JP2013152070A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サスペンド状態の移行不可能な待機電力未対応機器が混在した場合においても円滑な運転を可能性して信頼性の向上を図る。
【解決手段】空気調和装置(1)は、運転停止時に電源配線(1a)を遮断して室外機(10)に電力が供給されないサスペンド状態に移行する機器に対応させるか否かを選択する選択機構(16)を備えている。選択機構(16)は、電源配線(1a)に設けられ、運転停止時に電源配線(1a)を遮断して室外機(10)に電力が供給されないサスペンド状態にするリレー(K13R)と、電源配線(1a)に接続され、リレー(K13R)と並列に設けられ、室外側制御回路(13)に常時電力供給するための補助回路(16a)と、補助回路(16a)に設けられ、補助回路(16a)を開閉する開閉部(17)とを備えている。そして、開閉部(17)はコネクタで構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和装置に関し、特に、空気調和装置の待機電力低減の技術に関するものである。
空気調和装置には、特許文献1に開示されているように、待機電力を低減する目的で、運転待機時に室外機内の回路への給電を止めて待機状態にし、起動時に室内機から室外機に給電し、室外機の待機状態を解除して起動するものがある。
特開2010−243051号公報
しかしながら、従来の空気調和装置においては、待機状態の移行可能な室外機と、待機状態の移行不可能な室内機とが混在した場合については何ら考慮されていないという問題があった。つまり、前記室内機が待機状態の移行不可能な待機電力未対応機器の場合、室外機を待機状態から起動させることができず、装置の円滑な運転を行うことができないという問題があった。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、装置内に待機状態の移行不可能な待機電力未対応機器が混在した場合においても円滑な運転を可能性して信頼性の向上を図ることを目的とする。
第1の発明は、主電源ライン(1L)から電力供給される室外機(10)と室内機(20)とを備え、運転停止時に電力が前記室外機(10)に供給されない待機状態に移行可能に構成された空気調和装置である。そして、前記第1の発明は、前記室外機(10)が、待機状態に移行可能に構成されると共に、待機状態の移行に対応可能な室内機(20)と待機状態の移行に対応不可能な室内機(20)とに接続可能に構成される一方、前記室外機(10)に設けられ、主電源ライン(1L)から電源配線(1a)を介して電力供給される室外側制御回路(13)と、前記電源配線(1a)に設けられ、運転停止時に前記電源配線(1a)を遮断して前記室外機(10)を前記待機状態に移行する機器に対応させるか否かを選択する選択機構(16)とを備えていることを特徴としている。
前記第1の発明では、室内機(20)が待機電力対応機器である場合、選択機構(16)によって運転停止時に室外機(10)に電力が供給されない待機状態に移行する機器に対応させる。一方、前記室内機(20)が待機電力未対応機器である場合、選択機構(16)によって運転停止時に室外機(10)を待機状態に移行させない機器に対応させる。この選択機構(16)の選択によって室外機(10)の起動等の円滑な運転を行えるようにしている。
第2の発明は、前記第1の発明において、前記選択機構(16)が、前記電源配線(1a)に設けられ、運転停止時に前記電源配線(1a)を遮断して前記室外機(10)に電力が供給されない待機状態にするスイッチ(K13R)と、前記電源配線(1a)に接続され、前記スイッチ(K13R)と並列に設けられ、前記室外側制御回路(13)に常時電力供給するための補助回路(16a)と、該補助回路(16a)に設けられ、前記補助回路(16a)を開閉する開閉部(17)とを備えていることを特徴としている。
前記第2の発明では、室内機(20)が待機電力対応機器である場合、開閉部(17)が補助回路(16a)を遮断し、前記スイッチ(K13R)によって運転停止時に室外機(10)に電力が供給されない待機状態に移行するように設定する。一方、前記室内機(20)が待機電力未対応機器である場合、開閉部(17)が補助回路(16a)を導通させ、スイッチ(K13R)の動作に拘わらず運転停止時に室外機(10)を待機状態に移行させないように設定する。この開閉部(17)の開閉によって室外機(10)の起動等の円滑な運転を行えるようにしている。
第3の発明は、前記第2の発明において、前記開閉部(17)が、前記補助回路(16a)を導通させるコネクタであることを特徴としている。
前記第3の発明では、室内機(20)が待機電力対応機器である場合、コネクタの接続ピンを抜き取り、補助回路(16a)を遮断する。一方、前記室内機(20)が待機電力未対応機器である場合、コネクタの接続ピンを差し込んだままに設定し、補助回路(16a)を導通させる。
第4の発明は、前記第2の発明において、前記開閉部(17)が、前記補助回路(16a)を導通させるラッチングリレーであることを特徴としている。
前記第4の発明では、室内機(20)が待機電力対応機器である場合、ラッチングリレーによって補助回路(16a)を遮断する。一方、前記室内機(20)が待機電力未対応機器である場合、ラッチングリレーによって補助回路(16a)を導通させる。
第5の発明は、前記第1の発明において、前記選択機構(16)が、前記電源配線(1a)に設けられ、該電源配線(1a)を開閉し、運転停止時に前記電源配線(1a)を遮断して前記室外機(10)に電力が供給されない待機状態にするラッチングリレーで構成されていることを特徴としている。
前記第5の発明では、室内機(20)が待機電力対応機器である場合、ラッチングリレーによって電源配線(1a)を開閉し、運転時には電源配線(1a)を導通させ、運転停止時には電源配線(1a)を遮断して導通室外機(10)に電力が供給されない待機状態に移行させる。一方、前記室内機(20)が待機電力未対応機器である場合、ラッチングリレーによって常時電源配線(1a)を導通させ、運転停止時に室外機(10)を待機状態に移行させないように設定する。
第1の発明によれば、運転停止時に室外機(10)に電力が供給されない待機状態に移行する機器に対応させるか否かを選択機構(16)によって選択するようにしたために、装置内に待機状態の移行不可能な待機電力未対応機器が混在した場合、室外機(10)の待機状態の移行を禁止することができる。この結果、待機電力未対応機器が混在した場合においても円滑な運転を可能性して信頼性の向上を図ることができる。
また、第2の発明によれば、補助回路(16a)の開閉によって待機状態に移行する機器に対応させるか否かを選択するようにしたために、電源配線(1a)のスイッチ(K13R)の動作に拘わらず待機電力未対応機器に確実に対応させることができる。
また、第3の発明によれば、開閉部(17)をコネクタで構成したために、簡易な構成によって確実に待機電力未対応機器が混在した場合に対応させることができる。
また、第4の発明によれば、開閉部(17)をラッチングリレーで構成したために、開閉部(17)の開閉を自動で行うことができるので、操作性の向上を図ることができる。
また、第5の発明によれば、電源配線(1a)のスイッチ(K13R)をラッチングリレーで構成したために、待機状態の移行の制御と、待機電力未対応機器に対する対応とを1つのラッチングリレーで行うことができる。この結果、構成の簡略化を図ることができる。
図1は、本発明の実施形態にかかる空気調和装置の電装系統のブロック図である。 図2は、本実施形態における空気調和装置の状態遷移図である。 図3は、平滑コンデンサに充電される回路が形成された時点の各リレーの状態を示す図である。 図4は、充電状態への移行が完了した後の各リレーの状態を示す図である。 図5は、ウエイト状態への移行完了時における各リレーの状態を示す図である。 図6は、運転状態における各リレーの状態を示す図である。 図7は、選択機構の概略を示す回路図である。 図8は、変形例1を示すラッチングリレーの概略を示す構成図である。 図9は、変形例2を示すリレーの概略を示す構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態》
〈全体構成〉
図1は、本発明の実施形態にかかる空気調和装置(1)の電装系統のブロック図である。空気調和装置(1)は、図1に示すように、室外機(10)、室内機(20)、及びリモートコントローラ(30)を備えている。なお、図示は省略するが、室外機(10)は、電動圧縮機、室外熱交換器、室外ファン、膨張弁などの機器が設けられ、室内機(20)には、室内熱交換器、室内ファンなどの機器が設けられている。空気調和装置(1)では、これらの機器によって、冷凍サイクルを行う冷媒回路(図示は省略)が構成されている。また、前記リモートコントローラ(30)は、以下、リモコン(30)という。
空気調和装置(1)では、室外機(10)で、商用交流電源(40)から交流(この例では200Vの三相交流)を受電して室外機(10)内の回路や前記電動圧縮機の電力として用いる他、その三相交流の2相分を室内機(20)に給電するようになっている。また、室外機(10)と室内機(20)との間では、室内機(20)側から室外機(10)を制御するため等の目的で、信号の通信を行うようになっている。そのため、空気調和装置(1)では、商用交流電源(40)(以下、単に交流電源とも言う)からの交流電力を送電する電力配線(L)と、前記信号を伝送する信号線(S)と、前記交流電力の送電と前記信号の伝送に共用する共通線(N)との3線(内外配線)が室外機(10)と室内機(20)との間に設けられている。
