JP2013152974A - 基板保持装置 - Google Patents

基板保持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013152974A
JP2013152974A JP2012011806A JP2012011806A JP2013152974A JP 2013152974 A JP2013152974 A JP 2013152974A JP 2012011806 A JP2012011806 A JP 2012011806A JP 2012011806 A JP2012011806 A JP 2012011806A JP 2013152974 A JP2013152974 A JP 2013152974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
wafer
nozzle
hand
supply path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012011806A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5422680B2 (ja
Inventor
Kozo Hamada
浩三 濱田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JEL Corp
Original Assignee
JEL Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JEL Corp filed Critical JEL Corp
Priority to JP2012011806A priority Critical patent/JP5422680B2/ja
Publication of JP2013152974A publication Critical patent/JP2013152974A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5422680B2 publication Critical patent/JP5422680B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 薄膜化したウエハを、ハンド内の所定経路に生じさせたエアフローを利用して効率よく保持可能な基板保持装置を提供する。
【解決手段】 表面にウエハを保持するとともに、エア供給路が内部に形成されたハンド本体10と、エア供給路20先端のエア排気孔23と連通する溝の先端がエアノズル21となるノズル部と、ハンド本体10の表面を区画した凹所からなるデフューザ15と、デフューザ15の入口とエアノズル21との近傍にエア排出ポート16と、ハンド本体10の表面を区画した凹所からなるウエハ吸着領域14とを設ける。エアノズル21を介してエア供給路20からのエアをデフューザ部15に噴出し、エアフローによるベルヌーイ効果でウエハを保持する。併せてエア排出ポート16からウエハ吸着領域14内の空気を引き出すエジェクタ効果によりウエハ吸着領域14に低真空状態を形成してウエハを保持する。
【選択図】 図1

