得た。
(比較例3)
実施例1のインク受容層用塗工液1をインク受容層用塗工液13に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体23を得た。
(比較例4)
実施例1のインク受容層用塗工液1をインク受容層用塗工液14に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体24を得た。
(比較例5)
実施例1のインク受容層用塗工液1をインク受容層用塗工液15に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体25を得た。
(比較例6)
実施例1のインク受容層用塗工液1をインク受容層用塗工液16に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体26を得た。
(比較例7)
基材上にインク受容層用塗工液18を乾燥塗工量が10.0g/mとなるように塗工後、100℃で乾燥した。更にその上にインク受容層用塗工液1を乾燥塗工量が5.1g/mとなるように塗工し、100℃で乾燥することでインクジェット記録媒体27を得た。
(比較例8)
基材上にインク受容層用塗工液18を乾燥塗工量が10.0g/mとなるように塗工後、100℃で乾燥した。更にその上にインク受容層用塗工液1を乾燥塗工量が1.9g/m2となるように塗工し、100℃で乾燥することでインクジェット記録媒体28を得た。
(比較例9)
実施例1のインク受容層用塗工液18をインク受容層用塗工液24に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体29を得た。
(比較例10)
実施例1のインク受容層用塗工液18をインク受容層用塗工液25に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体30を得た。
(比較例11)
実施例1のインク受容層用塗工液1をインク受容層用塗工液17に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体31を得た。
(比較例12)
実施例1のインク受容層用塗工液1をインク受容層用塗工液26に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、インクジェット記録媒体32を得た。
上記操作によって得られた記録媒体の組成を、表1に示す。尚、表1中、非晶質シリカのBET比表面積差とは、第一のインク受容層に含まれる無機顔料のうちの80質量%以上を占める非晶質シリカのBET比表面積と、第二のインク受容層に含まれる無機顔料のうちの90質量%以上を占める非晶質シリカのBET比表面積との差である。
<記録媒体の評価>
(染料インク画像濃度)
インクジェット方式を用いたフォト用プリンタ(商品名:PIXUS MG8130 キヤノン製)を用いて、ファインアート「PhotoRag」モードで、上記作製したインクジェット記録媒体1〜32のそれぞれに、ブラックの100%Dutyのベタバッチを印字した。尚、インクとしては、上記プリンタの純正インクであるBCI−326(キヤノン社製)を用いた。その後、25℃、50%R.H.(相対湿度)環境で3日間保存した後、分光光度計スペクトロリノ(グレタグマクベス社製)を用いて、ベタバッチを印字した部分の測色することで、各インクジェット記録媒体のO.D.値(光学濃度)を算出した。得られたO.D.値と下記評価基準とを用い、染料インクを印字した際の画像の画像濃度の評価を行った。評価結果を表2に示す。
A:O.D.値が1.70以上である。
B:O.D.値が1.60以上1.70未満である。
C:O.D.値が1.60未満である。
(顔料インク画像濃度)
インクジェット方式を用いたフォト用プリンタ(商品名:PIXUS Pro9500MarkII キヤノン製)を用いて、ファインアート「PhotoRag」モードで、上記作製したインクジェット記録媒体1〜32のそれぞれに、ブラックの100%Dutyのベタバッチを印字した。尚、インクとしては、上記プリンタの純正インクであるPGI−2(キヤノン社製)を用いた。その後、25℃、50%R.H.(相対湿度)環境で3日間保存した後、分光光度計スペクトロリノ(グレタグマクベス社製)を用いて、ベタバッチを印字した部分の測色することで、各インクジェット記録媒体のO.D.値(光学濃度)を算出した。得られたO.D.値と下記評価基準とを用い、顔料インクを印字した際の画像の画像濃度の評価を行った。評価結果を表2に示す。
A:O.D.値が1.70以上である。
B:O.D.値が1.60以上1.70未満である。
C:O.D.値が1.60未満である。
(マット調)
インクジェット方式を用いたフォト用プリンタ(商品名:PIXUS Pro9500MarkII キヤノン製)を用いて、ファインアート「PhotoRag」モードで、上記作製したインクジェット記録媒体1〜32のそれぞれに人物画を印字した。得られた印字物を目視にて観察し、下記評価基準を用いることで、面質の評価を行った。結果を表2に示す。
A:マット調の風合いを有している。
B:マット調記録媒体としては実用上問題ないレベル。
C:光沢感があり、マット調の風合いがない。
(インク吸収性)
インクジェット方式を用いたフォト用プリンタ(商品名:PIXUS MG8130 キヤノン製)を用いて、ファインアート「PhotoRag」モードで、上記作製したインクジェット記録媒体1〜32のそれぞれに以下の画像を印刷した。尚、インクとしては、上記プリンタの純正インクであるBCI−326(キヤノン社製)を用いた。
5cm×5cmの領域を、PhotoShop7.0のRGBモードで、(R,G,B)=(0,0,0)の黒で塗りつぶした画像と、その画像に隣接した5cm×5cmの領域を(R,G,B)=(255,255,0)の黄色で塗りつぶした画像(画像1)。
画像1とは隣接していない画像であり、5cm×5cmの領域を(R,G,B)=(0,255,0)の緑色で塗りつぶした画像(画像2)
上記した画像1及び2を目視にて観察し、下記評価基準に基いて、記録媒体のインク吸収性を評価した。結果を表2に示す。
A:黒と黄色の間に滲みだしが無く、緑色にムラが無い。
B:黒と黄色の間に滲みだしが若干あるが、緑色にムラが無く実用上問題ない。
C:黒と黄色の間に滲みだしが若干あり、更に緑色に若干のムラがあり実用上問題がある。
D:黒と黄色の間に滲みだしがあり、緑色にムラがあり実用上問題がある。

Claims (2)

  1. 基材上の少なくとも一方の面に、隣接した2層のインク受容層を有する記録媒体であって、
    前記2層のインク受容層のうち、基材から近い側に設けられた第一のインク受容層は、無機顔料、ポリビニルアルコール及び架橋剤を含み、前記第一のインク受容層に含まれる無機顔料のうち、80質量%以上が平均二次粒子径が1.5μm以上15.0μm以下の非晶質シリカであり、前記第一のインク受容層中の架橋剤の含有量が、前記第一のインク受容層に含まれるポリビニルアルコールに対して1.1当量以上であり、
    前記2層のインク受容層のうち、基材から遠い側に設けられた第二のインク受容層は、無機顔料、ポリビニルアルコール及び架橋剤を含み、前記第二のインク受容層に含まれる無機顔料のうち、90質量%以上が平均二次粒子径が1.5μm以上2.5μm以下の非晶質シリカであり、前記第二のインク受容層中の架橋剤の含有量が、前記第二のインク受容層に含まれるポリビニルアルコールに対して0.9当量以下であり、
    前記第二のインク受容層に含まれるポリビニルアルコールの含有量が、前記第二のインク受容層に含まれる無機顔料全質量に対し35質量%以下であり、
    前記第二のインク受容層の乾燥塗工量が2.0g/m以上5.0g/m以下であり、
    前記第一のインク受容層に含まれる非晶質シリカのBET比表面積が、前記第二のインク受容層に含まれる非晶質シリカのBET比表面積よりも大きいことを特徴とする記録媒体。
  2. 前記第一のインク受容層に含まれる非晶質シリカのBET比表面積と、前記第二のインク受容層に含まれる非晶質シリカのBET比表面積の差が100m/g以上である請求項1に記載の記録媒体。
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