この例では、電力配線(L)は、室外機(10)において交流電源(40)のR相に接続され、共通線(N)は、室外機(10)において交流電源(40)のS相に接続されている。すなわち、室内機(20)は、交流電源(40)のR相及びS相に接続されて単相交流が供給されている。信号線(S)は、前記信号の送受信の他に、後述するように、交流電力の送電にも使用する。そのため、信号線(S)は、送電電力に応じた電流容量を有する配線部材を採用している。本実施形態では、電力配線(L)や共通線(N)と同じ配線部材を信号線(S)に用いている。
〈室外機(10)〉
室外機(10)は、電装系統として、第1室外側電源回路(14)、第2室外側電源回路(12)、室外機伝送回路(11)、室外側制御回路(13)、リレー(K13R,K14R,K15R)を備えている。
−第1室外側電源回路(14)−
第1室外側電源回路(14)は、交流電源(40)に接続された主電源ライン(1L)から受電した3相交流を直流に変換し、いわゆるインテリジェントパワーモジュール(Intelligent Power Module、図中ではIPMと略記)や室外ファンモータに供給する。なお、インテリジェントパワーモジュールは、入力された直流を所定の周波数及び電圧の交流に変換し、前記電動圧縮機のモータに給電する。この例では、第1室外側電源回路(14)は、ノイズフィルタ(14a)、2つのメインリレー(14b)、2つのダイオードブリッジ回路(14c)、リアクトル(14d)、及び平滑コンデンサ(14e)を備えている。
ノイズフィルタ(14a)は、コンデンサとコイルで形成されている。2つのメインリレー(14b)は、前記三相交流のR相、T相の供給ラインにそれぞれ設けられている。これらのメインリレー(14b)は、いわゆるA接点リレーで構成されている。詳しくは、メインリレー(14b)は、ひとつの固定接点と、ひとつの可動接点とを有し、該メインリレー(14b)のコイルに通電すると、これらの接点が接続状態(オン)になる。2つのダイオードブリッジ回路(14c)のうち、一方は、前記三相交流のR相及びS相を入力とし、もう一方は、前記三相交流のS相及びT相を入力とし、入力された交流をそれぞれ全波整流する。これらのダイオードブリッジ回路(14c)の出力は、リアクトル(14d)を介して平滑コンデンサ(14e)に入力され、平滑コンデンサ(14e)で平滑化される。平滑コンデンサ(14e)で平滑化された直流は、前記インテリジェントパワーモジュールや室外ファンモータに供給される。
−第2室外側電源回路(12)−
第2室外側電源回路(12)は、前記主電源ライン(1L)から電源配線(1a)を介して供給される前記三相交流のR相及びS相の2相を直流(この例では5V)に変換し、室外側制御回路(13)に供給する。この例では、第2室外側電源回路(12)は、ダイオードブリッジ回路(12a)、平滑コンデンサ(12b)、及びスイッチング電源(12c)を備えている。ダイオードブリッジ回路(12a)は、一方の入力が、後に詳述するリレー(K13R)を介して三相交流のR相の電源配線(1a)に接続され、もう一方の入力が、前記三相交流のS相の電源配線(1a)に接続されている。ダイオードブリッジ回路(12a)の出力は、平滑コンデンサ(12b)で平滑化された後に、スイッチング電源(12c)に入力されている。スイッチング電源(12c)は、例えばDC-DCコンバータで構成され、入力された直流を所定の電圧(5V)に変換して室外側制御回路(13)に出力する。
−室外機伝送回路(11)−
室外機伝送回路(11)は、室内機伝送回路(21)との間で信号の通信を行う。この通信では、信号線(S)と共通線(N)との間の電位差に基づいて、ハイレベル及びローレベルの2値のデジタル信号の通信を行う。室内機伝送回路(21)内の通信回路(図示は省略)は、一端が共通線(N)に接続され、通信回路の他端はリレー(K14R)を介して信号線(S)に接続されている。
−リレー(K13R)−
リレー(K13R)は、運転停止時に前記電源配線(1a)を遮断して第2室外側電源回路(12)に電力が供給されないサスペンド状態にするスイッチであって、第2室外側電源回路(12)への交流供給の経路を切り替えるリレーである。リレー(K13R)は、いわゆるC接点リレーで構成されている。詳しくは、リレー(K13R)は、2つの固定接点と、ひとつの可動接点を有し、該リレー(K13R)のコイルに通電されていない場合は、一方の固定接点(ノーマルクローズ接点とよぶ)と可動接点とが接続され、該コイルに通電されると、もう一方の固定接点(ノーマルオープン接点とよぶ)と可動接点とが接続される。リレー(K13R)の切換え(コイルへの通電の有無)は、室外側制御回路(13)が制御する。
この例では、リレー(K13R)の可動接点は、ダイオードブリッジ回路(12a)の入力である電源配線(1a)に接続されている。また、ノーマルクローズ接点は、信号線(S)に接続され、ノーマルオープン接点は、前記三相交流のR相の電源配線(1a)に接続されている。すなわち、リレー(K13R)のコイルに通電されていない場合は、ノーマルクローズ接点と可動接点とが接続されて、ダイオードブリッジ回路(12a)の一方の入力は信号線(S)に接続される。リレー(K13R)のコイルに通電されると、可動接点とノーマルオープン接点とが接続されて、第2室外側電源回路(12)のダイオードブリッジ回路(12a)に交流が入力される状態になる。
−リレー(K14R)−
リレー(K14R)は、信号線(S)と室外機伝送回路(11)との接続及び非接続を切り替えるリレーである。リレー(K14R)は、いわゆるA接点リレーで構成され、そのコイルに通電すると、固定接点と可動接点とがオン状態になる。リレー(K14R)のオンオフは、室外側制御回路(13)が制御する。この例では、リレー(K14R)は、可動接点が信号線(S)に接続され、もう固定接点が室外機伝送回路(11)内の通信回路(図示は省略)の一端に接続されている。勿論、A接点リレーでは、入力する信号等と各接点の対応関係は逆にしてもよい。
−リレー(K15R)−
リレー(K15R)は、室外機伝送回路(11)への電力供給の有無を切り替えるリレーである。リレー(K15R)は、いわゆるA接点リレーで構成されている。リレー(K15R)は、一方の接点が室外機伝送回路(11)の電源供給ノードに接続され、もう一方の接点が、前記三相交流のR相に接続されている。リレー(K15R)をオンにすれば、室外機伝送回路(11)は給電され、リレー(K15R)をオフにすれば室外機伝送回路(11)への給電が断たれる。リレー(K15R)のオンオフは、室外側制御回路(13)が制御する。
−室外側制御回路(13)−
室外側制御回路(13)は、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという。)と、それを動作させるプログラムを格納したメモリーを含んでいる(図示は省略)。室外側制御回路(13)は、例えば室外機伝送回路(11)が室内機伝送回路(21)から受信した信号に応じて前記電動圧縮機等の制御を行う他、室外機(10)の起動時の制御(後述)も行う。室外側制御回路(13)は、空気調和装置(1)がサスペンド状態(空気調和装置(1)全体として消費電力が最小になる状態。詳しくは後述)の場合には、電力供給が断たれて動作を停止する。
〈室内機(20)〉
室内機(20)は、電装系統として、室内側電源回路(22)、室内機伝送回路(21)、室内側制御回路(23)、リレー(K2R)、第1ダイオード(D1)、及び第2ダイオード(D2)を備えている。
−室内側電源回路(22)−
室内側電源回路(22)は、ノイズフィルター(22a)、ダイオードブリッジ回路(22b)、平滑コンデンサ(22c)、及びスイッチング電源(22d)を備えている。室内側電源回路(22)は、電力配線(L)及び共通線(N)を介して主電源ライン(1L)から供給された交流を直流(この例では5Vの直流)に変換し、室内側制御回路(23)に供給する。
この例では、ノイズフィルター(22a)は2つのコイルで形成されている。ダイオードブリッジ回路(22b)は、ノイズフィルター(22a)を介して電力配線(L)及び共通線(N)から入力された交流を全波整流する。平滑コンデンサ(22c)は、例えば電解コンデンサで形成され、ダイオードブリッジ回路(22b)の出力を平滑化する。スイッチング電源(22d)は、例えばDC-DCコンバータなどで構成され、平滑コンデンサ(22c)が平滑化した直流を所定の電圧(5V)に変換して室内側制御回路(23)に出力する。
−室内機伝送回路(21)−
室内機伝送回路(21)は、既述の通り、室外機伝送回路(11)との間で信号の通信を行う。この通信では、信号線(S)と共通線(N)との間の電位差に基づいて、デジタル信号の通信を行うので、室内機伝送回路(21)の通信回路の一端は、第2ダイオード(D2)を介して信号線(S)に接続され、通信回路の他端は共通線(N)に接続されている。
−リレー(K2R)、第1及び第2ダイオード(D1,D2)−
リレー(K2R)は、いわゆるA接点リレーで構成されている。本実施形態では、リレー(K2R)と第1ダイオード(D1)は、室内機(20)内に設けられ、電力配線(L)と信号線(S)との間に直列接続されている。より詳しくは、リレー(K2R)の可動接点は、電力配線(L)と接続され、リレー(K2R)の固定接点は、第1ダイオード(D1)のカソードに接続されている。そして、第1ダイオード(D1)のアノードは信号線(S)に接続されている。
リレー(K2R)は、電力配線(L)と信号線(S)間のオンオフを切り替えるスイッチとして機能する。リレー(K2R)のオンオフは、室内側制御回路(23)が制御する。リレー(K2R)は、本発明のオンオフスイッチの一例である。また、第1ダイオード(D1)は、室内機伝送回路(21)へ流入する方向の交流電流を阻止する。なお、第1ダイオード(D1)とリレー(K2R)の位置関係は逆にしてもよい。すなわち、第1ダイオード(D1)のカソードを電力配線(L)に接続するとともに、第1ダイオード(D1)のアノードをリレー(K2R)の一方の接点に接続し、リレー(K2R)のもう一方の接点を信号線(S)に接続するようにしてもよい。
