JP2013137138A - 空気調和装置 - Google Patents

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Shin Higashiyama
伸 東山
Shinya Otsuki
真也 大月
Masaki Okauchi
正樹 岡内
Tatsuya Makino
達也 牧野
Yukako Kanazawa
友佳子 金澤
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Abstract

【課題】室外機と室内機とを備え、運転停止要求があった場合に室外機への電源供給が遮断されたサスペンド状態(待機状態)に移行するように構成された空気調和装置において、空気調和装置の運転停止後の再始動性(始動迅速性)を向上させる。
【解決手段】運転停止要求があった場合に、室外側制御回路(13)によって、冷媒回路の高圧側と低圧側とが均圧したか否かを判定し、均圧したと判定した場合には(ステップS11の判定がYESである場合には)、ウエイト状態からサスペンド状態への移行を実行する(ステップS12の処理を実行する)一方、均圧していないと判定した場合には、ウエイト状態からサスペンド状態への移行を禁止する(ステップS13の処理を実行する)ようにした。
【選択図】図10

Description

本発明は、室外機と室内機とを備えた空気調和装置に関する技術分野に属する。
従来より、室外機と室内機とを備え、運転停止要求があった場合に室外機への電源供給が遮断された待機状態に移行するように構成された空気調和装置は良く知られている。
この空気調和装置は通常、冷媒循環を暖房運転サイクルと冷房運転サイクルとに切り換えるための四方切換弁を有している(例えば、特許文献2参照)。四方切換弁は、冷媒流路を切り換えるためのピストンと、本体ケースと、冷媒圧力を利用して該ピストンを駆動するパイロット電磁弁とを有している。パイロット電磁弁は、バネによって付勢されたスプールと、スプールをバネの付勢力に抗して駆動する電磁コイルとを有している。電磁コイルは、室外機制御部によって通電オン/通電オフが制御される。四方切換弁は、電磁コイルの通電がオフされているときには、冷媒循環を冷房運転サイクルに切り換える一方、電磁コイルの通電がオンされているときには、冷媒循環を暖房運転サイクルに切り換えるように構成されている。
特開2001−41530号公報 特開2011−158223号公報
ここで、上述の特許文献1に示す空気調和装置では、例えば、暖房運転中に運転停止要求があった場合には、室外機制御部への電源供給が遮断されるため、室外機制御部から電磁コイルへの通電も遮断される。このため、パイロット電磁弁のスプールがバネの付勢力により初期位置に戻され、これに伴い、四方切換弁のピストンが、室内機と室外機との間の冷媒の圧力差によって、暖房運転を行うための正規の位置から動いてしまう。このため、空気調和装置を再始動させる際に、四方切換弁の位置を元の位置に戻すための運転動作が必要になり、その分だけ空気調和装置の始動迅速性が損なわれるという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、室外機と室内機とを備え、運転停止要求があった場合に、室外機への電源供給が遮断された待機状態に移行するように構成された空気調和装置に対して、その構成に工夫を凝らすことで、空気調和装置の待機状態への移行後(運転停止後)の再始動性(始動迅速性)を向上させようとすることにある。
第1の発明は、室外機(10)と室内機(20)とを備え、運転停止要求があった場合に室外機(10)への電源供給が遮断された待機状態に移行するように構成された空気調和装置(1)を対象とする。
そして、上記空気調和装置(1)の運転停止要求あった場合に、上記空気調和装置(1)の待機状態への移行可否を判定する判定手段(13)と、上記判定手段(13)により移行不可と判定された場合に、上記空気調和装置(1)の待機状態への移行を禁止する移行禁止手段(13)と、を備え、上記判定手段(13)は、冷媒回路の低圧側と高圧側とが均圧したか否かを判定して、均圧していないと判定した場合には、空気調和装置(1)の運転停止要求があったとしても、上記待機状態への移行不可と判定するように構成されているものとする。
第1の発明では、空気調和装置(1)への運転停止要求があった場合には、判定手段(13)によって、冷媒回路の高圧側と低圧側とが均圧したか否かが判定され、均圧したと判定されると空気調和装置(1)が待機状態に移行する一方、均圧していないと判定されると移行禁止手段(13)によって空気調和装置(1)の待機状態への移行が禁止される。
第2の発明は、請求項1の発明において、上記判定手段(13)は、冷媒回路の高圧側及び低圧側の圧力、又は、圧縮機(51)の運転を停止してから現時点までの経過時間、又は、冷媒回路の高圧側及び低圧側の冷媒温度に基づいて、冷媒回路の高圧側と低圧側とが均圧したか否かを判定するように構成されているものとする。
第2の発明では、判定手段(13)によって、冷媒回路の高圧側及び低圧側の圧力、又は、圧縮機(51)の運転を停止してから現時点までの経過時間、又は、冷媒回路の高圧側及び低圧側の冷媒温度に基づいて、冷媒回路の高圧側と低圧側とが均圧したか否かが判定される。
本発明によれば、判定手段(13)によって、冷媒回路の高圧側と低圧側とが均圧していないと判定された場合には、移行禁止手段(13)によって空気調和装置(1)の待機状態への移行を禁止するようにした。これによれば、冷媒回路の高圧側と低圧側とが均圧しない限り、空気調和装置(1)が待機状態に移行して室外機(10)への電源供給が遮断されることもない。したがって、空気調和装置(1)が待機状態に移行した後に、冷媒回路の高圧側と低圧側との冷媒圧力差によって、四方切換弁(52)の位置が動いてしまうこともない。よって、空気調和装置(1)を待機状態への移行後(運転停止後)に再始動させる際に、四方切換弁(52)を元の位置に戻すための運転動作を行う必要がなくなる。よって、空気調和装置(1)の再始動性(始動迅速性)を損なうことなく、待機電力の低減を図って省エネ性を向上させることができる。