Description

本発明は基板保持装置に係り、空気流によって生じる、ベルヌーイ効果とエジェクタ効果とを利用して対象物の吸着面に真空領域を形成して、基板をハンド上に保持できるようにした基板保持装置に関する。
近年、半導体ウエハの薄膜化が進んだために、真空吸着機構を備えた基板保持装置では、基板の搬送工程において、薄い基板の反り、自重たわみによってハンド先端の基板吸着面と基板との間に隙間が生じて、密着度が保持できず、真空吸着が不完全となり、搬送時の精度等に問題が生じている。
また、基板保持装置としての搬送ロボットのハンド内に配管できる配管は、内部に組み込まれる駆動機構等とのスペースの関係で、その管径が限られている。このため、大気圧との圧力差が限られた真空吸着では大流量の真空供給が困難で、ハンドと基板との間に、基板保持のために必要な負圧を発生することができない場合もある。また、従来の吸着機構では、ウエハの吸着を保持するために、数10kPaの真空吸着を継続する必要があり、搬送する基板へのストレスが大きくなり、基板を破損させるおそれもある。
そこで、真空吸着機構に代えて、吸着板の吸着面から側面側に圧縮空気を吐出させることで、半導体ウエハ等の吸着対象物との間に負圧を発生させて吸着対象物を吸着板側に浮上させる、ベルヌーイ効果を利用した吸着保持機構を備えた真空ピンセットが提案されている(特許文献1)。
また、他の構成からなる噴出空気を利用した負圧の発生機構として、ハンド側に渦流(旋回流)を発生させて、それによって生じる負圧とワークと保持面との間に生じる正圧とをバランスさせてワークを非接触状態で保持可能なハンドも提案されている(特許文献2)。
特開2005−74606公報 特開2011−138877公報
特許文献1に開示された真空ピンセットでは、低ストレスでのウエハの保持が可能となるが、大口径のウエハを保持するに従って、吸着保持部を大きくして、その内部の溝孔に供給する圧縮エアも大流量にする必要になる。すなわち、流路の大容量化、圧縮エアの消費コストの問題がある。
特許文献2に開示した、渦流(旋回流)を発生させてワークを搬送する非接触保持ハンドの場合、個々の吸着面での圧縮エアの消費は、特許文献1に開示された装置よりも少なくなるが、負圧発生領域が限定的であるため、薄膜化した大口径ウエハを均一に保持するためには、ウエハ吸着面に渦流を発生させる保持部を多数配置する必要があり、ワークの大口径化に伴い、特許文献1と同様に、エア消費流量の増加は避けられない。そこで、本発明の目的は上述した従来の技術が有する問題点を解消し、当初はベルヌーイ効果による吸引保持を行い、その後、対象物を吸引保持する領域からのエアのエジェクト効果を利用した真空領域の確保を行い、対象物を比較的低真空圧で保持できるようにした基板保持装置を提供することにある。そこで、本発明の目的は上述した従来の技術が有する問題点を解消し、エアフローによるベルヌーイ効果による基板の吸着に加え、真空領域をエジェクタ効果で実現し、基板の吸着保持を行うことができる基板保持装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は 表面にウエハを保持するとともに、エア供給路が内部に形成されたハンド本体と、前記エア供給路先端のエア排出孔と連通する溝の先端がエアノズルとなるノズル部と、前記ハンド本体の表面を区画した凹所からなるデフューザ部と、該デフューザ部の入口と前記エアノズルとの近傍にエア排出ポートを有する、前記ハンド本体の表面を区画した凹所からなるウエハ吸着領域とを備え、前記エアノズルを介して前記エア供給路からのエアを前記デフューザ部に噴出して前記ウエハを保持するとともに、前記エア排出ポートから前記ウエハ吸着領域内の空気を引き出して前記ウエハ吸着領域に低真空状態を形成して前記ウエハを保持することを特徴とする。
この発明は、前記デフューザ部内のエアフローによって生じるベルヌーイ効果と、前記エア排出ポートから前記ウエハ吸着領域内から空気を引き出し、前記ウエハ吸着領域内を低真空状態にするエジェクタ効果とにより、前記ウエハを前記ハンド本体に保持させるようにしたことを特徴とする。
前記ハンド本体は、平板を重ね合わせて構成され、前記平板の対向面に形成した溝を前記エア供給路とし、一方の平板のウエハを保持する外側面に、前記デフューザ部と前記ウエハ吸着領域となる凹所が得られるように、前記ウエハ保持ベースを形成することが好ましい。
前記ノズル部は、前記エア供給路先端のエア排出孔を塞いで、該エア排出孔と連通する溝端がエアノズルとなるようにした、前記溝が形成されたプレートを取り付けて構成することが好ましい。
前記ノズル部は、センターパッド内に設けられ、該センターパッド外周に前記ウエハ吸着領域を区画するリング状パッドが設けられ、該リング状パッドの一部が前記センターパッドのノズル部のエア排出ポートのエアフロー経路上で切欠かれ、前記ノズル部からのエアフローに伴い、エジェクタ効果により前記ウエハ吸着領域内に低真空状態が形成され、前記センターパッドと前記リング状パッドとにより、前記ウエハを保持することが好ましい。また、前記センターパッドと前記リング状パッドとの組み合わせによる吸着パッドを、前記ハンドの表面に、基板保持に必要$な数、位置だけ配置することで、その作用を十分に発揮できる。
本発明によれば、エアフローによるベルヌーイ効果による基板の吸着に加え、真空領域をエジェクタ効果で実現することで、圧縮エアの消費を軽減し、対象基板に応じた適正な保持性能を提供することができるという効果を有する。
本発明の基板保持装置の一実施例によるハンドを示した平面図。 図1に示したハンドを示した斜視図。 図2に示したハンドの分解斜視図。 基板保持装置の他の実施例によるハンドを示した平面図。 図4に示したハンドのノズルプレート部分を拡大して示した断面図。 図4に示したハンドのウエハ吸着状態を示した説明図。 本発明の基板保持装置の一実施例による吸着パッドを示した平面図、断面図。 図7に示した吸着パッドを配置したハンドの例を示した平面図。