第2ダイオード(D2)のアノードは、第1ダイオード(D1)と信号線(S)の接続ノード(ND1)に接続され、カソードは、室内機伝送回路(21)における信号入力ノード(ND2)に接続されている。第2ダイオード(D2)は、室内機伝送回路(21)から流出する方向の交流電流を阻止する。空気調和装置(1)では共通線(N)が交流電源(40)のS相に接続されているので、室内機伝送回路(21)と室外機伝送回路(11)との通信信号には、該S相の交流が第2ダイオード(D2)で半波整流されて重畳されることになる。第1及び第2ダイオード(D1,D2)で、本発明の保護回路の一例を構成している。
−室内側制御回路(23)−
室内側制御回路(23)は、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという。)と、それを動作させるプログラムを格納したメモリーを含んでいる(図示は省略)。室内側制御回路(23)は、リモコン(30)からの指令を受けて、空気調和装置(1)の運転状態(後述)を制御する。室内側制御回路(23)は、リモコン(30)からの指令を受信するために、常に室内側電源回路(22)によって給電されている。
〈リモコン(30)〉
リモコン(30)は、ユーザーの操作を受け付けるとともに、ユーザーの操作に応じた信号を室内側制御回路(23)に送信する。ユーザーは、例えば、リモコン(30)のボタン操作により、空気調和装置(1)の運転開始、停止、設定温度調整などを行えるようになっている。リモコン(30)は、信号線で室内側制御回路(23)と結線されたいわゆるワイヤードリモコンとして構成してもよいし、赤外線や電波を用いて室内側制御回路(23)と通信を行う、いわゆるワイヤレスリモコンとして構成してもよい。
〈強制起動機構〉
次に、本実施形態の特徴の1つである強制起動機構について説明する。なお、以下に説明するサスペンド状態とは、本願発明における待機状態である。
前記図1に示すように、前記室外機(10)には、サスペンド状態に移行する機器に対応させるか否かを選択する選択機構(16)が前記電源配線(1a)に設けられている。
前記選択機構(16)は、前記リレー(K13R)と補助回路(16a)と開閉部(17)と該開閉部(17)の検出回路(18)とを備えている。前記リレー(K13R)は、上述した通り室外機(10)をサスペンド状態にするためのスイッチである。
前記補助回路(16a)は、ダイオード(16b)を備え、前記リレー(K13R)と並列に設けられ、室外側制御回路(13)に常時電力供給するように三相交流のR相と第2室外側電源回路(12)の入力とを接続している。
前記開閉部(17)は、図7に示すように、補助回路(16a)を開閉するコネクタによって構成され、接続ピン(17a)を備えている。そして、前記開閉部(17)は、接続ピン(17a)が差し込まれていると補助回路(16a)を導通させ、接続ピン(17a)が抜き取られると補助回路(16a)を遮断させるように構成されている。したがって、前記室外機(10)の設置時において、作業者が接続ピン(17a)の抜取作業を行う。つまり、作業者は、前記室内機(20)がサスペンド状態に移行可能な待機電力対応機器であるか、室内機(20)がサスペンド状態に移行不可能な待機電力未対応機器であるかを判定する。そして、作業者は、室内機(20)が待機電力対応機器である場合、前記接続ピン(17a)を抜き取り、室内機(20)が待機電力未対応機器である場合、前記接続ピン(17a)を差し込んだままにする。
そして、前記接続ピン(17a)が差し込まれていると、前記第2室外側電源回路(12)を介して前記室外側制御回路(13)に常時電力が供給される。
前記検出回路(18)は、図7に示すように、電源(18a)とマイコン(18b)とを備えと共に、前記接続ピン(17a)に連動した連動ピン(18c)を備えている。前記検出回路(18)は、前記接続ピン(17a)が差し込まれていると、サスペンド状態の移行が行われない旨を判定し、例えば、サスペンド状態の移行不可能を表示するように構成されている。
〈空気調和装置の動作〉
図2は、空気調和装置(1)の状態遷移図である。空気調和装置(1)は、以下に説明するサスペンド状態、充電状態、ウエイト状態、及び運転状態の4つの状態を遷移する。なお、以下において、待機電力とは「機器が非使用状態、若しくは何らかの入力(命令指示等)待ちの時に定常的に消費している電力」をいう。具体的に、空気調和装置(1)では、リモコン(30)の待ち受けのみを行うのに必要な電力が待機電力である。
(1)サスペンド状態
サスペンド状態とは、室内機(20)には電力が供給され、室外機(10)には電力が供給されていない状態である。
本実施形態のサスペンド状態は、一例として、空気調和装置(1)全体として消費電力が最小になる状態となっている。具体的に、本実施形態のサスペンド状態では、室外機(10)は電力を受電してそれを室内機(20)へ供給はするが、室外機(10)内部の各回路や上記電動圧縮機などには電力が供給されていない状態である。このように、サスペンド状態では、室外機(10)の各回路への電力供給が断たれ、待機電力の低減を図ることができる。
一方、室内機(20)は、待機電力が最小となる状態であり、室内側制御回路(23)においてリモートコントローラ(30)からの信号受信にかかわる部分は、室内側電源回路(22)から電力を受けて動作している。なお、リモートコントローラ(30)も、待機電力が最小となる状態であり、時刻表示などの所定の表示やユーザーのボタン操作の受け付けは可能な状態である。なお、室内機(20)およびリモートコントローラ(30)の消費電力(待機電力)の程度はこれに限らない。
(2)充電状態
充電状態とは、室外機(10)では、第2室外側電源回路(12)の平滑コンデンサ(12b)に充電される回路が形成され、室外機伝送回路(11)と室内機伝送回路(21)の間の信号伝送が開始されるまでの期間における状態をいう。このとき、室内機(20)の電力消費は、サスペンド状態と同様である。
(3)ウエイト状態
ウエイト状態とは、運転開始時には上記充電状態を抜けた状態であり、運転停止時には運転状態(後述)から遷移する状態であり、何れも、室外機(10)が、即時、運転状態(後述)へ移行可能な状態をいう。ウエイト状態では、室外機伝送回路(11)および室外側制御回路(13)の動作も可能である。特に、運転停止時のウエイト状態(運転状態から遷移するウエイト状態)は、電動圧縮機における冷媒圧力を均圧させるためや、運転開始と運転停止を繰り返すスクジュール運転が設定されている場合などのために設けられており、その時間は例えば10分である。なお、室内機(20)の電力消費はサスペンド状態と同様である。
(4)運転状態
運転状態とは、メインリレー(14b)をオンにして、電動圧縮機や室外ファンが運転可能な状態、若しくは運転している状態をいう。いわゆる欠相通電やサーモオフ状態もこれにあたる。なお、室内機(20)では、室内ファン等が運転状態となり、電力消費は、前記の各状態よりも増える。また、リモコン(30)は、運転指示状態(例えば個々の運転状態を表示した状態)である。
−空気調和装置(1)における状態遷移−
空気調和装置(1)では、運転開始する場合には、図2に実線矢印で示した順で、サスペンド状態から運転状態に遷移し、運転停止する場合には、同図に破線矢印で示した順で、運転状態からサスペンド状態に遷移する。以下では、一例としてサスペンド状態から運転状態までの遷移を説明する。
〈サスペンド状態における電装系統〉
まず、サスペンド状態における電装系統の状態を説明する。図1では、サスペンド状態におけるリレーの状態を示している。サスペンド状態では、室外機(10)は、メインリレー(14b)のコイルには通電されておらず、第1室外側電源回路(14)からはインテリジェントパワーモジュールや室外ファンモータに電力供給されない。また、他のリレー(K13R,K14R,K15R)のコイルにも通電されていない。したがって、リレー(K14R)及びリレー(K15R)はオフ状態である。すなわち、室外機伝送回路(11)は、信号線(S)との接続が断たれるとともに、電力の供給も断たれている。また、リレー(K13R)は、ノーマルクローズ接点と可動接点とが接続された状態になる。つまり、第2室外側電源回路(12)のダイオードブリッジ回路(12a)は、一方の入力が信号線(S)に接続されている。この状態では第2室外側電源回路(12)には通電されず、室外側制御回路(13)への給電も行われない。以上の通り、サスペンド状態では、室外機(10)では待機電力をなくすことができる。
サスペンド状態における室内機(20)では、リレー(K2R)のコイルには通電されず、オフ状態である。すなわち、信号線(S)と電力配線(L)とは電気的には非接続状態である。なお、既述の通り、室内機(20)では、室内側制御回路(23)においてリモコン(30)からの信号受信にかかわる部分は、室内側電源回路(22)から電力を受けて動作している。
〈サスペンド状態から充電状態への移行〉
図3は、平滑コンデンサ(12b)に充電される回路が形成された時点の各リレーの状態を示す図である。また、図4は、充電状態への移行が完了した後の各リレーの状態を示す図である。例えばユーザーがリモコン(30)を操作して、空気調和装置(1)の運転開始(例えば冷房運転の開始)を指示すると、室内側制御回路(23)は、リレー(K2R)のコイルに通電させる。そうすると、空気調和装置(1)では、前記三相交流のR相から、電力配線(L)、リレー(K2R)、第1ダイオード(D1)、信号線(S)、及びリレー(K13R)を介してダイオードブリッジ回路(12a)の一方の入力に到る送電経路(説明の便宜上、起動時送電経路とよぶ)が形成される。ダイオードブリッジ回路(12a)の他方の入力は、前記三相交流のS相に接続されているので、ダイオードブリッジ回路(12a)には、第1ダイオード(D1)で半波整流された単相交流が供給される。すなわち、平滑コンデンサ(12b)に充電される回路が形成された状態になる(図3参照)。