また、第2の発明によれば、判定手段(13)における均圧判定を確実に且つ精度良く行うことができる。
図1は、本発明の実施形態にかかる空気調和装置の暖房運転状態を示す冷媒回路図である。 図2は、空気調和装置の冷房運転状態を示す冷媒回路図である。 図3は、空気調和装置の電装系統のブロック図である。 図4は、空気調和装置の状態遷移図である。 図5は、平滑コンデンサに充電される回路が形成された時点の各リレーの状態を示す図である。 図6は、充電状態への移行が完了した後の各リレーの状態を示す図である。 図7は、ウエイト状態への移行完了時における各リレーの状態を示す図である。 図8は、運転状態における各リレーの状態を示す図である。 図9は、リモコンの構成を示すブロック図である。 図10は、空気調和装置の運転停止制御を示すフローチャートである。
《実施形態》
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〈全体構成〉
図1及び図2は、本発明の実施形態に係る空気調和装置(1)の冷媒回路を示し、この空気調和装置(1)は、室外機(10)と室内機(20)とを備えたいわゆるセパレート型の空気調和装置である。
室外機(10)は、圧縮機(51)、四方切換弁(52)、室外熱交換器(53)、室外ファン(54)、及び膨張弁(55)の機器を有し、室内機(20)は、室内熱交換器(56)、及び室内ファン(57)等の機器を有しており、空気調和装置(1)では、これらの機器によって、冷凍サイクルを行う冷媒回路が構成されている。
室外機側の冷媒回路には、冷媒の圧力を検出するための圧力センサとして、高圧側圧力センサ(58)と低圧側圧力センサ(59)とが設けられている。各圧力センサ(58,59)は、室内側制御回路(23)(図3参照)に信号の授受可能に接続されている。
空気調和装置(1)は、四方切換弁(52)によって、圧縮機(51)の吐出口から吐出する冷媒の流路循環を切り換えることで、冷房運転と暖房運転とを切り換え可能に構成されている。四方切換弁(52)は、冷媒流路を切り換えるピストン(90)と、本体ケース(91)と、冷媒の圧力を利用してピストン(90)を駆動するパイロット電磁弁(62)とから構成されている。本体ケース(91)は、圧縮機(51)の吐出口(51a)からの冷媒配管に接続される入口管(93)と、冷媒配管を介して室外熱交換器(53)と接続されるポート(94)と、冷媒配管を介して室内熱交換器(56)と接続されるポート(95)と、圧縮機(51)の吸込口(51b)へ冷媒配管を介して接続される出口管(96)とを有している。
パイロット電磁弁(62)は、スプール(63)と、スプール(63)を付勢するバネ(64)と、スプールをバネ(64)の付勢力に抗して駆動する電磁コイル(65)と、スプール(63)を収納する弁ケース(67)と、スプール(63)により開閉される2つのポート(68,69)と、四方切換弁(52)の出口管(96)に弁管(80)を介して接続される低圧ポート(70)とを有している。上記2つのポート(68,69)はそれぞれ、弁管(81,82)を介して、四方切換弁(52)のピストン(90)の両側の作動室(96,97)に連通している。上記電磁コイル(65)は、室外側制御回路(13)により通電制御されて、通電オンと通電オフとを切り換え可能になっている。尚、以下の説明において、四方切換弁(52)における弁管(82)が位置する側を「右側」と定義し、弁管(81)が位置する側を「左側」と定義するものとする。
暖房運転状態では、室外側制御回路(13)によって電磁コイル(65)の通電がオンされる。そうすると、図1に示すように、電磁コイル(65)の磁気吸引力によりスプール(63)がバネ(64)の付勢力に抗して右側に移動して、ポート(69)が開く。これにより、パイロット電磁弁(62)の低圧ポート(70)とポート(69)とが連通して、ピストン(90)の右側の圧力が左側の圧力に比べて低くなる。この結果、ピストン(90)はその圧力差によって右側に押し付けらて、冷媒は、図1に示す暖房運転サイクルで循環する。
一方、冷房運転状態では、室外側制御回路(13)によって電磁コイル(65)の通電がオフされる。そうすると、スプール(63)に電磁コイル(65)の磁気吸引力が作用しなくなるため、スプール(63)はバネの付勢力によって左側に移動して、作動ポート(68)が開く。これにより、パイロット電磁弁(62)の低圧ポート(70)とポート(68)とが連通して、ピストン(90)の左側作動室(96)の圧力が右側作動室(97)の圧力よりも低くなる。この結果、ピストン(90)は左側に押し付けられて、冷媒は、図2に示す冷房運転サイクルで循環する。
図3は、上記空気調和装置(1)の電装系統のブロック図である。該空気調和装置(1)では、室外機(10)で、商用交流電源(40)から交流(この例では200Vの三相交流)を受電して室外機(10)内の回路や前記圧縮機(51)の電力として用いる他、その三相交流の2相分を室内機(20)に給電するようになっている。また、室外機(10)と室内機(20)との間では、室内機(20)側から室外機(10)を制御するため等の目的で、信号の通信を行うようになっている。そのため、空気調和装置(1)では、商用交流電源(40)(以下、単に交流電源とも言う)からの交流を送電する電力配線(L)と、前記信号を伝送する信号線(S)と、前記交流の送電と前記信号の伝送に共用する共通線(N)との3線(内外配線)が室外機(10)と室内機(20)との間に設けられている。