以下、本発明の基板保持装置の実施するための形態として、以下の実施例について添付図面を参照して説明する。
以下、第1の実施例について図1〜図3を参照して説明する。図1は、本発明の基板保持装置のハンド10を示した平面図である。図2は、ハンド10を立体視して示した斜視図、図3は図2の組立状態の構成部品を分解して示した分解斜視図である。
本発明の基板保持装置としてのハンド10は、各図に示したように、2枚の同形の平板11(以後区別する場合には上板11a、下板11bと記す。)を密着して作られている。ハンド10は図示しない搬送ロボット等の旋回アーム先端に取り付けられ、ハンド10根元に形成されたエア供給孔12に、図示しないアーム先端まで導かれたエア供給路が接続されるようになっている。本実施例のハンド10は、図1に示したように、平面視してほぼ長方形状をなし、先端の所定保持位置に小径のウエハ1を吸着させ、アームの旋回によりウエハ1を所定位置に移動する。
ハンド10の先端は、ウエハ1を直接載置可能な平板表面10aと、平板表面10aから所定深さで形成され区画された凹所10bから形成されている。凹所10bには略U字形をなして、外面がハンド10の側端と一致し、対向する同形のウエハ保持ベース13が形成されている。このウエハ保持ベース13は、内部にウエハ吸着領域14を形成するとともに、凹所10bに4カ所のデフューザ15を区画する形状となっている。ウエハ保持ベース13の先端とエアノズル21とデフューザ入口15aとの間の近傍に位置するように、ウエハ吸着領域14のエア排出ポート16として機能する。このハンド10は、本実施例ではポリアセタール(POM:ポリオキシメチル)加工品で、凹所10bの一部であるウエハ吸着領域14とデフューザ15とは、図2に立体的に示したように、上述したウエハ保持ベース13を残すように、ハンド10の平板表面10aを所定深さで研削した凹所10bに相当する。
デフューザ15の形状は、図1,図2に示したように、エアノズル21側のデフューザ入口15aから排気ポート15bにかけて平面視してわずかに幅が広くなる平面テーパ形状となっている。このテーパ形状は、後述するエアノズル21から噴出して生じるエアフローによるベルヌーイ効果がウエハ保持のために効果的に得られるように決定することが好ましい。デフューザ15内において必要に応じて凹所10bの深さを変えるテーパ、段差を設けることも可能である。
エア供給路20、エアノズル21の構成について、図1〜図3を参照して説明する。ハンド10の同形の平板11の対向面には、長手方向に所定深さの溝17が形成されている。この溝17が平板11a,11bを合わせたエア供給路20となる。さらに図3に示したように、上板に形成された溝(図3中、破線表示)には、根元側にエア供給孔12が、先端側凹所10b内に2個のエア排気孔23が形成されている。このうち、エア排気孔23の上面を塞ぐようにノズルプレート25が取り付けられている。ノズルプレート25は小さな平板で、その下面に所定幅の溝26が形成され、その溝26の端部がエアノズル21として、デフューザ入口15aに向くとともに、エア排気孔23のほぼ中心位置と重なるように取り付けられている。これにより、エア供給孔12から供給されるエアは、ハンド10内のエア供給路20を経て、エア排気孔23、ノズルプレート25内の溝26を通り、溝端のエアノズル21からデフューザ15に所定圧のエアを噴出させることができる。ノズルから噴出したエアはデフューザ15内で所定のエアフローを形成してハンド10側面の排気ポート15bから外部に排気される。なお、上述した平板11a、11b同士、ノズルプレート25等の各部品は、皿子ネジ(図示せず)による螺着、接着剤による接着等で気密性を保持して一体化することが好ましい。また、各部材は、POMのようなエンジニアリングプラスチック他の強度、耐久性に富む合成樹脂材料や、アルミニウム板、ステンレス板等の金属板等、用途に応じた材料で製作することができる。
ここで、本発明におけるエアフローによるベルヌーイ効果と、ウエハ吸着領域14におけるエジェクタ効果の作用について、図1を参照して説明する。
図1に示したように、本実施例では、ウエハ1(仮想線で図示)がハンド10先端の所定位置に載置された状態で、所定圧(0.25〜0.5MPa)のエアを、1個のエアノズル25からエア流量5〜10リットル/分程度で噴出する設計となっている。そのため、エアは、エア供給路20で20〜40リットル/分の流量が得られるように、図示しないエア供給源からエア導入孔12を介してエア供給路20に供給される。エアは、さらにエア供給路20を通じて先端側のエア排気孔23からノズルプレート25の溝26内に流れ、その溝端のエアノズル21から上面がウエハ1で塞がれたデフューザ15に向けて噴出され、デフューザ15内で所定のエアフローとなり、排気ポート15bから排気される。このときデフューザ15内とウエハ1の上面との間でベルヌーイ効果による静圧差が生じ、ウエハ1がハンド10側に引かれる吸引力が生じる。これによりウエハ1の一部がハンド10表面に吸着されるとともに、デフューザ入口15aに入るエアフローに引き込まれるように、ウエハ吸着領域14のエア排出ポート16からウエハ吸着領域14内の空気がエジェクタ効果によってエアフローの空気の粘性に伴い引き出される。このウエハ吸着領域14内から引き出された空気は、さらにエアフローとともに排気ポート15bから排出される。このエジェクタ効果により、ウエハ吸着領域14内には低真空状態が生じる。このため、ウエハ保持ベース13に載っているウエハ1には、この低真空状態(1〜2kPa程度)による十分なウエハ保持力が加わる。
次に、第2の実施例について図4〜図6を参照して説明する。図4は、本実施例の基板保持装置のハンド10を示した平面図である。図5両図は、ノズルプレート25位置を拡大してノズルの詳細を示した断面図である。