このとき、前記三相交流のR相の電位がS相の電位よりも高い場合(すなわちR相からS相に交流電流が流れる場合)は、第1ダイオード(D1)によって、電力配線(L)から室内機伝送回路(21)及び室外機(10)へ流入する方向の交流電流が阻止される。また、室内機伝送回路(21)は、室内側電源回路(22)を介してR相とつながるが、室内機伝送回路(21)から信号線(S)へ流出する方向の交流電流は、第2ダイオード(D2)によって阻止される。
前記三相交流のS相の電位がR相の電位よりも高い場合(すなわちS相からR相に交流電流が流れる場合)は、ダイオードブリッジ回路(12a)に電流が流れる。この場合、室内機伝送回路(21)内の通信回路の一端は共通線(N)介して前記三相交流のS相に接続され、該通信回路の他端は、信号線(S)、リレー(K13R)、及びダイオードブリッジ回路(12a)を介して、やはり前記三相交流のS相に接続されている。つまり、室内機伝送回路(21)は、三相交流のうちの1相のみと繋がっている。それゆえ、信号線(S)を交流電力の送電に用いても、室内機伝送回路(21)内の通信回路に、その交流電流が流れることはない。以上のようにして、室外機伝送回路(11)が過電圧から保護される。
平滑コンデンサ(12b)が充電されてスイッチング電源(12c)への入力が安定し、スイッチング電源(12c)が規定の直流電圧(この例では5V)を出力できるようになると、室外側制御回路(13)が起動する。起動した室外側制御回路(13)は、リレー(K13R)のコイルに通電させて、ノーマルオープン接点と可動接点とを接続状態とする。これにより、ダイオードブリッジ回路(12a)の一方の入力は、前記三相交流のR相に、室外機(10)内の送電経路を介して接続される。すなわち、室外側制御回路(13)は、信号線(S)を経由せずに交流電源(40)から電力供給された状態に切り換わる(図4参照)。これにより、空気調和装置(1)では、前記充電状態への移行が完了する。
〈充電状態からウエイト状態への移行〉
図5は、ウエイト状態への移行完了時における各リレーの状態を示す図である。室内機(20)では、リレー(K2R)をオンにしてから所定の時間(室外側制御回路(13)が起動するに十分な時間)が経過した後に、リレー(K2R)をオフにする。これにより、信号線(S)を信号の送受信に使用できるようになる。
室外機(10)では、リレー(K2R)がオフになったのを見計らって、室外側制御回路(13)は、リレー(K15R)をオンにし、室外機伝送回路(11)に電力が供給された状態にするとともに、リレー(K14R)をオンにする。これにより、室外機伝送回路(11)内の通信回路が、信号線(S)及び共通線(N)を介して室内機伝送回路(21)と接続され、室内機伝送回路(21)と通信可能な状態になる。これで、空気調和装置(1)は、前記充電状態を抜け、即時運転状態へ移行可能な状態(すなわちウエイト状態)となる。
〈ウエイト状態から運転状態への移行〉
図6は、運転状態における各リレーの状態を示す図である。ウエイト状態から運転状態への移行する際には、室外側制御回路(13)は、2つのメインリレー(14b)をオンにする。これにより、第1室外側電源回路(14)によって、前記インテリジェントパワーモジュールや室外ファンモータに電力が供給されて、電動圧縮機などが運転状態になり、例えば冷房が行われる。
〈強制起動動作〉
次に、本実施形態の特徴の1つである強制起動動作について説明する。
前記室外機(10)の設置時において、作業者は、前記室内機(20)がサスペンド状態に移行可能な待機電力対応機器であるか、室内機(20)がサスペンド状態に移行不可能な待機電力未対応機器であるかを判定する。そして、作業者は、室内機(20)が待機電力対応機器である場合、コネクタで構成された開閉部(17)の接続ピン(17a)を抜き取る。この結果、前記補助回路(16a)が遮断され、電源配線(1a)のリレーが上述したように開閉し、室外機(10)は、運転停止時にサスペンド状態に移行する。
一方、前記室内機(20)が待機電力未対応機器である場合、作業者は、開閉部(17)の接続ピン(17a)を差し込んだままに設定する。この場合、前記室外機(10)は、前記補助回路(16a)が導通し、交流電源(40)の電力が第2室外側電源回路(12)を介して室外側制御回路(13)に常時電力が供給される。この結果、前記室外機(10)は、サスペンド状態に移行せず、リレー(K13R)の切換え状態に拘わらずリモコン(30)の運転信号に基づいて独自に起動する。
また、前記検出回路(18)は、前記接続ピン(17a)が差し込まれていると、サスペンド状態の移行が行われない旨を判定し、例えば、サスペンド状態の移行不可能を表示する。
〈本実施形態における効果〉
以上のように本実施形態によれば、運転停止時に室外機(10)に電力が供給されないサスペンド状態に移行する機器に対応させるか否かを選択機構(16)によって選択するようにしたために、空気調和装置(1)にサスペンド状態の移行不可能な待機電力未対応機器が混在した場合、室外機(10)のサスペンド状態の移行を禁止することができる。この結果、待機電力未対応機器が混在した場合においても円滑な運転を可能性して信頼性の向上を図ることができる。
また、前記補助回路(16a)の開閉によってサスペンド状態に移行する機器に対応させるか否かを選択するようにしたために、電源配線(1a)のリレー(K13R)の動作に拘わらず待機電力未対応機器に確実に対応させることができる。
また、前記開閉部(17)をコネクタで構成したために、簡易な構成によって確実に待機電力未対応機器が混在した場合に対応させることができる。
《変形例1》
本変形例1は、図8に示すように、前記実施形態が開閉部(17)をコネクタで構成したのに変わり、開閉部(17)をラッチングリレーで構成したものである。
前記開閉部(17)は、セットコイル(17b)とリセットコイル(17c)と可動片(17d)とを備えている。そして、前記開閉部(17)がセットコイル(17b)に電圧を印可すると、可動片(17d)が補助回路(16a)を導通させる状態に維持され、前記開閉部(17)がリセットコイル(17c)に電圧を印可すると、可動片(17d)が補助回路(16a)を遮断させる状態に維持される。なお、前記開閉部(17)は、一旦補助回路(16a)を開閉すると、セットコイル(17b)およびリセットコイル(17c)に電圧を印可しなくとも現状を維持する。
したがって、前記室外機(10)の設置時において、作業者は、室内機(20)が待機電力対応機器である場合、リセットコイル(17c)に電圧を印可し、前記補助回路(16a)を遮断する。
一方、前記室内機(20)が待機電力未対応機器である場合、作業者は、セットコイル(17b)に電圧を印可し、前記補助回路(16a)を導通させる。
したがって、前記開閉部(17)をラッチングリレーで構成したために、開閉部(17)の開閉を自動で行うことができるので、操作性の向上を図ることができる。その他の構成、作用および効果は、前記実施形態と同様である。
《変形例2》
本変形例2は、図9に示すように、電源配線(1a)のリレー(K13R)を変形例1のラッチングリレーで構成したものである。つまり、前記リレー(K13R)は、セットコイル(17b)とリセットコイル(17c)と可動片(17d)とを備えている。
そして、前記室内機(20)が待機電力対応機器である場合、実施形態のリレー(K13R)の開閉動作をラッチングリレーで行うことになる。
一方、前記室内機(20)が待機電力未対応機器である場合、セットコイル(17b)に電圧を印可し、前記電源配線(1a)を導通させままの状態に維持させる。この結果、前記室外機(10)は、サスペンド状態に移行せず、リモコン(30)の運転信号に基づいて独自に起動する。なお、この変形例の場合、実施形態および変形例1の補助回路(16a)は設けられていない。
したがって、前記電源配線(1a)のリレー(K13R)をラッチングリレーで構成したために、サスペンド状態の移行の制御と、待機電力未対応機器に対する対応とを1つのラッチングリレーで行うことができる。この結果、構成の簡略化を図ることができる。その他の構成、作用および効果は、前記実施形態と同様である。
《その他の実施形態》
なお、リレー(K2R)の代わりに半導体スイッチ(例えばトランジスタなど)を用いてもよい。
また、商用交流電源(40)には単相交流を用いてもよい。
また、前記実施形態および変形例は、室内機(20)が待機電力対応機器であるか否かに基づいて選択機構(16)を選択するようにしたが、本発明は、リモコンなどが待機電力対応機器であるか否かに基づいて選択機構(16)を選択するようにしてもよい。
本発明は、空気調和装置として有用である。
1 空気調和装置
1L 主電源ライン
1a 電源配線
10 室外機
12 第2室外側電源回路
13 室外側制御回路
16 選択機構
16a 補助回路
17 開閉部
20 室内機
30 リモコン
21 室内機伝送回路
40 商用交流電源(交流電源)
本発明は、空気調和装置に関し、特に、空気調和装置の待機電力低減の技術に関するものである。
空気調和装置には、特許文献1に開示されているように、待機電力を低減する目的で、運転待機時に室外機内の回路への給電を止めて待機状態にし、起動時に室内機から室外機に給電し、室外機の待機状態を解除して起動するものがある。
特開2010−243051号公報
しかしながら、従来の空気調和装置においては、待機状態の移行可能な室外機と、待機状態の移行不可能な室内機とが混在した場合については何ら考慮されていないという問題があった。つまり、前記室内機が待機状態の移行不可能な待機電力未対応機器の場合、室外機を待機状態から起動させることができず、装置の円滑な運転を行うことができないという問題があった。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、装置内に待機状態の移行不可能な待機電力未対応機器が混在した場合においても円滑な運転を可能性して信頼性の向上を図ることを目的とする。