この例では、電力配線(L)は、室外機(10)において交流電源(40)のR相に接続され、共通線(N)は、室外機(10)において交流電源(40)のS相に接続されている。すなわち、室内機(20)は、交流電源(40)のR相及びS相に接続されて単相交流が供給されている。信号線(S)は、前記信号の送受信の他に、後述するように、交流電力の送電にも使用する。そのため、信号線(S)は、送電電力に応じた電流容量を有する配線部材を採用している。本実施形態では、電力配線(L)や共通線(N)と同じ配線部材を信号線(S)に用いている。
〈室外機(10)〉
室外機(10)は、電装系統として、第1室外側電源回路(14)、第2室外側電源回路(12)、室外機伝送回路(11)、室外側制御回路(13)、リレー(K13R,K14R,K15R)を備えている。
−第1室外側電源回路(14)−
第1室外側電源回路(14)は、交流電源(40)から受電した3相交流を直流に変換し、いわゆるインテリジェントパワーモジュール(Intelligent Power Module、図中ではIPMと略記)や室外ファンモータに供給する。なお、インテリジェントパワーモジュールは、入力された直流を所定の周波数及び電圧の交流に変換し、前記圧縮機(51)のモータ(16)に給電する。この例では、第1室外側電源回路(14)は、ノイズフィルタ(14a)、2つのメインリレー(14b)、2つのダイオードブリッジ回路(14c)、リアクトル(14d)、及び平滑コンデンサ(14e)を備えている。
ノイズフィルタ(14a)は、コンデンサとコイルで形成されている。2つのメインリレー(14b)は、前記三相交流のR相、T相の供給ラインにそれぞれ設けられている。これらのメインリレー(14b)は、いわゆるA接点リレーで構成されている。詳しくは、メインリレー(14b)は、ひとつの固定接点と、ひとつの可動接点とを有し、該メインリレー(14b)のコイルに通電すると、これらの接点が接続状態(オン)になる。2つのダイオードブリッジ回路(14c)のうち、一方は、前記三相交流のR相及びS相を入力とし、もう一方は、前記三相交流のS相及びT相を入力とし、入力された交流をそれぞれ全波整流する。これらのダイオードブリッジ回路(14c)の出力は、リアクトル(14d)を介して平滑コンデンサ(14e)に入力され、平滑コンデンサ(14e)で平滑化される。平滑コンデンサ(14e)で平滑化された直流は、前記インテリジェントパワーモジュールや室外ファンモータに供給される。
−第2室外側電源回路(12)−
第2室外側電源回路(12)は、前記三相交流のR相及びS相の2相を直流(この例では5V)に変換し、室外側制御回路(13)に供給する。この例では、第2室外側電源回路(12)は、ダイオードブリッジ回路(12a)、平滑コンデンサ(12b)、及びスイッチング電源(12c)を備えている。ダイオードブリッジ回路(12a)は、一方の入力が、後に詳述するリレー(K13R)に接続され、もう一方の入力が、前記三相交流のS相に接続されている。ダイオードブリッジ回路(12a)の出力は、平滑コンデンサ(12b)で平滑化された後に、スイッチング電源(12c)に入力されている。スイッチング電源(12c)は、例えばDC-DCコンバータで構成され、入力された直流を所定の電圧(5V)に変換して室外側制御回路(13)に出力する。
−室外機伝送回路(11)−
室外機伝送回路(11)は、室内機伝送回路(21)との間で信号の通信を行う。この通信では、信号線(S)と共通線(N)との間の電位差に基づいて、ハイレベル及びローレベルの2値のデジタル信号の通信を行う。室内機伝送回路(21)内の通信回路(図示は省略)は、一端が共通線(N)に接続され、通信回路の他端はリレー(K14R)を介して信号線(S)に接続されている。
−リレー(K13R)−
リレー(K13R)は、第2室外側電源回路(12)への交流供給の経路を切り替えるリレーである。リレー(K13R)は、いわゆるC接点リレーで構成されている。詳しくは、リレー(K13R)は、2つの固定接点と、ひとつの可動接点を有し、該リレー(K13R)のコイルに通電されていない場合は、一方の固定接点(ノーマルクローズ接点とよぶ)と可動接点とが接続され、該コイルに通電されると、もう一方の固定接点(ノーマルオープン接点とよぶ)と可動接点とが接続される。リレー(K13R)の切換え(コイルへの通電の有無)は、室外側制御回路(13)が制御する。
この例では、リレー(K13R)の可動接点は、ダイオードブリッジ回路(12a)の入力に接続されている。また、ノーマルクローズ接点は、信号線(S)に接続され、ノーマルオープン接点は、前記三相交流のR相に接続されている。すなわち、リレー(K13R)のコイルに通電されていない場合は、ノーマルクローズ接点と可動接点とが接続されて、ダイオードブリッジ回路(12a)の一方の入力は信号線(S)に接続される。リレー(K13R)のコイルに通電されると、可動接点とノーマルオープン接点とが接続されて、第2室外側電源回路(12)のダイオードブリッジ回路(12a)に交流が入力される状態になる。
−リレー(K14R)−
リレー(K14R)は、信号線(S)と室外機伝送回路(11)との接続及び非接続を切り替えるリレーである。リレー(K14R)は、いわゆるA接点リレーで構成され、そのコイルに通電すると、固定接点と可動接点とがオン状態になる。リレー(K14R)のオンオフは、室外側制御回路(13)が制御する。この例では、リレー(K14R)は、可動接点が信号線(S)に接続され、もう固定接点が室外機伝送回路(11)内の通信回路(図示は省略)の一端に接続されている。勿論、A接点リレーでは、入力する信号等と各接点の対応関係は逆にしてもよい。
−リレー(K15R)−
リレー(K15R)は、室外機伝送回路(11)への電力供給の有無を切り替えるリレーである。リレー(K15R)は、いわゆるA接点リレーで構成されている。リレー(K15R)は、一方の接点が室外機伝送回路(11)の電源供給ノードに接続され、もう一方の接点が、前記三相交流のR相に接続されている。リレー(K15R)をオンにすれば、室外機伝送回路(11)は給電され、リレー(K15R)をオフにすれば室外機伝送回路(11)への給電が断たれる。リレー(K15R)のオンオフは、室外側制御回路(13)が制御する。