このハンド10の構成は、図1に示したハンド10とほぼ同様であるが、デフューザ15をハンド10の左右に張り出した形状として、それぞれのデフューザ入口15aにノズルプレート25を配置しているため、ウエハ吸着領域14を区画するウエハ保持ベース13を大きくとることができ、より直径の大きなウエハ1(基板)を保持することができる。この実施例も図5両図に示したように、2枚の平板11a、11bを一体的に貼り合わせた構成からなり、対向する面に図4に示したように、略T字形をなすエア供給路20となる溝が上板11aと下板11bとに形成されている。さらにエア供給路20の先端に、ウエハ吸着領域14端部のエア排出ポート16との間隔を調整した状態で、エア排気孔23を塞ぐようにノズルプレート25を配置し、ハンド10に沿った向きにデフューザ15を形成して、その延長を十分確保するようにしてある。
図5各図は、ハンド10本体の凹所10bに取り付けられたノズルプレート25位置を拡大して示した断面図である。図5(a)に示したように、同図に示したように、ハンド10本体の下板11bに形成された溝端に対応して上板11aにはエア排出孔23(円孔)が形成され、そのエア排出孔23を塞ぐようにノズルプレート25が取り付けられている。ノズルプレート25の厚さは凹所10bの深さと等しく、図5(a)に示したように、ノズルプレート25の上面とハンド10上面とは同一平面を構成し、真空吸着機能が有効に機能するようになっている。ノズルプレート25に形成された溝26は本実施例では深さ0.2mm、幅2mmに設定され、エアノズル21の断面に相当する。
本実施例におけるベルヌーイ効果とエジェクタ効果について、図6各図を参照して説明する。なお、各図において、載置されているウエハ1の図示を省略している。各エアノズル21からエアが対向位置にあるデフューザ15に向けて噴出されると、図示しないウエハ1とデフューザ15とに囲まれた空間内に図6(a)に示したようなエアフローが生じる。これによりウエハ1上面とデフューザ15との間にはベルヌーイ効果による静圧差が生じ、その静圧差によって生じる下向き力(ウエハ1がハンド10上に載置されている場合)により、ウエハ1はハンド10に吸着される。引き続き、図6(b)に示したように、デフューザ入口15a付近の高速なエアフローによって、その近傍に位置するウエハ吸着領域14のエア排出ポート16から、エジェクタ効果によってウエハ吸着領域14内の空気が引き出される。ウエハ保持ベース13にウエハ1が載置されているため、閉空間であるウエハ吸着領域14に低真空状態が形成される。これにより、ウエハ1の保持がより確実になる。
ウエハ1の吸着力はウエハ保持ベース13で囲まれたウエハ吸着領域14の面積に比例し大きくすることができるので、供給するエア量を大きくすることなく、ウエハ1の保持力を増加させることができ、デフューザ15とウエハ吸着領域14の拡大により、より大きな直径のウエハ1の保持が可能にある。特にエジェクタ効果によって、ウエハ吸着領域14内に発生する真空圧はエア供給路20の断面積、真空ポート形状等により調整可能である。このため、直径が大きく、厚い基板の搬送、保持に必要な真空圧を発生させることで対応可能である。
次に、エジェクタ効果を利用した吸着パッドの実施例を、図7,図8を参照して説明する。この吸着パッド30は、図7(a),(b)に示したように、エア供給路20の先端排気孔位置のハンド10の表面に形成された円形凹所10d内において、センターパッド31とリング状パッド32とから構成されている。センターパッド31は上面が平滑で、直径の大きな側となる円錐台形状をなし、内部にエア供給溝33が形成され、エアノズル33aがパッド下端位置で図7(a)に示した向きに形成されている。リング状パッド32は、図7(b)に示したように、中心方向に向かったテーパ内周面32aが形成され、この内周面32aのうち、センターパッド31のエアノズル33aの向いている部分にエア排気ポート34が形成されている。
この吸着パッド30では、センターパッド31からのエアフローがリング状パッド32のエア排気ポート34から排気されるように形成されるのに伴い、リング状パッド32からのエジェクタ効果によりセンターパッド31とリング状パッド32との間の円周状の空間に真空領域35が形成される。そこで、図8に示したように、たとえば3個の吸着パッド30をハンド10の所定位置に適当な間隔で配置することで、これらの吸着パッド30を用いて、ハンド10上にウエハ(図示せず)を載置保持することができる。このとき各吸着パッド30にエアを供給する経路をハンド10内に形成する点は、上述の実施例と同様である。
図7(b)は、リング状パッド32の直径を大きくすることで、真空領域35を拡大した変形例を示している。この場合、エジェクタ効果は図7(a)と同様に作用するが、真空となる面積が大きいため、同じエア消費量で、リング状パッド32の大きさに応じた吸着力を確保することができる。
以上の説明では、第1及び第2の実施例において、ハンド内のエア供給路からのエア排出孔に設けられるエアノズルからは反対方向にエアフローがでるように設定されていたが、反対方向を向いて形成されるエアフローはまったく同じ流量、流速である必要はなく、また方向も正反対である必要はない。さらに片側のみにエアノズルを設けることも可能である。この場合には、ベルヌーイ効果が生じる前の段階でエアフローによってウエハ1が滑らないようにすることが好ましい。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、各請求項に示した範囲内での種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲内で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれる。
10 ハンド
13 ウエハ保持ベース
14 ウエハ吸着領域
15 デフューザ
16 エア排出ポート
20 エア供給路
21 エアノズル
23 エア排出孔
25 ノズルプレート
30 吸着パッド
31 センターパッド
32 リング状パッド
35 真空領域