第1の発明は、主電源ライン(1L)から電力供給される室外機(10)と室内機(20)とを備え、運転停止時に前記室内機(20)には電力が供給されるが、室外機(10)には電力が供給されていないサスペンド状態に移行可能に構成され、運転可能な運転状態からサスペンド状態に移行可能に構成された空気調和装置である。そして、前記第1の発明は、前記室外機(10)は、サスペンド状態に移行可能に構成されると共に、サスペンド状態の移行に対応可能な室内機(20)とサスペンド状態の移行に対応不可能な室内機(20)とに接続可能に構成される一方、前記室外機(10)に設けられ、主電源ライン(1L)から電源配線(1a)を介して電力供給される室外側制御回路(13)と、前記電源配線(1a)に設けられ、運転停止時に前記電源配線(1a)を遮断して前記室外機(10)を前記サスペンド状態に移行する室内機(20)に対応させるか否かを選択し、前記室外機(10)をサスペンド状態に移行する室内機(20)に対応させない場合に前記室外機(10)のサスペンド移行を禁止するする選択機構(16)とを備えていることを特徴としている。
前記第1の発明では、室内機(20)が待機電力対応機器である場合、選択機構(16)によって運転停止時に室外機(10)に電力が供給されないサスペンド状態に移行する室外機(10)とする。一方、前記室内機(20)が待機電力未対応機器である場合、選択機構(16)によって運転停止時に室外機(10)をサスペンド状態に移行させない室外機(10)とする。この選択機構(16)の選択によって室外機(10)の起動等の円滑な運転を行えるようにしている。
第2の発明は、前記第1の発明において、前記選択機構(16)が、前記電源配線(1a)に設けられ、運転停止時に前記電源配線(1a)を遮断して前記室外機(10)に電力が供給されないサスペンド状態にするスイッチ(K13R)と、前記電源配線(1a)に接続され、前記スイッチ(K13R)と並列に設けられ、前記室外側制御回路(13)に常時電力供給するための補助回路(16a)と、該補助回路(16a)に設けられ、前記補助回路(16a)を開閉する開閉部(17)とを備えていることを特徴としている。
前記第2の発明では、室内機(20)が待機電力対応機器である場合、開閉部(17)が補助回路(16a)を遮断し、前記スイッチ(K13R)によって運転停止時に室外機(10)に電力が供給されないサスペンド状態に移行するように設定する。一方、前記室内機(20)が待機電力未対応機器である場合、開閉部(17)が補助回路(16a)を導通させ、スイッチ(K13R)の動作に拘わらず運転停止時に室外機(10)をサスペンド状態に移行させないように設定する。この開閉部(17)の開閉によって室外機(10)の起動等の円滑な運転を行えるようにしている。
第3の発明は、前記第2の発明において、前記開閉部(17)が、前記補助回路(16a)を導通させるコネクタであることを特徴としている。
前記第3の発明では、室内機(20)が待機電力対応機器である場合、コネクタの接続ピンを抜き取り、補助回路(16a)を遮断する。一方、前記室内機(20)が待機電力未対応機器である場合、コネクタの接続ピンを差し込んだままに設定し、補助回路(16a)を導通させる。
第4の発明は、前記第2の発明において、前記開閉部(17)が、前記補助回路(16a)を導通させるラッチングリレーであることを特徴としている。
前記第4の発明では、室内機(20)が待機電力対応機器である場合、ラッチングリレーによって補助回路(16a)を遮断する。一方、前記室内機(20)が待機電力未対応機器である場合、ラッチングリレーによって補助回路(16a)を導通させる。
第5の発明は、前記第1の発明において、前記選択機構(16)が、前記電源配線(1a)に設けられ、該電源配線(1a)を開閉し、運転停止時に前記電源配線(1a)を遮断して前記室外機(10)に電力が供給されないサスペンド状態にするラッチングリレーで構成されていることを特徴としている。
前記第5の発明では、室内機(20)が待機電力対応機器である場合、ラッチングリレーによって電源配線(1a)を開閉し、運転時には電源配線(1a)を導通させ、運転停止時には電源配線(1a)を遮断して室外機(10)に電力が供給されないサスペンド状態に移行させる。一方、前記室内機(20)が待機電力未対応機器である場合、ラッチングリレーによって常時電源配線(1a)を導通させ、運転停止時に室外機(10)をサスペンド状態に移行させないように設定する。
第1の発明によれば、運転停止時に室外機(10)に電力が供給されないサスペンド状態に移行する室内機(20)に対応させるか否かを選択機構(16)によって選択するようにしたために、装置内にサスペンド状態の移行不可能な待機電力未対応機器が混在した場合、室外機(10)のサスペンド状態の移行を禁止することができる。この結果、待機電力未対応機器が混在した場合においても円滑な運転を可能性して信頼性の向上を図ることができる。
また、第2の発明によれば、補助回路(16a)の開閉によってサスペンド状態に移行する機器に対応させるか否かを選択するようにしたために、電源配線(1a)のスイッチ(K13R)の動作に拘わらず待機電力未対応機器に確実に対応させることができる。
また、第3の発明によれば、開閉部(17)をコネクタで構成したために、簡易な構成によって確実に待機電力未対応機器が混在した場合に対応させることができる。
また、第4の発明によれば、開閉部(17)をラッチングリレーで構成したために、開閉部(17)の開閉を自動で行うことができるので、操作性の向上を図ることができる。
また、第5の発明によれば、電源配線(1a)のスイッチ(K13R)をラッチングリレーで構成したために、サスペンド状態の移行の制御と、待機電力未対応機器に対する対応とを1つのラッチングリレーで行うことができる。この結果、構成の簡略化を図ることができる。
図1は、本発明の実施形態にかかる空気調和装置の電装系統のブロック図である。 図2は、本実施形態における空気調和装置の状態遷移図である。 図3は、平滑コンデンサに充電される回路が形成された時点の各リレーの状態を示す図である。 図4は、充電状態への移行が完了した後の各リレーの状態を示す図である。 図5は、ウエイト状態への移行完了時における各リレーの状態を示す図である。 図6は、運転状態における各リレーの状態を示す図である。 図7は、選択機構の概略を示す回路図である。 図8は、変形例1を示すラッチングリレーの概略を示す構成図である。 図9は、変形例2を示すリレーの概略を示す構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態》
〈全体構成〉
図1は、本発明の実施形態にかかる空気調和装置(1)の電装系統のブロック図である。空気調和装置(1)は、図1に示すように、室外機(10)、室内機(20)、及びリモートコントローラ(30)を備えている。なお、図示は省略するが、室外機(10)は、電動圧縮機、室外熱交換器、室外ファン、膨張弁などの機器が設けられ、室内機(20)には、室内熱交換器、室内ファンなどの機器が設けられている。空気調和装置(1)では、これらの機器によって、冷凍サイクルを行う冷媒回路(図示は省略)が構成されている。また、前記リモートコントローラ(30)は、以下、リモコン(30)という。
空気調和装置(1)では、室外機(10)で、商用交流電源(40)から交流(この例では200Vの三相交流)を受電して室外機(10)内の回路や前記電動圧縮機の電力として用いる他、その三相交流の2相分を室内機(20)に給電するようになっている。また、室外機(10)と室内機(20)との間では、室内機(20)側から室外機(10)を制御するため等の目的で、信号の通信を行うようになっている。そのため、空気調和装置(1)では、商用交流電源(40)(以下、単に交流電源とも言う)からの交流電力を送電する電力配線(L)と、前記信号を伝送する信号線(S)と、前記交流電力の送電と前記信号の伝送に共用する共通線(N)との3線(内外配線)が室外機(10)と室内機(20)との間に設けられている。
この例では、電力配線(L)は、室外機(10)において交流電源(40)のR相に接続され、共通線(N)は、室外機(10)において交流電源(40)のS相に接続されている。すなわち、室内機(20)は、交流電源(40)のR相及びS相に接続されて単相交流が供給されている。信号線(S)は、前記信号の送受信の他に、後述するように、交流電力の送電にも使用する。そのため、信号線(S)は、送電電力に応じた電流容量を有する配線部材を採用している。本実施形態では、電力配線(L)や共通線(N)と同じ配線部材を信号線(S)に用いている。
〈室外機(10)〉
室外機(10)は、電装系統として、第1室外側電源回路(14)、第2室外側電源回路(12)、室外機伝送回路(11)、室外側制御回路(13)、リレー(K13R,K14R,K15R)を備えている。
−第1室外側電源回路(14)−
第1室外側電源回路(14)は、交流電源(40)に接続された主電源ライン(1L)から受電した3相交流を直流に変換し、いわゆるインテリジェントパワーモジュール(Intelligent Power Module、図中ではIPMと略記)や室外ファンモータに供給する。なお、インテリジェントパワーモジュールは、入力された直流を所定の周波数及び電圧の交流に変換し、前記電動圧縮機のモータに給電する。この例では、第1室外側電源回路(14)は、ノイズフィルタ(14a)、2つのメインリレー(14b)、2つのダイオードブリッジ回路(14c)、リアクトル(14d)、及び平滑コンデンサ(14e)を備えている。