−室外側制御回路(13)−
室外側制御回路(13)は、マイクロコンピュータと、それを動作させるプログラムを格納したメモリーを含んでいる(図示は省略)。室外側制御回路(13)は、例えば室外機伝送回路(11)が室内機伝送回路(21)から受信した信号に応じて前記圧縮機(51)等の制御を行う他、室外機(10)の起動時の制御(後述)も行う。室外側制御回路(13)は、空気調和装置(1)がサスペンド状態(待機状態に相当。詳しくは後述)の場合には、電力供給が断たれて動作を停止する。
〈室内機(20)〉
室内機(20)は、電装系統として、室内側電源回路(22)、室内機伝送回路(21)、室内側制御回路(23)、リレー(K2R)、第1及び第2ダイオード(D1,D2)を備えている。
−室内側電源回路(22)−
室内側電源回路(22)は、ノイズフィルター(22a)、ダイオードブリッジ回路(22b)、平滑コンデンサ(22c)、及びスイッチング電源(22d)を備えている。室内側電源回路(22)は、電力配線(L)及び共通線(N)を介して交流電源(40)から供給された交流を直流(この例では5V)に変換し、室内側制御回路(23)に供給する。
この例では、ノイズフィルター(22a)は2つのコイルで形成されている。ダイオードブリッジ回路(22b)は、ノイズフィルター(22a)を介して電力配線(L)及び共通線(N)から入力された交流を全波整流する。平滑コンデンサ(22c)は、例えば電解コンデンサで形成され、ダイオードブリッジ回路(22b)の出力を平滑化する。スイッチング電源(22d)は、例えばDC-DCコンバータなどで構成され、平滑コンデンサ(22c)が平滑化した直流を所定の電圧(5V)に変換して室内側制御回路(23)に出力する。
−室内機伝送回路(21)−
室内機伝送回路(21)は、既述の通り、室外機伝送回路(11)との間で信号の通信を行う。この通信では、信号線(S)と共通線(N)との間の電位差に基づいて、デジタル信号の通信を行うので、室内機伝送回路(21)の通信回路の一端は、第2ダイオード(D2)を介して信号線(S)に接続され、通信回路の他端は共通線(N)に接続されている。
−リレー(K2R)、第1及び第2ダイオード(D1,D2)−
リレー(K2R)は、いわゆるA接点リレーで構成されている。本実施形態では、リレー(K2R)と第1ダイオード(D1)は、室内機(20)内に設けられ、電力配線(L)と信号線(S)との間に直列接続されている。より詳しくは、リレー(K2R)の可動接点は、電力配線(L)と接続され、リレー(K2R)の固定接点は、第1ダイオード(D1)はカソードに接続されている。そして、第1ダイオード(D1)のアノードは信号線(S)に接続されている。
リレー(K2R)は、電力配線(L)と信号線(S)間のオンオフを切り替えるスイッチとして機能する。リレー(K2R)のオンオフは、室内側制御回路(23)が制御する。リレー(K2R)は、本発明のスイッチの一例である。また、第1ダイオード(D1)は、室内機伝送回路(21)へ流入する方向の交流を阻止する。第1ダイオード(D1)は、本発明の保護回路の一例である。なお、第1ダイオード(D1)とリレー(K2R)の位置関係は逆にしてもよい。すなわち、第1ダイオード(D1)のカソードを電力配線(L)に接続するとともに、第1ダイオード(D1)のアノードをリレー(K2R)の一方の接点に接続し、リレー(K2R)のもう一方の接点を信号線(S)に接続するようにしてもよい。
第2ダイオード(D2)のアノードは、第1ダイオード(D1)と信号線(S)の接続ノード(ND1)に接続され、カソードは、室内機伝送回路(21)における信号入力ノード(ND2)に接続されている。空気調和装置(1)では共通線(N)が交流電源(40)のS相に接続されているので、室内機伝送回路(21)と室外機伝送回路(11)との通信信号には、該S相の交流が第2ダイオード(D2)で半波整流されて重畳されることになる。換言すれば、第2ダイオード(D2)は、室内機伝送回路(21)から流出する方向の交流を阻止する。
−室内側制御回路(23)−
室内側制御回路(23)は、マイクロコンピュータと、それを動作させるプログラムを格納したメモリーを含んでいる(図示は省略)。室内側制御回路(23)は、リモコン(30)からの指令を受けて、空気調和装置(1)の運転状態(後述)を制御する。室内側制御回路(23)は、リモコン(30)からの指令を受信するために、常に室内側電源回路(22)によって給電されている。室内側制御回路(23)は、リモコン(30)から受信した指令を基に、必要な制御信を室内機伝送回路(21)を介して室外機伝送回路(11)へと出力する。この制御信号としては、例えば、運転開始信号、運転停止信号、サスペンド移行要求信号等が挙げられる。
〈リモコン(30)〉
リモコン(30)は、ユーザーの操作を受け付けるとともに、ユーザーの操作に応じた制御信号を室内側制御回路(23)に送信する。ユーザーは、例えば、リモコン(30)のボタン操作により、空気調和装置(1)の運転開始、運転停止、設定温度調整などを行えるようになっている。リモコン(30)は、信号線で室内側制御回路(23)と結線されたいわゆるワイヤードリモコンとして構成してもよいし、赤外線や電波を用いて室内側制御回路(23)と通信を行う、いわゆるワイヤレスリモコンとして構成してもよい。
具体的には、リモコン(30)は、図9に示すように、表示部(31)、操作部(32)、通信部(33)、記憶部(34)、及び制御部(35)を有している。表示部(31)は、LCD(liquid Crystal Display)などで構成されていて、制御部(35)からの指令信号を受けて、設定温度情報など必要な情報を表示する。