Claims (6)

  1. 表面にウエハを保持するとともに、エア供給路が内部に形成されたハンド本体と、前記エア供給路先端のエア排出孔と連通する溝の先端がエアノズルとなるノズル部と、前記ハンド本体の表面を区画した凹所からなるデフューザ部と、該デフューザ部の入口と前記エアノズルとの近傍にエア排出ポートを有する、前記ハンド本体の表面を区画した凹所からなるウエハ吸着領域とを備え、
    前記エアノズルを介して前記エア供給路からのエアを前記デフューザ部に噴出して前記ウエハを保持するとともに、前記エア排出ポートから前記ウエハ吸着領域内の空気を引き出して前記ウエハ吸着領域に低真空状態を形成して前記ウエハを保持することを特徴とする基板保持装置。
  2. 前記デフューザ部内のエアフローによって生じるベルヌーイ効果と、前記エア排出ポートから前記ウエハ吸着領域内から空気を引き出し、前記ウエハ吸着領域内を低真空状態にするエジェクタ効果とにより、前記ウエハを前記ハンド本体に保持させる請求項1に記載の基板保持装置。
  3. 前記ハンド本体は、平板を重ね合わせて構成され、前記平板の対向面に形成した溝を前記エア供給路とし、一方の平板のウエハを保持する外側面に、前記デフューザ部と前記ウエハ吸着領域となる凹所が得られるように、前記ウエハ保持ベースを形成した請求項1または請求項2に記載の基板保持装置。
  4. 前記ノズル部は、前記エア供給路先端のエア排出孔を塞いで、該エア排出孔と連通する溝端がエアノズルとなるようにした、前記溝が形成されたプレートを取り付けてなる請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の基板保持装置。
  5. 前記ノズル部は、センターパッド内に設けられ、該センターパッド外周に前記ウエハ吸着領域を区画するリング状パッドが設けられ、該リング状パッドの一部が前記センターパッドのノズル部のエア排出ポートのエアフロー経路上で切欠かれ、前記ノズル部からのエアフローに伴い、エジェクタ効果により前記ウエハ吸着領域内に低真空状態が形成され、前記センターパッドと前記リング状パッドとにより、前記ウエハを保持する請求項1に記載の基板保持装置。
  6. 前記センターパッドと前記リング状パッドとの組み合わせによる吸着パッドを、前記ハンドの表面に、基板保持に必要な数、位置だけ配置した請求項5に記載の基板保持装置。
JP2012011806A 2012-01-24 2012-01-24 基板保持装置 Active JP5422680B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012011806A JP5422680B2 (ja) 2012-01-24 2012-01-24 基板保持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012011806A JP5422680B2 (ja) 2012-01-24 2012-01-24 基板保持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013152974A true JP2013152974A (ja) 2013-08-08
JP5422680B2 JP5422680B2 (ja) 2014-02-19