ノイズフィルタ(14a)は、コンデンサとコイルで形成されている。2つのメインリレー(14b)は、前記三相交流のR相、T相の供給ラインにそれぞれ設けられている。これらのメインリレー(14b)は、いわゆるA接点リレーで構成されている。詳しくは、メインリレー(14b)は、ひとつの固定接点と、ひとつの可動接点とを有し、該メインリレー(14b)のコイルに通電すると、これらの接点が接続状態(オン)になる。2つのダイオードブリッジ回路(14c)のうち、一方は、前記三相交流のR相及びS相を入力とし、もう一方は、前記三相交流のS相及びT相を入力とし、入力された交流をそれぞれ全波整流する。これらのダイオードブリッジ回路(14c)の出力は、リアクトル(14d)を介して平滑コンデンサ(14e)に入力され、平滑コンデンサ(14e)で平滑化される。平滑コンデンサ(14e)で平滑化された直流は、前記インテリジェントパワーモジュールや室外ファンモータに供給される。
−第2室外側電源回路(12)−
第2室外側電源回路(12)は、前記主電源ライン(1L)から電源配線(1a)を介して供給される前記三相交流のR相及びS相の2相を直流(この例では5V)に変換し、室外側制御回路(13)に供給する。この例では、第2室外側電源回路(12)は、ダイオードブリッジ回路(12a)、平滑コンデンサ(12b)、及びスイッチング電源(12c)を備えている。ダイオードブリッジ回路(12a)は、一方の入力が、後に詳述するリレー(K13R)を介して三相交流のR相の電源配線(1a)に接続され、もう一方の入力が、前記三相交流のS相の電源配線(1a)に接続されている。ダイオードブリッジ回路(12a)の出力は、平滑コンデンサ(12b)で平滑化された後に、スイッチング電源(12c)に入力されている。スイッチング電源(12c)は、例えばDC-DCコンバータで構成され、入力された直流を所定の電圧(5V)に変換して室外側制御回路(13)に出力する。
−室外機伝送回路(11)−
室外機伝送回路(11)は、室内機伝送回路(21)との間で信号の通信を行う。この通信では、信号線(S)と共通線(N)との間の電位差に基づいて、ハイレベル及びローレベルの2値のデジタル信号の通信を行う。室内機伝送回路(21)内の通信回路(図示は省略)は、一端が共通線(N)に接続され、通信回路の他端はリレー(K14R)を介して信号線(S)に接続されている。
−リレー(K13R)−
リレー(K13R)は、運転停止時に前記電源配線(1a)を遮断して第2室外側電源回路(12)に電力が供給されないサスペンド状態にするスイッチであって、第2室外側電源回路(12)への交流供給の経路を切り替えるリレーである。リレー(K13R)は、いわゆるC接点リレーで構成されている。詳しくは、リレー(K13R)は、2つの固定接点と、ひとつの可動接点を有し、該リレー(K13R)のコイルに通電されていない場合は、一方の固定接点(ノーマルクローズ接点とよぶ)と可動接点とが接続され、該コイルに通電されると、もう一方の固定接点(ノーマルオープン接点とよぶ)と可動接点とが接続される。リレー(K13R)の切換え(コイルへの通電の有無)は、室外側制御回路(13)が制御する。
この例では、リレー(K13R)の可動接点は、ダイオードブリッジ回路(12a)の入力である電源配線(1a)に接続されている。また、ノーマルクローズ接点は、信号線(S)に接続され、ノーマルオープン接点は、前記三相交流のR相の電源配線(1a)に接続されている。すなわち、リレー(K13R)のコイルに通電されていない場合は、ノーマルクローズ接点と可動接点とが接続されて、ダイオードブリッジ回路(12a)の一方の入力は信号線(S)に接続される。リレー(K13R)のコイルに通電されると、可動接点とノーマルオープン接点とが接続されて、第2室外側電源回路(12)のダイオードブリッジ回路(12a)に交流が入力される状態になる。
−リレー(K14R)−
リレー(K14R)は、信号線(S)と室外機伝送回路(11)との接続及び非接続を切り替えるリレーである。リレー(K14R)は、いわゆるA接点リレーで構成され、そのコイルに通電すると、固定接点と可動接点とがオン状態になる。リレー(K14R)のオンオフは、室外側制御回路(13)が制御する。この例では、リレー(K14R)は、可動接点が信号線(S)に接続され、もう固定接点が室外機伝送回路(11)内の通信回路(図示は省略)の一端に接続されている。勿論、A接点リレーでは、入力する信号等と各接点の対応関係は逆にしてもよい。
−リレー(K15R)−
リレー(K15R)は、室外機伝送回路(11)への電力供給の有無を切り替えるリレーである。リレー(K15R)は、いわゆるA接点リレーで構成されている。リレー(K15R)は、一方の接点が室外機伝送回路(11)の電源供給ノードに接続され、もう一方の接点が、前記三相交流のR相に接続されている。リレー(K15R)をオンにすれば、室外機伝送回路(11)は給電され、リレー(K15R)をオフにすれば室外機伝送回路(11)への給電が断たれる。リレー(K15R)のオンオフは、室外側制御回路(13)が制御する。
−室外側制御回路(13)−
室外側制御回路(13)は、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという。)と、それを動作させるプログラムを格納したメモリーを含んでいる(図示は省略)。室外側制御回路(13)は、例えば室外機伝送回路(11)が室内機伝送回路(21)から受信した信号に応じて前記電動圧縮機等の制御を行う他、室外機(10)の起動時の制御(後述)も行う。室外側制御回路(13)は、空気調和装置(1)がサスペンド状態(空気調和装置(1)全体として消費電力が最小になる状態。詳しくは後述)の場合には、電力供給が断たれて動作を停止する。
〈室内機(20)〉
室内機(20)は、電装系統として、室内側電源回路(22)、室内機伝送回路(21)、室内側制御回路(23)、リレー(K2R)、第1ダイオード(D1)、及び第2ダイオード(D2)を備えている。
−室内側電源回路(22)−
室内側電源回路(22)は、ノイズフィルター(22a)、ダイオードブリッジ回路(22b)、平滑コンデンサ(22c)、及びスイッチング電源(22d)を備えている。室内側電源回路(22)は、電力配線(L)及び共通線(N)を介して主電源ライン(1L)から供給された交流を直流(この例では5Vの直流)に変換し、室内側制御回路(23)に供給する。
この例では、ノイズフィルター(22a)は2つのコイルで形成されている。ダイオードブリッジ回路(22b)は、ノイズフィルター(22a)を介して電力配線(L)及び共通線(N)から入力された交流を全波整流する。平滑コンデンサ(22c)は、例えば電解コンデンサで形成され、ダイオードブリッジ回路(22b)の出力を平滑化する。スイッチング電源(22d)は、例えばDC-DCコンバータなどで構成され、平滑コンデンサ(22c)が平滑化した直流を所定の電圧(5V)に変換して室内側制御回路(23)に出力する。
−室内機伝送回路(21)−
室内機伝送回路(21)は、既述の通り、室外機伝送回路(11)との間で信号の通信を行う。この通信では、信号線(S)と共通線(N)との間の電位差に基づいて、デジタル信号の通信を行うので、室内機伝送回路(21)の通信回路の一端は、第2ダイオード(D2)を介して信号線(S)に接続され、通信回路の他端は共通線(N)に接続されている。
−リレー(K2R)、第1及び第2ダイオード(D1,D2)−
リレー(K2R)は、いわゆるA接点リレーで構成されている。本実施形態では、リレー(K2R)と第1ダイオード(D1)は、室内機(20)内に設けられ、電力配線(L)と信号線(S)との間に直列接続されている。より詳しくは、リレー(K2R)の可動接点は、電力配線(L)と接続され、リレー(K2R)の固定接点は、第1ダイオード(D1)のカソードに接続されている。そして、第1ダイオード(D1)のアノードは信号線(S)に接続されている。
リレー(K2R)は、電力配線(L)と信号線(S)間のオンオフを切り替えるスイッチとして機能する。リレー(K2R)のオンオフは、室内側制御回路(23)が制御する。リレー(K2R)は、本発明のオンオフスイッチの一例である。また、第1ダイオード(D1)は、室内機伝送回路(21)へ流入する方向の交流電流を阻止する。なお、第1ダイオード(D1)とリレー(K2R)の位置関係は逆にしてもよい。すなわち、第1ダイオード(D1)のカソードを電力配線(L)に接続するとともに、第1ダイオード(D1)のアノードをリレー(K2R)の一方の接点に接続し、リレー(K2R)のもう一方の接点を信号線(S)に接続するようにしてもよい。
第2ダイオード(D2)のアノードは、第1ダイオード(D1)と信号線(S)の接続ノード(ND1)に接続され、カソードは、室内機伝送回路(21)における信号入力ノード(ND2)に接続されている。第2ダイオード(D2)は、室内機伝送回路(21)から流出する方向の交流電流を阻止する。空気調和装置(1)では共通線(N)が交流電源(40)のS相に接続されているので、室内機伝送回路(21)と室外機伝送回路(11)との通信信号には、該S相の交流が第2ダイオード(D2)で半波整流されて重畳されることになる。第1及び第2ダイオード(D1,D2)で、本発明の保護回路の一例を構成している。
−室内側制御回路(23)−
室内側制御回路(23)は、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという。)と、それを動作させるプログラムを格納したメモリーを含んでいる(図示は省略)。室内側制御回路(23)は、リモコン(30)からの指令を受けて、空気調和装置(1)の運転状態(後述)を制御する。室内側制御回路(23)は、リモコン(30)からの指令を受信するために、常に室内側電源回路(22)によって給電されている。
〈リモコン(30)〉