通信部(33)は、有線又は無線通信により室内側制御回路(23)に接続されていて、制御部(35)からの指令を受けて、室内側制御回路(23)との間で各種の設定情報や運転操作情報(例えば運転開始信号や運転停止信号)の送受信を行う。
操作部(32)は、ユーザが運転開始操作、運転停止操作を行うためのものである。操作部(32)は、例えば、運転/停止ボタンや、表示部に表示された設定温度を増減するためのボタンを有している。記憶部(34)は、RAMやROMで構成されており、該記憶部(34)には、室内温度の設定情報である温度設定データ等が記憶されている。
制御部(35)は、CPUで構成されていて、上記表示部(31)、操作部(32)、通信部、及び記憶部(34)と信号の授受可能に接続されている。制御部(35)は、操作部(32)からの操作信号を受けて、記憶部(34)から必要な情報を読み込んで表示部(31)に表示させたり、通信部(33)を介して室内側制御回路(23)に対して必要な制御信号を出力する。
詳しくは、制御部(35)は、ユーザが運転開始操作を行ったときには、操作部(32)からの指令を受けて、通信部(33)から室内側制御回路(23)に対して運転開始信号を出力する。運転開始信号は、停止状態にある室外機(10)の圧縮機モータ(16)を駆動するための信号である。
制御部(35)は、ユーザが運転停止操作を行ったときには、操作部(32)からの指令を受けて、通信部(33)を介して室内側制御回路(23)に運転停止信号を出力する。運転停止信号は、作動中の圧縮機モータ(16)を停止させるための信号である。
また、制御部(35)は、運転停止信号を出力してから所定時間経過後に、室内側制御回路(23)にサスペンド移行要求信号を出力する。サスペンド移行要求信号は、ウエイト状態からサスペンド状態への移行を要求する信号である。
図4は、空気調和装置(1)の状態遷移図である。空気調和装置(1)は、以下に説明するサスペンド状態、充電状態、ウエイト状態、及び運転状態の4つの状態を遷移する。なお、以下において、待機電力とは「機器が非使用状態、若しくは何らかの入力(命令指示等)待ちの時に定常的に消費している電力」をいう。具体的に、空気調和装置(1)では、リモートコントローラ(30)の待ち受けのみを行うのに必要な電力が待機電力である。
(1)サスペンド状態
サスペンド状態とは、室内機(20)には電力が供給され、室外機(10)には電力が供給されていない状態であり、このサスペンド状態が待機状態に相当する。
本実施形態のサスペンド状態は、一例として、空気調和装置(1)全体として消費電力が最小になる状態となっている。具体的に、本実施形態のサスペンド状態では、室外機(10)は電力を受電してそれを室内機(20)へ供給はするが、室外機(10)内部の各回路や前記電動圧縮機などには電力が供給されていない状態である。このように、サスペンド状態では、室外機(10)の各回路への電力供給が断たれ、待機電力の低減を図ることができる。
一方、室内機(20)でも、待機電力が最小となる状態であり、本実施形態では、室内側制御回路(23)においてリモートコントローラ(30)からの信号受信にかかわる部分は、室内側電源回路(22)から電力を受けて動作している。なお、リモートコントローラ(30)も、待機電力が最小となる状態であり、時刻表示などの所定の表示やユーザーのボタン操作の受け付けは可能な状態である。なお、室内機(20)およびリモートコントローラ(30)の消費電力(待機電力)の程度はこれに限らない。
(2)充電状態
充電状態とは、室外機(10)では、第2室外側電源回路(12)の平滑コンデンサ(12b)に充電される回路が形成され、室外機伝送回路(11)と室内機伝送回路(21)の間の信号伝送が開始されるまでの期間における状態をいう。このとき、室内機(20)の電力消費は、サスペンド状態と同様である。
(3)ウエイト状態
ウエイト状態とは、運転開始時には上記充電状態を抜けた状態であり、運転停止時には運転状態(後述)から遷移する状態であり、何れも、室外機(10)は、前記充電状態を抜け、即時、運転状態(後述)へ移行可能な状態をいう。ウエイト状態では、室外機伝送回路(11)、及び室外側制御回路(13)の動作も可能である。特に、運転停止時のウエイト状態(運転状態から遷移するウエイト状態)は、電動圧縮機における冷媒圧力を均圧させるためや、運転開始と運転停止を繰り返すスクジュール運転が設定されている場合などのために設けられており、その時間は例えば10分である。なお、室内機(20)の電力消費はサスペンド状態と同様である。
(4)運転状態
運転状態とは、メインリレー(14b)をオンにして、電動圧縮機や室外ファンが運転可能な状態、若しくは運転している状態をいう。いわゆる欠相通電やサーモオフ状態もこれにあたる。なお、室内機(20)では、室内ファン等が運転状態となり、電力消費は、前記の各状態よりも増える。また、リモートコントローラ(30)は、運転指示状態(例えば個々の運転状態を表示した状態)である。
−運転開始動作−
空気調和装置(1)は、サスペンド状態において、ユーザがリモコン(30)により運転開始操作を行うと、サスペンド状態→充電状態→ウエイト状態→運転状態の順(図4の実線矢印で示した順)に状態移行する。以下、サスペンド状態から運転状態までの動作を順に説明する。
〈サスペンド状態における電装系統〉