Family

ID=49049132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012011806A Active JP5422680B2 (ja) 2012-01-24 2012-01-24 基板保持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5422680B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2940725A1 (en) * 2014-04-25 2015-11-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Non-contact transfer hand

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011521793A (ja) * 2008-05-13 2011-07-28 コリア ニューマティック システム カンパニー リミテッド 非接触式真空パッド

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011521793A (ja) * 2008-05-13 2011-07-28 コリア ニューマティック システム カンパニー リミテッド 非接触式真空パッド

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2940725A1 (en) * 2014-04-25 2015-11-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Non-contact transfer hand
JP2015208804A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 トヨタ自動車株式会社 非接触型搬送ハンド
US9381652B2 (en) 2014-04-25 2016-07-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Non-contact transfer hand

Also Published As

Publication number Publication date
JP5422680B2 (ja) 2014-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5887469B2 (ja) 保持装置、保持システム、制御方法及び搬送装置
JP5921323B2 (ja) 搬送保持具及び搬送保持装置
JP5908136B1 (ja) 吸引装置
TWI665146B (zh) 非接觸搬送裝置及非接觸吸著盤
WO2005086225A1 (ja) 非接触保持装置および非接触保持搬送装置
JP2006182544A (ja) 搬送装置
JP2010253567A (ja) 吸引保持ハンド、吸引保持方法、及び搬送装置
JP2009028862A (ja) 非接触搬送装置
JP6292842B2 (ja) 基板保持装置
TWI555617B (zh) Attracting fixture and transfer device
JP5817043B2 (ja) ノンコンタクト搬送パッド
JP5452413B2 (ja) 非接触吸着装置
KR102315301B1 (ko) 반송 패드 및 웨이퍼의 반송 방법
JP5422680B2 (ja) 基板保持装置
US20160300748A1 (en) Conveyance equipment
JP4982875B2 (ja) シート状物品のための非接触パッド
CN107611070B (zh) 搬送单元
JP6716136B2 (ja) 流体流形成体及び非接触搬送装置
KR101223543B1 (ko) 비접촉식 이송장치
JP2010052051A (ja) ベルヌーイチャックおよび吸引保持ハンド
JP6317106B2 (ja) 基板保持装置及び基板保持方法
JP2009272337A (ja) 非接触搬送装置及びベルヌーイチャック
WO2017043667A2 (ja) 吸着構造
JP2019005854A (ja) 切削装置
TW201900299A (zh) 以雷射積層方式製造的非接觸式吸盤以及非接觸式吸盤裝置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5422680

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250