リモコン(30)は、ユーザーの操作を受け付けるとともに、ユーザーの操作に応じた信号を室内側制御回路(23)に送信する。ユーザーは、例えば、リモコン(30)のボタン操作により、空気調和装置(1)の運転開始、停止、設定温度調整などを行えるようになっている。リモコン(30)は、信号線で室内側制御回路(23)と結線されたいわゆるワイヤードリモコンとして構成してもよいし、赤外線や電波を用いて室内側制御回路(23)と通信を行う、いわゆるワイヤレスリモコンとして構成してもよい。
〈強制起動機構〉
次に、本実施形態の特徴の1つである強制起動機構について説明する。なお、以下に説明するサスペンド状態とは、待機状態である。
前記図1に示すように、前記室外機(10)には、サスペンド状態に移行する機器に対応させるか否かを選択する選択機構(16)が前記電源配線(1a)に設けられている。
前記選択機構(16)は、前記リレー(K13R)と補助回路(16a)と開閉部(17)と該開閉部(17)の検出回路(18)とを備えている。前記リレー(K13R)は、上述した通り室外機(10)をサスペンド状態にするためのスイッチである。
前記補助回路(16a)は、ダイオード(16b)を備え、前記リレー(K13R)と並列に設けられ、室外側制御回路(13)に常時電力供給するように三相交流のR相と第2室外側電源回路(12)の入力とを接続している。
前記開閉部(17)は、図7に示すように、補助回路(16a)を開閉するコネクタによって構成され、接続ピン(17a)を備えている。そして、前記開閉部(17)は、接続ピン(17a)が差し込まれていると補助回路(16a)を導通させ、接続ピン(17a)が抜き取られると補助回路(16a)を遮断させるように構成されている。したがって、前記室外機(10)の設置時において、作業者が接続ピン(17a)の抜取作業を行う。つまり、作業者は、前記室内機(20)がサスペンド状態に移行可能な待機電力対応機器であるか、室内機(20)がサスペンド状態に移行不可能な待機電力未対応機器であるかを判定する。そして、作業者は、室内機(20)が待機電力対応機器である場合、前記接続ピン(17a)を抜き取り、室内機(20)が待機電力未対応機器である場合、前記接続ピン(17a)を差し込んだままにする。
そして、前記接続ピン(17a)が差し込まれていると、前記第2室外側電源回路(12)を介して前記室外側制御回路(13)に常時電力が供給される。
前記検出回路(18)は、図7に示すように、電源(18a)とマイコン(18b)とを備えと共に、前記接続ピン(17a)に連動した連動ピン(18c)を備えている。前記検出回路(18)は、前記接続ピン(17a)が差し込まれていると、サスペンド状態の移行が行われない旨を判定し、例えば、サスペンド状態の移行不可能を表示するように構成されている。
〈空気調和装置の動作〉
図2は、空気調和装置(1)の状態遷移図である。空気調和装置(1)は、以下に説明するサスペンド状態、充電状態、ウエイト状態、及び運転状態の4つの状態を遷移する。なお、以下において、待機電力とは「機器が非使用状態、若しくは何らかの入力(命令指示等)待ちの時に定常的に消費している電力」をいう。具体的に、空気調和装置(1)では、リモコン(30)の待ち受けのみを行うのに必要な電力が待機電力である。
(1)サスペンド状態
サスペンド状態とは、室内機(20)には電力が供給され、室外機(10)には電力が供給されていない状態である。
本実施形態のサスペンド状態は、一例として、空気調和装置(1)全体として消費電力が最小になる状態となっている。具体的に、本実施形態のサスペンド状態では、室外機(10)は電力を受電してそれを室内機(20)へ供給はするが、室外機(10)内部の各回路や上記電動圧縮機などには電力が供給されていない状態である。このように、サスペンド状態では、室外機(10)の各回路への電力供給が断たれ、待機電力の低減を図ることができる。
一方、室内機(20)は、待機電力が最小となる状態であり、室内側制御回路(23)においてリモートコントローラ(30)からの信号受信にかかわる部分は、室内側電源回路(22)から電力を受けて動作している。なお、リモートコントローラ(30)も、待機電力が最小となる状態であり、時刻表示などの所定の表示やユーザーのボタン操作の受け付けは可能な状態である。なお、室内機(20)およびリモートコントローラ(30)の消費電力(待機電力)の程度はこれに限らない。
(2)充電状態
充電状態とは、室外機(10)では、第2室外側電源回路(12)の平滑コンデンサ(12b)に充電される回路が形成され、室外機伝送回路(11)と室内機伝送回路(21)の間の信号伝送が開始されるまでの期間における状態をいう。このとき、室内機(20)の電力消費は、サスペンド状態と同様である。
(3)ウエイト状態
ウエイト状態とは、運転開始時には上記充電状態を抜けた状態であり、運転停止時には運転状態(後述)から遷移する状態であり、何れも、室外機(10)が、即時、運転状態(後述)へ移行可能な状態をいう。ウエイト状態では、室外機伝送回路(11)および室外側制御回路(13)の動作も可能である。特に、運転停止時のウエイト状態(運転状態から遷移するウエイト状態)は、電動圧縮機における冷媒圧力を均圧させるためや、運転開始と運転停止を繰り返すスクジュール運転が設定されている場合などのために設けられており、その時間は例えば10分である。なお、室内機(20)の電力消費はサスペンド状態と同様である。
(4)運転状態
運転状態とは、メインリレー(14b)をオンにして、電動圧縮機や室外ファンが運転可能な状態、若しくは運転している状態をいう。いわゆる欠相通電やサーモオフ状態もこれにあたる。なお、室内機(20)では、室内ファン等が運転状態となり、電力消費は、前記の各状態よりも増える。また、リモコン(30)は、運転指示状態(例えば個々の運転状態を表示した状態)である。
−空気調和装置(1)における状態遷移−
空気調和装置(1)では、運転開始する場合には、図2に実線矢印で示した順で、サスペンド状態から運転状態に遷移し、運転停止する場合には、同図に破線矢印で示した順で、運転状態からサスペンド状態に遷移する。以下では、一例としてサスペンド状態から運転状態までの遷移を説明する。
〈サスペンド状態における電装系統〉
まず、サスペンド状態における電装系統の状態を説明する。図1では、サスペンド状態におけるリレーの状態を示している。サスペンド状態では、室外機(10)は、メインリレー(14b)のコイルには通電されておらず、第1室外側電源回路(14)からはインテリジェントパワーモジュールや室外ファンモータに電力供給されない。また、他のリレー(K13R,K14R,K15R)のコイルにも通電されていない。したがって、リレー(K14R)及びリレー(K15R)はオフ状態である。すなわち、室外機伝送回路(11)は、信号線(S)との接続が断たれるとともに、電力の供給も断たれている。また、リレー(K13R)は、ノーマルクローズ接点と可動接点とが接続された状態になる。つまり、第2室外側電源回路(12)のダイオードブリッジ回路(12a)は、一方の入力が信号線(S)に接続されている。この状態では第2室外側電源回路(12)には通電されず、室外側制御回路(13)への給電も行われない。以上の通り、サスペンド状態では、室外機(10)では待機電力をなくすことができる。
サスペンド状態における室内機(20)では、リレー(K2R)のコイルには通電されず、オフ状態である。すなわち、信号線(S)と電力配線(L)とは電気的には非接続状態である。なお、既述の通り、室内機(20)では、室内側制御回路(23)においてリモコン(30)からの信号受信にかかわる部分は、室内側電源回路(22)から電力を受けて動作している。
〈サスペンド状態から充電状態への移行〉
図3は、平滑コンデンサ(12b)に充電される回路が形成された時点の各リレーの状態を示す図である。また、図4は、充電状態への移行が完了した後の各リレーの状態を示す図である。例えばユーザーがリモコン(30)を操作して、空気調和装置(1)の運転開始(例えば冷房運転の開始)を指示すると、室内側制御回路(23)は、リレー(K2R)のコイルに通電させる。そうすると、空気調和装置(1)では、前記三相交流のR相から、電力配線(L)、リレー(K2R)、第1ダイオード(D1)、信号線(S)、及びリレー(K13R)を介してダイオードブリッジ回路(12a)の一方の入力に到る送電経路(説明の便宜上、起動時送電経路とよぶ)が形成される。ダイオードブリッジ回路(12a)の他方の入力は、前記三相交流のS相に接続されているので、ダイオードブリッジ回路(12a)には、第1ダイオード(D1)で半波整流された単相交流が供給される。すなわち、平滑コンデンサ(12b)に充電される回路が形成された状態になる(図3参照)。
このとき、前記三相交流のR相の電位がS相の電位よりも高い場合(すなわちR相からS相に交流電流が流れる場合)は、第1ダイオード(D1)によって、電力配線(L)から室内機伝送回路(21)及び室外機(10)へ流入する方向の交流電流が阻止される。また、室内機伝送回路(21)は、室内側電源回路(22)を介してR相とつながるが、室内機伝送回路(21)から信号線(S)へ流出する方向の交流電流は、第2ダイオード(D2)によって阻止される。
前記三相交流のS相の電位がR相の電位よりも高い場合(すなわちS相からR相に交流電流が流れる場合)は、ダイオードブリッジ回路(12a)に電流が流れる。この場合、室内機伝送回路(21)内の通信回路の一端は共通線(N)介して前記三相交流のS相に接続され、該通信回路の他端は、信号線(S)、リレー(K13R)、及びダイオードブリッジ回路(12a)を介して、やはり前記三相交流のS相に接続されている。つまり、室内機伝送回路(21)は、三相交流のうちの1相のみと繋がっている。それゆえ、信号線(S)を交流電力の送電に用いても、室内機伝送回路(21)内の通信回路に、その交流電流が流れることはない。以上のようにして、室外機伝送回路(11)が過電圧から保護される。