まず、サスペンド状態における電装系統の状態を説明する。図3では、サスペンド状態におけるリレーの状態を示している。サスペンド状態では、室外機(10)は、メインリレー(14b)のコイルには通電されておらず、第1室外側電源回路(14)からはインテリジェントパワーモジュールや室外ファンモータに電力供給されない。また、他のリレー(K13R,K14R,K15R)のコイルにも通電されていない。したがって、リレー(K14R)及びリレー(K15R)はオフ状態である。すなわち、室外機伝送回路(11)は、信号線(S)との接続が断たれるとともに、電力の供給も断たれている。また、リレー(K13R)は、ノーマルクローズ接点と可動接点とが接続された状態になる。つまり、第2室外側電源回路(12)のダイオードブリッジ回路(12a)は、一方の入力が信号線(S)に接続されている。この状態では第2室外側電源回路(12)には通電されず、室外側制御回路(13)への給電も行われない。以上の通り、サスペンド状態では、室外機(10)では待機電力をなくすことができる。
サスペンド状態における室内機(20)では、リレー(K2R)のコイルには通電されず、オフ状態である。すなわち、信号線(S)と電力配線(L)とは電気的には非接続状態である。なお、既述の通り、室内機(20)では、室内側制御回路(23)においてリモコン(30)からの信号受信にかかわる部分は、室内側電源回路(22)から電力を受けて動作している。
〈サスペンド状態から充電状態への移行〉
図5は、平滑コンデンサ(12b)に充電される回路が形成された時点の各リレーの状態を示す図である。また、図6は、充電状態への移行が完了した後の各リレーの状態を示す図である。例えばユーザーがリモートコントローラ(30)を操作して、空気調和装置(1)の運転開始(例えば冷房運転の開始)を指示すると、室内側制御回路(23)は、リレー(K2R)のコイルに通電させる。そうすると、空気調和装置(1)では、前記三相交流のR相から、電力配線(L)、リレー(K2R)、第1ダイオード(D1)、信号線(S)、及びリレー(K13R)を介してダイオードブリッジ回路(12a)の一方の入力に到る送電経路(説明の便宜上、起動時送電経路とよぶ)が形成される。ダイオードブリッジ回路(12a)の他方の入力は、前記三相交流のS相に接続されているので、ダイオードブリッジ回路(12a)には、第1ダイオード(D1)で半波整流された単相交流が供給される。すなわち、平滑コンデンサ(12b)に充電される回路が形成された状態になる(図5参照)。
このとき、前記三相交流のR相の電位がS相の電位よりも高い場合(すなわちR相からS相に交流電流が流れる場合)は、第1ダイオード(D1)によって、電力配線(L)から室内機伝送回路(21)及び室外機(10)へ流入する方向の交流電流が阻止される。また、室内機伝送回路(21)は、室内側電源回路(22)を介してR相とつながるが、室内機伝送回路(21)から信号線(S)へ流出する方向の交流電流は、第2ダイオード(D2)によって阻止される。
前記三相交流のS相の電位がR相の電位よりも高い場合(すなわちS相からR相に交流電流が流れる場合)は、ダイオードブリッジ回路(12a)に電流が流れる。この場合、室内機伝送回路(21)内の通信回路の一端は共通線(N)介して前記三相交流のS相に接続され、該通信回路の他端は、信号線(S)、リレー(K13R)、及びダイオードブリッジ回路(12a)を介して、やはり前記三相交流のS相に接続されている。つまり、室内機伝送回路(21)は、三相交流のうちの1相のみと繋がっている。それゆえ、信号線(S)を交流電力の送電に用いても、室内機伝送回路(21)内の通信回路に、その交流電流が流れることはない。以上のようにして、室外機伝送回路(11)が過電圧から保護される。
平滑コンデンサ(12b)が充電されてスイッチング電源(12c)への入力が安定し、スイッチング電源(12c)が規定の直流電圧(この例では5V)を出力できるようになると、室外側制御回路(13)が起動する。起動した室外側制御回路(13)は、リレー(K13R)のコイルに通電させて、ノーマルオープン接点と可動接点とを接続状態とする。これにより、ダイオードブリッジ回路(12a)の一方の入力は、前記三相交流のR相に、室外機(10)内の送電経路を介して接続される。すなわち、室外側制御回路(13)は、信号線(S)を経由せずに交流電源(40)から電力供給された状態に切り換わる(図6参照)。これにより、空気調和装置(1)では、前記充電状態への移行が完了する。
〈充電状態からウエイト状態への移行〉
図7は、ウエイト状態への移行完了時における各リレーの状態を示す図である。室内機(20)では、リレー(K2R)をオンにしてから所定の時間(室外側制御回路(13)が起動するに十分な時間)が経過した後に、リレー(K2R)をオフにする。これにより、信号線(S)を信号の送受信に使用できるようになる。
室外機(10)では、リレー(K2R)がオフになったのを見計らって、室外側制御回路(13)は、リレー(K15R)をオンにし、室外機伝送回路(11)に電力が供給された状態にするとともに、リレー(K14R)をオンにする。これにより、室外機伝送回路(11)内の通信回路が、信号線(S)及び共通線(N)を介して室内機伝送回路(21)と接続され、室内機伝送回路(21)と通信可能な状態になる。これで、空気調和装置(1)は、前記充電状態を抜け、即時運転状態へ移行可能な状態(すなわちウエイト状態)となる。
〈ウエイト状態から運転状態への移行〉
図8は、運転状態における各リレーの状態を示す図である。ウエイト状態から運転状態への移行する際には、室外側制御回路(13)は、2つのメインリレー(14b)をオンにする。これにより、第1室外側電源回路(14)によって、前記インテリジェントパワーモジュールや室外ファンモータに電力が供給されて、電動圧縮機などが運転状態になり、例えば冷房が行われる。
−運転停止動作−
空気調和装置(1)は、運転状態において、ユーザがリモコン(30)により運転停止操作を行うと、移行禁止条件(後述するステップS11の均圧条件)が成立しない限り、運転状態→ウエイト状態→サスペンド状態の順(図4の破線矢印で示した順)に状態移行する。以下、運転状態から停止状態までの動作を順に説明する。
〈運転状態からウエイト状態への移行〉