平滑コンデンサ(12b)が充電されてスイッチング電源(12c)への入力が安定し、スイッチング電源(12c)が規定の直流電圧(この例では5V)を出力できるようになると、室外側制御回路(13)が起動する。起動した室外側制御回路(13)は、リレー(K13R)のコイルに通電させて、ノーマルオープン接点と可動接点とを接続状態とする。これにより、ダイオードブリッジ回路(12a)の一方の入力は、前記三相交流のR相に、室外機(10)内の送電経路を介して接続される。すなわち、室外側制御回路(13)は、信号線(S)を経由せずに交流電源(40)から電力供給された状態に切り換わる(図4参照)。これにより、空気調和装置(1)では、前記充電状態への移行が完了する。
〈充電状態からウエイト状態への移行〉
図5は、ウエイト状態への移行完了時における各リレーの状態を示す図である。室内機(20)では、リレー(K2R)をオンにしてから所定の時間(室外側制御回路(13)が起動するに十分な時間)が経過した後に、リレー(K2R)をオフにする。これにより、信号線(S)を信号の送受信に使用できるようになる。
室外機(10)では、リレー(K2R)がオフになったのを見計らって、室外側制御回路(13)は、リレー(K15R)をオンにし、室外機伝送回路(11)に電力が供給された状態にするとともに、リレー(K14R)をオンにする。これにより、室外機伝送回路(11)内の通信回路が、信号線(S)及び共通線(N)を介して室内機伝送回路(21)と接続され、室内機伝送回路(21)と通信可能な状態になる。これで、空気調和装置(1)は、前記充電状態を抜け、即時運転状態へ移行可能な状態(すなわちウエイト状態)となる。
〈ウエイト状態から運転状態への移行〉
図6は、運転状態における各リレーの状態を示す図である。ウエイト状態から運転状態への移行する際には、室外側制御回路(13)は、2つのメインリレー(14b)をオンにする。これにより、第1室外側電源回路(14)によって、前記インテリジェントパワーモジュールや室外ファンモータに電力が供給されて、電動圧縮機などが運転状態になり、例えば冷房が行われる。
〈強制起動動作〉
次に、本実施形態の特徴の1つである強制起動動作について説明する。
前記室外機(10)の設置時において、作業者は、前記室内機(20)がサスペンド状態に移行可能な待機電力対応機器であるか、室内機(20)がサスペンド状態に移行不可能な待機電力未対応機器であるかを判定する。そして、作業者は、室内機(20)が待機電力対応機器である場合、コネクタで構成された開閉部(17)の接続ピン(17a)を抜き取る。この結果、前記補助回路(16a)が遮断され、電源配線(1a)のリレーが上述したように開閉し、室外機(10)は、運転停止時にサスペンド状態に移行する。
一方、前記室内機(20)が待機電力未対応機器である場合、作業者は、開閉部(17)の接続ピン(17a)を差し込んだままに設定する。この場合、前記室外機(10)は、前記補助回路(16a)が導通し、交流電源(40)の電力が第2室外側電源回路(12)を介して室外側制御回路(13)に常時電力が供給される。この結果、前記室外機(10)は、サスペンド状態に移行せず、リレー(K13R)の切換え状態に拘わらずリモコン(30)の運転信号に基づいて独自に起動する。
また、前記検出回路(18)は、前記接続ピン(17a)が差し込まれていると、サスペンド状態の移行が行われない旨を判定し、例えば、サスペンド状態の移行不可能を表示する。
〈本実施形態における効果〉
以上のように本実施形態によれば、運転停止時に室外機(10)に電力が供給されないサスペンド状態に移行する室内機(20)に対応させるか否かを選択機構(16)によって選択するようにしたために、空気調和装置(1)にサスペンド状態の移行不可能な待機電力未対応機器が混在した場合、室外機(10)のサスペンド状態の移行を禁止することができる。この結果、待機電力未対応機器が混在した場合においても円滑な運転を可能性して信頼性の向上を図ることができる。
また、前記補助回路(16a)の開閉によってサスペンド状態に移行する機器に対応させるか否かを選択するようにしたために、電源配線(1a)のリレー(K13R)の動作に拘わらず待機電力未対応機器に確実に対応させることができる。
また、前記開閉部(17)をコネクタで構成したために、簡易な構成によって確実に待機電力未対応機器が混在した場合に対応させることができる。
《変形例1》
本変形例1は、図8に示すように、前記実施形態が開閉部(17)をコネクタで構成したのに変わり、開閉部(17)をラッチングリレーで構成したものである。
前記開閉部(17)は、セットコイル(17b)とリセットコイル(17c)と可動片(17d)とを備えている。そして、前記開閉部(17)がセットコイル(17b)に電圧を印可すると、可動片(17d)が補助回路(16a)を導通させる状態に維持され、前記開閉部(17)がリセットコイル(17c)に電圧を印可すると、可動片(17d)が補助回路(16a)を遮断させる状態に維持される。なお、前記開閉部(17)は、一旦補助回路(16a)を開閉すると、セットコイル(17b)およびリセットコイル(17c)に電圧を印可しなくとも現状を維持する。
したがって、前記室外機(10)の設置時において、作業者は、室内機(20)が待機電力対応機器である場合、リセットコイル(17c)に電圧を印可し、前記補助回路(16a)を遮断する。
一方、前記室内機(20)が待機電力未対応機器である場合、作業者は、セットコイル(17b)に電圧を印可し、前記補助回路(16a)を導通させる。
したがって、前記開閉部(17)をラッチングリレーで構成したために、開閉部(17)の開閉を自動で行うことができるので、操作性の向上を図ることができる。その他の構成、作用および効果は、前記実施形態と同様である。
《変形例2》
本変形例2は、図9に示すように、電源配線(1a)のリレー(K13R)を変形例1のラッチングリレーで構成したものである。つまり、前記リレー(K13R)は、セットコイル(17b)とリセットコイル(17c)と可動片(17d)とを備えている。
そして、前記室内機(20)が待機電力対応機器である場合、実施形態のリレー(K13R)の開閉動作をラッチングリレーで行うことになる。
一方、前記室内機(20)が待機電力未対応機器である場合、セットコイル(17b)に電圧を印可し、前記電源配線(1a)を導通させままの状態に維持させる。この結果、前記室外機(10)は、サスペンド状態に移行せず、リモコン(30)の運転信号に基づいて独自に起動する。なお、この変形例の場合、実施形態および変形例1の補助回路(16a)は設けられていない。
したがって、前記電源配線(1a)のリレー(K13R)をラッチングリレーで構成したために、サスペンド状態の移行の制御と、待機電力未対応機器に対する対応とを1つのラッチングリレーで行うことができる。この結果、構成の簡略化を図ることができる。その他の構成、作用および効果は、前記実施形態と同様である。
《その他の実施形態》
なお、リレー(K2R)の代わりに半導体スイッチ(例えばトランジスタなど)を用いてもよい。
また、商用交流電源(40)には単相交流を用いてもよい。
また、前記実施形態および変形例は、室内機(20)が待機電力対応機器であるか否かに基づいて選択機構(16)を選択するようにしたが、本発明は、リモコンなどが待機電力対応機器であるか否かに基づいて選択機構(16)を選択するようにしてもよい。
本発明は、空気調和装置として有用である。
1 空気調和装置
1L 主電源ライン
1a 電源配線
10 室外機
12 第2室外側電源回路
13 室外側制御回路
16 選択機構
16a 補助回路
17 開閉部
20 室内機
30 リモコン
21 室内機伝送回路
40 商用交流電源(交流電源)

Claims (5)

  1. 主電源ライン(1L)から電力供給される室外機(10)と室内機(20)とを備え、運転停止時に電力が前記室外機(10)に供給されない待機状態に移行可能に構成された空気調和装置であって、
    前記室外機(10)は、待機状態に移行可能に構成されると共に、待機状態の移行に対応可能な室内機(20)と待機状態の移行に対応不可能な室内機(20)とに接続可能に構成される一方、
    前記室外機(10)に設けられ、主電源ライン(1L)から電源配線(1a)を介して電力供給される室外側制御回路(13)と、
    前記電源配線(1a)に設けられ、運転停止時に前記電源配線(1a)を遮断して前記室外機(10)を前記待機状態に移行する機器に対応させるか否かを選択する選択機構(16)とを備えている
    ことを特徴とする空気調和装置。
  2. 請求項1において、
    前記選択機構(16)は、
    前記電源配線(1a)に設けられ、運転停止時に前記電源配線(1a)を遮断して前記室外機(10)に電力が供給されない待機状態にするスイッチ(K13R)と、
    前記電源配線(1a)に接続され、前記スイッチ(K13R)と並列に設けられ、前記室外側制御回路(13)に常時電力供給するための補助回路(16a)と、
    該補助回路(16a)に設けられ、前記補助回路(16a)を開閉する開閉部(17)とを備えている
    ことを特徴とする空気調和装置。
  3. 請求項2において、
    前記開閉部(17)は、前記補助回路(16a)を導通させるコネクタである
    ことを特徴とする空気調和装置。
  4. 請求項2において、
    前記開閉部(17)は、前記補助回路(16a)を導通させるラッチングリレーである
    ことを特徴とする空気調和装置。
  5. 請求項1において、
    前記選択機構(16)は、前記電源配線(1a)に設けられ、該電源配線(1a)を開閉し、運転停止時に前記電源配線(1a)を遮断して室外機(10)に電力が供給されない待機状態にするラッチングリレーで構成されている
    ことを特徴とする空気調和装置。
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