ユーザーがリモコン(30)を操作して、空気調和装置(1)の運転開始(例えば冷房運転の開始)を指示すると、室外機(10)では、室外側制御回路(13)によって、2つのメインリレー(14b)をオンからオフに切り換える。これにより、圧縮機モータ(16)及び室外ファンモータへの電力供給が遮断されることにより、運転状態からウエイト状態への移行が完了する。
〈ウエイト状態からサスペンド状態への移行〉
ウエイト状態からサスペンド状態への移行に際しては、室外機(10)では、室外側制御回路(13)によって、リレー(K13R)、リレー(K14R)及びリレー(K15R)をオンからオフに切り換える。これにより、室外機伝送回路(11)及び室外側制御回路(13)への電源供給が遮断されて、ウエイト状態からサスペンド状態への移行が完了する。
但し、本実施形態では、ウエイト状態において、室外側制御回路(13)によって、ウエイト状態からサスペンド状態への移行可否が判定され、移行不可と判定された場合には、リレー(K13R)、リレー(K14R)及びリレー(K15R)をオフ状態に切り換えないようにしている。すなわち、この場合には、空気調和装置(1)のウエイト状態からサスペンド状態への移行は禁止される。こうして、室外側制御回路(13)が、上記空気調和装置(1)の運転停止要求あった場合に、上記空気調和装置(1)のサスペンド状態への移行可否を判定する判定手段を構成するとともに、該判定手段により移行不可と判定された場合に、空気調和装置(1)のサスペンド状態への移行を禁止する移行禁止手段を構成している。室外側制御回路(13)における移行禁止制御は、後述する運転停止制御処理のステップS11〜ステップS13によって実現されている。
空気調和装置(1)における運転停止制御の詳細を図10のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS1では、リモコン(30)の制御部(35)によって、該リモコン(30)の通信部(33)から運転停止信号を出力させる。
ステップS2では、室内機(20)の室内側制御回路(23)において、リモコン(30)の通信部(33)からの運転停止信号を受信したか否かを判定し、この判定がNOであるときにはリターンする一方、YESであるときにはステップS3に進む。
ステップS3では、室内側制御回路(23)から、室内機伝送回路(21)及び室外機伝送回路(11)を介して室外側制御回路(13)に運転停止信号を送信する。
ステップS4では、室外側制御回路(13)において室内側制御回路(23)からの運転停止信号を受信したか否かを判定し、この判定がNOであるときにはリターンする一方、YESであるときにはステップS5に進む。
ステップS5では、室外側制御回路(13)によって2つのメインリレー14bをオンからオフに切り換えることで、空気調和装置(1)を運転状態からウェイト状態に移行させる。
ステップS6では、冷媒回路の高圧側(圧縮機(51)の吐出口(51a)から膨張弁(55)に至る側)と低圧側(圧縮機(51)の吸込口(51b)から膨張弁(55)に至る側)とを均圧させるべく、室外側制御回路(13)から膨張弁(55)に対して駆動信号を出力して膨張弁(55)を開放させる。
ステップS7では、リモコン(30)の制御部(35)によって、サスペンド移行要求信号を、該リモコン(30)の通信部(33)から室内側制御回路(23)へと出力させる。
ステップS8では、室内側制御回路(23)において、リモコン(30)からのサスペンド移行要求信号を受信したか否かを判定し、この判定がNOであるときにはリターンする一方、YESであるときにはステップS9に進む。
ステップS9では、室内側制御回路(23)から、室内機伝送回路(21)及び室外機伝送回路(11)を介して室外側制御回路(13)にサスペンド移行要求信号を送信する。
ステップS10では、室外側制御回路(13)においてサスペンド移行要求信号を受信したか否かを判定し、この判定がNOであるときにはリターンする一方、YESであるときにはステップS11に進む。
ステップS11では、高圧側圧力センサ(58)及び低圧側圧力センサ(59)からの圧力信号を基に、冷媒回路の高圧側と低圧側とが均圧したか否かを判定し、この判定がNOであるときにはステップS13に進む一方、YESであるときにはステップS12に進む。本ステップS11の均圧判定は、例えば、冷媒回路の高圧側と低圧側との圧力差が所定値以内に収まっているか否かに基づいて行うことができる。
ステップS12では、室外側制御回路(13)によって、リレー(K13R)、リレー(K14R)及びリレー(K15R)をオンからオフに切り換えることで、空気調和装置(1)をウエイト状態からサスペンド状態に移行させ、しかる後にリターンする。
ステップS11の判定がNOであるときに進むステップS13では、室外側制御回路(13)によって、リレー(K13R)、リレー(K14R)及びリレー(K15R)のオンからオフへの切り換えを禁止し(つまり、空気調和装置(1)のウエイト状態からサスペンド状態への移行を禁止し)、しかる後にリターンする。
以上のように構成された空気調和装置(1)では、ユーザがリモコン(30)により運転停止操作を行うと、空気調和装置(1)は先ずウエイト状態へと移行する。このウエイト状態では、室外側制御回路(13)にて冷媒回路の高圧側と低圧側とが均圧したか否かが鑑定され、均圧したと判定された場合には(ステップS11の判定がYESである場合には)、ウエイト状態からサスペンド状態への移行が実行される(ステップS12の処理が実行される)一方、均圧していないと判定された場合には、ウエイト状態からサスペンド状態への移行が禁止される(ステップS13の処理が実行される)。
したがって、空気調和装置(1)の運転停止要求があったとしても、冷媒回路の高圧側と低圧側とが均圧しない限り、空気調和装置(1)はウエイト状態を維持してサスペンド状態には移行しない。このため、サスペンド状態に移行した後、四方切換弁(52)の位置が冷媒回路の高圧側と低圧側との圧力差によって所定位置からずれるのを防止することができる。すなわち、例えば、空気調和装置(1)の暖房運転中に、ユーザからの運転停止要求により、空気調和装置(1)が運転状態からウエイト状態を経由してサスペンド状態に移行したとする。このサスペンド状態では、室外側制御回路(13)への電源供給が遮断されるため、室外側制御回路(13)からパイロット電磁弁(62)への通電も遮断される。この結果、パイロット電磁弁(62)のスプール(63)がバネ(64)の付勢力により左側に押し戻されて、パイロット電磁弁(62)の低圧ポート(70)とポート(68)とが連通する(図2参照)。この結果、ピストン(90)の左側作動室(96)には、弁管(80)→ポート(70)→ポート(68)→弁管(81)を経由して冷媒回路の低圧側の圧力(圧縮機(51)の吸込側の圧力)が作用する。したがって、冷媒回路の低圧側の圧力が低いと、ピストン(90)はその左右の作動室(96,97)の圧力差により、暖房運転を行うための正規の位置から左側にずれてしまう。これに対して、上記実施形態では、冷媒回路の高圧側の圧力と低圧側の圧力とが均圧するのを待って、空気調和装置(1)をウエイト状態からサスペンド状態に移行させるようにしたので、サスペンド状態への移行後(運転停止後)に、ピストン(90)がその左右の作動室(96,97)の圧力差によって左側に動くのを防止することができる。よって、空気調和装置(1)をサスペンド状態への移行後に再始動させる際に、四方切換弁(52)のピストン(90)の位置を元の位置に戻すための運転動作が不要になる結果、空気調和装置(1)の始動迅速性を向上させることができる。こうして、上記実施形態では、空気調和装置(1)の運転停止後の再始動性を損なうことなく、待機電力を低減して省エネ性を向上させることができる。
《その他の実施形態》
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。
すなわち、上記実施形態では、ステップS11の均圧判定を、高圧側圧力センサ(58)及び低圧側圧力センサ(59)により検出された冷媒圧力の圧力差に基づいて行うようにしているが、これに限ったものではなく、例えば、冷媒回路の高圧側と低圧側とに温度センサを設けて、この温度センサによる検出温度差が所定値以内に収まっているか否かに基づいて行うようにしてもよい。また、この他にも、例えば、圧縮機(51)が停止した後に冷媒回路の高圧側と低圧側とが均圧するまでの時間を予め予測しておき、この予測時間が経過したか否かに基づいて均圧判定を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ステップS11の均圧判定を室外側制御回路(13)にて行うようにしているが、これに限ったものではなく、例えば、リモコン(30)にて行うようにしてもよい。また、均圧判定を行うための専用MPUを別途設けるようにしてもよい。すなわち、均圧判定を行う判定手段は室外側制御回路(13)に限らない。
また、上記実施形態では、ステップS13において、室外側制御回路(13)によって、リレー(K13R,K14R,K15R)のオンからオフへの切り換えを禁止することで、ウエイト状態からサスペンド状態への移行を直接的に禁止するようにしているが、これに限ったものではなく、例えば、均圧条件が成立しない限りリモコン(30)からサスペンド移行要求信号を出力しないようにすることで、ウエイト状態からサスペンド状態への移行を間接的に禁止するようにしてもよい。すなわち、移行禁止手段は室外側制御回路(13)に限らず、例えばリモコン(30)等であってもよい。
また、上記実施形態では、空気調和装置(1)の運転を停止させる際、運転状態からウエイト状態を経由してサスペンド状態に移行させるようにしているが、例えば、メインリレー(14b)とリレー(K13R,K14R,K15R)とを略同時にオフさせることで、運転状態からウエイト状態を介さずに一気にサスペンド状態に移行させるようにしてもよい。すなわち、上述のウエイト状態は必ずしも必要ではない。
また、リレー(K2R)の代わりに半導体スイッチ(例えばトランジスタなど)を用いてもよい。
また、商用交流電源(40)には単相交流を用いてもよい。
本発明は、セパレート型空気調和装置に有用であり、特に、室外機と室内機とを備え、運転停止要求があった場合に室外機への電源供給が遮断されたサスペンド状態に移行するように構成された空気調和装置に有用である。
1 空気調和装置
10 室外機
13 室外側制御回路(判定手段、移行禁止手段)
20 室内機
51 圧縮機

Claims (2)

  1. 室外機(10)と室内機(20)とを備え、運転停止要求があった場合に室外機(10)への電源供給が遮断された待機状態に移行するように構成された空気調和装置(1)であって、
    上記空気調和装置(1)の運転停止要求あった場合に、上記空気調和装置(1)の待機状態への移行可否を判定する判定手段(13)と、
    上記判定手段(13)により移行不可と判定された場合に、上記空気調和装置(1)の待機状態への移行を禁止する移行禁止手段(13)と、を備え、
    上記判定手段(13)は、冷媒回路の低圧側と高圧側とが均圧したか否かを判定して、均圧していないと判定した場合には、空気調和装置(1)の運転停止要求があったとしても、上記待機状態への移行不可と判定するように構成されていることを特徴とする空気調和装置(1)。
  2. 請求項1において、
    上記判定手段(13)は、冷媒回路の高圧側及び低圧側の圧力、又は、圧縮機(51)の運転を停止してから現時点までの経過時間、又は、冷媒回路の高圧側及び低圧側の冷媒温度に基づいて、冷媒回路の高圧側と低圧側とが均圧したか否かを判定するように構成されていることを特徴とする空気調和装置(1)。
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